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【発明の名称】 マッサージ機
【発明者】 【氏名】中川 和也

【氏名】川筋 正明

【氏名】岩崎 功治

【要約】 【課題】マッサージ効果を向上させる。

【解決手段】マッサージ機1は、被療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子10a、10bの上方に被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用施療子11a、11bを設け、前記一対の叩き用施療子10a、10bの下方に被療者の背中を受ける背受け部材210を設けた駆動機構5を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設し、前記叩き用施療子の停止時には、該叩き用施療子を揉み用施療子より被療者に対して後方側に移動させるようにし、前記叩き用施療子を被療者に対して往復移動させると共に、該叩き用施療子が被療者から離反する終端位置に到達して以降は、該叩き用施療子を被療者に対して弾発的に衝突させる叩き用動作変換機構を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子の上方に被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用施療子を設け、前記一対の叩き用施療子の下方に被療者の背中を受ける背受け部材を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したマッサージ機。
【請求項2】 被療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子の上下に被療者の背中を受ける背受け部材を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したマッサージ機。
【請求項3】 被療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子の上下に被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用施療子を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したマッサージ機。
【請求項4】 前記背受け部材がローラ状である請求項1又は2に記載のマッサージ機。
【請求項5】 前記叩き用施療子の停止時には、該叩き用施療子を揉み用施療子より被療者に対して後方側に移動させるようにした請求項1又は3に記載のマッサージ機。
【請求項6】 前記叩き用施療子を被療者に対して往復移動させると共に、該叩き用施療子が被療者から離反する終端位置に到達して以降は、該叩き用施療子を被療者に対して弾発的に衝突させる叩き用動作変換機構を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載のマッサージ機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例として椅子状のマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被療者が腰掛けてマッサージ動作を受ける椅子状のマッサージ機が用いられている。このようなマッサージ機は、椅子の背もたれ部分にマッサージ動作を行う駆動機構が収納され、駆動機構には一対の施療子が設けられている。マッサージ機は、この施療子が揉み動作、叩き動作或いはさすり動作などの複数種類のマッサージ動作を被療者に対して行うように構成されている。
【0003】また、このような椅子状のマッサージ機は、前記一対の施療子の相互の幅を調整する幅調整機能や、一対の施療子の上下方向位置を被療者が望むマッサージ箇所に一致させるために、前記駆動機構をマッサージ機の背もたれ部内部で昇降させる昇降機能、或いはマッサージ機の被療者が座る座面部に対して背もたれ部を背もたれ部の基端部付近で角変位させるリクライニング機能などの複数種類の調整機能を備えている。
【0004】図19にこのような従来技術のマッサージ機の駆動機構の一部の断面図を示し、図20に図19の側面図を示す。この従来技術では、揉み動作及び叩き動作を、図に示される一対の施療子105を共通に用いて行っている。叩き動作は、叩き軸100の偏心回転運動を、フレキシブルジョイント101を介して揉み軸102に回動自在に取付けられたハブ103の揺動運動に変え、この動きを、アーム104を介して施療子105に伝えることにより実現させている。
【0005】揉み動作は、叩き軸100を停止させた状態で、揉み軸102の偏心回転運動をハブ103の揺動運動に変え、この動きを、アーム104を介して施療子105に伝えることにより実現させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術では、上述したように叩き動作が行われるため、図21に示されるように、例として人体106の肩部107を叩き動作している施療子105の位置が変更され、人体106の背部108に移動すると、施療子105の人体106に対する動作は、人体106に対して垂直方向に往復運動する叩き動作ではなく、人体106に対してほぼ平行に往復運動する「さすり動作」或いは「ゆさぶり動作」となってしまい、良好なマッサージ効果が損なわれていた。
【0007】本発明は、上述の技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的は、マッサージ効果を増大することができるマッサージ機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のマッサージ機は、被療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子の上方に被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用施療子を設け、前記一対の叩き用施療子の下方に被療者の背中を受ける背受け部材を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したものである。
【0009】また、本発明に係る第2のマッサージ機は、上記第1のマッサージ機における揉み用施療子に変えて背受け部材を設けたものである。すなわち、当該第2のマッサージ機は、被療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子の上下に被療者の背中を受ける背受け部材を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したものである。
【0010】さらに、本発明に係る第3のマッサージ機は、上記第1のマッサージ機における背受け部材に変えて揉み用施療子を設けたものである。すなわち、当該第3のマッサージ機は、被療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子の上下に被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用施療子を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したものである。
【0011】上記の第1〜第3のマッサージ機は、叩き用施療子を単独に設けたので、単独に叩き動作を行う。また、その上下に設けた揉み用施療子又は背受け部材は被療者の背中を受け止める。したがって、叩き動作時においては、揉み用施療子又は背受け部材が被療者の背中を受け止めながら、その間を叩き用施療子により叩き動作が行われるため、叩き用施療子は被療者の背中から一旦離反して叩き動作を行うこととなる。また、これにより、叩き動作を行う場合に、叩き用施療子の上下の一方側において揉み用施療子または背受け部材で被療者を支える場合と比較し、支持箇所が上下複数箇所になる。
【0012】上記第1又は第2のマッサージ機における背受け部材をローラ状にしてもよい。その場合には、駆動機構が椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動するに伴い、前記ローラ状の背受け部がローリング動作を行う。
【0013】上記第1又は第3のマッサージ機において、叩き用施療子の停止時には、該叩き用施療子を揉み用施療子より被療者に対して後方側に移動させるようにすることができる。このようにすれば、揉み動作時に叩き用施療子が被療者に対して揉み用施療子とほぼ同一の位置にある事態を避けることができる。
【0014】以上に述べたマッサージ機において、叩き用施療子を被療者に対して往復移動させると共に、該叩き用施療子が被療者から離反する終端位置に到達して以降は、該叩き用施療子を被療者に対して弾発的に衝突させる叩き用動作変換機構を備えることができる。このようにすれば、揉み用施療子又は背受け部材が被療者の背中を受け止めながら、その間を叩き用施療子により弾発的な衝突による叩き動作が行われる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例を、図1〜図8を参照して以下に説明する。図1は本発明の一例のマッサージ機1に用いられる駆動機構5の内部機構を示す側面図であり、図2はマッサージ機1の概略断面図であり、図3は駆動機構5の内部機構を示す平面図であり、図4は駆動機構5の内部機構を示す正面図であり、図5は揉み用施療子11a、11bの動作状態を示す正面図であり、図6は駆動機構5と被療者との接触関係を示す概略図であり、図7の(a)は駆動機構5の概略側面図であり、図7の(b)は駆動機構5の概略正面図であり、図8はマッサージ機1の電気的構成を示すブロック図である。
【0016】以下、図2を参照して、本実施例のマッサージ機1の機構的構成について説明する。図2に示されるように、マッサージ機1は椅子状をなしており、マッサージ機1の被療者が座る背もたれ部3の内部にラック4が固定されており、マッサージ動作を行う後述する構成を有する駆動機構5に備えられている一対のピニオン6a、6b(総称する場合、符号6で示す)がラック4に噛み合わされている。
【0017】駆動機構5に備えられている駆動機構5の昇降駆動用の例としてDCブラシレスモータやDCブラシ付きモータとして構成されるモータ7の回転は、例としてハス歯歯車やウォーム歯車等を用いる動作変換機構8を介して回転軸方向が図2の左右方向から同図の紙面に垂直な方向に変換され、回転軸9に伝達される。モータ7によって回転軸9を双方向のいずれか一方向に回転する事によりピニオン6a、6bが回転し、ピニオン6a、6bとラック4との噛み合いにより、駆動機構5が背もたれ部3で昇降駆動される。
【0018】駆動機構5は、背もたれ部3に取り付けられた状態で、背もたれ部3にもたれた被療者の背部に駆動機構5に備えられる一対の叩き用の施療子10a、10b及び一対の揉み用施療子11a、11bが臨むように構成されている。本実施例においては、後述するように、叩き用の施療子10a、10bと揉み用の施療子11a、11bとが相互に関連する構成を採用している。施療子10a、10b;11a、11bは、駆動機構5に備えられるパルスジェネレータを装備するDCブラシレスモータあるいはDCブラシ付きモータなどで構成される叩き用のモータ12及び揉み用のモータ13に、叩き用の動作変換機構14及び揉み用の動作変換機構15を介して連結され、モータ12、13の回転動作が動作変換機構14、15によって叩き用施療子10a、10b及び揉み用施療子11a、11bの被療者に対する後述するような叩き動作及び揉み動作に変換される。
【0019】また、前記背もたれ部3は、座面部2に対して角変位自在に構成されている。すなわち、前記ラック4を含む背もたれ部3の支持フレーム85は、座面部2の支持フレーム86に支持部87で角変位自在に枢支され、支持フレーム85の下端部付近は、駆動機構88に設けられているネジ軸89に支持部90で角変位自在に連結されている。駆動機構88は、例として直流ブラシレスモータやブラシ付きモータから構成されるリクライニング用のモータ91の回転を、ネジ軸89の図2の略左右方向に延びる回転軸の周りに回転させる。支持フレーム85の前記下端部付近には前記ネジ軸89が挿通し、ネジ軸89の外ネジに噛み合う内ネジが刻設されている。
【0020】従って、ネジ軸89を双方向に回転させることにより、支持フレーム85が支持部87の周りに双方向に角変位する。これにより、背もたれ部3の座面部2に対するリクライニング動作が可能になる。
【0021】以下、図1〜図4を参照して、本実施例のマッサージ機1の駆動機構5の構成について詳細に説明する。叩き用のモータ12は叩き動作の駆動源であり、モータ12の回転軸には歯付ベルト用のモータプーリ16が固定され、モータ12の回転はモータプーリ16に巻き掛けられた歯付きベルト17を介して、中継プーリ18に伝達される。中継プーリ18は、ウォーム19に同軸に一体に連結されており、ウォーム19の回転は、ウォーム19と噛み合ったウォームホイール20a、20bに伝達される。ウォームホイール20a、20bには、回転軸21a、21bがそれぞれ同軸に固定されている。
【0022】回転軸21a、21bは、それぞれ軸受22、23を介して、前記ウォーム19及びウォームホイール20a、20bが収納されたギアケース24に回転自在に保持されている。回転軸21aの一方端には、係止ピン25が回転軸21aから半径方向一方側に突出して固定されている。回転軸21bにはプーリ120が同軸に固定され、プーリ120に巻きかけられたベルト121は、回転軸21bと平行な軸線を有する回転軸122に同軸に固定されたプーリ123に巻きかけられる。回転軸122の一方端には係止ピン26a、26b(総称する場合は符号26で示す)が回転軸122から半径方向両側に突出して固定されている。前記係止ピン25は、係止ピン26a、26bのいずれか一方側と周方向の位置が同位置となるように配置されている。
【0023】前記回転軸21a、122の各係止ピン25、26よりも軸方向の外側には、それぞれ軸受29、30が設けられ、軸受29、30を介して偏心カラー31、32がそれぞれ回転自在に連結されている。各偏心カラー31、32は、図3に示されるように、図心が前記回転軸21a、122の軸線とそれぞれずれた位置に配置されており、その一端部に前記係止ピン25、26に係合可能な位置に延びる突起33、34がそれぞれ配置されている。
【0024】各偏心カラー31、32の前記突起33、34とそれぞれ反対側には、カラー35、36が支持軸37、38と軸受39、40とを介して回転自在に連結される。カラー35、36の一端部には、カラー35、36と一体に連結部材41、42がそれぞれ設けられている。各連結部材41、42のカラー35、36と反対側の内部には、例として円筒形状の摺動孔124、125が形成され、摺動孔124、125にはカラー35、36と反対側から、前記摺動孔124、125よりも小径の挿通孔45、46を介してロッド51、52の一端部が揺動自在にそれぞれ挿通される。ロッド51、52の前記一端部には、例として摺動孔124、125の内径程度で、前記挿通孔45、46よりも大径の球形をなす係止部材47、48が一体に設けられている。
【0025】また、前記連結部材41、42に関して、摺動孔124、125のカラー35、36側の端部に、例として発泡ウレタンなどの弾性を有する材料からなる緩衝材126、127が設けられる。また、前記挿通孔45、46に緩衝材128、129が嵌合される。緩衝材128、129は、摺動孔124、125のカラー35、36と反対側の面に対する前記係止部材47、48の衝突を緩衝する。
【0026】前記ロッド51、52の各他端部は、叩き動作用のレバー53、54の一端部にそれぞれ揺動自在に連結される。これらのレバー53、54は、前記揉み用の施療子11a、11bが他端部に連結されている連結板49、50の前後方向の中間付近の部位に、支持軸130、131を介して回動自在に連結される。支持軸130、131に関連して、連結板49、50に止めピン132、133が設けられ、レバー53、54に止めピン134、135が設けられる。これらの止めピン132、134と止めピン133、135との間に捩りバネ136、137がそれぞれ設けられ、前記レバー53、54を図1の矢符A1方向に弾発的に付勢する。レバー53、54の他端部には、アーム76、77を介して叩き用の施療子10a、10bが連結されている。この施療子10a、10bは、図1及び図4に示すように、例として半円板状で被療者側に隆起した形状をなし、その隆起面には、弾性を有する材料からなる複数の突起89が形成されている。
【0027】以下、本実施例のマッサージ機1の揉み動作に関連する機構について説明し、その後に、これら揉み動作関連機構と上記叩き用機構との機構的関連について説明する。
【0028】本実施例のマッサージ機1の駆動機構5には、図1及び図4に示されるように、前記昇降動作用の回転軸9と平行に、被療者に対するマッサージ位置の幅調整用のネジ軸55と後述する揉み動作用の回転軸56とが配置されている。回転軸56は、前記揉み用モータ13の回転が前記動作変換機構15の一部であるギアユニット57を介して伝達されて回転駆動される。
【0029】回転軸56の長手方向中間部分にそれぞれ円筒状の一対のカム部材58,59が相互に間隔を隔てて回転軸56に対して偏心して、周方向に固定され、かつ回転軸56の軸線方向に変位可能に取り付けられている。カム部材58、59を外囲してカム部材58、59に回転自在にベアリングバンド64、65がそれぞれカム部材58、59に設けられ、ベアリングバンド64、65には、プレート状の連結板49、50が固定され、連結板49、50の前面側には前記揉み用の揉子11a,11bがそれぞれ取り付けられている。連結板49、50の揉子11a,11bと反対側になる背後側の端部には、ロッド62、63の一端がそれぞれ揺動自在に連結され、各ロッド62、63の各他端は、駆動機構5のハウジング66に揺動自在に連結されている。
【0030】従って、回転軸56が回転するとカム部材58、59が回転し、これによりベアリングバンド64、65は、回転軸56の周りに公転運動を行う。これにより、ハウジング66に揺動自在に固定されたロッド62、63がベアリングバンド64、65の連結部を周期的に引っ張る。揉子11a、11bは、図5に示されるように、ベアリングバンド64、65のロッド62、63への取付位置と回転軸56の軸線との距離と、ベアリングバンド64、65のロッド62、63への取付位置と揉子11a,11bと距離との比に比例した移動量の円周状の運動を行う。これにより、被療者に対する揉み動作が行われる。
【0031】一方、前記カム部材58、59には、ネジ軸55側に延びる連結部67、68が一体的に設けられており、連結部67、68の先端は、相互に逆向きであるように内周面にネジが刻設された筒状の保持部69、70として構成され、前記ネジ軸55のネジ部71、72と噛み合わされている。前記ネジ部71、72は、保持部69、70に相当する位置であって、後述するようにカム部材58、59の相互の間隔を調整して、被療者に対するマッサージ位置の相互の距離であるマッサージ幅を調節する際の各カム部材58、59の移動幅を含む長さに設けられている。このネジ軸56には、幅調整用のギアユニットを含む動作変換機構73を介して、例としてDCブラシレスモータやDCブラシ付きモータから構成される幅調整用のモータ74の双方向の回転が伝達される。
【0032】これにより、モータ74が双方向に回転すると、前記保持部69、70の内部のネジが相互に逆方向に刻設されていることにより、保持部69、70は相互に逆方向に、即ち、相互に近接する方向或いは相互に離反する方向に移動し、連結板49、50に取り付けられている前記施療子10a、10b;11a、11bによるマッサージ位置の横方向の幅を調整することができる。
【0033】前述した叩き用の駆動系において、レバー53、54のロッド51、52と反対側は、前記連結板49、50に前記回転軸9、55、56と平行に固定された支持軸130、131に回転自在に連結される。また、レバー53、54の支持軸130、131との連結位置付近には、例として鉄板などの比較的剛性を有する材料からなるアーム76、77を介して前記叩き用の施療子10a、10bが固定されている。
【0034】本実施例では、後述されるように、前記捩りバネ136、137を用いて、叩き用施療子10a、10bで弾発的に被療者の被療部位を叩くマッサージ動作を行うようにしている。また、このような弾発的な叩き動作により有効なマッサージ効果を実現するために、叩き用の施療子10a、10bは、前記アーム76、77が例として鉄板などの比較的剛性な材料から形成されているのに加え、例として鉄球などの比較的剛性の材料から中心体を形成し、この中心体の周囲を比較的弾性を有する材料で被覆した構成とされる。これにより、アーム76、77及び施療子10a、10bからなる系の質量が大きくなり、叩き動作によるマッサージ効果を向上することができる。また、前記捩りバネ136、137による叩き動作のためのエネルギーが前記系で吸収されず、有効なエネルギー利用を図ることができる。
【0035】また、このような構成を採用したことにより、叩き動作時の各部の衝突音の発生を防止するために、前記緩衝材126、127、128、129に加え、図1に示すような緩衝材78、79を設けるようにしている。緩衝材78、79は、前記連結板49、50上であって、前記叩き用のレバー53、54が前記捩りバネ136、137の作用で、前記支持軸130、131の周りに、図1に示す矢符A2方向に急速に角変位するとき、その角変位の終端位置でレバー53、54を緩衝して緩やかに停止させる位置に配置される。
【0036】本実施例のマッサージ機1には、上記ハウジング66の被療者に臨む側の下方側に、図1、図6及び図7に示すような背受け部材210が設けられている。背受け部材210は、例としてゴムなどの比較的柔軟な材料からなる背受け突起211が支持部材212を介してハウジング66に取り付けられて構成される。
【0037】以下、図8を参照して、本実施例のマッサージ機1の電気的構成について説明する。マッサージ機1は、例としてCPU(演算処理ユニット)を含む制御装置92を備えており、制御装置92には前記各モータ7、12、13、74、91が個別に接続されている。また、制御装置92にはリモートコントロール装置(以下、リモコン)93が接続されている。リモコン93には、電源スイッチ94、同時叩き動作スイッチ95a、交互叩き動作スイッチ95b、揉み動作スイッチ96、施療子10a、10b、11a、11bの相互の幅を調整するための幅調整スイッチ97、駆動機構5を背もたれ部3内で昇降移動させるための昇降スイッチ98及び背もたれ部3をリクライニング動作させるためのリクライニングスイッチ99を含むスイッチ類が設けられている。
【0038】これらの電源スイッチ94、叩き動作スイッチ95、揉み動作スイッチ96はオン/オフスイッチとして構成され、幅調整スイッチ97、昇降スイッチ98及びリクライニングスイッチ99は、例としてニュートラル位置を含む3安定位置を有する切換スイッチなどとして構成され、ニュートラル位置以外の安定位置になるように操作することにより、幅調整、昇降動作及びリクライニング動作を所望の程度行うことができる。
【0039】以下、本実施例のマッサージ機1の動作について説明する。
【0040】交互叩き動作叩き用の施療子10a、10bで被療者に交互に叩き動作を行う場合、叩き用モータ12を所定方向へ回転させる。このときの回転方向は、前記係止ピン25、26と偏心カラー31、32の突起33、34との位置関係で適宜設定される。モータ12を前記所定方向に回転させると、その回転はモータプーリ16、歯付きベルト17、中継プーリ18及びウォーム19を介して回転軸21aを所定方向に回転させる。これにより、例として、係止ピン25が偏心カラー31の突起33を、回転軸21aの周りに回転開始させる。これにより、偏心カラー31は、捩りバネ136のばね力に抗して捩りバネ136を巻き縮めつつ、図1の上方に押し上げられ始める。
【0041】この変位により、連結部材41が図1の上方に変位して、上方への変位位置に到達する。この動作により、前記ロッド51が図1の上方に変位し、図1に示すレバー53が支持軸130の周りに矢符C1方向に角変位して、叩き用の施療子10aを被療者から離反させる。
【0042】係止ピン26aは、係止ピン25と周方向に180度ずれた位相の位置に設けられているので、前記係止ピン25の動作よりも回転方向に関して180度ずれた位相のタイミングで、偏心カラー32の突起34を、回転軸122の周りに所定方向に回転させる。
【0043】回転軸21aの回転が更に進むと、係止ピン25が偏心カラー31の突起33を、回転軸21aの周りに更に回転させ、図1の下方に更に押し上げる。係止ピン25が突起33を押圧しているタイミングのとき、係止ピン26aと突起34との係合状態が解除されることになる。これにより、係止ピン26aとの係合状態が解除された偏心カラー32は、捩りバネ137のばね力により、急速に図1の下方に向けて変位する。
【0044】この変位により、連結部材42が下方に急速に変位し、レバー54が前記支持軸131の周りに角変位する。この動作により、叩き用の施療子10bで被療者を叩く動作が行われる。ここで、連結部材42の係止部材48が、連結部材42の摺動孔125においてカラー36と反対側の面に衝突するとき、前記緩衝部材129による緩衝作用で、過大な衝突音が発生する事態が防止される。
【0045】回転軸21aの回転が更に進むと、係止ピン25が偏心カラー31の突起33を、回転軸21の周りに更に回転させ、偏心カラー31は下方側への終端位置に到達する。このとき、係止ピン25と突起33との係合状態が解除されることになる。これにより、偏心カラー31は、捩りバネ136のばね力により、急速に図1の下方に向けて変位する。
【0046】この変位により、カラー35および連結部材41が図1の下方に変位し、レバー53が前記支持軸130の周りに角変位して、図1に示す下方への変位位置に到達する。この動作により、叩き用の施療子10aで被療者を叩く動作が行われる。
【0047】また、このタイミングにおいて、係止ピン26aが偏心カラー32の前記突起34に再度係合する。以下、同様な動作が繰り返されて、施療子10a、10bによる交互叩き動作が行われる。
【0048】同時叩き動作叩き用の施療子10a、10bで被療者に同時に叩き動作を行う場合、叩き用モータ12を前記所定方向と逆方向へ回転させる。モータ12を前記逆方向に回転させると、回転軸21aは前記回転方向と逆方向に回転する。これにより、例として、係止ピン25及び係止ピン26bが偏心カラー31、32の突起33、34を、回転軸21a、21bの周りに回転開始させる。これにより、偏心カラー31、32は、捩りバネ136、137のばね力に抗して捩りバネ136、137を巻き縮めつつ、図1の上方に押し上げられ始める。
【0049】回転軸21a、21bの回転が更に進むと、係止ピン25、26bは偏心カラー31、32の突起33、34を、回転軸21a、21bの周りに同方向に回転させ、偏心カラー31、32は図1の上方に更に押し上げられる。この変位により、連結部材41、42が図1の上方に変位し、レバー53、54が前記支持軸130、131の周りに同方向に角変位して、叩き用の施療子10a、10bを被療者から離反させる。
【0050】回転軸21a、21bの回転が更に進むと、係止ピン25、26bが偏心カラー31、32の突起33、34を、回転軸21a、21bの周りに更に回転させ、偏心カラー31、32は、図1の上方側への終端位置に到達する。このとき、係止ピン25及び係止ピン26bと突起33、34との係合状態が共に解除されることになる。これにより、偏心カラー31、32は、捩りバネ136、137のばね力により、急速に図1の下方に向けて変位する。
【0051】この変位により、レバー53、54が前記支持軸130、131の周りに急速に角変位して、叩き用の施療子10a、10bで同時に被療者を叩く動作が行われる。以下、同様な動作が繰り返されて、施療子10a、10bによる同時叩き動作が行われる。
【0052】揉み動作本実施例のマッサージ機1で揉み動作を行う場合、叩き用のモータ12を停止させて揉み用のモータ13を回転させる。モータ13の回転は、ギアユニット57を介して回転軸56を回転させる。回転軸56の回転により前記ベアリングバンド64、65が回転軸56の周りに偏心した公転運動を行い、ロッド62、63を介してハウジング66に揺動自在に固定されている揉み用の施療子11a、11bが前述した円周状の運動を行う。これにより、被療者に対する揉み動作によるマッサージ動作が行われる。
【0053】本実施例では、叩きマッサージ動作を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの上方の揉み用施療子11a、11bと下方の背受け突起211及び支持部材212からなる背受け部材210とで被療者を支えて叩き動作を行うことができる。これにより、叩き動作を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの一方側のみの揉み用施療子11a、11bで被療者を支える場合と比較し、支持箇所が複数箇所になるので、被療者に痛みを与える事態が防止される。これにより、マッサージ効果を増大することができる。
【0054】また、叩き用の施療子10a、10bは、常に被療者に近接/離反する前後方向に往復運動するので、被療者に対して垂直方向に往復運動する叩き動作であって、実際に手などで叩く動作に近い弾発的な動作とすることができ、良好なマッサージ効果を実現することができる。
【0055】また、マッサージ機1において、本実施例では、叩き動作を行う際に、前記叩き用のレバー53、54が捩りバネ136、137のばね力によって急速な動作を行うが、この急速な動作は、前記軸受39、40によって円滑に許容される。これにより、円滑な叩き動作が実現され被療者に違和感を与える事態が防止され、マッサージ効果を向上することができる。
【0056】また、本実施例のマッサージ機1において、前述したように、緩衝材126、127、128、129、78、79を設けたので、叩き動作に際しては、緩衝材128、129、78、79が緩衝作用を実現し、叩き用施療子10a、10bが被療者から離間する際には、緩衝材126、127が緩衝作用を実現する。これにより、叩き動作において過大な衝突音が発生する事態が防止され、被療者の違和感を除去してマッサージ効果を増大することができる。
【0057】次に本発明の第2の実施例を図9に基づいて説明する。図9の(a)は駆動機構5aの概略側面図であり、図9の(b)は駆動機構5aの概略正側面図である。
【0058】本実施例は、前記第1の実施例における駆動機構5の一部を変更したものであって、第2の実施例における駆動機構5aは、第1の実施例における駆動機構5において、揉み用施療子及びその動作のみに関連する機構を取り除き、揉み用施療子の箇所に背受け部材220を配したものである。
【0059】なお、以下に述べる第2〜第6の各実施例は第1の実施例と類似するので、相違する箇所についてのみ説明する。
【0060】すなわち、本実施例における駆動機構5aは、そのハウジング66の被療者に臨む側の叩き用施療子10a,10bの上方側に、図9に示すような背受け部材220が設けられている。背受け部材220は、例としてゴムなどの比較的柔軟な材料からなる背受け突起221が支持部材222を介してハウジング66に取り付けられて構成される。
【0061】本実施例では、叩きマッサージ動作を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの上方の背受け突起221及び支持部材222からなる背受け部材220と下方の背受け突起211及び支持部材212からなる背受け部材210とで被療者を支えて叩き動作を行うことができる。これにより、叩き動作を行う場合に、被療者を支える支持箇所が複数箇所になるので、被療者に痛みを与える事態が防止される。これにより、マッサージ効果を増大することができる。
【0062】次に本発明の第3の実施例を図10に基づいて説明する。図10の(a)は駆動機構5bの概略側面図であり、図10の(b)は駆動機構5bの概略正側面図である。
【0063】本実施例は、前記第1の実施例における駆動機構5の一部を変更したものであって、第3の実施例における駆動機構5bは、第1の実施例における駆動機構5において、下方の背受け突起211及び支持部材212からなる背受け部材210を取り除き、揉み用施療子11a、11bと同一の動作を行う揉み用施療子230a、230bを配したものである。
【0064】すなわち、本実施例における駆動機構5bは、図10に示すように、揉み用施療子11a、11bの連結板49,50の下方に支持アーム231a、231bが連設され、該支持アーム231a、231bの端部には揉み用施療子230a、230bが被療者側に臨むように配設されている。これにより、上方の揉み用施療子11a、11bが揉み動作を行えば、同時に下方の揉み用施療子230a、230bも揉み動作を行う。また、図に示すように、2対の揉み用施療子11a、11b、230a、230bは相互に間隔をあけて取付けられ、更に、施療子10a、10bと施療子230a、230bとの間に叩き用の施療子11a、11bか配置されている。
【0065】したがって、本実施例では、叩きマッサージ動作を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの上方の揉み用施療子11a、11bと下方の施療子230a、230bとで被療者を支えて叩き動作を行うことができる。これにより、叩き動作を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの一方側のみの揉み用施療子11a、11bで被療者を支える場合と比較し、支持箇所が複数箇所になるので、被療者に痛みを与える事態が防止される。これにより、マッサージ効果を増大することができる。
【0066】次に本発明の第4の実施例を図11に基づいて説明する。図11の(a)は駆動機構5cの概略側面図であり、図11の(b)は駆動機構5cの概略正側面図である。
【0067】本実施例は、前記第1の実施例における駆動機構5の一部を変更したものであって、第4の実施例における駆動機構5cは、第1の実施例における駆動機構5において、背受け部材210及びその関連部材を取り除き、背受け部材210の箇所に別構成の一対の背受け部材240a,240bを設けたものである。当該背受け部材240a,240bは、少なくとも表面が例としてゴムなどの柔軟な材料からなるローラ241a,241bがそれぞれブラケット242a,242bで回転自在にハウジング66に取り付けられて構成される。
【0068】このように本実施例では、駆動機構5cのハウジング66の被療者に臨む側の下方側に、ローラ241a,241bを有する背受け部材240a,240bが設けられているので、被療者がマッサージ機1に腰掛けてマッサージ動作を受ける際に、被療者の背部下方側を背受け部材240a,240bのローラ241a,241bが回転しつつ受けるので、身体各部にマッサージ機1から受けているマッサージ動作と平行して、被療者の自重により、背部下方側に対する背受け部材240a,240bからのローリング効果のあるマッサージ動作を受ける。これにより、被療者に対するマッサージ動作に関して、マッサージ効果が向上される。
【0069】また、本実施例では、叩きマッサージ動作を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの上方の揉み用施療子11a、11bと下方の背受け部材240a,240bとで被療者を支えて叩き動作を行うことができる。これにより、叩き動作を行う場合に、被療者を支える支持箇所が複数箇所になるので、被療者に痛みを与える事態が防止される。これにより、マッサージ効果を増大することができる。
【0070】次に本発明の第5の実施例を図12に基づいて説明する。図12の(a)は駆動機構5dの概略側面図であり、図12の(b)は駆動機構5dの概略正側面図である。
【0071】本実施例は、前記第4の実施例における駆動機構5cの一部を変更したものであって、第2の実施例における駆動機構5dは、第4の実施例における駆動機構5cにおいて、揉み用施療子及びその動作のみに関連する機構を取り除き、揉み用施療子の箇所に、下方に設けた背受け部材240a,240bと同一構成の一対の背受け部材250a,250bを設けたものである。当該背受け部材250a,250bは、背受け部材240a,240bと同様に、少なくとも表面が例としてゴムなどの柔軟な材料からなるローラ251a,251bがそれぞれブラケット252a,252bで回転自在にハウジング66に取り付けられて構成される。
【0072】このように本実施例では、駆動機構5dのハウジング66の被療者に臨む側の下方側にローラ241a,241bを有する背受け部材240a,240bが設けられ、上方側にもローラ251a,251bを有する背受け部材250a,250bが設けられているので、被療者がマッサージ機1に腰掛けてマッサージ動作を受ける際に、被療者の背部上下を背受け部材240a,240bのローラ241a,241b及び背受け部材250a,250bのローラ251a,251bが回転しつつ受けるので、身体各部にマッサージ機1から受けているマッサージ動作と平行して、被療者の自重により、背部の上下に背受け部材240a,240b及び背受け部材250a,250bからのローリング効果のあるマッサージ動作を受ける。これにより、被療者に対するマッサージ動作に関して、マッサージ効果が向上される。
【0073】また、本実施例では、叩きマッサージ動作を行う場合に、叩き用施療子10a、10bの上方の背受け部材250a,250bと下方の背受け部材240a,240bとで被療者を支えて叩き動作を行うことができる。これにより、叩き動作を行う場合に、被療者を支える支持箇所が複数箇所になるので、被療者に痛みを与える事態が防止される。これにより、マッサージ効果を増大することができる。
【0074】次に本発明の第6の実施例を図13〜図18に基づいて説明する。図13は施療子10a,10b付近に配される位置検出装置の構成を示す模式図であり、図14は位置検出板110の側面図であり、図15は電気的構成を示すブロック図であり、図16は本実施例の動作を説明するフローチャートであり、図17の(1)は交互叩き動作を説明する図であり、図17の(2)は同時叩き動作を説明する図であり、図18は本実施例の動作を説明する図である。
【0075】本実施例においては、回転軸21には、図13及び図14に示されるような位置検出板110が同軸に固定されている。位置検出板110には、例として周方向の一個所にスリット111が形成されている。位置検出板110の近傍に、前記スリット111を挟む配置に設けられる発光素子112及び受光素子113を含む位置検出手段である位置検出素子114が設けられる。位置検出素子114はスリット111を検出するたびに位置信号を出力する。このような位置信号をマイクロコンピュータなどを備える制御装置で処理することにより、回転軸21の回転速度や回転の位相、即ち、叩き用施療子10a、10bの動作速度や動作上の位置を認識することができる。
【0076】前記スリット111は、位置検出板110の周方向に沿う一個所に限定されるものではなく、周方向に沿う複数箇所或いは、周方向に沿って形成されたスリットを半径方向に沿う複数段に亘って形成される場合も本発明に含まれる。このような場合には、前述した叩き用施療子10a、10bの動作速度や動作上の位置の認識を更に高精度に実現できる。
【0077】以下、図15を参照して、本実施例のマッサージ機1の電気的構成について説明する。マッサージ機1は、例としてCPU(演算処理ユニット)を含む制御装置92を備えており、制御装置92には前記各モータ7、12、13、74、91が個別に接続されている。また、制御装置92にはリモートコントロール装置(以下、リモコン)93と前記位置検出素子114とが接続されている。リモコン93には、電源スイッチ94、同時叩き動作スイッチ95a、交互叩き動作スイッチ95b、揉み動作スイッチ96、施療子10a、10b、11a、11bの相互の幅を調整するための幅調整スイッチ97、駆動機構5を背もたれ部3内で昇降移動させるための昇降スイッチ98及び背もたれ部3をリクライニング動作させるためのリクライニングスイッチ99を含むスイッチ類が設けられている。
【0078】これらの電源スイッチ94、叩き動作スイッチ95、揉み動作スイッチ96はオン/オフスイッチとして構成され、幅調整スイッチ97、昇降スイッチ98及びリクライニングスイッチ99は、例としてニュートラル位置を含む3安定位置を有する切換スイッチなどとして構成され、ニュートラル位置以外の安定位置になるように操作することにより、幅調整、昇降動作及びリクライニング動作を所望の程度行うことができる。
【0079】以下、図16を参照して、本実施例の動作について説明する。以下の動作は。マッサージ機1の動作が、交互叩き動作状態から揉み動作状態に切換えられる場合について説明されるが、その他、電源投入後やマッサージ動作中断後に揉み動作からマッサージを開始しようとする場合などにも容易に実施され得るものである。図8のステップa1では、被療者が前記リモコン93などを用いて、現在実行中の交互叩き動作から揉み動作への変更指示をマッサージ機1に入力する。
【0080】ステップa2では、前述したような交互叩き動作が行われる。ステップa3では、マッサージ動作が交互叩き動作から前述したような同時叩き動作に切換えられる。ステップa4では、マッサージ機1の動作が同時叩き動作に切り替わった後、前記叩き用モータ12に装備されているパルスジェネレータ112で叩き用の施療子10a、10bを、被療者から最も離間した位置に後退移動させる。次にステップa5では、揉み用の施療子11a、11bによる前述した揉み動作が行われる。
【0081】このようにして、本実施例のマッサージ機1では、揉み用施療子11a、11bによる揉み動作を開始する場合には、制御部92の制御によって、叩き用施療子10a、10bを被療者から離間した位置に移動させるようにした。
【0082】これにより、これらの叩き用施療子10a、10bと揉み用施療子11a、11bとが被療者の同一の被療部位をマッサージするため、相互に近接した位置に設けられる場合であっても、揉み用施療子11a、11bで揉み動作が行われるとき、叩き用施療子10a、10bが被療者から離間した位置に移動されるため、叩き用施療子10a、10bが被療者に接触する事態が防止され、施療感が格段に向上される。また、本実施例では、叩き動作と揉み動作とが叩き用施療子10a、10bと揉み用施療子11a、11bとによって個別に行われるため。各動作に適合した施療子の動作を実現することができ、この点でも、施療感を格段に向上することができる。
【0083】以下、図18を併せて参照して、例として、前述した交互叩き動作から揉み動作に変化する際のマッサージ機1の動作について説明する。例として、前述したリモコン93の交互叩き動作スイッチ95bを操作して、図18(1)に示すように施療子10a、10bによって交互叩き動作が行われている状態から、揉み動作スイッチ96を操作して揉み動作に移行する場合、前記制御装置92は、叩き用モータ12のこれまでの回転を逆転して、回転軸21を図17(1)の矢符B1方向から、図17(2)矢符D1方向に回転させる。これにより、図18(2)に示されるような同時叩き動作に移行する。
【0084】次に、制御装置92は前記位置検出素子104からの位置信号に基づいて、回転軸21の回転量を調整し、叩き用の施療子10a、10bを図18(3)に示すような最も背後側の位置に移動させる。これにより、叩き用の施療子10a、10bは、揉み用の施療子11a、11bの背後側に位置することになる。この状態で制御装置92は、叩き用のモータ12の回転を停止し、揉み動作用のモータ13の回転を開始する。これ以降、揉み動作が行われる。
【0085】このようにして、揉み動作を行う際に、叩き用施療子10a、10bが被療者に対して揉み用施療子11a、11bとほぼ同一の位置にある事態が防止され、被療者に叩き用施療子10a、10bと揉み用施療子11a、11bとが同時に当たって施療子の被療者に対する接触面積が増大し、揉むというマッサージ動作が有効に被療者に作用しなくなる不具合が防止される。これにより、マッサージ効果を増大することができる。
【0086】以上のように、本実施例のマッサージ機1によれば、揉み動作を行う際に、叩き用施療子10a、10bが被療者に対して揉み用施療子11a、11bよりも背後側に位置するようにしたので、被療者に叩き用施療子10a、10bと揉み用施療子11a、11bとが同時に当たって施療子の被療者に対する接触面積が増大し、揉むというマッサージ動作が有効に被療者に作用しなくなる不具合が防止される。これにより、マッサージ効果を増大することができる。
【0087】本発明は、前記各実施例に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲の広範な変形例を含むものである。
【0088】
【発明の効果】本発明に係る第1のマッサージ機は、被療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子の上方に被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用施療子を設け、前記一対の叩き用施療子の下方に被療者の背中を受ける背受け部材を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したものである。
【0089】また、本発明に係る第2のマッサージ機は、上記第1のマッサージ機における揉み用施療子に変えて背受け部材を設けたものである。すなわち、当該第2のマッサージ機は、被療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子の上下に被療者の背中を受ける背受け部材を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したものである。
【0090】さらに、本発明に係る第3のマッサージ機は、上記第1のマッサージ機における背受け部材に変えて揉み用施療子を設けたものである。すなわち、当該第3のマッサージ機は、被療者に叩き動作を行うための一対の叩き用施療子の上下に被療者に揉み動作を行うための一対の揉み用施療子を設けた駆動機構を、椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動可能に配設したものである。
【0091】上記の第1〜第3のマッサージ機は、叩き用施療子を単独に設けたので、単独に叩き動作を行う。また、その上下に設けた揉み用施療子又は背受け部材は被療者の背中を受け止める。したがって、叩き動作時においては、揉み用施療子又は背受け部材が被療者の背中を受け止めながら、その間を叩き用施療子により叩き動作が行われるため、叩き用施療子は被療者の背中から一旦離反して叩き動作を行うこととなるので、人の手で叩くのと同様の打撃感のある叩き動作が実現できる。また、これにより、叩き動作を行う場合に、叩き用施療子の上下の一方側において揉み用施療子または背受け部材で被療者を支える場合と比較し、支持箇所が上下複数箇所になるので、被療者に痛みを与える事態が防止され、マッサージ効果を増大することができる。
【0092】上記第1又は第2のマッサージ機における背受け部材をローラ状にしてもよい。その場合には、駆動機構が椅子の背もたれ部に沿って上下方向に移動するに伴い、前記ローラ状の背受け部がローリング動作を行うこととなるので、マッサージ効果が向上する。
【0093】上記第1又は第3のマッサージ機において、叩き用施療子の停止時には、該叩き用施療子を揉み用施療子より被療者に対して後方側に移動させるようにすることができる。このようにすれば、揉み動作時に叩き用施療子が被療者に対して揉み用施療子とほぼ同一の位置にある事態を避けることができるため、被療者に叩き用施療子と揉み用施療子とが同時に当たって施療子の被療者に対する接触面積が増大することにより、揉み動作が有効に被療者に作用しなくなる不具合が防止できて、マッサージ効果を増大させる。
【0094】以上に述べたマッサージ機において、叩き用施療子を被療者に対して往復移動させると共に、該叩き用施療子が被療者から離反する終端位置に到達して以降は、該叩き用施療子を被療者に対して弾発的に衝突させる叩き用動作変換機構を備えることができる。このようにすれば、揉み用施療子又は背受け部材が被療者の背中を受け止めながら、その間を叩き用施療子により弾発的な衝突による叩き動作が行われるため、さらに打撃感のある叩き動作が実現できる。
【出願人】 【識別番号】398061810
【氏名又は名称】日本電産シバウラ株式会社
【出願日】 平成12年2月16日(2000.2.16)
【代理人】 【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子 (外3名)
【公開番号】 特開2001−224644(P2001−224644A)
【公開日】 平成13年8月21日(2001.8.21)
【出願番号】 特願2000−38690(P2000−38690)