| 【発明の名称】 |
マッサージ機 |
| 【発明者】 |
【氏名】廣澤 俊夫
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| 【要約】 |
【課題】回転する主軸15に傾斜して取り付けられた一対のもみローラ65、67が揺動してマッサージ動作を行うマッサージ機1において、回転のためのスペースを小さくしてマッサージ機をコンパクト化する。
【解決手段】主軸15に対し、もみローラ65、67が略円周方向にのみ拘束されない状態で取付を行う。この取付機構は、主軸の外周に設けられる外周リテーナ71と、もみローラの内周に設けられる内周リテーナ73と、両リテーナに保持される硬球75とを有してなる。また、もみローラの回転を防止すると共に揺動に伴うスライド動作を許容するスライドガイド機構77とを備える。このスライドガイド機構は、もみローラのマッサージ動作を行わない側の円周部に形成されたガイド溝79に対し、主軸に沿って配置されるスライドガイド81を嵌合して構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 主軸が回転されることで、この主軸に傾斜して取り付けられた一対のもみローラが揺動し、この揺動によってこれらもみローラの互いの間隔が拡縮することによりマッサージ動作を行うマッサージ機において、前記主軸に対し偏心した位置で取付が行われることで前記マッサージ動作を行う側が突出したもみローラと、前記主軸に対してもみローラが略円周方向にのみ拘束されない状態で前記取付を行う取付機構と、もみローラの回転を防止するために前記マッサージ動作を行なわない側に設けられ前記揺動に伴うスライド動作を許すスライドガイド機構と、を備えたことを特徴とするマッサージ機。 【請求項2】前記スライドガイド機構は、もみローラの前記マッサージ動作を行なわない側の円周部に形成されたガイド溝と、このガイド溝に嵌合し前記主軸に沿って配置されるスライドガイドと、を有して構成されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。 【請求項3】前記取付機構は、主軸の外周に設けられる外周リテーナーと、もみローラーの内周に設けられる内周リテーナーと、前記外周リテーナーと内周リテーナーとに保持される鋼球とを有してなることを特徴とする請求項2、または3に記載のマッサージ機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、回転する主軸に傾斜して取り付けられた一対のもみローラが、回転により揺動し、この揺動によってローラの互いの間隔が拡縮することにより、マッサージ動作を行うマッサージ機の構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のマッサージ機の1つとして、揺動する一対のもみローラの互いの間隔が拡縮することによりマッサージ動作を行うものが存在する(例えば、平成9年実用新案登録2539695号に示される)。 【0003】このようなマッサージ機は、主軸に対し一対のもみローラが傾斜して取り付けられる。この傾斜は、左右の一対のもみローラの中間位置を挟んで左右対称に配置される。そして、主軸が回転されることで、これら一対のローラが回転しつつ揺動し。この揺動によって、傾斜したもみローラの互いの間隔が拡縮する。この間隔が拡縮する部分に足などを乗せておくと、足の裏を両側部から押圧してもみほぐすようなマッサージ動作を行うことができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の従来のマッサージ機は、もみローラの全体形状がほぼ円形をしており、この円形の中心位置で主軸に対する取付が行われていた。このため、もみローラはマッサージ動作を行う側の突出量と、マッサージ動作を行わない側の突出量が同じになる。すなわち、主軸に対して対称な形状になっていた。よって、もみローラの回転のためのスペースが大きくなり、マッサージ機をコンパクト化しにくいものであった。 【0005】この発明は、もみローラの回転のためのスペースを小さくし、全体をコンパクト化することができるマッサージ機を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するために、第一の発明は、主軸が回転されることで、この主軸に傾斜して取り付けられた一対のもみローラが揺動し、この揺動によってこれらもみローラの互いの間隔が拡縮することによりマッサージ動作を行うマッサージ機において、前記主軸に対し偏心した位置で取付が行われることで前記マッサージ動作を行う側が突出したもみローラと、前記主軸に対してもみローラが略円周方向にのみ拘束されない状態で前記取付を行う取付機構と、もみローラの回転を防止するために前記マッサージ動作を行なわない側に設けられ前記揺動に伴うスライド動作を許すスライドガイド機構と、を備えたことを特徴とするマッサージ機である。 【0007】第二の発明は、更に、前記スライドガイド機構は、もみローラの前記マッサージ動作を行なわない側の円周部に形成されたガイド溝と、このガイド溝に嵌合し前記主軸に沿って配置されるスライドガイドと、を有して構成されることを特徴とするマッサージ機である。 【0008】第三の発明は、更に、前記取付機構は、主軸の外周に設けられる外周リテーナーと、もみローラーの内周に設けられる内周リテーナーと、前記外周リテーナーと内周リテーナーとに保持される鋼球とを有してなることを特徴とするマッサージ機である。 【0009】 【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1に乃至図5において説明する。 【0010】図2に示す全体外観図のように、このマッサージ機1のハウジング3全体は、三日月のよな概略円弧状を成し、この略円弧状の略中央の内側に、布などのフレキシビリティのあるカバー5によって覆われたマッサージ動作を行う機構が設けられる。略円弧状の図中左端部は、ハンドル部7となっており、このハンドル部7の末端には電源コード9が設けられている。 【0011】図2の縦断面である図1に示すように、電源コード9によって電源が供給されるモータ11には減速機構として3段式遊星ギア機構13が接続されている。この3段式ギア機構13は主軸となる主軸パイプ15の内部に配置される。 【0012】図3に示すように、この3段式遊星ギア機構13は、モータ11の出力軸17が連結する第一サンギア19の周囲を第一遊星ギア21が公転し、この第一遊星ギア21の周囲に第一リングギア23が固定して設けられる。第一遊星ギア21と連結する第二サンギア25の周囲を第二遊星ギア27が公転し、この第二遊星ギア27の周囲に第二リングギア29が固定して設けられる。第二遊星ギア27と連結する第三サンギア31の周囲で第三遊星ギア33が公転し、第三遊星ギア33の周囲に第三リングギア35が固定して設けられる。 【0013】そして、3段式遊星ギア13の出力部分である第三遊星ギア33に、主軸パイプ15が連結されている。この主軸パイプ15は伸縮自在にするために、2つのパイプ、すなわち内パイプ15aと外パイプ15bが同軸状態で重ねられ、回転方向にのみ係止されて、軸方向にはスライド可能に構成される。この係止は、内パイプ15aの外周面に軸方向に形成された凸条37が、外パイプ15bの内周面に形成された凹条39に嵌合して成される。 【0014】この主軸パイプ15の内部には、ねじ棒41が同軸に設けられ、このねじ棒41の外周に形成された雄ネジにフィードナット43が螺合する。このフィードナット43には外パイプ15bが係止する。 【0015】すなわち、ねじ棒41と一体的に同軸に配置される回転筒45は、図中左端がベアリング47を介して内パイプ15aに対し回転自在に取り付けられ、図中右端がハウジング3に対し回転自在に取り付けられる。ねじ棒41に螺合するフィードナット43は、係止部43aが、回転筒45に軸方向に形成されたスリット49を介して突出する。この係止部43aは、外パイプ15bの図中右端の内周に形成されたリング状の凹部51に収納され、軸方向に係止する。 【0016】図1に示すように、このネジ棒41の図中右端は手動ギア機構53に連結する。すなわち、ねじ棒41の右端に設けられた小径の第一手動ギア55が設けられ、この第一手動ギア55に大径の第二手動ギア57が噛み合う。この第二手動ギア57と同軸に設けられた小径の第三手動ギア59に対し、大径の第四手動ギア61が噛み合う。この第四手動ギア61は、マッサージ機1のハウジング3の一部に形成された窓63から、外部に露出している。したがって、この第四手動ギヤ61の露出部分を手動により回転させ得る構成となっている。 【0017】図1または図3に示すように、主軸パイプ15を構成する内パイプ15aと外パイプ15bには、それぞれもみローラ65、67が取り付けられる。この取付は傾斜して行われ、更に、主軸パイプ15に対してもみローラ65、67が略円周方向にのみ拘束されない状態で取付が行われる。 【0018】図4または図5に示すように、この取付機構は、内パイプ15aまたは外パイプ15bに取り付けられる取付スリーブ69の外周に、外周リテーナ71が一体的に設けられ、もみローラ65、67の内周に内周リテーナ73が設けられる。そして、外周リテーナ71と内周リテーナ73との間に鋼球75が保持される。これらもみローラの傾斜65、67の傾斜は、取付スリーブ69に対する内周リテーナ73の角度によって、主軸パイプ15と直交する線に対し傾斜角が左右対称となるように設定される。 【0019】また、各もみローラ65、67は主軸パイプ15に対し、偏心した位置で取付が行われ、これによりマッサージ動作を行う側、すなわち図中下側が突出した形状となっている。マッサージ動作を行わない側、すなわち図中上側には、図1に示すように、スライドガイド機構77が設けられ、もみローラ65、67の回転を防止すると共に、もみローラ65、67の揺動に伴うスライド動作を許容する構成となっている。 【0020】すなわち、このスライドガイド機構77は、もみローラ65、67のマッサージ動作を行なわない側の円周部に形成されたスリット状のガイド溝79に対し、板状のスライドガイド81が嵌合して構成される。このスライドガイド81は、ハウジング3に固定され、主軸パイプ15に沿って平行に配置される。 【0021】(動作) [揺動のみによるマッサージ動作]モータ11が回転すると、その回転は3段式遊星ギア機構13により減速され、主軸パイプ15に伝えられる。主軸パイプ15が回転すると各もみローラ65、67は回転しつつ揺動しようとするが、この回転はスライドガイド機構77によって防止され、したがってもみローラ65、67は揺動のみを行う。 【0022】すなわち、主軸パイプ15が回転することで、主軸パイプ15の各外周リテーナ71の見かけ上の軸方向位置が図中左右に変化し、この変化は鋼球75及び内周リテーナ73を介してもみローラ65、67へ伝達される。よって、もみローラ65、67のマッサージ動作を行う側(図中下側)の間隔が左右に拡縮する揺動が行なわれ、マッサージ動作をする。 【0023】このとき、鋼球75の転がり摩擦により、もみローラ65、67も引きずられて回転しようとするが、もみローラ65、67に形成されたガイド溝79にスライドガイド81が嵌合していることにより、もみローラ65、67は回転を防止される。そして、揺動に伴い、もみローラ65、67はスライドガイド81に沿って主軸パイプ15の軸方向にスライド動作を行う。これにより、揺動は許容される。また、スライドガイド81は十分な長さを有し、後述する主軸パイプ15の伸縮動作も許容される。 【0024】[減速動作]3段式遊星ギア機構13による減速は、以下のように行われる。 【0025】すなわち、モータ11の出力軸17に連結された第一サンギア19が回転すると、第一遊星ギア21がゆるやかに公転し、この第一遊星ギア21と連結する第二サンギア25が回転する。第二サンギア25が回転すると第二遊星ギア27がよりゆるやかに公転し、この第二遊星ギア27と連結する第三サンギア31が回転する。第三サンギア31が回転すると第三遊星ギア33が更にゆるやかに公転し、この第三遊星ギア33に連結された主軸パイプ15が回転する。このようにして減速が行われ、大きなトルクで主軸パイプ15回転が行われる。 【0026】[もみ幅の変更動作]手動ギア機構53を構成する第四手動ギア61が、窓63から露出した部分において、手動により回転されると、その回転力は第三手動ギア59、第二手動ギア57、及び第一手動ギア55を介してねじ棒41に伝えられ、このねじ棒41に螺合するフィードナット43が軸方向に移動する。そして、このフィードナット43に係止する外パイプ15bが内パイプ15aに対し軸方向に移動するので、主軸パイプ15は軸方向に伸縮する。これにより、内パイプ15aと外パイプ15bに取り付けられる各もみローラ65、67の互いの間隔が変更され、よってマッサージを行うもみ幅が変更されることとなる。 【0027】(他の実施形態)以上の実施形態においては、スライドガイド機構77は、各もみローラ65、67に形成されたガイド溝79と、このガイド溝79に嵌合するスライドガイド81であったが、他の実施形態においては、他のスライドガイド機構を設けることが可能である。たとえば、各もみローラ65、67に設けられた三日月円盤状のガイド凸部が、ハウジング側に設けられたスリット状のガイド凹部に嵌合し、これらのガイド凸部およびガイド凹部が、主軸パイプに沿って平行に配置されるものとすることが可能である。 【0028】また、以上の実施形態においては、もみローラ65、67を取り付ける取付機構は、鋼球75を有してなるものであったが、他の実施形態においては、他の取付機構とすることが可能である。たとえば、主軸パイプ15の外周に設けられたリング状の凹条または凸条が、もみローラ65、67の内周に設けられたリング状の凸条または凹条に嵌合するものとし、これら凸条または凹条を形成する材料がすべり摩擦の小さいものとすることが可能である。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2、または3の発明によれば、もみローラは回転する主軸に対して略円周方向にのみ拘束されない状態で取り付けられるので、スライドガイド機構により回転を防止することができ、揺動のみでマッサージ動作を行うことができる。よって、偏心して取り付けられたもみローラのマッサージ動作を行う側のみを突出したものとすることができ、したがって、マッサージ動作を行わない側は突出しない形状にすることは可能となる。換言すれば、マッサージ動作を行わない側においては、もみローラの回転のためのスペースを完全に省くことができる。よって、全体をコンパクトにしたマッサージ機を提供できる。 【0030】また、請求項2の発明によれば、更に、スライドガイド機構は、もみローラに形成されたガイド溝にスライドガイドが嵌合して構成されることとなり、簡便な構成とでき、マッサージ機全体のコストを抑えることができる。 【0031】また、請求項3の発明によれば、更に、もみローラを取り付ける取付機構を、外周リテーナ、内周リテーナ、および鋼球とを有してなる簡便な構成にでき、マッサージ機のコストを抑えることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391016989 【氏名又は名称】株式会社的場電機製作所
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| 【出願日】 |
平成11年9月17日(1999.9.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065260 【弁理士】 【氏名又は名称】谷山 守
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| 【公開番号】 |
特開2001−87334(P2001−87334A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月3日(2001.4.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−264138 |
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