| 【発明の名称】 |
寝台上で入浴水洗可能な成人看護用寝台 |
| 【発明者】 |
【氏名】戸村 文夫
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| 【要約】 |
【課題】力の弱い看護人でも病人に対し寝台上で布団を濡らさず、寝たまゝの姿で温水浴その他の看護業務を行う事が出来るコストの安い病人看護用寝台を提供する。
【解決手段】病人が常時寝る寝台の兩脇をさし挟み、前後に出し入れ出来るコの字状をなせる補助寝台枠3を設け、この側板4の上に防水性の浴槽布を敷き、この上に病人を移動させる。浴槽布の四隅に有る小孔中の浴槽紐を引張る事により病人を中に置いた状態で浴槽を形成する。病人の移動方法は、病人を半回転させて行う。温水浴後の排水について、は浴槽布と側板に明けてある穴を通し下部の排水函13中に排水される。この穴中に排水弁金具が一時的にそう入されるが、之について居る弁板をはづすのである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 病人が常時横たわる主寝台を挟み前後に移動して一時的に実効面積を広げ布団部分より離れて上部に浴槽布(17)を敷き浴槽を形成し得るコの字状の補助寝台を設けたる病人看護用寝台【請求項2】 短形状のゴムの如き防水性の布より成る浴槽布(17)について中央に排水用の孔を明け、一方四隅にも明けた小孔を通る浴槽紐(18)を設け之を引張りつつ前記補助寝台に設けた浴槽支柱(10)にこの紐を結びつける事により補助寝台の側板(4)の上で浴槽を形成出来る病人看護用寝台【請求項3】 前記浴槽布の下部に之と同形にして中央に排水用の孔を有する、吸水性の布より成る浴槽カバー(19)を貼りつけ一体とし浴槽を使用する時浴槽カバーで布団部分を覆い水滴等より保護せる病人看護用寝台【請求項4】 前記補助寝台の側板(4)の中央に排水用の孔を明けこの孔の中にリング状の永久磁石(5)を附しこの磁力により排水弁金具(22)上に鉄板製の弁板(23)を一時的に固定し、浴槽中に温水を溜め置く役目をする一方この弁板をはづす事により簡単に排水出来る病人看護用寝台【請求項5】 補助寝台の下部に之と供に前後に移動出来る排水函(13)を設け上記浴槽及び側板の孔を通し温水浴後の排水が簡単に出来る病人看護用寝台【請求項6】 前期補助寝台の脇の部分に釣革の如く自由に長さを伸縮出来る抱き起し腕金具(8)を有す抱き起し支柱7を設け、体重の重い病人の移動に便ならしめた病人看護用寝台 |
【発明の詳細な説明】【0001】〔産業上の利用分野〕我が國では最近老人人口の増大により老人看護の問題が非常に大きく叫ばれる様になった。この理由としては老人を収容する病院数には限りがあり家庭での看護頼らざるを得なくなった。従来この家庭看護は一家の主婦の仕事であったが、日本経済の発展を期すならば、女性の社会進出は必須の事であり、残った老人が看護に当らねばならない。老人が看護を行う時に大きな問題は病人が半身不随となった時、病人を温水浴させる事、汚物の處理等の看護業務である。非力の老人ではこの仕事は無理であり、政府は介護制度の確立を急いで居る。本発明は以上の事を考えて老人でも楽に完全看護の出来る看護用寝台を提供するものである。 【0002】〔従来の技術〕病院で半身不随の病人を温水浴させるには一般に運搬装置により病人を浴室に運び昇降装置を用いて病人を浴槽中に入れる方法がとられて居る。家庭で採用される方法としては病人の傍に浴槽を運び入れ昇降装置により病人を浴槽中に入れる装置が市販されている。しかし之は非力の老人では危険でとてもこの装置を扱う事が出来ない。従って家庭内で半身不随の病人を入浴させる時は他人の助けを借りるか、又は病人の体を濡れた布等で拭く程度にとどめて居るのが現状である。 【0003】〔発明が解決しようとする課題〕本発明は寝台上で病人を入浴させる事を意図して居るが、第一の課題とし如何にして寝台上に浴槽を設置するか、第二とし病人をどうやって浴槽中に入れるか、第三とし寝台上の布団を絶対に濡らさずに作業せねばならない事である。次に温水の供給、排水のやり方が第四の課題であり第五とし病人に苦痛を与えずに行はねばならない。第六とし非力の老人が看護を行う場合に特に作業が楽に出来る事は絶対に見逃してはならない。最後にどんな家庭でも使用出来る様に製作費用が安くなる事も又大切な事である。 【0004】本発明は以上七つの課題を解決し、病人看護に対し大きな福音をもたらす理想的な病人看護用寝台を提供する。 【0005】〔課題を解決するための手段〕寝台上で温水浴を行うのであるから、布団が濡れるのを防ぐ為に一時的に寝台幅を広げて布団部分より少し離れて温水浴が出来るようにした。この目的の為に請求項1の如く、病人が通常横たわる主寝台をさし挟み必要な時に前後に出し入れ出来る補助寝台を設けた。 【0006】補助寝台の側板4を270度回転し水平にしこの上に浴槽を形成する方法を採用した。ただし前もって側板上に浴槽布17を敷いておきこの上に病人を最小限半回転させるだけで移動し結果とし病人を中に入れた状態で浴槽を形成する。浴槽であるが請求項2の如く矩形状の防水布の四隅を折りたたむ方法で簡単に浴槽が形成出来るのを見出したのである。 【0007】温水浴の方法として病人が横たわって居る状態で行う様にしたので結果として温水の量は小量ですむ事になり温水を供給しやすく、他方排水作業の時にも都合が良くなった。温水の供給は小さな容器に温水を入れ病人の傍に持ち込む、他方排水作業については請求項5の如く、排水函13を補助寝台の下部に設けてこの中に排水する事にした。 【0008】病人の移動方法については、病人を半回転だけさせて移動する方法を採用した。結果とし病人の苦痛も少く、又力の弱い看護人でも楽に行える様になった。又特に体重の重い病人に対しての方法とし請求項6の如く抱き起し支柱7を設けたのである。 【0009】〔作用〕以上の如き病人看護用寝台を試作し実験した結果、病人は寝た形で温水浴を行う形になるので、ごく少しの温水でも良く又楽に作業が出来る事が判明した。次に浴槽布の裏に吸水性の浴槽カバーが貼ってあるので次の如き大きな長所を有する事が判明した。即ち温水浴作業が完了し排水を行った後も殘余の水滴を浴槽カバーが吸着してくれるので布団上で浴槽を形成しても安心して温水浴を行う事が出来る事が判明した。 【0010】〔実施例〕図1は病人が常時横たわる主寝台を示し、Aは上面図、Bは側面図である。1は寝台枠であり兩側に自立用の脚部を有し、この脚の間に必要な物体を入れて利用出来る様になっている。2は布団であり寝台枠の上部に入れて有り以上の形状は一般寝台と変る所は無い。図2は補助寝台を示し、Aは上面図B,Cは側面図、その他は付属品を示す。3は補助寝台枠であり木又はプラスチック製でコの字形をなしこのコの字形の横幅の寸法は前記主寝台の幅より少し広く、一方その高さは同一に作られる。4は補助寝台側板であり矩形状をなし輕くて丈夫な木又はプラスチックを用いて作られる。更に中央に排水用の孔を有し孔の内部にリング状の永久磁石5を有し、蝶番金具6により補助寝台側板4は補助寝台枠3に固着される。この補助寝台側板は常時図2Bに示される如く下方に垂れ下り寝台の袴部分を形成して居るが、浴槽を寝台上に設置する時は図の想像線で示される如く270度時計方向に回転させ、水平に保持されてその役目をする。7は体の重い病人を移動させる時に用いる抱き起し支柱であり金属パイプ金属棒を材料として作られる。先端部には一般の釣竿の如く必要時には長さを加減出来る抱き起し腕金具8を有す。9は病人を抱き起す時にあらかじめ力を加えておく為のゴム紐であり抱き起し腕金具の先端に固着される。抱き起し金具はB図に示される如く90度回転させる事が出来、常時寝台を使用する時は邪魔にならぬ様にして居る。10は後述する如く、浴槽を寝台上に形成する時に使用する浴槽支柱であり金属パイプ金属棒を用いて作られ補助寝台枠の兩側に4ヶ固着される。この浴槽支柱は必要時に中身を引出しその高さを大にする事が出来るが11はこの為の固定ねぢである。以上の抱き起し支柱7及び浴槽支柱10は金属板で作られた固定金属板12に熔接等により固着され、更に補助寝台枠に固定される。13は金属板等で作られた排水函14は小型ポンプで排水用ホースはトイレ等に導かれ、兩者一体の形で紐15により補助寝台枠3に連結される。16は車輪にして補助寝台枠及び排水函に附けられており、兩者とも一体となり自由に前後に移動出来る。図3は浴槽形成について説明されて居るが17はゴム或はビニールの如き防水性の布で作られた浴槽布であり中央に排水用の孔を有し、一方四隅に小孔を2ヶづつ有す。18は小孔を通り4組設けてある浴槽紐であり之を引張ると3図の下図に示される如く簡単に函形になるがこの浴槽紐の先端を前記浴槽支柱10の先端に結びつけるのである。19は浴槽カバーで吸水性の布で作られ内部にビニール布の如き防水布20を有し図3の如く多数の点を書いて示された部分で、前記浴槽布に貼り合はされる。従って3図の下部の如く浴槽を形成すると浴槽カバーが浴槽下部に広がり布団等を水滴等により保護する役目をする。更に浴槽カバーの端部には耐水性のベルト状の折りたゝみ帯21がそう入されており次の如き役目をする。浴槽布上に病人を移動させて後前記の如く浴槽を形成するのであるが、この為には浴槽布の端部を丸め小さくし所定幅に縮める必要がある。この折りたたみ帯21があると2m以上にもなる細長い浴槽布でも簡単に端部を棒状に丸め、小さくし病人はこの上を転がり移動出来る。次に病人の温水浴が終り排水後、この折りたゝみ帯を用いて浴槽カバーで浴槽布を中に包みつつ小さく丸めて、棒状にする事により浴槽布の上に殘った水滴を吸収し浴槽下部が濡れるのを防ぐのである。22は排水弁金具で中央に排水孔を有し磁力により吸引される鉄板製の鍔部分が有る。排水弁金具は補助寝台側板の排水孔に插入され、此處にある磁石の吸引力により前記浴槽布等を側板上に固定する。23は鉄板製の弁板であるが前記排水弁金具上で磁力により固定されて浴槽中に温水を溜めおく役目をする一方之をはずす事により排水作業を行うのである。実験の結果によればこの弁板部分より洩れる温水の量はごく少くたとえ洩れても排水弁金具22部分より図1のCに示される排水函13中に流出するので全く問題にならない。図4は完成された病人看護用寝台につき補助寝台を最大限に引き離した場合を示している。布団部分2と浴槽を上部に形成する側板4との距離dは、少くとも40cm以上も取れる事が言える。従ってこの状態で側板上で温水浴を行っても、下部の布団が水滴により濡れる事は絶対に有り得ない。 【0011】図5A〜Gは本寝台につき温水浴を行うやり方を示すが温水は容器に入れて病室まで運ぶものとするが、Aは常時病人が寝台上で休んで居る状態を示す。補助寝台枠3は、最も奥の方にさし込まれており、一方抱き起し腕金具8は邪魔にならぬ様に短くされ又向きも変えてある。浴槽形成に先立ちB図の如く補助寝台枠を少し引出し側板4を倒し水平にし、之を出来るだけ病人の側に近づける。その後B図の想像線で示された如く浴槽布17等を敷くが、この時前記の如く排水弁金具を固定する事により浴槽布を正しい位置に定める。浴槽布等の端部を図の如く丸めて小さくして病人が浴槽布上に移動し易い様にする。その後図の如く病人を半回転させて浴槽布上に移動させるが、体重の重い病人に対しては抱き起し支柱7の助けを借りる。その後前記図3の如き方法で病人を中に入れた状態で浴槽を形成する。通常はC図の如く病人を乗せた状態で、補助寝台枠を引き伸ばし布団部分よりdの距離だけ遠ざけて温水浴を行う。その後B図の状態に復帰し元の布団上に移動する。病室が狭い時にはB図の位置、即ちD図の状態で温水浴を行う事も出来る。温水浴が完了後前述の如く排水弁金具上の弁板をはづすと短時間で排水出来る。E図は病人を布団上に復帰させる為の準備作業を示すが浴槽布上等に殘った水滴の処理が必要なのである。F図の如く病人の体に殘った水滴をふき取る時に、浴槽布上の水滴をもふき取るのである。その後E図の如く浴槽布17を浴槽カバー19で包み端部を小さく丸める。浴槽カバーは内部に防水布を有する吸水性の布より作られて居るので、小さく丸める事により浴槽布上に殘った水滴は全部吸着し外部に全く影響を与えない。従ってこの小さく丸められた浴槽上を病人が転がって布団上に移動しても水滴により布団が濡れる事は有り得ない。よって前述の如くD図の状態で温水浴を行っても布団が濡れる事は生じないのである。理想としてはC図の如く布団より遠ざかり温水浴を行い、完了後は小さく丸めた浴槽布について抱き起し支柱の助けを借りて抜き取る事が望ましい。G図は抱き起し支柱を使用する時に病人の体の下に紐を通すやり方を示すが、病人の腰とお尻の間のくぼみ、又は下腹部の隙間を利用し紐を插入すると容易である。以上の温水浴のやり方は病人は俯きの形で寝た形になるので、病人にとって床擦れの生じ易い背中お尻の部分が上になり洗い易く又使用する温水量もごく少くてすむ大きな利点が有る。 【0012】発明の効果本発明は以上説明の如く構成され以下に記載される如き効果を奏する。 【0013】寝台上で極めて簡単に病人を中に入れた状態で浴槽を形成出来る。 【0014】非力の老人看護人でも、半身不随の病人に対し寝台上で布団を全く濡らす事無く、温水浴をさせる事が出来る。 【0015】使用する温水の量はごく少しですみ、排水も簡単であり又極めて扱いやすい。 【0016】病人に対し苦痛や不安感を与えず極めて安全に作業出来る。 【0017】大がゝりな機械装置を必要としないので非常に安価に製作出来る。 【0018】補助寝台を広げた状態で他の看護作業、例えば病人の汚物の処理その他の看護作業を布団を汚さずに行う事が出来る。 【0019】病人を抱き起す装置が付いているので体の大きい病人でも楽に看護出来る。 【0020】一般の寝台と外形は殆んど変らないので将来病で寝こむ恐れの有る老人用寝台として理想的である。 【0021】
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| 【出願人】 |
【識別番号】592137344 【氏名又は名称】戸村 文夫
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| 【出願日】 |
平成12年3月1日(2000.3.1) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−238929(P2001−238929A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−117266(P2000−117266) |
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