| 【発明の名称】 |
医療用処置台 |
| 【発明者】 |
【氏名】河野 洋
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| 【要約】 |
【課題】天板の傾動範囲が制約されたり、医療施術者の医療作業が制約されたりしない医療用処置台を提供する。
【解決手段】天井Cに設けた台座1に、水平方向に回動可能であると共に上下方向に伸縮可能なアーム組立体2を懸垂させ、該アーム組立体2の下端に患者を載せる天板6を取り付けるようにした医療用処置台(手術台等)である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 天井に設けた台座に、水平方向に回動可能であると共に上下方向に伸縮可能なアーム組立体を懸垂させ、該アーム組立体の下端に患者を載せる天板を取り付けた医療用処置台。 【請求項2】 前記アーム組立体が、前記台座に対して鉛直な軸方向を中心に水平方向に回動可能に取り付けられた上部アームと、該上部アームの端部に上下方向に伸縮可能に取り付けられた直立軸と、該直立軸の下端に水平な軸方向を中心に回動可能に取り付けられた下部アームとからなる請求項1に記載の医療用処置台。 【請求項3】 前記アーム組立体が、前記台座に対して鉛直な軸方向を中心に回動可能であると共に上下方向に伸縮可能に取り付けられた直立軸と、該直立軸の下端に水平な軸方向を中心に回動可能に取り付けられた下部アームとからなる請求項1に記載の医療用処置台。 【請求項4】 前記天板が縦転及び横転可能に取り付けられている請求項1,2又は3に記載の医療用処置台。 【請求項5】 前記天板が着脱可能に取り付けられている請求項1,2,3又は4に記載の医療用処置台。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は手術台、検診台、診察台、X線撮影台、分娩台等の医療用処置台に関し、さらに詳しくは、天板の傾動範囲を拡大すると共に、医療施術者による医療作業を容易にする医療用処置台に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、病院等で使用されている手術台、検診台、診察台、X線撮影台、分娩台等の医療用処置台は、患者を載せる天板が下面を支持脚で支持され、その支持脚の下端に台車が取り付けちれて移動可能になっているか、或いは床に埋め込まれて固定されている。 【0003】図6は、その一例を示したもので、天板60が支持脚31で支持され、その支持脚31に台車32が取り付けられて移動可能になっている。しかし、天板60の下側に支持脚31があることにより、図7(A)に示すように、患者Pの頭部を下側にするように天板60を縦転させて麻酔をかける場合、その傾斜角度を大きくしたくても、支持脚31が邪魔になるため水平に対し30度以上大きく傾斜させることは出来ない。また、図7(B)に示すように、天板60を横転させる場合にも、左右方向の傾斜角度を制限されるという欠点があった。 【0004】また、図7(C),(D)に示すように、患者Pを天板60に載せて診察したり、手術等を行う場合には、医療施術者Dは足を支持脚31に邪魔されて天板60の下側に入れることができないため、もっと患者の近くに寄って医療作業をした方が好ましい場合であっても、それが出来ないとか、或いは長時間の作業になるため椅子33に腰掛けたまま作業をした方が疲労を低減できるとしても、それが出来ないなどの欠点があった。また、手術中にX線撮影が必要な場合には、カセッテや管球支持アーム等を自由な場所に置けないため、天板30上の患者を支持脚31を避けた位置まで移動させたりしなければならなくなるという不便があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述した従来の問題を解消し、天板の傾動範囲が制約されたり、医療施術者の医療作業が制約されたりすることのない医療用処置台を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発明の医療用処置台は、天井に設けた台座に、水平方向に回動可能であると共に上下方向に伸縮可能なアーム組立体を懸垂させ、該アーム組立体の下端に患者を載せる天板を取り付けたことを特徴とするものである。 【0007】アーム組立体としては、前記台座に対して鉛直な軸方向を中心に水平方向に回動可能に取り付けられた上部アームと、該上部アームの端部に上下方向に伸縮可能に取り付けられた直立軸と、該直立軸の下端に水平な軸方向を中心に回動可能に取り付けられた下部アームとからなる場合であっても、或いは前記台座に対して鉛直な軸方向を中心に回動可能であると共に上下方向に伸縮可能に取り付けられた直立軸と、該直立軸の下端に水平な軸方向を中心に回動可能に取り付けられた下部アームとからなる場合であってもよい。 【0008】また、天板は縦転及び横転可能に取り付けられ、さらに着脱可能に取り付けられていることが望ましい。 【0009】本発明の医療用処置台は、上述のように天井の台座から懸垂させたアーム組立体に天板を取り付けた構成になっているため天板の下側が開放状態になり、天板を傾斜させるときに傾動範囲を制約されることがなくなり、任意の角度に傾けることが可能になる。また、医療施術者は天板の下側に自由に足を入れることができるため、患者に自然な体位で近寄ることができ、効率よく医療作業を行うことができる。 【0010】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の医療用処置台が手術台である場合を例示したものである。 【0011】図1において、Tは天井、Fは床である。天井Tには台座1が固定されている。台座1には、水平方向に回動可能であると共に、上下方向に伸縮可能なアーム組立体2が懸垂され、さらにアーム組立体2の下端部に、患者を載せる手術台用の天板6が着脱自在に取り付けられている。 【0012】アーム組立体2は、天井Tに固定された台座1に、鉛直方向の軸周りに水平方向に回動可能に取り付けられた上部アーム3と、この上部アーム3の端部に上下方向に伸縮可能に取り付けられた直立軸4と、この直立軸4の下端部に、水平方向の軸周りに回動可能に取り付けられた下部アーム5とから構成されている。直立軸4は、上部アーム3の端部から鉛直方向に垂下し、鉛直軸を中心に回動可能に構成されたエネルギーボックス4aと、このエネルギーボックス4aに嵌合して上下方向に伸縮作動するアクチュエータ4bとから構成されている。 【0013】上記アーム組立体2の下部アーム5には、その端部に支持アーム14が上下に回動可能に取り付けられ、その支持アーム14に天板6が着脱自在に取り付けられている。このように取り付けられた天板6は、縦転方向(長手方向)の傾斜角度を水平方向に対して0°〜45°の範囲で変化させることができる。また、天板6は、下部アーム5が直立軸4の下端に水平方向の軸周りに回動可能に取り付けられていることから、横転方向の傾斜角度を水平方向に対して0°〜15°の範囲で変化させることができる。 【0014】また、上記手術台には、付属機器として、例えば2基の手術用照明灯7,7が上部アーム3の台座側端部に鉛直方向の軸周りに水平方向に回動できるように取り付けられている。また、直立軸4のエネルギーボックス4aには、器具用ラック8が取り付けられ、エネルギーボックス4aの周りを回動したり、上下動したりできるようになっている。その他、必要により種々の付属機器をアーム組立体2に取り付けることができる。 【0015】上述した手術台は、アーム組立体2が上部アーム3、直立軸4及び下部アーム5の3部分を基本的構成要素として構成されている。しかし、アーム組立体2は水平方向に回動可能であると共に上下方向に伸縮可能な機能を有するものであればよいので、図5に示す実施形態のように、直立軸4と下部アーム5の2部分から構成されたものであってもよい。 【0016】図5の手術台では、台座1に対して鉛直な軸方向を中心に回動可能であると共に上下方向に伸縮可能に取り付けられた直立軸4と、この直立軸4の下端に水平な軸方向を中心に回動可能に取り付けられた下部アーム5とから構成されている。下部アーム5は直立軸4を中心に水平方向に回動し、また直立軸4の下端で水平方向の軸周りで左右に回動する。 【0017】この動きにより、天板6は直立軸4の周りに回動し、また左右に横転して傾動することができる。また、支持アーム14を介して縦転して傾動することができる。さらに、直立軸4の外側に、器具用ラック8を取り付けた筒体81が同心円状に台座1に回動可能に取り付けられている。 【0018】上述した構成からなる医療用処置台(手術台)は、床Fと天板6との間が開放状態になっているため、天板6の傾動範囲を制約されることなく大きな角度まで傾けることができる。例えば、図2(B)に示すように、患者Pに麻酔をかけるため天板6を縦転方向に傾斜させる場合、従来の手術台であれば不可能であった水平方向に対して45°以上の角度に傾斜させることが可能になる。 【0019】また、図2(D)や(E)に示すように、医療施術者Dが天板上の患者Pに医療作業をするとき、足を天板6の下側へ自由に入れられるため、患者Pに自然な体位で近寄ることができる。また、椅子9に腰掛けも無理のない姿勢で施術することができるため、長時間の作業であっても少ない疲労で作業することが可能になる。また、図2(F)のように、手術の途中でX線撮影が必要な場合でも、天板6上の患者Pをそのままの状態にしてX線撮影装置10をセットすることができる。 【0020】また、図示の実施形態では、天板6が着脱自在になっているので、天板6の支持アーム14に対する取付方向を、図2(A)のように下部アーム5の長手方向と平行に取り付けた方向から、図2(C),(E),(F)等のように下部アーム5の長手方向と直交する方向に変えて取り付けることもできる。 【0021】本発明の医療用処置台(手術台)は、手術室にセットする場合には、図3のようにすることができる。 【0022】従来の手術室の場合には、手術用照明灯7、医療ガス用シーリングコラム11、モニター用ペンダント12等の付属機器が、それぞれ独立に天井Tから懸垂するように取り付けられているため、それぞれが一つずつ天井Tのスペースを占めることにより、清浄空気を吹き出すためのヘパフィルター13の取付け面積が狭くならざるを得なくなっていた。 【0023】しかし、本発明の手術台によれば、図3に示すように、手術用照明灯7、医療ガス用シーリングコラム11、モニター用ペンダント12等の付属機器を、全てアーム組立体2に取り付けることが可能になるので、天井Tにはアーム組立体2を懸架するスペースを残せば、残り全てのスペースをヘパフィルター13の取付け用として使用可能になり、清潔な空気を多量に手術室に取り込むようにすることができる。 【0024】また、手術室には、手術等の処置に必要な医療ガスアウトレット、電気コンセント、モニター用コンセント、点滴架、麻酔器、マイクロポンプ等を置くことが必要になるが、前述したようにこれらの機器は上記アーム組立体2に集中して取り付けることができ、またアーム組立体2に設けた器具ラック8に吊るすことができる。 【0025】また、本発明の手術台を使用すると、電気・ガスの配管系もエネルギーボックス4aに纏めて単純化することができる。図4は、その配管系統を例示したものであり、Aはモニターケーブル、Bは医療ガス配管、Cは交流100V配管、Dは交流200V配管、Eは直流用配管をそれぞれ示している。 【0026】以上は、手術台の場合の実施形態について説明したが、本発明の医療用処置台は、手術台のみならず、検診台、診察台、X線撮影台、分娩台等にも有効に適用することができる。 【0027】 【発明の効果】上述したように本発明によれば、天井の台座から懸垂させたアーム組立体に天板を取り付けた構成になっているため天板の下側が開放状態になり、天板を傾斜させるときに傾動範囲を制約されることがなくなり、任意の角度に傾けることが可能になる。また、医療施術者は天板の下側に自由に足を入れることができるため、患者に自然な体位で近寄ることができ、効率よく医療作業を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500088140 【氏名又は名称】株式会社ニコー医療電機製作所
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| 【出願日】 |
平成12年2月28日(2000.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066865 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−238923(P2001−238923A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−51762(P2000−51762) |
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