| 【発明の名称】 |
乗用電動カート |
| 【発明者】 |
【氏名】溝口 総一郎
【氏名】清水 秀規
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| 【要約】 |
【課題】操縦性や走行性が良好で、収納用のスペースも確保される乗用電動カートを提供する。
【解決手段】電動で走行する車両本体1の前部に足元カバー体2が立設された乗用電動カートにおいて、足元カバー体2を中空状に形成し、この足元カバー体2の前面に収納ケース3を一体化して突設し、この収納ケース3の内部スペースを同足元カバー体2の中空内部に張り出させて形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電動で走行する車両本体の前部に足元カバー体が立設された乗用電動カートであって、足元カバー体を中空状に形成し、該足元カバー体の前面に収納ケースを一体化して突設し、該収納ケースの内部スペースを同足元カバー体の中空内部に張り出させて形成してなる乗用電動カート。 【請求項2】 収納ケースの横巾寸法を足元カバー体の横巾寸法よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1記載の乗用電動カート。 【請求項3】 収納ケースを上方へ開口した箱型に形成し、該収納ケースの内部スペースに上方から出し入れ自在な内ケースを収容したことを特徴とする請求項1又は2記載の乗用電動カート。 【請求項4】 収納ケースの上方開口部に開閉自在な蓋体を設けたことを特徴とする請求項3記載の乗用電動カート。 【請求項5】 内ケースの上部に上下移動自在な把手体を設け、該把手体の上昇動作と蓋体の開動作とが連動されるようになしたことを特徴とする請求項4記載の乗用電動カート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電動で走行する車両本体の前部に足元カバー体が立設された乗用電動カートに関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、足腰の弱った老人や身体障害者等が着座して乗ることができ、電動で走行する車両本体の前部に足元カバー体が立設された乗用電動カートは知られている。この場合、前方の足元カバー体によって、乗っている人の特に下半身が風雨や衝突から守られ保護される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の技術にあって、足元カバー体には衝突に対抗し且つ風雨をよける役目があり、該足元カバー体にはある程度の強度と面積が必要である。そのため、従来の足元カバー体は、厚手の金属板や合成樹脂板等で比較的大きく形成されていた。しかも、足元カバー体の前面には、収納用のボックスや籠が取り付けられており、同足元カバー体は、それ自体の重量や大きさ及び前方へ大きく突出するボックスや籠等によって車両本体の前方も振られ易く、操縦性や走行性が良くないという問題があった。 【0004】更に、収納用のボックスや籠等は外装部品であるため、該外装部品を引っ掛けるだけの取付形態として、その取り外しを容易化しているが、この場合、走行中の振動や軽い衝撃によって同外装部品ががたつき動いたり脱落したりするという問題を生じていた。又、収納用のボックスや籠等はその収納領域を大きく取るには、前方或いは側方へと大きく形成するしかなく、そうすると、操縦性や走行性がより低下するという問題もあった。 【0005】本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、操縦性や走行性が良好で、収納用のスペースも確保される乗用電動カートを提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の乗用電動カートでは、電動で走行する車両本体の前部に足元カバー体が立設されたものにおいて、足元カバー体を中空状に形成し、該足元カバー体の前面に収納ケースを一体化して突設し、該収納ケースの内部スペースを同足元カバー体の中空内部に張り出させて形成している。 【0007】したがって、この場合には、車両本体の前部に足元カバー体が立設されているので、乗っている人の下半身は風雨や衝突から守られ保護される。又、足元カバー体が中空状に形成されているので、車両本体の前方は軽量となって操縦性や走行性が良好であり、同足元カバー体を大きく形成することで、対風雨面積を確保することも可能である。 【0008】更に、足元カバー体の前面に収納ケースが一体化して突設されているので、該収納ケースは走行中の振動や衝撃によってもがたつき動いたり脱落したりすることがない。しかも、収納ケースの内部スペースが足元カバー体の中空内部に張り出されて形成されているので、収納領域は大きく確保され、同収納ケースの前方への突出量が抑えられて車両本体の前方は振られ難く、操縦性や走行性がより向上される。 【0009】本発明の請求項2記載の乗用電動カートでは、上記請求項1記載の乗用電動カートにおいて、収納ケースの横巾寸法を足元カバー体の横巾寸法よりも小さく形成したことを特徴としている。 【0010】したがって、この場合は特に、収納ケースの横巾寸法が足元カバー体の横巾寸法よりも小さく形成されているので、前方両側への出っ張りは抑えられ、カーブで曲がり易くなると共に、視界が確保されて進行性、操舵性も向上される。 【0011】本発明の請求項3記載の乗用電動カートでは、上記請求項1又は2記載の乗用電動カートにおいて、収納ケースを上方へ開口した箱型に形成し、該収納ケースの内部スペースに上方から出し入れ自在な内ケースを収容したことを特徴としている。 【0012】したがって、この場合は特に、上方へ開口した箱型に形成された収納ケースの内部スペースに上方から出し入れ自在な内ケースが収容されているので、該内ケースと共にその中に収納される収納物を同収納ケースの上方から容易に出し入れすることができる。 【0013】本発明の請求項4記載の乗用電動カートでは、上記請求項3記載の乗用電動カートにおいて、収納ケースの上方開口部に開閉自在な蓋体を設けたことを特徴としている。 【0014】したがって、この場合は特に、収納ケースの上方開口部に開閉自在な蓋体が設けられているので、該蓋体を閉じて収納物を風雨から保護することができ、同蓋体を開閉して上記と同様に内ケースと共に同収納物を容易に出し入れすることができる。 【0015】本発明の請求項5記載の乗用電動カートでは、上記請求項4記載の乗用電動カートにおいて、内ケースの上部に上下移動自在な把手体を設け、該把手体の上昇動作と蓋体の開動作とが連動されるようになしたことを特徴としている。 【0016】したがって、この場合は特に、内ケースの上部に上下移動自在な把手体が設けられているので、該把手体を持って同内ケースと共に収納物を楽に出し入れすることができる。しかも、把手体の上昇動作と蓋体の開動作とが連動されるようになっているので、該蓋体を開けると同把手体は自動的に上昇して持ち易い状態となり、内ケースを出し入れする際の使い勝手が良好となる。 【0017】 【発明の実施の形態】図1〜4は、本発明の請求項1〜5全てに対応する一実施形態を示し、該実施形態の乗用電動カートは、電動で走行する車両本体1の前部に足元カバー体2が立設されたものであり、同足元カバー体2を中空状に形成し、該足元カバー体2の前面に収納ケース3を一体化して突設し、該収納ケース3の内部スペースを同足元カバー体2の中空内部に張り出させて形成してなる。 【0018】又、該実施形態の乗用電動カートにおいては、収納ケース3の横巾寸法を足元カバー体2の横巾寸法よりも小さく形成している。又、収納ケース3を上方へ開口した箱型に形成し、該収納ケース3の内部スペースに上方から出し入れ自在な内ケース4を収容している。この場合、収納ケース3の上方開口部に開閉自在な蓋体5を設けると共に、内ケース4の上部に上下移動自在な把手体6を設け、該把手体6の上昇動作と同蓋体5の開動作とが連動されるようになしている。 【0019】車両本体(シャーシ部)1には、フレーム、モータ、駆動減速機、サスペンション等が内装されており、同車両本体1の後部には座部7が形成されている。座部7上には、その上に着座できるよう椅子8が付設されている。車両本体1の前部に一体的に立設される足元カバー体2上には、操舵用のハンドル9が配置されている。ハンドル9は車両本体1の前部に連結支持機構を介して立設されているが、この場合、足元カバー体2の後面側の中程を後方へ膨曲させて形成し、該膨曲された中空内部に同連結支持機構や電気配線等を収容させることもできる。 【0020】ハンドル9にはアクセルや方向指示器等の操作部が配設されており、該操作部によって進行方向を操舵することができる。ここで、ハンドル9のアクセルを操作することにより、座部7に内装設置された電池を電源としてモータに電力が供給され、減速機を介して後車輪10aが駆動され発進する。そして、ハンドル9は前記連結支持機構の一部であるリンク機構を介して前車輪10bの向きを変化させることができるものであり、これによって進行方向の操舵は行なわれる。又、後車輪10a及び前車輪10bは各一対づつ配設されており、同一対の前車輪10bは前記連結支持機構の一部であるサスペンション機構を介して保持されている。 【0021】ハンドル9と前車輪10bとの間で車両本体1の前部には、着座した人の足元前方を覆い隠すことができる足元カバー体2が一体的に立設されている。足元カバー体2は合成樹脂や薄手の金属板等で中空状に形成されており、該足元カバー体2の前面に上方へ開口した箱型の収納ケース3が固着一体化されている。この場合に、収納ケース3の内部スペースが足元カバー体2の中空内部へと張り出すように形成されて、同収納ケース3は前方へ大きく突出しないようその収納領域スペースが確保されている。 【0022】ここで、足元カバー体2の前面は斜め後方へと傾倒しており、収納ケース3の内部スペースは上下方向直線的に形成されて、該内部スペースの後側下部が同足元カバー体2の中空内部に張り出している。又、収納ケース3の上方開口部後端側には枢着部11が設けられ、該枢着部11を介して開閉自在な蓋体5が付設されている。収納ケース3内に出し入れ自在に収容設置される内ケース4は合成樹脂製で、同収納ケース3の内形状に略沿った形状に形成されている。なお、内ケース4は、薄手の金属板で形成されても良いし、網籠として形成されても良い。 【0023】図3に示す如く、内ケース4の上端開口縁には外方へ突出したフランジ部12が形成されており、該フランジ部12は収納ケース3の上方開口部内周に形成された凹段部13上に係止される。これにより、収納ケース3の上方開口部から出し入れされる内ケース4は、同収納ケース3内に落ち込むことなく所定の位置で確実に支持され、同内ケース4を取り出すのも容易となる。又、凹段部13内にフランジ部12が納まって、該フランジ部12を含めた内ケース4全体が前記蓋体5によって覆い隠される。 【0024】図4に示す如く、内ケース4の上部両側内面には枢支部14が配設され、該両側の枢支部14に把手体6の両端部が結合支持されている。この場合、把手体6は略コ字型に折曲した金属製バー材でなり、両側の枢支部14で回動自在に支持されることによって、その中程の横バー部分が上下移動自在となっている。そして、枢支部14にはねじりバネ15が設けられており、該ねじりバネ15の一端15aが内ケース4の内面の凸起16に、他端15bが把手体6の側バー部分に各々係止され、該把手体6は同ねじりバネ15の弾性復元力によって上方へ回動移動して突出するよう付勢されている。 【0025】又、内ケース4の上端開口の後側縁付近に段状部17が形成され、該段状部17上に把手体6の横バー部分が係止して、それ以上に同内ケース4の内方へは回動して落ち込まないようになっている。そして、蓋体5を開けると把手体6は、前記ねじりバネ15の弾性復元力によって自動的に回動して上方へ移動する。逆に、蓋体5を閉じると、前記ねじりバネ15の弾性復元力に抗し同蓋体5で押し込まれることにより、把手体6が回動して下方へ移動する。その際、蓋体5の重量によって、把手体6が内ケース4内に納められた状態は保持される。 【0026】したがって、該実施形態の乗用電動カートにおいては、車両本体1の前部に足元カバー体2が立設されているので、乗っている人の下半身は風雨や衝突から守られ保護される。又、足元カバー体2が中空状に形成されているので、車両本体1の前方は軽量となって操縦性や走行性が良好であり、同足元カバー体2は大きく形成されていて、対風雨面積が確保されている。 【0027】更に、足元カバー体2の前面に収納ケース3が固着一体化され突設されているので、該収納ケース3は走行中の振動や衝撃によってもがたつき動いたり脱落したりすることがない。しかも、収納ケース3の内部スペースが足元カバー体2の中空内部に張り出されて形成されているので、収納領域スペースは大きく確保され、同収納ケース3の前方への突出量が抑えられて車両本体1の前方は走行中に振られ難く、操縦性や走行性がより向上されている。 【0028】又、該実施形態の乗用電動カートにおいては、収納ケース3の横巾寸法が足元カバー体2の横巾寸法よりも小さく形成されているので、前方両側への出っ張りは抑えられ、カーブで曲がり易くなると共に、視界が確保されて進行性、操舵性も向上されている。 【0029】又、該実施形態の乗用電動カートにおいては、上方へ開口した箱型に形成された収納ケース3の内部スペースに上方から出し入れ自在な内ケース4が収容されているので、該内ケース4と共にその中に収納される収納物を同収納ケース3の上方開口部から容易に出し入れすることができる。又、収納ケース3の上方開口部に開閉自在な蓋体5が設けられているので、該蓋体5を閉じて収納物を風雨から保護することができ、同蓋体5を開閉して内ケース4と共に同収納物を容易に出し入れすることができる。 【0030】又、この場合、内ケース4の上部に回動されることにより上下移動自在となった把手体6が設けられているので、該把手体6を持って同内ケース4と共に収納物を楽に出し入れすることができる。しかも、把手体6の上昇動作と蓋体5の開動作とがねじりバネ15の弾性復元力により連動されるようになっているので、該蓋体5を開けると同把手体6は自動的に上昇して持ち易い状態となり、内ケース4を出し入れする際の使い勝手が良好となっている。 【0031】図5は、本発明の請求項1〜5全てに対応する別の実施形態を示し、該実施形態の乗用電動カートにおいては、蓋体5の裏面側に磁石18a、把手体6の横バー部分に磁石18bが配設されている。したがって、この場合、蓋体5を開けると把手体6は、両磁石18a、18bの磁着吸引力によって自動的に回動して上方へ移動する。そして、蓋体5を閉じる際には、両磁石18a、18bを磁着させずに、把手体6を回動させて内ケース4内に予め納めておけば良い。 【0032】なお、この場合には、いずれか一方の磁石18a、18bに代えて、鉄板等の被磁性体を設けても良い。又、この場合には、上記実施形態におけるねじりバネ15が設けられておらず、それ以外は、上記実施形態と同様に構成されており、同上記実施形態におけると同様の作用効果が奏される。 【0033】図6は、本発明の請求項1、2に対応する更に別の実施形態を示し、該実施形態の乗用電動カートにおいては、上記実施形態における内ケース4及びこれに設けられる把手体6が省略されている。なお、それ以外は、上記実施形態と同様に構成されており、収納ケース3の上方開口部には開閉自在な蓋体5が設けられている。したがって、この場合、請求項1及び2に係る作用効果が上記実施形態におけると同様に奏され、又、蓋体5を閉じて収納物を風雨から保護することができ、同蓋体5を開閉して収納物を容易に出し入れすることもできる。 【0034】 【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の乗用電動カートにおいては、乗っている人の足元が風雨や衝突から十分に守られ、収納ケースはがたつき動いたり脱落したりすることがなくてその収納領域も大きく確保され、同収納ケースの前方への突出量が抑えられて操縦性や走行性が向上される。 【0035】又、本発明の請求項2記載の乗用電動カートにおいては、特に、収納ケースの前方両側への出っ張りが抑えられて、カーブで曲がり易くなると共に、視界が確保されて進行性、操舵性も向上される。 【0036】又、本発明の請求項3記載の乗用電動カートにおいては、特に、内ケースと共にその中に収納される収納物を収納ケースの上方から容易に出し入れすることができる。 【0037】又、本発明の請求項4記載の乗用電動カートにおいては、特に、蓋体を閉じて収納物を風雨から保護することができ、同蓋体を開閉して上記と同様に内ケースと共に同収納物を容易に出し入れすることもできる。 【0038】又、本発明の請求項5記載の乗用電動カートにおいては、特に、把手体を持って内ケースと共に収納物を楽に出し入れすることができ、蓋体を開けると同把手体は自動的に上昇して持ち易くなり、使い勝手が良好となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月31日(2000.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111556 【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−340392(P2001−340392A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月11日(2001.12.11) |
| 【出願番号】 |
特願2000−161326(P2000−161326) |
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