| 【発明の名称】 |
ロールアップ前垂れの安全装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】寺山 裕之
【氏名】福見 真路
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| 【要約】 |
【課題】従来におけるロールアップ前垂れの椅子にあっては、前垂れが起立状態となった時に被施術者の足がロールアップ部と床面との間に挟まれてしまった時の安全対策がなかった。
【解決手段】前垂れ2に対して突出、収納自在としたロールアップ部5を少なくとも収納時において前記前垂れとの間で収納方向にスライド可能に構成し、前記ロールアップ部の収納時に該ロールアップ部に収納方向に対して負荷が加わってスライドしたことを検出する検出手段13が動作して、少なくとも前記前垂れを含む椅子の下降がそれ以上行われないようにしたロールアップ前垂れの安全装置である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前垂れに対して突出、収納自在としたロールアップ部を少なくとも収納時において前記前垂れとの間で収納方向にスライド可能に構成し、前記ロールアップ部の収納時に該ロールアップ部に収納方向に対して負荷が加わってスライドしたことを検出する検出手段が動作して、少なくとも前記前垂れを含む椅子の下降がそれ以上行われないようにしたことを特徴とするロールアップ前垂れの安全装置。 【請求項2】 前記検出手段が前記負荷を検出した時に、前垂れを含む椅子を上昇方向に駆動するようにしたことを特徴とする請求項1記載のロールアップ前垂れの安全装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は歯科用椅子や理美容椅子において、被施術者のふくら脛部分を支える前垂れを水平状態とした時に、該前垂れの先端部が伸長して被施術者の足先端までも支持するようにしたロールアップ前垂れであって、前垂れを起立状態とした時に前記ロールアップの先端によって被施術者の足が床面との間で挟まれないようにしたロールアップ前垂れの安全装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、被施術者(患者)を仰臥させて治療を行う歯科医院における治療用椅子にあっては、被施術者の足全体を支持して安楽な仰臥状態とするためにロールアップ前垂れ(仰臥状態、すなわち、前垂れを水平状態とした時に前垂れの一部であるロールアップ部が先端に向かって伸長する)が開発されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このようなロールアップ前垂れにあっては、施術が終了した時に前垂れを起立状態とすると、ロールアップ部が前垂れ内に収納されるが、前記起立状態となった時に施術者の足がロールアップ部と床面との間に挟まれてしまうことがある。また、被施術者である子供を母親が抱きかかえようとして椅子の前に立った場合などに、母親の足先端部分を挟んでしまうといった問題があった。 【0004】本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、前垂れの起立時においてロールアップの先端と床面との間に足先を挟まれて、該ロールアップ部の先端に負荷が加わった場合に、安全スイッチが動作して少なくとも前垂れのそれ以上の起立状態での下降を防止したロールアップ前垂れの安全装置を提供せんとするにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明のロールアップ前垂れの安全装置は前記した目的を達成せんとするもので、その手段は、前垂れに対して突出、収納自在としたロールアップ部を少なくとも収納時において前記前垂れとの間で収納方向にスライド可能に構成し、前記ロールアップ部の収納時に該ロールアップ部に収納方向に対して負荷が加わってスライドしたことを検出する検出手段が動作して、少なくとも前記前垂れを含む椅子の下降がそれ以上行われないようにしたものである。 【0006】また、前記検出手段が前記負荷を検出した時に、前垂れを含む椅子を上昇方向に駆動するようにすることが望ましい。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るロールアップ前垂れの安全装置の実施の形態を図面と共に説明する。なお、この実施の形態は歯科用椅子の場合であるが、理美容用椅子にも応用できることは勿論のことである。 【0008】1は座部、2は該座部1の先端に起伏自在に取付けられた前垂れにして、前記座部1の先端において起立、伏倒が可能な形成されている。3は前記座部1の後端において起伏可能に取付けられた背凭れ、4は座部1が上下動、かつ、回転可能に取付けられた上下動機構である。 【0009】前記座部1は前後方向の略中央において座部基板1a,1bが回動自在に取付けられており、座部1は座部基板1a,1bの枢着点において座部基板1b側が前記前垂れ2の起伏に伴って水平(前垂れ2が起立状態の時)になったり、前方が僅かに傾斜(前垂れ2が水平状態の時)になったりする。 【0010】前記前垂れ2の裏面には前垂れ基板2aが取付けられおり、該前垂れ基板2aにはロールアップ部5のロールアップ基板5aが摺動自在に取付けられている。そして、前記前垂れ基板2aの裏面座部側と前記座部基板1bの後端との間には油圧シリンダ6が取付けられると共にスプリング7が張設されている。従って、油圧シリンダ6内に高圧の油を供給すると前垂れ基板2aはスプリング7のバネ力に抗して水平方向に変位し、前記油の供給を停止するとスプリング7のバネ力によって油圧シリンダ6のピストンは後退して起立状態となる。 【0011】8は変形可能な3連の平行四辺形を構成するパンタグラフ状(通称、マジックハンド)の伸縮部材にして、2個目の枢着点8aが前記前垂れ基板の裏面に軸支され、先端の枢着点8bがロールアップ基板5aの裏面に軸支されている。9は前垂れ基板2aとロールアップ基板5aの左右両端間に張設されたスプリングである。 【0012】10は前記座部基板1bの裏面に一端が取付けられたチェーンにして、他端は前記収縮部材8における上端の枢着点8cに取付けらている。11は座部1と前垂れ2との折曲部分である前垂れ基板2aの上端部に回転自在に取付けられたギアにて、前記チェーン10の中間部が噛合されている。なお、12は前記チェーン9の弛みを防止するための弛み防止部材にして、前記ギア11に対して常時バネ付勢している。 【0013】13は前記ロールアップ基板5aの下端に取付けられたマイクロスイッチ等の検出手段、14は該検出手段の操作片13aを操作する操作杆にして、該操作杆14は常時スプリング14aによって操作杆14が操作片13aを押上げないように構成されている。15は前記前垂れ基板2aの下端に取付けられた押圧板にして、前記操作杆14と対向した位置に取付けられている。 【0014】次に、前記した構成に基づいて動作を説明する。図1、図2は油圧シリンダ6が吐出状態であり、前垂れ2が水平状態となっている。この状態にあっては、チェーン10が前垂れ2の水平方向への変位によって図1においてスプリング9のバネ力に抗して左方向に引っ張られる。 【0015】チェーン10が左方向に移動すると、該チェーン10の先端が取付けられた伸縮部材8の軸支点8bが図2に示すように引っ張られる(上方に移動)ので、該伸縮部材8は伸長される。これにより、ロールアップ基板5aは前方に延びだして前垂れ2の水平方向前方に突出する。従って、被施術者の足先までもが支持されて安楽状態となる。 【0016】そして、治療等の施術が終了してオートリターンスイッチを押すことにより、油排出側の電磁弁が開放され油圧シリンダ6内の油が排出可能状態になるので、スプリング7のバネ力によってピストンがシリンダ内に入り込んで前垂れ2は起立方向に変位させる。 【0017】前垂れ2が起立方向に変位すると、チェーン10を引っ張る力が解除されて伸縮部材8の軸支点8bへの引っ張り力が無くなる。従って、スプリング9のバネ力によって伸縮部材8は縮む方向に変形するので、ロールアップ基板5aは前垂れ2の裏面に収容されるようになって図3〜図5の状態となる。なお、前垂れ2が完全に起立した状態において、操作杆14が押圧板15に当接してスプリング14aのバネ力に抗して検出手段13を押し上げるようなことはない。 【0018】このような前垂れ2が完全に起立状態となる以前において、ロールアップ部5の下端と床面との間に被施術者の足先が挟まれた場合、ロールアップ部5に対して挟まれたことによる負荷が加わるので、ロールアップ基板5aは押し上げられることとなる。ロールアップ基板5aが押し上げられると、前垂れ基板2aに固定されている押圧板15に向かって操作杆14が進むので、前記負荷がスプリング14aのバネ力よも大きい場合には、操作杆14が検出手段13を押し上げる状態とする。 【0019】そして、検出手段13がオンになると、下降を続ける椅子の下降動作が停止され、あるいは、再び昇降機構部4が動作して椅子を上昇方向に移動させるようにする。従って、足を挟まれてもそれ以上の起立が行われないので、足を挟まれたとしても大怪我になることがない。 【0020】なお、前記した実施の形態における検出手段13としてはマイクロスイッチを利用したものを示したが、ポテンショメータや歪みゲージを利用して、負荷の検出を行うようにしてもよい。 【0021】 【発明の効果】本発明は前記したように、前垂れに対して突出、収納自在としたロールアップ部を少なくとも収納時において前記前垂れとの間で収納方向にスライド可能に構成し、前記ロールアップ部の収納時に該ロールアップ部に収納方向に対して負荷が加わってスライドしたことを検出する検出手段が動作して、少なくとも前記前垂れのそれ以上の下降が行われないようにしたので、万一、被施術者がロールアップ部と床面との間に足が挟まれても、直ちに前垂れが起立方向に変位するのが防止されるので、怪我に至るようなことがない等の効果を有するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000108672 【氏名又は名称】タカラベルモント株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月26日(2000.5.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081455 【弁理士】 【氏名又は名称】橘 哲男
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| 【公開番号】 |
特開2001−333946(P2001−333946A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月4日(2001.12.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−156761(P2000−156761) |
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