| 【発明の名称】 |
縦列連結車椅子 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 宰治
【氏名】木村 悦博
【氏名】林 智子
【氏名】岸田 利一
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| 【要約】 |
【課題】2台の車椅子を縦列連結し後方車椅子の手押し操作でも走行性、操作性、着脱性に優れ、市販車椅子の寸法格差に対応可能な縦列連結装置を提供する。
【解決手段】前後に所定間隔で配置された車椅子同士を平面的に交差する2本の連結棒で連結した縦列連結車椅子であって、前記交差する2本の連結棒の一方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部左端フレームに、 同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部右端フレームに枢結し、他方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部右端フレームに、同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部左端フレームに枢結している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前後に所定間隔で配置された車椅子同士を平面的に交差する2本の連結棒で連結した縦列連結車椅子であって、前記交差する2本の連結棒の一方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部左端フレームに、 同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部右端フレームに枢結し、他方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部右端フレームに、同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部左端フレームに枢結して成ることを特徴とする縦列連結車椅子。 【請求項2】 前後に所定間隔で配置された車椅子同士を平面的に交差する2本の連結棒で連結した縦列連結車椅子であって、前記交差する2本の連結棒の一方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部左端フレームに、 同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部右端フレームにそれぞれ左右上下に揺動自在な継手手段を介して枢結し、他方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部右端フレームに、同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部左端フレームにそれぞれ左右上下に揺動自在な継手手段を介して枢結して成ることを特徴とする縦列連結車椅子。 【請求項3】 前記車椅子が、前記連結棒を枢結する継手手段を備えた連結棒取付手段と、同手段を車椅子フレームに着脱自在に取り付けるためのフレーム取付手段とから成る連結棒・フレーム取付ユニットを、車椅子の前部左右端と後部左右端のフレームに係着して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の縦列連結車椅子。 【請求項4】 前記2本の連結棒が、そのいずれか1本の継手手段の片方又は両方の取付高さを変えて互いに交差させて成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【請求項5】 前記2本の連結棒が、そのいずれか1本又は両方のそれぞれの継手手段の近傍から上又は下へ屈曲又は湾曲して高さを変え互いに交差させて成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【請求項6】 前記2本の連結棒が、一方の連結棒に長いスリットを備え、他方の連結棒を同スリットを介して貫設して互いに交差させて成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【請求項7】 前記連結棒を枢結する継手手段が、前記連結棒・フレーム取付ユニットの先端の連結棒取付手段の上方へ突出した連結棒を枢結するためのピンと、連結棒の先端に有する前記ピン径より大きめの直径の貫通した穴とを枢結して成ることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【請求項8】 前記連結棒を枢結する継手手段が、前記連結棒・フレーム取付ユニットの先端の連結棒取付手段の上方へ突出した連結棒を枢結するためのピンと、連結棒の先端に前記ピンに嵌合させるための貫通孔を有する自在継手とを枢結して成ることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【請求項9】 前記自在継手が、連結棒の先端に前記ピンに嵌合させるための貫通孔を有する球体及び該球体を囲む上下端が開放されたケーシングで構成されて成ることを特徴とする請求項8に記載の縦列連結車椅子。 【請求項10】 前記連結棒・フレーム取付ユニットが、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で下方に突出した梁に嵌合する筒と、該筒の下部に固着され下方に突出した連結棒を枢結するためのピンと、前記筒の上方の一部をU字型板に形成し、前記T字型梁の他方を挟持すると同時に、U字型板の先端上部に配設された穴を貫通し前記挟持された梁の上面を通過するピンとを有して成ることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【請求項11】 前記連結棒・フレーム取付ユニットが、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で水平方向に突出した梁に嵌合する筒と、該筒の後方に固着され上又は下方に突出した連結棒を枢結するためのピンを有する連結棒取付手段と、前記筒の前方の一部をU字型板に形成し、前記T字型梁の他方を挟持すると同時に、U字型板の先端上部に配設された穴を貫通し前記挟持された梁の前面を通過するピンとを有して成ることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【請求項12】 前記連結棒・フレーム取付ユニットが、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で水平方向に突出した梁に嵌合する筒と、該筒の後方であって筒に固着されて上又は下方に突出した連結棒を枢結するためのピンと、前記筒の前方の一部をU字型板に形成し、前記T字型梁の他方を挟持すると同時に、U字型板の先端上部に配設された穴を貫通し前記挟持された梁の前面を通過するピンとを有して成ることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、2台の車椅子を縦列に連結し、一人で2台の車椅子を自在に操作できる縦列連結車椅子に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】 一般に、車の縦列連結はトレーラや列車に見られるように、方向制御性の良さから先行車を駆動して後方車を牽引する方式がとられている。しかし、車椅子の縦列連結に限れば、前方車を手押し操作するとなると、連結装置が介護者の妨げになることと、2台の車椅子の間に介護者が挟まれる形になり後方車の患者の様子が介護者に見えなくなることが問題になる。また、先願発明としては、例えば特開平9−56750号公報「患者が乗っている車椅子を路上移送する方法及び同方法に用いる連結具」(従来方式1)、特開平10−179646号公報「車椅子同士の連結装置」(従来方式2)、特開平10−277097号公報「車椅子同士の連結装置」(従来方式3)が開示されている。 【0003】前記従来方式1は、患者が乗る車椅子を2輪車や3輪車で牽引する方法であり、2台の車椅子を連結することには不向きである。従来方式2は、2台の車椅子同士を横に連結する方法で、横幅が広すぎるために、横幅がドア等の幅を越え入り込めない場所があったり、狭い通路では他の通行の邪魔になりやすい。従来方式3は、前方車椅子と後方車椅子が左右上下に屈曲自在な連結杆1本のみで連結されているため、後方車椅子による操作意思が前方車椅子に伝わりがたく、直進性や方向制御性に難点がある。また、車椅子の左右フレームにまたがる梁が必要で、市販車椅子の寸法格差への柔軟な対応、軽量化、着脱の簡略化が難しい。 【0004】以上説明した現状に鑑み、本発明では2台の車椅子を縦列に連結して、一人で2台の車椅子を自在に所望方向へ移動できる、縦列連結車椅子を提供する。 【0005】 【課題を解決するための手段】 本発明者は,上記に鑑み鋭意研究の結果,次の手段によりこの課題を解決した。 (1)前後に所定間隔で配置された車椅子同士を平面的に交差する2本の連結棒で連結した縦列連結車椅子であって、前記交差する2本の連結棒の一方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部左端フレームに、 同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部右端フレームに枢結し、他方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部右端フレームに、同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部左端フレームに枢結して成ることを特徴とする縦列連結車椅子。 (2)前後に所定間隔で配置された車椅子同士を平面的に交差する2本の連結棒で連結した縦列連結車椅子であって、前記交差する2本の連結棒の一方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部左端フレームに、 同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部右端フレームにそれぞれ左右上下に揺動自在な継手手段を介して枢結し、他方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部右端フレームに、同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部左端フレームにそれぞれ左右上下に揺動自在な継手手段を介して枢結して成ることを特徴とする縦列連結車椅子。 【0006】(3)前記車椅子が、前記連結棒を枢結する継手手段を備えた連結棒取付手段と、同手段を車椅子フレームに着脱自在に取り付けるためのフレーム取付手段とから成る連結棒・フレーム取付ユニットを、車椅子の前部左右端と後部左右端のフレームに係着して成ることを特徴とする(1)又は(2)項に記載の縦列連結車椅子。 (4)前記2本の連結棒が、そのいずれか1本の継手手段の片方又は両方の取付高さを変えて互いに交差させて成ることを特徴とする(1)〜(3)項のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 (5)前記2本の連結棒が、そのいずれか1本又は両方のそれぞれの継手手段の近傍から上又は下へ屈曲又は湾曲して高さを変え互いに交差させて成ることを特徴とする(1)〜(3)項のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 (6)前記2本の連結棒が、一方の連結棒に長いスリットを備え、他方の連結棒を同スリットを介して貫設して互いに交差させて成ることを特徴とする(1)〜(3)項のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【0007】(7)前記連結棒を枢結する継手手段が、前記連結棒・フレーム取付ユニットの先端の連結棒取付手段の上方へ突出した連結棒を枢結するためのピンと、連結棒の先端に有する前記ピン径より大きめの直径の貫通した穴とを枢結して成ることを特徴とする(3)〜(6)項のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 (8)前記連結棒を枢結する継手手段が、前記連結棒・フレーム取付ユニットの先端の連結棒取付手段の上方へ突出した連結棒を枢結するためのピンと、連結棒の先端に前記ピンに嵌合させるための貫通孔を有する自在継手とを枢結して成ることを特徴とする(3)〜(6)項のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 (9)前記自在継手が、連結棒の先端に前記ピンに嵌合させるための貫通孔を有する球体及び該球体を囲む上下端が開放されたケーシングで構成されて成ることを特徴とする(8)項に記載の縦列連結車椅子。 【0008】(10)前記連結棒・フレーム取付ユニットが、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で下方に突出した梁に嵌合する筒と、該筒の下部に固着され下方に突出した連結棒を枢結するためのピンと、前記筒の上方の一部をU字型板に形成し、前記T字型梁の他方を挟持すると同時に、U字型板の先端上部に配設された穴を貫通し前記挟持された梁の上面を通過するピンとを有して成ることを特徴とする(3)〜(9)項のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 (11)前記連結棒・フレーム取付ユニットが、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で水平方向に突出した梁に嵌合する筒と、該筒の後方に固着され上又は下方に突出した連結棒を枢結するためのピンを有する連結棒取付手段と、前記筒の前方の一部をU字型板に形成し、前記T字型梁の他方を挟持すると同時に、U字型板の先端上部に配設された穴を貫通し前記挟持された梁の前面を通過するピンとを有して成ることを特徴とする(3)〜(9)項のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【0009】(12)前記連結棒・フレーム取付ユニットが、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で水平方向に突出した梁に嵌合する筒と、該筒の後方であって筒に固着されて上又は下方に突出した連結棒を枢結するためのピンと、前記筒の前方の一部をU字型板に形成し、前記T字型梁の他方を挟持すると同時に、U字型板の先端上部に配設された穴を貫通し前記挟持された梁の前面を通過するピンとを有して成ることを特徴とする(3)〜(9)項のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【0010】さらに、本発明の別の態様として下記構成の縦列連結車椅子が提案される。 (13)前記連結棒・フレーム取付ユニットが、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で下方に突出した梁を二方向から拘束する面を有する上下2カ所に配設された部材(35,34)と、該部材とは逆の方向から梁を二方向から取り囲む面を有する部材(33)と、前記部材同士を継合する梁の軸方向であって揺動自在に取り付けられた蝶番手段と、部材同士を螺着する締付手段と、部材(33)に螺合され先端に梁を押圧する部材(38)を有し部材(33)と部材(38)の距離を調整することによって梁を押圧する調整手段と、部材(34)の下方に突出した連結棒を枢結するためのピンとを有して成ることを特徴とする(3)〜(9)項のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。 【0011】(14)前記連結棒・フレーム取付ユニットが、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で水平に突出した梁を二方向から拘束する面を有する前後2カ所に配設された部材(41,44)と、該部材とは逆の方向から梁を二方向から取り囲む面を有する部材(40)と、前記部材同士を継合する梁の軸方向であって揺動自在に取り付けられた蝶番手段と、部材同士を螺着する締付手段と、部材(40)に螺合され先端に梁を押圧する部材(47)を有し部材(40)と部材(47)の距離を調整することによって梁を押圧する調整手段と、部材(40)に固着され下方(又は上方)に突出した連結棒を枢結するためのピンとを有して成ることを特徴とする(3)〜(9)項のいずれか1項に記載の縦列連結車椅子。なお、本発明の明細書において、「平面的に交差する2本の連結棒」とは、2本の連結棒が上下に交差部分で接触して交差している場合又は上下に間隔を置いて非接触で、上方から見て2本の棒が交差している場合も意味する。 【0012】 【発明の実施の形態】 本発明は、前後に所定間隔で配置された車椅子同士を平面的に交差する2本の連結棒で連結した縦列連結車椅子であって、前記交差する2本の連結棒の一方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部左端フレームに、 同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部右端フレームに(好ましくは、それぞれ左右上下に揺動自在な継手手段を介して)枢結し、他方の連結棒の一端部を前方の車椅子の後部右端フレームに、同連結棒の他端部を後方の車椅子の前部左端フレームに(好ましくは、それぞれ左右上下に揺動自在な継手手段を介して)枢結して、介護者の数の割に老人や患者の数の多い福祉医療現場等で、2台の手押し車椅子を縦列に連結し、一人の介護者が前後2台の車椅子に座る患者や老人の様子を観察しながら、後方車椅子の手押し操作によって、2台の車椅子の走行、停止、方向転換を同時かつ容易に制御できる縦列連結車椅子である。 【0013】 【実施例】 本発明実施例を図に基づいて説明する。図1は、本発明実施例の2台の車椅子と、交差する2本の連結棒で連結された縦列連結車椅子の平面図、図2は、同実施例の2台の車椅子と、交差する2本の連結棒で連結された縦列連結車椅子による直進(A)、左折(B)、右折(C)する場合の説明図、図3は、同実施例の2台の車椅子と、交差する2本の連結棒で連結された縦列連結車椅子による直進(a)、左折する場合(b)の操作性の良いことに対する幾何学的な説明図、図4(a)は、同実施例の2台の車椅子と、交差する2本の連結棒で連結された縦列連結車椅子による右折する場合の操作性の良いことに対する幾何学的な説明図、図4(b)は、同実施例の2台の車椅子と、交差する2本の連結棒で連結された縦列連結車椅子による右折する場合の操作性の良いことに対する幾何学的な説明の拡大図、図5(a)は、同実施例の交差する2本の連結棒の内、前方の車椅子の後部右端フレームに連結された継手高さを変えて連結棒が交差するようにした縦列連結車椅子の斜視図、図5(b)は、同実施例の交差する2本の連結棒の内、前方の車椅子の後部右端フレームに連結された連結棒を下側に曲げて高さを変え連結棒が交差するようにした縦列連結車椅子の斜視図、図6は、同実施例の交差する2本の連結棒の内、一方の連結棒が他方の連結棒を貫設させて連結棒が交差するようにした縦列連結車椅子の斜視図、図7(a)は、同実施例のフレームへの取付手段と連結棒を枢結するピンを有する連結棒取付手段が水平の車椅子フレームに取り付けられ、左右上下に揺動可能なピン直径より大きめの穴を有する継手をピンに挿設する場合の説明図、図7(b)は、同実施例のフレームへの取付手段と連結棒を枢結するピンをする連結棒取付手段が垂直の車椅子フレームに取り付けられ、左右上下に揺動可能なピン直径より大きめの穴を有する継手をピンに挿設する場合の説明図、図8(a)は、同実施例のフレームへの取付手段と連結棒を枢結するピンを有する連結棒取付手段が水平の車椅子フレームに取り付けられ、左右上下に揺動可能な自在継手をピンに挿設する場合の説明図、図8(b)は、同実施例のフレームへの取付手段と連結棒を枢結するピンを有する連結棒取付手段が垂直の車椅子フレームに取り付けられ、左右上下に揺動可能な自在継手をピンに挿設する場合の説明図、図9は、同実施例の着脱自在な連結棒・フレーム取付ユニットと連結棒を枢結する継手手段及び連結棒を車椅子フレームのT字型梁の下方に突出した梁に取り付けた場合の説明図、図10は、同実施例の着脱自在な連結棒・フレーム取付ユニットと連結棒を枢結する継手手段及び連結棒を車椅子フレームのT字型梁の水平に突出した梁に取り付けた場合の説明図、図11は、同実施例の着脱自在な連結棒・フレーム取付ユニットと連結棒を枢結する継手手段及び連結棒を車椅子フレームのT字型梁の水平に突出した梁に取り付けた場合の他の例の説明図、図12は、同実施例の締め付け手段と調節手段を有する着脱自在な連結棒・フレーム取付ユニットと連結棒を枢結する継手手段及び連結棒を車椅子フレームのT字型梁の下方に突出した梁に取り付けた場合の説明図、図13は、同実施例の締め付け手段と調節手段を有する着脱自在な連結棒・フレーム取付ユニットと連結棒を枢結する継手手段及び連結棒を車椅子フレームのT字型梁の水平に突出した梁に取り付けた場合の説明図である。 【0014】図において、1は前方の車椅子、2,5は左端フレーム、3,6は右端フレーム、4は後方の車椅子、7,8は連結棒、9,10,11,12は継手手段、13,14,15,16は連結棒取付手段、17はフレーム取付手段、18はピン、19は自在継手、20は穴、21は梁、22は交差部材、23は筒、24はU字型平行板、25はピン、26は抜け止め手段、27は連結棒取付手段、28は継手手段、29は連結棒、30はピン,31はナット、32は連結棒・フレーム取付ユニット、33,40は部材、34は面、35,41,44は部材、36,42,45は蝶番手段、37,43,46は締付手段、38,47は部材、39,48は調節手段、である。 【0015】図1において、縦列に並べた2台の車椅子1,4同士が平面的に交差する2本の連結棒7,8で連結された縦列連結車椅子が示され、一方の連結棒7を前方の車椅子1の左端フレーム2と後方の車椅子4の右端フレーム6に左右上下に揺動自在な継手9,10を介して連結し、他方の連結棒8を前方の車椅子1の右端フレーム3と後方の車椅子4の左端フレーム5に左右上下に揺動自在な継手11,12を介して連結している。これによって、後方の車椅子4を介護者が押すと連動して前方の車椅子1も前進、左折、右折を自在に操作できる。 【0016】図2によって、縦列連結された車椅子の「直進」、「左折」及び「右折」の操作について説明する。 <直進>(A) 縦列連結された車椅子は、後方の車椅子4を真直に押す操作によって直進する。このとき、前方の車椅子1が左側に曲がり始めたら後方の車椅子4を反時計回りに少し旋回させ、前方の車椅子1が右側に曲がり始めたら後方の車椅子4を時計回りに少し旋回させることで、直進を維持することが容易に可能となる。 【0017】<左折>(B) 後方の車椅子4を時計回りに旋回させながら押すか、又は、時計回りに旋回させた後に押す操作によって、前方の車椅子1が反時計回りに旋回することで、2台の車椅子を容易に左折させることができる。このとき、後方の車椅子4の旋回角度が小さいほど2台の車椅子は大きな回転半径で左折し、後方の車椅子4の旋回角度が大きいほど2台の車椅子は小さな回転半径で左折する。 【0018】<右折>(C) 後方の車椅子4を反時計回りに旋回させながら押すか、又は、反時計回りに旋回させた後に押す操作によって、前方の車椅子1が時計回りに旋回することで、2台の車椅子を容易に右折させることができる。このとき、後方の車椅子4の旋回角度が小さいほど2台の車椅子は大きな回転半径で右折し、後方の車椅子4の旋回角度が大きいほど2台の車椅子は小さな回転半径で右折する。 【0019】図3及び図4に基づいて、本発明による操作性が良いことに対する幾何学的な根拠について説明する。 1.定義;真上からみた2次元平面上で定義する。 w1;後方車椅子のフレーム幅(一定) w2;前方車椅子のフレーム幅(一定) L ;連結棒の長さ(一定) d ;後方車椅子の右連結支点と前方車椅子の右連結支点間の距離α1;後方車椅子の2つの連結棒支点を結ぶ直線と、後方車椅子の左連結支点に取り付けられた連結棒のなす角α2;後方車椅子の2つの連結棒支点を結ぶ直線と、後方車椅子の右連結支点に取り付けられた連結棒のなす角α3;後方車椅子の右連結支点と前方車椅子の右連結支点を結ぶ直線と、後方車椅子の右連結支点に取り付けられた連結棒のなす角β1;前方車椅子の2つの連結棒支点を結ぶ直線と、前方車椅子の左連結支点に取り付けられた連結棒のなす角β2;前方車椅子の2つの連結棒支点を結ぶ直線と、前方車椅子の右連結支点に取り付けられた連結棒のなす角β3;後方車椅子の右連結支点と前方車椅子の右連結支点を結ぶ直線と、前方車椅子の右連結支点に取り付けられた連結棒のなす角θ ;後方車椅子と前方車椅子のなす角(後方車椅子に対して時計回りの方向が+) 【0020】 【数式1】
【0021】3.後方車椅子での操作性上記の幾何学的な拘束式より、α1を確定すれば、α2,α3,β1,β2,β3が確定し、θも確定する。従って、後方の車椅子の操作でα1を任意に変化させることによって、θを自由に変えることができる。また、θを大きくするほど回転半径は小さくなり、逆にθを小さくするほど回転半径は大きくなるので、結果的に、後方車椅子の操作で回転半径を自由に制御することができる。 <直進>後方車椅子で、α1=α2となるよう操作すると、α1=α2=β1=β2、θ=0となり、直進させることができる。 <左折>後方車椅子を、α1>α2となるように時計回りに旋回すると、β1>β2、θ<0となり、左折させることができる。 <右折>後方車椅子を、α1<α2となるように半時計回りに旋回すると、β1<β2、θ>0となり、右折させることができる。 【0022】図5は2本の連結棒が非接触で交差している車椅子の連結構造を説明している。図(a)において、2本の連結棒7,8の連結棒取付手段13,15の車椅子1へのジョイント高さを互い違い(連結棒取付手段13,15の高さh1≠h2)にすることによって交差させており、また図(b)においては、1本の連結棒8を湾曲(又はコの字型)させることによって、2本の連結棒7,8が互いに遮ることなく交差させている。 【0023】図6においては、一方の連結棒7が他方の連結棒8を貫設することによって、2本の連結棒7,8を互いに遮ることなく交差させている。 【0024】図7及び図8において、連結棒・フレーム取付ユニットは、車椅子フレーム2,3,5,6へのフレーム取付手段17と、連結棒を枢結するためのピン18を有する連結棒取付手段13〜16とで構成され、連結棒7,8の先端にはピン18に枢結する左右上下に揺動可能な自在継手19あるいはピン18の直径より大きめの直径の貫通した穴20を配設することによって、連結棒・フレーム取付ユニット32を常に車椅子に装備しておき、2台の車椅子の連結を必要とするときにのみ自在継手19又は穴20を介して連結棒7,8を連結棒取付手段13〜16に装着し、必要ないときには連結棒7,8のみを取り外しておけるようになっている。 【0025】図9において、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で下方に突出した梁21(例えば、フットレスト取付調整ネジ部)に嵌合する筒23を有し、筒23の上部には梁21とそれと交差する交差部材22を挟み込む2枚の平行板24を配して筒23の回転を防止し、かつ平行板24の先端上部に配設された穴を貫通し、交差部材22と梁21との結合部であって交差部材22の上を通過するピン25によって筒23が梁21から抜けることを防止し、さらにピン25を下方へ折り曲げ、抜け止め手段26で押さえることによって、ピン25の脱落を防止している。また、筒23の下部に固着されたピン18に連結棒29の先端に配設された左右上下に揺動可能な継手手段28を枢結し、ナット31で締め付け固定することによって、連結棒29と筒23を一体に構成して、車椅子側に取付手段を施すことなく、ピン25を抜き去ることでワンタッチで脱着することを可能にした。 【0026】図10において、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で水平方向に突出した梁21(例えば、ティッピングレバー)に嵌合する筒23と、該筒23の後方に固着され連結棒29を枢結するための継手手段28を有する連結棒取付手段27と、筒23の前方の一部をU字型板に形成した平行板24によって交差部材22を挟持して筒23の回転を防止し、かつ平行板24の先端上部に配設された穴を貫通し、挟持された梁22の前面を通過するピン25によって筒23が梁21から抜けることを防止し、さらにピン25を筒23の軸方向へ折り曲げ、抜け止め手段26で押さえることによって、ピン25の脱落を防止している。また、筒23の後方に固着された連結棒取付手段27のピン18に連結棒29の先端に配設された左右上下に揺動可能な継手手段28を枢結し、ナット31で締め付け固定することによって、連結棒29と筒23を一体に構成して、車椅子側に取付手段を施すことなく、ピン25を抜き去ることでワンタッチで脱着することを可能にした。 【0027】図11において、車椅子フレームの前方又は後方下部のT字型梁の一方で水平方向に突出した梁21に嵌合する筒23と、該筒23の後方であって上又は下方に突出した連結棒29を枢結するためのピン30と、前記筒23の前方の一部をU字型板に形成した平行板24によって交差部材22を挟持して筒23の回転を防止し、かつ平行板24の先端上部に配設された穴を貫通し、挟持された交差部材22の前面を通過するピン25によって筒23が梁21から抜けることを防止し、さらにピン25を筒23の軸方向へ折り曲げ、抜け止め手段26で押さえることによって、ピン25の脱落を防止している。また、前記ピン30に連結棒29の先端に配設された左右上下に揺動可能な継手手段28を枢結し、ナット31で締め付け固定することによって、連結棒29と筒23を一体に構成して、車椅子側に取付手段を施すことなく、ピン25を抜き去ることでワンタッチで脱着することを可能にした。 【0028】図12において、車椅子フレームのT字型梁の一方で下方に突出した梁21(例えば、フットレスト取付調整ネジ部)に平行な部材33と、部材33の下方に配設された梁21を2方向から拘束する面34と、交叉部材22より上方で面34と同じ方向から梁21を拘束する面を有する部材35と、当該35の一方端には部材33と梁21の軸回りに揺動自在に取り付ける蝶番手段36と他方端には部材33と部材35を締め付ける締付手段37を有して部材33が梁21から抜けて落下することを防止し、さらに面34より交叉部材22の方向に少しずれた位置で面34の拘束とは逆の方向から梁21を拘束する面を有する部材38と、当該部材38を部材33からの距離を調整する調整手段39を配し、当該調整手段39で部材38を梁21の断面寸法に合った距離に調整し、部材35を締付手段37で部材33に強く締め付けることによって部材33は梁21に堅く装着することができる。また、部材33の下部に固着されたピン18に連結棒29の先端に配置された左右上下に揺動可能な継手手段28を枢結し、ナット31で締め付けることによって、連結棒29と部材33を一体に構成して、車椅子側に取付手段を施すことなく、締付手段37を緩め梁21を部材35の拘束から解放することで連結棒・フレーム取付ユニット32をワンタッチで脱着することを可能にした。 【0029】図13において、車椅子フレームのT字型梁の一方で水平に突出した梁21(例えば、ティッピングレバー)に平行な部材40と、当該部材40の後部に配設された上又は下方に突出した連結棒29を枢結するためのピン30と、部材40の後方で梁21を2方向から拘束する面を有する部材41と、当該部材41の一方端には部材40と梁21の軸回りに揺動自在に取り付ける蝶番手段42を有し他方端には部材40と部材41を締め付ける締付手段43を有して梁21の軸方向のみならず横方向からも部材40を梁21に装着することを可能にし、また交叉部材22より前方で梁21を部材41と同じ方向から拘束する面を有する部材44と、当該部材44の一方端には部材40と梁21の軸回りに揺動自在に取り付ける蝶番手段45と他方端には部材40と部材44を締め付ける締付手段46を有し部材40が梁21から抜けることを防止し、さらに部材41より交叉部材22の方向に少しずれた位置で部材41の拘束とは逆の方向から梁21を拘束する面を有する部材47と、当該部材47を部材40からの距離を調整する調整手段48を配し、当該調整手段48よって部材47を梁21の断面寸法に合った距離に調整し、部材44を締付手段46で部材40に強く締め付けることによって部材40は梁21に堅く装着することができる。また、前記ピン30に連結棒29の先端に配設された左右上下に揺動可能な継手手段28を枢結し、ナット31で締め付け固定することによって、連結棒29と部材40を一体に構成して、車椅子側に取付手段を施すことなく、締付手段46を緩め梁21を部材44の拘束から解放することで連結棒・フレーム取付ユニット32をワンタッチで脱着することを可能にした。 【0030】 【発明の効果】 本願発明によれば、次のような効果が発揮される。 (1)後方車椅子での操作意志が確実に前方車椅子に伝達でき、一人の介護者が患者の様子を観察しながら2台の車椅子を自在かつ容易に所望の方向へ移動操作することができる。 (2)一人の介護者が無理な姿勢や力を要しないで2台の車椅子の移動が可能になるため、介護者の肉体疲労を低減できる。 (3)連結する装置は車椅子のフレーム幅に影響されないので、各種の市販車椅子の寸法格差にも柔軟に対応できる。 (4)医療現場の介護者不足の中で、患者の院内移動業務と野外散歩業務の省人化が図れる。 (5)患者にとっても院内や野外散歩の十分なサービスが受けれるようになる。 (6)連結装置は車椅子の左右フレームにまたがる梁のような取付治具が不必要であるため、従来技術の連結装置よりも軽量化と脱着の簡略化が可能である。 (7)構造が簡単で軽く、非力な看護婦でも簡単に脱着できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391016082 【氏名又は名称】山口県 【識別番号】500232547 【氏名又は名称】株式会社 岸田ステンレス工業所
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| 【出願日】 |
平成12年5月23日(2000.5.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090985 【弁理士】 【氏名又は名称】村田 幸雄
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| 【公開番号】 |
特開2001−327540(P2001−327540A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−152040(P2000−152040) |
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