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【発明の名称】 多機能ベッド
【発明者】 【氏名】辻 寛

【氏名】山口 博

【要約】 【課題】車椅子への形態変更可能な可変ベッドと、該可変ベッドを着脱自在に嵌め合わせた固定ベッド2とから構成される多機能ベッドにおいて、ベッド上の被介護者を世話をする上で、介護並びに作業のしやすい多機能ベッドを提供すること。

【解決手段】車椅子への形態変更を可能とする可変ベッド3と、該可変ベッド3を着脱自在に嵌合可能とした固定ベッド2とから構成される多機能ベッドにおいて、該固定ベッド2の周囲に手すり11・11を立設し、該手すり11・11を可動式に構成し、該手すり11・11を、固定ベッド2の周部に沿って摺動可能に構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車椅子への形態変更を可能とする可変ベッドと、該可変ベッドを着脱自在に嵌合可能とした固定ベッドとから構成される多機能ベッドにおいて、該固定ベッドの周囲に手すりを立設し、該手すりを可動式に構成したことを特徴とする多機能ベッド。
【請求項2】 前記手すりを、固定ベッドの周部に沿って摺動可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の多機能ベッド。
【請求項3】 前記手すりは、該手すりに固設されるスライドガイドを、固定ベッドの周部に設けられるレールに摺動自在に嵌合することで、該固定ベッドに取りつけられ、該手すり側又は固定ベッド側に手すりの摺動を規制するストッパ機構を構成したこと特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多機能ベッド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護用などの多機能ベッドの周囲に設けた手すりの技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、介護施設や病院、又は家庭などにおいて、介護を必要とする患者のための介護用ベッドとして種々のものが開発され提供されている。これらの介護用ベッドは、被介護者を水平状態に寝かせておくためのベッドであって、場合によっては、当該ベッド自体がリクライニングシート形態に屈曲するように構成されているものもある。
【0003】従来の介護用ベッドにあって、被介護者を別の場所へ移動させるような場合には、別途車椅子を準備しておく必要があり、更には、被介護者を車椅子に乗り降りさせるためのリフタ装置などをも準備しておく必要があった。
【0004】一方、ベッド機能と車椅子機能とを併せもつような多機能の介護用ベッドの研究開発も盛んに進められ、被介護者は基より、介護者の負担を極力軽減させるための工夫が提案されている。例えば、それらの多機能介護用ベッドは、固定側のベッドと可動側のベッドとから構成され、可動側のベッドを固定側のベッドの「コ」字型切欠凹部に着脱し、該可動側のベッドを水平ベッド形態から車椅子形態へと形態変更して被介護者を移動させ、ベッドと車椅子との間の乗り移りを不要にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術における固定側ベッドの周囲には手すりが立設されており、被介護者が寝返りをうつなどして、ベッド面から落下するのを防止している。このため、被介護者を多機能ベッドから乗り降りさせる際には、可動側のベッドを固定側のベッドから分離して行うか、あるいは、固定側のベッドに立設した手すりを避けるようにして行わなければならなかった。本発明は、前記の点を鑑み、ベッド上の被介護者を世話をするとき、介護及び作業のしやすい多機能ベッドを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上が本発明の解決する課題であり、次に課題を解決するための手段を説明する。すなわち、請求項1記載の如く、車椅子への形態変更を可能とする可変ベッドと、該可変ベッドを着脱自在に嵌合可能とした固定ベッドとから構成される多機能ベッドにおいて、該固定ベッドの周囲に手すりを立設し、該手すりを可動式に構成した。
【0007】また、請求項2記載の如く、前記手すりを、固定ベッドの周部に沿って摺動可能に構成した。
【0008】また、請求項3記載の如く、前記手すりは、該手すりに固設されるスライドガイドを、固定ベッドの周部に設けられるレールに摺動自在に嵌合することで、該固定ベッドに取りつけられ、該手すり側又は固定ベッド側に手すりの摺動を規制するストッパ機構を構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多機能ベッドについて、図面に示す具体的な実施例に基づいて説明する。図1(a)は固定ベッドに可変ベッド(水平ベッド形態)を嵌め合わせた多機能ベッドの全体斜視図、図1(b)は固定ベッドに可変ベッド(車椅子形態)を嵌め合わせた多機能ベッドの全体斜視図、図2は同じく平面図、図3は同じく側面図、図4は同じく正面図、図5は同じく背面図、図6は固定ベッドの構成を示す平面図、図7は同じく底面図、図8(a)は固定ベッドを下降させた状態を示す側面図、図8(b)は固定ベッドを上昇させた状態を示す側面図、図9は可変ベッドを取り付けた固定ベッドを上昇させた状態を示す側面図。図10(a)は固定ベッドを下降させた状態を示す背面図。図10(b)は固定ベッドを上昇させた状態を示す背面図、図11は可変ベッドの水平ベッド形態を示す平面図、図12は同じく側面図、図13は同じく正面図、図14は同じく背面図、図15は可変ベッドの水平ベッド形態におけるリンク機構の構成を示す平面図、図16は同じく側面図、図17は可変ベッドのリクライニング形態におけるリンク機構の構成を示す側面図、図18は可変ベッドの車椅子形態におけるリンク機構の構成を示す側面図、図19は可変ベッドの車椅子形態を示す側面図、図20は同じく平面図、図21は同じく背面図、図22は可変ベッドのブレーキ機構の構成を示す側面図、図23は可変ベッドの昇降に係るストッパ機構の構成を示す側面図、図24は本発明に係る可変ベッドの手すりの構成を示す側面図、図25は本発明に係る手すり下部の構成を示す正面断面図、図26は同じく平面断面図、図27は手すりの位置決めをするプレートの部分平面図、図28は同じく部分側面図、図29は本発明に係るガイドローラ装置及びガイド部材の構成を示す斜視図、図30は本発明に係るガイドローラ装置の平面断面図、図31は同じく側面断面図である。
【0010】まず、本発明になる多機能ベッド1の基本構造について説明する。図1乃至図5に示すように、前記多機能ベッド1は、固定ベッド2と可変ベッド3との二つの構成部材の組み合わせによって構成されている。
【0011】図1乃至図10に示すように、前記固定ベッド2は、寝台20及び脚部8より構成され、該脚部8は、脚台90及び脚体を構成する後述のリンク機構80等により構成され、該リンク機構80により、寝台20を昇降可能にしている。前記寝台20は、左右フレーム21L・21Rと後フレーム21Bとを平面視、「コ」字状に組み、その上にマット22を取り付けている。また、前記脚台90もまた、その前方を開口した平面視、「コ」字状の構成で、その前後両端における下面にはキャスター輪95・95・・・を配設し、また、該下面におけるキャスター輪95・95・・・の前後外側より固定ベッド2を固定するための接地アンカー96・96・・・を垂設する。
【0012】前記寝台20の表面側において、その前後面にガード部材23・23及びガード部材24を立設し、その両側面には前後方向(長手方向)に摺動可能な構成で手すり11・11を立設している。また、該手すり11・11の上辺には配膳等のための載置台110を横設してもよく、その場合、該載置台110を上側方へ回動し、フレーム21L・21Rの外側面に沿って立設した状態にして収納するとよい。
【0013】一方、図11乃び図12に示すように、前記可変ベッド3は、ベッド面を構成する可変寝台30を有している。前記可変寝台30は、フレーム31および該フレーム31上に取り付けたマット32によって構成されており、図2に示すように、該可変寝台30の輪郭30a(図11参照)は、前記固定ベッド2の左右フレーム21L・21Rと後フレーム21Bとの間に形成される切欠凹部20a(図6参照)に対してぴたりと嵌め合わさる形状に形成されている。
【0014】また、図12乃至図14に示すように、前記可変ベッド3における可変寝台30のフレーム31の下面には、後述する車椅子としての車体フレーム40L・40Rが取り付けられており、車体フレーム40L・40Rに対し、進行方向変更用のキャスタータイプの一対の前輪14・14と、車軸15を含む一対の後輪16・16とが取り付けられていて、車椅子として走行自在に構成されている。
【0015】本発明において、前記可変ベッド3は、図12、図15及び図16に示すように、水平ベッド形態における水平ベッドの一部を構成するとともに、図17に示すように、リクライニングシート形態におけるリクライニングシートとして、さらには、図18及び図19に示すように、車椅子形態における車椅子として三つの形態に変更可能なものであり、ベッド、リクライニングシート並びに車椅子として機能するように構成されている。
【0016】そして、図2及び図3に示すように、前記脚部8を備えた固定ベッド2と、車体フレーム40L・40R越しに一対の前輪14・14および一対の後輪16・16を備えた可変ベッド3とは、固定ベッド2における寝台20のマット22の上面側と、可変ベッド3における可変寝台30のマット32の上面側とが、水平ベッド形態に組み合わせた際に面一となり、該固定ベッド2と可変ベッド3とで一体的に比較的広いベッド面を形成するように設計されている。
【0017】前記可変ベッド3は、上記する三つの形態のものとして機能させるため、次に示すように構成してある。まず、前記可変ベッド3は、図15乃至図18に示すように、その可変寝台30が、車椅子としての背もたれ部33、着座部34、足載部35とに分割されており、それぞれ関節状の連結部材37、38によって屈曲自在に連結されている。
【0018】さらに、該可変ベッド3における足載部35は、垂下部35Aと、該垂下部35Aに関節状の連結部材39を介して屈曲自在に連結されている足置部35Bに分割してある。
【0019】本構成において重要な点は、前記可変ベッド3を水平ベッド形態からリクライニングシート形態を経て車椅子形態に変更する際、ベッド上に横たわる人の姿勢もその形態変更に合わせて徐々に着座姿勢に変更されていくものであり、この場合に、ベッド上で横たわる人を車椅子形態に変更する過程で、ベッド上で横たわる人が前方に押し出されないように、一旦、着座部34における足載部35に近い方が他方よりも上位置になるように、該着座部34を背もたれ部33の傾斜に合わせて傾斜させ、ベッド上で横たわる人の尻部が水平ベッド形態時に比して沈み込むように形態変更させ得るように構成されている点にある。
【0020】上記の構成に基づき、前記可変ベッド3における背もたれ部33、着座部34、足載部35と車体フレーム40L・40Rとの間を個別に連動連結するリンク機構4が設けてある。前記リンク機構4を経ることにより、一つの電動モータ5で、可変ベッド3の水平ベッド部分を車椅子としての背もたれ部33と着座部34と足載部35に変形できるようにしている。
【0021】尚、可変ベッド3側に搭載されている駆動源としての前記電動モータ5への電力の供給は、前記可変ベッド3を前記固定ベッド2の切欠凹部20aに押し込んで嵌め合わすことにより、図3、図14に示すように、固定ベッド2側に配置した電力供給用のコンセント100と可変ベッド3側に配置したプラグ101とが結合して行われる。
【0022】具体的には、前記コンセント100は、図6及び図7に示すように、固定ベッド2の左フレーム21Lの後部よりブラケット29を垂設し、該ブラケット29の前面に配設されている。一方、前記プラグ101は、前記コンセント100と位置合わせをし、図14に示すように、可変ベッド3の左フレーム40Lより内方向へステー102を取り付け、該ステー102上に固設されている。尚、前記コンセント100の挿込口100aにおける両側部には、「ハ」字状の案内部100b・100bを設けており、可変ベッド3と固定ベッド2との連結の際、該案内部100b・100bで前記プラグ101を案内しつつ確実にコンセント100へ挿し込むようにしている。
【0023】次に可変ベッド3のリンク機構4について説明する。図13乃至図16に示すように、左右車体フレーム40L・40R間において、車軸15の上方には回動支点軸51を軸架し、前後輪14・16間には、該回動支点軸51と同じ高さにして回動支点軸52を軸架し、また、車体フレーム40L・40Rの前端下部位置及び後端下部位置にはそれぞれ固定軸50、回動支点軸70を架設する。
【0024】前記着座部34の左右両側面と、左右車体フレーム40L・40Rとを、該着座部34の前後略中央に位置する枢支点63・63で枢結し、該枢支点63・63部分から下方へ向けてブラケット68・68を垂設し、該ブラケット68・68間で回動支点軸53を軸支する。また、着座部34の両側面における該ブラケット68・68後方位置には、枢支点61・61を設け、該枢支点61・61でアーム片47・47の上端部を枢支連結する。
【0025】そして、前記回動支点軸52の左右両端でアーム片48・48の下端部を枢結し、前記アーム片47・47の下端部と該アーム片48・48の上端部とアーム片49・49の後端部とを枢支点62・62で枢支連結する。
【0026】また、前記背もたれ部33・33の裏面において、その前部、左右中央よりブラケット67・67を垂設し、該ブラケット67・67間で枢軸54を軸支する。さらに、足載部35における垂下部35Aの左右中央付近よりブラケット69・69を垂設し、該ブラケット69・69間に枢軸55を軸支する。
【0027】前記回動支点軸51の左右中央には、略二等辺三角形状の回動部材44の頂角付近が取り付けら、また、該回動部材44の両底角付近には前から枢支点56及び枢支点57が配設されている。
【0028】また、前記回動支点軸53には回動部材45が取り付けられている。該回動部材45は2つの略二等辺三角形状の部材45a・45bを並設し、両部材45a・45bの頂角付近を円筒部45cで連結固定し、平面視、「コ」字状にして形成されている。ここで、左側の部材45aを以降主回動部と、右側の部材45bを以降従属回動部と呼ぶことにし、該円筒部45cには回動支点軸53が回動自在に嵌着され、このとき、該従属回動部45bを左右中央に配置する。また、該従属回動部45bの両底角付近には前から枢支点58及び枢支点59が配設され、一方、該主回動部45aの後側の底角付近には枢支点64が配設されている。
【0029】そして、前記回動支点軸53の左右両端より後方下方へ向けて回動片46・46が取り付けられ、該回動片46・46の後端部と前記アーム片49・49の前端部とを枢支点60・60で枢支連結する。
【0030】さらに、前記可変ベッド3における背もたれ部33の枢軸54と前記回動部材44の枢支点57との間は、リンクバー41により、該回動部材44の枢支点56と前記回動部材45の従属回動部45bの枢支点59との間は、リンクバー42により、該従属回動部45bの枢支点58と可変ベッド3の足載部35における垂下部35Aの枢軸55との間は、リンクバー43によりそれぞれ枢支連結されている。尚、リンクバー41及びリンクバー42は、弓状に湾曲した形状で、一方、リンクバー43は棒状に形成されている。
【0031】そうして、前記可変ベッドの足置部30Bの前端部には補助輪17が垂設され、該可変ベッド3が、図17に示すリクライニングシート形態となった時、及び、図18に示す椅子形態となった時、又はそれらの形態への移行時に該補助輪17が接地することによって該可変ベッド3の前倒れを防止するようにしている。
【0032】図15に示すように、前記電動モータ5は左後輪16Lの内側方に配設され、該電動モータ5の駆動によりモータロッド5aが前後方向に摺動変位する。また、該モータロッド5aの前端部を前記回動部材45の主回動部45aにおける枢支点64で枢支連結する。
【0033】前記リンク機構4によれば、前記可変ベッド3を、図16に示す水平ベッド形態から図17に示すリクライニングシート形態を経て、図18に示す車椅子形態に形態変更させるようにする場合、スイッチを投入して前記電動モータ5を正回転させ、モータロッド5aを電動モータ5内に収納し、後方へ摺動変位させる。その結果、図17の側面視で示すように、該回動部材45及び回動片46が回動支点軸53のまわりを反時計方向に回転する。また、該回動片46の回転により、アーム片49は、その前端が引き上げられ、時計方向に回転しながら後方へ変位し、枢支点62を押し下げる。このとき、アーム片48は回動支点軸52のまわりを時計方向に、一方、アーム片47は、その下端が押し下げられ、反時計方向に回転しながら後方下方へ変位し、枢支点61を後方下方へと引っ張って、可変ベッド3の着座部34を枢支点63・63を中心に時計方向に回動させ、該着座部34の背もたれ部連結側を沈めて、該着座部34の足載部連結側を上昇させる。
【0034】このとき同時に、回動部材45も回転しており、該回転部材45の従属回動部45bにより、リンクバー43は後方下方へと引っ張られ、リンクバー42は後方下方へと押される。
【0035】その結果、該リンクバー43を介して足載部35は後方下方へと引っ張られると同時に前述の如く着座部34も回動しており、関節状連結手段38を介して着座部34と足載部35とは互いに反り返り、該足載部35の着座部連結側を上昇させて、該足載部35の前端側を沈める。一方、該リンクバー42を介して、回動部材44を回動支点軸51を中心に反時計方向に回転させ、それに伴ない、リンクバー41は押し上げられる。こうして、背もたれ部33は、リンクバー41を介して関節状連結手段37のまわりに起立方向に向けて押し込まれる。
【0036】さらに、前記電動モータ5の作動により、図17に示すリクライニングシート形態から図18に示す車椅子形態に形態変更する場合、前記可変ベッド3における背もたれ部33および足載部35は、先に述べたと同様にそれぞれ反時計方向に変移する。このとき、足載部35における足置部35Bの前部裏面が機体前端部の前記固定軸50に当接し、なお、足載部35が回動して、前記連結手段39を介して垂下部35Aと足置部35Bとは折れ曲がり、該足置部35Bは略水平状態に、該垂下部35Aは垂直状態となって変形を完了する。
【0037】尚、この段階において、前記可変ベッド3における着座部34については、前記回動片46は水平位置を越え、さらに前方上方へと向けて回動するため、今度はアーム片49を介して枢支点62は前方へ引っ張られる。その結果、アーム片47及びアーム片48は先に述べた変移方向とは逆の方向に変移して、「く」字状に屈曲した状態から略直線状に伸びた状態となるため、前記着座部34が、再度略水平状態に変移される。
【0038】図18に示す車椅子形態から図16に示す水平ベッド形態への形態変更は、電動モータ5を逆回転させて、モータロッド5aを電動モータ5内より延出させて前方へ摺動変位させ、先に述べた手順と逆の手順によって行われるものであり、前記可変ベッド3を前記固定ベッド2に嵌め込み、元の水平姿勢に復元する過程で、車椅子に腰掛ける利用者の姿勢が自動的に横たわる姿勢に戻るようになっている。
【0039】尚、図16に示すように、前記電動モータ5の前方位置において、可変ベッド3の左フレーム40Lにステー66を取り付け、その上にバッテリ9を載置固定しており、固定ベッド2と可変ベッド3とを分離した状態でも、該バッテリ9より電力を供給して、該可変ベッド3を数回程度、姿勢変形することができる。
【0040】次に可変ベッド3の背もたれ部33に配設したローラベルト79について説明する。通常、被介護者を乗せた状態の可変ベッド3が、水平ベッド形態から椅子形態へ、又はその逆方向へ形態変更するときには、背もたれ部33の回動支点位置と被介護者の腰部の屈曲支点位置とがずれているため、背もたれ部33の上下回動に伴って、該背もたれ部33が被介護者の背中と擦れて、違和感を感じることがある。そこで、以下のように、背もたれ部33にローラベルト79を配設して上記問題に対処している。
【0041】すなわち、図16、図17に示すように、可変ベッド3の背もたれ部33の前後部において、その左右中央にそれぞれローラ77・78を配設し、該ローラ77・78間にローラベルト79を巻回している。該ローラベルト79の背面側は、リンクロッド151により着座部34と連結されており、背もたれ部33の上下回動に伴ってローラベルト79の表面側が前後方向に移動するようにしている。
【0042】つまり、背もたれ部33が上方回動する場合には、ローラベルト79の表面側が被介護者の背中に追従して後方へ移動し、下方回動する場合には、ローラベルト79の表面側が被介護者の背中に追従して前方へ移動して、被介護者の背中と背もたれ部33とが擦れないように構成している。
【0043】次に可変ベッド3に取り付けた肘掛けについて説明する。図19乃至図20に示すように、前記背もたれ部33の裏面上部より左右一対のハンドル19・19を突設し、また、該背もたれ部33の両側部には肘掛け部材75・75を配設する。該肘掛け部材75・75は、通常、可変式ベッド3の背もたれ部33の裏面に収納されており、該可変式ベッド3が車椅子形態となったときには後ろから前に倒すことができるように構成されている。
【0044】前記肘掛け部材75は、肘掛け部75aと支軸部75bにより構成され、該肘掛け部75aと支軸部75bとで、「L」字型に構成される。前記背もたれ部33の裏面において、その下部に左右一対の円筒部材76・76を横設する。そうして、該円筒部材76に肘掛け部材75の支軸部75bを嵌挿し、該肘掛け部材75・75を左右外方向へ摺動させ、背もたれ部33の両端面より外側にきたところで、該肘掛け部材75・75を前方へ押し倒してセットする。尚、背もたれ部33の両側面よりストッパ74・74を突設し、該ストッパ74により、その外側面で該肘掛け部材75の摺動を規制し、その上面で肘掛け部材75の回動を規制する。
【0045】次に可変ベッド3のブレーキ機構について説明する。図19、図21及び図22に示すように、前記機体後部の回動支点軸70において、その両端には前方下方へ向けて爪部71・71を凸設し、また、その左右中間位置には後方上方へ向けてステップ72を突設し、該回動支点軸70と該爪部71・71と該ステップ72とでフットブレーキ7を構成する。
【0046】このような構成で、介護者がフットブレーキ7のステップ72を踏み込むと、図22に示す如く、側面視で、回動支点軸70が時計方向に回転し、その両端の爪部71・71も同方向に回転する。こうして、該爪部71・71が後輪16・16に圧接し、ブレーキがかかるのである。
【0047】次に固定ベッド2の昇降に係るリンク機構80について説明する。図7及び図8に示すように、固定ベッド2の脚部8は、リンク機構80を構成する各部材及び脚台90等により構成されている。該脚台90の前後左右位置より脚体基部91F・91F・91B・91Bを立設し、同じく、寝台20の前後左右位置より寝台支持部材25F・25F・25B・25Bを垂設する。そして、側面視「L」字型のアーム部材81F・81F・81B・81Bにより互いに対向する該脚体基部91F・91F・91B・91Bと該寝台支持部材25F・25F・25B・25Bとを連結する。108・108・・・は、該脚体基部91F(91B)の上端部と該アーム部材81F(81B)の先端部とを枢支連結する枢支点であり、109・109は、該寝台支持部材25F(25B)の下端部と該アーム部材81F(81B)の屈曲部とを枢支連結する枢支点である。
【0048】また、左右一対の連結ロッド82・82により、それぞれ前側アーム部材81Fの他端部と後側アーム部材81Bの他端部とを連結固定し、該後側アーム部材81B・81Bの他端部間を連結ロッド83により連結固定する。こうして、連結ロッド82・83・82を平面視「コ」字状に組み、また、寝台20の後フレーム21B下面における左右中央には電動モータ6を垂設し、該電動モータ6の前面よりモータロッド6aを延出させる。前記連結ロッド83の左右中間部と前記モータロッド6aの前端部とを連結部材99により連結する。
【0049】そうして、前記脚台90の前端部両端にはストッパ部材92・92を立設し、また、該脚台90を構成する左フレーム90Lの後部にはストッパ機構85を配設する。尚、該ストッパ部材92・92は脚台90に固定されており、一方、該ストッパ機構85はリンクで構成されている。以下、その構造について説明する。
【0050】図8、図10及び図23に示すように、前記ストッパ機構85は上部リンク86と下部リンク87とステップ88により構成されている。また、前記脚台90の左フレーム90Lの後部において、その上面よりブロック片93を突設させ、その下面よりブラケット94を垂設する。このとき、該ブロック片93は該ブラケット94よりもやや前方に配置し、また、該ブラケット94は、左右対称位置となる脚台90の右フレームにも配設し、両ブラケット94・94間を連結ロッド106で連結する。
【0051】また、前記下部リンク87と前記ステップ88とを前記連結ロッド106を介して、側面視、「へ」字状に連結固定し、また、前記上部リンク86の下端部と該下部リンク87の上端部とを枢支点107で枢結する。
【0052】前記ブロック片93の上方、寝台20における左フレーム21Lの内面に枢支点104を設け、該枢支点104で回動片103を枢支連結する。そして、該回動片103の下部の支持点105を設け、該支持点105よりロッド89を吊り下げる。
【0053】図10(b)に示すように、前記上部リンク86は、正面視(背面視)、逆「L」字状にされており、その上面86aの中央部を穿孔し、該穿孔86bにロッド89を貫通させる。
【0054】そうして、図23に示すように、前記上部リンク86の上下中央部及び下部リンク87の上下中央部と脚台90内側面における前記ブロック片93の後方位置とをそれぞれバネ97、98により連結して付勢する。
【0055】このような構成で、スイッチを投入して前記電動モータ6を正回転させると、モータロッド6aはモータ6内へ収納されつつ後方へ摺動変位し、また、該モータロッド6aにより連結ロッド83及び連結ロッド82・82は後方へ引っ張られる。そして、図8に示す側面視において、アーム部材81F及びアーム部材81Bは該連結ロッド82により吊り上げられながらそれぞれ枢支点109を中心に時計方向へ回動し、該アーム部材81F・81Bが起立して寝台20が上昇する。尚、寝台20の上昇の上限は後述するストッパ機構85で規制されるまでとする。
【0056】また逆に、電動モータ6を逆回転させて、モータロッド6aをモータ6内より延出させて前方へ摺動変位させ、先に述べた動きと逆の動きにより、寝台20は下降する。また、寝台20の下降に際しても、寝台20の下面が前記ストッパ部材92・92の上面に当接し、且つ、ストッパ機構85で規制されるまでとしてその下限が位置決められる。
【0057】次に前記ストッパ機構85による寝台20の上昇及び下降規制について説明する。まず、ストッパ機構85による寝台20の上昇規制から説明すると、該寝台20の下面に垂設した前記ロッド89が、バネ97により付勢された上部リンク86の円筒内周面の後面側に当接し、また、ロッド89を吊り下げる回動片84の上面が寝台20の左フレーム21Lの下面に当接してその回転が規制され、そのため、該ロッド89は回動片84に対して位置姿勢を保ちながら直上方へ上昇し、該ロッド89により、上部リンク86は反時計方向へ回動しながら起立する。そうして、上部リンク86と下部リンク87とが一直線に並んだところで、該ロッド89は上部リンク86をさらに上昇させ、起立させようとする一方で、上部リンク86と下部リンク87との間の回動は行き詰まり、上部リンク上面86aの穿孔86bにロッド89が支えて寝台20の上昇が制限される。
【0058】また、寝台20の下降時には、上部リンク86及び下部リンク87はそれぞれバネ97、98により引っ張られ、また、前記ロッド89は、上部リンク86内周面に案内されながら下降し、その結果、上部リンク86及び下部リンク87は回動しながら前方へ傾倒する。そして、下部リンク87とステップ88とは連結ロッド106を中心に側面視、反時計方向に回動し、上部リンク86と下部リンク87の連結部がブロック片93の後面に当接する。こうして、ストッパ機構85の回動が規制され、また、該ロッド89が上部リンク86の上面86aの穿孔86bに支えて、寝台20の下降が制限される。
【0059】そうして、前記ステップ88・88を踏むことにより、上部リンク86及び下部リンク87を強制的に回動し、ストッパ機構85による回動規制を解除する。
【0060】尚、前記固定ベッド2の電動モータ6には大容量のものを搭載し、図9に示すように、固定ベッド2と可変ベッド3とを合体させ、さらにその上に被介護者が横たわっても、その重量を支え、昇降が可能なように設計されている。
【0061】次に、本発明に係る固定ベッド2に取り付けた手すり11について説明する。図2及び図24に示すように、前記固定ベッド2の寝台20の両側面には手すり11・11が取り付けられており、該手すり11は、以下のようにして、前後方向に摺動可能に構成されている。
【0062】図24乃至図26に示すように、前記手すり11は、側面視、略「門」字状のパイプで構成され、該手すり11の両下端部において、その外側面より上下2本のネジ111T・111Bを螺合して、その内側面より該ネジ111T・111Bの先端を突出させる。また、該ネジ111T・111Bの頭部を覆うように、該手すり11の両下端部の外側面をカバー114で被装する。
【0063】一方、寝台20の左右フレーム21L・21Rの外側面には、前後方向(長手方向)にレール部材113・113を配設し、また、該レール部材113・113には上下2レーンのレール溝113a・113aが前後方向に設けられている。そして、前記ネジ111T・111Bの先端にはそれぞれスライドガイド112T・112Bが取り付けられ、該スライドガイド112T・112Bを該レール溝113a・113aに摺動自在に嵌め込んで、手すり11を寝台20の両側面のレール部材113・113に取り付けている。尚、上下2レーンのレール溝113a・113aに手すり11の上下スライドガイド112T・112Bを嵌め合わせ、手すり11を2点で支持しているため、該手すり11は左右方向には転倒しない。
【0064】また、前記手すり11には該手すり11の前後方向の摺動を規制するストッパ機構を構成している。配設し、以下、該ストッパ機構の一例を説明する。(但し、該ストッパ機構は以下に示す実施例に限定するものではない。)
図24に示すように、前記ストッパ機構は位置決めプレート115、ストッパ装置120により構成され、該位置決めプレート115を前記レール部材113の下面に配設し、該ストッパ装置120を手すり11の前後一側の下端部に配設する。概説すると、図27及び図28に示すように、該位置決めプレート115の長手方向には所定間隔を空けて多数のピン孔115a・115a・・・を形成し、該ストッパ装置120のインデックスピン124を該ピン孔115a・115a・・・の一つに嵌め合わせ、前記手すり11を固定する。
【0065】すなわち、図25に示すように、前記ストッパ装置120は、ケーシング121、バネ122、バネ受け123、インデックスピン124、スイッチレバー125等により構成されている。該ケーシング121内における機体内方向側にバネ受け123を固設し、該バネ受け123内にバネ122を配設し、該バネ122内にインデックスピン124を挿嵌する。このとき、該バネ受け123内における下面中央を穿孔し、該穿孔123aにインデックスピン124の下端部を挿入できるようにしておく。さらに、該バネ受け123の機体外方向側の側面における上部位置に上下方向に長孔123bを設け、また、ケーシング121の機体外方向側の側面における上部位置にも上下方向に長孔121bを設け、該長孔121b及び該長孔123bにスイッチレバー125を挿通し、該スイッチレバー125の内端部と該インデックスピン124とを連結固定する。また、前記スイッチレバー125の長手方向中間位置には回動支点126を設け、該回動支点126をケーシング121の前後面間で軸支する。
【0066】このような構成で、前記スイッチレバー125を押し上げると、インデックスピン124はバネ122の付勢力に抗して押し下げられ、その先端が位置決めプレート115のピン孔115aから外れ、手すり11は摺動フリーとなるのである。そうして、スイッチレバー125を指で押し上げたまま手すり11を所望の位置に移動させ、該指を放すと、バネ122の復元力によりインデックスピン124は押し上げられて位置決めプレート115のピン孔115a・115a・・・の一つに嵌め合わさり、再び手すり11は位置固定される。
【0067】尚、前記スイッチレバー125を図示せぬバネにより機体内方向に付勢し、バネの支点越えを利用して、ケーシング121の長孔121b間の上下一方向に倒れ込むように構成してもよい。
【0068】さらに、バネ受け123の長孔123b及びケーシング121の長孔121bの上下長さを調整し、スイッチレバー125を押し下げたときに、インデックスピン124の上端が位置きめプレート115のピン孔115a・115a・・・に軽く嵌合するように構成してもよく、このように、デテント感を持たせた状態で、手すりを摺動すれば、感触で孔位置がわかり位置決めが容易となる。また、ストッパ機構は、無段階的に手すり11の位置決めを行うことができるように構成することもでき、固定ベッド2側にストッパ機構を構成することも可能である。
【0069】次に可変ベッド3の固定ベッド2への取付方法について説明する。図19及び図20に示すように、可変ベッド3の両側面にはガイドローラ装置13・13が配設されている。図29乃至図31に示すように、前記ガイドローラ装置13は、軸心を左右方向に向けた垂直ローラ131・133と、軸心を上下方向に向けた水平ローラ132・134・135と、ガイドローラフレーム130等により構成されている。
【0070】前記ガイドローラフレーム130の前部位置に垂直ローラ131を配設し、そのやや後方に水平ローラ132を配設する。また、該ガイドローラフレームの後部位置には前から順に垂直ローラ133、水平ローラ134、及び水平ローラ135を配設する。このとき、ガイドローラフレーム130の下面及び左右両側面に一部開口部を設け、該開口部よりそれぞれ垂直ローラ131・133、及び水平ローラ132・134・135のローラ回転面を突出させ、そして、図19及び図20に示すように、ガイドローラフレーム130をガイドローラカバー136で被装する。尚、ガイドローラ装置13における水平ローラ及び垂直ローラの配置位置及びその数は特に限定するものではない。
【0071】一方、固定ベッド2側において、図6及び図29に示すように、左右フレーム21L・21Rの前端内側部の角を丸めて、R面形状のガイド面21b・21bを形成している。ここで、該ガイド面21b・21bは左右フレームの前端部に曲率中心を有する滑らかな曲面とする。尚、ガイド面は左右フレーム21L・21Rの前端内側部の角を面取りし、すなわち、左右フレーム21L・21R間の間隔が前端側が広くなるように斜めに切り落として平坦面としてもよく、可変ベッド3の進入しやすい構成であれば、特に限定するものではない。
【0072】そして、該左右フレーム21L・21Rの内側面下部に沿って、支持ガイド部材141・141を突設し、また、該支持ガイド部材141・141の前部を斜下方へ折り曲げて傾斜面141a・141aを形成する。
【0073】このように構成することで、車椅子形態の可変ベッド3を固定ベッド2の切欠凹部20a内に進入させる場合、可変ベッド3の進入角度が斜め方向であっても、前記固定ベッド2の左右フレーム21L・21Rのガイド面21b・21bにより、前記可変ベッド3の両側面に取り付けたガイドローラ装置13・13の水平ローラ135・135が案内されてその進入角度が修正される。これにより、可変ベッド3は固定ベッド2に対し、直前方より進入することが可能となる。次に、該ガイドローラ装置13・13の水平ローラ134・134・135・135が固定ベッド2の左右フレーム21L・21Rの内側面に案内されることとなり、前後に並設される水平ローラ134・135により可変ベッド3の直進が保持され、該可変ベッド3はスムーズに固定ベッド2の切欠凹部20a内に進入することができる。
【0074】この場合、該左右フレーム21L・21Rの内側面に設けられる支持ガイド部材141・141の傾斜面141a・141aにより、該ガイドローラ装置13・13の垂直ローラ133・133が案内されて、可変ベッド3は持ち上げられ、そのまま該支持ガイド部材141・141の水平面141b・141bに沿って後方へ運ばれる。
【0075】こうして、前記支持ガイド部材141・141に沿って、可変ベッド3を固定ベッド2の切欠凹部20aの最奥部まで押し込むと、図14に示す可変ベッド3のプラグ101が図6に示す固定ベッド2のコンセント100に嵌め合わさり、可変ベッド3への電力供給が可能となる。
【0076】このように可変ベッド3を固定ベッド2に嵌合させ、次に、可変ベッド3を車椅子形態から水平ベッド形態へと変態させるのであるが、このとき、背もたれ部33が水平となる方向に傾倒されるに従って、可変ベッド3及びその上に座る被介護者の重心位置が後方へ変位することとなる。
【0077】そこで、固定ベッド2の左右フレーム21L・21Rの内側面上部に沿って、転倒防止ガイド部材143・143を内側方向へ突設している。このように、該転倒防止ガイド部材143は前記支持ガイド部材141と略平行に配設され、該転倒防止ガイド部材143・143と支持ガイド部材141・141との間に可変ベッド3のガイドローラ装置13・13が挿入されるように構成する。
【0078】このような構成により、前記可変ベッド3の重心が後方へ移動しても、前記ガイドローラ装置13・13の上面が前記転倒防止ガイド部材143・143の下面に当接して可変ベッド3が支持されるため、安定した状態で水平ベッド状態で移行させることができる。
【0079】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したもので、次のような効果を奏するものである。すなわち、請求項1のように、車椅子への形態変更を可能とする可変ベッドと、該可変ベッドを着脱自在に嵌合可能とした固定ベッドとから構成される多機能ベッドにおいて、該固定ベッドの周囲に手すりを立設し、該手すりを可動式に構成することにより、被介護者を多機能ベッドから乗り降りさせる際には、可動側のベッドを固定側のベッドから分離したり、あるいは、固定側のベッドの手すりを避けるようにして行わなくとも、手すりを移動させるだけで、容易に被介護者を固定ベッドの両側方より乗り降りさせることができる。また、介護者にとっては、車椅子形態の可変ベッドを固定ベッドの切欠凹部内へと進入させたり、離脱させる場合、手すりを邪魔にならない位置に移動させることにより、固定ベッドの側方よりその作業を容易に行うことができ、被介護者への世話や介護等も楽に行える。
【0080】また、請求項2のように、前記手すりを、固定ベッドの周部に沿って摺動可能に構成することで、請求項1に係る効果と同様の効果が得られ、さらに、容易に被介護者を固定ベッドの両側方より乗り降りさせることができるとともに、介護者にとっては、手すりを邪魔にならない位置に移動させて、固定ベッドの側方より介護や作業等を容易に行うことができる。
【0081】また、請求項3のように、前記手すりは、該手すりに固設されるスライドガイドを、固定ベッドの周部に設けられるレールに摺動自在に嵌合することで、該固定ベッドに取りつけられ、該手すり側又は固定ベッド側に手すりの摺動を規制するストッパ機構を構成することにより、請求項1及び2に係る効果と同様の効果が得られるとともに、さらには、該ストッパ機構により手すりを固定して、作業時等における安全面の向上をも図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
【出願日】 平成12年4月17日(2000.4.17)
【代理人】 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
【公開番号】 特開2001−293041(P2001−293041A)
【公開日】 平成13年10月23日(2001.10.23)
【出願番号】 特願2000−115579(P2000−115579)