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【発明の名称】 折畳式介護ベッド及び介護ベッド
【発明者】 【氏名】鈴木芳文

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脚台軸で平らな展開状態と折畳状態とに開閉可能に枢着された一対の脚台ベース;この脚台ベース上に位置し、ベッド軸で平らな展開状態と折畳状態とに開閉可能に枢着された一対のベッドベース;及び展開状態の上記一対の脚台ベース上で、展開状態の上記一対のベッドベースを昇降させる昇降機構;を備え、上記一対の脚台ベースの脚台軸と一対のベッドベースのベッド軸とは、上記昇降機構によるベッドベースの下降位置で同一直線上に位置することを特徴とする折畳式介護ベッド。
【請求項2】 請求項1記載の折畳式介護ベッドにおいて、上記昇降機構は、一対の脚台ベースと一対のベッドベースにそれぞれ、脚台軸とベッド軸を挟み上下位置を対応させて一端部が枢着された二対の昇降リンクと、この二対の昇降リンクの他端部どうしをそれぞれ枢着した一対の可動枢着軸と、この一対の可動枢着軸を接離させる方向に該二対の昇降リンクを駆動する昇降アクチュエータとを有する折畳式介護ベッド。
【請求項3】 請求項2記載の折畳式介護ベッドにおいて、昇降アクチュエータは、上記一対の脚台ベースの脚台軸が通る直線と直交する方向に向けたアーム枢軸と、このアーム枢軸に中間部を枢着した上記脚台軸が通る直線上に位置する昇降アームと、この昇降アームにそのアーム枢軸の両側に位置させて一端部がそれぞれ枢着され、他端部が一対の可動枢着軸上近傍に位置させて上記二対の昇降リンクのいずれかに枢着された一対の昇降ロッドと、上記昇降アームを正逆に回転駆動するシリンダ装置とを有する折畳式介護ベッド。
【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の折畳式介護ベッドにおいて、一対の脚台ベースは、該一対の脚台ベースの展開状態でそれぞれ床面に接触する、脚台軸に支持された中心脚部と、一対の脚台ベースにそれぞれ設けた一対の端部脚部とを有する折畳式介護ベッド。
【請求項5】 請求項4記載の折畳式介護ベッドにおいて、中心脚部と一対の脚台ベースとの間には、展開状態にある一対の脚台ベースを折り畳み方向に付勢する引張ばねが張設されている折畳式介護ベッド。
【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の折畳式介護ベッドにおいて、さらに、一対のベッドベース上の一方に、そのベッド軸側から順に位置する、互いに枢着された座ボトムと背ボトム;この座ボトムはベッドベースに枢着されていること;及び上記背ボトムの座ボトムの反対側を昇降させる背起こしアクチュエータ;を備え、この背起こしアクチュエータによる背ボトムの下降位置で座ボトムと背ボトムがベッドベースと略平行になり、同背ボトムを上昇させた傾斜位置で座ボトムがベッド軸側が低くなるように傾斜する折畳式介護ベッド。
【請求項7】 請求項6記載の折畳式介護ベッドにおいて、さらに、一対のベッドベース上の他方に、そのベッド軸側から順に位置する、互いに枢着された腿ボトムと脛ボトム;この腿ボトムはベッドベースに枢着されていること;及び腿ボトムのベッド軸側を下方に押圧して傾斜させる手段;を備え、この腿ボトムと脛ボトムは常時はベッドベースと略平行になるように保持され、上記押圧傾斜手段により該座ボトムがベッド軸側が低くなるように傾斜したとき腿ボトムと脛ボトムを両者の枢着部が高くなるように傾斜させる折畳式介護ベッド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【技術分野】本発明は、折り畳み収納が可能な介護ベッド及び介護ベッドに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、使用者の起き上がりを助ける背上げ機構と膝上げ機構、及び使用者のベッドへの上がり降りを容易にする昇降機構を備えた介護ベッドは知られている。しかし、従来の介護ベッドで折り畳み可能なものは存在せず、使用しなくなったときの収納スペースの問題があった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、使用しないとき折り畳むことができる折畳式介護ベッドを得ることを目的とする。また本発明は、使用者の使用感に優れた構造が簡単な介護ベッドを得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、その最も基本的な態様では、脚台ベースに対して昇降可能なベッドベースを有する介護ベッドを折り畳み可能とするもので、脚台軸で平らな展開状態と折畳状態とに開閉可能に枢着された一対の脚台ベース;この脚台ベース上に位置し、ベッド軸で平らな展開状態と折畳状態とに開閉可能に枢着された一対のベッドベース;及び展開状態の一対の脚台ベース上で、展開状態の一対のベッドベースを昇降させる昇降機構;を備えており、この一対の脚台ベースの脚台軸と一対のベッドベースのベッド軸とを、昇降機構によるベッドベースの下降位置で同一直線上に位置するように配置したことを特徴としている。このように一対の脚台ベースの脚台軸と一対のベッドベースのベッド軸とを同一直線上に位置させることにより、折畳式介護ベッドが得られる。
【0005】脚台ベースに対してベッドベースを昇降させる昇降機構は、種々の態様が可能であるが、具体的には例えば、一対の脚台ベースと一対のベッドベースにそれぞれ、脚台軸とベッド軸を挟み上下位置を対応させて一端部が枢着された二対の昇降リンクと、この二対の昇降リンクの他端部どうしをそれぞれ枢着した一対の可動枢着軸と、この一対の可動枢着軸を接離させる方向に二対の昇降リンクを駆動する昇降アクチュエータとから構成すれば、簡単な構成の昇降機構が得られる。
【0006】昇降アクチュエータは、例えば、一対の脚台ベースの脚台軸が通る直線と直交する方向に向けたアーム枢軸と、このアーム枢軸に中間部を枢着した脚台軸が通る直線上に位置する昇降アームと、この昇降アームにそのアーム枢軸の両側に位置させて一端部がそれぞれ枢着され、他端部が一対の可動枢着軸上近傍に位置させて二対の昇降リンクのいずれかに枢着された一対の昇降ロッドと、昇降アームを正逆に回転駆動するシリンダ装置とによって構成すれば、脚台ベースとベッドベースの折畳動作を妨げることがない昇降アクチュエータが得られる。
【0007】一対の脚台ベースには、該一対の脚台ベースの展開状態でそれぞれ床面に接触する、脚台軸に支持された中心脚部と、一対の脚台ベースにそれぞれ設けた一対の端部脚部とを設けるのが実際的である。この中心脚部と一対の脚台ベースとの間には、展開状態にある一対の脚台ベースを折り畳み方向に付勢する引張ばねを張設すると、軽い力で折り畳むことができる。
【0008】本発明による折畳式介護ベッドは、一対のベッドベース上に、使用者の起き上がりを助ける背上げ機構を設けることが好ましい。さらに膝上げ機構も設けることが好ましい。このため、上記構成に加えて、一対のベッドベースの一方に、そのベッド軸側から順に位置する、互いに枢着された座ボトムと背ボトムを設け、この座ボトムをベッドベースに枢着し、背ボトムの座ボトムの反対側を昇降させる背起こしアクチュエータを設けるのがよい。この背起こしアクチュエータによる背ボトムの下降位置で座ボトムと背ボトムがベッドベースと略平行になり、同背ボトムを上昇させた傾斜位置で座ボトムがベッド軸側が低くなるように傾斜させると、好ましい背上げ機構が得られる。
【0009】さらに、一対のベッドベース上の他方には、該ベッドベースのベッド軸側から順に位置する、互いに枢着された腿ボトムと脛ボトムを設け、この腿ボトムをベッドベースに枢着し、腿ボトムのベッド軸側を下方に押圧して傾斜させる手段を設けるのがよい。この腿ボトムと脛ボトムは常時はベッドベースと略平行になるように保持され、押圧傾斜手段により該座ボトムがベッド軸側が低くなるように傾斜したとき腿ボトムと脛ボトムを両者の枢着部が高くなるように傾斜させると、膝上げも行うことができる。
【0010】より好ましくは、膝上げ機構を背上げ機構によって駆動することが好ましい。この態様は、一対のベッドベース上の一方に、そのベッド軸側から順に位置する、互いに枢着された座ボトムと背ボトム;この座ボトムはベッドベースに枢着されていること;背ボトムの座ボトムの反対側を昇降させる背起こしアクチュエータ;一対のベッドベース上の他方に、そのベッド軸側から順に位置する、互いに枢着された腿ボトムと脛ボトム;この腿ボトムはベッドベースに枢着されており、常時は該腿ボトムと脛ボトムがベッドベースと略平行をなすこと;を備え、背起こしアクチュエータによる背ボトムの下降位置で座ボトムと背ボトムがベッドベースと略平行になり、同背ボトムを上昇させた傾斜位置で座ボトムがベッド軸側が低くなるように傾斜し、座ボトムと腿ボトムには、該座ボトムがベッド軸側が低くなるように傾斜したとき互いに係合して、腿ボトムと脛ボトムを両者の枢着部が高くなるように傾斜させる押圧部と被押圧部が備えられている。
【0011】以上は、折畳式介護ベッドに本発明を適用した態様であるが、ベッドベースの昇降機構や折畳機構を有しない介護ベッドとしても利用可能である。この態様では、ベッドベース上に、該ベッドベースの中心部から順に位置する、互いに枢着された常時はベッドベースと平行をなす座ボトムと背ボトム;ベッドベース上に、該ベッドベースの中心部から順に、上記座ボトムと背ボトムの反対側に位置する、互いに枢着された常時はベッドベースと平行をなす腿ボトムと脛ボトム;座ボトムと腿ボトムはそれぞれベッドベースに枢着されていること;及び背ボトムの座ボトムの反対側を昇降させる背起こしアクチュエータ;を備え、背起こしアクチュエータによる背ボトムの下降位置で座ボトムと背ボトムがベッドベースと略平行になり、同背ボトムを上昇させた傾斜位置で座ボトムがベッド軸側が低くなるように傾斜し、座ボトムと腿ボトムには、該座ボトムがベッド軸側が低くなるように傾斜したとき互いに係合して、腿ボトムと脛ボトムを両者の枢着部が高くなるように傾斜させる押圧部と被押圧部が備えられていることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本実施形態の折畳式介護ベッドは、脚台軸11によって折り畳み可能に枢着した一対の脚台ベース10(上半身側を上半身脚台ベース10U、下半身側を下半身脚台ベース10Dとする)、この一対の脚台ベース10上に位置する、ベッド軸21によって折り畳み可能に枢着した一対のベッドベース20(上半身側を上半身ベッドベース20U、下半身側を下半身ベッドベース20Dとする)、この上半身ベッドベース20U上に位置する背ボトム31と座ボトム32、及び下半身ベッドベース20D上に位置する腿ボトム33と脛ボトム34とを主たるフレーム部材としている。本介護ベッドの使用者は、背ボトム31側に頭を脛ボトム34側に脚を載せて横になる。本明細書において「左右」は、ベッド上に横になる使用者のそれをいう。
【0013】脚台ベース10の上半身脚台ベース10Uと下半身脚台ベース10Dを枢着する脚台軸11は、左右に一対が存在し、両脚台軸11部分に、中心脚部12が支持されている。中心脚部12は、左右方向に長い箱形部分12aと、この箱形部分12aから一対の脚台軸11部分に延びる傾斜脚部12bとを有し、箱形部分12aの下面に、キャスター12cが支持されている。また傾斜脚部12bと上半身脚台ベース10U及び下半身脚台ベース10Dとの間には、上半身脚台ベース10Uと下半身脚台ベース10Dの折り畳みを許容するとともに、その最大開き角を180゜に規制する規制アーム12dが設けられている。
【0014】一対の脚台ベース10の上半身脚台ベース10Uには、その左右両側部に、上半身側の回動脚部13が設けられている。この回動脚部13は、上半身脚台ベース10Uの側部に軸13aで枢着されたT字脚13bと、このT字脚13bを接続する左右接続バー13cとを備え、T字脚13bの下面にキャスター13dが設けられている。
【0015】一方、下半身脚台ベース10Dには、その脚台軸11とは反対側の端部に、上半身脚台ベース10Uと直交する下半身側の固定脚部14が固定されている。この固定脚部14の下端部にはキャスター14aが設けられ、また下半身脚台ベース10Dの端部には、このキャスター14aと対をなすキャスター14bが支持されている。このキャスター14bは、一対の脚台ベース10の使用状態では床面に接触せず、上半身脚台ベース10Uと下半身脚台ベース10Dを折り畳むとキャスター14aとともに床面に接触する。
【0016】中心脚部12(箱形部分12a)と、上半身脚台ベース10U及び下半身脚台ベース10Dとの間には、それぞれ引張ばね15が張設されていて、上半身脚台ベース10Uと下半身脚台ベース10Dに閉じる方向の付勢力を与えている。この付勢力は、上半身脚台ベース10Uと下半身脚台ベース10Dを閉じるとき(折り畳むとき)の補助力を与えるもので、使用状態での一対の脚台ベース10の安定性には影響を与えない。
【0017】上半身ベッドベース20Uと下半身ベッドベース20Dは、その対向部分に左右方向に離間した一対の下方への延長アーム21aを有し、この下方延長アーム21aに上述のベッド軸21が形成されている。この一対のベッドベース20のベッド軸21は、一対の脚台ベース10の脚台軸11と一直線上に並ぶことができる。
【0018】以上の一対の脚台ベース10と一対のベッドベース20の間には、該ベッドベース20を昇降させる昇降機構が設けられている。この実施形態の昇降機構は、上半身脚台ベース10Uと上半身ベッドベース20Uにそれぞれ、上下位置を対応させて、軸16aと26aで左右方向に長い略コ字状をなす昇降リンク16と26の一端部を枢着し、この昇降リンク16と26の他端部を可動枢着軸41で枢着している。同様に、下半身脚台ベース10Dと下半身ベッドベース20Dにそれぞれ、上下位置を対応させて、軸17aと27aで左右方向に長い略コ字状をなす昇降リンク17と27の一端部を枢着し、この昇降リンク17と27の他端部を可動枢着軸42で枢着している。昇降リンク16の有効長(軸16aと可動枢着軸41との距離)と昇降リンク17の有効長(軸17aと可動枢着軸42との距離)は等しく、昇降リンク26の有効長(軸26aと可動枢着軸41との距離)と昇降リンク27の有効長(軸27aと可動枢着軸42との距離)は等しい。この実施形態では、さらにすべての昇降リンク16、26、17、27の有効長を等しく設定している。
【0019】このリンク構造によると、可動枢着軸41と可動枢着軸42の距離d(図4、図6)を縮めるように昇降リンク16、26、17、27を駆動すると、一対の脚台ベース10に対して一対のベッドベース20が上昇し、同距離dを広げると、一対のベッドベース20が下降する。そして、この下降端位置で、一対の脚台ベース10の脚台軸11と一対のベッドベース20のベッド軸21とが一直線上に位置するように各要素が設定されており、このため下降端位置で一対の脚台ベース10と一対のベッドベース20を折り畳むことができる。
【0020】昇降アクチュエータ43は、昇降リンク16、26と、昇降リンク17、27を、一対の脚台ベース10と一対のベッドベース20の折畳を妨げることなく、かつ、一対のベッドベース20と一対の脚台ベース10との平行を保持するため、同時に駆動するものである。この昇降アクチュエータ43は、、一対の脚台ベース10の脚台軸11が位置する直線と直交する方向に向けて上半身脚台ベース10Uに形成したアーム枢軸43aと、このアーム枢軸43aに中間部を枢着した、脚台軸11が位置する直線を含む昇降アーム43bと、この昇降アーム43bに、アーム枢軸43aからの距離を同じにして一端部(内端部)がそれぞれ枢着され、他端部(外端部)が昇降リンク16、17に枢着された一対の昇降ロッド43cと、昇降アーム43bを正逆に回転駆動するシリンダ装置43dとを備えている。シリンダ装置43dは本体43eが上半身脚台ベース10Uに固定されており、ピストンロッド43fが軸43gで昇降アーム43bに枢着されている。また、一対の昇降ロッド43cの内端部は、図9に示すように、水平方向の回転軸を有するジョイント43hによって昇降アーム43bに枢着されており、外端部は、図5に示すように、同じく水平方向の回転軸を有するジョイント43jによって昇降リンク16(17)に枢着されている。ジョイント43jの水平軸はそれぞれ、可動枢着軸41と可動枢着軸42を通る直線上に位置している。
【0021】従って、昇降アクチュエータ43のシリンダ装置43dにより、アーム枢軸43aを中心に昇降アーム43bを正逆に揺動駆動すると、一対の昇降ロッド43cが互いに反対方向に進退して可動枢着軸41と可動枢着軸42の間隔を変化させる。可動枢着軸41と可動枢着軸42の間隔が変化すると、昇降リンク16と26、昇降リンク17と27を介して、一対の脚台ベース10に対して一対のベッドベース20が昇降する。以上の昇降アクチュエータ43は、一対のベッドベース20が一対の脚台ベース10に対する下降端に達した状態で一対の脚台ベース10と一対のベッドベース20を折り畳む動作を妨げることがない。
【0022】上半身ベッドベース20U上の背ボトム31と座ボトム32は、左右方向に離間した一対の軸31aで互いに枢着されており、座ボトム32は同じく左右方向に離間した一対の軸32aで上半身ベッドベース20Uに枢着されている。同様に、下半身ベッドベース20D上の腿ボトム33と脛ボトム34は、左右方向に離間した一対の軸34aで互いに枢着されており、腿ボトム33は同じく左右方向に離間した一対の軸33aで下半身ベッドベース20Dに枢着されている。背ボトム31と脛ボトム34は、一対のベッドベース20に固定も枢着もされておらず、一対のベッドベース20上には、背ボトム31と脛ボトム34を一対のベッドベース20と平行に保持するための複数の保持座22が設けられている。
【0023】上半身ベッドベース20Uと背ボトム31との間には、背ボトム31の座ボトム32の反対側を昇降させる背起こしアクチュエータ44が設けられている。この背起こしアクチュエータ44は、エアシリンダ装置44aからなるもので、シリンダ本体44bの一端部は軸44cで上半身ベッドベース20Uに枢着され、ピストンロッド44dの先端部が軸44eで背ボトム31の腿ボトム33の反対側に枢着されている。軸44cと軸44eは互いに平行で水平方向を向いている。
【0024】また、腿ボトム33には、座ボトム32との対向部に、腿ボトム33の下面に入り込む被押圧部33bが形成されており、座ボトム32のこの被押圧部33bの上に位置する部分は、被押圧部33bを押圧する押圧部32bを構成している。図8は、背起こしアクチュエータ44によって背ボトム31を最大に起立させた状態を示しており、このとき背ボトム31に軸31aで枢着されている座ボトム32はその腿ボトム33側が低くなるように傾斜し、その押圧部32bが被押圧部33bを押している。被押圧部33bが押された腿ボトム33は、軸33aを中心に脛ボトム34側が高くなるように傾斜し、その結果、軸34aで腿ボトム33に枢着されている脛ボトム34は、腿ボトム33側が高くなるように傾斜する。つまり、図8の状態では、使用者の背部分が起き、尻部分が沈み、膝部分が持ち上げられる。
【0025】一対のベッドベース20には、その周囲に、複数のレール保持パイプ24が固定されており、これらのレール保持パイプ24には、ガイドフレーム25が着脱及び高さ調節可能に設けられている。
【0026】上記構成の本折畳式介護ベッドは、昇降アクチュエータ43により一対のベッドベース20を下降端に位置させると、一対の脚台ベース10の脚台軸11と一対のベッドベース20のベッド軸21とが一直線上に位置する。このため、一対のベッドベース20のレール保持パイプ24から全てのガイドフレーム25を外した後、脚台軸11とベッド軸21が高くなるように、一対の脚台ベース10と一対のベッドベース20を折り畳むことができる。図10はこの様子を示している。展開状態から折畳状態に移行するときには、脚台ベース10の上半身脚台ベース10U側の回動脚部13が軸13aを中心に回動し、最終的には、回動脚部13のT字脚13bの垂直部と上半身脚台ベース10Uとが一直線上に位置する。キャスター13dはこの回動脚部13の動きを滑らかにし、引張ばね15は折畳補助力を与える。下半身脚台ベース10Dに固定されたキャスター14bは、折畳動作が進むと床面に接近し、最終的にはキャスター14aと一緒に床面に接触する。折畳完了状態では、床面に占める面積は小さくて済み、スペースをとらない。
【0027】使用時には、折畳状態から、脚台軸11とベッド軸21が下降するように一対の脚台ベース10と一対のベッドベース20を展開すると、脚台ベース10とベッドベース20がそれぞれ平らな状態になる。この展開状態において、一対のベッドベース20のレール保持パイプ24に、必要に応じてガイドフレーム25を装着する。この状態においては、昇降アクチュエータ43により自由に一対のベッドベース20を上昇させることができ、介護に好適な高さ位置を得ることができる。また、食事や読書の際には、背起こしアクチュエータ44を介して背ボトム31を起こすと、図8に特に明らかなように、座ボトム32の腿ボトム33側と、腿ボトム33の座ボトム32側が下降し、脛ボトム34の腿ボトム33側が上昇するため、使用者の背が起きるだけでなく、尻が下がり、膝が上がって楽な姿勢が得られる。姿勢が楽なだけでなく、時々背ボトム31を起こすことにより、床ずれも防止できる。
【0028】以上本発明の好ましい一実施形態について説明したが、本発明による折畳式介護ベッドの最大の特徴は、一対の脚台ベース10の脚台軸11と、この脚台ベース10上で昇降可能な一対のベッドベース20のベッド軸21とが一直線上に位置することができる点にあり、この構成により、一対の脚台ベース10上で昇降する一対のベッドベース20を有する介護ベッドの折畳が可能となる。この条件を満足する限り、ベッドベース20上に構成する要素は、種々変形が可能である。また一対のベッドベース20上に、背ボトム31、座ボトム32、腿ボトム33及び脛ボトム34を設ける態様にあっても、以上の実施形態で示した昇降アクチュエータ43、背起こしアクチュエータ44は、一例であり、これらのボトム部材(フレーム部材)の角度を、手動機構で変えることも勿論可能である。また、座ボトム32と腿ボトム33を連動させず(押圧部32bと被押圧部33bを形成せず)、腿ボトム33と脛ボトム34の駆動機構と、背ボトム31と座ボトム32の駆動機構とを独立させる態様も可能である。
【0029】一方、ベッドベース20上に設けた実施形態の背ボトム31、座ボトム32、腿ボトム33及び脛ボトム34は、単一のアクチュエータ(背起こしアクチュエータ44)で使用者に好ましい姿勢及び使用感を与えることができる。この作用は、ベッドベース20を脚台ベース10上に昇降可能設けること、あるいは脚台ベース10とベッドベース20が折畳可能であることとは無関係である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、脚台ベースとこの脚台ベース上で昇降するベッドベースとを備えた介護ベッドであって、折畳可能な介護ベッドを得ることができる。また単一のアクチュエータで好ましい使用感が得られる介護ベッドが得られる。
【出願人】 【識別番号】590001164
【氏名又は名称】シロキ工業株式会社
【出願日】 平成12年6月12日(2000.6.12)
【代理人】 【識別番号】100083286
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦夫
【公開番号】 特開2001−346838(P2001−346838A)
【公開日】 平成13年12月18日(2001.12.18)
【出願番号】 特願2000−175085(P2000−175085)