トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 治療器具及び生体加温方法
【発明者】 【氏名】秋田 忠宏

【要約】 【課題】人体に直接あてがう薬効シートの成分を従来より人体に浸透し易くし、従来より優れた治療効果のある治療器具を提供する。

【解決手段】薬効シート2の成分を人体に浸透させるとともに、マイナスイオンや遠赤外線が人体に浸透させることで治療を行う。このとき、マイナスイオンや遠赤外線は、人体との共振作用により薬効シート2の成分を人体に浸透し易くする。更に、棒状もぐさ5により加熱されることで、マイナスイオンの発生効率や遠赤外線の放射効率が高められ、更に薬効シート2の成分を人体に浸透し易くする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 薬剤とマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生物質と遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質とを含み、生体にあてがわれる薬効シートと、上記薬効シート上に配設される通気性を有するコルクシートと、上記コルクシート上に配設される耐熱性シートと、上記耐熱性シートに接触させて生体を加温する加熱部材とを備える治療器具。
【請求項2】 上記加熱部材は、棒状もぐさであることを特徴とする請求項1記載の治療器具。
【請求項3】 上記コルクシートは、マイナスイオンを発生するマイナスイオン発生物質と遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質とを含んでいることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の治療器具。
【請求項4】 薬剤とマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生物質と遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質とを含む薬効シートを生体にあてがい、次いで、通気性を有するコルクシートを上記薬効シート上に配設し、次いで、上記コルクシート上に耐熱シートを配設し、次いで、上記耐熱シート上に加熱部材を配設し、生体を加温することを特徴とする生体加温方法。
【請求項5】 薬剤とマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生物質と遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質とが塗布されたコルクシートと、上記コルクシートの一方の側に配設される耐熱シートと、上記耐熱性シートに接触させて生体を加温する加熱部材とを備える治療器具。
【請求項6】 上記コルクシートは、通気性を有する被覆体に被覆されていることを特徴とする請求項5記載の治療器具。
【請求項7】 上記加熱部材は、棒状もぐさであることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の治療器具。
【請求項8】 薬剤とマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生物質と遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質とが塗布されたコルクシートを生体にあてがい、次いで、上記コルクシート上に耐熱シートを配設し、次いで、上記耐熱シート上に加熱部材を配設し、生体を加温することを特徴とする生体加温方法。
【請求項9】 上記コルクシートは、通気性を有する被覆体に被覆された後、上記生体にあてがわれることを特徴とする請求項8記載の生体加温方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患部に貼着する薬草等の効能を高めることができる治療器具及び生体加温方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、枇杷の葉等植物に薬効があることに基づき、薬草を患部にあてがうことにより疾病治療を行う治療方法がある。また、肌の局部(経穴)にもぐさを乗せて、もぐさに火を点じて熱気によって病を治療する方法がある。このような薬草を用いた治療や灸治療は、東洋医学を基調とするものであり、人体の体内環境を整え、自然治癒力を高めることにより、病を治療するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は、薬草による治療や灸治療を行うのみで、これらの利点を組み合わせ、これらの組み合わせによる相乗効果で病を治療する治療器具や治療方法は存在していなかった。
【0004】そこで、本発明は、薬草等からなる生体に直接あてがう薬効シートの成分を従来より生体に浸透し易くし、従来より優れた治療効果のある新規な治療器具及び生体加温方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る治療器具は、上述した課題を解決すべく、薬剤とマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生物質と遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質とを含み、生体にあてがわれる薬効シートと、薬効シート上に配設される通気性を有するコルクシートと、コルクシート上に配設される耐熱性シートと、耐熱性シートに接触させて生体を加温する加熱部材とを備える。この治療器具は、薬効シートの薬剤の成分を生体に浸透させるとともに、マイナスイオンや遠赤外線を生体に浸透させることで、生体の治療を行う。このとき、マイナスイオンや遠赤外線は、生体との共振作用により薬剤の成分を生体に浸透し易くする。更に、加熱部材により薬効シートや生体が加熱されることで、マイナスイオンの発生効率や遠赤外線の放射効率が高められ、更に薬効シートの薬剤の成分を生体に浸透し易くする。
【0006】また、本発明に係る生体加温方法は、上述した課題を解決すべく、薬剤とマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生物質と遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質とを含む薬効シートを生体にあてがい、次いで、通気性を有するコルクシートを薬効シート上に配設し、次いで、コルクシート上に耐熱シートを配設し、次いで、耐熱シート上に加熱部材を配設し、この加熱部材により生体を加温するものである。
【0007】更に、本発明に係る治療器具は、上述した課題を解決すべく、薬剤とマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生物質と遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質とが塗布されたコルクシートと、コルクシートの一方の側に配設される耐熱シートと、耐熱性シートに接触させて生体を加温する加熱部材とを備える。この治療器具は、コルクシートに含まれた薬剤の成分を生体に浸透させるとともに、マイナスイオンや遠赤外線を生体に浸透させることで、生体の治療を行う。このとき、マイナスイオンや遠赤外線は、生体との共振作用により薬剤の成分を生体に浸透し易くする。更に、加熱部材によりコルクシートや生体が加熱されることで、マイナスイオンの発生効率や遠赤外線の放射効率が高められ、更にコルクシートに塗布された薬剤の成分を生体に浸透し易くする。
【0008】また、本発明に係る生体加温方法は、上述した課題を解決すべく、薬剤とマイナスイオンを発生するマイナスイオン発生物質と遠赤外線を放射する遠赤外線放射物質とが塗布されたコルクシートを生体にあてがい、次いで、コルクシート上に耐熱シートを配設し、次いで、耐熱シート上に加熱部材を配設し、この加熱部材により生体を加温するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された治療器具及び人体の加温方法について、図面を参照して説明する。
【0010】本発明が適用された治療器具1は、図1に示すように、薬草等の成分を含む薬効シート2と、この薬効シート2の上に配置されるコルクシート3とを備える。
【0011】薬効シート2は、木綿、和紙等の天然素材から形成される通気性シートに薬剤、マイナスイオン発生物質、遠赤外線放射物質を塗布して形成されている。
【0012】ここで、薬剤としては、血行促進効果のあるイチョウの葉やヨモギやスギナ、臓器の活性化効果のあるウコン、枇杷の葉等が用いられる。
【0013】また、マイナスイオン発生物質には、例えばトルマリンが用いられる。マイナスイオン発生物質を含有させるのは、マイナスイオンは一般的に、血液中のカルシウム、カリウム等のプラスイオンを増加させ血液を弱アルカリ性にし、血流を促す作用があり、これより食欲増進、疲労回復、神経系の痛みの緩和、睡眠の促進等の健康増進機能を有しているためである。トルマリンは、ホウ素を含むシクロケイ酸塩鉱物であり、電気石と呼ばれるものであり、化学組成式は、XY93627(O,OH,F)4 (X=Ca,Na,K,Mn Y=Mg,Fe,Al,Cr,Mn,Ti,Li)
である。このトルマリンは、結晶の単位格子のプラス電荷の中心とマイナス電荷の中心とが大きくずれているため、結晶の両端に電極が形成され、電位が永久保存される。このトルマリンは、僅かな温度差、加圧、衝撃等の外部要因により波長4〜14μm程度の遠赤外線及びマイナスイオンを発生する。
【0014】また、遠赤外線放射物質には、例えば遠赤外線セラミックが用いられる。遠赤外線放射物質を含有させるのは、遠赤外線は一般に血行促進、疲労回復、十二指腸の機能の活性化等の機能を有しているためである。この遠赤外線セラミックは、高効率で波長が5〜15μmの遠赤外線を放射するものであって、加熱により遠赤外線を放射するものが用いられる。勿論、遠赤外線セラミックとしては、常温である程度遠赤外線を放射するセラミックを用いてもよい。
【0015】そして、上記薬草粉末とマイナスイオン発生物質の粉状体若しくは粒状体と遠赤外線放射物質の粉状体若しくは粒状体とは、バインダーと混合され、通気性シートにはけ、へら、ローラ等により上記通気性シートの少なくとも一方の面に塗布され、乾燥される。なお、通気性シートに塗布する塗料は、例えば例えば薬草粉末とマイナスイオン発生物質と遠赤外線放射物質との比が5:3:2の割合で水と天然のりを混合したバインダーに混合される。かくして形成された薬効シート2は、通気性を有する被覆体4に収納される。この被覆体4は、内部に収納された薬効シート2の成分が人体に浸透しやすくするため通気性に優れた和紙等の天然素材により形成されている。そして、この被覆体4は、一端が開放され、上記薬効シート2を交換することができるように形成されている。そして、薬効シート2は、被覆体4に被覆された状態で、薬剤が塗布された面を人体の貼付部側にして、人体の患部にあてがわれる。勿論、通気性シートの両面に薬剤、マイナスイオン発生物質及び遠赤外線放射物質を塗布するようにしてもよい。この場合、両面を使用することができ、使用期間を長くすることができる。
【0016】以上のような薬効シート2上に配設されるコルクシート3は、通気性を良くしまた、撓み変形し得るように厚さが1mm程度となるように形成されている。換言すれば、コルクシート3は、光が透過する程度の厚さに形成されている。このコルクシート3は、破砕されたコルク材を樹脂バインダーによって板状に成形したものであり、この樹脂バインダーには、フェノールレジン、ウレタン樹脂接着剤、エポキシウレタン接着剤、酢酸ビニル系接着剤、更にはこれらにグリコールを添加したものが用いられる。このように形成されたコルクシート3は、コルク樫の樹皮が微小孔を多く有し、また、薄く形成されていることから、通気性に優れ、また、加熱部材により人体の患部を加熱した際に、熱を分散し、急冷、急熱を防止する。更に、このコルクシート3は、薄板状に形成されていることから、人体に薬効シート2を介してあてがった際、人体の丸みに沿って変形させることができる。
【0017】なお、このコルクシート3にも、マイナスイオンと遠赤外線の効能を高めるため、上述したマイナスイオン発生物質と遠赤外線放射物質とを塗布してもよい。この場合、コルクシート3には、マイナスイオン発生物質であるトルマリンの粒状体若しくは粉状体及び遠赤外線放射物質である遠赤外線セラミックの粉状体若しくは粒状体を混合した塗料をコルク板に塗布することにより製造される。このとき、コルクシート3には、トルマリン及び遠赤外線セラミックの周囲に常に空気が存在し、また、空気の流れをよくするため、コルクシート3の特性である通気性とコルク細胞内に多く混在する空気細胞の気泡をそのまま利用する製造方法により、トルマリンと遠赤外線セラミックが塗布される。具体的に、コルクシート3には、ロールコータを用いてトルマリンの粉状体若しくは粒状体及び赤外線セラミックの粉状体若しくは粒状体を含有した塗料が塗布される。このとき、トルマリンと遠赤外線放射物質が塗布されたコルクシート3は、通気性を確保するため1mm〜2mmの厚さに形成される。
【0018】また、薬効シート2やコルクシート3には、更に無機質抗菌剤を塗布するようにしてもよい。この無機質抗菌成分は、微生物の発育や増殖を抑制するものであり、有機系の抗菌剤に比べて耐熱性、安定性に優れている。コルクシート3は、無機質抗菌剤を含ませることで、かびや雑菌の繁殖を抑え、衛生的にすることができる。この無機質抗菌剤としては、例えば株式会社シナネンゼオミックから入手可能なゼオミック(商品名)がある。
【0019】ところで、上述したマイナスイオン発生物質であるトルマリンは、加圧、温度変化等の外部要因により効率良くマイナスイオンを効率良く発生する。また、遠赤外線放射物質である遠赤外線セラミックは、加熱されることで、遠赤外線を効率良く放射する。そこで、以上の治療器具1は、更に加熱部材となる棒状もぐさ5を備える。この棒状もぐさ5は、よもぎの葉を乾燥させ、綿状にしたものを棒状に固化させたものである。棒状もぐさ5の点火部は、人体の患部、例えば経穴にあてがわれた被覆体4に被覆された薬効シート2の上に被せられたコルクシート3の上から耐熱シート6を介して患部に押圧される。これにより、棒状もぐさ5は、薬効シート2やコルクシート3や患部を加温する。
【0020】耐熱シート6は、ガラス繊維を織り込んだ耐火性のシートであり、棒もぐさ5の点火部が押し付けられた際に、コルクシート3が燃えないようにするものである。なお、この耐熱シート6の両面には、更に耐火性材料をスプレーにより塗布してもよい。また、この耐熱シート6は、点火された棒状もぐさ5が押し付けられたときに生じる焦げを目立たなくするため、表面を黒色に形成してもよい。そして、被覆体4に収納された薬効シート2は、点火された棒状もぐさ5により押圧されることで、加圧及び加熱され、トルマリンは、マイナスイオンを更に効率良く発生し、また、遠赤外線セラミックは、更に効率良く遠赤外線を放射する。これにより、薬効シート2の薬剤の成分も、更に人体の患部に浸透し易くなる。また、棒状もぐさ5を用いることで、温熱刺激によって、灸治療の効果も得ることができる。
【0021】なお、加熱部材として、棒状もぐさ5を用いる他に、綿状のもぐさを用いてもよい。この場合、指圧的な効果は無くなるが、薬効シート2やコルクシート3を加熱することから、薬効シート2やコルクシート3からはトルマリンよりマイナスイオンを効率良く発生され、また、遠赤外線セラミックより遠赤外線を効率良く放射することができる。また、加熱部材としては、灸の他に電熱ヒータ等を用いてもよい。
【0022】そして、このような治療器具1を用いて人体の患部の治療は次のように行われる。肩など人体の丸みを帯びた場所の治療を行う場合、図2に示すように、患部に被覆体4に被覆された薬効シート2をあてがい、薬効シート2の上にコルクシート3を置き、次いで、コルクシート3上に耐熱シート6を被せ、点火された棒状もぐさ5と共にこれらのシートを手でもって、棒状もぐさ5の点火部を患部に押し当て、薬効シート2や患部を加温することにより治療が行われる。また、背中など人体の平坦な場所の治療を行う場合、図3に示すように、患部に被覆体4に被覆された薬効シート2をあてがい、薬効シート2の上にコルクシート3を置き、次いで、コルクシート3上に耐熱シート6を被せ、棒状もぐさ4の点火部を患部に押し当て、薬効シート2や患部を加温することにより治療が行われる。
【0023】以上のような治療器具1は、患部に薬効シート2をあてがい、薬効シート2の上にコルクシート3を被せ、更にコルクシート3上に耐熱シート6を被せ、棒状もぐさ5の点火部を患部に押し当てるように用いられる。そして、治療器具1は、薬剤とマイナスイオン発生物質と遠赤外線発生物質とを含む薬効シート2と、棒状もぐさ5とを備えることで、薬効シート2による薬剤とマイナスイオンと遠赤外線による効能と、棒状もぐさ5による灸の効能及び指圧の効能により人体を治療することができる。このとき、マイナスイオンや遠赤外線は、人体との共振作用により薬効シート2の成分を生体に浸透し易くし、単に薬効シート2を患部にあてがっているときよりも治療効果を高めることができる。また、薬効シート2や患部は、棒状もぐさ5により加圧加熱されることで、一層マイナスイオンを効率良く発生させ、また、人体の遠赤外線を放射する。したがって、一層の治療効果を高めることができる。
【0024】なお、上述したようにコルクシート3にマイナスイオン発生物質と遠赤外線放射物質とを塗布した場合、更に多くのマイナスイオンが発生され、また、更に多くの遠赤外線が放射されることから、更なる治療効果を高めることができる。また、薬効シート2やコルクシート3に無機質抗菌剤を塗布した場合にあっては、治療器具1を衛生的に使用することができる。
【0025】また、図4に示すように、薬効シート2は、通気性シートの人体へあてがう側の面に、薬剤等の塗料を塗布し、これと対向する面にコルクシート3を接着剤等により貼り付けるようにしてもよい。この場合、薬効シート2にコルクシート3が貼着されたシートが被覆体4に入れられる。このように、薬効シート2にコルクシート3が貼着され一体的に形成されていることで、例えばシートの交換作業等の取り扱いを容易にすることができる。この場合、薬効シート2にコルクシート3が貼着されたシートが入れられた被覆体4上に耐熱シート6が配設され、この耐熱シート6上から棒状もぐさ5により人体の患部が押圧される。
【0026】また、図5に示すように、耐熱シート6は、コルクシート3に貼着するようにしてもよい。この場合、薬効シート2が入れられた被覆体4が人体の患部にあてがわれ、次いで耐熱シート6側の面を上側にしてコルクシート3が被覆体4上に配設される。そして、このコルクシート3に貼着された耐熱シート6上から、棒状もぐさ5により、人体の患部を押圧する。図5に示す例では、コルクシート3に耐熱シート6が貼着され、一体的に形成されていることから、取り扱いを容易にすることができる。
【0027】また、この治療器具11は、図6に示すように構成することができる。すなわち、この治療器具11は、薬剤、マイナスイオン発生物質及び遠赤外線放射物質が塗布されたコルクシート12と、コルクシート12の一方の側に配設される耐熱シート13とを備える。
【0028】コルクシート12は、図7に示すように、通気性を良くしまた、撓み変形し得るように厚さが1mm程度となるように形成されている。このコルクシート12は、上述したコルクシート3と同様に、破砕されたコルク材を樹脂バインダーによって板状に成形したものである。したがって、このように形成されたコルクシート12は、コルク樫の樹皮が微小孔を多く有し、また薄く形成されていることから、通気性に優れ、また、加熱部材により人体の患部を加熱した際に、熱を分散し、急冷、急熱を防止し、更に、人体に薬効シート2を介してあてがった際、人体の丸みに沿って変形させることができる。
【0029】以上のように形成されたコルクシート12の両面には、薬剤、マイナスイオン発生物質及び遠赤外線放射物質を含有した塗料14が塗布される。ここで、薬剤としては、上述のようにイチョウの葉、ヨモギ、スギナ、ウコン、枇杷の葉等の薬草の粉状体若しくは粒状体が用いられ、マイナスイオン発生物質としては、上述したトルマリンの粉状体若しくは粒状体が用いられ、遠赤外線放射物質としては、遠赤外線セラミックの粉状体若しくは粒状体が用いられる。更に、この塗料14には、コルクシート12を衛生的に使用するため、上述した無機質抗菌剤が含有される。そして、この塗料14は、薬草粉末とマイナスイオン発生物質と遠赤外線放射物質と無機質抗菌剤との比が5:2.7:20:0.3の割合で水と天然のりとを混合したバインダーに混合される。そして、このような塗料14は、コルクシート12の両面に、はけ、へら、ローラ等で塗布され、この後、乾燥される。
【0030】かくして、塗料14が塗布されたコルクシート12は、通気性を有する被覆体15に入れられる。この被覆体15は、内部に収納されたコルクシート12に塗布された塗料14の成分が人体に浸透しやすくするため通気性に優れた和紙等の天然素材により形成されている。そして、この被覆体15は、一端が開放され、上記コルクシート12を交換することができるように形成されている。そして、塗料14が塗布されたコルクシート12は、被覆体15に被覆された状態で、薬剤が塗布された面を人体の貼付部側にして、人体の患部にあてがわれる。
【0031】ところで、コルクシート12に含まれるマイナスイオン発生物質であるトルマリンは、加圧、温度変化等の外部要因により効率良くマイナスイオンを効率良く発生する特性を有し、遠赤外線放射物質である遠赤外線セラミックは、加熱されることで、遠赤外線を効率良く放射する特性を有する。そこで、この治療器具11の場合においても、上述した治療器具1の場合と同様に、加熱部材として棒状もぐさ5と同じ棒状もぐさ16が用いられる。なお、加熱部材として、棒状もぐさ16の他に、綿状のもぐさを用いてもよく、また、電熱ヒータ等を用いてもよい。そして、棒状もぐさ16は、人体の患部、例えば経穴にあてがわれたコルクシート12が入れられた被覆体15上から耐熱シート13を介して患部に押圧される。なお、この耐熱シート13も、上述した治療器具1の耐熱シート13と同様な構成を有するため詳細は省略する。
【0032】そして、このような治療器具1を用いた人体の治療は次のように行われる。すなわち、先ず、人体の患部にコルクシート12が入れられた被覆体15をあてがい、次いで、被覆体15上に耐熱シート13を被せ、点火された棒状もぐさ16の点火部を患部に押し当て、患部を加温して治療が行われる。
【0033】以上のような治療器具11は、患部にコルクシート12が入れられた被覆体15をあてがい、この被覆体15に耐熱シート6を被せ、棒状もぐさ16の点火部を患部に押し当てるようにして用いられる。そして、治療器具11は、薬剤とマイナスイオン発生物質と遠赤外線発生物質とを含むコルクシート12と、棒状もぐさ16とを備えることで、コルクシート12に塗布された塗料14の薬剤とマイナスイオンと遠赤外線による効能と、棒状もぐさ16による灸の効能及び指圧の効能により人体を治療することができる。このとき、マイナスイオンや遠赤外線は、人体との共振作用によりコルクシート12に塗布された塗料14に含有された薬剤の成分を患部に浸透し易くし、単に薬効シートを患部にあてがっているときよりも治療効果を高めることができる。また、コルクシート12は、棒状もぐさ16により加圧加熱されることで、一層マイナスイオンを効率良く発生させ、また、人体の遠赤外線を放射する。したがって、一層の治療効果を高めることができる。そして、この治療器具11では、コルクシート12に薬効のある塗料14が塗布されていることから、被覆体15からの交換作業を容易に行うことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る治療器具及び生体加温方法によれば、薬効シートの薬剤の成分を人体に浸透させるとともに、マイナスイオンや遠赤外線を人体に浸透させることで、生体の治療を行う。このとき、マイナスイオンや遠赤外線は、生体との共振作用により薬効シートの薬剤の成分を生体に浸透し易くする。更に、加熱部材により薬効シートや生体の患部が加温されることで、マイナスイオンの発生効率や遠赤外線の放射効率が高められ、更に薬効シートの薬剤の成分を生体に浸透し易くする。このように、本発明によれば、従来より治療効果を一層高めることができる。
【0035】また、本発明に係る治療器具及び生体加温方法によれば、コルクシートに含まれた薬剤の成分を生体に浸透させるとともに、マイナスイオンや遠赤外線を生体に浸透させることで、生体の治療を行う。このとき、マイナスイオンや遠赤外線は、生体との共振作用により薬剤の成分を生体に浸透し易くする。更に、棒状もぐさによりコルクシートが加熱されることで、マイナスイオンの発生効率や遠赤外線の放射効率が高められ、更に薬剤の成分を生体に浸透し易くする。
【出願人】 【識別番号】500192665
【氏名又は名称】森島 シゲ子
【出願日】 平成12年1月17日(2000.1.17)
【代理人】 【識別番号】100067736
【弁理士】
【氏名又は名称】小池 晃 (外2名)
【公開番号】 特開2001−198187(P2001−198187A)
【公開日】 平成13年7月24日(2001.7.24)
【出願番号】 特願2000−10337(P2000−10337)