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【発明の名称】 美粧用垢すり
【発明者】 【氏名】長島 加代子

【要約】 【課題】ソフトでキメ細かな肌擦りができると共に必要があれば適度に強力な肌擦り操作を行うことが自在であって、肌やその内部の体組織の活性化、老化防止に有効な肌擦り操作も容易に行えるようになる美粧用垢すりを得る。

【解決手段】絹繊維を垢すり面材として使用する垢すり面生地(1)と垢すり芯材の間に、粟粒、米粒乃至豆粒程度の大きさで且つ頂面部が略球面状をした凸状物(3)の多数が点在状に定置された凸状物点在生地(2)を、該凸状物の各頂面部を該垢すり面生地方向へ向ける態様にして設けた美粧用垢すり(11)である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 垢すり面生地(1)の垢すり材として絹繊維を使用する美粧用垢すりにおいて、粟粒、米粒乃至豆粒程度の大きさで且つ頂面部が略球面状の凸状物(3)の多数が点在状に定置された凸状物点在生地(2)を、該垢すり面生地(1)とその内側の垢すり芯材(4)との間に、それら凸状物(3)の各頂面部を該垢すり面生地(1)方向へ向けつつ設けたことを特徴とする美粧用垢すり(11)
【請求項2】 該凸状物(3)がゴム様の弾性物体からなる請求項1記載の美粧用垢すり(11)
【請求項3】 該凸状物(3)が遠赤外線放射性物体を含むものからなる請求項1又は請求項2記載の美粧用垢すり(11)
【請求項4】 絹繊維が、絹繊維以外の繊維からなる該垢すり面生地(1)の基盤生地の表面上にパイルを形成しつつ該基盤生地に織込又は編込まれた態様で、該垢すり面生地(1)に垢すり材として使用されている請求項1、請求項2又は請求項3記載の美粧用垢すり(11)
【請求項5】 該垢すり芯材(4)が疎水性の合成繊維の不織布からなる請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の美粧用垢すり(11)
【請求項6】 全体形状が手袋又はそれ類似の形状とされた請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の美粧用垢すり(11)
【請求項7】 手に着用したときに手の平に当接すべき側についての、該垢すり面生地(1)とその内側の垢すり芯材(4)との間にのみ該凸状物点在生地(2)が設けられた請求項6記載の美粧用垢すり(11)
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒトの肌をソフトなタッチで擦って磨いたり清浄化したりするのに有用であると共に、肌及びその内部の体組織を適宜に強力に摩擦しながら擦ったり刺激して肌の活性化並びに老化防止に有効となる美粧用垢すりに関する。
【0002】
【従来の技術】顔、首、胸部、手足等の肌を磨いたり清浄化するのに使用される美粧用垢すりとしては、従来から肌に直接当るべき垢すり面生地に絹布のような絹繊維を用いたものがソフトでキメ細かい肌擦りができるものとして賞用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、そのように絹繊維を用いてソフトでキメ細かな肌擦りができるようにするだけではなく、必要に応じてその肌擦り操作を適宜に強い肌擦り操作にすることが容易にできるようにすると共にその肌の内部の筋肉等の体組織についても効果的に刺激、マッサージできるようにして、肌及びその内部の体組織の活性化、老化防止も図れるようにする美粧用垢すりを得ることを目的とし、またそのような美粧用垢すりを可及的に、経済的に製作できるように並びに使い勝手のよいようにすることも本発明の目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、垢すり面生地(1)の垢すり材として絹繊維を使用する美粧用垢すりにおいて、粟粒、米粒乃至豆粒程度の大きさで且つ略円餅状とか略半球状といったように頂面部が略球面状となった凸状物(3)の多数が適宜配列で点在状に定置された凸状物点在生地(2)を、該垢すり面生地(1)とその内側の垢すり芯材(4)との間に、それら凸状物(3)の各頂面部を該垢すり面生地(1)方向へ向ける態様にしつつ設けた美粧用垢すり(11)である。
【0005】このようにした美粧用垢すりでは、それで肌を擦るときに、垢すり面生地(1)の表面にあって肌に当接しつつ肌擦りすべき垢すり材が絹繊維で構成されているので、その垢すり面生地(1)のその垢すり材以外の部分が綿とか化合繊といった経済性、耐久性、疎水性等の点で異なる絹繊維以外の繊維で構成されていても、常に絹繊維によるソフトなタッチの擦り操作が可能であると共に、その擦り操作に伴って少しその美粧用垢すりを肌方向へ押すようにするだけで、該垢すり面生地(1)とその内側の垢すり芯材(4)との間に設けられている凸状物点在生地(2)上の多数の凸状物(3)の各頂面部分が、該垢すり面生地(1)を介して肌を押圧しながらの擦り操作を行うようになって適宜に強力な肌擦り操作が容易に行えるようになると同時に、肌及びその内部の筋肉その他体組織を、必要があれば箇所及び広さを細かく選びつつ、刺激、マッサージすることもできるようになり、垢すり操作の強力化、効率化と同時に肌及びその内部体組織の活性化も可能となって、肌のたるみとか皺のなどの老化現象の発生も極力防止できるようになる。なおその凸状物(3)はプラスチック製のもの、セラミックス製のもの、繊維とか糸製のもの等種々の材質のもので構成でき、またそれら凸状物(3)の凸状物点在生地(2)への定置はプラスチック接着剤、糸、ファスナー具等種々の手段で可能であることはもとよりである。
【0006】この場合、請求項2に示すように、該凸状物(3)を弾性ゴムのような弾性体で構成しておくと、美粧用垢すりの肌擦り操作に伴う該凸状物(3)による該垢すり面生地(1)を介する肌との接触、摩擦に弾性とか緩衝性が混在するものとなって、肌及びその内部体組織の刺激、マッサージを更にソフトなものにすると共に肌その他ヒトの体組織を傷つけたりするおそれもより少なくなる。
【0007】また、請求項3に示すように、該凸状物(3)を遠赤外線放射性物体を含有するもので構成するようにしておくと、美粧用垢すりの肌擦り操作に伴って該遠赤外線放射性物体から遠赤外線が肌及びその内部組織に放射されてそれらを加温し、その肌の内部体組織での血行を増大させて新陳代謝を促進し、肌及びその内部組織の活性化並びに老化防止に更に有効となる。その遠赤外線放射性物体を含有するものは遠赤外線放射性のセラミックスとかそのようなセラミックスの粉体が混入されたプラスチック等で容易に構成できる。
【0008】そしてまた、請求項4に示すように、それらの美粧用垢すりの場合に、絹繊維が、絹繊維以外の繊維からなる該垢すり面生地(1)の基盤生地の表面上にパイルを形成しつつ該基盤生地に織込又は編込まれた態様で、該垢すり面生地(1)に垢すり材として使用されるようになっているときは、肌の垢すり操作自体は該垢すり面生地(1)の表面上でパイルを形成している垢すり材の絹繊維を介して行われて、該垢すり面生地(1)の全体を絹繊維で構成した場合と同様にソフトでキメ細かな垢すりが行われる点では何ら変りのない一方で、該垢すり面生地の基盤生地を絹繊維以外の経済的に安価であるとか、耐久性に優れているとか、或いはまた疎水性があって水に浸しても収縮しないとか水切れが良くて洗浄後の乾燥が早いといったような性質の繊維で構成することによってそれら繊維の特性も上手に兼ね備えた該垢すり面生地とすることも自在となる。
【0009】また、それらの美粧用垢すりの場合に、請求項5に示すように、該垢すり芯材(4)が疎水性の合成繊維の不織布からなるものとしたときは、美粧用垢すりを垢すり操作に使用した後の、再使用のための水での洗浄後の水切り、乾燥が容易となる利点がある。
【0010】そしてそれら美粧用垢すりを、請求項6に示すように、その全体形状が手袋又はそれ類似の形状であるようにしたときは、肌の擦り操作を行うときに、手に着用して手の平全体を肌の上で移動させつつ擦り操作を行うことができると共に手の特定の指で特に細かいとか狭い面積部分についての擦り操作も楽に行うこともでき、強弱をつけた肌の擦り操作が全体的にまた細部に行き届くようになる。
【0011】また請求項7に示すように、その全体形状が手袋又はそれ類似の形状であるようにした美粧用垢すりにおいて、それを手に着用したときに手の平に当接すべき側についての、該垢すり面生地(1)とその内側の垢すり芯材(4)との間についてのみ該凸状物(3)の多数が定置された凸状物点在生地(2)を設けるようにしたときは、該凸状物(3)が美粧用垢すり内部に存在することが肌擦り操作の強くなり過ぎる原因であると感ずるようなヒトがある等の場合で、そのヒトが該凸状物(3)が美粧用垢すり内部に存在しない状態での肌擦り操作を希望するときに、その美粧用垢すりの手への着用方法を、その手の平に当接すべき側を手の甲に当接すべき側に変えるかたちに反対にすることによって、直ちにその希望に応じてその美粧用垢すりの手の平に当接すべき側を用いて該凸状物(3)が美粧用垢すり内部に存在しない状態での肌擦りが行えるように切変えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1、図2及び図3に示すように、全体形状が、上方部が山形に形成されて各指部についての仕切のない手袋の片面に似せて略5角形状にされた、綿50%とポリエステル繊維50%の混紡糸からなる基盤繊維に、肌に接触しても無害であるようにすべく処理剤を精選して製造された絹糸が、その基盤繊維の表面上でループ状のパイルを形成しつつ垢すり材として織込み又は編込まれてなる垢すり面生地(1)を、その絹糸のある垢すり材面を下面にしつつ適宜の平面物上に敷き並べたものの上に、その全体形状と同様の全体形状とされ且つ抗菌処理もされた上方ガーゼ生地の片面の、手に着用したときに手の平並びに指に略当る部分上に、硬化したときには硬質弾性ゴム様の弾性を呈するプラスチックで且つ遠赤外線放射性のセラミックスの紛体が予め混入されたプラスチックの未硬化のものを適宜の配列で滴下して硬化させることによって、粟粒、米粒又は豆粒程度の大きさで且つ該ガーゼ生地に接着している底面部以外の頂面を含む表面部が略球面状となって、全体が略円餅乃至略半球形状となったその硬化したプラスチックからなる凸状物(3)の多数が点在状に定置されてなる凸状物点在生地(2)を、それら凸状物(3)の各頂面部を該垢すり面生地(1)方向へ向けるようにしながら重ね合わせる。
【0013】そして、垢すり芯材(4)となるべき、前述の垢すり面生地(1)の全体形状と同様の全体形状にされた厚肉状のポリエステル繊維等の疎水性合成繊維の不織布を、該凸状物(3)の多数が適宜配列で定置されている凸状物点在生地(2)上に重ね合わせ、次いで垢すり芯材の包装材を兼ねると共に垢すり操作をする手と美粧用垢すりとの間の滑りを可及的に少なくしてキメ細かな擦り操作を容易にするための、全体形状が前述の垢すり面生地(1)の全体形状と同様にされている下方ガーゼ生地(5)を該不織布からなる該垢すり芯材(4)の上に重ね合わせる。なおそのガーゼ生地も予め抗菌処理されたものである。
【0014】そして他方で、全体形状が前述の垢すり面生地(1)の全体形状と同様で、且つそれぞれ前述と同じ構造の垢すり面生地(1)、垢すり芯材(4)及び下方ガーゼ生地(5)を前述同様の態様で重ね合わせたものを構成する。
【0015】そしてそれら双方の重ね合わせた物を、図2に示すごとく左右に連ね、その連続部を上下方向の全長に亘って相互に縫合(7)し、また手袋形状の手首に当るべき下方部にはそれら連ねたものの左右全長に亘って伸縮自在のゴム紐(6)を一杯に伸長させた状態で縫付け(なお、図2の鎖線はその縫付けられたゴム紐が収縮した状態でのそれら連ねたものの平面形状を示している。)、次いで図2の矢印のごとくそれら連ねたもの左右の端縁部を後方へ移動させるかたちにして二つ折りにし、その二つ折りにしたものについて手の出し入れ口となるべき下方端縁部以外の端縁部はすべて縫合(8)し、更にその袋状物をその内面を外面へ出すように裏返すことによって図1及び図3に示すような美粧用垢すり(11)としたものである。
【0016】このような美粧用垢すり(11)を、図4に示すように、ヒト(10)が前述の多数の凸状物点在生地(2)を有する側の重ね合わせたものを手の平側とするように着用し、石鹸水(9)をつけて顔面その他の肌を擦るときには、肌と触れる垢すり面生地(1)の表面は絹糸のループ状パイルで構成されているので肌を傷つけることのないソフトでおだやかな肌擦り作用ができると共に、その肌擦り操作の際に、指を含む手の平部で垢すり面生地(1)を少し肌へ押付けるような力を加えることによつて、該垢すり面生地(1)内部の該多数の、肌を傷つけないように頂面部が略球面状とされると共に硬質弾性ゴム様の弾力を有する略粟粒、米粒又は豆粒大のプラスチックからなる凸状物(3)が該垢すり面生地(1)を介して、喩えてみれば恰も少し爪を立てたようなかたちの多数の指先で肌を擦るごとく、肌への押圧強度を増加させて適宜に強く肌擦り操作を行うようになり、またそのような適宜に強力な肌擦り操作を行うことによって肌及びその内部の体組織も刺激、マッサージしてそれら肌、体組織の活性化、老化防止を助けて肌をいつも若々しく保持することができるようになる。
【0017】そして、それらの凸状物(3)は遠赤外線放射性のセラミックスを包含するものとなっているので、肌の擦り操作の際にそのセラミックスからは遠赤外線が放射されて肌に温感を与え、皮下の血行を盛んにして肌の新陳代謝を促進する効果があり、また多数の該凸状物(3)の形状は頂面部が略球面状になっているのでその美粧用垢すりをどのような方向に傾けて肌擦り操作をしてもその操作の円滑性を妨害するようなことはない。また、垢すり面生地(1)の基盤生地として綿とポリエステル繊維の50%ずつからなる混紡糸を使用しているので、絹糸だけを使用すればコスト高となり過ぎるし、綿だけを使用すれば水に浸したときの収縮度合いが大きくなり過ぎて美粧用垢すりの全体の形状が崩れ易くなると共に垢すり操作後の再使用のための洗浄時の水切り、乾燥に時間がかかり過ぎる等の欠点を回避することもでき、また垢すり芯材(4)がポリエステル繊維等の疎水性合成繊維で構成されているので、垢すり操作後の再使用のための洗浄後の水切り、乾燥が一層早く行い得るようになる。もとよりその垢すり芯材(4)として例えばポリウレタンフォームのようなスポンジ類を用いてもさほどの大きな支障はない。
【0018】
【発明の効果】本発明の美粧用垢すりは、垢すり面生地表面の肌当りのやわらかな絹繊維で肌擦りができるのでソフトでキメ細かな肌擦り操作ができると共に、その肌擦り操作に際しては該美粧用垢すり内部に設けられている多数の凸状物の略球面状の頂面部が該垢すり面生地を介して肌を押圧するようになるので、該美粧用垢すりを手で少し肌方向へ押付けるようにするだけで容易にその肌擦り操作を強く行うことでき、またそのように強い肌擦り操作を行うことによつて肌並びにその内部体組織に対して刺激を与え、マッサージ効果を付与できるようにもなって肌やその内部体組織の活性化、老化防止に甚だ有用となる。更に本発明の美粧用垢すりは肌擦り操作に伴って肌並びにその内部体組織に遠赤外線放射を行える構造とすることも容易であり、また肌擦り操作に使用した後の再使用のための洗浄後の水切り、乾燥が容易となる等の使い勝手の良い構造とすることも容易である。
【出願人】 【識別番号】500150148
【氏名又は名称】京都シルク株式会社
【出願日】 平成12年2月16日(2000.2.16)
【代理人】 【識別番号】100079016
【弁理士】
【氏名又は名称】多田 貞夫
【公開番号】 特開2001−224643(P2001−224643A)
【公開日】 平成13年8月21日(2001.8.21)
【出願番号】 特願2000−105618(P2000−105618)