| 【発明の名称】 |
マッサージ機 |
| 【発明者】 |
【氏名】久米 正夫
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| 【要約】 |
【課題】揉み玉が被施療者の肩を、背凭れ側のみでなく、肩上部を含む広い範囲で移動し、施療効果の高いマッサージを施すことのできるマッサージ機を提供する。
【解決手段】回転する揉み軸52に対称的に傾斜して軸支された揺動アーム43と、該揺動アーム43に支持された施療アーム42と、該施療アーム42の上下両端に取り付けられた一対の揉み玉41,41aを具えるマッサージ機に於いて、施療アーム42を、円弧状に形成し、施療アーム42の曲率中心Pを中心として、揺動アーム43に対しスライドし回動可能に配備したものである。施療アーム42は、揺動アーム43の先端に、施療アーム42と同じ曲率半径rの円弧状スライド孔71が開設された支持ホルダー70を設け、該支持ホルダー70のスライド孔71にスライド可能に支持することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転する揉み軸(52)に対称的に傾斜して軸支された揺動アーム(43)と、該揺動アーム(43)に支持された施療アーム(42)と、該施療アーム(42)の上下両端に取り付けられた一対の揉み玉(41)(41a)を具えるマッサージ機に於いて、施療アーム(42)は、円弧状に形成され、施療アーム(42)の曲率中心Pを中心として、揺動アーム(43)に対しスライドし回動可能に配備されていることを特徴とするマッサージ機。 【請求項2】 施療アーム(42)と揺動アーム(43)との間には、付勢手段(80)が配備されており、該付勢手段(80)は、上側の揉み玉(41)を前方に向けて突出する方向に施療アーム(42)を付勢している請求項1に記載のマッサージ機。 【請求項3】 揺動アーム(43)の先端には、施療アーム(42)と同じ曲率半径rの円弧状スライド孔(71)が開設された支持ホルダー(70)を具え、施療アーム(42)は、スライド孔(71)にスライド可能に支持されている請求項1又は請求項2に記載のマッサージ機。 【請求項4】 揉み玉(41)(41a)は、施療アーム(42)の曲率円C上に支持される請求項1乃至請求項3の何れかに記載のマッサージ機。 【請求項5】 揉み玉(41)(41a)は、施療アーム(42)の曲率円Cから外周側にΔQ離れた位置に支持される請求項1乃至請求項3の何れかに記載のマッサージ機。 【請求項6】 揉み玉(41)(41a)は、施療アーム(42)の曲率円Cの端部からΔP離れた位置に支持される請求項1乃至請求項3の何れか又は請求項5に記載のマッサージ機。 【請求項7】 施療アーム(42)の曲率半径rは40〜200mmである請求項1乃至請求項6の何れかに記載のマッサージ機。 【請求項8】 施療アーム(42)の曲率中心Pと、両揉み玉(41)(41a)とを結ぶ円弧角θは60°〜120°である請求項1乃至請求項7の何れかに記載のマッサージ機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、被施療者の肩、腰などをマッサージするマッサージ機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】被施療者の肩、首筋、背中、腰などの患部にマッサージを施す椅子型やベッド型のマッサージ機が知られている。 【0003】マッサージ機には、被施療者にマッサージを施すマッサージユニットが配備される。その種マッサージユニットとして、図10及び図11に示すようなマッサージユニット(100)がある。このマッサージユニット(100)は、回転駆動可能な揉み軸(102)と叩き軸(104)によって施療指(106)(106)を左右方向、上下方向に往復移動させて、揉み、叩きのマッサージを施すようにしたものである。 【0004】施療指(106)は、図10乃至図12に示すように、揉み軸(102)に対称的に傾斜して軸支された揺動アーム(112)と、該揺動アーム(112)の先端に枢軸(122)によって回転自由に支持され、上下に揉み玉(110)(110a)が配備された施療アーム(108)から構成される。施療アーム(108)は、略中央がくの字型に屈曲しており、屈曲部分にて揺動アーム(112)に軸支(122)されている。施療アーム(108)と揺動アーム(112)との間には、上側の揉み玉(110)を前方へ向けて付勢するバネ(120)が配備されている。揺動アーム(112)(112)の基端は、揉み軸(102)に対称的に傾斜して取り付けられた斜軸(114)(114)に軸支され、各施療アーム(112)の下端は、叩き軸(104)に偏心して軸支されたコンロッド(116)(116)と球面軸受け(118)(118)を介して連結されている。 【0005】揺動アーム(112)は、揉み軸(102)の軸心に対して傾斜して支持されており、下端が叩き軸(104)に連繋されているから、揉み軸(102)を回転させると、揺動アーム(112)(112)は夫々左右方向に揺動する。揺動アーム(112)が左右方向に揺動すると、施療アーム(108)(108)どうしの間隔が広狭変化して、被施療者に揉みマッサージが施される。 【0006】また、揺動アーム(112)は、叩き軸(104)のコンロッド(116)に連結され、且つ基端が揉み軸(102)に枢支されているから、叩き軸(104)を回転させると、揺動アーム(112)は上下に揺動する。揺動アーム(112)の上下方向の揺動によって、施療アーム(108)(108)は上下に往復移動し、被施療者に叩きマッサージが施される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】揉み玉(110)を支持する施療アーム(108)回転中心Pは、枢軸(122)である。従って、図7(b)及び図9(a)に示すように、マッサージ動作時に、上側の揉み玉(110)が被施療者に施療力を加えると、その反力Fが揉み玉(110)に作用する。反力Fは、揉み玉(110)を後方へ押し込むように作用するが、揉み玉(110)は、枢軸(122)を回転中心Pとする施療アーム(108)に支持されているから、反力Fを受けて揉み玉(110)は、速度ベクトルVで施療アーム(108)の回転方向に逃げようとする。この速度ベクトルVは、反力Fと直交する成分が大きいので、速度ベクトルVによって揉み玉(110)の施療位置が不自然にずれてしまい、施療力が集中して患部に作用しないことがあった。 【0008】施療アーム(108)と揺動アーム(112)との間に配備されたバネ(120)の付勢力によって、上側の揉み玉(110)が少し前方に迫り出しているが、図7(b)に示すように、肩の上側には揉み玉(110)が十分届かない。このため、上記マッサージ機によるマッサージは、椅子の背凭れ側に面した肩、背中、腰、首筋が施療の中心となっている。しかしながら、肩の上部は、つぼが多く集中している部分であり、この部分にマッサージを施すことが施療効果を高める上で重要である。 【0009】また、上記構成の施療指(106)は、施療アーム(108)を、図12に示すように枢軸(122)によって揺動アーム(112)に支持しており、被施療者に加えられる施療力は、揺動アーム(112)から枢軸(122)を介して施療アーム(108)に伝達される。特に揉みマッサージの場合には、揺動アーム(112)には大きな偶力が作用する。このため、枢軸(122)の周辺部、即ち、揺動アーム(112)の先端と、施療アーム(108)の屈曲部を強固な構造とする必要があった。強度を高めるために、従来は、図12に示すように、揺動アーム(112)を2枚のステンレス鋼板の張り合わせによって作製しており、コスト高に繋がっていた。しかしながら、揺動アーム(112)の強度を高めても、枢軸(122)を介して施療力が伝達されることには変わりはないため、長期に亘る使用によって、枢軸(122)と揺動アーム(112)又は施療アーム(108)との間に歪みや隙間が生じ、施療時に振れやガタ付き、音が発生することがあった。 【0010】本発明の目的は、揉み玉が被施療者の肩を、背凭れ側のみでなく、肩上部を含む広い範囲で移動し、施療効果の高いマッサージを施すことのできるマッサージ機を提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明のマッサージ機(10)は、回転する揉み軸(52)に対称的に傾斜して軸支された揺動アーム(43)と、該揺動アーム(43)に支持された施療アーム(42)と、該施療アーム(42)の上下両端に取り付けられた一対の揉み玉(41)(41a)を具えるマッサージ機に於いて、施療アーム(42)を、円弧状に形成し、施療アーム(42)の曲率中心Pを中心として、揺動アーム(43)に対しスライドし回動可能に配備したものである。揺動アーム(43)の先端に、施療アーム(42)と同じ曲率半径rの円弧状スライド孔(71)が開設された支持ホルダー(70)を設け、施療アーム(42)は、該支持ホルダー(70)のスライド孔(71)にスライド可能に支持することができる。 【0012】 【作用及び効果】施療アーム(42)を円弧状に形成し、施療アーム(42)の回転中心Pを、揺動アーム(41)よりも前方の被施療者側に位置させているから、従来のものに比べて、上側の揉み玉(41)をより前方に迫り出させることができ、肩の上部に十分届いて、施療効果の高いマッサージすることができる。また、支持ホルダー(70)は、スライド孔(71)によって施療アーム(42)を面接触により支持しているから、施療アーム(42)と揺動アーム(43)との間に作用する力が面内で分散され、局部に集中することがない。従って、揺動アーム(43)は、従来よりも剛性の小さい樹脂材料を用いることができる。また、応力の集中がないから、施療アーム(42)と揺動アーム(43)との間に歪みや隙間が生じ難い。従って、長期に亘って使用しても、ガタ付きや音が発生することもない。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明を椅子型のマッサージ機(10)に適用した例について説明する。なお、本発明は、椅子型に限定されることなく、例えば、ベッド型のマッサージ機、更には介護用ベッドなどにも適用することができる。 【0014】図1は、本発明のマッサージユニット(30)を搭載したマッサージ機(10)の斜視図である。マッサージユニット(30)が搭載される椅子(11)は、被施療者の腰掛ける座部(12)と、該座部(12)の後端から上向きに形成された背当り(13)、座部(12)の左右両側に上向きに形成された肘掛け部(14)及び座部(12)の前側に起伏可能に配備された脚置き(15)とから構成される。椅子(11)は、内部に金属製のパイプ、フレーム又はプレート等を連結して形成される。椅子の外側は、当て布やクッションにて包囲される。なお、図1は、当て布を取り外した状態を示している。背当り(13)の内部には、後述するマッサージユニット(30)を昇降させる公知の昇降機構が配備される。昇降機構は、背当りの左右に配備された一対のガイドレールと、該ガイドレール間に配備されたネジ軸(22)(図3参照)及び該ネジ軸(22)を正逆回転させる昇降モータ(図示せず)から構成される。 【0015】マッサージユニット(30)は、図2及び図3に示すように、昇降機構のガイドレールに嵌まるローラ(31)(31)が左右に夫々支持されたシャーシ(32)上に、施療指(40)(40)と、該施療指(40)(40)を作動させる揉み手段(50)及び叩き手段(60)を具える。また、シャーシ(32)の下端には、昇降機構のネジ軸(22)に螺合するネジ筒(35)が配備されている。ネジ軸(22)を回転させると、ネジ推力によって、マッサージユニット(30)は、背当り(13)の内部を昇降する。 【0016】施療指(40)(40)は夫々、図4及び図5に示すように、上下両端に一対の揉み玉(41)(41a)を具えた施療アーム(42)と、該施療アーム(42)をスライド可能に支持し、施療アーム(42)を上下に回動させる揺動アーム(43)から構成される。施療アーム(42)は、曲率半径rの円弧状の板体であって、ステンレス鋼などの金属材料から作製することができる。施療アーム(42)の両端には、アーム(42)の曲率円C上に、ゴムや樹脂などの弾力性を有する材料から構成された揉み玉(41)(41a)が軸支されている。上側の揉み玉(41)を被施療者の肩の上側を十分マッサージできるように、施療アーム(42)の曲率半径rは40〜200mmとすることが望ましく、施療アーム(42)の曲率中心Pと両揉み玉(41)(41a)とのなす円弧角θ(図4参照)は、60°〜120°とすることが望ましい。 【0017】揺動アーム(43)は、図4及び図5に示すように、先端に施療アーム(42)をスライド可能に支持する支持ホルダー(70)が形成されている。支持ホルダー(70)は、図6に示すように、揺動アーム(43)の先端に形成されたホルダー板(72)と、該ホルダー板(72)にネジ止めされた蓋板(74)から構成される。揺動アーム(43)とホルダー板(72)は、樹脂の一体成形により作製することができる。ホルダー板(72)には、施療アーム(42)と同じ曲率半径rを有し、施療アーム(42)がスライド可能に嵌まるスライド溝(73)が凹設されており、蓋板(74)によってスライド溝(73)を閉じることによって、スライド孔(71)が形成される。施療アーム(42)は、スライド孔(71)に嵌められる。このため、施療アーム(42)は、曲率中心Pを中心として上下にスライドする。 【0018】図4に示すごとく、施療アーム(42)の下端近傍と、蓋板(74)の上端近傍には、バネ等の付勢手段(80)を張設するバネ掛け部(82)(84)が突設されており、両バネ掛け部(82)(84)間には、施療アーム(42)の上側の揉み玉(41)を前方に迫り出す方向に付勢する付勢手段(80)が配備されている。揉み玉(41)に負荷を与えない状態では、付勢手段(80)の引っ張り力によって、施療アーム(42)は前方に迫り出すが、施療アーム(42)のバネ掛け部(82)が蓋板(74)の下端に当たって、施療アーム(42)をそれ以上前方に迫り出さないようにしている。 【0019】各揺動アーム(43)(43)の基端は、揉み手段(50)に対称的に傾斜した状態で揉み軸(52)に回転自由に枢支されている。また、揺動アーム(43)の後端は、球関節(44)を介して連結杆(45)が取り付けられ、該連結杆(45)は、叩き手段(60)に連繋される。 【0020】揉み手段(50)は、施療指(40)(40)の各揺動アーム(43)(43)を対称的に傾斜した状態で枢支する揉み軸(52)と、該揉み軸(52)を回転させる揉みモータ(51)を具える。揉みモータ(51)からの動力は、減速機構(53)を介して揉み軸(52)に伝達される。 【0021】叩き手段(60)は、2つの施療指(40)(40)の各連結杆(45)(45)を軸心から互いに180度ずれた位相状態で支持する叩き軸(62)と、該叩き軸を回転させる叩きモータ(61)を具える。叩きモータ(61)からの動力は、減速機構(63)を介して叩き軸(62)に伝達される。 【0022】被施療者が椅子(11)に腰掛けた状態で、昇降モータを駆動し、ネジ軸(22)を回転させると、マッサージユニット(30)は昇降する。上側の揉み玉(41)が被施療者の肩の上側にあるときには、施療アーム(42)は、付勢手段(80)の付勢力によって、上側の揉み玉(41)を前方に向けて迫り出した状態で維持される。上側の揉み玉(41)が被施療者の背中、腰の位置にあるときは、上側の揉み玉(41)が被施療者の背中や腰に押されて、施療アーム(42)が付勢手段(80)の付勢力に抗して支持ホルダー(70)内で曲率中心Pを中心としてスライドし、上側の揉み玉(41)が後退する。 【0023】《揉みマッサージ》各施療指(40)(40)は、揉み軸(52)に夫々対称的に傾斜した状態で枢支されており、且つ揺動アーム(43)(43)は連結杆(45)(45)に夫々接続されて回転が阻止されているから、揉み軸(52)を回転すると、左右の揉み玉どうしが接近と離間を繰り返しながら往復移動する。上側の揉み玉(41)が、被施療者の肩の上側にあるときには、上側の揉み玉(41)は、図7(a)に示すように、前方に迫り出している。この状態で揉み軸(52)を回転すると、上側の揉み玉(41)は、被施療者の肩の上側及び首筋の側部を揉みマッサージが施される。本発明のマッサージ機(10)によれば、上側の揉み玉(41)を従来のものに比べて、より前方に迫り出させることができるから、従来届かなかった被施療者の肩の上側を効果的に揉みマッサージすることができる。また、このとき揉み玉(41)が被施療者から受ける反力Fは、図7(a)に示すように、揉み玉(41)の接触面に対して垂直に作用する。この反力Fの方向は、揉み玉(41)と回転中心Pとを結んだ方向とほぼ平行であり、施療アーム(42)の回転方向の力が殆んど生じないから、揉み玉(41)が反力によって、施療アーム(42)が回転方向に移動しにくい。従って、施療力が弱まることなく、揉み玉(41)を被施療者に押し当てることができる。なお、揉みによる施療力は、施療アーム(42)及び揺動アーム(43)に偶力として加わるが、施療アーム(42)は、支持ホルダー(70)のスライド孔(71)の内面に面接触しているため応力が面内で分散し、局所に集中することがない。上側の揉み玉(41)が、被施療者の肩よりも下側にあるときには、上側の揉み玉(41)は、後退しており、上下の揉み玉(41)(41a)が、被施療者の背中や腰に当たっている。この状態で、揉み軸(52)を回転すると、上下の揉み玉(41)(41a)で被施療者の背中や腰を揉みマッサージすることができる。なお、この場合も、施療アーム(42)と揺動アーム(43)との間が面接触であるため、応力が支持ホルダー(70)のスライド孔(71)の内面で分散し、局所に集中することがない。 【0024】《叩きマッサージ》叩きモータ(61)を回転すると、叩き軸(62)に偏心して連繋された連結杆(45)(45)を介して、施療指(40)(40)が上下方向に往復移動する。上側の揉み玉(41)が、被施療者の肩の上側にあるときには、上側の揉み玉(41)は、前方に迫り出している。この状態で、叩き軸(62)を回転すると、上側の揉み玉(41)は、被施療者の肩の上側を叩きマッサージし、下側の揉み玉(41a)は、肩の背中側を叩きマッサージする。本発明のマッサージ機(10)によれば、上側の揉み玉(41)を従来のものに比べて、より前方に迫り出させることができるから、従来届かなかった被施療者の肩の上側も十分に叩きマッサージすることができる。上側の揉み玉(41)が、被施療者の肩よりも下側にあるときには、上側の揉み玉(41)は、後退しており、上下の揉み玉(41)(41a)が、被施療者の背中や腰に当たっている。この状態で、叩き軸(62)を回転すると、上下の揉み玉(41)(41a)で被施療者の背中や腰を叩きマッサージすることができる。 【0025】上記構成のマッサージ機(10)によれば、図7に示すように、従来届かなかった被施療者の肩の上側もマッサージすることができ、施療効果を高めることができる。 【0026】また、施療アーム(42)と揺動アーム(43)の力の伝達は、枢軸(122)(図12参照)ではなく、図4及び図5に示すように支持ホルダー(70)を介して行なわれるから、揺動アーム(43)に局部的に力が集中することがない。従って、揺動アーム(43)を樹脂製にすることができ、従来のステンレス製のものに比べて、揺動アーム(43)の製造コストを1/2程度に抑えることができる。 【0027】上記説明では、揉み玉(41)(41a)は、図4に示すように、施療アーム(42)の曲率円C上に軸支しているが、図8に示すように、施療アーム(42)の曲率円Cから半径方向外周側にΔQ、及び/又は、曲率円Cの端部から周方向にΔPだけ離れた位置に軸支してもよい。この場合の効果については、以下の実施例で詳述する。 【0028】 【実施例】図9(a)は、施療アーム(108)の回転中心Pが枢軸(122)である従来のマッサージユニット(100)を示す比較例の模式図、図9(b)は、施療アーム(42)の曲率円C上に揉み玉(41)(41a)を軸支した発明例1を示すマッサージユニット(30)の模式図、図9(c)は、揉み玉(41)(41a)を施療アーム(42)の曲率円Cから外周側にΔQ離し、且つ施療アーム(42)の曲率円Cの端部から周方向にΔP離れた位置に軸支した発明例2を示すマッサージユニット(30a)の模式図である。以下では、各マッサージ機について、図9に示すように、揉み玉(41)又は(110)に、水平方向の反力Fが作用したときに生ずる揉み玉の速度ベクトルVについて比較を行なう。 【0029】揉み玉(41)又は(110)が、被施療者に施療力を加えたときに、揉み玉は被施療者からの水平方向の反力Fを受ける。この反力Fにより、揉み玉は速度ベクトルVで夫々ベクトル成分方向に移動しようとする。速度ベクトルVの方向が、反力Fの方向と同じであれば、揉み玉は位置ズレすることなく施療力を被施療者に加えることができる。しかし、速度ベクトルVの方向と反力Fの方向が異なると、その異なる方向に揉み玉が移動して、施療箇所がズレてしまう。従って、施療箇所のズレを抑えるには、反力Fと速度ベクトルVの方向を近づける必要がある。 【0030】比較例のマッサージユニット(100)の場合、水平方向の反力Fを受けると、揉み玉(110)は後方に移動しようとする。しかしながら、揉み玉(110)は、枢軸(122)が回転中心Pとなるように支持されているから、反力Fによって生ずる速度ベクトルVの方向は、図9(a)に示すように、揉み玉(110)の回転中心に対する接線方向に一致する。速度ベクトルVは、反力Fに対して直交する成分が大きいので、施療箇所のズレが大きくなる。 【0031】次に、発明例1のマッサージユニット(30)の場合、揉み玉(41)は、曲率半径rの曲率円の中心Pを中心として回転するように支持されているから、水平方向の反力Fを受けると、揉み玉(41)には、回転中心Pに対する接線方向の速度ベクトルVが生ずる。この速度ベクトルVは、反力Fに対する直交成分が、図9(a)の比較例に比べて小さいので、施療箇所のズレはあまり生じない。従って、施療力を集中させることができ、効果の高いマッサージを施すことができる。 【0032】発明例2のマッサージユニット(30a)の場合、揉み玉(41)は、曲率半径rの曲率円の端部となる部分Aから、半径方向にオフセットΔQ、周方向にオフセットΔPの位置に支持されているから、図9(c)に示すように、反力Fを受けたときに揉み玉(41)に生ずる速度ベクトルVは、揉み玉(41)が、回転中心Pを中心として回転しようとする速度ベクトルv1と、曲率円上の部分Aが回転中心Pを中心として回転しようとする速度ベクトルv2との合力ベクトルVとなる。このとき、合力ベクトルVが反力Fと平行になるように、速度ベクトルv1とv2を調節、即ち、オフセットΔPとΔQを調節すると、施療箇所がズレることはない。従って、発明例1よりも施療力を集中させることができ、より効果の高いマッサージを施すことができる。 【0033】上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月29日(2000.2.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066728 【弁理士】 【氏名又は名称】丸山 敏之 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−238928(P2001−238928A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−52648(P2000−52648) |
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