| 【発明の名称】 |
ベッド |
| 【発明者】 |
【氏名】稲葉 良貞
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| 【要約】 |
【課題】上半身支持部を傾斜させても使用者の身体の位置がずれることを防止することができ、常に心地よい姿勢をとることができるベッドを提供する。
【解決手段】使用者の上半身を支持する上半身マット11と、下半身を支持する下半身マット12を備え、上半身マット11が、下半身マット12側の端部を支点として、その傾斜角度を変更可能なリクライニング式のベッド1であり、上半身マット11の傾斜角度の変更に応じて、前記支点の位置を移動させる傾斜角度及び支点変更装置30a及び30bを備えた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 使用者の上半身を支持する上半身支持部と、下半身を支持する下半身支持部と、を備え、前記上半身支持部が、前記下半身支持部側端部を支点として、その傾斜角度を変更可能なリクライニング式のベッドであって、前記上半身支持部の傾斜角度の変更に応じて、前記支点の位置を移動させる支点移動装置を備えたベッド。 【請求項2】 前記支点移動装置は、前記上半身支持部の水平方向に対する傾斜角度を大きくする際に、前記支点の位置を、仰臥した使用者の頭側に対応する頭側方向に移動させ、水平方向に対する傾斜角度を小さくする際に、前記支点の位置を、仰臥した使用者の足側に対応する足側方向に移動させる請求項1記載のベッド。 【請求項3】 前記下半身支持部は、使用者の臀部及び上腿に相当する部分を支持する臀部・上腿支持部と、下腿に相当する部分を支持する下腿支持部と、を備え、前記下腿支持部は移動可能に設けられ、該下腿支持部が移動した際に、使用者の膝を曲げて下腿を床に向けて下ろすことが可能な空間を形成する請求項1または請求項2記載のベッド。 【請求項4】 前記下腿支持部を支持しかつ昇降可能な昇降装置をさらに設け、当該昇降装置によって前記下腿支持部を下降させることにより、前記空間を形成する請求項3記載のベッド。 【請求項5】 前記下腿支持部は、使用者の足を乗せる踏み台となる位置まで下降可能である請求項4記載のベッド。 【請求項6】 前記臀部・上腿支持部の略中央部に開閉可能な開閉部を形成し、当該開閉部が開放した際に形成される開口部に挿入可能な便座を備えた便器を配置した請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載のベッド。 【請求項7】 前記便座の開口より小さな開口部を備え、かつ使用者の臀部を支持する支持部材を、前記開閉部の上方に配置した請求項6記載のベッド。 【請求項8】 前記便器は移動可能である請求項6または請求項7記載のベッド。 【請求項9】 前記便器は、便器本体と、当該便器本体に排泄された排泄物を収容する収容部と、をさらに備え、当該収容部を前記便器本体に着脱可能に設置した請求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載のベッド。 【請求項10】 前記便器は、洗浄液を噴射する洗浄ノズルをさらに備え、当該洗浄ノズルに洗浄液を供給する洗浄液供給源に接続した請求項6ないし請求項9のいずれか一項に記載のベッド。 【請求項11】 前記開閉部を開放した際に形成される開口部に、直径が仰臥した使用者の身長方向となるように複数のローラを連結してなるローラ群を移動可能に配設し、当該ローラ群は、前記移動量に応じて前記開口部の少なくとも一部を閉鎖可能あるいは開放可能である請求項6ないし請求項10のいずれか一項に記載のベッド。 【請求項12】 前記各ローラは、直径が前記使用者の足側方向に向けて徐々に大きくなるように順に配置されてなる請求項11記載のベッド。 【請求項13】 前記各ローラが回転可能である請求項11または請求項12記載のベッド。 【請求項14】 前記ローラ群は、前記開閉部を開放した際に形成される開口部において、仰臥した使用者の頭側方向に移動した際に、使用者を当該頭方向に移動させると共に、各ローラの半径差によって前記使用者を上昇させ、仰臥した使用者の足側方向に移動した際に、使用者を当該足側方向に移動させると共に、各ローラの半径差によって前記使用者を下降させる請求項11ないし請求項13のいずれか一項に記載のベッド。 【請求項15】 使用者の上半身を支持する上半身支持部と、下半身を支持する下半身支持部と、を備え、前記上半身支持部が、前記下半身支持部側端部を支点として、その傾斜角度を変更可能なリクライニング式のベッドであって、前記下半身支持部は、使用者の臀部及び上腿に相当する部分を支持する臀部・上腿支持部と、下腿に相当する部分を支持する下腿支持部と、を備え、前記臀部・上腿支持部の略中央部に開閉可能な開閉部を形成し、当該開閉部を開放した際に形成される開口部に、直径が仰臥した使用者の身長方向となるように複数のローラを連結してなるローラ群を移動可能に配設し、当該ローラ群は、前記移動量に応じて前記開口部の少なくとも一部を閉鎖可能あるいは開放可能であるベッド。 【請求項16】 前記各ローラは、直径が前記使用者の足側方向に向けて徐々に大きくなるように順に配置されてなる請求項15記載のベッド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、使用者の下半身を支持する下半身支持部と、上半身を支持する上半身支持部とを備え、当該上半身支持部が下半身支持部に対してその傾斜角度を変更可能であり、トイレと組み合わせることも可能なリクライニング式のベッドに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のリクライニング式のベッドとしては、例えば、ベッドの長手方向のほぼ中央部で、使用者の上半身を支持する上半身支持部(背もたれ)と、下半身を支持する下半身支持部との2つに分割し、上半身支持部を下半身支持部に対し、所望の角度で傾斜させるものがある。このようなリクライニング式のベッドは、医療施設用のベッドや、家庭用介護ベッド、一般家庭用向けのベッドなど、様々な場所で広く使用されている。 【0003】このリクライニング式のベッドは、通常、使用者が横になった(仰臥した)状態から、上半身支持部を下半身支持部に対して徐々に起こしていき、所望の角度になった際に、そこで上半身支持部を固定する構成を有している。 【0004】また、近年では、水平方向に対して下半身支持部の角度も調整することが可能なベッドもある。このベッドは、使用者の膝に対応する部分も任意の角度で折れ曲がるようになっており、使用者が膝を立てた状態を維持することができるようになっている。 【0005】そしてまた、現在、医療の進化に伴い、老齢化が進み、介護を必要とする老人が増加しており、相対的に介護に携わる人の数が減少してきている。さらに、子供の数が少なくなった等の理由から、家庭における介護は特に困難となってきている。 【0006】この介護のなかでも、排泄を行なった後、一人でその始末を行うことが困難である寝たきり老人や重度の障害者等の介護は、その殆どを人手に頼っている。しかしながら、この介護は、病院での介護、家庭での介護を問わず、人手と手間がかかるとともに、排泄物を扱うことから衛生面においても大変な仕事である。特に、介護者と被介護者との関係が老人夫婦である場合、介護を行うことが体力的に不可能なこともある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のリクライニング式のベッドは、上半身支持部の角度を変えるための蝶番が、当該上半身支持部の一番下に付いており、使用者の身体はマットレスの上にある。このため、上半身支持部は、前記蝶番を支点としてその傾斜角度を変更させるが、使用者の身体はマットレスの厚さ分だけ、蝶番から離れる(ずれる)ことになる。このため、使用者の上体を起こすために上半身支持部を傾斜させると、この距離の差によって、使用者の身体が前方(使用者自身の前側)に押されるので、使用者の腰の位置が足先の方へ移動してしまい、座りごこちが悪くなる虞がある。そこで、この身体の移動を元の位置に戻すためには、使用者の身体を故意に後方に移動させる(戻す)必要があるため、例えば、体の不自由な使用者や、この使用者を看護する人にとっては、かなりの労力や不便さを強いられる虞がある。 【0008】また、使用者の脚部を上げるために、下半身支持部を傾斜させていくと、前記とは逆に使用者の身体が後方に押されて移動するという不都合が生じる虞もある。また、特に、上半身支持部を起こした(傾斜させた)状態で、下半身支持部を傾斜させていくと、両支持部によって使用者の身体が挟まれて下腹が圧迫された状態となり、窮屈な姿勢を強いられる虞もある。 【0009】そしてまた、前記介護の面においては、吸収性や通気性に優れ、肌触りがよい等、高品質な大人用紙おむつが市販されており、これを使用することによって排泄にかかわる介護が楽になってきているが、紙おむつの使用は、使用者の排泄意志を無視することになるとともに、使用者に精神的な負担を与えるという問題がある。また、人手を借りれば起き上がることができる人を、寝たきりにさせてしまう危険性もある。 【0010】このため、使用者がベッドから降りることなく、楽な姿勢で衛生的に排泄を行うことが可能な水洗トイレ付きのベッドの使用が望まれているが、構造が複雑である、値段が高い、上水・下水の関係から設置工事が大掛かりになる、排泄を行い易い姿勢をとることが困難であるなどの理由から、家庭では殆ど使用されていないのが実状である。 【0011】本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、上半身支持部を傾斜させても使用者の身体の位置がずれる(移動する)ことを防止することができ、常に心地よい姿勢をとることができるベッドを提供することを目的とする。 【0012】また、本発明は、使用者がベッドから降りることなく、排泄を行い易い楽な姿勢で衛生的に、排泄を行うことができることは勿論のこと、構造が簡単で、上下水工事を必要としない安価なトイレ付のベッドを提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、本発明は、使用者の上半身を支持する上半身支持部と、下半身を支持する下半身支持部と、を備え、前記上半身支持部が、前記下半身支持部側端部を支点として、その傾斜角度を変更可能なリクライニング式のベッドであって、前記上半身支持部の傾斜角度の変更に応じて、前記支点の位置を移動させる支点移動装置を備えたベッドを提供するものである。 【0014】この構成を備えたベッドは、上半身支持部を起こして使用者の上体を起こそうとした際に、マットレスの厚みなどによって使用者の臀部が前進(使用者の足先側に移動)しようとする動きが、前記支点の移動によって相殺される。したがって、使用者の位置が所定位置からずれることを防止することができ、常に心地よい姿勢をとることができる。 【0015】前記支点移動装置は、前記上半身支持部の水平方向に対する傾斜角度を大きくする(上半身支持部を起こす)際に、前記支点の位置を、仰臥した使用者の頭側に対応する方向に移動させ、水平方向に対する傾斜角度を小さくする(上半身支持部を下ろす)際に、前記支点の位置を、仰臥した使用者の足側に対応する方向に移動させることができる。 【0016】前記下半身支持部は、使用者の臀部及び上腿に相当する部分を支持する臀部・上腿支持部と、下腿に相当する部分を支持する下腿支持部と、を備え、前記下腿支持部は開閉可能に設けられ、当該下腿支持部が開放された際に、使用者の膝を曲げて下腿を床に向けて下ろすことが可能な空間を形成することができる。 【0017】この構成により、使用者は、例えば、椅子に座った状態と同様に楽な姿勢をとることができる。 【0018】また、前記下腿支持部を支持しかつ昇降可能な昇降装置をさらに設け、当該昇降装置によって前記下腿支持部を下降させることにより、前記空間を形成することもできる。 【0019】前記下腿支持部は、使用者の足を乗せる踏み台となる位置まで下降可能とすることができる。この構成により、使用者が椅子に座った状態と同じ姿勢をとった際に、下腿支持部に使用者の足を乗せることができ、さらに安定した楽な姿勢をとることができる。 【0020】そしてまた、前記臀部・上腿支持部の略中央部に開閉可能な開口部を形成し、当該開口部に挿入可能な便座を備えた便器を配置することもできる。この構成により、使用者は、ベッドから降りることなく、丁度、洋式トイレに着座した場合と同様の楽な姿勢で衛生的に排泄を行うことができる。この便器は移動可能に構成することができる。 【0021】また、前記開閉部の上方(使用者側)には、前記便座の開口より小さな開口部を備え、かつ使用者の臀部を支持する支持部材を配置することもできる。 【0022】さらにまた、前記便器は、便器本体と、当該便器本体に排泄された排泄物を収容する収容部と、をさらに備え、当該収容部を前記便器本体に着脱可能に設置することもできる。 【0023】そしてまた、前記便器は、洗浄液を噴射する洗浄ノズルをさらに備え、当該洗浄ノズルに洗浄液を供給する洗浄液供給源に接続することもできる。 【0024】また、本発明に係るベッドは、前記開閉部を開放した際に形成される開口部に、直径が仰臥した使用者の身長方向となるように複数のローラを連結してなるローラ群を移動可能に配設し、当該ローラ群は、前記移動量に応じて前記開口部の少なくとも一部を閉鎖可能あるいは開放可能にすることができる。 【0025】前記各ローラは、直径が前記使用者の足側方向に向けて徐々に大きくなるように順に配置することができる。 【0026】前記各ローラは回転可能に構成することができる。また、前記ローラ群を前記ローラの直径方向に複数連結してなるローラ環を移動可能に配設し、当該移動によって前記ローラ環を循環させ、当該循環量に応じて前記開口部の少なくとも一部を閉鎖あるいは開放してもよい。 【0027】さらにまた、前記ローラ群は、前記開閉部を開放した際に形成される開口部において、仰臥した使用者の頭側方向に移動した際に、使用者を当該頭方向に移動させると共に、各ローラの半径差によって前記使用者を上昇させ、仰臥した使用者の足側方向に移動した際に、使用者を当該足側方向に移動させると共に、各ローラの半径差によって前記使用者を下降させることもできる。 【0028】また、本発明は、使用者の上半身を支持する上半身支持部と、下半身を支持する下半身支持部と、を備え、前記上半身支持部が、前記下半身支持部側端部を支点として、その傾斜角度を変更可能なリクライニング式のベッドであって、前記下半身支持部は、使用者の臀部及び上腿に相当する部分を支持する臀部・上腿支持部と、下腿に相当する部分を支持する下腿支持部と、を備え、前記臀部・上腿支持部の略中央部に開閉可能な開閉部を形成し、当該開閉部を開放した際に形成される開口部に、直径が仰臥した使用者の身長方向となるように複数のローラを連結してなるローラ群を移動可能に配設し、前記当該ローラ群は、前記移動量に応じて前記開口部の少なくとも一部を閉鎖可能あるいは開放可能であるベッドを提供するものである。 【0029】前記各ローラは、直径が前記使用者の足側方向に向けて徐々に大きくなるように前記ローラを順に配置することができる。 【0030】 【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態に係るベッドについて図面を参照して説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1に係るベッドの通常状態の概略を示す側面図、図2は、図1に示すベッドの上半身支持部を起こした状態の概略を示す側面図、図3は、図2に示すベッドの開閉部を開放し、そこに便器をセットした状態の概略を示す側面図、図4は、図3に示すベッドの下腿支持部を下降させた状態の概略を示す図、図5は、図1に示すベッドの平面図、図6は、図5に示す臀部・上腿支持部の開閉部に配置する支持部材を示す斜視図、図7は、実施の形態1に係るベッドの上半身支持部を傾斜させる機構を拡大した概略側面図であり、上半身マットを起こした際のアームの位置を波線で示してある。但し、構成を明確にするため、図3及び図4は、固定マット20aを取り除いた状態で記載してある。 【0031】なお、実施の形態1では、ベッドの使用者が仰臥した際に頭が配置される方向を「頭部側」、足が配置される方向を「足側」、右手が配置される側を「右側」、左手が配置される側を「左側」として説明する。 【0032】実施の形態1に係るベッド1は、図1〜図7に示すように、ベッド枠2と、ベッド枠2によって支持された寝台マット10と、寝台マット10を構成する上半身マット11の傾斜角度を変更すると共に、傾斜の支点を移動させる傾斜角度及び支点変更装置30a及び30bと、寝台マット10の下方に移動可能に設けられた便器100と、を備えて構成されている。 【0033】ベッド枠2は、寝台マット10を支持する支持フレーム21a〜21iと、支持フレーム21a〜21iを床3から一定の距離を置いた位置に固定する脚22a〜22dと、を備えて構成されている。 【0034】支持フレーム21a〜21dは、ベッド1の外枠を構成している。支持フレーム21e〜21gは、ベッド1の頭側からこの順番に、支持フレーム21c及び21dに架け渡された状態で、その両先端部が支持フレーム21c及び21dに固定されている。支持フレーム21h及び21iは、後に詳述する開閉部17の左右方向を画定するよう、支持フレーム21fと21gに架け渡された状態で、その両先端部が支持フレーム21f及び21gに固定されている。また、ベッド枠2の床3近傍には、後に詳述する便器100及び下腿マット14を支持するクロス式ジャッキ28a(28b)等を載置可能な載置板29が設けられている。さらにまた、支持フレーム21c及び21dの頭側下部には、後に詳述する連結アーム36a(36b)の一端を支持する支持フレーム41a(41b)が設けられている。 【0035】寝台マット10は、臥床した使用者4の上半身を支持する上半身マット11と、下半身を支持する下半身マット12を備えて構成されている。 【0036】上半身マット11の左右両側には、上半身マット11を支持するフレーム15a及び15bが設けられている。このフレーム15a及び15bの足側端部は、上半身マット11から延出している。上半身マット11は、このフレーム15a及び15bの足側端部16a及び16bを支点として、下半身マット12に対し傾斜角度を変更可能な、リクライニング式となっている。 【0037】下半身マット12は、使用者4の臀部及び上腿に相当する部分を支持する臀部・上腿マット13と、下腿に相当する部分を支持する下腿マット14を備えている。 【0038】臀部・上腿マット13は、特に図5に示すように、その左右方向略中央部に配置された開閉可能な開閉部17と、開閉部17の両側に配置された固定マット20a及び20bを備えている。開閉部17は、図3及び図4に示すように開放された際に、後に詳述する便器100が挿入可能な大きさで形成されている。開閉部17の頭側端部には、支持フレーム21cと21dに回転可能に掛け渡された支持軸18に開閉部17を固定する固定アーム19a及び19bが設けられている。この固定アーム19a及び19bは、特に図1〜図4に示すようにL字状を有しており、支持軸18が回転し、図3及び図4に示すように、開閉部17が開く際に、支持フレーム21fに干渉されないようになっている。 【0039】この支持軸18は、図示しない駆動装置に接続されており、図示しない操作ボックスやリモコン(以下、「操作ボックス」という)を操作することによって前記駆動装置のモータを駆動させ、支持軸18を回転させて、開いた状態にある開閉部17を閉じる(元の位置に戻す)。なお、開閉部17を開く場合は、開閉部17は自重によって開くため、前記モータを駆動させる必要はない。 【0040】開閉部17の足側端部の略中央部には、支持フレーム21gに開閉部17を着脱可能に固定するロック部19cが形成されている。このロック部19cは、例えば、電磁石等を用いて支持フレーム21gに対する固定を行うようになっており、図示しない操作ボックスを操作することによって、電気的に開閉部17を閉じることができる。 【0041】また、開閉部17の表面には、例えば、膜厚が薄い管(図示せず)を配設し、この管に温水を間欠的に通過させて当該管を径方向に拡縮させ、これによって開閉部17の表面に振動を生じさせることでマッサージ効果が得られ、床擦れ防止を行うこともできる。また、この膜厚が薄い管の代わりに、図示しないエアー放出管を配置してエアーを間欠的に放出し、このエアーによってマッサージ効果を付与し、床擦れ防止を行うこともできる。 【0042】固定マット20a及び20bは、支持フレーム21c、21d、21h及び21iによって、各々支持・固定されている。 【0043】また、開閉部17の上面には、特に図5及び図6に示すように、開閉部17が開いた際に、使用者4の臀部が落下することを防止するよう使用者4を支持する支持部材としての落下防止マット23が、着脱可能に配置されている。この落下防止マット23は、開閉部17の大きさに対応した大きさの略四角形の枠24に柔軟な布25が張られた構成を備えている。この布25には、後述する便器100の便座101によって画定される開口部102に対応する位置に、開口部102より小さな開口部26が形成されている。また、この布25の表面にも、前述した膜厚が薄い管(図示せず)やエアー放出管(図示せず)を配置してエアーを間欠的に放出し、床擦れ防止を行うこともできる。 【0044】この開口部26は、使用者4が便器100内に排泄を行うことが可能な大きさを有している。また、枠24の四隅には、開閉部17を構成するマットの厚さに対応した長さの脚27a〜27dが各々設けられている。この脚27a〜27dによって、開閉部17が閉じられている際には、布25が開閉部17の上面に接触または近接するよう配置され、開閉部17が開けられた際には、その位置を維持するようになっている。この落下防止マット23は、必要に応じて取り替えることができ、衛生的である。 【0045】下腿マット14の下端の左右両側には、下腿マット14を昇降させてその高さを調節する昇降装置としてのクロス式ジャッキ28a(28b)が各々設けられている。すなわち、下腿マット14は、クロス式ジャッキ28a(28b)によって昇降可能に支持されている。このクロス式ジャッキ28a(28b)は、図示しない駆動装置に接続されており、操作ボックスを操作することによって、この駆動装置のモータを駆動させ、電動で任意の高さに昇降させることができるようになっている。 【0046】傾斜角度及び支点変更装置30a及び30bは、支持フレーム21c及び21dに設けられ、上半身マット11の傾斜角度が変更される際に、上半身マット11の足側端部16a及び16bの位置(すなわち、傾斜の支点)を移動させる移動フレーム40a及び40bと、一端が脚22a及び22cに、他端が脚22b及び22dに回転可能に固定され、表面にねじ切れがなされたスクリューバー31a及び31bと、スクリューバーの31a及び31bの回転に応じて移動するナット32a及び32bと、スクリューバー31a及び31bの回転を行う駆動モータ33a及び33bと、上半身マット11の傾斜角度の変更及び支点位置の変更を行うアーム34a(34b:図示せず)〜37a(37b:図示せず)と、を備えて構成されている。 【0047】移動フレーム40a及び40bは、特に図7に詳しく示すように、固定レール42a(42b:図示せず)と、固定フレーム42a(42b:図示せず)に対しスライド移動する移動レール43a(43b:図示せず)とを備えて構成されている。移動レール43a(43b)には、上半身マット11の端部16a(16b)と、アーム36a(36b)の他端が固定されている。 【0048】L字状アーム34a(34b)は、一端がナット32a(32b)に連結され、他端が支持フレーム21c(21d)に連結されている。支持アーム35a(35b)は、一端がL字アーム34a(34b)と共に支持フレーム21c(21d)に連結されており、他端で上半身マット11を支持している。アーム36a(36b)は、一端が支持フレーム41a(41b)に回転可能に連結され、他端が移動レール43a(43b)に連結されている。また、アーム37a(37b)は、一端がL字状アーム34a(34b)の略中央部に、他端がアーム36a(36b)に連結されている。 【0049】なお、上半身マット11の傾斜角度及び支点位置の調整は、図示しない操作ボックスを操作することによって、自動的に行うことができる。 【0050】便器100は、特に図3及び図4に示すように、上部に便座101が設けられた便器本体103と、便器本体103の下端に設けられ、便器本体103内に排泄された排泄物を収容する収容タンク104と、これらを移動可能及び昇降可能に支持する支持台106と、を備えている。 【0051】便器本体103には、使用者4を洗浄する洗浄装置110が設置されている。この洗浄装置110は、洗浄液を使用者4の所望位置に噴射する移動自在なノズル111と、ノズル111の先端を所望位置に移動させるノズル移動装置(図示せず)と、洗浄液の温度を調節する温度調節装置(図示せず)を備えている。また、ノズル111は、図示しない洗浄液供給源(例えば、貯水タンクや水道等)に接続されている。この洗浄装置110の操作は、例えば、図示しない操作ボックスを操作することによって、自動的に行うことができる。なお、実施の形態1では、洗浄液として水(ぬるま湯)を用いた。 【0052】また、便器本体103の上部の内側縁には、便器本体103を洗浄するための洗浄液を下方に向けて噴射する図示しない洗浄液噴出口が複数設けられている。この洗浄液噴出口には、図示しない洗浄液供給源(例えば、貯水タンクや水道等)から洗浄液を汲み出すための図示しないポンプがさらに接続されている。この洗浄液噴出口から噴出された洗浄液は、便器本体103の内壁を下方に向けて流れ、この流圧によって便器本体103に付着した排泄物が洗い流される。また、便器本体103と収容タンク104との間には、両者の間を開閉する図示しない開閉弁が設けられており、臭気の戻りを防いでいる。また、便器本体103には、脱臭装置を設けることもできる。 【0053】収容タンク104は、便器本体103に対し着脱可能なカートリッジ式に構成されており、レバー105を操作することによって、収容タンク104は、便器本体103から簡単に取外すことができる。この収容タンク104と便器本体103との境界部には、収容タンク104からの臭気が便器本体103に流れることを防止するための開閉可能なゴム製の弁104Aが配設されている。この弁104Aは、通常の状態では、収容タンク104と便器本体103とを遮断しているが、前述した洗浄液等が流れる圧力によって開放された状態となり、排泄物や洗浄液等を収容タンク104内に落下させる。 【0054】支持台106は、便器本体103を載置し支持する載置部107と、載置台107の左右両側下部に各々設けられたクロス式ジャッキ108a(108b)と、ジャッキ108a(108b)の下端を支持する支持部109と、支持部109の下面に設けられたキャスタ115a、115b、(115c、115d)と、を備えて構成されている。このクロス式ジャッキ108a(108b)は、図示しない駆動装置に接続されており、支持台106は、この駆動装置のモータを、図示しない操作ボックスを操作することによって駆動させることで、クロス式ジャッキ108a(108b)を調整することによって、便器本体103を昇降させることができる。また、支持部109は、図示しない駆動装置に接続されており、図示しない操作ボックスを操作することによって、この駆動装置のモータを駆動させ、キャスタ115a、115b、(115c、115d)によって、移動可能となるよう構成されている。 【0055】また、本発明に係るベッド1は、脚22a〜22dの下面にキャスタ45a〜45dが各々設けられており、ベッド1全体の移動が可能となっている。 【0056】次に、実施の形態1に係るベッド1の具体的動作について、図面に沿って説明する。なお、以下に示すベッド1の動作手順は一例であり、これに限定されるものではない。 【0057】使用者4が図1に示すようにベッド1に仰臥した状態から、上半身マット11を起こして図2に示す状態にする際は、先ず、使用者の手元にある図示しない操作ボックスを操作して、駆動モータ33a及び33bを駆動させ、スクリューバー31a及び31bを回転させる。このスクリューバー31a及び31bの回転によって、ナット32a及び32bが足側から頭側に移動し始める。この動作によって、L字状アーム34a(34b)の先端がナット32a及び32bと共に頭側に移動し、L字状アーム34a(34b)は、支持フレーム21c及び21dとの連結点を支点として図における時計方向に回転する。この動作によって、アーム37a(37b)が、アーム36a(36b)を頭側に押し、アーム36a(36b)は、支持フレーム41a(41b)との連結点を支点として図における反時計方向に回転する。この動作によって、アーム36a(36b)が、フレーム15a及び15bを頭側に引き寄せ、これによって移動レール43a(43b)が頭側に移動し、この結果、フレーム15a及び15bの足側端部16a及び16b(上半身マット11の傾斜角度を変更するための支点)が頭側に距離L(図2〜図4、図7参照)移動する。 【0058】この動作と同時に、支持アーム35a(35b)が支持フレーム21c及び21dとの連結点を支点として図における時計方向に回転し、上半身マット11が起こされる。 【0059】このようにして、上半身マット11は、図1に示す状態からその傾斜角度を変更すると共に、傾斜角度を変更させる支点(フレーム15a及び15bの足側端部16a及び16b)を頭側に移動させ、図2に示す状態となる。このように、上半身マット11を起こす際に、傾斜角度の変更及び支点の移動を行うことにより、例えば、寝台マット10の厚みなどによって使用者4の臀部が前進(使用者の足先側に移動)しようとする動きが、前記支点の移動によって相殺される。したがって、使用者4の位置が所定位置からずれることを防止することができ、常に心地よい姿勢をとることができる。 【0060】次に、使用者4が排泄を行う場合は、先ず、手元の操作ボックスを操作し、ロック部19cの支持フレーム21gに対するロックを解除させる。この動作によって、開閉部17は、自重により支持軸18を支点として図における時計方向に回転し、図3に示すように開いた状態となる。この時、使用者4の臀部は、落下防止マット23によって支持されているため、安定した姿勢を維持することができる。 【0061】次いで、操作ボックスを操作して、便器100を開閉部17の開放によって形成された開口部に望む位置まで移動させ、次に、クロス式ジャッキ108a(108b)を駆動させて載置部107を上昇させ、便座101が使用者の臀部に接触する位置(落下防止マット23に接触する位置)まで上昇させる。この動作によって、図3に示す状態となる。 【0062】次に、操作ボックスを操作して、下腿マット14を支持しているクロス式ジャッキ28a(28b)を駆動させ、下腿マット14を下降させる。このようにして、図4に示すように、下腿マット14を使用者4の踏み台とする。 【0063】以上の操作によって、排泄準備が整う。 【0064】排泄が終了した際には、前記操作ボックスを操作して、洗浄装置110によって使用者4を洗浄する。この時、洗浄液は、使用者4の体温程度に暖められており、快適な洗浄が行える。次に、前記操作ボックスを操作して、図示しない洗浄液噴出口から洗浄液を噴出させて便器本体103を洗浄する。これらの排泄物は、収容タンク104に収容される。 【0065】次に、前記操作ボックスを操作して、クロス式ジャッキ28a(28b)を上昇させて、下腿マット14を元の位置に戻した後、便器100を所定位置まで下降させ、元の位置(図1及び図2に示す位置)まで移動させる。 【0066】次いで、前記操作ボックスを操作して、図示しないモータを駆動させ、支持軸18を回転させて開閉部17を図における半時計方向に回転させて元の位置に戻す。開閉部17が元の位置(図1及び図2参照)に戻ると、ロック部19cは自動的に支持フレーム21gに対してロックを行い、開閉部17は、支持フレーム21gに固定される。 【0067】上半身マット11を元の位置(図1に示す位置)に戻す際は、前記操作ボックスを操作して、駆動モータ33a及び33bを駆動させ、スクリューバー31a及び31bを前記とは逆方向に回転させ、ナット32a及び32bを足側に移動させる。この動作によって、各アーム34a(34b)〜37a(37b)が、前記とは逆の動きを行い、上半身マット11が下げられると共に、フレーム15a及び15bの足側端部16a及び16bの位置(傾斜角度変更の支点の位置)を足側に移動させる。 【0068】また、便器本体103に取り付けられている収容タンク104は、レバー105を操作することによって、便器本体103から取り外され、収容された排泄物が廃棄される。 【0069】実施の形態1では、使用者4がベッド1に居ながら排泄を行う場合について説明したが、これに限らず、図2に示す状態のみを行うこともできる。また、開閉部17を開けずに、便器100を開閉部17の下まで移動させ、下腿マット14を下降させて、椅子に座った状態にすることもできる。また、上半身マット11の傾斜角度は、任意に決定することができ、下腿マット14の高さも任意に決定することができる。 【0070】また、実施の形態1では、下腿マット14をクロス式ジャッキ28a(28b)で昇降させることにより、使用者4の膝を曲げて下腿を床3に向けて下ろす空間を形成した場合について説明したが、これに限らず、下腿マット14は、便器100を移動させた後、開閉部17と同様の機構で回転させて前記空間を形成してもよい。 【0071】そしてまた、実施の形態1では、便器本体103にカートリッジ式の収容タンク104を設けたが、この収容タンク104は、例えば、使い捨ての袋であってもよい。この場合、袋内に排泄物を凝固させる凝固剤を入れておいてもよい。このようにすることで、袋内の排泄物は固まった状態となり、袋からこぼれ出ることがなく、衛生的かつ簡単に捨てることができる。その後、便器100には、前記と同様の袋を取り付ける。 【0072】また、本発明に係る便器は、市販のものを載置部107に設置し、これに昇降装置及び移動装置を設置して、移動及び昇降可能にしてもよい。 (実施の形態2)次に、本発明の実施の形態2に係るベッドについて図面を参照して説明する。図8は、本発明の実施の形態2に係るベッドの概略を示す側面図、図9は、図8に示すベッドの一部を示す平面図、図10は、図9に示すX−X線に沿った断面図である。 【0073】なお、実施の形態2では、実施の形態1で説明したベッドと同様の部材には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、説明を判りやすくするため、一部の部品を省略して記載した。 【0074】実施の形態2に係るベッド200の、実施の形態1に係るベッド1と異なる主な点は、臀部・上腿マット13の略中央部に設けられた開閉部17に形成される開口部202にローラ群210を配設したこと、便器201をベッド200の左右方向(幅方向)にスライド可能に配設したことである。 【0075】実施の形態2に係るベッド200の開閉部17は、その略中央部に、略長方形(ベッド200の長手方向が長い)の開口部202が形成されている。この開口部202には、ローラ群210が移動可能に配設されている。 【0076】ローラ群210は、複数のローラ211a、211b、211c、211d、211e、211f...と、これらを連結する連結部材213a及び213bを備えている。複数のローラ211a、211b、211c、211d、211e、211f...は、直径方向に前記頭側から順に配置され、各々のローラ211a、211b、211c、211d、211e、211f...の左右両側が湾曲可能な連結部材213a及び213bによって連結されている。この連結部材213a及び213bは、さらに延長されてローラ群210が図8に示す環状となるよう構成している。このように、ローラ群210は、ローラ211a、211b、211c、211d、211e、211f...によって構成されているため、R状に取り付けることができる。 【0077】このローラ群210は、ベッド200の開口部202の左右両側に配設された支持レール214a及び開口部202の下方に配設された支持レール216a及び216bに支持され、かつ開閉部17の下部の左右両側に配設されたローラ群移動用ローラ212a及び212bに誘導されて移動可能となっている。各ローラ211a、211b、211c、211d、211e、211f...は、回転可能である。 【0078】ローラ群移動用ローラ212a及び212bは、回転軸217によって連結されている。この回転軸217は、開閉部17の下方に設けられた駆動部215によって回転し、この回転軸217の回転によってローラ群移動用ローラ212a及び212bが回転して、ローラ群210を移動させる。具体的には、ローラ群210は、ローラ群移動用ローラ212a及び212bが、図8に示す時計回りに回転すると、これによって時計回りに移動する。一方、ローラ群移動用ローラ212a及び212bが、図8に示す反時計回りに回転すると、これによってローラ群210も時計回りに移動する。この移動量に応じて、開口部202をローラ群210で閉鎖した状態(すなわち、図8に実線で示す状態)にしたり、開口部202を開放した状態(すなわち、図8に破線で示す状態)にする。 【0079】また、ローラ211a、211b、211c、211d、211e、211fは、この順に直径が徐々に大きくなり、ローラ211f以降は、ローラ211fと同じ直径のものを用いている。このため、ローラ群210が、頭側に移動した際には、各ローラ211a、211b、211c、211d、211e、211f...の半径差により、ローラ群210の上面の高さが徐々に高くなり、ローラ群210が、足側に移動した際には、ローラ群210の上面の高さが徐々に低くなる。したがって、ローラ群210が頭側に移動した際には、使用者を頭側に移動させると共に上昇させ、ローラ群210が足側に移動した際には、使用者を足側に移動させると共に下降させることができる。このローラ群210は、上半身マット11が水平状態にある時、図8に示す実線の位置(すなわち、開口部202を閉鎖する位置)にある。 【0080】なお、駆動部215は、上半身マット11の傾斜角度を変更する傾斜角度及び支点変更装置30a及び30bにも接続し、ローラ群210の移動状態に応じて、上半身マット11の傾斜角度が変更されるようにしてもよい。 【0081】便器201は、上部に便座101が設けられた便器本体103と、便器本体103の下端に設けられ、便器本体103内に排泄された排泄物を収容する収容タンク104と、収容タンク104を左右及び上下方向に移動可能に支持する支持部206を備えている。便器本体103は、ベッド200の開口部202に臨む位置に固定されている。また、支持部206は、収容タンク104の頭側の側面及び足側の側面に固定された支持フレーム207と、支持フレーム207左右両端に連結されたアーム208a及び208bを備えている。収容タンク104は、レバー105を操作することによって、アーム208a及び208bが略水平状態となるように倒す(図10に破線で示す状態にする)ことで、ベッド200の右側(すなわち図10に示す左側)に移動され、便器本体103から簡単に取外すことができる。 【0082】なお、前述したローラ群210は、便座101の上部を通過するように設置されている。 【0083】このように、実施の形態2では便器201を開閉部17の下部に配設したため、便器201の移動を行うことなく、下腿マット14を下降させることができる。また、便器201の移動に時間がかかったり、ベッド全体の機構が複雑になることもない。 【0084】次に、実施の形態2に係るベッド200の具体的動作について説明する。なお、以下に示すベッド1の動作手順は一例であり、これに限定されるものではない。また、実施の形態1と同様の操作については、その詳細な説明は省略する。 【0085】実施の形態1と同様の操作により、使用者がベッド200に仰臥した状態から上半身マット11を起こす。この時、ローラ群210は、図8に示す実線の位置にある。ここで、下腿マット14は、この上半身マット11を起こす動作と連動して下降させてもよく、連動させずに所望のタイミングで下降させてもよい。 【0086】次に、使用者が排泄を行う場合は、ローラ群210を時計回りに移動させて、開口部202を開放する。この時、開口部202は、必要最低限の大きさに形成されているため、この開口部202から使用者の尻全体が落ち込むことはない。このようにして、排泄準備が整う。排泄が終了した際には、実施の形態1と同様に使用者を洗浄する。 【0087】以上の操作が終了した後、使用者を元の位置(仰臥した状態)に戻す際は、実施の形態1と同様の方法で、下腿マット14を元の位置に戻した後、再び駆動部215を駆動させて、回転軸217を前回とは反対方向に回転させ、ローラ群移動用ローラ212a及び212bを介して、ローラ群210を元の位置まで移動させ、開口部202を閉鎖する。 【0088】便器本体103に取り付けられている収容タンク204は、レバー105を操作することによって、便器本体103から取り外され、収容された排泄物が廃棄される。 【0089】なお、実施の形態2では、便器201の便器本体103を固定した場合について説明したが、これに限らず、便器201は、実施の形態1で説明した便器100のような移動式を使用してもよい。 【0090】また、実施の形態2では、1個のローラ群210を配設した場合について説明したが、これに限らず、複数のローラ群210を互いに間隔をおいて(すなわち、開口部202を開放可能なスペースをおいて)環状に連結し、これらのローラ群210を循環させる構成にしてもよい。 【0091】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るベッドは、上半身支持部の傾斜角度の変更に応じて、前記支点の位置を移動させる支点移動装置を備えているため、上半身支持部を起こして使用者の上体を起こそうとした際に、マットレスの厚みなどによって使用者の臀部が前進(使用者の足先側に移動)しようとする動きが、前記支点の移動によって相殺される。したがって、使用者の位置が所定位置からずれることなく、上半身支持部の角度を変更することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000131670 【氏名又は名称】株式会社シンセイ
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| 【出願日】 |
平成13年3月27日(2001.3.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079108 【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 良幸 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−340398(P2001−340398A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月11日(2001.12.11) |
| 【出願番号】 |
特願2001−89700(P2001−89700) |
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