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【発明の名称】 排泄介助装置
【発明者】 【氏名】▼ばん▲沢 嘉明

【要約】 【課題】簡素な構造で、便器の出し入れや排泄及び排泄後の清拭作業に必要なスペースを大きくとることができる排泄介助装置を提供すること。

【解決手段】被介助者の背中を支持して起伏回動可能な背もたれ部21に、これと空間22を成して連結部75,76を介して起伏可能に連結され、被介助者の脚部を支持する脚支持部25,26を設ける。基台部24から延びる回動軸43によって背もたれ部21を片持ちによって支持させる。そして、背もたれ部21を倒伏した状態で脚支持部25、26を上昇させた後、この角度のまま、背もたれ部21を起立させ、すなわち背もたれ部21及び脚支持部25,26の全体を起こし、被介助者の臀部を空間22に位置保持させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 人体の背中を支持する起伏回動可能な背もたれ部と、この背もたれ部の一端部との間に空間が形成されるように、前記一端部付近の両側位置に連結部を介して起伏回動可能に支持され、人体の脚部を支持する脚支持部とを有し、前記背もたれ部を起立させたときに、人体の臀部を前記空間に位置保持させるように構成したことを特徴とする排泄介助装置。
【請求項2】 前記脚支持部の起伏回動の回動軸が前記連結部の背もたれ部側の一端部に配置され、前記背もたれ部の回動軸が前記脚支持部の回動軸よりも背もたれ部における人体の頭部側に配置されている請求項1に記載の排泄介助装置。
【請求項3】 前記脚支持部を起伏回動させる駆動部が、前記背もたれ部に設けられている請求項1又は請求項2に記載の排泄介助装置。
【請求項4】 前記背もたれ部を起伏回動させる駆動部が、背もたれ部及び連結部よりも側方に配置されている請求項1〜3の何れかに記載の排泄介助装置。
【請求項5】 前記背もたれ部の起伏回動を調整自在に操作可能な操作手段と、前記脚支持部の起伏回動を調整自在に操作可能な操作手段とを有する請求項1に記載の排泄介助装置。
【請求項6】 前記脚支持部が、人体の両脚を別個に支持する一対の支持部からなり、それぞれが前記連結部に支持されて、互いに開閉回動可能である請求項1に記載の排泄介助装置。
【請求項7】 前記脚支持部を開閉回動させる開閉回動機構が、前記背もたれ部に設けられている請求項6に記載の排泄介助装置。
【請求項8】 前記脚支持部の開閉回動を調整自在に操作可能な操作手段を有する請求項7に記載の排泄介助装置。
【請求項9】 前記空間の下方側及び脚支持部の裏側には駆動部や機構部が存在しない請求項1又は請求項6に記載の排泄介助装置。
【請求項10】 前記背もたれ部と連結部と脚支持部とがほぼ水平方向の伸長状態にあるときに、前記各部の最上面が略同一平面上に位置されているように構成されている請求項1〜9の何れかに記載の排泄介助装置。
【請求項11】 前記脚支持部は、膝関節の屈曲を許容する屈曲部を備えている請求項10に記載の排泄介助装置。
【請求項12】 前記脚支持部は、前記連結部に連結されている太股支持部と、この太股支持部と屈曲部を介して配置されているふくらはぎ支持部とから構成されている請求項11に記載の排泄介助装置。
【請求項13】 前記太股支持部と前記ふくらはぎ支持部とが、体のラインにほぼ沿う凹状となっている請求項12に記載の排泄介助装置。
【請求項14】 太股が当接する前記太股支持部の支持面部とふくらはぎが当接する前記ふくらはぎ支持部の支持面部とが、体のラインに合わせて変形できる柔軟材料で形成されている請求項12に記載の排泄介助装置。
【請求項15】 前記太股支持面部が、前記太股支持部から脱着可能となっている請求項14に記載の排泄介助装置。
【請求項16】 前記背もたれ部と連結部と脚支持部とがほぼ一直線の水平状態にあるときに、前記脚支持部の太股支持部の支持面が、ふくらはぎ支持部の支持面よりも下がって位置する請求項12〜15の何れかに記載の排泄介助装置。
【請求項17】 前記背もたれ部を起立させたときに、前記連結部の太股支持部側の上面が前記太股支持部の連結部側の上面よりも上の位置となっている請求項12〜16の何れかに記載の排泄介助装置。
【請求項18】 前記脚支持部の開閉回動機構が、膝頭が外向きになるように前記脚支持部を傾斜可能とする構造を有している請求項7又は請求項8に記載の排泄介助装置。
【請求項19】 前記開閉回動機構の回動軸の延長線が股関節近傍を通過するように設けられている請求項7,請求項8又は請求項18の何れかに記載の排泄介助装置。
【請求項20】 前記背もたれ部を昇降させる昇降装置を設けた請求項1〜19の何れかに記載の排泄介助装置。
【請求項21】 前記脚支持部を起伏回動させる駆動部及び前記背もたれ部を起伏回動させる駆動部のうち少なくとも一方が、モータと、このモータによって回転可能なウォームギアと、このウォームギアと係合し、回動軸が内嵌しているウォームホイールとを具備している請求項1〜請求項20の何れかに記載の排泄介助装置。
【請求項22】 前記脚支持部を起伏回動させる駆動部、前記背もたれ部を起伏回動させる駆動部及び前記開閉回動機構のうち少なくとも一つの回転軸に鍔部を有し、この鍔部の一端部に伸縮するロッドの先端を連結させ、該ロッドを可動させることにより前記回動軸を回動させる機構を有していることを特徴とする請求項1〜21の何れかに記載の排泄介助装置。
【請求項23】 前記背もたれ部は、一側方、前方又は後方が開放されている架台上に回動軸を介して起伏回動可能に支持されている請求項1〜22の何れかに記載の排泄介助装置。
【請求項24】 前記背もたれ部が、架台に対し片持ち支持されている請求項23に記載の排泄介助装置。
【請求項25】 前記架台上に、制御ボックスが搭載され、この制御ボックス内に前記背もたれ部の回動軸を回動させる駆動部が収容されている請求項23又は請求項24に記載の排泄介助装置。
【請求項26】 前記回動軸は中空状に形成され、この回動軸内に、前記背もたれ部と制御ボックスとを接続する配線が挿通されている請求項24に記載の排泄介助装置。
【請求項27】 前記架台には複数個の車輪が取り付けられ、移動自在である請求項22〜26の何れかに記載の排泄介助装置。
【請求項28】 所定位置に配置された便器に対し、前記架台の開放部から挿入して、前記空間が便器の上方で対向するように位置決めされる請求項27に記載の排泄介助装置。
【請求項29】 前記背もたれ部に上体保持用の着衣を取り付け、人体の上体部に着脱可能とした請求項1〜28の何れかに記載の排泄介助装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排泄介助装置に関するものであり、特に、高齢者や身体障害者などの排泄を介助する場合に好適な排泄介助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、全人口に占める高齢者の割合が高くなり、自分で排泄(用足し)に行くことができない高齢者の介護が問題になっている。また、人体の一部等に障害があって、同様に自分で排泄できない身体障害者についても、同様である。
【0003】特に、排泄、排泄後の清拭、オムツ交換等の介助作業に際しては、被保持者をこれらの介助作業に適した姿勢に変更させるとともに、その状態に安定して保持する必要がある。そのため、この種の介助作業に使用して、作業の容易化を図ることができる装置が従来から切望されていた。
【0004】特開平9−154897号公報には、それに適した人体姿勢保持装置が開示されている。これは、人体の脇の下の位置で上半身を支持する上肢保持パッドを背もたれ部に設けるとともに、人体の脚を支持する下肢保持パッドを配設して、姿勢を保持するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の人体姿勢保持装置では、脚の下方において、フレームに下肢保持パッドと、それを動作させる機構とが配設されるので、人体の臀部の下方の便器を配置したり、排泄後の清拭作業を行ったりするためのスペースが小さく、便器の出し入れや排泄後の清拭作業が困難であった。
【0006】そこで、本発明は、このような従来技術に存在する課題に着目してなされたものである。従って、その目的とするところは、簡素な構造で、便器の出し入れや排泄及び排泄後の清拭作業に必要なスペースを大きくとることができる排泄介助装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、人体の背中を支持する起伏回動可能な背もたれ部と、この背もたれ部の一端部との間に空間が形成されるように、前記一端部付近の両側位置に連結部を介して起伏回動可能に支持され、人体の脚部を支持する脚支持部とを有し、前記背もたれ部を起立させたときに、人体の臀部を前記空間に位置保持させるように構成したものである。
【0008】従って、背中を支持する背もたれ部を起立させたときに、脚支持部で人体の脚部を支持し、空間に臀部を位置保持させたので、臀部の位置決めがより確実にできる。また、脚支持部は連結部を介して、背もたれ部の一端部付近の両側位置に支持されているようにしたので、空間及び脚支持部の下方には部材が何ら配設されておらず、広い作業スペースを確保でき、便器の出し入れや清拭作業を容易にできる。従って、より確実に臀部を便器に対応させることができる。
【0009】また、先に脚支持部を回動させて脚を上げた状態で、次に背もたれ部を回動させるようにすることで、すなわち背もたれ部を回動させる1軸の動きで、身体を折り曲げた角度を維持したまま全体を起こすことができるので、おむつ交換や清拭作業が容易に行えるとともに、安定した起き方ができる。更に、背もたれ部を倒伏させる動作によって脚支持部も、そのまま上昇させることができるので、背もたれ部で体重を支えることができるとともに、臀部が比較的高い位置にあるので、排泄時の清拭作業を容易に行うことができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の排泄介助装置において、前記背もたれ部の回動軸が、前記脚支持部の回動軸よりも人体の頭部側に配置されているものである。
【0011】従って、背もたれ部の起伏回動にともない人体の重心付近を中心に起伏されるので、楽に起伏できるとともに、背もたれ部を起伏回動させるための駆動部に対する負荷が小さくてよいので、より小形化することができる。加えて、背もたれ部が起立した場合には、被介助者の臀部が空間に位置保持されるので、人体が移動せずとも、より安定して人体を支持することができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の排泄介助装置において、前記脚支持部を起伏回動させる駆動部が、前記背もたれ部に設けられているものである。請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の排泄介助装置において、前記背もたれ部を起伏回動させる駆動部が、前記背もたれ部及び連結部よりも側方に配置されているものである。従って、空間及び脚支持部の下方の空間が駆動部により占有されることがなく、脚支持部の下方の空間がより広くなり、排泄による汚れの付着もなく、衛生的となり、排泄後の清拭作業時の作業スペースをより大きく確保することができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の排泄介助装置において、前記背もたれ部の起伏回動を調整自在に操作可能な操作手段と、前記脚支持部の起伏回動を調整自在に操作可能な操作手段とを有するようにしたものである。従って、被介助者の身体状況に応じて、背もたれ部又は脚支持部の起伏回動を調整自在にできるので、被介助者がより楽な姿勢を取り得ることができる。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の排泄介助装置において、前記脚支持部が、人体の両脚を別個に支持する一対の支持部からなり、その支持部を開閉回動させる開閉回動機構と、この開閉回動機構を操作する操作手段とが設けられているものである。従って、人体の両脚を別個に支持する一対の支持部を開閉回動させることができるので、排泄に際してより楽な姿勢にすることができる。
【0015】請求項7に記載の発明は、前記脚支持部を開閉回動させる開閉回動機構が、前記背もたれ部に設けられているものである。従って、空間及び脚支持部の下方の空間が駆動部により占有されることがなく、脚支持部の下方の空間がより広くなり、排泄による汚れの付着もなく、衛生的となり、排泄後の清拭作業時の作業スペースをより大きく確保することができる。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の排泄介助装置において、脚支持部の開閉回動を調節自在に操作可能な操作手段を有するようにしたものである。従って、被介助者の好みや体の状態に応じて、脚の開閉角度を調節可能とすることができる。
【0017】請求項9は、請求項1又は請求項6に記載の排泄介助装置において、空間の下方側及び脚支持部の裏側には、駆動部や機構部が存在しないようにしたものである。従って、空間及び脚支持部の下方の空間が駆動部により占有されることがなく、脚支持部の下方の空間がより広くなり、排泄による汚れの付着もなく、衛生的となり、排泄後の清拭作業時の作業スペースをより大きく確保することができる。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9に記載の排泄介助装置において、前記背もたれ部と連結部と脚支持部とがほぼ水平方向の伸長状態にあるときに、前記背もたれ部と連結部と脚支持部との各最上面が略同一平面上に位置されるので、被介助者をベッドから寝た状態で移載する際に上面に突起部がなく、水平移載がスムーズに行える。
【0019】請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の排泄介助装置において、前記脚支持部は、膝関節の屈曲を許容する屈曲部を備えているものである。従って、背もたれ部を起立させて臀部を空間に位置保持させた場合、特に、その起立状態で脚をあげた場合に、膝を屈曲させれば無理な姿勢となることがない。また、ベッド又はストレッチャ(移送装置)から移し替える際には、屈曲部を伸長させれば、膝を伸長した状態の脚を保持できるので、寝た状態の人を無理なく移し替えることができる。
【0020】請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の排泄介助装置において、前記脚支持部は、前記連結部に連結されている太股支持部と、この太股支持部と屈曲部を介して配置されているふくらはぎ支持部とから構成されているものである。従って、楽な姿勢をとっても、より確実に脚部を支持できる。
【0021】請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の排泄介助装置において、前記連結部に連結されている太股支持部と、この太股支持部と屈曲部を介して配置されているふくらはぎ支持部とが、体のラインにほぼ沿う凹状となっているものである。従って、太股及びふくらはぎが、太股支持部及びふくらはぎ支持部の凹状をなす部分にほとんどピッタリと納まるので、より確実に脚を支持することができ、より確実に臀部を空間に位置保持させることができる。
【0022】請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の排泄介助装置において、太股が当接する前記太股支持部の支持面部とふくらはぎが当接する前記ふくらはぎ支持部の支持面部とが、体のラインに合わせて変形できる柔軟材料で形成されているものである。従って、支持面が体のラインに合うため、より確実に脚を支持することができ、より確実に臀部を空間に位置保持させることができる。
【0023】請求項15に記載の発明は、前記太股支持面部が、前記太股支持部から脱着可能となっているものである。従って、太股支持面が汚れた場合には、太股支持部から脱離して、洗浄することができる。そのため、ほとんど常に清潔にすることができる。
【0024】請求項16に記載の発明は、請求項12〜15に記載の排泄介助装置において、前記背もたれ部と連結部と脚支持部とがほぼ一直線の水平状態にあるときに、前記脚支持部の太股支持部の支持面が、ふくらはぎ支持部の支持面よりも下がって位置するものである。従って、前記背もたれ部と連結部と脚支持部とがほぼ一直線の水平状態にあるときに、前記脚支持部の太股支持部の支持面が、ふくらはぎ支持部の支持面よりも下がって位置するので、被介助者をベッドから寝た状態で移載する際に上面に突起部がなく、水平移載がスムーズに行える。更に、人体は仰向けの状態において背もたれ部及びふくらはぎ支持部の離れた2箇所によって自然に支持されていることになり、楽な姿勢で人体を支持することができる。しかも背もたれ部を起立させるとともに、脚支持部を上方へ斜状をなすように回動させたときには、両側の連結部が腰のガイドになって、臀部が前記空間にスムーズに入り込める。
【0025】請求項17に記載の発明は、請求項12〜16に記載の排泄介助装置において、前記背もたれ部を起立させたときに、前記連結部の太股支持部側の上面が前記太股支持部の連結部側の上面よりも上の位置となっているものである。従って、背もたれ部が起立した場合には、両側の連結部の高さがちょうど両腕がかけられる高さに位置され、連結部を手おきにすることができるので、人体がより安定して保持される。また、連結部が太股の横方向の位置を規制するので、太股をより確実に支持することができる。
【0026】請求項18に記載の発明は、請求項7又は請求項8に記載の排泄介助装置において、前記開閉回動機構が、膝頭が外向きになるように前記脚支持部を傾斜可能とする構造を有しているものである。従って、背もたれ部が水平状態にあるときに脚支持部を上昇して開閉回動させても、より無理な姿勢とさせず脚を開閉及び昇降させることができる。また、背もたれ部を起立させた姿勢においては、ちょうど母親が子供を背後から抱きかかえて、子供の両脚をもって拡げるような排泄姿勢に保持されるため、自然な無理の少ない姿勢をとることができる。
【0027】請求項19に記載の発明は、請求項7、請求項8又は請求項18に記載の排泄介助装置において、前記開閉回動機構の回動軸の延長線が股関節近傍を通過するように設けられているものである。従って、人体の脚の回動中心である股関節と、開閉回動機構の回転中心となる回動軸とをほぼ同一にすることができるので、脚の開閉を無理なく行うことができる。
【0028】請求項20に記載の発明は、請求項1〜19に記載の排泄介助装置において、前記背もたれ部を昇降させる昇降装置を設けたものである。従って、排泄介助装置を昇降させて、背もたれ部及び脚支持部の高さを被介助者が横臥しているベッドの高さとほぼ同じにすることができる。そのため、被介助者を排泄介助装置に容易に移し替えることができる。
【0029】請求項21に記載の発明は、請求項1〜請求項20の何れかに記載の排泄介助装置において、前記脚支持部を起伏回動させる駆動部及び前記背もたれ部を起伏回動させる駆動部のうち少なくとも一方が、モータと、このモータによって回転可能なウォームギアと、このウォームギア係合し、回動軸が内嵌しているウォームホイールとを具備しているものである。従って、ウォームは逆転しにくいので、機械的にその位置を保持できるとともに、簡単かつ小形の構成で減速比を大きく取ることができ、全体の小形化を達成することができる。
【0030】請求項22に記載の発明は、請求項1〜21に記載の排泄介助装置において、前記脚支持部を起伏回動させる駆動部、前記背もたれ部を起伏回動させる駆動部及び前記開閉回動機構のうち少なくとも一つの回転軸に鍔部を有し、この鍔部の一端部に伸縮するロッドの先端を連結させ、該ロッドを可動させることにより前記回動軸を回動させる機構を有しているものである。従って、ロッドは所定のストロークを有するので、回動軸は、そのストロークに対応する角度範囲でしか回動できず、脚支持部の起伏回動や背もたれ部の起伏回動や開閉回動機構の回動範囲が自然と定まる。そのため、ストッパが不用になるとともに、簡単かつ小形であるので、装置全体の小型化を達成することができる。
【0031】請求項23に記載の発明は、請求項1〜22に記載の排泄介助装置において、前記背もたれ部は、一側方又は前方が開放されている架台上に回動軸を介して起伏回動可能に支持されているものである。従って、この開放部から容易に便器を挿入し、或いは設置便器に対し容易に入れ込むことができる。
【0032】請求項24に記載の発明は、請求項23に記載の排泄介助装置において、前記背もたれ部が架台に対し、片持ち支持されているものである。従って、背もたれ部の下方及び一側方が開放されることになり、空間の下方に対する便器の出し入れや排泄後の清拭作業等を容易に行うことができる。
【0033】請求項25に記載の発明は、請求項23又は請求項24に記載の排泄介助装置において、前記架台上に、制御ボックスが搭載され、この制御ボックス内に前記背もたれ部の回動軸を回動させる駆動部が収容されているものである。従って、重心が低くなり、安定性に優れたものにすることができる。また、外見的にも、すっきりコンパクトにできる。
【0034】請求項26に記載の発明は、請求項24又は請求項25に記載の排泄介助装置において、前記回動軸が中空状に形成され、前記背もたれ部と制御ボックスとを接続する配線が挿通されているものである。従って、各機構部と制御ボックス32との間の配線を通しているので、配線が露出することなく収容されている。そのため、排泄の邪魔にならず、衛生的に構成できる。
【0035】請求項27に記載の発明は、請求項20〜26の何れかに記載の排泄介助装置において、前記架台に複数個の車輪が取り付けられ、移動自在であるようにしたものである。従って、排泄介助装置を移動可能としたので、ベッドから便器までなど人を移送するストレッチャや車椅子として使用することに有用となる。
【0036】請求項28に記載の発明は、請求項23〜27の何れかに記載の排泄介助装置において、所定位置に配置された便器に対し、前記架台の開放部から挿入して前記空間が便器の上方で対向するように位置決めされるものである。従って、持ち運び可能な便器でなくても、建物に固定されたトイレットを使用して排泄することができるので、被介助者の自立の意にかなうとともに、介助者にとって排泄後の処理が容易である。
【0037】請求項29に記載の発明は、請求項1〜28の何れかに記載の排泄介助装置において、前記背もたれ部に上体保持用の着衣を取り付け、人体の上体部に着脱可能としたものである。従って、上半身が不自由で、体力のない被介助者においては、臀部が空間に位置保持されて、身体が前かがみ(排便時には、このように体重を臀部にかけるほうが、より容易に排泄できる)になっても、被介助者が倒れるのを防ぐことができるので、長時間でも、より安定して被介助者を保持することができる。そのため、被介助者にかかる負担が軽くなる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)まず、本発明を具体化した実施の形態の排泄介助装置の構成について図1〜図6を参照して説明する。
【0039】図1〜図3に示すように排泄介助装置は、基台部24と、この基台部24に取り付けられ、被介助者の背中を支持するクッション性を有する背もたれ部21と、その背もたれ部21に、連結部75,76を介して取り付けられ、被介助者の脚部を支持する一対の脚支持部25,26とから構成されている。背もたれ部21の一端部21aと両脚支持部25,26との間には、空間22が形成されている。
【0040】基台部24は、図2に示されるように、一側方が開放された平面コの字形状をした架台30を有し、この下面には車輪としての4つのロック機構付きのキャスタ31が水平旋回可能に取り付けられている。またこのキャスタ31は、架台30にねじ部31aを介して取り付けられているので、高さ調節が可能となっている。
【0041】開放側とは反対側の架台30上には、制御ボックス32が立設されている。制御ボックス32は、図6に示すように複数のボタンBなどで構成される操作部36を上面に有している。この制御ボックス32は、操作部36から得られる操作信号によって稼動する可逆ギアドモータ40を有した起伏回動機構37と、この可逆ギアドモータ40及び後述する可逆ギアドモータ52,65,66等を制御する制御装置部35とを内蔵している。
【0042】起伏回動機構37の可逆ギアドモータ40の出力軸は、ウォームギア41に連結し、このウォームギア41はウォームホイール42に噛合している。このウォームホイール42は、円筒状の回動軸43の一端部の外周に形成されており、回動軸43の他端部は、基台部24の上記開放部の方向に突出している。背もたれ部21は基台部24から側方に突出した前記回動軸43によって回転可能に片持ち状に支持されている。そして、可逆ギアドモータ40の回転により、ウォームギア41及びウォームホイール42を介して、背もたれ部21が図1に実線で示す起立位置と同図の鎖線で示す倒伏位置との間で回動される。
【0043】図5に示すように、ウォームホイール42のボス部42aには、円弧状の規制部42bが切り欠き形成され、ここにストッパ45が対応配置され、規制部42bとストッパ45との協動により回動軸43の回動範囲が規制される。また、図3で示すように回動軸43の近傍には、回動軸43の回転角度を検出するセンサ44が設けられている。センサ44は、背もたれ部21の回動角度を検出して、これを信号として出力する。このため、この信号に応じて可逆ギアドモータ40の回転、すなわち回動軸43が、操作部36のボタンBを押している時だけ、上述の回動範囲内で、自由に任意の位置で可動すること及び停止することができる。また、回動軸43の中には、複数の電線39が挿通しており、この電線39は、制御ボックス32と、後述する開閉回動機構50の可逆ギアドモータ52や回動機構28,29の制御機器とを接続させている。
【0044】開閉回動機構50は、背もたれ部21の背面中央に設けられている。この開閉回動機構50のケース50a内には、図3及び図4に示すように、出力軸に駆動ベベルギア51を連結した可逆ギアドモータ52が設けられている。ケース50a内には、軸53が支持され、この両端部には一対の中間ベベルギア55,56が固定され、一方の中間ベベルギア55が前記駆動ベベルギア51に噛合している。
【0045】図3及び図4に示すように傾斜して上下に延びるように背もたれ部21に支持された一対の回動軸61,62の上端には、被動ベベルギア57,58が固定され、この被動ベベルギア57,58は、上述した中間ベベルギア55,56と、それぞれ噛合している。また、回動軸61,62は、脚支持部25,26に続くブラケット63,64の端部に固定されている。従って、可逆ギアドモータ52が回転されると、ベベルギア51、55,56,57,58を介して回動軸61,62が相反する方向に回動されて、この回動軸61,62を中心としてブラケット63,64が回動され、脚支持部25,26が開閉回動される。なお、回動軸61,62は、被介助者の臀部が空間22に位置保持された場合に、被介助者の股関節Kの近傍を通る傾斜した軸線L上に位置している。
【0046】脚支持部25,26を起伏回動させる一対の回動機構28,29は左右対称の同一構造をしている。回動機構28,29の可逆ギアドモータ65,66が固定されている左右のブラケット63,64には、連結軸71,72が回転可能に支持されている。この連結軸71,72は、背もたれ部21と連結部75,76とを連結するものである。図5に示すように可逆ギアドモータ65,66の出力軸に固定されているウォームギア68は、連結軸71,72の外嵌固定されているウォームホイール70に係合している。そして、可逆ギアドモータ65,66が回転されると、ウォームギア68、ウォームホイール70を介して脚支持部25,26がそれぞれ個別に上下に回動される。
【0047】そのため、図8で示すように連結部75,76が軸線Lとほぼ平行になった状態で、回動軸61,62を回転させると、脚支持部25,26は全体がねじれるように外側に傾く。また、連結部75,76が軸線Lとほぼ直角になった状態で、回動軸61を回転させると、脚支持部25,26は、起立位置と左右に開いた倒伏位置との間で開閉される。
【0048】図4に示すように、軸53の両端部近傍には一対の突部53aが設けられている。この突部53aがケース50a内の係止部50bに係合することによって、開閉回動機構50の回転が規制されて、脚支持部25,26が大きく開脚しないように設定される。
【0049】図5に示すように、このウォームホイール70のボス部とブラケット63,64との間には、図6に示す起伏回動機構37と同様に、規制部70aとストッパ73とが設けられて所定角度範囲でのみ回動可能となっている。
【0050】連結部75,76の端部内面には、ふくらはぎ支持部83,84の一端が回転可能に連結され、連結部75,76の中央内面には、太股支持部81,82が固着されている。ふくらはぎ支持部83,84は、その中央部が円弧状にやや窪んだ凹形状をしており、この凹形状が支持面83a,84aとなっている。太股支持部81,82は、図10に示すようにその中央部がわずかに円弧状に窪んだ凹面81a,82aをしており、この凹面81a,82aで被介助者の太股を支持する。また、太股支持部81,82は、図1に示すようにふくらはぎ支持部83,84側が上となるように傾斜して連結部75,76に取り付けられているが、その凹面81a,82aが、ふくらはぎ支持部83,84の支持面83a,84aよりも下に位置するように配置されている。また、太股支持部81,82の凹面81a,82aは、連結部75、76の上面75c,76cよりも下方に位置している。
【0051】屈曲部85,86は、入れ子状の部材からなり、図示しないモータにより伸縮される伸縮部材87が、その一端部を太股支持部81,82に、その他端部をふくらはぎ支持部83,84の中央部に回動可能に連結された構成を有している。そのため、図7に示すように伸縮部材87が最大限延びた状態においては、脚支持部25,26が伸長状態となっているが、図4に示すように伸縮部材87が縮むと、太股支持部81,82とふくらはぎ支持部83,84とが所定角度をなして屈曲する。
【0052】次に、本実施の形態における排泄介助装置の作用について図7〜図11を参照して述べる。排泄介助装置を所要位置に移動させて、図示しないベッド又はストレッチャの側方に横付けし、図7に示すように、背もたれ部21、連結部75,76及び脚支持部25,26をほぼ一直線の水平状態とする。そして、介助者は、ベッド又はストレッチャ上で横臥している被介助者を排泄介助装置に移し替える。このとき被介助者は、その背中が背もたれ部21の上面によって支持されるとともに、その脚のふくらはぎ及び踵がふくらはぎ支持部83,84によって支持される。次に、排泄介助装置を便器90の側方まで運ぶ。そして、便器90が架台30の側方開放部から架台30内に位置するように、便器90の側方から排泄介助装置を横移動させ、便器90の上方に空間22を臨ませる。このように便器90の上方に空間22が位置するように排泄介助装置を位置決めした後、被介助者がおむつをしている場合には、介助者はそのおむつを外す。
【0053】次に、介助者が操作部36の所定のボタンBを押圧して、回動機構28,29の可逆ギアドモータ65,66を可動させ、連結軸71,72を回動させ、図8に示すように回動軸61,62の軸線Lと略平行になるように連結部75,76とともに、脚支持部25,26を少し上方へ傾ける。ここで、開閉回動機構50の可逆ギアドモータ52を可動させ、開閉回動機構50の回動軸61,62を所定角度回転させ、連結部75,76とともに脚支持部25,26を少し開き加減にする。この場合、連結軸71,72が回動軸61,62よりも外側に配置されているため、回動軸61,62を中心として、図9で示すように連結部75,76が上に開くように傾斜する。これに伴って脚支持部25、26が傾斜し、ふくらはぎ支持部83,84の内側及び太股支持部81,82の内側の部分が盛り上がる。このため、被介助者の脚部は、そのふくらはぎ及び踵がふくらはぎ支持部83,84に支持されるだけでなく、その太股も太股支持部81,82によって支持されるとともに、その膝頭及びつま先が外側上方に向く。なお、このとき、被介助者の太股の外側は、連結部75,76に係合して、横方向の動きが規制されている。
【0054】次に、介助者は、伸縮部材87を縮めて、太股支持部81,82とふくらはぎ支持部83,84とが所定角度をなすように可動させ、被介助者の膝を屈曲させる。被介助者は股関節や膝関節に無理がかからない非常に安定した姿勢が得られる。なお、この状態のときにおむつを外す作業を行ってもよい。
【0055】この状態から、操作部36に対する操作により、可逆ギアドモータ65,66を可動させ、連結軸71,72を回動させ、脚支持部25,26を更に上昇させる。このとき、すでに、図10の一点鎖線で示すように開閉回動機構50によって脚支持部25,26が傾斜しているので、その傾斜方向C,Dに脚支持部25,26がそれぞれ上昇される。同時に、脚支持部25,26が背もたれ部21と角度を成すことになるので、脚支持部25,26は、更に外開き上になり、結局、図10の二点鎖線で示すように脚支持部25,26が拡開される。その後、図11に示すように、背もたれ部21に対して所定角度(図面では約90°)なしたところで、脚支持部25,26の上昇回動を停止させる。この状態で、介助者は、被介助者により近接することができるため、脚が上げられた被介助者の臀部からおむつを極めて容易に抜き取ることができる。または、前述した操作及び動作に替えて、図8及び図9の回動姿勢を通さずにすぐに図11の姿勢にもっていってもよい。
【0056】次に、操作部36の操作により、背もたれ部21及び脚支持部25,26がなした角度を保ったまま、可逆ギアドモータ40の駆動により背もたれ部21を起立させ、図12に示すように背もたれ部21を起立させる。このとき、脚支持部25,26の太股支持部81,82によって体重が支えられながら、背もたれ部21に支持されていた臀部が、空間22に没入するように位置保持されて、ちょうど便器90の真上に対向する。この際に、被介助者は、連結部75,76上に手を置けば、安定を得る。なお、このとき膝が屈曲して、ふくらはぎ支持部83,84にふくらはぎが支持されているので、体は、太股支持部81,82によって支えられているだけでなく、ふくらはぎ支持部83,84によっても支持される。このとき、被介助者の排泄し易い姿勢をとれるように、介助者は被介助者とコミュニケーションをとりながら、背もたれ部21の角度や脚支持部25,26の開閉角度を調整する。
【0057】そして、この状態で排泄をした後には、操作部36を操作して、背もたれ部21を倒伏方向に回動させ、再び、図11で示すような状態とする。この状態で、介助者は排泄後の清拭作業を行い、再びおむつを装着させる。次に、操作部36を操作して、脚支持部25,26を降下させるとともに、閉じる方向へ回動させる。そして、屈曲部85,86の伸縮部材87を伸ばして図8で示した状態を経て、脚支持部25,26の傾斜をなおして、図7で示されるように水平の伸長状態とする。そして、再び排泄介助装置を移動させて、ベッド又はストレッチャに横付けし、被介助者をベッド又はストレッチャに戻す。
【0058】以上の本実施の形態における排泄介助装置では、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施の形態では、背もたれ部21を起立させたときに、脚支持部25,26で被介助者の脚部を支持し、空間22に被介助者の臀部が位置するようにした。そのため、被介助者の臀部を、空間22の下方に配置されている便器90に、容易にかつより確実に対応させることができる。また、脚支持部25,26は連結部75,76を介して、背もたれ部21の一端部21a付近の両側位置に支持されており、空間22及び脚支持部25,26の下方には部材が何ら配設されていないので、広い作業スペースを確保でき、便器90を所定の場所に配置することが容易にできる。更に、背もたれ部21を倒すとともに脚支持部を上昇させれば、背もたれ部で体重を支えることができるので、無理な姿勢をとらずに排泄後の清拭作業が行われることができるとともに空間に位置保持された臀部が比較的高い位置にあるので、排泄時の清拭作業を容易に行うことができる。また、排泄後、臀部は便器の便座に触れずに浮かせているので、汚れず衛生的である。
【0059】(2)本実施の形態では、脚支持部25,26を回動させる連結軸71,72よりも背もたれ部21を回動させる回動軸43が、頭部側で人体の腰椎付近に設けられている。そのため、被介助者は、背もたれ部21の起伏回動にともない人体の重心付近を中心に起伏される。従って、介助者は楽に起伏できるとともに、背もたれ部21を起伏回動させるための可逆ギアドモータ40に対する負荷が小さく、大きなトルクを出力するモータが不要となる。加えて、背もたれ部21が倒伏した際には、被介助者の臀部が背もたれ部21に支持されるが、背もたれ部21が起立した際には、空間22に位置保持されるので、被介助者が移動せずとも、被介助者の臀部より安定して支持することができる。
【0060】(3)本実施の形態では、人体の両脚を別個に支持する一対の脚支持部25,26を備え、その脚支持部25,26を開閉回動させる開閉回動機構50を設けた。従って、人体の両脚を別個に支持する一対の脚支持部25,26をより確実に開閉回動させることができるので、排泄の際に、より楽な姿勢にすることができる。
【0061】(4)本実施の形態では、太股支持部81,82とふくらはぎ支持部83,84とを屈曲部85,86を介して屈曲させ、容易に膝を屈曲できるようにした。そのため、臀部を空間22に位置保持させる場合に無理な姿勢とならないとともに、ベッドから移動する際には足が延びた状態、すなわち被介助者が仰向け状態で無理なく移し替えることができる。なお、伸縮部材87を伸縮することにより、太股支持部81,82とふくらはぎ支持部83,84とを屈曲させるので、構造を簡単にすることができる。
【0062】(5)本実施の形態では、太股支持部81,82及びふくらはぎ支持部83,84を、その断面が窪んだ凹形状としたので、より確実に被介助者の脚部を支持することができる。
【0063】(6)本実施の形態では、背もたれ部21と脚支持部25,26とがほぼ水平方向の一直線状態にあるときには、太股支持部81,82の支持面である凹面81a,82aがふくらはぎ支持部83,84の支持面83a,84aよりも下の位置にあるようにした。そのため、ベッドから移動する際の仰向けになっている被介助者は、背もたれ部21及びふくらはぎ支持部83,84の2箇所によって支持されることになり、かなり自由な姿勢で被介助者を支持することができる。
【0064】(7)本実施の形態では、連結部75,76の上面75c,76cが太股支持部81,82の上面81c,82cよりも上の位置となるような形状及び配置にした。従って、背もたれ部21が起伏した場合には、連結部75,76を手おきにすることができるとももに、太股の横方向の位置を規制して太股をより確実に支持することができる。また、脚支持部25,26の側方に連結部を配置したので、背もたれ部21と脚支持部25,26との間の空間22を大きくとることができ、排泄及び排泄時の清拭作業などを容易に行うことができる。
【0065】(8)本実施の形態では、脚支持部25,26の回動動作及び開閉動作と、背もたれ部21の回動動作とを、それぞれ単独で操作できるようにしたため、被介助者の体の状態にあった或いは希望に応じた動作や姿勢に自由に操作できる。
【0066】(9)本実施の形態では、脚支持部25,26を上昇回動させる際、その脚支持部25,26を外開きにすることができる。そのため、被介助者は脚上げを楽に行うことができる。
【0067】(10)本実施の形態では、背もたれ部21に、開閉回動機構50及び脚支持部を起伏回動させる回動機構28、29を設け、背もたれ部を起伏回動させる起伏回動機構37を基台部24上の制御ボックス32内に設けるようにした。そのため、空間22の下方及び脚支持部25,26の裏側には、駆動部や機構部が存在しないようにできた。従って、空間22及び脚支持部25,26の下方のスペースがより広くなり、排泄時に汚れるようなこともなく、排泄後の清拭作業時の作業スペースをより大きく確保することができる。
【0068】(11)本実施の形態では、回動軸43は中空状であり、この回動軸43の中を各機構部と制御ボックス32との間をつなぐ電線39を通しているので、配線が露出することなく収容されているので、排泄の邪魔にならず、衛生的に構成できる。
【0069】(12)本実施の形態では、開閉回動機構50の回転中心となる回動軸61,62を被介助者の股関節Kの近傍を通る軸線L上に配置したため、脚の開閉を無理なく行うことができる。
【0070】(13)本実施の形態では、背もたれ部21を基台部24から延びる回動軸43によって片持ち支持するようにしたので、背もたれ部21の下方のスペースをより大きくとることができる。従って、便器90の位置決めをより確実に行えるとともに、排泄後の清拭作業等を容易に行うことができる。
【0071】(14)本実施の形態では、基台部24を、架台30の側方が開放されている構造としたので、この側方開放部から便器90を挿入することができ、より容易に便器を所定の位置に位置決めすることができる。
【0072】(15)本実施の形態では、操作部36によって作動し、脚支持部25,26を起伏回動させる回動機構28,29が可逆ギアドモータ65,66と、ウォームギア68と、ウォームホイール70とから構成されるようにした。また、操作部36によって作動する前記背もたれ部21を起伏回動させる駆動部である起伏回動機構37を、可逆ギアドモータ40、ウォームギア41、ウォームホイール42とから構成されるようにした。従って、小形かつ簡単な構成で、脚支持部や背もたれ部を起伏回動させることができる。しかも、ウォームホイール42からウォームギア41への回転は、通常伝達されないので、機械的にその位置を保持できるとともに、簡単かつ小形の構成で減速比を大きく取ることができ、全体の小形化を達成できる。
【0073】(16)本実施の形態では、排泄介助装置の基台部24の下方にキャスタ31を設けて、排泄介助装置を移動可能としたので、建物のトイレットを使用して排泄させることができるとともに、被介助者を移送するストレッチャとして使用することが可能である。
【0074】(17)本実施の形態では、背もたれ部21と連結部75,76と脚支持部25,26とが水平方向のほぼ一直線状態にあるときに、前記各部の最上面が略同一平面上に位置されているように構成されているようにした。そのため、被介助者をベッドから寝た状態で移載する際に、上面に突起部がなく、水平移載がスムーズに行える。
【0075】(第2の実施形態)以下、本発明を具体化した排泄介助装置の第2の実施形態を図13〜図19に従って説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0076】本実施の形態における基台部24は、図14に示すように、後方側が開放された平面略U字形状の架台130を有している。この架台130の下面には、第1の実施形態と同様に、高さ調節可能な4つのロック機構付きのキャスタ31,33が水平旋回可能に取り付けられている。本実施の形態における後方に設けられたキャスタ33は、安定性を得るため、前方に設けられたキャスタ31より大きい車輪となっている。架台130の側方には制御ボックス32が立設されており、制御ボックス32内には、図16で示すように起伏回動機構137及び昇降機構100が設けられている。
【0077】前記起伏回動機構137は、制御ボックス32の底部の軸93を中心に左右方向に揺動可能に支持された公知の電動ジャッキ(以下、単にジャッキという)95を有している。ジャッキ95の上方に延びるロッド94の先端は、略鋭角三角形状をしたレバー96の頂点部に回動可能に連結されており、このレバー96の底辺部が回動軸43に連結されている。この第2の実施形態では、回動軸43は円筒形状になっていて、短く、背もたれ部21に設けられたブラケット97を固定支持している。この回動軸43の中空部は、ブラケット97の中空部と連通している。図15に示すように、これら中空部内には電線39が配置され、後述する制御装置部99からジャッキ95及びジャッキ101に対して通電が行われるようになっている。
【0078】図16に示すように、昇降機構100は、ジャッキ95と同一構成のジャッキ101を有し、そのジャッキ101の下方に延びるロッド102の先端が架台130に固定され、ジャッキ101の本体103が制御ボックス32に固定されている。従って、ジャッキ101のロッド102の先端が移動されると、本体103とともに、制御ボックス32が昇降する。また、図13及び図15に示すように制御ボックス32の側方には、1対のガイド部材105が設けられている。ガイド部材105は、制御ボックス32が架台130に対して昇降する際に、架台130に立設されたガイド131上を摺動する。
【0079】図13及び図14に示すように、背もたれ部21の後方には、排泄介助装置を移動させる際に使用する一対の取手88が設けられている。また、背もたれ部21の左右には、1対の肘掛89が設けられている。なお、背もたれ部21の脚支持部25,26側にクッション部21bが設けられている。
【0080】図15に示すように、背もたれ部21には、前記第1の実施形態の制御装置部35に相当する制御装置部99が内蔵されており、これは、起伏回動機構137、昇降機構100、後述する回動機構110、開閉回動機構150の駆動を制御する。制御装置部99には、コード46を介して操作手段であるリモートコントローラ47が接続されている。
【0081】図15及び図18(a)に示すように、背もたれ部21には、回動機構110が内蔵されている。回動機構110はジャッキ95と同一構造のジャッキ111を有し、ジャッキ111は、上端において軸109により支持されて、ロッド112を下にした状態で、図15の紙面に対して直角方向に揺動可能に配置されている。ジャッキ111のロッド112の先端は、背もたれ部21に支持した回動軸113の第1鍔部114の先端に連結されている。
【0082】回動軸113の両端付近には、1対の第2鍔部115が固定されている。各第2鍔部115には、アーム部116の一端がそれぞれ連結されている。このアーム部116は、複数の棒状部材を図示しないボールジョイントで連結して構成されている。アーム部116の他端は、図18(a)に示されるように、前記第1実施の連結部75,76に相当する連結部176の下方端部の軸121に回動可能に連結されている。連結部176は別の軸122を支点として回転可能となっている。
【0083】図15及び図18(b)、(c)に示すように、更に背もたれ部21には、開閉回動機構150が内蔵されており、開閉回動機構150は、ジャッキ95と同一構造のジャッキ151を有している。ジャッキ151は、ロッド152を下にした状態で軸149により図15の左右方向に揺動可能に支持されており、そのロッド152の先端が、略三角形状をした板部材153の一頂点の軸154に回動可能に連結されている。この板部材153は、他の一頂点の軸155が背もたれ部21に回動可能に支持されているとともに、残りの一頂点の軸156が可動部材157の端部に回動可能に連結されている。そのため、ロッド152の昇降に応じて、板部材153が軸155を中心として回転し、軸156に連結された可動部材157を図15の左右方向に可動させる。
【0084】図17及び図18(b)に示すように、可動部材157は、その一端部に後方に延びる突出部158を有している。可動部材157と突出部158との間には、上下に延びる回転軸159が配置され、突出部158の先端と回転軸159の鍔部160とが、回動可能に連結されている。そして、突出部158には、長孔158aが設けられているため、可動部材157が図7の右に移動すると、回転軸159が図17の右回りに回転される。回転軸159は、支持部材161を介して背もたれ部21に回動可能に支持されているとともに、回転軸159には、ブラケット163が固定され、更にブラケット163にはケース162が固定されている。なお、ケース162内には、上述した回動機構110の一方のアーム部116が収容されている。
【0085】図17及び図18(c)に示すように、可動部材157の板部材153が設けられた端部とは反対側の端部近傍には、回転軸164が配置され、可動部材157の端部と、回転軸164の鍔部165とが軸166及び長孔165aを介して回動可能に連結されている。可動部材157が右に移動すると、回転軸164が図17の左回りに回転される。回転軸164は、回転軸159と平行に配置され、支持部材161を介して回動可能に支持されている。また、この回転軸164には、回転軸159と同様に、回動機構110の他方のアーム部116を収容している別のケース162及びブラケット163が固定されている。
【0086】両ケース162の下端部は、連結部176の前記軸122に回動可能に連結されている。従って、回転軸159,164が相反する方向に回転すると、ケース162は、回転軸159,164を中心として相反する方向に回動し、連結部176に連結された脚支持部25,26が開閉回動する。
【0087】連結部176に取り付けられている太股支持部181,182は、図14に示すように空間22側端部の内側を切り欠いた形状をしている。これらは、クッション部材からなる支持面部77と、これが脱着可能に内嵌されている支持部78とから構成されている。また、ふくらはぎ支持部183,184も、太股支持部181,182と同様に、クッション部材からなる支持面部79と、これが脱着可能に内嵌されている支持部80とから構成されている。また、支持面部77及び支持面部79には、耐水加工が施されている。なお、本実施の形態では、太股支持部181,182の支持面部77の支持面77a及びふくらはぎ支持部183,184の支持面部79の支持面79aは、平坦に形成されている。
【0088】次に、本実施の形態における排泄介助装置の作用について述べる。上記第1実施の形態と同様に、図示しないベッド又はストレッチャの側方に横付けし、背もたれ部21、連結部176及び脚支持部を図19に示すようにほぼ一直線の水平状態とする。この場合、図16に二点鎖線で示されるように起伏回動機構137のレバー96のロッド94の先端は、最下端の位置にある。次に、昇降機構100のモータを駆動させ、ロッド102を伸ばすことにより、図19において二点鎖線で示すように制御ボックス32全体を上昇させ、制御ボックス32の高さをベッド又はストレッチャの高さとほぼ同じにする。そして、介助者は、ベッド又はストレッチャ上で横臥している被介助者を排泄介助装置に移し替えて、排泄介助装置を便器90まで搬送する。
【0089】介助者又は被介助者が、脚を開くためにリモートコントローラ47を操作すると、まずジャッキ151のロッド152が伸張し、ロッド152の先端が下方に移動する。これにより板部材153を介して回転軸159が右回りに、回転軸164が左回りに回転する。従って、回転軸159,164に一体形成されているケース162が、回転軸159,164を中心として回転され、これに追従して、ケース162に連結されている連結部176が互いに離れる方向に回転し、脚支持部25,26が開く。
【0090】次に、脚を昇降させるために、リモートコントローラ47を操作すると、制御装置部99によりジャッキ111のロッド112の先端が下方に移動され、図18(a)において第1鍔部114が左回りに回転する。従って、回動軸113が左回りに回転し、第2鍔部115の先端が同方向に回転しながら下方に移動する。そのため、第2鍔部115に接続されているアーム部116が下方に移動し、連結部176が、軸122を支点として回転され、連結部176が上昇する。従って、連結部176に連結されている脚支持部25,26が、図19において一点鎖線で示されるように上昇される。
【0091】この背もたれ部21及び脚支持部25,26が所定角度を成した屈曲状態で、次に、リモートコントローラ47を操作して、ジャッキ95のロッド94を上昇させる。このロッド94の上昇により回動軸43が回転され、図13の実線で示すように背もたれ部21が起立させられる。すると、上記第1実施形態と同様に、脚支持部25,26の太股支持部81,82によって体重が支えられながら、背もたれ部21に支持されていた臀部が、空間22に没入するように位置保持されて、ちょうど便器90の真上に対向する。以降、上記第1実施形態と同様な作用が行われる。
【0092】本実施の形態においては、上記第1実施形態の(1)〜(4)、(6)、(8)〜(11)、(13)、(16)、(17)の効果と同様な効果を得られるとともに、下記の効果を得ることができる。
【0093】(18)本実施の形態では、両脚をそれぞれ支持する脚支持部25,26の昇降を1つの回動機構110で行った。従って、背もたれ部21に設けられる機構の部品点数を少なくすることができるとともに、背もたれ部21を軽量にすることができる。そのため、本実施の形態において背もたれ部21は、片持ちで支持されているので、より安定した構造にすることができる。
【0094】(19)本実施の形態では、起伏回動機構137、回動機構110及び開閉回動機構150の機構において、同一構成のジャッキ95,111,151を用いて、そのロッド112,94,152の先端にレバー96,第1鍔部114及び板部材153を連結させ、ロッド112,94,152を可動させた。ロッド112,94,152は所定のストロークを有するので、起伏回動機構137、回動機構110及び開閉回動機構150の機構における回動軸は、そのストロークに対応する角度範囲でしか回動できず、脚支持部の起伏回動や背もたれ部の起伏回動や開閉回動機構の回動範囲が自然と定まる。そのため、ストッパが不要になるとともに、簡単かつ小形であるので、装置全体の小型化を達成することができる。また、同一構造のジャッキを駆動源としているので、製造コストを低減することができる。
【0095】(20)本実施の形態では、基台部24を、架台130の後方が開放されている構造としたので、排泄介助装置を後ろ向きで便器90を挿入することができ、より容易に便器を所定の位置に位置決めすることができる。また、既設便器に対する位置決め移動は前後の移動で行えるため、幅の狭い便所であっても、容易に位置決めさせることができる。
【0096】(21)本実施の形態では、太股支持部181,182を空間22側端部の内側を切り欠いた形状としたので、排泄時の下方空間が広がり、より排泄がし易く、より衛生的となる。
【0097】(22)本実施の形態では、太股支持部181,182の支持面部77及びふくらはぎ支持部183,184の支持面部79が各支持部78,80から脱着可能に取り付けられているとともに、支持面部77,79に耐水加工を施していた。従って、支持面部77,79が汚れた際には、支持部78,80から脱離させ水洗いすることができるので、常に支持面部77,79を清潔に保つことができる。
【0098】(23)本実施の形態では、太股が当接する太股支持部181,182の支持面部77と、ふくらはぎが当接するふくらはぎ支持部183,184の支持面部79とが、柔軟材料で形成されている。従って、支持面が体のラインに合うため、より確実に脚を支持することができ、より確実に臀部を空間に位置保持させることができる。
【0099】(24)本実施の形態では、背もたれ部21を昇降する昇降機構100を設けたので、ベッドやストレッチの高さとほぼ同じ高さに排泄介助装置の高さを調節することができる。従って、介助者は、被介助者を、ベッドやストレッチから排泄介助装置に移動すること又は排泄介助装置からベッドやストレッチに移動することがより容易に行うことができる。
【0100】(変更例)なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・上記実施の形態では、背もたれ部21に被介助者の背中を支持し、被介助者の臀部を空間22に位置保持させた際には、その太股支持部81,82に支持されている太股によって体重を支持するようにした。しかしながら、例えば高齢者など、体が不自由で体力がない被介助者においては、図20に示すように、背もたれ部21に例えば図示しない面ファスナ付きの上体を支持する上体保持着衣91を設けて、これによって上体を保持し、前かがみになった際には、被介助者が倒れるのを防止できるようにしてもよい。この場合、左右及び上下の保持位置の調節を容易に可能とするために、バックルEが付いたベルトFを取り付けた上体保持着衣91としてもよい。
【0101】・脚支持部25,26の開閉角度や昇降角度に、これらの情報を個人ごとにメモリに蓄積させ、その情報に従って各部を制御するようにしてもよい。
・上記第1の実施形態では、介助者が、基台部24に設けられた操作部36を操作することにより排泄介助装置を作動させ、上記第2の実施形態では、コード46が付されたリモートコントローラ47を操作することにより排泄介助装置を作動させるようにした。しかし、ワイヤレスのリモートコントローラや音声により操作可能となるようにしてもよく、また、被介助者が自ら操作部36を操作するようにしてもよい。
【0102】・背もたれ部21の形状は、上記実施の形態に示すものに限らず、枕や頭部保持部材を設けた形状でも、背中の中央部を湾曲させた形状或いは窪ませた形状でも、他のどんな形にしてもよい。
【0103】・駆動機構も設計変更に応じて、他のいかなる機構を用いてもよい。
・背もたれ部21及び脚支持部25,26を、回動軸43を介して片持ち支持させているが、架台30を前方開放型とした場合には、両側方に支軸があっても、邪魔にならないため、他端側にも支軸を持たせ、両持ち支持にした構成にすることもできる。
【0104】・太股支持部81,82とふくらはぎ支持部83,84とを予め凹状に形成することなく、材質自体を、中央部において例えばスポンジなどの柔らかいもので形成し、脚部を載せたことにより、その体重によって脚部のラインや丸みに沿った形に、太股支持部とふくらはぎ支持部とを変形するようにしてもよい。この場合、脚部が、支持面上から外れたり、すべり落ちたりすることなく、安定して保持することができる。
【0105】・また、ふくらはぎ支持部83,84の長さ及び形状も、上記実施の形態に限定されずに、例えば、短くして、踵を自由な状態としてふくらはぎを支持するようにしてもよい。
【0106】・架台を、その前方が開放された形状として構成すること。次に上記実施形態及び別例から把握できる請求項に記載した以外の技術的思想について、それらの効果とともに以下に記載する。
【0107】(1)前記制御ボックスの上部に操作部が設けられている請求項1〜28の何れかに記載の排泄介助装置。従って、この(1)に記載の発明によれば、被介助者の状態を見ながら、介助者が操作を行えるので、被介助者の状態により適するように操作をすることができる。
【0108】(2)前記脚支持部は、前記空間の中央側を切り欠いた形状をしている請求項1〜28の何れかに記載の排泄介助装置。従って、この(2)に記載の発明によれば、脚支持部は、排泄部分の近い部分を、切り欠いた形状をしているので、排泄の際に、脚支持部が汚れる恐れが少なくなる。従って、より衛生的な構成とすることができる。
【出願人】 【識別番号】000152675
【氏名又は名称】株式会社日平トヤマ
【出願日】 平成12年12月11日(2000.12.11)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
【公開番号】 特開2001−333941(P2001−333941A)
【公開日】 平成13年12月4日(2001.12.4)
【出願番号】 特願2000−376579(P2000−376579)