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【発明の名称】 搬送具用保護カバー
【発明者】 【氏名】山田 由博

【要約】 【課題】被救助者を引いて移動させる緊急用搬送具において、被救助者の頭部を粉塵、瓦礫片等から快適な状態に保護できること。

【解決手段】被救助者Mを載せて搬送自在な緊急用搬送具1の頭部支持部3に略逆U字枠状の複数本の棒状フレーム12の両端を支持させる。それらのうちの1本は緊急用搬送具1の本体部に固定し、他は両端の支持位置において回動自在とする。固定された棒状フレーム12から反対側の棒状フレーム12まで順に透明で可撓性及び耐水性を有する天幕13を連結させる。そして、固定された棒状フレーム12の反対側の棒状フレーム12を用いて回動させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被救助者を載せて搬送自在な緊急用搬送具に配設した頭部支持部側に両端が支持された略逆U字枠状の棒状体からなり、そのうちの1本は固定され、他は回動自在とした複数の棒状フレームと、前記固定された棒状フレームから前記複数の回動自在な他の棒状フレームに連結された可撓性を有するシート材からなる天幕とを具備することを特徴とする搬送具用保護カバー。
【請求項2】 前記複数の棒状フレームは、グラスファイバーロッドまたはカーボンファイバーロッドからなることを特徴とする請求項1に記載の搬送具用保護カバー。
【請求項3】 前記天幕は、透光性材料であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1つに記載の搬送具用保護カバー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送具用保護カバーに関するものであり、特に、災害等の緊急時に災害現場から被害者を救出する緊急用搬送具に設けて被害者の頭部を保護する搬送具用保護カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】台風、地震等の自然災害による家屋倒壊等の緊急時において、被害者、疾病者等の被救助者を災害現場から救出するには、担架が用いられている。担架によれば1人の被救助者を搬送するのに2人必要である。これを改善するために、本出願人は、特願2000−41614号公報にかかる緊急用搬送具を発明している。この緊急用搬送具によれば、被救助者を載せて端部に設けられた引張手段に手を掛けて引くことによって搬送できるので、1人でも被救助者を救出できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被災現場では、粉塵、瓦礫片等の落下が想定され、地面を移動する緊急用搬送具によれば、2人で持つ普通の担架に比べて低い位置にあるため、粉塵、瓦礫片等が被救助者へと接触する可能性が高くなる。被救助者を毛布等で覆うことにより被救助者を粉塵、瓦礫片等から十分に保護できるが、顔面を毛布等で覆うことは被救助者に圧迫感及び不快感を与え好ましくない。
【0004】そこで、本発明は、被救助者を引いて移動させる緊急用搬送具において、被救助者の顔面及び頭部を保護する搬送具用保護カバーの提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる搬送具用保護カバーは、被救助者を載せて搬送自在な緊急用搬送具に配設した頭部支持部に両端が支持された略逆U字枠状の棒状体からなり、そのうちの1本は固定され、他は回動自在とした複数の棒状フレームと、前記固定された棒状フレームから前記複数の回動自在な他の棒状フレームに連結された可撓性を有するシート材からなる天幕とを備えたものである。
【0006】この構成によれば、緊急用搬送具の本体部の最上位置にある棒状フレームを、本体部端部側から、本体部の中央方向に回動させると、他の複数の棒状フレームが天幕に引かれて順に同一方向に回動し、被救助者の頭部を棒状フレーム及び棒状フレームに連結された天幕によって、所定の間隔を設けて覆うことができる。逆に、全ての棒状フレームを本体部側に倒せば、棒状フレーム及び天幕を頭部支持部の周囲に折り畳まれた状態に収納できる。
【0007】ここで、複数の棒状フレームは、本発明を実施する場合、異なる軸を中心に回動自在に軸支しても良いが、同じ軸を中心に回動自在に軸支しても良い。また、棒状フレームには、内部中空または中実のグラスファイバーロッド、カーボンファイバーロッドが好ましいが、チタン等の軽い金属材料の使用も可能である。なお、搬送具用保護カバーが備える棒状フレームの本数は、任意に設定することができるが、通常、5本前後が好ましい。また、天幕には、テント生地、ナイロンシート或いはビニルシート等があるが、ナイロンシート或いはビニルシートのように可撓性に加えて透光性のものが好ましい。勿論、可撓性及び耐水性に富む透光性のシート材が好ましい【0008】請求項2にかかる搬送具用保護カバーの複数の棒状フレームは、内部中空または中実のグラスファイバーロッドまたはカーボンファイバーロッドからなるものである。
【0009】請求項3の構成によれば、天幕が透光性であるから、被救助者に与える圧迫感及び不快感を低減する効果が高い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態について説明する。
実施の形態1図1は本発明の実施の形態1にかかる搬送具用保護カバーを備えた緊急用搬送具全体を示す斜視図、図2は緊急用搬送具に装着された本発明の実施の形態1にかかる搬送具用保護カバーの使用状態を示す要部正面図、図3は緊急用搬送具に装着された本発明の実施の形態1にかかる搬送具用保護カバーの使用状態を示す要部側面図、図4は緊急用搬送具に装着された本発明の実施の形態1にかかる搬送具用保護カバーの折り畳み状態を示す要部正面図である。なお、各実施の形態を通じて、同一または対応する部材乃至部分には、同一または対応する符号を付す。
【0011】図1乃至図4に示すように、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11は、被救助者Mの頭部を覆うことが可能な略逆U字枠状で内部中空または中実のグラスファイバーロッド或いはカーボンファイバーロッド等の棒状体からなる複数本の棒状フレーム12と、ナイロンシート或いはビニルシート等の透光性で可撓性及び耐水性を有するシート材からなる天幕13とを備え、被救助者Mを載せて搬送自在な緊急用搬送具1の本体部2に装着して、必要に応じて被救助者Mの頭部を覆うものである。
【0012】なお、複数本の棒状フレーム12は、被救助者Mの頭部を覆うことができればよいからその形態を問うものではなく略コ字状とすることもできる。また、内部中空または中実のグラスファイバーロッド或いはカーボンファイバーロッド等の棒状体の使用が好ましいがチタン等の軽量金属とすることもできる。また、棒状体は、その機械的強度からすれば内部中空のものが良い。
【0013】実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の装着対象となる緊急用搬送具1は、被救助者Mを載せる本体部2と、被救助者Mの頭部を支持する頭部支持部3と、本体部2の頭部支持部3側の両端に設けられた金属製の略L字状に折曲した補強フレーム3aと、両端が補強フレーム3aに回動自在に取付けられた取手2aとを備えており、被救助者Mを載せた本体部2を取手2aに手で引いて搬送するものである。
【0014】そして、複数本の棒状フレーム12は、いずれも緊急用搬送具1の頭部支持部3の両側面の補強フレーム3aに、その両端が支持されている。なお、緊急用搬送具1の頭部支持部3は、図3に示すように、その下面から両側面へと連続する略コ字状の金具である補強フレーム3aにより収容され補強されている。また、棒状フレーム12の両端部には、軸部材となる補強部材12aが装着されている。
【0015】したがって、棒状フレーム12の両端は、補強部材12aによって補強フレーム3aに支持されている。このように、頭部支持部3を補強部材12aで受けるように構成されているから頭部支持部3を発泡性の合成樹脂で形成しても機械的強度が維持できる。勿論頭部支持部3を発泡ウレタン等で構成した場合には補強部材12aをインサート成形することができる。また、補強部材12aを省略し、1個または複数個の軸受を埋設して成形することもできる。頭部支持部3は木材とすることもできる。
【0016】複数の棒状フレーム12のうちの1本は、その彎曲部分を緊急用搬送具1の本体部2の頭部支持部3側に固定されている。他の棒状フレーム12は、頭部支持部3の補強フレーム3aの少しずつ異なる位置に回動自在に軸支されており互いに干渉するまで回動自在となっている。これら複数の棒状フレーム12の彎曲部分は、天幕13によって順に連結されている。隣接する棒状フレーム12間に連結される天幕13は、隣接する棒状フレーム12間に所定の角度差を付けたとき、互いの棒状フレーム12によって展開するようになっている。即ち、天幕13の各部の寸法は、連結される棒状フレーム12間に所定の角度差があるときに弛まないような関係になっている。
【0017】天幕13に連結された本体部2の中央側方向にある回動自在な棒状フレーム12の彎曲部分に手を掛けて、緊急用搬送具1の頭部支持部3を本体部2の端部側から遠ざかる方向に回動させると、他の回動自在な複数の棒状フレーム12が連結された天幕13に引かれて順に同方向に回動し、図2に示すように、被救助者Mの頭部を所定の間隔を空けて覆うことができる。このとき、各棒状フレーム12は、隣接する各棒状フレーム12間に連結された天幕13の弛みがなくなるまでの範囲内に回動を制限される。また、各棒状フレーム12の頭部支持部3の側方への支持位置は、制限された回動範囲内において、各棒状フレーム12が互いに重なることなく回動できる配置になっている。
【0018】なお、図1において、補助シート材2Eは足部を保護するものであり、補助シートベルト2Fは足部を保護した状態に固定するものである。胴部締付帯2A及び胴部締付帯2Bは、被救助者Mの胴体に本体を固定するものである。身体保護シート2Dは被救助者Mの胴体を保護するものである。
【0019】したがって、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の構成によれば、本体部2の中央側方向にある回動自在な棒状フレーム12に手を掛けて、緊急用搬送具1の頭部支持部3を本体部2の端部側から遠ざかる方向に回動させると、他の回動自在な複数の棒状フレーム12が彎曲部分間に連結された天幕13に引かれて順に同方向に回動し、被救助者Mの頭部を棒状フレーム12に連結された天幕13により、所定の間隔を空けて覆うことができる。そのため、被救助者Mに与える圧迫感や不快感を低減して、粉塵、瓦礫片等の落下物から被救助者Mの頭部を保護することができる。
【0020】逆に、本体部2の中央部側にある回動自在な棒状フレーム12に手を掛けて、緊急用搬送具1の頭部支持部3の取付け端部側に向けて倒せば、棒状フレーム12及び天幕13を頭部支持部3の周囲に折り畳まれた状態に収納できる。この状態では、頭部支持部3の上方が解放され、被救助者Mを緊急用搬送具1に載せたり緊急用搬送具1から降ろしたりすることができる。また、折り畳み状態では、棒状フレーム12の緊急用搬送具1から外部への突出部分は殆どないから、緊急用搬送具1は余分な保管空間を必要とすることなく搬送具用保護カバー11を備えることができる。
【0021】このように、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11は、回動自在な棒状フレーム12を倒す方向により被救助者Mの頭部を保護する状態と収納状態へと変化できるので、被救助者Mの搬送及び収納を迅速にかつ安全に行うことができる。被救助者Mの搬送を迅速かつ安全に行うことができるので、少ない労力で被救助者Mの搬送効率を向上できる。
【0022】また、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の構成によれば、各棒状フレーム12がその彎曲部分に連結された天幕13に制限される回動可能な所望の角度範囲内において互いに重なることがないから、全ての棒状フレーム12の各部の寸法を等しくすることができる。このため、必要な棒状フレーム12のサイズは1種類で良く、棒状フレーム12を成形する成形型は少なくとも1つあれば良いから、初期設備投資額を安価にでき、製造コストを低減できる。
【0023】更に、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の構成によれば、棒状フレーム12が、内部中空または中実のグラスファイバーロッド或いはカーボンファイバーロッドからなるから、棒状フレーム12が軽量であることに加えて、天幕13が破れるまでの外力に対して棒状フレーム12が折れることなく天幕13を支持することができる。棒状フレーム12が軽量であるから全体を軽量化でき取扱いが容易である。天幕13が破れるまでの外力に対して棒状フレーム12が折れることがないから天幕13の性能を最大限に発揮させることができる。
【0024】また、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の構成によれば、被救助者Mを覆う天幕13が透光性であるから、被救助者Mに与える圧迫感及び不快感を低減する効果が高い。そのため、被救助者Mの速やかな搬送を促進できる。
【0025】実施の形態2次に、実施の形態2について説明する。
【0026】図5は緊急用搬送具に装着された本発明の実施の形態2にかかる搬送具用保護カバーの使用状態を示す要部正面図である。
【0027】実施の形態2にかかる搬送具用保護カバー21は、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11において、複数の棒状フレームを頭部支持部3の両側に支持させる位置を一致させたものである。これに伴って、複数の棒状フレームには重なり部分が生じるため、搬送具用保護カバー21の棒状フレームは、重なり部分で互いの回動を阻止しないように、上に重なる順に各部の寸法が大きくなった棒状フレーム22,23,24,25,26となっている。なお、棒状フレーム22,23,24,25,26も、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の棒状フレーム12と同様に、内部中空または中実のグラスファイバーロッド或いはカーボンファイバーロッド等からなる。
【0028】実施の形態2にかかる搬送具用保護カバー21の構成によれば、棒状フレーム22,23,24,25,26の各部の寸法が異なるから、各棒状フレーム22,23,24,25,26毎に成形型等の成形設備を必要とし、初期設備投資額が実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11を製造する場合に比べて高額になるが、この点を除けば、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11と同様の作用効果を奏する。
【0029】実施の形態3次に、実施の形態3について説明する。
【0030】図6は本発明の実施の形態3にかかる搬送具用保護カバーの展開状態を示す斜視図、図7は本発明の実施の形態3にかかる搬送具用保護カバーの折り畳み状態を示す斜視図、図8は緊急用搬送具に装着された本発明の実施の形態3にかかる搬送具用保護カバーの使用状態を示す側面図である。
【0031】実施の形態3にかかる搬送具用保護カバー31は、図6乃至図8に示すように、実施の形態1の場合と同様の複数の棒状フレーム12が予め補助プレート32,33を介して一体化された状態で緊急用搬送具1の頭部支持部3に装着されるものである。補助プレート32,33は、端縁形状が頭部支持部33の対応する側面の端縁形状に略一致する金属板からなり、螺子止めするための留孔32b,32c、留孔33b,33cを備えることにより緊急用搬送具1の頭部支持部3の対応する側面に端縁形状を一致させて装着自在な構造を有している。
【0032】補助プレート32,33の各下端縁には、水平方向に伸びる挿通部32a,33aが形成されており、補助プレート32,33の各挿通部32a,33aには、1つの棒状フレーム12が異なる側の端部を挿通されて固定されている。補助プレート32,33の側面には、固定された棒状フレーム12に対する配置が実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の場合と同様になるように、棒状フレーム12の両端が異なる位置で回動自在に支持されている。
【0033】このように一体化された複数の棒状フレーム12の各彎曲部分には、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の場合と同様に、ナイロンシート或いはビニルシート等の透光性で可撓性及び耐水性を有するシート材からなる天幕13が連結されている。そのため、天幕13が連結される順番が最後である回動自在な棒状フレーム12をその彎曲部分に手を掛けて回動させると、回動方向に応じて天幕13を図6及び図7に示すように開閉できる。
【0034】したがって、実施の形態3にかかる搬送具用保護カバー31の構成によれば、搬送具用保護カバー31を構成する全棒状フレーム12が補助プレート32,33を介して、予め一体に組み付けられた状態で緊急用搬送具1の頭部支持部3へと支持されるものであるから、実施の形態1にかかる搬送具用保護カバー11の効果に加えて、緊急用搬送具1への装着及び交換が容易である。
【0035】ところで、実施の形態3の搬送具用保護カバー31では、棒状フレーム12の両端が頭部支持部3の両側に軸支される位置が、実施の形態1の搬送具用保護カバー11と同様である。
【0036】実施の形態3の搬送具用保護カバー31では、複数の棒状フレーム12を補助プレート32,33を介して予め一体化する場合について説明したが、棒状フレームの両端が頭部支持部3の両側に支持される位置が、実施の形態2にかかる搬送具用保護カバー21の場合における棒状フレーム22,23,24,25,26のように一致する配置になっている場合にも、複数の棒状フレーム12を補助プレート32,33を介して予め一体化しユニット化してもよい。この場合も搬送具用保護カバーの緊急用搬送具1への装着及び交換が容易となる。
【0037】また、上記各実施の形態にかかる搬送具用保護カバー11,21,31の棒状フレーム12,22,23,24,25,26は、内部中空または中実のグラスファイバーロッド、カーボンファイバーロッド等からなるが、他の形態に変えても良い。しかし、棒状フレーム12,22,23,24,25,26は、内部中空のグラスファイバーロッド、カーボンファイバーロッドであれば、軽量であることに加えて天幕13が破れる外力に対しても、折れることなく天幕13を支持するのに十分な強度を有することができるため好ましい。
【0038】また、上記各実施の形態にかかる搬送具用保護カバー11,21,31の天幕13は、ナイロンシート或いはビニルシート等からなるが、他に可撓性及び耐水性を有するものであれば透光性でないテント生地等とすることもできる。しかし、ナイロンシート或いはビニルシートのように可撓性及び耐水性に加えて透光性であるものの方が、被救助者Mに与える圧迫感及び不快感を低減する効果が高いため好ましい。しかし本発明を実施する場合には少なくとも透光性を具備する可撓性及び強度的にも優れた材料であれば良い。
【0039】また、上記各実施の形態にかかる搬送具用保護カバー11,21,31が備える棒状フレーム12,22,23,24,25,26の本数は、図中、5本となっているが、本発明を実施する場合には任意の本数とすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、請求項1の搬送具用保護カバーは、緊急用搬送具の本体部の最上部にある棒状フレームを緊急用搬送具の本体部の中央方向に回動させると、他の回動自在な複数の棒状フレームが天幕に引かれて順に同方向に回動し、被救助者の頭部を棒状フレーム及び棒状フレームに連結された天幕により所定の間隔を空けて覆うことができる。そのため、被救助者に与える圧迫感や不快感を低減して、粉塵、瓦礫片等の落下物から被救助者の頭部を保護することができる。
【0041】また、緊急用搬送具の本体部の中央方向側にある棒状フレームを、緊急用搬送具の本体部の頭部支持部側の端部方向に倒せば、棒状フレーム及び天幕を頭部支持部の周囲に折り畳むことができる。この状態では、頭部支持部の上方が解放され、被救助者を緊急用搬送具に載せたり、緊急用搬送具から降ろしたりすることができる。また、この状態で、棒状フレームが緊急用搬送具の本体部から外部への突出部分がないから、緊急用搬送具は余分な保管空間を必要とすることなく格納できる。
【0042】このように、本発明の搬送具用保護カバーは、回動自在な棒状フレームを倒す方向により被救助者の頭部を保護する状態と、折り畳み収納状態と変化できるので、被救助者の搬送及び収納を迅速に行うことができる。被救助者の搬送を安全、かつ、迅速に行うことができるので、被救助者の搬送速度を向上できる。被救助者の頭部を保護する状態と、折り畳み収納状態とが、ワンタッチでできるので、収納に伴う煩わしさが低減できる。
【0043】したがって、被救助者を引いて移動させる緊急用搬送具において、被救助者の顔面及び頭部を保護することができる。
【0044】請求項2の搬送具用保護カバーは、複数の棒状フレームをグラスファイバーロッドまたはカーボンファイバーロッドとしたものであるから、請求項1の効果に加えて、棒状フレームが軽量であることに加えて、天幕が破れる程度の外力に対しても、棒状フレームが折れることなく天幕を支持することができる。棒状フレームが軽量であるから全体を軽量化でき取扱いが容易である。外力に対して棒状フレームが折れることがないから天幕の性能を最大限に発揮させることができる。
【0045】請求項3の搬送具用保護カバーの天幕は、透光性を有しているから、請求項1または請求項2の効果に加えて、被救助者に与える圧迫感及び不快感を低減する効果が高い。
【出願人】 【識別番号】391020322
【氏名又は名称】東海理研株式会社
【出願日】 平成12年5月19日(2000.5.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−327536(P2001−327536A)
【公開日】 平成13年11月27日(2001.11.27)
【出願番号】 特願2000−148469(P2000−148469)