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【発明の名称】 多湿雰囲気発生装置
【発明者】 【氏名】原賀 一博

【氏名】大神 芳浩

【氏名】重松 邦英

【要約】 【課題】ベッド等の周囲を濡らすことがなく、サウナ装置として好適に使用することができる多湿雰囲気発生装置を提供することを目的とする。

【解決手段】多湿雰囲気発生装置Aの温水貯留部7は、熱交換部5の下方に配設して、散水部3に開設した複数の散水孔4から散水されて熱交換部5を通過した温水を貯留するようになっており、その貯留水を加熱するヒータ13を設けている。また、温水貯留部7の側壁には、使用者等により多湿雰囲気発生装置A内に注入された温水又は水が所定の量より多かった場合に、温水又は水を温水貯留部7の外へ排出するためのオーバーフロー口34を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 温水貯留部に貯留している温水又は水を利用して、多湿気体又は微細液体等の多湿雰囲気を発生させる多湿雰囲気発生装置において、該多湿雰囲気発生装置の殻体内に前記温水貯留部を配設するとともに、該温水貯留部に注水される温水又は水が所定の量より多かった場合に前記温水貯留部の温水又は水を前記温水貯留部外に排出するオーバーフロー口を設けたことを特徴とする多湿雰囲気発生装置。
【請求項2】 前記多湿雰囲気を発生させるための熱交換部と、前記多湿雰囲気を吹出すための送風機とを設け、前記熱交換部の下方に前記温水貯留部を配設するとともに、温水貯留部の溜水面上部空間を前記送風機の作動により取り入れられた外気の送風通路として形成し、前記オーバーフロー口は、前記温水貯留部の溜水面位置が所定の最大水位の時に、前記温水貯留部の側壁で、且つ、前記送風通路に開放する位置に設けたことを特徴とする請求項1記載の多湿雰囲気発生装置。
【請求項3】 前記オーバーフロー口に、オーバーフロー水を前記多湿雰囲気発生装置外の既設の排水設備に排出するための弾性部材で形成した排出ホースを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の多湿雰囲気発生装置。
【請求項4】 前記殻体外に前記オーバーフロー口から排出されるオーバーフロー水を貯留するためのトレイを設けるとともに、前記オーバーフロー口と前記トレイとをオーバーフロー水路により連絡したことを特徴とする請求項1又は2記載の多湿雰囲気発生装置。
【請求項5】 前記トレイに貯留されたオーバーフロー水を、前記温水貯留部に供給するための供給路を設け、該供給路の中途にポンプを設けたことを特徴とする請求項4記載の多湿雰囲気発生装置。
【請求項6】 前記オーバーフロー水路又は前記トレイは、オーバーフロー水の有無が、前記多湿雰囲気発生装置外より認識できる位置に配設したことを特徴とする請求項4又は5記載の多湿雰囲気発生装置。
【請求項7】 前記トレイは、前記殻体に着脱自在に取付けたことを特徴とする請求項4乃至6記載の多湿雰囲気発生装置。
【請求項8】 前記オーバーフロー水の有無を検出する検知手段を配設したことを特徴とする請求項4乃至7記載の多湿雰囲気発生装置。
【請求項9】 前記検知手段からの情報に基づいて、前記オーバーフロー水の有無を使用者に報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の多湿雰囲気発生装置。
【請求項10】 前記オーバーフロー口は、多数の微細孔で構成された干渉部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至9記載の多湿雰囲気発生装置。
【請求項11】 前記干渉部材は、前記温水貯留部に着脱自在に取付けたことを特徴とした請求項10記載の多湿雰囲気発生装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多湿気体又は微細液体等の多湿雰囲気を発生させて供給する多湿雰囲気発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多湿雰囲気発生装置としては、例えば実開平5−82436号公報に記載のものが知られている。
【0003】このものは、熱交換促進部材に給湯機設備等からの温水を流下し、発生した蒸気をファンユニットを用いて浴室内に噴出し、一度利用した温水は排水ドレンから排水配管系に排水するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の構成は、多湿雰囲気発生装置以外に給湯機等の設備機器が必要となり、給湯設備が整った場所でしか多湿雰囲気発生装置が利用できないため、例えば、多湿雰囲気発生装置を用いて、発生した多湿雰囲気を身体を収容した空間体内に供給して、特に病人、身障者あるいは寝たきりの高齢者等を入浴させるサウナ装置として使用するには適さないという問題があった。
【0005】そこで、多湿雰囲気発生装置に温水を貯留する温水貯留部を備えて、その温水貯留部の温水を利用して多湿雰囲気を発生させることが考えられるが、温水貯留部に温水を過剰に入れすぎてしまい、温水貯留部から温水が溢れてベッド等やその周囲を濡らしてしまうという虞があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的は、ベッド等やその周囲を濡らすことがなく、サウナ装置として好適に使用することができる多湿雰囲気発生装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】本発明は、温水貯留部に貯留している温水又は水を利用して、多湿気体又は微細液体等の多湿雰囲気を発生させる多湿雰囲気発生装置において、該多湿雰囲気発生装置の殻体内に前記温水貯留部を配設するとともに、該温水貯留部に注水される温水又は水が所定の量より多かった場合に前記温水貯留部の温水又は水を前記温水貯留部外に排出するオーバーフロー口を設けたことを特徴としている。
【0008】従って、このように構成することにより、温水貯留部に注水される温水又は水が所定の量より多かった場合には、オーバーフロー口から排出されて装置の殻体内に留まるので、温水又は水が装置外に流れて出てベッド等やその周囲を濡らすことがなく、サウナ装置として好適に使用することができる多湿雰囲気発生装置を提供することができる。
【0009】また、前記多湿雰囲気を発生させるための熱交換部と、前記多湿雰囲気を吹出すための送風機とを設け、前記熱交換部の下方に前記温水貯留部を配設するとともに、温水貯留部の溜水面上部空間を前記送風機の作動により取り入れられた外気の送風通路として形成し、前記オーバーフロー口を、前記温水貯留部の溜水面位置が所定の最大水位の時に、前記温水貯留部の側壁で、且つ、前記送風通路に開放する位置に設けるようにすれば、使用者により温水貯留部に温水又は水が所定の量よりも多く注水されても、温水又は水が熱交換部に浸入して装置が機能しなくなるということがなくなり、多湿雰囲気発生装置の信頼性を高めることができる。
【0010】また、前記オーバーフロー口に、オーバーフロー水を前記多湿雰囲気発生装置外の既設の排水設備に排出するための弾性部材で形成した排出ホースを設ければ、オーバーフロー水が、例えば浴室の排水管から自動的に排出されるため、床等を濡らすことがなく、また、煩わしいオーバーフロー水の後始末を不要にすることができる。
【0011】また、前記殻体外に前記オーバーフロー口から排出されるオーバーフロー水を貯留するためのトレイを設けるとともに、前記オーバーフロー口と前記トレイとをオーバーフロー水路により連絡すれば、オーバーフロー口より温水貯留部外に排出された温水又は水が殻体内の充電部や機能部に溜まり、多湿雰囲気発生装置の故障を引き起こしたりすることを未然に防ぐことができ、多湿雰囲気発生装置の信頼性を更に向上させることができる。
【0012】更に、前記トレイに貯留されたオーバーフロー水を、前記温水貯留部に供給するための供給路を設け、該供給路の中途にポンプを設ければ、トレイに貯留されたオーバーフロー水を温水貯留部に供給して温水の再利用ができるため、節水や節電を図ることができる。
【0013】また、前記オーバーフロー水路又は前記トレイは、オーバーフロー水の有無が、前記多湿雰囲気発生装置外より認識できる位置に配設すれば、使用者が温水又は水を注水中に、温水貯留部から温水又は水がオーバーフローしていることに即座に気付いて途中で注水を止めることが可能となり、無駄な温水又は水の注水を減らすことができ、作業性の向上を図ることができる。
【0014】また、前記トレイを、前記殻体に着脱自在に取付けるようにすれば、トレイ内にオーバーフロー水が貯まった場合には、使用者はトレイのみを取り外し、溜まったオーバーフロー水を家庭の排水場所に捨てたり、再度多湿雰囲気発生装置の注水に用いることが可能となり、多湿雰囲気発生装置の使い勝手を向上することができる。
【0015】また、前記オーバーフロー水の有無を検出する検知手段を配設すれば、使用者がオーバーフローしていることに気がつかなかった場合等に、検知手段からの信号により多湿雰囲気発生装置の運転を自動的に制御し、運転を停止するなどして多湿雰囲気発生装置の安全性を向上させることが可能となる。
【0016】更に、前記検知手段からの情報に基づいて、前記オーバーフロー水の有無を使用者に報知する報知手段を備えれば、使用者の注水量が多くオーバーフローしているにもかかわらず注水を続けようとした場合に、使用者にオーバーフローしていることを即座に知らせることができるので、無駄な温水又は水の注水を減らすことができ、作業性の向上が図れるとともに、使い勝手性を向上させることができる。
【0017】また、前記オーバーフロー口は、多数の微細孔で構成された干渉部材を備えれば、使用者が満水に注水された多湿雰囲気発生装置に触れたり、満水でなくとも多湿雰囲気発生装置の場所を移動させようとした場合等に、温水貯留部内の温水又は水の水面が波立ってオーバーフロー口から容易に漏れ出すといったことを防ぐことができ、使い勝手性を向上させることができる。
【0018】更に、前記干渉部材を、前記温水貯留部に着脱自在に取付けるようにすれば、干渉部材の微細孔が温水又は水中のゴミや塵等で目詰まりした場合などに、干渉部材のみ交換したり、メンテナンスすることができ、使用者の作業性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添付図面により詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の多湿雰囲気発生装置をサウナ装置に用いた例を示す概略図である。
【0021】図1に示すように、サウナ装置Fは、多湿気体又は微細液体等の多湿雰囲気を供給する多湿雰囲気発生装置Aと、身体を収容する身体収容体Cと、多湿雰囲気発生装置Aと身体収容体Cとを連通する連結部Bとから構成されている。また、多湿雰囲気発生装置Aの側面には、運転開始/停止等を操作するための操作部70が設けられている。尚、操作部70は、多湿雰囲気発生装置Aの天面に設けるようにしてもよい。
【0022】この構成により、多湿雰囲気発生装置Aから供給される多湿雰囲気は連結部Bを介して寝袋状に形成された身体収容体Cへ供給され、身体収容体C内の入浴者は、安全にサウナ浴を楽しむことができる。
【0023】図2は、本発明の多湿雰囲気発生装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【0024】図2に示すように、多湿雰囲気発生装置Aは、熱交換部5と、この熱交換部5に温水を供給する散水部3と、熱交換部5に散水される温水又は水を貯留する温水貯留部7と、この温水貯留部7に貯留された温水又は水を加熱する加熱手段としてのヒータ13と、温水貯留部7から散水部3に温水を供給するポンプ9と、散水部3から熱交換部5に散水することにより発生する多湿気体又は微細液体等の多湿雰囲気を吹き出す吹き出し部1と、この吹き出し部1にモータMの駆動により多湿雰囲気を吸引して供給する送風機2とから構成されている。尚、ヒータ13としては、シーズヒータ、カートリッジヒータ等が有効に用いられる。
【0025】また、吹き出し部1付近には、吹き出し部1から吹き出す多湿雰囲気の温度を検出する多湿雰囲気温度検出手段14が配設されている。また、温水貯留部7は、熱交換部5の下方に配設して、散水部3に開設した複数の散水孔4から散水されて熱交換部5を通過した温水を貯留するようになっており、温水貯留部7の側壁には、温水導出口8が設けられ、その温水導出口8と散水部3とが温水供給路15で連絡され、その温水供給路15に温水貯留部7の温水を散水部3に供給するポンプ9が配設されている。従って、温水貯留部7の温水は、ポンプ9によって温水貯留部7、温水供給路15、散水孔4、熱交換部5を通って、再び温水貯留部7へ至る循環経路内を循環する。尚、温水導出口8は、温水貯留部7の底壁に設けるようにしてもよい。また、ポンプ9は、自吸式のポンプが好適に用いられている。
【0026】また、温水貯留部7には、多湿雰囲気発生装置A使用後に、温水貯留部7内に残った残水とヒータ13を水没させるために使用した死水を多湿雰囲気発生装置A外に排水するための排水手段16を設けている。
【0027】更に、温水貯留部7には、多湿雰囲気発生装置A外の空気を導入する外気導入口6が設けられており、矢印で示すように、この外気導入口6から取り入れられた空気は、温水貯留部7に貯留された温水の表面に沿って熱交換部5に流入し、送風機2の作動により吸引されるようになっている。即ち、温水貯留部7の溜水面上方は外気導入口6から取り入れた空気の送風通路として形成されている。
【0028】更にまた、温水貯留部7には、貯留水の温度を検知する水温検知手段10と、温度異常上昇防止手段12が設けられており、水温検知手段10により貯留水の温度又は後述する水位検知手段11が正常に機能せず温水貯留部7内の貯留水が無くなった場合の雰囲気温度が所定温度以上になると、ヒータ13への通電を遮断すべく温度異常上昇防止手段12が作動するようになっている。
【0029】また、温水貯留部7には、温水貯留部7の水位を検知する水位検知手段11を設けており、この水位検知手段11により再利用するための温水の水位を検知できる。尚、水位検知手段11は、図示のような温水貯留部7の側壁の他に、天井壁や底面(図示せず)に取り付けるようにしてもよい。また、水位検知手段11としては、非接触式の赤外線センサーや、リードスイッチを用いたフロートスイッチ、サーミスタ、白金測温体、熱電対などの温度変化による抵抗変化を利用したセンサーを用いるとよい。
【0030】多湿雰囲気発生装置Aには更に、水温検知手段10、水位検知手段11、多湿雰囲気温度検出手段14、温度異常上昇防止手段12からの信号を入力し、送風機2のモータM、ポンプ9、ヒータ13を制御する制御手段(図示せず)が設けられている。
【0031】また、温水貯留部7には、多湿雰囲気発生装置A内に温水又は水を注入するための注水口31が設けられている。また、外気導入口6の入口部には、空気中の埃等の異物が外気導入路28内に侵入するのを防止するためのフィルター30を設けており、注水口31の入口部には、水中のゴミ等の異物が注水通路29内に侵入するのを防止するためのストレーナ32を設けている。尚、フィルター30及びストレーナ32は、多湿雰囲気発生装置Aの外部より容易に着脱できるように構成するとよい。着脱構造としては、例えば、外気導入口6及び注水口31にねじを形成し、このねじに対応するねじをフィルター30及びストレーナ32に形成して螺合する構造や、外気導入口6及び注水口31にキャップ状に形成したフィルター30及びストレーナ32を嵌合する構造、或いは、外気導入口6及び注水口31に係合部を設け、この係合部に係合する被係合部をフィルター30及びストレーナ32に設けて係合させる構造等が考えられる。
【0032】また、温水貯留部7の側壁には、使用者等により多湿雰囲気発生装置A内に注入された温水又は水が所定の量より多かった場合に、温水又は水を温水貯留部7の外へ排出するためのオーバーフロー口34を設けている。尚、オーバーフロー口34は、丸形、四角形、三角形、逆三角形等の形状であればよく、任意である。
【0033】また、オーバーフロー口34は、温水貯留部7の側壁で、温水貯留部7の温水が満水に貯められた場合においても温水貯留部7の溜水面上方の空気の送風通路が確保できる位置に設けられている。尚、送風通路の断面積は送風機2の吸気口(図示せず)の断面積と同等かそれ以上とすることが望ましく、このようにすれば、送風通路による圧力損失が少なく効果的である。
【0034】また、多湿雰囲気発生装置Aの殻体50の底面又は側面で、かつオーバーフロー口34より重力方向下方にオーバーフロー口34から溢れた温水又は水を多湿雰囲気発生装置A外に排出するための排出口37を設けており、オーバーフロー口34と排出口37をオーバーフロー水路36により連絡している。尚、オーバーフロー水路36は耐熱性のナイロンホースや天然ゴム、合成ゴムでつくられたホースや、シリコンホース等が好適に用いられる。また、オーバーフロー水路36は、温水貯留部7の成形時に合成樹脂等を用いて一体成形するようにしてもよい。
【0035】更に、排出口37の重力方向下にはトレイ38を設けており、温水貯留部7より溢れた温水等はオーバーフロー口34、オーバーフロー水路36、排出口37を通り、トレイ38に貯められる。
【0036】また、トレイ38は、殻体50に設けられたレール部60に差し込むことで着脱自在に取付けるようにしている。尚、着脱構造としては、トレイ38をレール部60に差し込むことで着脱自在に取付ける構造に限らず、この他の構造であってもよく、任意である。
【0037】また、オーバーフロー水路36を透明又は半透明で形成し、少なくともその一部を殻体50外に露出させ(図示せず)ている。従って、使用者は多湿雰囲気発生装置A外からオーバーフロー水の有無を確認しながら注水することができる。尚、殻体50外に露出したオーバーフロー水路36内壁に温水又は水に反応し発色する塗料を予め加工しておけば、オーバーフロー水の有無の視認性を更に高めることができる。また、トレイ38も透明又は半透明の樹脂等で形成するようにしてもよく、この場合も、トレイ38内部に温水又は水が流入しているか否かが、多湿雰囲気発生装置A外より判断することができる。
【0038】更に、オーバーフロー水路36には、オーバーフロー水の有無を検知する検知手段としてのフロートスイッチ39を設けている。そして、操作部70にオーバーフロー水の有無を使用者に知らせるための報知手段としてのランプ(図示せず)を備え、フロートスイッチ39からの検知信号に基づいてランプを点灯するようにしている。尚、報知手段としては、ランプを点滅させたり、液晶画面により表示させるようにしてもよい。また、ブザーにより報知するようにしてもよく、更に、これらを組み合わせて報知効果を高めるようにしてもよい。また、検知手段としては、フロートスイッチ39に限らず、流量センサー、流量計、湿度センサー等を用いてもよく、これらのフロートスイッチ39やセンサー類を複数個設けるようにしてもよい。更に、検知手段は、オーバーフロー水路36に限らず、オーバーフロー口34や排出口37に設けるようにしてもよい。従って、使用者の注水量が多くオーバーフローしているにもかかわらず注水を続けようとした場合に、使用者にオーバーフローしていることを即座に知らせることができるので、無駄な温水又は水の注水を減らすことができ、作業性の向上が図れるとともに、使い勝手性を向上させることができる。
【0039】また、検知手段からの検知信号に基づいて、上述した制御手段により多湿雰囲気発生装置Aの運転を停止するように制御してもよく、このようにすれば、多湿雰囲気発生装置Aの運転中に何らかの要因で多湿雰囲気発生装置Aが傾むいたり倒れたりしてオーバーフローすると、自動的に湿雰囲気発生装置Aの運転が停止するので、多湿雰囲気発生装置Aの安全性を向上させることができる。
【0040】また、オーバーフロー口34には、多数の微細孔で形成した干渉部材40を備えており、このような干渉部材40を設けることにより、使用者が満水に注水された多湿雰囲気発生装置Aに触れたり、満水でなくとも多湿雰囲気発生装置Aの場所を移動させようとした場合等に、温水貯留部内の温水又は水の水面が波立ってオーバーフロー口から容易に漏れ出すといったことを防ぐことができ、使い勝手性を向上させることができる。尚、干渉部材40は、金網や、パンチングメタルや、樹脂製のフィルター等が好適に用いられる。また、微細孔の目開きは0.2mm〜1.0mmのものが特に有効である。
【0041】また、干渉部材40はオーバーフロー口34に対して着脱自在に取付けられており、着脱構造としては、図3(a)に示すように、干渉部材40の外周に設けた雄ねじ部40aをオーバーフロー口34の内周に設けた雌ねじ部34aに螺合させるようにしたり、図3(b)に示すように、干渉部材40に設けた凸部40bをオーバーフロー口34に設けた凹部34bに嵌め込むようにするとよい。尚、図3(a)において、干渉部材40の内周に雌ねじ部を、オーバーフロー口34の外周に雄ねじ部を形成して螺合させるようにしてもよく、また、図3(b)において、干渉部材40に凹部を、オーバーフロー口34に凸部を形成して嵌め込むようにしてもよく、その他の周知の構造を用いてもよい。
【0042】以上の構成において、操作部70を操作して制御手段に運転開始の情報が伝達されると、温水貯留部7でヒータ13により高温の設定温度に加熱された温水が、ポンプ9の駆動により温水供給路15を介して散水部3に供給され、散水部3に開設した複数の散水孔4から熱交換部5に散水される。
【0043】そして、熱交換部5に高温の温水が散水されると、温水の一部が熱交換されて湯気となって立ち上がり、この立ち上った湯気が熱交換部5内で熱交換された空気とともに送風機2によって吸引され、吹き出し部1より中高温の多湿気体として身体収容体C内に吹き出される。
【0044】一方、熱交換部5に散水された高温の温水の大部分は、熱交換部5下部の温水貯留部7に貯留され、貯留された温水は、再びヒータ13により所定温度まで加熱されて、ポンプ9の駆動により散水部3に供給され、散水部3から熱交換部5に散水するという一連の動作を繰り返す。
【0045】図4は、本発明の多湿雰囲気発生装置の他の実施形態を示す概略構成図であり、図2で示した実施例と同様の構成は同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0046】図4に示すように、オーバーフロー口34に、ナイロンやゴム等の弾性部材で形成した排出ホース20が設けられており、使用時に、この排出ホース20の先端部を浴室等の排水管(図示せず)に連通させるようにする。
【0047】従って、オーバーフロー口34からオーバーフローした水が、排水管から自動的に排出されるため、床等を濡らすことがなく、また、煩わしいオーバーフロー水の後始末を不要にすることができる。尚、排出ホース20は、不使用時には多湿雰囲気発生装置A内に収納し、必要時に取り出して使用すればよい。
【0048】また、トレイ38には、温水貯留部7に連通する供給路21が接続されており、供給路21の中途には、ポンプ22が配設されている。
【0049】従って、ポンプ22を駆動することにより、トレイ38に貯留されたオーバーフロー水を温水貯留部7に供給することができ、温水を再利用することができる。
【0050】尚、ポンプ22としては、渦巻きポンプが好適に用いられる。また、ポンプ9をポンプ22の代用として用いてもよい。この場合、ポンプ9に接続される温水供給路15の中途に、トレイ38と温水貯留部7とに接続する分岐路(図示せず)を設けるとともに、温水供給路15と分岐路とを切り替える切替え弁(図示せず)を設けて、必要に応じて温水供給路15と分岐路とに水路を切り替えるようにすればよい。
【0051】上述した内容はあくまで本発明の一実施形態に関するものであって、本発明が上記内容のみに限定されることを意味されるものでない。
【出願人】 【識別番号】000010087
【氏名又は名称】東陶機器株式会社
【出願日】 平成12年9月22日(2000.9.22)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−198177(P2001−198177A)
【公開日】 平成13年7月24日(2001.7.24)
【出願番号】 特願2000−287907(P2000−287907)