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【発明の名称】 ベッド装置
【発明者】 【氏名】大山 啓

【要約】 【課題】この発明はベッドフレームの側部に着脱可能に設けられる側柵が不用意に外れるのを防止したベッド装置を提供することにある。

【解決手段】ベッドフレーム5と、このベッドフレームの側部に設けられた差込孔16を有する保持部材15と、一対の脚部17及び脚部の中途部に設けられた連結杆22を有し、上記脚部の下端部を上記差込孔に挿入して上記ベッドフレームの側部に着脱可能に設けられた側柵18と、この側柵の上記取付け部に回動可能に係合する係合する係合部24を有する第1の部材25及びこの第1の部材に一体的に結合された第2の部材26を有し、上記係合部を上記連結杆に係合させて上記第1の部材を回動させることで上記第2の部材を上記保持部材に係合させて上記脚部が上記差込孔から抜出するのを阻止する抜け止め具23とを具備したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベッドフレームと、このベッドフレームの側部に設けられた差込孔を有する保持部材と、一対の脚部及び脚部の中途部に設けられた取付け部を有し、上記脚部の下端部を上記差込孔に挿入して上記ベッドフレームの側部に着脱可能に設けられた側柵と、この側柵の上記取付け部に回動可能に係合する係合部を有する第1の部材及びこの第1の部材に一体的に結合された第2の部材を有し、上記係合部を上記取付け部に係合させて上記第1の部材を回動させることで上記第2の部材を上記保持部材に係合させて上記脚部が上記差込孔から抜出するのを阻止する抜け止め具とを具備したことを特徴とするベッド装置。
【請求項2】 上記抜け止め具は、弾性を有する棒状部材をV字状に曲成するとともにその両端部を逆U字状に曲成して上記係合部が形成された上記第1の部材と、この第1の部材の中途部の屈曲部分に中途部が連結固定されたほぼ直線状の棒状部材からなる上記第2の部材とによって形成されていて、上記係合部を上記取付け部に係合させて上記第1の部材を回動させることで、上記第2の部材を上記第1の部材を弾性変形させながら上記保持部材の差込孔から突出した上記脚部の下端を乗り越えさせて上記保持部材に係合させることを特徴とする請求項1記載のベッド装置。
【請求項3】 上記第2の部材には排液用バッグが保持されることを特徴とする請求項1記載のベッド装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はベッドフレームの側部に側柵が着脱可能に設けられるベッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ベッド装置はベッドフレームを有し、このベッドフレームには床板体が設けられ、この床板体上にマットレスが載置される。そして、このマットレス上に利用者が仰臥するようになっている。
【0003】ベッド装置が病院用などの場合には、上記ベッドフレームの側部に、その側部の所定の範囲の部分に側柵を着脱可能に設けるようにしている。この側柵は、利用者がマットレス上で上半身を起こしたり、立ち上がるときに捉まったり、あるいは利用者に掛けた寝具がずれ落ちるのを防止するなどの種々の用途に利用される。
【0004】一方、利用者がマットレス上から降りたり、医師の診察や介護者の看護を受ける場合などには上記側柵が邪魔になるから、そのような場合にはベッドフレームから取り外すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記側柵をベッドフレームの側部に着脱可能に設けるためには、側柵に一対の脚部を設ける一方、ベッドフレームの側部には保持部材を設け、この保持部材に上記脚部の下端部が挿入される差込孔を形成する。そして、側柵は、上記差込孔に脚部を挿入することで、ベッドフレームの側部に着脱可能に設けるようにしている。
【0006】しかしながら、側柵の脚部を保持部材の差込孔に単に挿入して側柵を着脱可能に設けるようにしただけでは、この側柵に不用意な力が加わると、脚部の下端部が差込孔から抜けて側柵が外れてしまうという虞があった。
【0007】この発明は側柵をベッドフレームの側部に設けた場合、その側柵の脚部を保持部材の差込孔に挿入するだけでなく、挿入された脚部が差込孔から抜け出るのを防止できるようにしたベッド装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ベッドフレームと、このベッドフレームの側部に設けられた差込孔を有する保持部材と、一対の脚部及び脚部の中途部に設けられた取付け部を有し、上記脚部の下端部を上記差込孔に挿入して上記ベッドフレームの側部に着脱可能に設けられた側柵と、この側柵の上記取付け部に回動可能に係合する係合部を有する第1の部材及びこの第1の部材に一体的に結合された第2の部材を有し、上記係合部を上記取付け部に係合させて上記第1の部材を回動させることで上記第2の部材を上記保持部材に係合させて上記脚部が上記差込孔から抜出するのを阻止する抜け止め具とを具備したことを特徴とするベッド装置にある。
【0009】請求項2の発明は、上記抜け止め具は、弾性を有する棒状部材をV字状に曲成するとともにその両端部を逆U字状に曲成して上記係合部が形成された上記第1の部材と、この第1の部材の中途部の屈曲部分に中途部が連結固定されたほぼ直線状の棒状部材からなる上記第2の部材とによって形成されていて、上記係合部を上記取付け部に係合させて上記第1の部材を回動させることで、上記第2の部材を上記第1の部材を弾性変形させながら上記保持部材の差込孔から突出させた上記脚部の下端を乗り越えさせて上記保持部材に係合させることを特徴とする請求項1記載のベッド装置にある。
【0010】請求項3の発明は、上記第2の部材には排液用バッグが保持されることを特徴とする請求項1記載のベッド装置にある。
【0011】請求項1と請求項2の発明によれば、側柵の脚部を保持部材の差込孔に挿入して側柵をベッドフレームに設けたときに、抜け止め具の第1の部材を側柵に係合させ、この第1の部材に一体的に連結された第2の部材を保持部材に係合させることで、側柵を抜け止め部材によって保持部材に保持できるから、側柵の脚部が差込孔から抜け出るのを防止できる。
【0012】請求項3の発明によれば、第2の部材を排液用のバッグを保持するために利用できるから、排液用のバッグを保持するために専用の部材を用いずにすむ。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】図1はベッド装置の側面図で、このベッド装置はベースフレーム1を備えている。このベースフレーム1は矩形枠状に形成されていて、その四隅部の下面にはそれぞれストッパ付きのキャスタ2が設けられている。
【0015】上記ベースフレーム1の四隅部には取付け部材3(2つのみ図示)が立設されている。各取付け部材3の上端部には上下用アーム4の一端が回動可能に連結されている。ベースフレーム1の長手方向一端側に設けられた一対の上下用アーム4の他端は、矩形枠状のベッドフレーム5の一端部下面に設けられた一対の第1の取付け部6aに回動可能に連結され、他端側に設けられた一対の上下用アーム4の他端は、上記ベッドフレーム5の他端部下面に設けられた第2の取付け部6bに回動可能に連結されている。
【0016】上記各上下用アーム4は、図示しない上下駆動機構によって矢印方向に回動駆動されるようになっている。それによって、上記ベッドフレーム5はベースフレーム1上で上昇方向に駆動されるようになっている。
【0017】上記ベッドフレーム5の長手方向一端にはヘッドボード枠7が設けられ、他端にはフットボード枠8が設けられている。上記ベッドフレーム5上には床板体11が設けられている。この床板体11は第1乃至第4の床部12a〜12dに分割されている。各床部12a〜12dは互いに回動可能に連結されているとともに、ヘッドボード枠7側から3番面の第3の床部12cはベッドフレーム5に固定されている。
【0018】上記ベッドフレーム5の下面には背上げ機構13が設けられている。この背上げ機構13は回動駆動される駆動される背上げアーム(図示せず)を有する。そして、上記第1、第2の床部12a,12bは上記背上げ機構13の背上げアームによって起伏駆動されるようになっている。
【0019】上記床板体11の上面には図1に鎖線で示すマットレス14が載置され、このマットレス14上に利用者が仰臥するようになっている。
【0020】上記ベッドフレーム5の両側部(一側のみ図示)には長手方向に等間隔で複数の保持部材15が設けられている。図2と図3に示すように、各保持部材15には厚さ方向に貫通した差込孔16が穿設されている。そして、ベッドフレーム5の側部には一対の保持部材15の差込孔16に一対の脚部17の下端部を挿入して側柵18が着脱可能に取付けられる。
【0021】上記側柵18は、図2に示すように上辺が利用者が把持したり、手をかけるための手掛け部19に形成された枠状部材21を有し、この枠状部材21には一対の上記脚部17が上記保持部材15と同じ間隔で、しかも下端部を枠状部材21の下辺から下方へ突出させて設けられている。
【0022】図3に示すように、一対の脚部17の下端部を除く部分の外形寸法は、上記保持部材15の差込孔16の内径寸法よりも大きく設定され、この脚部17の下端部は、その外形寸法が上記差込孔16の内径寸法よりもわずかに小さな差込部17aに形成されている。この差込部17aの長さ寸法は、差込部17aを差込孔16に挿入したときに、下端が上記差込孔16からわずかに突出するよう設定されている。
【0023】一対の脚部17の上記枠状部21から突出した中途部には取付け部としての連結杆22が架設されている。この連結杆22には側柵18が保持部材15から抜け落ちるのを防止する抜け止め具23が設けられる。
【0024】上記抜け止め具23は、図4(a)〜(c)に示すように、弾性材料としての棒鋼をほぼV字状に曲成するとともに、両端部をほぼ逆U字状の係合部24に形成された第1の部材25と、この第1の部材25のV字状の屈曲部分に中間部が固着された直杆状の第2の部材26を有する。
【0025】図3に示すように、上記係合部24を上記連結杆22に係合させた状態において、連結杆22から第2の部材26までの寸法Lは、連結杆22から差し込み部17aの下端までの寸法Lよりもわずかに小さくなるよう設定されている。
【0026】側柵18を抜け止め具23によって保持部材15、つまりベッドフレーム5から抜け落ちることがないよう保持するには、まず、側柵18の脚部17の下端部に形成された差し込み部17aを保持部材15の差込孔16に挿入する。
【0027】つぎに、抜け止め具23の第1の部材25の係合部24を上記連結杆22に回動可能に係合させ、この第1の部材25を図3に鎖線で示す状態から矢印方向へ回動させる。
【0028】それによって、第2の部材26は保持部材15の下面側に入り込み、この下面から突出した脚部17の差込部17aに当たる。その状態から第1の部材25をさらに矢印方向へ回動させると、この第1の部材25が弾性変形し、第2の部材26が図3に実線で示すように保持部材15の下面から突出した差込部17aの下端面を乗り越える。
【0029】したがって、抜け止め具23は第2の部材26が差込部17aに係合することで、保持部材15との係合状態が外れることなく保持される。つまり、側柵18が抜け止め具23によってベッドフレーム5に固定されるから、側柵18の脚部17が保持部材15の差込孔16から抜けるのを防止できる。
【0030】それによって、側柵18に利用者や他の人が不用意な外力を加えても、上記側柵18がベッドフレーム5から抜け落ちるのを防止できる。
【0031】上記抜け止め具23の第2の部材26は直線状であり、中途部が第1の部材25の屈曲部に固着されているから、その両端部に図2に示すようにそれぞれ排液バッグ31を吊り下げることができる。
【0032】つまり、脳神経外科、心臓外科、泌尿器科などにおいては切開創内に誘導管をおき、創内の滲液や血液を外部に持続的に誘導排出する方法としてドレナージ治療が行われる。ドレナージ治療を行う場合に上記排液バッグ31が必要となる。
【0033】従来、ドレナージ治療を行う場合に使用される排液バッグ31は、ベッドフレーム5の側面に絆創膏で固定したり、専用の保持具をベッドフレーム5の側面に設けて取り付けるなどのことが行われていた。
【0034】しかしながら、前者の場合には排液バッグ31の重量や絆創膏の粘着力が経時的に低下することで落下しやすいということがあり、後者の場合には専用の保持具を必要とするため、コストアップになるということがあった。
【0035】この発明では、側柵18をベッドフレーム5に固定するための抜け止め具23の第2の部材26を直線状とし、この第2の部材26の中途部をV字状の第1の部材25の屈曲部に固着することで、その両端部を排液バッグ31の保持部として利用できるようにしたから、排液バッグ31を確実に保持できるばかりか、専用の部品を必要としないため、コストアップを招くこともない。
【0036】しかも、上記第2の部材26はベッドフレーム5の上面よりも下方に位置するから、この第2の部材26に保持される排液バッグ31がマットレス14上に仰臥する利用者よりも低い位置なるため、利用者からの滲液や血液などを確実に排液バッグ31に流すことができる。
【0037】上記一実施の形態では、抜け止め具23の係合部24を係合させるための取付け部として側柵18の一対の脚部17に連結杆22を架設したが、連結杆22に代わり、側柵18の枠状部21の下辺を取付け部として利用し、そこに第1の部材25の係合部24を回動可能に係合させるようにしても差し支えない。その場合、第2の部材26を保持部材15に係合させることができるよう、第1の部材25の高さ寸法を設定すれば、上記一実施の形態と同様、抜け止め具23を良好に使用することができる。
【0038】また、第1の部材25の形状はV字状だけでなく、U字状など他の形状であってもよく、要は第2の部材26を保持部材15に係合させるときに弾性的に変形可能な形状であればよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1と請求項2の発明によれば、側柵の脚部を保持部材の差込孔に挿入して側柵をベッドフレームに設けたときに、抜け止め具の第1の部材を側柵に係合させ、この第1の部材に一体的に連結された第2の部材を保持部材に係合させることができるようにした。
【0040】そのため、側柵は抜け止め具によって保持部材に連結され、その脚部が差込孔から抜け出るのが防止されることになるから、側柵に不用意な外力が加わっても、この側柵がベッドフレームから外れるのを確実に防止することができる。
【0041】しかも、抜け止め具は、第1の部材を弾性的に変形させて保持部材に係合させるため、側柵をベッドフレームに保持したり、その保持状態を解除する作業を容易に行うことができる。
【0042】請求項3の発明によれば、抜け止め具の第2の部材を排液用のバッグを保持するために利用するようにした。
【0043】そのため、排液用バッグを確実に保持することができるばかりか、排液用のバッグを保持するために専用の部材を必要としないから、経済的である。
【0044】しかも、上記第2の部材は、保持部材の下面側に係合するため、ベッドフレームの上面よりも下方に位置する。
【0045】したがって、第2の保持部材に保持される排液バッグはベッドフレーム上に仰臥する利用者よりも下方に位置するため、利用者からの滲液や血液などの排出を確実に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000010032
【氏名又は名称】フランスベッド株式会社
【出願日】 平成12年3月10日(2000.3.10)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外5名)
【公開番号】 特開2001−252312(P2001−252312A)
【公開日】 平成13年9月18日(2001.9.18)
【出願番号】 特願2000−67042(P2000−67042)