| 【発明の名称】 |
マッサージ機 |
| 【発明者】 |
【氏名】稲田 二千武
【氏名】後藤 浩二
|
| 【要約】 |
【課題】マッサージの強さやマッサージ動作のスピードを使用者等にあわせて高精度にコントロールすることができようにする。
【解決手段】空気供給源9とエアセル7との間に、空気供給源9側からの空気をエアセル7側に送出する送気用開閉弁11とエアセル7側からの空気を外部に排出する排気用開閉弁12とが設けられ、施療子2が人体を押圧する現状圧力値P2を検出する圧力検出部23が設けられ、圧力検出部23により検出した現状圧力値P2と予め設定した目標圧力値P1とを比較して、施療子2が人体を押圧する圧力が予め設定した目標圧力値P1になるように、前記送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御する制御手段が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エアセル(7)の膨張収縮動作によりマッサージ動作するようにしたマッサージ機において、空気供給源(9)側からの空気をエアセル(7)側に送出する送気用開閉弁(11)とエアセル(7)側からの空気を外部に排出する排気用開閉弁(12)とが設けられ、マッサージ動作により人体を押圧する現状圧力値P2と予め設定した目標圧力値P1とを比較して、人体を押圧する圧力が予め設定した目標圧力値P1に近づくように、前記送気用開閉弁(11)と排気用開閉弁(12)とをオンオフ制御するようにしたことを特徴とするマッサージ機。 【請求項2】 施療子(2)と、空気の給排により膨張収縮動作するエアセル(7)と、エアセル(7)に圧縮空気を供給する空気供給源(9)とを備え、エアセル(7)の膨張収縮動作により施療子(2)を人体に対してマッサージ動作させるようにしたマッサージ機において、空気供給源(9)とエアセル(7)との間に、空気供給源(9)側からの空気をエアセル(7)側に送出する送気用開閉弁(11)とエアセル(7)側からの空気を外部に排出する排気用開閉弁(12)とが設けられ、施療子(2)が人体を押圧する現状圧力値P2を検出する圧力検出部(23)が設けられ、圧力検出部(23)により検出した現状圧力値P2と予め設定した目標圧力値P1とを比較して、施療子(2)が人体を押圧する圧力が予め設定した目標圧力値P1になるように、前記送気用開閉弁(11)と排気用開閉弁(12)とをオンオフ制御する制御手段が設けられていることを特徴とするマッサージ機。 【請求項3】 マッサージ動作を緩慢にすべく、前記目標圧力値P1が時間と共に徐々に変化するように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。 【請求項4】 マッサージ動作の際に、人体を押圧する圧力が、時間と共に徐々に上昇した後に一旦一定圧を保ちその後さらに徐々に上昇するべく、前記送気用開閉弁(11)と排気用開閉弁(12)とをオンオフ制御するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。 【請求項5】 マッサージ動作の際に、人体を押圧する圧力が、時間と共に徐々に上昇した後に一旦下降しその後さらに徐々に上昇するべく、前記送気用開閉弁(11)と排気用開閉弁(12)とをオンオフ制御するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。 【請求項6】 マッサージ動作の際に、人体を押圧する圧力が、一定値と他の一定値との間で変動を繰り返すべく、前記送気用開閉弁(11)と排気用開閉弁(12)とをオンオフ制御するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、マッサージ機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば一般的基本構造として座部と背もたれ部とを具備するマッサージ機には、背もたれ部の内部等に、揉み玉等の施療子と、膨張により施療子を人体側に進出させると共に収縮により施療子を人体側から後退させるエアセルとを備え、エアセルに圧縮空気を供給するエアポンプ等の空気供給源を設け、エアセルの膨張収縮動作により施療子を人体に対してマッサージ動作させるようにしたものがある(例えば特開平8−52185号公報、特開平8−66446号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この種の従来のマッサージ機では、エアポンプ等の空気供給源とエアセルとの間に電磁弁を設け、施療子が人体を押圧する現状圧力値を検出することなく、単に前記電磁弁の開閉時間を制御するようにしていた。従って、マッサージの強さ(エアセルの膨らむ量)は時間制御あるいはエアポンプ等の空気供給源の力に依存していたため、マッサージされる人の体型や座り方等により、マッサージの強さに大きなばらつきが生じ、マッサージの強さを使用者にあわせて高精度にコントロールすることができなかった。 【0004】また、上記のような電磁弁の開閉時間の制御では、エアセルの膨張収縮する速度をコントロールすることができないため、マッサージ動作のスピードを調整することができず、例えば使用者の好みに合わせてマッサージ動作をゆっくりした速度で行うようなことができなかった。また、マッサージを行う強さ(エアセル、施療子で人体を押圧する強さ等)を人の好みに合わせて設定することが困難であり、このためマッサージを行う部位ごとにマッサージの強さを設定するようなこともできなかった。 【0005】本発明は上記問題点に鑑み、マッサージの強さやマッサージ動作のスピードを使用者等にあわせて高精度にコントロールすることができようにしたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決する本発明の技術手段は、エアセル7の膨張収縮動作によりマッサージ動作するようにしたマッサージ機において、空気供給源9側からの空気をエアセル7側に送出する送気用開閉弁11とエアセル7側からの空気を外部に排出する排気用開閉弁12とが設けられ、マッサージ動作により人体を押圧する現状圧力値P2と予め設定した目標圧力値P1とを比較して、人体を押圧する圧力が予め設定した目標圧力値P1に近づくように、前記送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御するようにした点にある。 【0007】本発明の他の技術手段は、施療子2と、空気の給排により膨張収縮動作するエアセル7と、エアセル7に圧縮空気を供給する空気供給源9とを備え、エアセル7の膨張収縮動作により施療子2を人体に対してマッサージ動作させるようにしたマッサージ機において、空気供給源9とエアセル7との間に、空気供給源9側からの空気をエアセル7側に送出する送気用開閉弁11とエアセル7側からの空気を外部に排出する排気用開閉弁12とが設けられ、施療子2が人体を押圧する現状圧力値P2を検出する圧力検出部23が設けられ、圧力検出部23により検出した現状圧力値P2と予め設定した目標圧力値P1とを比較して、施療子2が人体を押圧する圧力が予め設定した目標圧力値P1になるように、前記送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御する制御手段が設けられている点にある。 【0008】本発明の他の技術手段は、マッサージ動作を緩慢にすべく、前記目標圧力値P1が時間と共に徐々に変化するように設定されている点にある。本発明の他の技術手段は、マッサージ動作の際に、前記施療子2が人体を押圧する圧力が、時間と共に徐々に上昇した後に一旦一定圧を保ちその後さらに徐々に上昇するべく、前記送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御するようにした点にある。本発明の他の技術手段は、マッサージ動作の際に、前記施療子2が人体を押圧する圧力が、時間と共に徐々に上昇した後に一旦下降しその後さらに徐々に上昇するべく、前記送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御するようにした点にある。 【0009】本発明の他の技術手段は、マッサージ動作の際に、前記施療子2が人体を押圧する圧力が、一定値と他の一定値との間で変動を繰り返すべく、前記送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御するようにした点にある。 【0010】 【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1は支持体で、例えば背もたれ部と座部とを有する椅子型マッサージ機本体の背もたれ部内に昇降自在に内蔵されている。2は左右一対の施療子(揉み玉)で、それぞれ揺動アーム4を介して支持体1に支持軸5廻りに揺動自在に取り付けられている。具体的には、揺動アーム4は支持板1に支持軸5廻りに回動自在に取り付けられ、揺動アーム4の突出端部に取付具6等を介して施療子2が軸心廻りに回動自在に取り付けられている。 【0011】7は左右一対のエアセルで、それぞれ一対の施療子2に対応して設けられ、各エアセル7は蛇腹状に形成されて、支持体1と対応する施療子2の揺動アーム4との間に配置されている。各エアセル7は、空気の給排により膨張収縮動作するように構成されており、エアセル7に空気を供給すると、膨張して蛇腹形状が伸びて前方に伸長し、エアセル7から空気を排出すると、収縮して蛇腹形状が縮まって後方に縮小するように構成されている。そして、エアセル7の膨張動作によって施療子2が揺動アーム4と共に支持軸5廻りに矢印a方向に揺動し、エアセル7の収縮動作によって施療子2が揺動アーム4と共に支持軸5廻りに矢印b方向に揺動し、このエアセル7の膨張収縮動作によって、各エアセル7に対応する施療子2が支持軸5廻りに揺動して人体に対してマッサージ動作(揉み動作、指圧動作)をするようになっている。 【0012】なお、各揺動アーム4を矢印b方向に付勢するバネを設け、エアセル7の収縮動作によって、バネの付勢力で揺動アーム4乃至施療子2が矢印b方向に動くようにしてもよいし、エアセル7の前面に揺動アーム4を固着し、エアセル7の収縮動作によって、エアセル7で直接揺動アーム4を後方に引っ張って揺動アーム4乃至施療子2が矢印b方向に動くようにしてもよい。9はエアポンプ等の空気供給源で、アキュームレータ10等を介して圧縮空気を各エアセル7に供給する。この空気供給源9は例えば椅子型マッサージ機本体の座部の下方に設置されている。 【0013】11はソレノイド弁により構成した送気用開閉弁、12はソレノイド弁により構成した排気用開閉弁であり、これらは空気供給源9とエアセル7との間に設けられている。具体的には、各エアセル7にそれぞれ配管13,14が接続され、これら配管13,14はT字管15を介して一本の配管16に連結され、この一本の配管16はT字管17を介して二股状に分けられてそれぞれ配管18,19に接続され、一方の配管18に送気用開閉弁11の出力側が接続され、他方の配管19に排気用開閉弁12が接続されている。送気用開閉弁11の入力側は、配管20、21により、アキュームレータ10を介して空気供給源9に接続されている。 【0014】従って、送気用開閉弁11は、一対のエアセル7とアキュームレータ10との間に接続されており、開放(オン)時に空気供給源9からの圧縮空気をアキュームレータ10を介して入力して、一対のエアセル7に送気するようになっている。また、送気用開閉弁12は、一対のエアセル7と空気供給源9との間において、T字管17を介して送気用開閉弁11とは並列に接続されおり、開放(オン)時に一対のエアセル7からの空気を外部に排出するようになっている。21は左右一対の圧力センサで、圧電ゴムその他により構成され、例えば一対の取付具6にそれぞれ組み込まれており、対応する施療子2が人体を押圧する圧力値を検出するように構成されている。 【0015】図2において、22は操作部で、マッサージ機の使用者が所望するマッサージ動作を入力設定等するためのものである。23は圧力検出部で、前記一対の圧力センサ21を有し、一対の圧力センサ21により検出した圧力値の平均値又はいずれか一方の検出圧力値を、施療子2が人体を押圧する現状圧力値P2としてアナログ信号にて出力するように構成されている。24はマイコン等により構成した制御部で、前記空気供給源9を駆動する空気供給源駆動部25を、操作部22の操作に応じて制御するように構成されると共に、A/Dコンバータ26と動作パターンメモリ部27と信号比較部28とを備える。 【0016】A/Dコンバータ26は、圧力検出部23から現状圧力値P2を示すアナログ信号を入力して、それをデジタル信号に変換して信号比較部28に出力する。動作パターンメモリ部27は、例えば図3、図4、図5にそれぞれ示すような目標圧力値P1を時間との関係でプログラムした圧力値データを記憶しており、操作部22の操作に応じて、図3、図4、図5等に示すように時間と共に変化する目標圧力値P1を順次信号比較部28に出力するように構成されている。即ち、図3は、施療子2が人体を押圧する目標圧力値P1を、時間との関係で0kPaから50kPaに徐々に上げると共に、その後に目標圧力値P1を50kPaと35kPaとの間で交互に変化させるようにプログラム設定したものである。図4は、施療子2が人体を押圧する目標圧力値P1を、時間との関係で0kPaから25kPa程度に徐々に上げると共に、その後一旦一定圧(25kPa程度)に保持した後、さらに目標圧力値P1を25kPa程度から50kPa程度に徐々に上げ、その後に目標圧力値P1を50kPaと35kPaとの間で交互に変化させるようにプログラム設定したものである。図5は、施療子2が人体を押圧する目標圧力値P1を、時間との関係で0kPaから30kPa程度に徐々に上げると共に、その後一旦20kPa程度に下げた後、再び目標圧力値P1を20kPa程度から50kPa程度に徐々に上げ、その後に目標圧力値P1を50kPaと35kPaとの間で交互に変化させるようにプログラム設定したものである。 【0017】信号比較部28は、操作部22により設定した目標圧力値P1又は操作部22の操作に応じて動作パターンメモリ部27から出力される目標圧力値P1と、圧力検出部23からA/Dコンバータ26を介して入力する現状圧力値P2とを比較して、目標圧力値P1と現状圧力値P2との大小(「P1>P2」、「P1=P2」、「P1<P2」のいずれであるか)を判別する。29は開閉弁駆動部で、信号比較部28が「P1>P2」であることを判別したとき、送気用開閉弁11をオンすると共に排気用開閉弁12をオフする。また、信号比較部28が「P1=P2」であることを判別したとき、送気用開閉弁11及び排気用開閉弁12をオフする。信号比較部28が「P1<P2」であることを判別したとき、送気用開閉弁11をオフすると共に排気用開閉弁12をオンする。 【0018】従って、圧力検出部23により検出した現状圧力値P2と予め設定した目標圧力値P1とを比較して、施療子2が人体を押圧する圧力が予め設定した目標圧力値P1になるように、前記送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御する制御手段が、前記制御部24及び開閉弁駆動部29により構成されている。上記実施の形態によれば、制御部24の制御の下で空気供給源駆動部25が空気供給源9を駆動すると、空気供給源9からアキュームレータ10を介して送気用開閉弁11側に例えば120kPa程度の圧縮空気が供給される。 【0019】操作部22によって設定し又は動作パターンメモリ部27が出力する目標圧力値P1が、圧力検出部23により検出した現状圧力値P2よりも大(P1>P2)であれば、開閉弁駆動部29が、送気用開閉弁11をオンさせると共に排気用開閉弁12をオフさせ、これより空気供給源9からアキュームレータ10及び送気用開閉弁11を介して一対のエアセル7に空気が供給される。各エアセル7に空気が供給されると、各エアセル7が膨張して、各エアセル7が前方に伸長することにより、施療子2が矢印a方向に揺動すると共に、エアセル7内部の空気圧が上昇して、施療子2の人体への押圧力が強まる。 【0020】操作部22によって設定し又は動作パターンメモリ部27が出力する目標圧力値P1が、圧力検出部23により検出した現状圧力値P2と同一(P1=P2)になれば、開閉弁駆動部29が、送気用開閉弁11をオフさせると共に排気用開閉弁12をオフさせ、これによりエアセル7への空気の給排が停止され、各施療子2の人体への押圧力(現状圧力値P2)が一定に保持される。また、操作部22によって設定し又は動作パターンメモリ部27が出力する目標圧力値P1が、圧力検出部23により検出した現状圧力値P2よりも小(P1<P2)になれば、開閉弁駆動部29が、送気用開閉弁11をオフさせると共に排気用開閉弁12をオンさせ、これによりエアセル7から排気用開閉弁12を介して空気が外部に排出される。エアセル7内の空気が外部に排出されることにより、各エアセル7が収縮して、各エアセル7が後方に後退することにより、施療子2が矢印b方向に揺動すると共に、エアセル7内部の空気圧が下降して、施療子2の人体への押圧力が弱まる。 【0021】従って、送気用開閉弁11及び排気用開閉弁12のオンオフ制御によって、施療子2が使用者の人体に押圧する圧力(現状圧力値P2)を、設定した目標圧力値P1に可及的に速やかに近づけることができる。そして、操作部22の操作に応じて、動作パターンメモリ部27から図3に示すような予め設定された目標圧力値P1が時間の経過に伴って順次出力されると、信号比較部28が、圧力検出部23からA/Dコンバータ26を介して入力する現状圧力値P2と動作パターンメモリ部27からの目標圧力値P1とを順次比較して、その大小(「P1>P2」、「P1=P2」、「P1<P2」)を順次判別し、この判別に従って開閉弁駆動部29が送気用開閉弁11及び排気用開閉弁12を細かくオンオフ制御する。 【0022】その結果、送気用開閉弁11及び排気用開閉弁12のオンオフ制御によって、各エアセル7への空気の給排が行われ、各施療子2が使用者の人体を押圧する圧力が、図3に示す目標圧力値P1の時間的変化と略同一に変化する。この場合、圧力が0kPaから50kPaに達するまでの間、常時送気用開閉弁11をオンさせると共に排気用開閉弁12をオフさせておく場合に比べて、施療子2が人体に押圧する圧力を0kPaから50kPaにゆっくりとなめらかに変化させることができる。また、その後に施療子2が人体に押圧する圧力を50kPa程度から35kPa程度の間で交互にゆっくりと変化させることができるようになる。 【0023】また、操作部22の操作に応じて、動作パターンメモリ部27から図4に示すような予め設定された目標圧力値P1が時間の経過に伴って順次出力されると、信号比較部28が圧力検出部23からA/Dコンバータ26を介して入力する現状圧力値P2と動作パターンメモリ部27からの目標圧力値P1とを比較して、その大小(「P1>P2」、「P1=P2」、「P1<P2」)を順次判別し、この判別に従って開閉弁駆動部29が送気用開閉弁11及び排気用開閉弁12を細かくオンオフ制御する。 【0024】その結果、送気用開閉弁11及び排気用開閉弁12のオンオフ制御によって、各エアセル7への空気の給排が行われ、各施療子2が使用者の人体を押圧する圧力が、図4に示す目標圧力値P1の時間的変化と略同一となるように変化する。この場合も、圧力が0kPaから50kPaに達するまで、常時送気用開閉弁11をオンさせると共に排気用開閉弁12をオフさせておく場合に比べて、施療子2が人体に押圧する圧力を0kPa〜50kPaにゆっくりとなめらかに変化させることができる。また、人体に押圧する圧力が0kPaから50kPaに達するまでの途中に施療子2が人体を押圧する圧力が一定(25kPa程度)に保持される保持期間を設けることができる。また、この場合も、その後に施療子2が人体に押圧する圧力を50kPa程度から35kPa程度の間で交互にゆっくりと変化させることができるようになる。 【0025】また、操作部22の操作に応じて、動作パターンメモリ部27から図5に示すような予め設定された目標圧力値P1が時間の経過に伴って順次出力されると、信号比較部28が、圧力検出部23からA/Dコンバータ26を介して入力する現状圧力値P2と動作パターンメモリ部27からの目標圧力値P1とを比較して、その大小(「P1>P2」、「P1=P2」、「P1<P2」)を順次判別し、この判別に従って開閉弁駆動部29が送気用開閉弁11及び排気用開閉弁12を細かくオンオフ制御する。 【0026】その結果、送気用開閉弁11及び排気用開閉弁12のオンオフ制御によって、各エアセル7への空気の給排が行われ、各施療子2が使用者の人体を押圧する圧力が、図5に示す目標圧力値P1の時間的変化と略同一となるように変化する。この場合も、圧力が0kPaから50kPaに達するまで、常時送気用開閉弁11をオンさせると共に排気用開閉弁12をオフさせておく場合に比べて、施療子2が人体に押圧する圧力を0kPa〜50kPaにゆっくりとなめらかに変化させることができる。また、人体に押圧する圧力が0kPaから50kPaに達するまでの途中で、施療子2が人体を押圧する圧力が30kPa程度から20kPa程度に下降させることができる。また、この場合も、その後に施療子2が人体に押圧する圧力を50kPa程度から35kPa程度の間で交互にゆっくりと変化させることができるようになる。 【0027】従って、マッサージ動作の際に、人体を押圧する施療子2の圧力がゆっくりとなめらかに変化するように、送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御して、エアセル7への空気の給排を調整することができ、これによりマッサージ動作を緩慢になし得るため、施療子2を使用者の人体に対してゆっくりした動作でソフトに押圧できるようになり、マッサージ動作による人体への体感を柔らかいものにすることができる。また、使用者の好みやマッサージを施す人体の部位に合わせてゆっくりした速度でマッサージを施すことができる。 【0028】また、マッサージ動作の際に、人体を押圧する施療子2の圧力が、時間と共に徐々に上昇した後に一旦一定圧を保ちその後さらに徐々に上昇するべく、送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御して、エアセル7への空気の給排を調整することができ、施療子2によるマッサージ動作に変化を持たせながらゆっくりした速度でマッサージ動作をすることができる。また、マッサージ動作の際に、人体を押圧する施療子2の圧力が、時間と共に徐々に上昇した後に一旦下降しその後さらに徐々に上昇するべく、送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御して、エアセル7への空気の給排を調整することが可能になり、施療子2によるマッサージ動作により一層の変化を持たせながらゆっくりした速度で、マッサージ動作をすることができる。 【0029】また、マッサージ動作の際に、人体を押圧する施療子2の圧力が、一定値と他の一定値との間で変動を繰り返すべく、送気用開閉弁11と排気用開閉弁12とをオンオフ制御して、エアセル7への空気の給排を調整することが可能になり、その結果マッサージ動作を設定した範囲の強さで正確に繰り返させることができるため、より人の手に近いマッサージを実現することが可能になる。また、人体に対する押圧力を高精度に調整して、最適の強さのマッサージを繰り返させることができて、使用者の好み等に応じた強さでマッサージを施すことが可能になる。 【0030】また、送気用開閉弁11及び排気用開閉弁12のオンオフ制御によって、マッサージの強さを調整できるので、マッサージされる人の体型や座り方等により左右されることなく、マッサージを行うどの人に対しても同じ強さでマッサージを行うことができるし、マッサージの強さにばらつきが生じなくなり、マッサージの強さを使用者にあわせて高精度にコントロールすることができる。また、使用者の好み等に合わせてマッサージ動作の速さを自由に調整することができ、例えば使用者の好みに合わせてマッサージ動作をゆっくりしたり速くしたりして変化を持たせるようなこともできる。 【0031】また、人体を押圧する施療子2の圧力について幅広い設定が行えるので、マッサージを行う強さを人の好みに合わせて設定することが容易になり、このためマッサージを行う部位ごとにマッサージの強さを設定するようなことも可能になり、マッサージを行う人にとって最も好ましい理想的な強さでマッサージを行うこともできる。例えば、マッサージ師の指導の下にマッサージの強さを設定するようなことも可能になり、より効果的なマッサージをなし得るようになる。なお、前記実施の形態によれば、圧電ゴムその他により構成した一対の圧力センサ21を一対の取付具6にそれぞれ組込み、この一対の圧力センサ21により検出した圧力値の平均値又はいずれか一方の検出圧力値を、マッサージ動作により人体を押圧する現状圧力値P2として圧力検出部23より出力するように構成しているが、マッサージ動作により人体を押圧する現状圧力値P2を検出する方法はこのようなものに限定されず、例えば図1に鎖線で示すように一対のエアセル7の内部空気圧を検出する空気圧センサ31を設け、この一対の空気圧センサ31により検出した圧力値の平均値又はいずれか一方の検出圧力値を、マッサージ動作により人体を押圧する現状圧力値P2として圧力検出部23より出力するように構成するようにしてもよい。 【0032】さらに、圧力検出部23を、一方の取付具6又は一方の施療子2のみに組み込んだ圧電ゴム等の圧力センサ21より構成し、この圧力センサ21により検出した圧力値を、マッサージ動作により人体を押圧する現状圧力値P2として出力するように構成してもよいし、圧力検出部23を、一方のエアセル7のみに組み込んだ空気圧センサ31により構成し、この空気圧センサ31により検出した圧力値を、マッサージ動作により人体を押圧する現状圧力値P2として出力するように構成してもよい。また、圧力検出部23を、配管13、14等に組み込んだ空気圧センサ31により構成し、この空気圧センサ31により検出した圧力値を、マッサージ動作により人体を押圧する現状圧力値P2として出力するように構成してもよい。さらに、圧力検出部23を、マッサージ動作の際に揺動アーム4が変形する変形量を検出してこの検出変形量をマッサージ動作により人体を押圧する現状圧力値P2として出力するように構成することも可能である。要するに、圧力検出部23は、マッサージ動作により人体を押圧する現状圧力値P2を検出するものであればよく、人体を押圧する現状圧力値P2を検出する方法はどのようなものであってもよい。 【0033】なお、前記実施の形態によれば、左右一対の施療子2と、空気の給排により膨張収縮動作する左右一対のエアセル7とを備え、エアセル7の膨張収縮動作により施療子2を介して人体に対してマッサージ動作するように構成しているが、設ける施療子2の個数、エアセル7の個数は、これに限定されず、施療子2及びエアセル7をそれぞれ1個ずつ設けるようにしてもよいし、また施療子2及びエアセル7を3個以上ずつ設けるようにしてもよい。また、1個の施療子2に対してこの施療子2に動力を伝達するエアセル7を複数個設けるようにしてもよい。また、エアセル7の膨張収縮動作によって使用者の人体を直接マッサージ動作するように構成して、エアセル7で施療子2を兼用するようにしてもよい。また、エアセル7の前面又は外面等に施療子2を一体形成すること等により、エアセル7と施療子2とを一体に構成するようにしてもよい。 【0034】また、前記実施の形態によれば、エアセル7は蛇腹状に形成されているが、これに代え、エアセル7を袋状に形成し、空気の給排により袋状のエアセル7が主として厚み方向に膨張収縮動作するように構成してもよい。また、前記実施の形態では、本発明を椅子型のマッサージ機に実施しているが、本発明は椅子型のマッサージ機に限らず、マット型その他のマッサージ機にも適用実施することができる。また、前記実施の形態では、空気供給源9とエアセル7との間に、排気用開閉弁12とを設けているが、エアセル7側からの空気を外部に排出する排気用開閉弁12は、空気供給源9とエアセル7との間に設けなくてもよく、空気供給源9からエアセル7に至る経路とは異なる別個の経路に設けるようにしてもよい。 【0035】 【発明の効果】本発明によれば、マッサージの強さやマッサージ動作のスピードを使用者等にあわせて高精度にコントロールすることができ、使用者やマッサージする部位に合わせてより好適なマッサージを施すことができるようになる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000112406 【氏名又は名称】ファミリー株式会社
|
| 【出願日】 |
平成11年11月17日(1999.11.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100061745 【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
|
| 【公開番号】 |
特開2001−137303(P2001−137303A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−326996 |
|