| 【発明の名称】 |
圧痛点治療および/またはトリガーポイント療法用光治療器 |
| 【発明者】 |
【氏名】秋田 智史
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| 【要約】 |
【課題】圧痛点やトリガーポイントに対して、家庭において簡単かつ安全に刺激を与えて、従来のトリガーポイント療法と同等の効果をあげることのできる圧痛点治療および/またはトリガーポイント療法用光治療器を提供する。
【解決手段】治療用光源として1個のLED2のみを設け、その光軸上にケース1の表面から突出する凸部(2a)を設けることで、その凸部を身体表面に押しつけることによって圧痛点またはトリガーポイントの探索を行い、探索後にそのままLED2を点灯することで、圧痛点やトリガーポイントに対して周囲とは明確な差を以て確実に光刺激を与えることを可能とし、容易に圧痛点治療やトリガーポイント療法を行えるようにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人体表面に固定して使用される光治療器であって、治療用光源が1個のLEDのみによって構成されているとともに、そのLEDを収容もしくは保持するケースから、当該LEDの光軸上に圧痛点もしくはトリガーポイント探索用の凸部が突出していることを特徴とする圧痛点治療および/またはトリガーポイント療法用光治療器。 【請求項2】 上記凸部が、ケース表面から突出したLEDのパッケージによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧痛点治療およびまたはトリガーポイント療法用光治療器。 【請求項3】 上記ケースの凸部が突出する面とは異なる面に、動作確認用表示灯が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧痛点治療および/またはトリガーポイント療法用光治療器。 【請求項4】 上記凸部のケース表面からの突出量が、関節治療用として0.3〜3mmに設定されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の圧痛点治療および/またはトリガーポイント療法用光治療器。 【請求項5】 上記凸部ケース表面からの突出量が、星状神経節治療用として10〜30mmに設定されていることを特徴とする圧痛点治療および/またはトリガーポイント療法用光治療器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は光治療器に関し、更に詳しくは、家庭用健康治療器としての圧痛点治療やトリガーポイント療法に供するのに適した光治療器に関する。 【0002】 【従来の技術】押さえると痛みのある圧痛点や、関連痛を引き起こす圧痛点であるトリガーポイントは、骨格筋とその腱、関節包と靱帯、骨膜、皮膚等に存在することが知られており、それらを刺激することにより効果的な痛み治療を実施することができる。このような圧痛点やトリガーポイントに対する刺激方法として、従来、薬物注入や鍼による刺激等がトリガーポイント療法として実用化されており、また、実験的には低出力レーザ光の照射なども行われている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のような従来のトリガーポイント療法は、治療効果は高いものの、専門家でなければ実施できないものであり、家庭において随時に行うことはできなかった。本発明の目的は、圧痛点やトリガーポイントに対して、家庭において簡単かつ安全に刺激を与えて、従来のトリガーポイント療法と同等の効果をあげることのできる圧痛点治療および/またはトリガーポイント療法用光治療器を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の圧痛点治療および/またはトリガーポイント療法用光治療器は、人体表面に固定して使用される光治療器であって、治療用光源が1個のLED(発光ダイオード)のみによって構成されているとともに、そのLEDを収容もしくは保持するケースから、当該LEDの光軸上に圧痛点もしくはトリガーポイント探索用の凸部が突出していることによって特徴づけられる(請求項1)。 【0005】ここで、本発明の圧痛点治療および/またはトリガーポイント療法用光治療器においては、上記凸部を、ケース表面から突出したLEDのパッケージ自体で構成すること(請求項2)ができる。 【0006】また、本発明においては、上記ケースの凸部が突出面とは異なる面に、動作確認用表示灯を設けること(請求項3)が望ましい。 【0007】更に、本発明においては、関節治療用に適用する場合には、上記凸部のケース表面からの突出量を0.3〜3mmに設定すること(請求項4)が好ましく、また、星状神経節治療用に適用する場合には、同じくその凸部ケース表面からの突出量を10〜30mmに設定すること(請求項5)が好ましい。 【0008】なお、本発明におけるLEDの出力波長は特に限定されるものではないが、近赤外を含む赤外線、および可視光を好適に用いることができる。 【0009】本発明は、安価な点光源であるLEDを1個のみ用いて、その出力光を圧痛点ないしはトリガーポイントに対して局部的に照射することによって刺激を与えるとともに、その光を照射すべき圧痛点ないしはトリガーポイントを、ケース表面からLEDの光軸上に突出した凸部を用いることにより容易に捉えて、直ちに光治療に移行することを可能とするものである。 【0010】すなわち、1個のLEDのみを光源として、その出力光を人体表面に局部的に照射すると、その照射部位には、そこに隣接する周囲に対して明確な光照射量の差が生じることで有効な光刺激が与えられ、後述するように圧痛点ないしはトリガーポイントに対して高い治療効果があることが実証された。 【0011】ここで、本発明において治療用光源として使用するLEDは、出射光の広がり角は大きいものの、出てくる光パワーは低出力レーザ治療に使用されているレーザと同等のものが利用できる。すなわち、治療用の光は、レーザかLEDを問わず、人の体に入った後には体中の組織に散乱されて、ほぼ同じ状態で大きく広がることが確認されている。従って、LEDを治療用光源として使っても、低出力レーザ治療と同等の効果を期待することができる。 【0012】そして、圧痛点やトリガーポイントは、押さえたときに周囲とは明らかに異なる痛みを覚える部位であることを利用して、ケース表面からLEDの光軸上に突出した凸部を身体に押し当てつつ移動させれば、感じる痛みを頼りに要治療ポイントである圧痛点ないしはトリガーポイントを容易に捉えることができ、そのまま直ちに光照射治療に移行することができる。 【0013】このような凸部として、請求項2に係る発明のように、LEDのパッケージ自体を利用することは、治療器の構造を簡素化してコストを抑制する点で有用である。 【0014】また、本発明の光治療器は、その光源であるLEDは身体の表面に向けて使用され、加えて、LEDとして近赤外光等を用いる場合にはその点・消灯を人間の目によっては識別できないため、請求項3に係る発明のように、ケースの凸部の突出面とは異なる面、つまりLEDの配設面とは異なる面に表示等を設けてその点・消灯の状況を報知するようにすることは、安全上極めて好ましい。 【0015】そして、本発明の光治療器を、関節治療用に供する場合には凸部のケース表面からの突出量を0.3〜3mmとすることが、入り組んだ硬軟両組織中の軟組織内に存在する圧痛点またはトリガーポイントの探索に有効であり、また、星状神経節治療に供する場合には、同じく凸部のケース表面からの突出量を10〜30mmとすることが、首の骨の近傍の筋肉の奥側に存在する圧痛点ないしはトリガーポイントの探索に至便であることが確認されている。 【0016】なお、本発明における凸部のケース表面からの突出量は、上記のように0.3〜3mm、および10〜30mmに限られることはなく、関節や星状神経節以外の部位、例えば筋肉等の治療に当たっては3〜10mm程度突出させれば使いやすいことが確認されている。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の形態の斜視図であり、図2(A),(B)および(C)はそれぞれその正面図、平面図および右側面図である。また、図3は本発明の実施の形態の電気的構成を示す回路図である。 【0018】偏平な略直方体をしたケース1の一面に、治療用発光ダイオードである1個の近赤外発光ダイオード2(以下、近赤外LEDと称する)が配置されている。この近赤外LED2は、レンズが一体成形された透光性樹脂からなるパッケージ2a内に収容されたものであり、そのパッケージ2aがケース1の表面から数mm程度、例えば5mm程度突出した状態で、ケース1内に収容されている基板(図示せず)上に固定されている。 【0019】ケース1には、また、その近赤外LED2が設けられている面の側面に、この近赤外LED2を点・消灯するためのスイッチ3が設けられている。また、ケース1内には、例えば赤色LED等の可視光を出力するモニター用のLED4が収容されており、このモニター用LED4の出射光は、ケース1の近赤外LED2の配設面に対して裏面側から、ケース1を通して視認できるように配置されている。 【0020】ケース1内には、また、上記したスイッチ3を含む図3に示す駆動回路5が収容されており、スイッチ3の操作によって近赤外LED2とモニター用LED4が同時に点・消灯するようになっている。すなわち、駆動回路5は電源電池51を含み、近赤外LED2とモニター用LED4は、それぞれに適当な抵抗52,53に直列接続された状態で、電源電池51に対しては互いに並列に接続され、電源電池51と各LED2,4の間にスイッチ3が介在している。 【0021】次に、以上の本発明の実施の形態の使用方法の例について述べる。まず、圧痛点またはトリガーポイントを探索する。この探索方法は、一般に、痛みの発生部位と状態により、圧痛点またはトリガーポイントが発生する大まかな場所が知られているので、その付近に、ケース1から突出して凸部を形成する近赤外LED2のパッケージ2aの先端を押し当てつつ適宜に移動させ、その付近で一番痛みを感じる場所を探す。その場所を捜し当てたら、次いでケース1の位置をそのままにしてスイッチ3を操作して近赤外LED2を所定の時間点灯させ、治療する。 【0022】以上の治療終了後、他に痛みが集中しているポイントがないか否か、上記と同様の方法によって探索し、もし見つかれば同様にして治療を施す。 【0023】以上の本発明の形態において特に注目すべき点は、ケース1から近赤外LED2のパッケージ2aを突出させている点であり、従ってケース1は、治療用光源である近赤外LED2の光軸上に突出する凸部を有していることになり、この近赤外LED2のパッケージ2aからなる凸部を圧痛点ないしはトリガーポイントの探索に用いることができるとともに、その探索後にそのまま光治療に移行することができ、その探索から治療に至るまでの操作が極めて簡単であり、一般人でも容易に圧痛点治療ないしはトリガーポイント療法を実施することができる。 【0024】以上の本発明の実施の形態を用いたモニター結果について述べると、医師の使用した場合の治療効果は、総合効果率で90.4%が得られた。また、医学的知識を持たない一般人が使った場合の総合効果率は74%であった。なかでも、関節痛や捻挫、腱鞘炎などの症状に対しては、一般人が使っても80%を越える総合効果率が得られた。 【0025】なお、以上の実施の形態では、治療用光源として近赤外LEDを用いたが、本発明はこれに限定されることなく、より長波長の赤外線や、可視光を出力するLEDでも、ほぼ同等の効果を奏することができる。 【0026】また、以上の実施の形態では、ケース1から治療用のLED2のパッケージ2aを突出させて、そのパッケージ2aそのものを圧痛点ないしはトリガーポイント探索用の凸部としたが、治療用LED2のパッケージ2aにシリコーンゴム製等の市販の保護カバーを装着し、その保護カバーを圧痛点ないしはトリガーポイント探索用の凸部としてもよく、あるいは、治療用LED2をそのパッケージ2aのサイズを越えて突出させる必要のある場合には、ケース1にその表面から突出する段部を設けて、その段部上に治療用LED2を固定する構成を採用することができる。 【0027】更に、本発明においては、ケース1から突出させて圧痛点ないしはトリガーポイントを探索するための凸部としては、以下に示す変形例を採用することができる。すなわち、図4に要部断面図を示す例では、ケース1に治療用LED2の周囲を覆う先端が開口した円柱部11を、治療用LED2の光軸上に突出させた例を示している。 【0028】また、図5に要部断面図を示す例では、ケース1に治療用LED2を覆うドーム部12を、治療用LED2の光軸上に突出するように一体形成しており、このドーム部12は治療用LED2の出射光に対して透過性を有する材料で形成している。以上のような円柱部11やドーム部12でも、先の例と全く同様に圧痛点ないしはトリガーポイントの探索に用いるのに効果的であり、また、これらの点を探索した後に、直ちに光治療に移行できる点においても先の例と同様である。 【0029】また、本発明の光治療器の使用に際しては、治療ポイントに対して手で押しつけてもよいし、あるいはサポータによって治療ポイントに押しつけつつ固定してもよく、更には光治療器を専用のバンドや保持具に固定し、そのバンドないしは保持具で人体に固定することもできる。 【0030】更に、以上の実施の形態では、ケース1内に電源電池51を含む駆動回路5を収容した例を示したが、この電源電池51はケース1内に封じきってもよいし、ケース1に開閉自在の蓋を設けて、電源電池51を交換可能としてもよい。また更に、本発明においては、ケース1内に電源電池を設けずに、外部電源を用いてケース1と接続する構成を採用することもできる。 【0031】更にまた、本発明では、治療用LED2の駆動回路にタイマー機能を設ける等の、使用に際しての利便性を向上させるための機能的な追加については任意であることは勿論である。 【0032】 【発明の効果】本発明によれば、光治療用の光源として1個のLEDを設けるとともに、そのLEDを保持ないしは収容するケースの表面から、当該LEDの光軸上に突出する凸部を設けているため、その凸部を押し当てることによって圧痛点ないしはトリガーポイントの探索を容易に行うことができ、かつ、その探索後に直ちに光治療に移行することができ、また、その光治療に際しては、所要部位に局所的に光が照射されて、周囲とは明確な光照射量の差を設けて有効な光刺激を与えることができ、低出力レーザ治療と同等の効果を奏することができ、医学的知識に乏し一般人でも、容易に圧痛点治療ないしはトリガーポイント療法を有効に実施することが可能となった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001993 【氏名又は名称】株式会社島津製作所
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| 【出願日】 |
平成11年11月11日(1999.11.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090608 【弁理士】 【氏名又は名称】河▲崎▼ 眞樹
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| 【公開番号】 |
特開2001−137311(P2001−137311A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−320920 |
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