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【発明の名称】 手動マッサージ器
【発明者】 【氏名】川北 喜十郎

【要約】 【課題】簡単な構造で、人による揉みに近い感触をもたらし、あらゆる体形の人に適用可能な手動式マッサージ器を提供することにある。

【解決手段】マッサージ器100は、ワイヤ18と、ワイヤ18の一端に接続され且つワイヤを引くためのハンドレバー12と、スイング軸26の回りにスイング可能なスイングアーム14と、スイング軸26を回転可能に支持する支持部16に接続され、スイングアームがスイングして人体の押圧部を押圧するときに人体の一部を保持する保持板58と含む。使用者は、ハンドレバー12を引くと、スイングアームの先端に取り付けられた押圧部22が人体の特定部位を押圧する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 駆動力を伝達するためのワイヤと;ワイヤの一端に接続され、ワイヤを引くためのハンドレバーと;ワイヤの他端と接続するワイヤ接続部と人体の部位を押圧する押圧部を有するスイングアームと;スイングアームをスイング可能に支持する支持部材と;支持部材に接続され、スイングアームがスイングして人体の押圧部を押圧するときに、人体の一部を保持する保持板と含むマッサージ器。
【請求項2】 さらに、ワイヤを内部に移動可能に収容するワイヤ管と、ハンドルレバーを回転可能に支持するハンドル支持部と備え、ワイヤ管の一端がハンドル支持部に結合され、ワイヤ管の他端が支持部材に連結されている請求項1に記載のマッサージ器。
【請求項3】 ハンドル支持部が保持板に結合されている請求項2に記載のマッサージ器。
【請求項4】 支持部材と保持板とが一体的に形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のマッサージ器。
【請求項5】 押圧部がスイングアームに着脱可能に取りつけられており、さらに、人体のさまざまな部位に適した種々の長さまたは形状の着脱可能な押圧部を交換用押圧部として備える請求項1から4のいずれか一項に記載のマッサージ器。
【請求項6】 さらに、保持板とスイングアームの押圧部との間隔を調節する調節機構を備える請求項1に記載のマッサージ器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動式のマッサージ器に関し、特に人体の特定の部位、例えば、肩、背中、腰を所望の揉み力で揉むことができるマッサージ器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】肩や首筋などの人体のこりやすい部位をマッサージするために、種々のマッサージ器が開発されている。このうち、手動のマッサージ器としてL字形や傘の柄形のマッサージ棒が市販されている。この種のマッサージ棒は使用者が棒の先端で肩などの部位を押圧する。このタイプのマッサージ器は、簡単な構造で且つ安価であるが、押圧部と反対側の端部を使用者の手で引くことによって押圧部を人体の部位に押し付けるために、肩などの上下方向に力をかける部位は押圧可能であるが、背中のような部位は押圧し難いという問題があった。また、同様にL字や傘の柄のような形状の部材を備え、先端部が振動する電動式のマッサージ器も市販されているが、殆どのものがたたき動作を行っており、揉む動作はできない。さらに、電動式のマッサージ椅子も広く市販されているが、揉みの感覚は人間による指圧の感触とはかけ離れている。また、マッサージ椅子は設置スペースを必要とし、また構造が複雑で電力を要するため高価である。
【0003】そこで本発明の目的は、簡単な構造で、人間による揉みに極めて近い感触をもたらすことができる手動式マッサージ器を提供することにある。
【0004】また、本発明の別の目的は、人体の種々の部位及び体系の異なる人間に適用可能であるとともに、あらゆる体形の人間にも有効な手動式マッサージ器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、駆動力を伝達するためのワイヤと;ワイヤの一端に接続され、ワイヤを引くためのハンドレバーと;ワイヤの他端と接続するワイヤ接続部と人体の部位を押圧する押圧部を有するスイングアームと;スイングアームをスイング可能に支持する支持部材と;支持部材に接続され、スイングアームがスイングして人体の押圧部を押圧するときに、人体の一部を保持する保持板と含むマッサージ器が提供される。
【0006】
【発明を実施する形態】第1実施形態図1に示した本発明のマッサージ器100は、揉み部10と、揉み部10に伝達される力を発生するハンドレバー部12と、ハンドレバー部12で発生した力を揉み部10に伝達する伝達部50とから構成されている。
【0007】揉み部10は、スイング軸26を中心としてスイング可能なスイングアーム14と、スイング軸26を支持するスイング軸支持部材16とを含む。スイングアーム14は、第1湾曲部14aと第2湾曲部14bでそれぞれ湾曲してJ字に形成されている。スイングアーム14の第2湾曲部14b側の端部には、ゴムから形成された押圧部22が取り付けられている。スイングアーム14の第1湾曲部14a側の端部には、円柱孔24が形成されており、後述するワイヤ18の一端に形成されたストッパ18aを収容する。
【0008】揉み部10は、さらに、保持板58を備え、保持板58は、スイング軸支持部16の一端に形成された螺子孔30に螺合されたアジャスタ螺子28を介してスイング軸支持部16に接続されている。スイング軸支持部16の他端には、後述するワイヤ長調節螺子34と螺合する螺子受け部46が設けられている。
【0009】ハンドレバー部12は、グリップ36と、グリップ36の一端に固定されたレバー支持部46と、レバー支持部46に設けられたレバー回転軸40を中心として回転可能なレバー38とを有する。レバー支持部46には、後述するワイヤ18の他端に結合されたストッパ18bを収容するための円柱孔42が形成されている。
【0010】伝達部50は、ワイヤチューブ32と、ワイヤチューブ32内で摺動可能に収容されたワイヤ18とを有する。ワイヤ18の端部にはそれぞれ円柱状のストッパ18a及び18bが固着されており、円柱状のストッパ18a及び18bは、それぞれ、スイングアーム14に形成された円柱孔24とレバー支持部46に形成された円柱孔42に収容されている。ワイヤチューブ32の揉み部10側の端部には、ワイヤ長アジャスタ螺子34が取り付けられており、ワイヤ長アジャスタ螺子34は、前述のように、スイング軸支持部16の螺子受け部46に螺合されている。
【0011】ここで、上記のような構成のマッサージ器100の動作を図1及び2により説明する。図示したように、マッサージ器100は、人体40に対して、保持板58とスイングアームの押圧部22で人体の胸板を挟み込むように設置する。操作者(通常、当該人体の本人)は左手(または右手)で保持板58の下端部(取っ手)58aを持ち、右手(または左手)でハンドレバー部12のレバー38とグリップ36を持つことができる。この際、背中の特定部位を揉む時には、特定部位に押圧部22が到達するように、保持板18及びそれに連結したスイングアーム14を人体40に対して移動する。次いで、押圧部22が特定部位に接触した状態で、レバー38を握ると、ワイヤ18のストッパ18bが図示の破線のように引かれて、ワイヤ18がワイヤチューブ32内で揉み部10側からハンドレバー12側に移動する。このワイヤ18の移動により、ワイヤ18の他端のストッパ18aは、スイングアーム14の一端を引き上げて、スイングアーム14を、図に破線で示したように、スイング軸26を中心として時計方向に回転させる。この結果、押圧部22は人体40の特定部位40aを押圧、すなわち、揉むことができる。
【0012】上記動作において、ハンドレバー部12のレバー38に加える力及びストロークは、操作者自らが決定することができ、特定部位40aを凝り具合などに応じて適宜調節して、適切な揉み力を押圧部22を通じて特定部位40aに与えることができる。従って、レバー38の引き具合によって、人間による指圧に極めて近い揉み力をもたらすことが可能となる。
【0013】上記例において、押圧部22はゴムで構成したが、シリコーンゴムなどのより人間の指に近い弾力性を有するものが好ましい。また、押圧部22は種々の長さのものを用意して、特定部位の位置に応じて、例えば、首筋、肩、腰などに応じて適当な長さ及び形状の押圧部を選択するのが好ましい。上記例において、スイングアーム14は2つの湾曲部を有していたが、より短い長さで且つ第1湾曲部のみを有するスイングアームを用いてもよい。このような形状のアームは例えば肩をもむときに有効となる。
【0014】操作者は、揉みを開始する前に、保持板に取り付けられたアジャスタ螺子28を適宜回転させてスイングアームの押圧部22と保持板18との間隔を調節することができる。これにより、操作者の体系や揉み部(特定部位)に最適な間隔を選択することができる。マッサージ器100で人体の特定部位40aをマッサージするときに、人体を保持板18と押圧部22で挟み込むことによって押圧部22で特定部位40aを押圧することになる。従って、保持板18が人体にぴったりフィットするように、スイングアームの押圧部22と保持板18との間隔を調節するのが望ましい。
【0015】上記具体例において保持板58を、その下端部(取っ手)58aが本体部に対して回転可能となるように、取っ手及び本体部の二つの部材から構成してもよい。あるいは、スイング軸26対して保持板58の面の角度を変化させることができるようにするための軸受けを保持板58に設けても良い。このように構成することで、曲面を有する人体の部位に対しても有効に押圧力を加えることができる。
【出願人】 【識別番号】500147665
【氏名又は名称】川北 喜十郎
【出願日】 平成12年2月19日(2000.2.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−224659(P2001−224659A)
【公開日】 平成13年8月21日(2001.8.21)
【出願番号】 特願2000−105686(P2000−105686)