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【発明の名称】 発酵温熱風呂
【発明者】 【氏名】古坂 寿啓

【氏名】佐久間 章

【氏名】稲垣 恵一

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 主におが屑を担体とした発酵培地にイオン交換能を有する多孔性鉱物を加え、その培地に発酵菌を添加し、発酵熱を利用する温熱風呂であり、培地の水分調整用として、磁化水をベースとした水溶液及びアロマテラピー効果を出すハーブ又はそれらのエキス及びトルマリンを、発酵培地に適時加え、さらに、この発酵培地下部にイオン交換能を有する多孔質性鉱物を敷設した発酵温熱風呂。
【請求項2】 前記イオン交換能を有する多孔性鉱物がゼオライト、セピオライト、麦飯石、モンモリナイトのうち少なくとも1つからなる請求項1記載の発酵温熱風呂。
【請求項3】 前記磁化水をベースとした水溶液が、磁化水そのもの及び木酢液を磁化水で希釈した水溶液のうち少なくとも1つからなる請求項1記載の発酵温熱風呂。
【請求項4】 前記イオン交換能を有する多孔性鉱物を通気性のある袋に分割収納させ、発酵培地または、発酵培地下部に敷設した請求項1記載の発酵温熱風呂。
【請求項5】 前記ハーブまたはトルマリンを通気性のある袋に分割収納させ、発酵培地に加えた請求項1記載の発酵温熱風呂。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おが屑等を温床とし発酵熱を利用した、発酵温熱風呂に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術は、おが屑等を温床(発酵培地)に酵素(生体触媒)を加えて発酵させ、その時に発生した発酵熱を利用することを基本とした温熱風呂(特開昭51−104017号、特開平11−216168号)であり、この温熱風呂にあって、発酵の維持管理と悪臭防止等の衛生管理を目的に、海水や粗塩水等を添加し更に温床を4〜5層にした技術(特開平11−19168号)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発酵熱を利用する温熱風呂の安定維持管理及び悪臭防止等の衛生管理を行う上で重要な事項として、温床(発酵培地)における発酵に有用な発酵菌の濃度維持、適度な水分の維持及び浄化浄菌機能の強化が挙げられ、これら3つの事項のうちどれか1つでも欠如すると温熱風呂の管理は上手く行かなくなり、風呂としての温度が保たれなくなるばかりではなく悪臭を発する様になる。しかしながら、従来の技術においてはこれらを満足するものはなかった。
【0004】発酵は微生物(この場合発酵菌)の活動によってなされるものであり、温床(発酵培地)に単に酵素(生体触媒)を加え発酵させる方法では発酵に到達するまでに時間が掛かること、また、一旦発酵が途切れると再度発酵させるには同様に時間が掛かると言った課題があった。一方、海水や粗塩水を添加して発酵促進する方法があるが、マグネシウム等は促進成分としては有効であるものの同時に含まれる塩素の弊害、また、特に海水に含まれている雑菌の弊害もあり添加量は限られた量となり使用に制限を受ける課題を有していた。また、温熱風呂は、美容と健康に効果をもたらすものとされているが、さらに、アロマテラピー効果やトルマリンによる遠赤外線効果及び、マイナスイオンの効果を付加したものはなかった。
【0005】本発明は、これら課題を解決するものであり、発酵熱を利用する温熱風呂の安定維持管理及び悪臭防止等の衛生管理をより確実にすることのみならず、美容と健康の効果を付加することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を解決し目的を達成するために、次の4つの手段を講ずることを特徴としたものである。
【0007】第1の手段として、主におが屑を担体とした発酵培地(温床)に発酵菌を添加し、さらにイオン交換能を有する多孔性鉱物を加える。第2の手段として、培地の水分調整に、磁化水(高磁場の中を通過した水)をベースとした水溶液を用いる。第3の手段として、イオン交換能を有する多孔性鉱物を上記の培地下部に敷設する。
【0008】前述の第1、第2及び第3の手段が、発酵温熱風呂の安定維持管理及び悪臭防止等の衛生管理をより確実にすることを目的としたもので、第4の手段として、ハーブ及びそのエキスを上記培地に加え、さらにトルマリンを適時添加し、美容と健康の効果を付加することを目的とした。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の発酵温熱風呂の温床すなわち発酵培地は以下のように構成されている。先ず始めに、おが屑と穀物の糠を混合した培地に、発酵菌(グラム陽性菌)を添加し、さらにイオン交換能を有する多孔性鉱物としてゼオライト、セピオライト、麦飯石及びモンモリナイトのうち少なくとも1つを加える。次に、培地の水分調整水として、磁化水(高磁場の中を通過した水)そのもの及び木酢液を磁化水で希釈した水溶液のうち少なくとも1つを用い、培地に散布する。
【0010】発酵培地における発酵菌は、周期的とも言えるサイクルで増殖、減衰を繰り返し、その結果、発酵温熱風呂の温度が増減し、風呂としての機能を損なう。この対策として、別な場所において予め、米糠、果糖エキス等にて培養された発酵菌を適時積極的に、発酵温熱風呂の培地へ補給する。一方、多孔性鉱物であるゼオライト、セピオライト、麦飯石及びモンモリナイトは、保水性を有しており、発酵菌の活動にとって重要となる好適な水分の維持を安定且つ確実なものとし、発酵培地における発酵菌の活動を安定的に継続維持可能なものとしてくれる。また、これら鉱物は、卓越した陽イオン交換能力を持っており、発酵時に有機物が分解することによって発生する水素イオンに作用し、培地の腐食進行を防止する。この作用により、培地の腐食によって発生する悪臭を抑えることが可能となる。しかしながら、この卓越した陽イオン交換能力は半水久的に持続維持するものではなく、再生回復させる必要があり、おが屑と穀物の糠を混合した培地から分別回収し易くするために、通気性を持った素材で作られた袋に分割収納させ培地に分散し敷設する。
【0011】磁化水及び木酢水溶液は、農業の土壌改善分野においてそれらの持つ浄化浄菌作用が広く利用されており、発酵温熱風呂の培地においても単なる水分調整水としてばかりではなく、培地の腐食防止に効果的に作用する。前記の陽イオン交換能力を有する鉱物の添加との併用により発酵温熱風呂の悪臭等の衛生管理は磐石なものとなる。
【0012】本発酵温熱風呂では入浴を繰り返すことにより、老廃物が蓄積され、その老廃物の大部分は発酵培地上層部の発酵菌によって分解されるが、一部が発酵培地の下層部に停滞するものがある。これらを積極的に吸着、分解させるためにイオン交換能を有する多孔性鉱物としてゼオライト、セピオライト、麦飯石及びモンモリナイトのうち少なくとも1つを発酵培地下部に敷設する。この場合も分別回収し易くするために、通気性を持った素材で作られた袋に分割収納させ敷設する。
【0013】発酵温熱風呂への入浴は、温床(発酵培地)を表層から10cm〜20cmほど掘り起こした所に身体を横にし、身体の上面に軽く発酵培地を被せ、その状態で入浴するために、お湯、または、砂風呂に比べ人体に加わる圧力が低いため、血管への圧迫が少なく、全身的に温浴効果が促准され健康、しいては美容に良いとされている。この発酵温熱風呂の基本的な機能に、ラベンダー等のハーブ、または、そのエキスを発酵培地に加えることにより、アロマテラピー効果を出させ、更にリラクゼーションを高めることが可能となる。また、トルマリンを加えることにより、トルマリンの持つ遠赤外線放射、マイナスイオン放出特性によって、美容と健康の効果をさらに付加することが可能となる。
【0014】
【実施例】縦6m、横3m、深さ1mの木製の層を発酵温熱風呂とした揚合の実施例を記す。始めに、層底より20cmまでのレベルに、顆粒状ゼオライトを通気性のある袋に分別し敷設する。次に、培地を敷設して行くが、作業性とある程度の混合重量に正確性を持たせるために、可搬式のモルタルミキサーにて回分式にて、ヒノキのおが屑、米ぬか、粉状ゼオライト、磁化水及び果糖エキスに培養した発酵菌を、良く計量、混合し、層の上から5cm位のレベルまで一杯に投入して行く。発酵が始まり培地表層より下へ35cm位のところが50℃〜60℃になったところで入浴が快適に可能となり、ラベンダーエキスの希釈液を少量培地に散布し、さらに、粒状トルマリンを約10cm角の通気性のある袋に入れ、入浴する部分に10袋程度に分散し、敷設してから入浴を始める。この発酵温熱風呂を継続維持していくためには、定期的に培地の温度等を監視し、場合によっては適宜、果糖エキスに培養した発酵菌または磁化水及び木酢希釈液を添加する。
【0015】
【発明の効果】本発明は前述の代表的な実施例において、確実且つ長期的に安定した発酵温度が得られる様になり、悪臭等も殆ど発生なく快適な入浴をすることが可能となった。さらに、維持管理においては、日常的に培地表層部(厚さ5cm)のみの切りり替えしだけで良く、培地全体の切り替えしは少なくとも1年以上は必要なくなり、総合的効果として省力化が図れる様になった。また、ハーブ及びトルマリンの効果によって、入浴後においても、身体のほかほかした温熱間の持続が、より感じられる様になり、肌のすべすべ感も、感じられる様になった。
【出願人】 【識別番号】599145199
【氏名又は名称】藤本 則夫
【出願日】 平成12年1月17日(2000.1.17)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−198176(P2001−198176A)
【公開日】 平成13年7月24日(2001.7.24)
【出願番号】 特願2000−43476(P2000−43476)