トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 脊椎矯正用ベッド
【発明者】 【氏名】門馬 康二

【要約】 【課題】人体の脊椎の異常なねじれを寝ながらにして矯正できるベッドを実現する。

【解決手段】人体の少なくとも胸椎部と腰椎部と骨盤部とに対応する部分2、3、4が独立可動式に分割されており、しかも各分割部2…4が、人体の脊椎と平行な支点を中心にしてシーソー揺動でき、前記支点に対し左右両側に、前記各分割部を水平状態に戻すための弾性手段を有している。また、前記の胸椎部と骨盤部とに対応する部分2、4が、他の部分より低くなっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脊椎などを矯正するベッドであって、人体の少なくとも胸椎部と腰椎部と骨盤部とに対応する部分が独立可動式に分割されており、しかも各分割部が、人体の脊椎と平行な支点を中心にしてシーソー揺動でき、前記支点に対し左右両側に、前記各分割部を水平状態に戻すための弾性手段を有していることを特徴とする脊椎矯正用ベッド。
【請求項2】 前記の胸椎部と骨盤部とに対応する部分が、他の部分より低くなっていることを特徴とする請求項1に記載の脊椎矯正用ベッド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の脊椎の異常なねじれを寝ながらにして矯正できるベッドに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】人体の脊椎の異常なねじれがあると、神経を圧迫するなどの弊害が生じる。この異常なねじれを矯正するために、種々の治療法があるが、いずれも医師などのような治療専門家の手を借りなければならず、そのための時間と費用を要する。
【0003】本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、ベッドに寝ながらにして脊椎のねじれなどを矯正可能とすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、脊椎などを矯正するベッドであって、人体の少なくとも胸椎部と腰椎部と骨盤部とに対応する部分が独立可動式に分割されており、しかも各分割部が、人体の脊椎と平行な支点を中心にしてシーソー揺動でき、前記支点に対し左右両側に、前記各分割部を水平状態に戻すための弾性手段を有している。
【0005】このように、ベッドが人体の胸椎部と腰椎部と骨盤部とに分割されており、しかもこれらの分割部が、人体の脊椎と平行な支点を中心にしてシーソー揺動できるので、脊椎の胸椎部や腰椎部、骨盤部などがねじれていると、人体が仰向けに寝ている場合に、ねじれ具合に応じて各分割部がシーソー揺動しようとする。
【0006】しかしながら、各分割部は、前記支点に対し両側に、前記各分割部を水平状態に戻すための弾性手段を有しているので、脊椎がねじれているために支点から偏位してベッドに強く押し当たる部分を水平状態に押し戻そうとする力が働く。このような作用を寝ている間に受け続けることによって、脊椎のねじれが徐々に正常な状態に矯正されていく。
【0007】請求項2は、請求項1に記載の胸椎部と骨盤部とに対応する部分が、他の部分より低くなっている脊椎矯正用のベッドである。
【0008】人体が仰向けに寝ている場合は、胸椎部と骨盤部が、他の部分より下側に突出している。したがって、請求項2のように、ベッドの胸椎部と骨盤部が、他の部分より低くなっていると、人体の凹凸に沿っているために、脊椎の生理的湾曲が正常に保持され、その結果、ストレスも少なく、起床時の筋肉の緊張が緩和され、爽快感が味わえる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明による脊椎矯正用ベッドが実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による脊椎矯正用ベッドの概要を示す斜視図であり、頭部や頸椎部すなわち頭頸部を載せる部分1と、胸椎部を載せる部分2と、腰椎部を載せる部分3と、骨盤部を載せる部分4と、足を載せる部分5とに分割されている。
【0010】そして、このような分割構造のベッドBの上に、人体6が仰向けに寝ている。
【0011】人体が仰向けに寝た場合、人体の胸椎部と骨盤部は、他の部分よりも下側に突出している。したがって、このように突出した部分に対応して、ベッドも、胸椎部を載せる部分2と骨盤部を載せる部分4が、他の部分より低くなっている。すなわち、引っ込んでいる。
【0012】図2は人体の体形を示す側面図であり、仰向けに寝ている。人体を側面から見た場合の脊椎7は、胸椎部と骨盤部は下側に凸となるように曲がっている。また、腰椎部や頸椎部は、下側に凹状に曲がっている。
【0013】このような脊椎の生理的凹凸に応じて、臀部と背中の部分も下側に突出している。また、後頭部も下側に突出している。
【0014】図3は本発明のベッドであり、(1)は側面図、(2)は平面図である。図3(1)のように、本発明のベッドを側面から見た場合、図2のような人体の体形に沿うように、胸椎部2と骨盤部4は、他の部分より低くなっている。
【0015】また、各分割部1…5と、基盤部8との間には、圧縮バネSが介在している。このように、基盤部8は、ベッド全体にわたって一体であり、共通しているのに対し、各分割部1…5は、圧縮バネSを介して、基盤部8の上に支持されているので、各分割部1…5はそれぞれ独立して上下動できる。
【0016】図3(2)の側面図のように、各分割部1…5の下に、仰向けに寝ている人体の脊椎と平行な1本の支軸9をベッド中心に有しており、基盤部8に固定されている。
【0017】図4は、本発明によるベッドの断面図であり、腰椎部に対応する分割部3における脊椎7と直角方向の断面を示している。
【0018】いま、ベッドBの中央に脊椎7の正常な人体6が仰向けに寝ている。ベッドの中心には、脊椎7と平行の支軸9を有しており、各分割部1…5が支持されている。すなわち、各分割部1…5の底板11…51の中心の下面に固定したΩ状金具10に支軸9を挿通してある。
【0019】支軸9は図3(1)のように、両端や要所で基盤部8に支持してある。そして、各分割部1…5と基盤部8との間の圧縮バネSは、支軸9に対し左右両側に介在させてある。
【0020】図5は、前記腰椎部に対応する分割部3の平面図である。この図から明らかなように、各分割部1…5の圧縮バネSは、支軸9に対し左右両側に2個ずつ配置して、安定性を良くしている。
【0021】図6は図4と対応する模式断面図であり、9eは支軸9に対応する支点である。この図において、本発明による脊椎矯正用ベッドの作用を説明する。
【0022】いま、図4のように、ベッドBを使用していない状態、あるいは脊椎の正常な人体6が支軸9と脊椎7が平行になるように仰向けに寝ている場合は、各分割部1…5が水平になるように、左右の圧縮バネSによって支持されている。
【0023】ところが、脊椎7が例えば左側にねじれている場合は、図6のように、重心は中心から右側にずれるため、人体6の荷重が支点9eより図の右側に作用する。その結果、図の右側の圧縮バネSが、強く押されるため、その応力が脊椎7のねじれている側に強く作用する。つまり、脊椎7のねじれている部位が通常のバネ力より強いバネ力で矯正される。
【0024】このように、仰向けに寝ている間中、ねじれている脊椎7のねじれている部位が圧縮バネSによる反力を受けることで、ねじれている脊椎7が徐々に正常に矯正されていく。
【0025】図示の支軸9はベッドの全長にわたって設けてあるが、脊椎のねじれは、頭頸部や足部では生じないので、ベッドの頭頸部を載せる部分1や足を載せる部分5は、必ずしも支軸9を支点にしてシーソー揺動する構造にしなくてもよい。つまり、固定式でよい。
【0026】図4では、1本の支軸9を支点にしてシーソー揺動可能にしているが、図6のように、二等辺三角形状のエッジ軸を基盤8の中心に固定し、この二等辺三角形状のエッジの上に各分割部2…4を載せることで、各分割部2…4がシーソー揺動するように支持してもよい。
【0027】図3(1)のように、各分割部1…5は、硬めの底板11…51の上に、弾力を有するマット12…52を重ねて多層構造にしてもよい。また、マット12…52自体を、中程度の硬めのウレタン層の上により硬めのウレタン層を重ねた2層構造にしてもよい。基盤8は、木製の枠状体でよい。
【0028】圧縮バネSは、通常の状態、すなわち使用しない状態においては、バネ力が各分割部1…5に殆ど作用しないようにしておくこともできる。あるいは、不使用時でも常に、ある程度のバネ圧が作用するようにしておいてもよい。
【0029】また、図4に鎖線で示すように、各分割部1…5を、上側面が凹となる方向に、多少湾曲させておいてもよい。このように、凹曲面に湾曲させておくと、圧縮バネSによる矯正作用をより強く受けることができる。しかも、凹部の中央に寝ることで、支軸9の真上の正しい位置に寝ることもできる。
【0030】
【実施例】ベッドのサイズは、人体の身長にもよるが、身長が160〜180cmの体格の場合だと、各分割部1…5を足したベッド全長は190cm程度が適している。この場合、各分割部1…5のサイズは、頭頸部を載せる部分1が40cm、胸椎部を載せる部分2が30cm、腰椎部を載せる部分3が30cm、骨盤部を載せる部分4が30cm、足を載せる部分5が60cm程度が適している。なお、支軸9は、外径が5cm程度のパイプが適している。
【0031】しかしながら、これらは一応の標準であって、±20%程度の幅を持たせることができる。なお、各分割部1…5の幅方向のサイズは、90〜120cm程度が適しており、図4〜6のように、基盤8の両側は各分割部1…5より5cm程度引っ込む程度の寸法が適している。子供が手を挟んだりしないためである。
【0032】また、ベッドの胸椎部に対応する部分2や骨盤部に対応する部分4は、他の部分より4〜10mm程度低くすることで足りる。
【0033】
【発明の効果】請求項1によると、ベッドが人体の胸椎部と腰椎部と骨盤部とに分割されており、しかもこれらの分割部が、人体の脊椎と平行な支点を中心にしてシーソー揺動できるので、脊椎の胸椎部や腰椎部、骨盤部などがねじれていると、人体が仰向けに寝ている場合に、ねじれ具合に応じて各分割部がシーソー揺動しようとする。
【0034】しかしながら、各分割部は、前記支点に対し両側に、前記各分割部を水平状態に戻すための弾性手段を有しているので、脊椎がねじれているために支点から偏位してベッドに強く押し当たる部分を水平状態に押し戻そうとする力が働く。このような作用を寝ている間に受け続けることによって、脊椎のねじれが徐々に正常な状態に矯正されていく。
【0035】請求項2のように、ベッドの胸椎部と骨盤部が、他の部分より低くなっていると、人体の凹凸に沿っているために、脊椎の生理的湾曲が正常に保持され、その結果、ストレスも少なく、起床時の筋肉の緊張が緩和され、爽快感が味わえる。
【出願人】 【識別番号】597027637
【氏名又は名称】門馬 康二
【出願日】 平成12年6月7日(2000.6.7)
【代理人】 【識別番号】100076082
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 康文
【公開番号】 特開2001−346837(P2001−346837A)
【公開日】 平成13年12月18日(2001.12.18)
【出願番号】 特願2000−170321(P2000−170321)