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【発明の名称】 マッサージ機
【発明者】 【氏名】勘場 一志

【要約】 【課題】

【解決手段】モータ(10)によって回転する駆動軸(12)に、被施療者の脚部等の患部をマッサージする一対の施療体(14)(16)を接近離間可能に取り付けたマッサージ機にで、施療体(14)(16)の間隔を検出する間隔検出手段と、該間隔検出手段により間隔が狭くなったことを検出して前記モータ(10)を一旦停止させ、所定時間後に再駆動させる制御手段 (24)を具える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モータ(10)によって回転する駆動軸(12)に、被施療者の脚部等の患部をマッサージする一対の施療体(14)(16)を接近離間可能に取り付けたマッサージ機に於いて、施療体(14)(16)の間隔を検出する間隔検出手段と、該間隔検出手段により間隔が狭くなったことを検出して前記モータ(10)を一旦停止させ、所定時間後に再駆動させる制御手段 (24)を具えることを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】 前記間隔検出手段は、モータ(10)の負荷電流の変化に基づいて間隔を検出するようにした請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】 前記間隔検出手段により間隔を検出する際は、モータ(10)の回転速度を低速にして行うようにした請求項1又は請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項4】 モータ(10)を再駆動させる時は、停止前の回転速度より速い速度で回転させるようにした請求項1乃至請求項3の何れかに記載のマッサージ機。
【請求項5】 モータ(10)を再駆動させる時は、停止前の回転方向とは反対方向に回転させるようにした請求項1乃至請求項4の何れかに記載のマッサージ機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被施療者の脚部や腕、首筋などの患部にマッサージを施すマッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被施療者の足裏、ふくらはぎ、太ももなどの脚部や腕、首筋などの患部を挟み揉みによってマッサージするマッサージ機(18)として、図1に示すように、モータ(10)により回転される駆動軸(12)に、対称的に傾斜する一対の円盤状の施療体(14)(16)を取り付けたものが知られている。図1に示すマッサージ機(18)は、円盤状施療体(14)(16)を左右対称に1基ずつ配備したものである。
【0003】施療体(14)(16)の対向面には、複数の押圧指(20)(22)が夫々環状に配備され、被施療者が、患部を施療体(14)(16)の間に挟んだ状態でモータ(10)を駆動すると、施療体(14)(16)の対向面が接近離間動作を繰り返し、押圧指(20)(22)が患部に揉みマッサージを施す。
【0004】被施療者に施されるマッサージの施療強さは、モータ(10)の回転速度を変えることによって調節できる。モータ(10)の回転速度が速くなれば、被施療者には施療強が強くなったと感覚されるからである。しかし、モータ(10)は連続して回転しており、強さの調整はできるものの単調な揉みマッサージしか得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、指圧効果の高いメリハリの利いた揉みマッサージが得られるマッサージ機を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明のマッサージ機は、モータ(10)によって回転する駆動軸(12)に、被施療者の脚部等の患部をマッサージする一対の施療体(14)(16)を接近離間可能に取り付けたマッサージ機に於いて、施療体(14)(16)の間隔を検出する間隔検出手段と、この間隔検出手段により間隔が狭くなったことを検出して前記モータ(10)を一旦停止させ、所定時間後に再駆動させる制御手段 (24)を具えたものである。
【0007】かかる構成により、施療体(14)(16)間の間隔が狭くなったとき、即ち、被施療者の脚部等の患部が施療体(14)(16)によって強く押圧された状態で、モータ(10)を停止させて施療体(14)(16)の動きを止め、所定時間後に再駆動させることで、施療体の動きが停止している間に患部を指圧することと同等のマッサージ効果を得ることができる。
【0008】前記間隔検出手段は、例えば、モータ(10)の負荷電流の変化に基づいて間隔を検出するようにする。即ち、施療体(14)(16)の間隔に応じて施療体に加わる負荷が変化し、この変化をモータの負荷電流の変化として検出することにより、間隔の変化を検出する。
【0009】また、前記間隔検出手段により間隔を検出する際は、モータ(10)の回転速度を低速にして行うようにする。このようにする方が精度の高い間隔検出が可能となる。
【0010】また、モータ(10)を再駆動させる時は、停止前の回転速度より速い速度で回転させるようにする。このようにすれば、施療体(14)(16)により押圧されている状態が急激に解除されるので、指圧効果を高めることができる。
【0011】また、モータ(10)を再駆動させる時は、停止前の回転方向とは反対方向に回転させるようにする。このようにすることにより、施療体の形状にもよるが、停止前の揉みマッサージと、再駆動後の揉みマッサージを異ならせて、変化に富んだマッサージが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】まず、本発明を実施するマッサージ機(18)の構成について、図1乃至図3に沿って説明する。図1及び図2に示すように、マッサージ機(18)は、合成樹脂製のケーシング(30)に配備される。ケーシング(30)は、持ち運び用のハンドル(32)の両端から、脚マッサージ用のユニット(34)を支持する支持部(36)(36)が同方向に突設されている。
【0013】脚マッサージ用のユニット(34)は、両支持部(36)(36)の間に配備される。ユニット(34)は、支持部(36)(36)に軸支された駆動軸(12)と、該駆動軸(12)の中央に配備された回転ローラ部(40)、回転ローラ部(40)の両側に配備された揉みローラ部(42)(44)を具える。駆動軸(12)の一端は、一方の支持部(36)内に収容されたモータ(10)と減速機構(46)を介して連繋されている。モータ(10)には、モータ(10)を制御する制御手段(24)と、モータ(10)へ電源を送給する電源コード(48)が接続されている。
【0014】回転ローラ部(40)は、外周面に複数の押圧指(50)(50)を具えた環状体であって、駆動軸(12)上に固定されている。駆動軸(12)を回転すると、回転ローラ部(40)は、駆動軸(12)と一体に回転し、被施療者が足裏やふくらはぎを載せたとき、ローリングマッサージする。
【0015】揉みローラ部(42)(44)は、回転ローラ部(40)を挟んで左右対称に配備される。以下では、図1の左側の揉みローラ部(42)について説明する。
【0016】揉みローラ部(42)は、駆動軸(12)の端部側に配備された第1ローラ部(52)と、中央側に配備された第2ローラ部(54)及び両ローラ部(52)(54)間に配備された補助ローラ部(56)から形成される。
【0017】第1ローラ部(52)は、環状ホルダー(58)と、該環状ホルダー(58)に嵌められた施療体(14)から構成される。
【0018】環状ホルダー(58)は、駆動軸(12)に固定されており、外周面には、駆動軸(12)に対して所定角度傾斜した溝(60)が凹設されている。溝(60)には、球状の摩擦部材(62)を介して円盤状の施療体(14)が取り付けられている。摩擦部材(62)は、施療体(14)への負荷が無負荷又は軽荷重である場合には、環状ホルダー(58)と施療体(14)を一体回転せしめ、通常のマッサージを行なうときのように、施療体(14)への負荷が大きくなると、施療体(14)を環状ホルダー(58)に対してスリップさせ、モータ(10)への負荷を低減する。
【0019】施療体(14)は、図1及び図3に示すように、第2ローラ部(54)側に複数の押圧指(20)(20)を突設している。
【0020】モータ(10)を回転すると、環状ホルダー(58)は、駆動軸(12)と一体に回転する。施療体(14)は、環状ホルダー(58)に所定角度傾斜して取り付けられているから、環状ホルダー(58)の回転によって左右に揺動する。
【0021】第2ローラ部(54)は、環状ホルダー(64)と、該環状ホルダー(64)に嵌められた円盤状の施療体(16)から構成される。 環状ホルダー(64)は、駆動軸(12)に対して回転方向には固定されているが、軸方向にはスライド自由となっている。
【0022】環状ホルダー(64)と上述の回転ローラ部(40)との間には、コイルバネ(66)が圧縮した状態で配備されており、第2ローラ部(54)は、常に第1ローラ部(52)の方に向けて付勢されている。第2ローラ部(54)の移動は、後述する補助ローラー部(56)のストッパー(76)によって規制されている。
【0023】環状ホルダー(64)の外周面には、前記第1ローラ部(52)の施療体(14)の溝(60)と対称な向きに傾斜した溝(68)が凹設されている。溝(68)には、上記と同様、球状の摩擦部材(70)を介して円盤状の施療体(16)が取り付けられている。 施療体(16)は、図1及び図3に示すように、第1ローラ部(52)に対向する側に複数の押圧指(22)(22)が突設されている。
【0024】なお、円盤状施療体(14)(16)は、必ずしも対称的に傾斜させる必要はなく、回転位相によって被施療者の身体に接する間隔が広狭に変化するように取り付けてあれば、傾き角は自由である。従って、一方の施療体(14)又は(16)のみを傾斜して配備し、他方の施療体を駆動軸(12)に略垂直に配備することもできる。
【0025】補助ローラ部(56)は、第1ローラ部(52)と第2ローラ部(54)との間に配備されており、駆動軸(12)に対して回転方向及び軸方向に固定され、その外周面に球状の押圧指(74)が複数回転自在に配備されている。補助ローラ部(56)の第2ローラ部(54)側の端部には、第2ローラ部(54)の移動を規制する環状のストッパー(76)が形成されている。
【0026】マッサージ機(18)のモータ(10)の制御は、制御手段(24)によって行なわれる。
【0027】制御手段(24)は、図4に示すように、マイクロコンピュータ(78)を主体に形成されており、モータ(10)の駆動を制御するモータ駆動制御部(28)と、モータ(10)の電流値を検出する検出器(26)、被施療者がマッサージの命令を入力する操作部(80)に接続された操作部I/F回路(81)を具える。操作部(80)には、「高速」「中速」「低速」の各切替ボタン、「正逆」切替ボタン、「自動コース」選択ボタン及び「停止」ボタン(図示せず)等が配備されている。モータ駆動制御部(28)は、操作部(80)からの制御命令に応じて、モータ(10)を正逆方向に速度可変に回転させる。
【0028】図5は、マッサージ機(18)の電気回路を示す回路図である。AC電源(82)に接続された整流器(83)の出力部にリアクター(84)、平滑用コンデンサ(85)及びモータ(10)が接続されており、整流器(83)の交流側は、スイッチング素子であるトライアック(86)を介して、AC電源(82)に接続されている。トライアック(86)は、トリガ素子であるダイアック(87)によりスイッチングされる。
【0029】電流検出器(26)は、トライアック(86)とAC電源(82)との間の回線上に配備される。電流センサ(88)にて検知された電流値は、交流信号であるからダイオード(89)によって半波整流を行ない、平滑用コンデンサ(90)によって直流電圧に変換し、抵抗(91)によって制御手段(24)のマイコン(78)に電流値を入力する構成としている。モータ(10)に加わる負荷の変化は、電流検出器(26)によって検出され、マイコン(78)に送信される。
【0030】モータ(10)に加わる負荷の変化は、施療体(14)(16)の間隔の変化により変化するので、この電流検出器(26)によって、施療体(14)(16)の間隔の変化を検出することにもなる。
【0031】上記構成のマッサージ機(18)の通常の動作について説明する。被施療者が操作部(80)からマッサージ開始の命令を行なうと、マイコン(78)は、モータ駆動制御部(28)を介してモータ(10)に動作命令を送信し、モータ(10)が駆動する。モータ(10)の駆動力は、減速機構(46)を介して駆動軸(12)に伝達され、駆動軸(12)が回転して、各ローラ部(40)(42)(44)を駆動軸(12)と共に回転させる。
【0032】被施療者が、患部のローリングマッサージを所望する場合には、足裏等の患部を回転ローラ部(40)の上に載せて、回転ローラ部(40)の押圧指(50)によるローリングマッサージを受けることができる。
【0033】また、足裏やふくらはぎ等の患部の挟み揉みマッサージを所望する場合には、患部を揉みローラ部(42)(44)に挟む。施療体(14)(16)は、相反する向きに傾斜しているから、駆動軸(12)を駆動すると、施療体(14)(16)は、互いに接近離間する動作を繰り返し、各々の押圧指(20)(22)によって、揉みマッサージを施す。このとき、補助ローラ部(56)も回転しているから、補助ローラ部(56)の押圧指(74)によって、同時にローリングマッサージも施される。
【0034】次に、自動コースについて説明する。自動コースは、図8乃至図10のタイミングチャート図に示すように、複数のマッサージプログラムを組み合わせたものである。なお、各図において、左の目盛りはモータ(10)の回転速度及び方向を示しており、横軸は時間(1目盛り1秒)を示している。
【0035】モータ(10)は、低速の場合、駆動軸(12)を毎秒1回転、中速の場合、駆動軸(12)を毎秒1.5回転、高速の場合、駆動軸(12)を毎秒2回転させるように設定されている。
【0036】自動コースを選択すると、マッサージを所望する患部の大きさ、硬さ等を検知するプログラムP0が実行され、その測定結果に応じて、弱めのマッサージ(図8:Aコース)、通常強さのマッサージ(図9:Bコース)及び強めのマッサージ(図10:Cコース)の中から、被施療者に最適なマッサージコースが選択される。
【0037】まず、検知プログラムP0について、フローチャートと、電流の検出値を示すグラフを示す図6及び図6の続きをのフローチャートを示す図7を用いて説明する。 検知プログラムP0は、モータ(10)の電流値(A_CT)(図6のグラフ参照)から、被施療者に最適なマッサージコースを選択するプログラムである。なお、以下の実施例では、測定された電流値(A_CT)の極大値(MT_MAX)と極小値(VA_MAX)の差分(SIZE)から、各コースの振り分けを行なうものとする。
【0038】被施療者が自動コースを選択すると、モータ(10)を正方向に中速で約9秒間回転させ、まず、電流値の極大値(MT_MAX)と極小値(VA_MAX)を初期値(ゼロ)に戻す(ステップ1)。
【0039】次に、モータ(10)の電流値(A_CT)を読み込みを行ない(ステップ2)、検出された電流値が、極大点かどうか検出する(ステップ3)。検出値が極大点であれば、得られた検出値を極大値(MT_MAX)として記憶する(ステップ5)。なお、極大点が得られない場合には(ステップ6)、再度極大点の検出を行なう。
【0040】極大値(MT_MAX)が検出されると、次に、電流の検出値(A_CT)の極小点の検出を行ない(ステップ7)、検出値が極小点である場合には、得られた検出値を極小値(VA _MAX)として記憶する(ステップ9)。
【0041】上記ステップ2〜ステップ9を約9秒間繰り返して行なう。なお、ステップ4及びステップ8は、新たに検出された極大点、極小点が、先に検出された極大点、極小点よりも大きいときに、各値を更新するステップである。
【0042】モータ(10)を約9秒間回転させた後(ステップ10)、極大点(MT_MAX)と極小点(VA_MAX)が検出されたか否かを検出する(ステップ11及びステップ12)。極大点と極小点の何れかが、検出されていない、即ちゼロであれば、何らかの原因により測定が上手く行なわれなかったものとして、検出プログラムP0を終了する(ステップ13)。
【0043】測定が上手く行なわれていれば、極大値(MT_MAX)と極小値(VA_MAX)との差分(SIZE)を算出し(ステップ14)、その差分(SIZE)の大きさに基づいて、マッサージコースの振り分けを行なう(ステップ15〜ステップ19)。
【0044】具体的には、差分(SIZE)が予め設定されたCコース分岐用の閾値Lよりも大きければ(ステップ15)、被施療者の患部が標準よりも太い又は硬いと判断し、被施療者に施すマッサージコースを施療力の強いCコースと決定する(ステップ16)。また、差分(SIZE)が予め設定されたBコース分岐用の閾値Mよりも大きければ(ステップ17)、標準と判断し、通常の施療強さのBコースと決定する(ステップ18)。差分(SIZE)がBコース分岐用の閾値M以下である場合には、被施療者の患部が標準よりも細い又は柔らかいと判断し、Aコースと決定する(ステップ19)。ここでL>Mである。
【0045】以下、各マッサージコースについて説明する。上記検知プログラムP0によって、Aコースと決定された場合、図8に示すAコースプログラムが実行される。Aコースプログラムは、弱めのマッサージであって、患部が標準よりも細い又は柔らかい人を対象としたプログラムである。
【0046】まず、モータ(10)を、図8のPA1に示すように、6秒間の正転方向に低速で回転し、1秒停止の後、再度6秒間の正転低速回転を行なう弱めのマッサージを施すプログラムPA1が2回繰り返して実行する。次に、低速、中速、高速回転と、モータ(10)の正転と反転を組み合わせたプログラムPA2を実行する。
【0047】次に、本発明の特徴とするプログラムPA3を実行する。このプログラムは、正転の中速から低速回転をさせ、所定時間(実施例では1秒間)停止させ、その後再駆動させるが、再駆動は、反転の中速回転から低速回転を行なうプログラムで、2回実行する。
【0048】ここで、低速回転からモータ(10)を停止させる時期を、前記検出器(26)で検出されるモータ(10)の負荷電流の検出値が最も大きくなったこと(頂点)を検出することにより行っている。モータ(10)の電流はその負荷に応じて変化するが、負荷とは、施療体(14)(16)が足等の被施療部から受ける力であり、施療体(14)(16)の間隔の変化により変化し、モータ(10)の負荷が最も大きくなる位置とは、施療体(14)(16)により被施療部に最も強く施療力が加わる位置で、施療体(14)(16)の幅が最も狭くなった位置とみることができる。プログラムPA3の低速回転の後の点線部は、モータ(10)の負荷が最も大きくなる位置を検出するための頂点検出プログラムを実行していることを表している。
【0049】このように、施療体(14)(16)の幅が最も狭くなり被施療部に最も強く施療力が加わる位置でモータを一旦停止させて、施療体(14)(16)を静止させることは、この間に被施療部の指圧を行っていることと同様になる。
【0050】ここで、モータ(10)を再駆動させる時は、停止前の回転速度である低速回転より速い中速回転で回転させているので、施療体(14)(16)により押圧されている状態が急激に解除されるので、指圧効果をより高めることができる。
【0051】また、前記検出器(26)は、施療体(14)(16)の間隔を検出する間隔検出手段として用いられているが、この検出器(26)により、間隔を検出する頂点検出プログラムを実行する際は、モータ(10)を低速で回転させているので、負荷電流値の変化を正確に把握しやすく、精度の良い間隔検出が可能となる。
【0052】また、モータ(10)を再駆動させる時は、停止前とは回転方向を反転させているので、施療体(14)(16)の動きが反対になり(揉み上げと揉み下げの関係になる)、変化に富んだマッサージとなる。
【0053】図11は、上記頂点検出プログラムのフローチャートを示す。読み込んだモータ(10)の電流値(CT)が前回読み込んだ電流値(CT(-1))と比較して大きければ(ステップ1のY)負荷が上昇中(施療体(14)(16)の間隔が狭くなる方向に変化中)と判断し(ステップ2)、前々回読み込んだ電流値(CT(-2))との差が所定値以下(ここでは1としている)であれば(ステップ3のY)、上昇が小さくなったと判断して(ステップ4)、上側の頂点を検出したと判断する(ステップ5)。
【0054】頂点の検出をステップ3で前々回の電流値(CT(-2))との差で判断しているのは、チャタリングによる誤った判断防止するためである。
【0055】また、電流値の上昇が小さくなったことで頂点と判断しているのは、頂点と判断してモータ(10)への通電を切ってから施療体(14)(16)が静止するまでの時間を見越して真の頂点よりわずかに手前を頂点検出としたのである。従って、施療体(14)(16)を最も間隔の狭いところで静止させることができる。
【0056】なお、本発明とは直接関係はないが、このフローチャートの(ステップ6)から(ステップ10)では、電流値の下側の頂点を検出する方法を示す。手順は(ステップ1)から(ステップ5)と同様である。そこで例えば、この下側の頂点の検出に基づいてマッサージを終了するようにすれば、施療体(14)(16)の間隔の最も広がった時に施療体を静止させることができ、施療体(14)(16)間に挿入された被施療部位の出し入れを容易にできる。
【0057】なお、図11のフローチャートでは、電流値を実際のマッサージ中の電流値ということで(CT)で表記し、先の検知プログラムP0を表す図6や図7のフローチャートにおける電流値(A_CT)と区別して表記している。
【0058】プログラムPA3では、頂点検出に基づいてモータ(10)を停止させるのであるが、検出器(26)が正常に動作しない場合に備えて、頂点を検出できずに2秒経過してもモータを停止するようにしている。
【0059】プログラムPA3を実行した後、モータ(10)を低速で正反転させるプログラムPA4を3回繰り返して実行し、最後にプログラムPA2と同じプログラムPA5を2回実行する。プログラムPA5を実行した後、再度プログラムPA1〜PA5が繰り返される。
【0060】上記Aコースプログラムによれば、被施療者に施療力の弱いマッサージを施すことができ、患部が細い人や柔らかい人に過剰な施療力が加わることがない。
【0061】図9に示すBコースプログラムは、標準強さのマッサージを施すプログラムであって、Aコースプログラムよりも中速、高速でのモータ(10)の回転域を多くしたプログラムである。モータ(10)をAコースよりも高速に回転させている以外は、Aコースプログラムと同じであるため説明を省略する。
【0062】図10に示すCコースプログラムは、強めのマッサージを施すプログラムであって、Bコースプログラムよりも更に、モータ(10)を高速で回転させたプログラムである。モータ(10)の回転速度以外はAコースプログラムと同じであるため、同様に説明を省略する。Cコースプログラムによれば、患部の太い人や硬い人に、施療力の強いマッサージを施すことができ、マッサージの物足りなさを解消できる。
【0063】上述のように、モータ(10)に加わる負荷の変化から、被施療者に合わせた最適な施療強さのマッサージ(AコースからCコース)を施すことができる。
【0064】上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0065】例えば、施療体(14)(16)の間隔を検出する間隔検出手段としてモータ(10)の電流の検出器(26)を用いているが、施療体(14)にマグネットを取り付け、支持部(36)側にこのマグネットを検出するホールICを設け、施療体(14)(16)が回転して間隔が狭くなる位置でホールICがマグネットを検出するようにして間隔を検出しても良い。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、施療体(14)(16)の間隔を検出する間隔検出手段により間隔を検出して、施療体(14)(16)間の間隔が狭くなったとき、即ち、被施療者の脚部等の患部が施療体(14)(16)によって強く押圧された状態で、モータ(10)を停止させて施療体(14)(16)の動きを止め、所定時間後に再駆動させることで、施療体の動きが停止している間に患部を指圧することと同等のマッサージ効果を得ることができる。
【0067】そして、モータ(10)を再駆動させる時は、停止前の回転速度より速い速度で回転させるようにすれば、施療体(14)(16)により押圧されている状態が急激に解除されるので、指圧効果を高めることができる。
【0068】また、モータ(10)を再駆動させる時は、停止前の回転方向とは反対方向に回転させるようにすれば、施療体の形状にもよるが、停止前の揉みマッサージと、再駆動後の揉みマッサージを異ならせて、変化に富んだマッサージが可能となる。
【0069】また、間隔検出手段により間隔を検出する際は、モータ(10)の回転速度を低速にして行うようすれば、精度の高い間隔検出が可能となる。
【出願人】 【識別番号】000001889
【氏名又は名称】三洋電機株式会社
【出願日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【代理人】 【識別番号】100111383
【弁理士】
【氏名又は名称】芝野 正雅
【公開番号】 特開2001−224645(P2001−224645A)
【公開日】 平成13年8月21日(2001.8.21)
【出願番号】 特願2000−41264(P2000−41264)