| 【発明の名称】 |
介護車及び介護車用着座シート |
| 【発明者】 |
【氏名】結城 忠夫
【氏名】加藤 英二
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| 【要約】 |
【課題】着座シートの着座性を更に向上させるのに貢献できる介護車、及び、介護車に着脱可能に装備される介護車用着座シートを提供する。
【解決手段】介護車は、移動用車輪21と右サイドフレーム3Rと左サイドフレーム3Lとを有する介護車本体1Aと、介護車本体1Aに着脱可能に保持され利用者の腰部が着座する着座シート4とを備えている。着座シート4は、介護車本体1Aに保持され利用者の腰部を支える主シート40と、介護車本体1Aに保持され主シート40に着脱可能に保持されるベルト44とを備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】移動用車輪と右サイドフレームと左サイドフレームとを有する介護車本体と、前記介護車本体に着脱可能に保持され利用者の腰部が着座する着座シートとを備えている介護車であって、前記着座シートは、前記介護車本体に保持され利用者の腰部を支える主シートと、前記介護車本体に保持され前記主シートに着脱可能に連結されるベルトとを備えていることを特徴とする介護車。 【請求項2】請求項1において、前記主シートはベルト挿通孔を備えており、前記ベルトが前記ベルト挿通孔に挿通されることにより前記ベルトと前記主シートとが一体的に連結されることを特徴とする介護車。 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記介護車本体は、前記ベルトの長さ方向の端部を保持するベルト保持部と、前記主シートを保持する主シート保持部とを備えていることを特徴とする介護車。 【請求項4】請求項1〜請求項3の少なくともいずれか一項において、前記着座シートの主シートは、前記主シートの前部が開口する開口部をもつと共に前記主シートの厚み方向に貫通する排泄用の穴を備えていることを特徴とする介護車。 【請求項5】請求項1〜請求項4の少なくともいずれか一項において、前記介護車本体は利用者の背中に対面する背もたれ部を備えており、前記背もたれ部は前記介護車本体に対して着脱可能であることを特徴とする介護車。 【請求項6】介護車本体に着脱可能に保持される介護車用着座シートであって、介護車本体に保持され利用者の腰部を支える主シートと、介護車本体に保持され前記主シートに着脱可能に連結されるベルトとを備えていることを特徴とする介護車用着座シート。 【請求項7】請求項6において、前記主シートはベルト挿通孔を備えており、前記ベルトが前記主シートのベルト挿通孔に挿通されることにより、前記ベルトと前記主シートとが一体化されることを特徴とする介護車用着座シート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は歩行困難な老人、病人、障害者等の利用者が着座する介護車及び介護車用着座シートに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、歩行困難な老人、病人、障害者等の利用者を被介護車を載せて移動させる介護車の開発が進められている。この種の介護車としては、移動用車輪を有する介護車本体と、介護車本体に着脱可能に保持され利用者の腰部が着座する着座シートとを備えたものが知られている。介護車本体は、移動用車輪を有するベース部と、ベース部に立設された右サイドフレームと、ベース部に立設された左サイドフレームとを有する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記した着座シートは介護車本体に着脱可能であるため、着座シートが汚れた場合に洗浄し易いという利点をもつ。 【0004】ところで、介護者は、歩行困難な老人、病人、障害者等といった様々な人が利用するものであり、病状、障害の程度等の相違により、着座性の要請の度合は必ずしも共通ではない。ある者にとっては着座性が良くても、他の者に着座性が必ずしも良好でない場合もある。 【0005】本発明は前記した従来実情に鑑みなされたものであり、着座シートの着座性を更に向上させるのに貢献できる介護車、及び、介護車に着脱可能に装備される介護車用着座シートを提供することを課題とするにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者は、介護車に着脱可能に取り付けられる着座シートを、利用者の腰部を支える主シートと、主シートに着脱可能に保持されるベルトとで分割して構成すれば、主シートが有する特性と、ベルトが有する特性とを変えることが可能となり、これにより介護車に乗っている利用者の要求、体形、障害の程度等に応じて着座シートの着座性を更に向上させるのに貢献でき、しかも主シートとベルトとを分けて洗浄することができ、着座シートの洗浄に有利であることを知見し、本発明に係る介護車、及び、介護車用着座シートを完成した。 【0007】即ち、本発明に係る介護車は、移動用車輪と右サイドフレームと左サイドフレームとを有する介護車本体と、介護車本体に着脱可能に保持され利用者の腰部が着座する着座シートとを備えている介護車であって、着座シートは、介護車本体に保持され利用者の腰部を支える主シートと、介護車本体に保持され主シートに着脱可能に保持されるベルトとを備えていることを特徴とするものである。 【0008】本発明に係る介護車用着座シートは、前記した介護車を構成する介護車本体に着脱可能に保持される介護車用着座シートであって、介護車本体に保持され利用者の腰部を支える主シートと、介護車本体に保持され主シートに着脱可能に保持されるベルトとを備えていることを特徴とするものである。 【0009】本発明に係る介護車、及び、本発明に係る介護車用着座シートによれば、着座シートは、介護車本体に保持され利用者の腰部を支える主シートと、介護車本体に連結され主シートに着脱可能に連結されるベルトとを備えている。このように着座シートを構成する主シートとベルトとが分割されているため、利用者の好み、体形、障害の程度等に応じて、主シート及びベルトにおいて材質特性等の特性を変更することができる。硬め及び柔らかめの組み合わせで例示すれば、主シートを硬め、ベルトを柔らかめとする形態、主シートを柔らかめ、ベルトを硬めとする形態、主シートを硬め、ベルトを硬めとする形態、主シートを柔らかめ、ベルトを柔らかめとする形態を採用することができる。またベルトのベルト幅も利用者に応じて調整することができる。 【0010】しかも着座シートを構成する主シートとベルトとが分割されているため、汚れる頻度が相違することが多い主シートとベルトとを分けて洗浄することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明に係る介護車及び本発明に係る着座シートは、次の形態の少なくとも一を採用することができる。ただし、これらの形態に限定されるものではない。 【0012】・介護車本体は、移動用車輪を有するベース部と、ベース部に立設されたフレームとを有する形態を採用することができる。フレームは、ベース部に立設された右サイドフレームと、ベース部に立設された左サイドフレームとを有する形態を採用することができる。 【0013】・介護車本体は、ベルトの長さ方向の端部を保持するためのベルト保持部と、主シートを保持するための主シート保持部とを備えている形態を採用することができる。これにより着座シートを介護車本体に着脱可能に取り付けることができる。ベルトの長さ方向の端部を保持するためのベルト保持部は、例えば、介護車本体の横側、例えば、左サイドフレーム及び右サイドフレームにそれぞれ設けることができる。主シートを保持するための主シート保持部は、介護車本体の後側に設けることができる。 【0014】・着座シートの構成要素であるベルトの長さ方向の一方の端部には、該一方の端部側を左サイドフレームのベルト保持部に係合させる係合保持具が設けられており、ベルトの長さ方向の他方の端部には、該他方の端部側を右サイドフレームのベルト保持部に係合させる別の係合保持具が設けられている形態を採用することができる。これにより着座シートのベルトを介護車本体に着脱可能に取り付けることができる。 【0015】・ベルトに取り付けられている係合保持具は、フック形状及び突起形状のいずれか一方で形成することができる。また、介護者本体、例えば左サイドフレームや右サイドフレームに設けられたベルト保持部は、フック形状及び突起形状のいずれか他方で形成することができる。 【0016】・ベルトに取り付けられている係合保持具は、高いフック係合機能を確保すべく、金属または硬質樹脂で形成することができる。 【0017】・介護車本体は利用者の背中に対面する背もたれ部を備えており、背もたれ部は介護車本体に対して着脱可能である形態を採用することができる。背もたれ部を介護車本体から外せば、被介護車の移乗に有利となる。 【0018】・介護車の背もたれ部は、介護車に対して前後逆に取り付け可能である形態を採用することができる。背もたれ部の前面及び後面の双方を利用でき、背もたれ部の使用性が向上する。また、背もたれ部を介護車に取り付ける取付スペースの大きさ等に応じて、背もたれ部の前側及び後側を適宜交換することが可能となる。 【0019】・介護車の背もたれ部は、これの前後が実質的に対称形状とされている形態を採用することができる。このようにすれば、背もたれ部の前面及び後面の双方を利用でき、背もたれ部の使用性が向上する。背もたれ部の前面及び後面を互いに交換しても、利用者が感じる違和感を低減または回避するのに有利となる。 【0020】・介護車に装備されている背もたれ部は、着座シートを構成する主シートを着脱可能に保持する主シート保持部を備えている形態を採用することができる。この場合には、主シートに挿通孔を形成しておき、この挿通孔に挿通可能な棒状体を介護車本体に設け、棒状体(例えば実施例では後方保持棒51)で主シート保持部を形成することができる。主シートに形成された挿通孔、挿通孔に挿通可能な棒状体は、介護車の車幅方向に沿ってのびている形態を採用することができる。 【0021】・着座シートのベルトは、着座シートの前部において架設されている形態を採用することができる。着座シートの前側の保持性が向上する。場合によっては、着座シートのベルトは、着座シートの後側また横側において架設されている形態を採用することもできる。 【0022】・着座シートを構成する主シート及びベルトの少なくとも一方は、他方を着脱可能に連結する連結部を有することができる。例えば、連結部はベルト挿通孔で形成できる。 【0023】・着座シートのベルトは、これの長さ方向の少なくとも一端部に、手指でベルトを引っ張り操作することができる操作片をもつ形態を採用することができる。 【0024】・着座シートの主シートはベルト挿通孔を備えており、ベルトがベルト挿通孔に挿通されることによりベルトと主シートとが一体的に連結される形態を採用することができる。ベルトと主シートとをボタンなどのみで結合して一体的に連結する場合に比較して、着座シートに係る体重負荷が大きいときであっても、ベルトと主シートとの一体連結性を高めるのに有利となる。 【0025】・着座シートのうちベルト挿通孔は、主シートを折り返すことにより構成することができる。ベルト挿通孔を設ける位置は特に限定されないものの、後述の実施例のように、着座シートのうち前側に設けることができる。場合によっては、ベルト挿通孔は、着座シートのうち後側に設けても良いし、横側に設けても良い。このベルト挿通孔の数は特に限定されるものではない。 【0026】・着座シートの主シートにも、介護車本体の主シート保持部を挿入するための挿入孔を、主シートを折り返すことにより構成することができる。この挿通孔を設ける位置は特に限定されないものの、後述の実施例のように、主シートのうち後側に設けることができる。場合によっては、この挿通孔は、主シートのうち前側に設けても良いし、横側に設けても良い。この挿通孔の数は特に限定されるものではない。 【0027】・ベルト挿通孔は介護車本体の車幅方向にのびている方式を採用できる。この場合には、ベルト挿通孔に挿通されるベルトとしては、一般的には、介護車本体の車幅方向にのびている方式を採用できるが、これに限定されるものではない。 【0028】・着座シートを構成するベルト及び主シートのいずれか一方に被係止部を設け、ベルト及び主シートのいずれか他方に被係止部と係止可能な係止部を設ける形態を採用することができる。これにより着座シートを構成するベルト及び主シートの一体性を高めることができる。被係止部は、例えば、ボタン及びボタン穴の一方で形成できる。係止部は、例えば、ボタン及びボタン穴の他方で形成できる。 【0029】・ベルトはこれの長さを調整する長さ調整手段を備えて形態を採用できる。 【0030】・着座シートの主シートは、これの厚み方向に貫通する排泄用の穴を有する形態を採用することができる。被介護車が介護車に乗ったまま排泄用の穴を介して排泄することができ、介護性を高めることができる。 【0031】・排泄用の穴は、主シートに形成された平面でU形状の穴を利用して形成されている形態を採用することができる。例えばU形状の穴の開口側をベルトが架設できる。 【0032】・着座シートの主シートに形成された排泄用の穴は、平面で、Oの字形状、Uの字形状、Vの字形状である形態を採用することができる。この場合、排泄し易さを確保できる。 【0033】 【実施例】以下、実施例を図面を参照して説明する。 【0034】図1は全体構成を示す。本例における介護車1は、ベッドなどに寝ている老人や障害者等の利用者をベッドから移乗させる移乗器として利用できるものである。本例では、介護車1に乗った利用者の顔側が前部、背中側が後部とされる。介護車1は、介護車本体1Aと、介護車本体1Aに着脱可能に取り付けられた着座シート4とから構成されている。介護車本体1Aは、図1に示すごとく、可動台となるベース部2と、ベース部2から立設された左右一対のサイドフレーム3(つまり右サイドフレーム3R、左サイドフレーム3L)と、着座シート4の後方に着脱可能に配置された背もたれ部5とを有している。 【0035】図1に示すごとく、ベース部2は、前方部22、左側部23及び右側部24よりなり、後方部が開放されたコの字型に形成されている。また、ベース部2は、その四方に任意の場所に移動するための移動用車輪21を有している。この移動用車輪21は前側車輪211と後側車輪212とで構成されている。 【0036】図1に示すごとく、ベース部2は、前記左側部23と前記右側部24との間に架け渡して設けられたティッピングバー7を有している。このティッピングバー7は、着座シート4の高さ位置を調整する際のロックまたはロック解除を行うロック・ロック解除部材として機能するものであり、介助者等が踏込み可能な踏込み部71を有している。踏込み部71は、後側車輪212よりも後方に位置する踏込み位置711と、ベース部2における後方を開放する退避位置712との間を移動できるようになっている。 【0037】図1に示すごとく、ティッピングバー7は、踏込み部71の両端に一対の延長部72を有する平面図においてコの字型に形成されている。また、ベース部2における左側部23及び右側部24の後方部分には、踏込み部71を踏込み位置711に移動させたときに、延長部72と当接する踏込みストッパー25が設けられている。 【0038】図1に示すごとく、介護車本体1Aの主フレームを構成するサイドフレーム3(3R,3L)は、横断面円形状のパイプをLの字形状に曲成することにより構成されており、ベース部2から互いに対向するように上方に向けて立設された立設部32と、着座シート4の上方において後方へ向けてほぼ水平に沿って屈曲した後方屈曲部33とを有している。後方屈曲部33は利用者の手掛け部として機能できる。 【0039】サイドフレーム3の立設部32は、着座シート4を所定の高さに昇降させるためのガス圧機構を備えた昇降機構と、着座シート4の所望の昇降位置をロックするロック機構とを内蔵している。サイドフレーム3の立設部32の下方においては、前記ロック機構のロック解除を行うロック解除レバー323が設けられている。図1に示すごとく、ロック解除レバー323は、ティッピングバー7の踏込み部71を前記退避位置712にしたとき、延長部72に係合する。そして、退避位置712にあるティッピングバー7の踏込み部71が介助者等により踏み込まれると、ロック解除レバー323が解除操作され、前記昇降機構の昇降ができ、ひいては着座シート4の昇降ができるようになっている。従ってティッピングバー7は、着座シート4の昇降操作を開始する昇降操作開始手段として機能できる。 【0040】図1、図2に示すごとく、サイドフレーム3(右サイドフレーム3R、左サイドフレーム3L)の後方屈曲部33の先端部には、着脱式の背もたれ部5を取り付けてそれを支持するための後方立設部34が設けられている。後方立設部34には、介護車本体1Aの後方に開口する切欠き部341が設けてある。後方立設部34の後方には、介助者が把持して介護車1を移動させるための手持ちバー35が設けられている。 【0041】サイドフレーム3(3R,3L)の立設部32の前方には、着座シート4のベルト44を取り付けるためのサイド支持板31が互いに対向するように設けられている。このサイド支持板31は、後述するハンドル部6を支持するサイド支持板をも兼ねており、その後部がサイドフレーム3(3R,3L)の立設部32に固定されて支持されている。各サイド支持板31の外面には固定突起315が突設されている。固定突起315は、後述のベルト44の端部を介護者本体1Aに係止保持するためのベルト保持部として機能でき、右サイドフレーム3R、左サイドフレーム3Lにそれぞれ設けられている。 【0042】図1に示すごとく、背もたれ部5はサイドフレーム3に設けられており、棒状体で形成された後方保持棒51を有している。後方保持棒51は、背もたれ部5における片側の端部に片持ち支持されており、介護車本体1Aの車幅方向に沿って且つ水平に沿ってのびている。後方保持棒51は、後述するように着座シート4の主シート40の挿通孔42に挿入されてこれを係合するため、主シート保持部として機能する。背もたれ部5は、サイドフレーム3における切欠き部341に挿入される挿入棒53を有している。背もたれ部5は、挿入棒53が切欠き部341に挿入されていることによって、サイドフレーム3に着脱可能に取り付けられている。 【0043】サイドフレーム3の後方立設部34及び背もたれ部5について更に説明を加える。図2、図4(a)に示すごとく、切欠き部341は、左右一対の後方立設部34において、上下にそれぞれ2箇所形成されている。切欠き部341は、後方立設部34の後部の上部に、挿入棒53を挿入するための開口部342を有すると共に、開口部342よりも下方に位置する収納部343を有している。開口部342は、挿入棒53の直径よりも若干大きい幅を持っており、背もたれ部5の挿入棒53を容易に挿入できるようになっている。開口部342は介護車本体1Aの後方を開放して形成されている。収納部343は、開口部342から連続して形成されており、開口部342から挿入棒53を挿入した後、挿入棒53はこの収納部343に着脱可能に収まるようになっている。背もたれ部5の挿入棒53が収納部343に支承されることにより、背もたれ部5は介護車本体1Aのサイドフレーム3に着脱可能に取り付けられる。従って、挿入棒53、切欠き部341、収納部343は、背もたれ部を取り付けるための背もたれ取付手段として機能できる。 【0044】図5に示すように、背もたれ部5には、衝撃等を吸収するクッション材54が取り付けられている。このクッション54は、背もたれ部5の前後に対称に設けられている。つまり、背もたれ部5は、その前後が対称に製作してあり、前記後方立設部34に対して前後を逆にして取付けが可能となっている。 【0045】図1に示すごとく、サイドフレーム3の前方には、サイドフレーム3(3R,3L)の間隔L4を一定に保つように架け渡されたハンドル部6が設けてある。ハンドル部6は把持可能な把持部61を有している。把持部61は、利用位置611と開放位置612との間を揺動できるようになっている。ハンドル部6が利用位置611にあれば、着座シート4に着座している利用者の支えとして利用できる。ハンドル部6が必要でなければ、ハンドル部6を開放位置612にすれば良い。ハンドル部6は把持部61の両端に一対の支柱部62を有するコの字型に形成されている。図2に示すごとく、ハンドル部6は把持部61の利用位置611において把持部61を固定する掛止機構620を有している。 【0046】さて図1に示すごとく、サイドフレーム3(3R,3L)の間には、着脱可能に設けられた着座シート4が取り付けられている。 【0047】着座シート4は、利用者の腰部を支える広面積をもつ主シート40と、主シート40に着脱可能に保持されたベルト44とで構成されている。ベルト44は介護車1の車幅方向に沿って架設されており、着座シート4の前側に位置している。図6はベルト44の平面形態を示す。図6に示すごとく、ベルト44は、車幅方向に沿って延設された可撓性を有する長尺なベルト本体440と、ベルト本体440の長さ方向の一端側に保持され係止孔441cをもつ第1係合保持具441と、ベルト本体440の長さ方向の他端側に保持され係止孔442cをもつ第2係合保持具442とを備えている。第1係合保持具441及び第2係合保持具442は、強度を確保すべく金属または硬質樹脂で形成されている。 【0048】更に図6に示すように、ベルト44の第1係合保持具441側には舌片形状をなす第1操作片446が延設されていると共に、ベルト44の第2係合保持具442側には舌片形状をなす第2操作片447が延設されている。図6に示すように、第1操作片446は第1係合保持具441よりもベルト44の長さ方向の先方に突出していると共に、第2操作片447は第2係合保持具442よりもベルト44の長さ方向の先方に突出している。これにより第1操作片446及び第2操作片447を手指で掴み、ベルト44に対して引っ張り操作等の操作をするのが容易となる。 【0049】ベルト44には所定の間隔を隔てて被係止部448が直列に形成されている。被係止部448はボタン及びボタン穴のうちの一方(本例では例えばボタン)で形成されている。 【0050】図7は着座シート4の主要素である主シート40の平面図を示す。図7に示すごとく、着座シート4の主シート40は、利用者が排泄時に使用できる穴43を形成するように、介護車本体1Aの前後方向に沿ってつまり矢印X1方向に沿って延設された一対の延設部40aと、延設部40aの後部をつなぐ連結部40cとで構成されている。排泄用の穴43は、介護車本体1Aの前後方向に沿ってつまり矢印X1方向に沿って延設されており、主シート40の厚み方向に貫通している。 【0051】図7に示すように、排泄用の穴43は、介護車本体1Aの前側で開口する開口部43rと、介護車本体1Aの後側の半円弧形状をなす円弧部43sと、互いに対面すると共に車幅方向に沿った直線部43uとを備えており、主シート40の中央部分において平面でUの字形状をなしている。図7に示すごとく、主シート40には所定の間隔を隔てて係止部4sが直列に形成されている。係止部4sはベルト44の被係止部448と係止するためのものであり、ボタン及びボタン穴のうちの一方(例えばベルト44の被係止部448がボタンである場合には、ボタンと係合するボタン穴。なお、必要に応じてボタンとボタン穴は、逆に取り付けても良い)で形成されている。 【0052】図8は図7のW8−W8線に沿った断面を示す。図8に示すごとく、主シート40は、帆布層405を2枚のシート層400で挟んで積層して構成されている。シート層400は軟質層401と表皮403とを積層して構成されている。軟質層401は軟質であるため、利用者の着座性を向上できる。図8に示すように、主シート40において軟質層401は2重積層構造であるため、クッション性、着座性を更に向上できる。軟質層401は必要性に応じて単一層としても良いし、3重積層構造、4重積層構造等の複数積層構造化としても良い。 【0053】軟質層401は発泡ウレタン材で、表皮403はナイロン材で形成できるが、これらに限定されるものではなく、他の材質でもよい。帆布層405は主として引っ張り強度を高めるために織物で形成されてあり、芯材として機能できる層である。図7〜図10において、4xは主シート40における縫製部分を示す。 【0054】図9は図7のW9−W9線に沿った断面を示す。図9に示すごとく、主シート40の延設部40aの前部の第1折り返し部分40eを折り返すことにより、筒形状となり得るベルト挿通孔481が形成されている。なお、ベルト挿通孔481は、図9では直線状として図示されているが、主シート40の第1折り返し部分40eと、第1折り返し部分40eに対面する対面部分40fとを矢印W1方向に互いに遠ざかる方向に変位させれば、ベルト挿通孔481の横断面形状が筒形状に近づくように、ベルト挿通孔481が開く。なお、ベルト挿通孔481は介護車本体1Aの車幅方向に沿ってのびているものである。 【0055】図9に示すように、ベルト挿通孔481付近では、軟質層401が表側で2層積層構造、裏側で2層積層構造とされ、合計で4層積層構造とされているため、クッション性が確保され、利用者の着座性を向上させるのに有利となる。殊に、ベルト44が硬めであるときであっても、主シート40のベルト挿通孔481にベルト44が挿通された場合には、ベルト挿通孔481に挿通されたベルト44の表側に軟質層401が2層積層され、ベルト44の裏側に軟質層401が2層積層されるため、クッション性、着座性の向上に貢献することができる。 【0056】図10は図7のW10−W10線に沿った断面を示す。図10に示すごとく、主シート40の後部の第2折り返し部分40kを折り返すことにより、筒形状となり得る挿通孔42が形成される。挿通孔42は、図10では直線状に図示されているが、主シート40の第2折り返し部分40kと、第2折り返し部分40kに対面する対面部分40mとを矢印W2方向に変位させれば、挿通孔42の横断面形状が筒形状に近づくように挿通孔42が開く。なお、挿通孔42は介護車本体1Aの車幅方向に沿ってのびているものである。 【0057】図10に示すように、挿通孔42付近では、軟質層401が表側で2層積層構造、裏側で2層積層構造とされ、合計で4層積層構造とされているため、クッション性が確保され、着座性を向上させるのに有利となる。殊に、後述するごとく、主シート40の挿通孔42に背もたれ部5の後方保持棒51が挿通された場合には、挿通孔42に挿通された後方保持棒51の表側に軟質層401が2層積層され、後方保持棒51の裏側に軟質層401が2層積層される。 【0058】着座シート4を介護車本体1Aに取り付ける形態について説明を加える。まず、主シート40のうち互いに対向するように形成された合計2個のベルト挿通孔481にベルト44をこれの長さ方向の端側から挿通して差し込み、第1係合保持具441及び第2係合保持具442を主シート40から突出させておく。この状態では、主シート40のベルト挿通孔481にベルト44が挿通されているため、両者の一体結合性を向上させることができる。また、ベルト44の被係止部448(例えばボタン)と主シート40の係止部4s(例えばボタン穴)とを係合させれば、ベルト44と主シート40との一体結合性を高めることができ、主シート40に対するベルト44の離脱抑えに貢献できる。 【0059】次に、図4(a)に示すごとく、着座シート4のベルト44の一方の第1係止保持具441の係止孔441cを左サイドフレーム3Lのサイド支持板31の固定突起315に係脱可能に係止する。同様に、着座シート4のベルト44の他方の第2係止保持具442の係止孔442cを右サイドフレーム3Rのサイド支持板31の固定突起315に係脱可能に係止する。これにより着座シート4の前側であるベルト44を架設されるように介護車本体1Aに着脱可能に取り付ける。 【0060】また図4(b)に示すごとく、背もたれ部5の後方保持棒51を矢印E1方向つまり車幅方向に沿って移動させることにより、背もたれ部5の後方保持棒51をこれの先端51eから着座シート4の主シート40の挿通孔42に挿入し、後方保持棒51及び主シート40の挿通孔42を係合する。このとき図4(b)に示すように、後方保持棒51は、背もたれ部5の本体部50の片側より片持ち支持されているため、両者を容易に挿入係合することができる。 【0061】図4に示すごとく、しかも後方保持棒51は介護車1の車幅方向にのびた棒状で形成されているため、また、主シート40の挿通孔42も介護車1の車幅方向にのびた筒形状であるため、後方保持棒51と挿通孔42との係合距離及び係合面積も大きく確保され、着座シート4の保持性を高め得る。このように介護車本体1Aの要素である背もたれ部5の後方保持棒51は、主シート保持部として機能できる。 【0062】図1に示すように着座シート4を介護車本体1Aに取り付けた状態では、着座シート4は、第1係合保持具441、第2係合保持具442、後方保持棒51により3点支持されている。 【0063】本例では、背もたれ部5は、前後が対称に製作してあるため、背もたれ部5の前後を逆にすることにより、着座シート4の左右どちら側でも係合することができる。 【0064】次に、背もたれ部5を介護車本体1Aに取り付ける形態について説明を加える。図5(a)に示すごとく、背もたれ部5における複数本の挿入棒53を後方立設部34における切欠き部341の開口部342にそれぞれ挿入する。その後、図5(b)に示すごとく、背もたれ部5の挿入棒53が切欠き部341における収納部343に収納されるように、背もたれ部5を下方に向けてスライドさせる。これにより背もたれ部5を介護車本体1Aに着脱可能に取り付けることができる。 【0065】次に介護車1の使用方法、特に、利用者である利用者の乗降方法について代表的な使用形態を例示する。本例の介護車1を使用する利用者は、主に寝たきりの老人、もしくは自力で起き上がることができない障害者等である。そのためこれらの利用者は、通常、ベッドの上に寝ていることが多い。そのため、寝たきりの老人、障害者等の利用者をベッドから介護車1に乗せる場合について説明する。まず、図11(a)に示すごとく、利用者が座っているあるいは寝ているベッド81の上に、利用者が居る場所を避けて、着座シート4を敷く。この着座シート4は、ベルト44を主シート40のベルト挿通孔481に離脱可能に挿通することにより、ベルト44と主シート40とはすでに一体化している。次に図11(b)に示すごとく、着座シート4の上に利用者を座らせる。ここで場合によっては、着座シート4の上に利用者を乗せるのではなく、ベッド81の上に座っているあるいは寝ている利用者の下に着座シート4を差し込んでもよい。 【0066】次に図11(c)に示すごとく、介助者は、介護車本体1Aの後部をベッド81に対して向けるように介護車本体1Aを配置する。そしてベース部2のうち立設部32よりも後方の部分2mがベッド81の下に潜り込むように、介護車本体1Aを矢印F1方向に移動させる。このときハンドル部6を利用位置611に固定して用いることができる。 【0067】次に図12(a)に示すごとく、着座シート40を構成するベルト44の第1係合保持具441を、介護車本体1Aのサイド支持板31の固定突起315に係合して固定させる。同様に、ベルト44の他方の第2係合保持具442を、介護車本体1Aのサイド支持板31の突起315に係合して固定させる。そして、背もたれ部5に設けられた後方保持棒51を前記したように移動させて着座シート4の主シート40の挿通孔42に挿通して両者を係合させる。また背もたれ部5をその挿入棒53が後方立設部34の切欠き部341に挿入されるように、サイドフレーム3にこれの後方から取り付ける。 【0068】次に、図12(b)に示すごとく、介助者は、利用者の体を支えて少し浮かせることにより、利用者の体重が着座シート4にかかる負荷を軽減させながら、介助者はティッピングバー7の踏込み部71を踏み込む(図1参照)。このとき、ティッピングバー7はロック解除レバー323に係合しているので、ロック解除レバー323が解除操作され、昇降機構のロック状態が解除される。そのためサイドフレーム3の立設部32が自動的に上方に伸びて、利用者を載せた状態の着座シート4がベッド81から矢印U1方向に持ち上げられる。 【0069】そして、利用者を載せた状態の介護車1を矢印F2方向に前進させてベッド81から離す。このときも、ハンドル部6が利用者の支えとなるように、ハンドル部6を利用位置611に固定して用いることができる。その後、サイドフレーム3の後方に設けられた手持ちバー35を介助者は握って、洋式トイレ等のトイレ、食卓テーブルといった任意の場所へ、利用者を載せた介護車1を移動させる。洋式トイレに介護車1を移動させたときには、利用者は介護車1に乗ったままの状態で、着座シート4の排泄用の穴43を利用して排泄を行うことができる。食卓テーブルに介護車1を移動させたときには、利用者は介護車1に乗ったままの状態で、食卓テーブルで食事を採ることができる。 【0070】次に利用者を介護車1からベッド81に移す場合について説明を加える。この場合には、基本的には、ベッド81から介護車1に乗せる場合の方法と逆の順次を行えばよい。まず、図13(a)に示すごとく、介助者は、ベース部2のうち立設部32よりも後方の部分2mがベッド81の下に潜り込むようにして、利用者を載せた介護車1を矢印F1方向に後退させる。次に図13(b)に示すごとく、介助者は、ティッピングバー7の踏込み部71を踏み込む(図1参照)。そのためサイドフレーム3が下方に縮んで、利用者を載せた状態の着座シート4が矢印U2方向に下降するため、利用者がベッド81に載せられる。 【0071】次に、図14(a)に示すごとく、背もたれ部5の挿入棒53を切欠き部341から外すと共に、後方保持棒51を車幅方向に沿って移動させることにより着座シート4の挿通孔42から抜き出す。また着座シート4のベルト44の第1係合保持具441及び第2係合保持具442を介護車本体1Aの固定突起315から外す。これにより着座シート4は介護車本体1Aから取り外される。次に介護車本体1Aを矢印F2方向に前進させてベッド81から離す。このとき、図14(b)に示すごとく、着座シート4の上には利用者の体重がかかっているので、利用者と着座シート4はベッド81の上に乗ったままの状態になる。その後、利用者の腰部の下から着座シート4を外すと共に、利用者をベッド81の上に寝かせる。 【0072】以上説明したように本例においては、着座シート4は、介護車本体1Aに保持され利用者の腰部を支える主シート40と、介護車本体1Aに保持され主シート40に着脱可能に連結されるベルト44とで構成されている。このため利用者の好みに応じて、主シート40及びベルト44において材質特性等の特性を変更することができる。 【0073】硬め及び柔らかめの組み合わせで例示すれば、主シート40の材質を硬めと柔らかめの双方を用意すると共に、ベルト44の材質を硬めと柔らかめの双方を、オプションとして用意しておくことができる。この場合には、主シート40を硬め、ベルト44を柔らかめとする形態、主シート40を柔らかめ、ベルト44を硬めとする形態、主シート40を硬め、ベルト44を硬めとする形態、主シート40を柔らかめ、ベルト44を柔らかめとする形態を採用することができる。 【0074】このため利用者の好み、体形、状況等の種々の要請に応じて、着座シート4の着座特性を調整することができ、着座性を改善することができる。更にまた利用者に応じて、ベルト44のベルト幅を広くしたり、狭くしたりすることができ、この意味においても着座シート4に対する着座性を改善することができる。 【0075】更に本例では、主シート40に形成されている排泄用の穴43は平面形状でUの字形状をなしており、そしてUの形状の開口部43r側にベルト44が架設されるため、ベルト44のベルト幅を調整すれば、Uの字形状の排泄用の穴43の長さL(図3(a)参照)を調整することができる。このため、介護車1に乗っている男性の利用者の下半身局部と着座シート4のベルト44との干渉度合を軽減させるのに有利となり、この意味においても着座シート4に対する着座性を改善することができる。 【0076】加えて本例では、着座シート4を構成する主シート40とベルト44とを互いに分離させて洗浄することができる。このため、着座シート4のうち主シート40は汚れる頻度が高い場合には、主シート40とベルト44とを分離させて主シート40のみを洗濯機等で洗浄することができる。よってベルト44に装備されている第1係合保持具441,第2係合保持具442が硬質である場合であっても、硬質の第1係合保持具441,第2係合保持具442で洗濯機等の洗濯槽を損傷させることを低減または回避するのに有利となる。 【0077】ところでベルト44と主シート40とをボタンのみでまたはホックのみで結合して一体化する方策も考えられる。しかしこの場合には利用者の体重による負荷が着座シート4に作用するとき、ベルト44と主シート40とに大きな負荷が作用するため、結合部分が外れるおそれも少なからずあり、好ましくない。この点本例では、着座シート4を構成する主シート40のベルト挿通孔481にベルト44を挿入して着座シート4を構成した場合には、ベルト44と主シート40とはベルト挿通孔481の長さにわたり広い面積で接触係合することができる。従って、ベルト44と主シート40との一体性が高まる。よって利用者の体重に基づく負荷が着座シート4に作用するとき、負荷に対する耐久性の向上を測り得る。 【0078】更に本例では、着座シート4を構成する主シート40とベルト44とは、図3から理解できるように左右が対象形状とされているため、必要に応じて、着座シート4を構成する主シート40とベルト44とを裏返して使用することもできる。 【0079】また本例では、背もたれ部5は、後方立設部34の後方より着脱可能に設けてある。そのため、例えば、利用者を介護車1とベッド81等との間で乗降させる場合、背もたれ部5を取り外すことによって、介護車1の後方を開放することができる。そのため、利用者を介護車1とベッド81等との間で容易に乗降させることができる。また、背もたれ部5は、背もたれ取付手段として機能できる挿入棒53を有しており、後方立設部34は切欠き部341を有している。そして、挿入棒53を切欠き部341に係合させることにより背もたれ部5をサイドフレーム3に簡単に取り付けることができる。この係合は、後方立設部34において部分的に形成された切欠き部341に挿入棒53を係合することにより行われている。そのため、背もたれ部5をサイドフレーム3との間で容易に着脱することができる。さらに、主シート40の排泄用の穴43をUの字形状にすることにより、この排泄用の穴43の縫製が行い易くなり、縫製コストを低減することもできる。 【0080】ところで、利用者を介護車1に乗せる際には、着座シート4にまず利用者を座らせた後、背もたれ部5を介護車本体1Aに取り付ける。そのとき、介護車1の着座シート4には利用者が着座している。そのため、背もたれ部5を介護車本体1Aに取り付ける際に利用者が障害となり易い。しかし本例では、前記のごとく、介護車本体1Aの後方から背もたれ部5の挿入棒53を介護車本体1Aの切欠き部341に容易に係合させることができる。そのため、背もたれ部5をサイドフレーム3に取り付ける際に利用者が障害にならない。そのため、背もたれ部5を容易にサイドフレーム3に取り付けることができる。 【0081】また、利用者を介護車1から降ろす際には、介護車本体1Aに取り付けられている着座シート4に利用者が座っている状態で背もたれ部6を取り外す。そのため、利用者が背もたれ部5を取り外す際の障害となり易い。しかし本例では前記のごとく、介護車本体1Aの後方から、つまり利用者の後方から、背もたれ部5の挿入棒53を介護車本体1Aの切欠き部341より容易に取り外すことができる。そのため、背もたれ部5をサイドフレーム3から取り外す際に利用者が障害にならない。よって、背もたれ部5を容易にサイドフレーム3から取り外すことができる。それ故、背もたれ部5の着脱が容易である。 【0082】(他の実施例)図15は他の実施例に係り、ベルト44の長さ方向の一方の端側に設けられた第1係合保持具441Bを示す。第1係合保持具441Bはベルト44のベルト本体440の長さを調整できる機能を備えている。即ち、第1係合保持具441Bは、サイド支持板31の固定突起315に離脱可能に係止可能な係止孔441cと、ベルト44を挿通すると共にベルト44を係合可能な複数個の挿通係合孔441e,441f,441hとをもつ。挿通係合孔441e,441f,441hに挿通されるベルト量を調整することにより、ベルト44のベルト本体440は長さ調整可能とされている。このように利用者の体形、状況等に応じて、ベルト44のベルト本体440を長さを調整すれば、利用者の着座性を一層向上させるのに有利となる。 【0083】その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。また明細書全文に現れてくる部材または部品の形容はあくまでも例示であり、これらの記載に限定されるものではない。 【0084】(付記)上記した記載から次の技術的思想も把握できる。 【0085】(1)介護車に着脱可能に保持される介護車用着座シートを主シートと共に構成し、介護車に乗る利用者の腰部を支える主シートに連結されるベルトであって、ベルトは、介護車に着脱可能に保持可能であり、且つ、前記主シートに着脱可能に連結可能であることを特徴とする介護車用着座シート用のベルト。 【0086】(2)介護車に着脱可能に保持される介護車用着座シートをベルトと共に構成し、介護車に乗る利用者の腰部を支える主シートであって、主シートは、介護車に着脱可能に保持可能であり、且つ、介護車に着脱可能に保持される前記ベルトを着脱可能に連結可能であることを特徴とする介護車用着座シート用の主シート。 【0087】 【発明の効果】本発明に係る介護車、及び、介護車用着座シートによれば、着座シートは、介護車本体に保持され利用者の腰部を支える主シートと、介護車本体に保持され主シートに着脱可能に保持されるベルトとを備えている。このため老人や障害者等の利用者の好み、体形、障害の程度等に応じて、主シート及びベルトにおいて材質特性を変更することができる。硬め及び柔らかめの組み合わせで例示すれば、主シートを硬め、ベルトを柔らかめとする形態、主シートを柔らかめ、ベルトを硬めとする形態、主シートを硬め、ベルトを硬めとする形態、主シートを柔らかめ、ベルトを柔らかめとする形態を採用することができる。このため利用者の好み、利用者の状況に応じて、着座シートの着座特性を調整することができ、着座性を改善することができ、利用者を介護するのに適する。 【0088】更に主シートとベルトとを分離させて洗浄することができる。このため、主シートとベルトとの汚れる頻度が相違する場合には、着座シートの洗浄を軽減するのに有利である。着座シートのうち主シートの汚れる頻度が高い場合には、主シートとベルトとを分離させて主シートのみを洗濯機等で洗浄することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月25日(2000.5.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081776 【弁理士】 【氏名又は名称】大川 宏
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| 【公開番号】 |
特開2001−333939(P2001−333939A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月4日(2001.12.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−155096(P2000−155096) |
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