| 【発明の名称】 |
車椅子におけるフットレストの取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】古川 久四
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| 【要約】 |
【課題】取付軸の周方向に対しての角度調整が容易な車椅子におけるフットレストの取付構造を提供すること。
【解決手段】フットレスト10は、取付軸9を挿通させるスリーブ部13・14を備え、スリーブ部13・14が、取付軸9の周方向に回動可能に、取付軸9に外装されている。スリーブ部13・14の近傍に、取付軸9に外装された止め部材17が配設され、止め部材17が、取付軸9に対して、周方向に回動可能で、かつ、固定可能に取り付けられ、足の支持位置でフットレスト10の回動位置を規制するストッパ部を備えている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フットレストが、レッグパイプ下端から略垂直前方に延びる取付軸に対して取り付けられる構成の車椅子におけるフットレストの取付構造であって、前記フットレストが、前記取付軸を挿通させるスリーブ部を、配設させ、前記スリーブ部が、前記取付軸の周方向に回動可能に、前記取付軸に外装され、前記スリーブ部の近傍に、前記取付軸に外装された止め部材が、配設され、該止め部材が、前記取付軸に対して、周方向に回動可能で、かつ、固定可能に取り付けられるとともに、足の支持位置で前記フットレストの回動位置を規制するストッパ部を備えて構成されていることを特徴とする車椅子におけるフットレストの取付構造。 【請求項2】 前記止め部材が、前記フットレストに外装されて軸方向にスリットを備えた筒部と、前記スリットを間にして対向する2つの壁部と、該壁部に配置されて、前記壁部間の距離を狭めて前記筒部の内径を縮径可能な、ねじ手段と、を備えて構成されるクランプとしていることを特徴とする請求項1記載の車椅子におけるフットレストの取付構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子における利用者の足を載せるためのフットレストの取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、車椅子のフットレストは、利用者の足を載せるように、レッグパイプ下端付近から略垂直前方に延びる取付軸に配設されていた。 【0003】この従来のフットレストは、右足と左足をそれぞれ載せることが可能なように、左右に対称的に設けられるものであり、車椅子を折り畳んだ場合に畳めるように、取付軸に対してそれぞれ回動可能に配置されていた。各フットレストは、取付軸を挿通させるスリーブ部と、フットレスト本体と、から構成されていた。そして、フットレスト本体におけるレッグパイプと当接する部位付近が、略1/4円形状に切り欠かれてレッグパイプ当接部とされており、このレッグパイプ当接部をレッグパイプに当接させてフットレストの回動を停止させ、フットレストを固定させていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフットレストは、レッグパイプ当接部をレッグパイプに当接させて固定するものであるため、フットレスト自身の角度調整が困難であった。例えば、レッグパイプと取付軸との溶接等の組付誤差により、レッグパイプと取付軸の交差角度が、左右で異なっている場合等には、左右のフットレスト先端の高さが相違することとなり、フットレストの設置角度を変更してそのずれを解消するために、レッグパイプ当接部を削ったり、肉盛りを施す等していた。 【0005】また、フットレストは、長期にわたって使用していると、利用者の足の重みによりフットレストの角度が徐々に下がってしまうが、従来のフットレストでは、上述のごとく、角度調整が困難であるため、この角度を回復させることは手間がかかり、容易ではなかった。 【0006】本発明は、上記にかんがみて、取付軸の周方向に対しての角度調整が容易な車椅子におけるフットレストの取付構造を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を下記構成により解決するものである。 【0008】フットレストが、レッグパイプ下端から略垂直前方に延びる取付軸に対して取り付けられる構成の車椅子におけるフットレストの取付構造であって、フットレストが、取付軸を挿通させるスリーブ部を、配設させ、スリーブ部が、取付軸の周方向に回動可能に、取付軸に外装され、スリーブ部の近傍に、取付軸に外装された止め部材が、配設され、止め部材が、取付軸に対して、周方向に回動可能で、かつ、固定可能に取り付けられるとともに、足の支持位置でフットレストの回動位置を規制するストッパ部を備えて構成されていることを特徴とする。 【0009】また、止め部材は、フットレストに外装されて軸方向にスリットを備えた筒部と、スリットを間にして対向する2つの壁部と、壁部に配置されて、壁部間の距離を狭めて筒部の内径を縮径可能な、ねじ手段と、を備えて構成されるクランプとすることが望ましい。 【0010】 【発明の作用・効果】本発明に係るフットレストの取付構造では、フットレストを止め部材ごと取付軸の周方向に回動させ、次いで、所定位置で止め部材を固定することにより、フットレストの所定の面をストッパ部に当接させて、フットレストを固定することができる。そのため、止め部材の固定角度を調整することにより、フットレストの角度調整が容易に行なえる。 【0011】従って、例えば、レッグパイプと取付軸との溶接等の組付誤差により、レッグパイプと取付軸の交差角度が左右で異なって、左右のフットレスト先端の高さにずれが生じている場合等にも、各フットレストの角度を調整してそのずれを解消することが容易であるため、車椅子の製造工数及びコストの削減が可能である。また、長期間にわたって使用して、利用者の足の重みによりフットレストの角度が下がってしまっても、止め部材の固定角度を再調整することにより、フットレストの角度を、容易に当初の角度に戻すことができる。 【0012】また、本発明に係るフットレストでは、取付軸に外装される止め部材が、スリーブ部近傍に配設されて、フットレストの角度を固定するため、従来のごとく、レッグパイプ当接部を設ける必要がない。その結果、左右で同じ形状のものを使用可能となり、安価に製造することができる。 【0013】そして、止め部材を、フットレストに外装されて軸方向にスリットを備えた筒部と、スリットを間にして対向する2つの壁部と、壁部に配置されて、壁部間の距離を狭めて筒部の内径を縮径可能なねじ手段と、を備えて構成されるクランプとすれば、ねじ手段を緩めて、フットレストと共に止め部材を取付軸の周方向に回動させ、その後、ねじ手段を締め付けて止め部材を固定させ、フットレストの所定の面をストッパ部に当接させることにより、フットレストの角度を固定できる。 【0014】即ち、ねじ手段の操作で、フットレストの角度調整と固定とを簡単に行えることから、フットレストの角度調整作業を簡便に行うことができる。また、取付軸には、クランプの筒部が圧接されるだけであり、取付軸に傷をつける虞れも生じない。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。 【0016】実施形態の車椅子Cは、図1に示すように、フレーム1の前部側の左右で略上下方向に配置されたレッグパイプ2・2の下端付近から、それぞれ略垂直前方に延びる取付軸9を配設させ、各取付軸9にフットレスト10を配設させて構成されている。 【0017】なお、符号3はレッグパッドである。また、符号4は、キャスタ輪から構成される前輪であり、符号5は、後輪である。 【0018】そして、フレーム1は、左右方向で相互に接近させて車椅子Cを折り畳めることができるように、左フレーム部1aと右フレーム部1bとを備えて構成されており、左・右フレーム部1a・1bには、レッグパイプ2等の各部材や、前輪4・後輪5が、それぞれ、相互に対称的に設けられている。 【0019】符号6は、左・右フレーム部1a・1bを折り畳み可能に連結するクロスバー部材である。また、符号7は、左・右フレーム部1a・1bを連結する可撓性を有した布材からなる座シートであり、符号8は、左・右フレーム部1a・1bを連結する可撓性を有した布材からなるバックシートである。 【0020】左右の各フットレスト10は、同一形状のものが、左右対称となるように配置されており、図1〜3に示すように、フットレスト本体11と、取付軸9の軸方向に沿って前後に分離させて配置され、取付軸9を挿通可能なスリーブ部13・14とから構成されている。 【0021】フットレスト本体11及び前・後スリーブ部13・14は、ポリアセタール等の硬質合成樹脂から形成されており、フットレスト本体11には、剛性を高めるためのリブ11aや、軽量化を図るための肉盗み凹部11bが形成されている。また、利用者の足と接する面には、滑り止めとなる凸部11cが形成されている。 【0022】また、フットレスト10は、前・後スリーブ部13・14との間のフットレスト本体11の外側面を、後述するストッパ部21の当接する規制面15としている。 【0023】さらに、フットレスト10は、各スリーブ部13・14の内径を、取付軸9の外径寸法より僅かに大きくし、かつ、スリーブ部13・14間の寸法を、後述する止め部材としてのクランプ17の長さより僅かに大きくして、クランプ17の周囲で取付軸9の周方向に回動可能に、取付軸9に外装されている。 【0024】そして、実施形態の車椅子Cでは、各フットレスト10の前・後スリーブ部13・14の間に、取付軸9に外装された止め部材としてのクランプ17が、嵌挿されている。 【0025】各クランプ17は、軽量なアルミニウム合金等から形成され、図3〜5に示すように、取付軸9に外装されて軸方向にスリット22を備えた筒部18と、スリット22を間にして対向する2つの壁部19・20と、壁部19・20に配置されて、壁部19・20間の距離を狭めて筒部18の内径を縮径可能な、ねじ手段23と、を備えて構成されている。なお、各クランプ17は、左右のフレーム部1a・1bで、左右対称形に配置される。 【0026】実施形態のねじ手段23は、壁部19に設けられた段差付きの挿通孔19aと、壁部20に設けられたねじ孔20aと、挿通孔19aを挿通してねじ孔20aに螺合されるねじ24と、から構成されている。実施形態の場合、挿通孔19aとねじ孔20aとは、各壁部19・20に1つずつ設けられている。挿通孔19aを配置させた壁部19は、ねじ24の操作がフットレスト10と干渉せずに容易となるように、車椅子Cの外側面側に配置されている。 【0027】そして、実施形態の場合、ねじ孔20aを配設させた壁部20が、その外表面側をフットレストの規制面15に当接させて、フットレスト10を、利用者の足を載せる角度(図1参照)に、角度固定するストッパ部21としている。 【0028】この実施形態の支持構造では、各クランプ17のねじ手段23のねじ24を緩めて、各クランプ17の取付軸9に対する固定を解除し、取付軸9に対して、前・後スリーブ部13・14とともにクランプ17を回動させ、ついで、ねじ24を締め付けて、所定角度で各クランプ17を固定する。 【0029】すると、各クランプ17におけるストッパ部21が、フットレスト10の規制面15に当接されて、フットレスト10の角度を固定させることができる。そのため、本実施形態のフットレスト10の取付構造では、レッグパイプ2と取付軸9との溶接等の組付誤差により、レッグパイプ2と取付軸9の交差角度が、左右で異なって、左右のフットレスト先端10a・10aの高さにずれが生じている場合等にも、各フットレスト10・10の角度を調整してそのずれを解消することが容易に行なえ、その結果、車椅子の製造工数及びコストの削減が可能である。また、長期間にわたって使用して、利用者の足の重みによりフットレスト10の角度が下がってしまっても、止め部材としてのクランプ17の固定角度を再調整することにより、フットレスト10の角度を、容易に当初の角度に戻すことができる。 【0030】そして、フットレスト10は、クランプ17の周囲で取付軸9の周方向に回動可能に、取付軸9に外装されている構成である。このため、車椅子Cを、左・右フレーム部1a・1bを接近させるように、折り畳む際、左右のフットレスト10・10が相互に干渉しないように、取付軸9の周方向に回動させて、車椅子Cを折り畳むことができる。 【0031】さらに、折り畳み後の使用時には、折り畳み状態から左・右フレーム部1a・1bを広げて、フットレスト10を復元させることとなるが、その際、フットレスト10の規制面15がストッパ部21に当接して、利用者の足を載せる角度でフットレスト10の回動を停止させることができる。 【0032】また、実施形態では、止め部材としてのクランプ17が、前・後スリーブ部間13・14に嵌挿されてフットレスト10の角度を固定するため、従来のごとく、レッグパイプ当接部を設ける必要がない。その結果、左右で同じ形状のものを使用可能となり、安価に製造することができる。 【0033】さらに、実施形態の場合では、止め部材を、ねじ手段23のねじ24の締め付け操作で、筒部18の内径を縮径させて、取付軸2に固定されるクランプ17により、構成している。 【0034】そのため、ねじ手段23のねじ24の操作で、フットレスト10の移動と固定とを簡単に行なえることから、フットレスト10の角度調整作業を簡便に行なうことができる。また、取付軸9には、クランプ17の筒部18が圧接されるだけであり、取付軸9に傷をつける虞れも生じない。 【0035】そしてまた、実施形態のクランプ17は、ねじ手段23のねじ24を緩めることによって、取付軸9に対して、軸方向にも移動可能に取り付けられている。さらに、クランプ17が前・後スリーブ部13・14間に嵌挿されているため、ねじ手段23のねじ24の締め付け操作で、フットレスト10の前後移動を確実に防止することができる。このため、取付軸9を長く形成すれば、フットレスト10を前後方向にも移動可能となり、利用者の足を載せる位置にあわせてフットレスト10の配置位置を変更することが可能となる。 【0036】なお、実施形態では、スリーブ部が、取付軸9の軸方向に沿って前後に分離させて形成され、スリーブ部13・14間にクランプ17が嵌挿されて、フットレスト10の規制面15をストッパ部21に当接させる構成が示されているが、スリーブ部が一箇所のみに形成されて、スリーブ部の近傍にクランプが配設される構成としてもよい。この場合、クランプのストッパ部を延設させて、ストッパ部が当接する規制面を、スリーブ部やフットレスト本体に形成してもよい。 【0037】また、フットレスト10を固定する止め部材としては、実施形態のようなクランプ17でなくとも、例えば、スリーブ部13・14間に嵌挿されて、取付軸9に外装される、ストッパ部を備えた略円筒状のカラーとして、そのカラーに、取付軸9に圧接可能なねじを螺合させて、そのねじを締め付けることにより、カラーを取付軸9に固定し、フットレスト10の所定の面をストッパ部に当接させて、フットレスト10の角度を固定するように構成しても良い。 【0038】さらに、実施形態では、止め部材としてのクランプ17のねじ手段23として、筒部19の一方の縁から延びる壁部20にねじ24が螺合するねじ孔20aを設けた場合を示したが、壁部20に、ねじ孔を設けずに、ねじ24を挿通させる挿通孔を設け、別途、壁部20の外側からねじ24に螺合するナットを締め付けるようにしても良い。ちなみに、このナットは、フットレスト10と干渉しないように、壁部20の挿通孔内に埋設するように配設することが望ましい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000226839 【氏名又は名称】日進医療器株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月28日(2000.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076473 【弁理士】 【氏名又は名称】飯田 昭夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−238918(P2001−238918A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−51582(P2000−51582) |
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