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【発明の名称】 車 両
【発明者】 【氏名】臼木 章

【要約】 【課題】体の不自由な病人や老人の車両に対する乗降を、介護人に大きな負担を及ぼすことなく、簡単かつ安全に実施可能にする。

【解決手段】車両本体に設けられて人や物を収容する収容室2と、収容室2の内外に移動可能に設けられた可動部材7と、可動部材7に吊持されて一端に吊具を有し、他端が収容室2側に設置されたウインチ23によって巻き取りおよび巻き戻しが可能な索条20とを有し、移動操作部材14によって、可動部材7を収容室2の内外に移動させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両本体に設けられて人や物を収容する収容室と、収容室の内外に移動可能に設けられた可動部材と、可動部材に吊持されて一端に吊具を有し、他端側が収容室側に設置されたウインチによって巻き取りおよび巻き戻しされる索条と、可動部材を収容室の内外に移動操作する移動操作部材とを備えたことを特徴とする車両。
【請求項2】 可動部材には、この可動部材を収容室における所定の移動位置にロックする移動位置ロック手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項3】 吊具には、可動部材に対して吊具の上昇位置を規制する上昇位置規制部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項4】 移動操作部材が、可動部材を手動操作によって収容室の外へ移動させる手動操作部材であることを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項5】 ウインチの動作を指令するスイッチが、収容室の出入口付近に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両。
【請求項6】 車両本体に設けられて人や物を収容する収容室と、収容室の内外に移動可能に設けられた可動部材と、一端に吊具を有し、他端側が可動部材に設置されたウインチによって巻き取りおよび巻き戻しされる索条と、収容室側に設置されて可動部材を収容室の内外に移動させるシリンダ装置と、ウインチおよびシリンダ装置の動作を指令するスイッチとを備えたことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貨物のほか、介護が必要な病人や老人を、遠距離の介護施設等へ搬送するのに利用する車両に関する。
【0002】
【従来の技術】ベッド上などで自ら寝返りをうてない病人や老人は、健康維持のためあるいは床ずれ防止のため、介護者がベッド上から病人や老人の身体を起して車椅子に乗せ、定期的に散歩させたり、入浴させたりする必要がある。
【0003】また、今日では、体の不自由な病人や老人が自宅のベッドから離れ、介護人の助けを借りて病院などの介護施設や入浴施設などに通ったりする機会が多くなった。
【0004】このように介護施設に通ったり、その他公共施設に出掛ける場合には、例えば通常、折り畳み式の車椅子を用意し、この車椅子に病人や老人を乗せたまま乗用車の停止位置まで移動し、この車椅子から介護人の助けにより病人や老人を乗用車に乗り移らせた後に、車椅子を折り畳んでこれをその乗用車に積み込み、介護施設等へ走らせて移動している。
【0005】一方、その介護施設等に乗用車が到着すると、この停車中の乗用車から車椅子を地上に降ろして走行可能に開いて組み立て、座席に座っているかまたは横伏している病人や老人の体を介護人が支えるようにし、その車椅子に乗り移らせる。さらに、介護人はこの車椅子を押しながら病人や老人を介護を受ける部屋へ案内するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乗用車などの乗物を利用して介護施設等へ体の不自由な病人や老人を移動する場合には、車椅子から病人等を乗用車へ移し替える作業および乗用車から車椅子へ移し替える作業に昇降作業を伴うため、これらの作業が極めて煩わしく、また、病人等の移し替えに少なくとも二人以上の介護人が付き添う必要があるほか、この移し替えの作業が各介護人にとって極めて大きな負担となって、結果的に病人等に対する入浴などの介護サービス等を受ける回数や買物に出掛ける回数などが自ら低減していくという課題があった。また、貨物を貨物車へ上げ降ろしする作業も作業員にとって大きな負担となっている。
【0007】本発明は上記のような従来の問題を解決するものであり、介護施設等へ移動する場合に、体の不自由な病人や老人が車椅子や介護ネットに乗ったまま速やかに地上から車に乗り込んだり、車から地上へ降ろしたりすることができ、この作業を介護人に大きな負担を掛けることなく、簡単かつ安全に実施できる車両を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のために、請求項1の発明にかかる車両は、車両本体に設けられて人や物を収容する収容室と、この収容室の内外に移動可能に設けられた可動部材と、可動部材に吊持されて一端に吊具を有し、他端側が収容室側に設置されたウインチによって巻き取りおよび巻き戻しされる索条とを有し、移動操作部材にによって、可動部材を出入口の内外に移動操作させるようにしたものである。
【0009】この態様によれば、地上の貨物や車椅子等を収容室に搬入する場合に、可動部材を収容室の外へ移動させ、この可動部材に吊持された索条端の吊具に貨物や車椅子等を吊持させた後、ウインチを駆動して索条を巻き上げ、地上から浮上した貨物や車椅子等を、可動部材を収容室の内側へ移動させることによって、収容室内で吊持した状態にて搬送可能にする。
【0010】また、貨物や車椅子等を収容室から搬出する場合には、その車椅子等を吊具に吊持させた状態にて移動操作部材により可動部材を収容室の外へ移動させ、さらにウインチを駆動して索条の巻き戻しを行うことにより地上に降ろすことができる。
【0011】また、請求項2の発明にかかる車両は、可動部材に、この可動部材を収容室における所定の移動位置にロックする移動位置ロック手段を設けたものである。
【0012】この態様によれば、可動部材を所定の移動位置で安定保持できるため、索条端の吊具に吊持された貨物や車椅子等の昇降動作を安定的にかつ安全に行うことができる。
【0013】また、請求項3の発明にかかる車両は、吊具に、可動部材に対して吊具の上昇位置を規制する上昇位置規制部材を設けたものである。
【0014】この態様によれば、貨物や車椅子等の吊り上げ時に吊具が不必要に上昇して傾き、これによって貨物や車椅子等が病人等を乗せたまま傾くなどの危険を防止でき、また、ウインチによる索条の巻き上げの際に、吊具が可動部材上の所定位置で移動が規制された後は、続くウインチの作動によって可動部材を収容室の内側へ移動させて、収容室内に自動的に収納可能にする。
【0015】また、請求項4の発明にかかる車両は、移動操作部材を、可動部材を手動操作によって収容室の外へ移動させる手動操作部材としたものである。
【0016】この態様によれば、病人等が乗った車椅子や介護ネット収容室への移し替えが容易となるように、手動操作部材を手動にて収容室の外側へ任意長だけ簡単に引き出すことができる。
【0017】また、請求項5の発明にかかる車両は、ウインチの動作を指令するスイッチを収容室の出入口付近に配置したものである。
【0018】この態様によれば、貨物や車椅子等の搬入搬出位置にて、貨物や車椅子等可動部材などの状態を監視しながら、ウインチによる索条の昇降制御を安全、確実に実施できる。
【0019】また、請求項6の発明にかかる車両は、車両本体に設けられて人や物を収容する収容室の内外に移動可能に設けられた可動部材と、一端に吊具を有し、他端側が可動部材に設置されたウインチによって巻き取りおよび巻き戻しされる索条とを有し、さらに収容室側に可動部材を収容室の内外に移動させるシリンダ装置を設けて、ウインチおよびシリンダ装置の動作をスイッチにより指令するようにしたものである。
【0020】この態様によれば、可動部材の収容室での移動制御と、ウインチによる車椅子や介護ネットなどの吊具の昇降制御とを、作業員や介護者等に大きな負担を与えることなく、スイッチ操作のみで、安全、確実に実施可能にしている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図について説明する。図1は、本発明の車両を介護用として利用する場合について、一部を破断して示す斜視図である。同図において、車両はワゴン(収容室)タイプの車体を持ち、運転室1の後方に、屋根2a、左右の側壁2b、前部壁2cおよび荷台2dで囲まれた荷室を兼ねる収容室2が設けられている。
【0022】また、この収容室2の後方は、開閉扉3によって開閉される車椅子等の搬入搬出用の出入口4が設けられている。ここでは、2枚の開閉扉3として観音開きタイプの扉を示してあるが、必要に応じ片開きタイプ、引き戸タイプ、上下開閉タイプなど種々の扉が採用される。また、側壁2bの一部にも、ステップを持った出入口2eが設けられている。
【0023】さらに、開閉扉3は内外部から旋錠および旋錠解除が容易に行える構成とされており、採光用のガラス窓3aなどが取り付けられている。上記収容室2における左右の側壁2b内面には、互いに対向するように、鋼材からなる各一の支持フレーム5が締結具を用いて、あるいは溶接などにより固定されている。
【0024】これらの支持フレーム5は、これの長手方向に沿って、図2に拡大して示すような、突条部5aを有し、この突条部5aに複数個のガイドローラ6が水平軸(図示しない)を中心に自由回転可能に並置されている。これらのガイドローラ6は上記長手方向に一定の間隔で一列に並置されている。
【0025】上記各支持フレーム5には鋼材などからなる可動部材7の左右端部が摺動自在に支承されている。この可動部材7は、一対の支持フレーム5にガイドされる各一の可動フレーム7aと、これらの可動フレーム7a、7a間を繋ぐ各一対の横杆7bおよび補強杆7cとからなる。
【0026】可動部材7を構成する可動フレーム7aは、全体としてコ字状断面の形状をなし、このコ字状部が支持フレーム5の突条部5aを被うようにされて、複数のガイドローラ6に移動自在に支承されている。これにより、可動部材7はガイドローラ6に案内されて、支持フレーム5の前後方法に軽快に移動可能とされる。
【0027】また、一方の可動フレーム7aの側面には、支持板8の一端部が溶接などにより固定されており、この支持板8には、水平支軸9を中心に回動する回動板10が取り付けられている。そして、この回動板10の一端には、短めのロック棒11の一端が回動自在に枢支され、その回動板10の他端には、長めのロック棒12の一端が回動自在に枢支されている。なお、支持板8、水平支軸9、回動板10、ロック棒11、12および後述のロックハンドルは移動位置ロック手段Rを構成している。
【0028】さらに、ロック棒11およびロック棒12の他端は、それぞれ各可動フレーム7aの透孔7dを貫通してこれらに支承され、さらに、各支持フレーム5の突条部5aに形成された図示しないロック孔、ロック切欠などの係止部に係合可能に臨んでいる。13は回動板10に先端が固定されたロックハンドルで、このロックハンドル13の手動による回動板10の回動操作によって、各ロック棒11、12の先端を、各透孔7dを介して上記ロック孔やロック切欠などに係合させたり、係合解除させたりすることができるようになっている。
【0029】可動部材7の後方側の横杆7bには、可動部材7を手動操作する手動操作部材としての移動操作部材14が取り付けられている。この移動操作部材14は介護人が地上で容易に手で把握できる長さの帯状体をなし、その一端が横杆7bに取り付けられた取付枠15に保持され、他端には操作ハンドル16が取り付けられている。この操作ハンドル16を手で握り、さらに車体の後方へ引っ張ることによって、可動部材7の全体を支持フレーム5に沿って後方へ移動することができる。
【0030】さらに、可動部材7の後方側の横杆7b上には、一対のブラケット17が溶接などにより固定されており、これらのブラケット17、17間に架設された水平支軸18にプーリ19が回転自在に支持されている。また、このプーリ19に対向する位置の横杆7bには索条としてのワイヤ20が挿通しうる小孔(図示しない)が設けられている。また、このワイヤ20のうち、その小孔を貫通した下端部には、車椅子や介護ネット等を吊持するためのフック部材21が取り付けられている。なお、このフック部材21の上端には、その小孔より大径の、上昇位置規制手段としてのストッパ部材22が取り付けられている。図2では、ストッパ部材22は円板状をなすが、これに限らず種々の形状やサイズのものが採用される。
【0031】また、収容室2内の前部にはウインチ23が設置されており、このウインチ23の駆動によって、前部壁2c内面の上部に固定されたワイヤガイド24を介して、上記ワイヤ20の巻き戻しが行えるようになっている。なおこのウインチ23は介護人が手動操作可能なスイッチ25により正転、逆転制御可能となっている。26はスイッチ25とウインチ23のモータとを接続する電線である。また収容室2内の荷台2d上には介護人が座る座席27が取り付けられている。
【0032】次に、このような車両で病人や老人を乗せた車椅子28を運搬する場合を説明する。例えば、病人や老人が遠隔にある介護施設に入浴などのサービスを受けに行く場合等には、その病人や老人は車両の駐車位置まで、介護人の手助けを受けて、車椅子28に乗ったまま移動し、その駐車位置で待機する。
【0033】車両が到着すると、まず、収容室2後方の開閉扉3が、車両に乗ってきた介護人による旋錠解錠操作によって、速やかに開かれる。また、地上に降りた介護人によって、可動部材7に一端が取り付けられた移動操作部材14の操作ハンドル16が、図2の矢印に示す方向に索引される。
【0034】なお、この操作ハンドル16の索引時には、ウインチ23のロックが解除されてワイヤ20を巻き付けているドラムの回転がフリーになっており、従って、ワイヤ20はドラムから自由に巻き戻し可能となっている。このため、可動部材7は、可動フレーム7aが支持フレーム5上の複数のガイドローラ6の転動によってガイドされることで、その支持フレーム5に沿って円滑かつ軽快に、出入口4の外側へ移動する。
【0035】こうして、可動フレーム7aが所定量だけ収容室2の出入口4の外へ移動したとき、介護人は、図2に示すロックハンドル13を回動操作して、支持板8上の回動板10を支軸9を中心に回動操作する。これにより回動板10に各一端が枢支されたロック棒11、12の先端は、可動フレーム7aの透孔7dに貫通した状態から、さらに、各支持フレーム5に形成されたロック孔(図示しない)などの係止部に係合する。従って、可動フレーム7aの移動後の位置がロックされ、支持フレーム5に対する自由移動が確実に阻止され、安全状態となる。
【0036】続いて、介護人は地上でワイヤ20端の吊具21を手動で下方へ降ろすとともに、その直下付近に病人等が乗った車椅子28を移動させる。そしてこの車椅子28の複数箇所(例えば、4箇所)に下端を固着した吊りワイヤ29の上端を、バランス良く吊具21に引っ掛ける。なお、このとき、手動で降ろした吊具21は、図1に示すように、ワイヤ20端とともに横杆7bの下方に位置している。
【0037】次に、介護人はロックハンドル13を上記とは逆方向に操作して、ロック棒11、12の先端をロック孔などの係止部から外した後、地上でスイッチ25を操作する。この操作によってウインチ23はワイヤ20をドラムに巻き取る方向に駆動する。このため、ワイヤ20端の吊具21に吊りワイヤ28を介して吊り下げられた車椅子28は、病人等を乗せたまま上方へ引き上げられ、吊具21上のストッパ部材22が、横杆7bに設けられたワイヤ20挿通用の上記小孔にて位置止めされると、車椅子28のこれ以上の引き上げが規制される。
【0038】また、この状態においても、介護人の監視下で、ウインチ23は駆動が継続され、ワイヤ20の続く巻き取り動作によって、こんどは可動部材7がガイドローラ6に案内されながら、支持フレーム5に沿って出入口4から収容室2内へ移動する。このため、吊具21に吊り下げられた車椅子28は、図1に鎖線で示すように、収容室2内に位置することとなる。そこで、地上の介護人はスイッチ25操作によってウインチ23の駆動を停止させる。そして、開閉扉3を閉じて鎖錠操作した後、収容室2内へ出入口2eから乗り込む。
【0039】この状態で、運転手は車両を上記の介護施設まで走行させる。この間、車椅子28は収容室2において、吊具21によって宙吊り状態とされているため車両走行時に突発的な大きな横揺れ、上下動などの振動や衝撃を受けても、車椅子28自体がその振動や衝撃を直接受けるのを回避する。なお、この宙吊り状態では、図3に示すように介護者が車椅子28を手で支えるようにすることが望ましい。
【0040】なお、必要に応じ、収容室2では車椅子28を荷台2d上に降ろして、図示しない車輪ロック装置や車体保持装置を用いて、その車椅子28自体を荷台2d上に安定保持するようにしてもよい。
【0041】こうして、車両が介護施設に到着した場合には、上記のように可動部材7を収容室2の外へ移動させた場合と同様の手順にて、病人等を乗せたまま、車椅子28を収容室2の出入口4の外へ出し、ウインチ23の駆動を停止して状態にて吊具21を静かに地上へ引き降ろす。これにより車椅子28は地上に降ろされて、吊具21から吊りワイヤ29を外した後に、介護人の押し操作により介護施設等の介護を受ける部所、例えば浴室へと案内することができる。
【0042】このような車椅子28の車両への搬入、搬出は、少々の介護人の助けが必要となるが、介護人自身には大きな労力が課せられないため、介護作業が容易かつスムースに行えることとなる。
【0043】図4はこの発明の実施の他の形態を示す。この形態では、一対の支持フレーム5が収容室2の屋根2aの内面に固定されており、これらに設けたガイドローラ6によって、可動部材7の各可動フレーム7aが円滑に案内可能とされている。そして、各可動フレーム7a間の横杆7bが、屋根2a側に取り付けられた多段型のシリンダ装置30のロッド端に連結され、このシリンダ装置30の伸縮作動により、可動フレーム7aを出入口4の内外に移動可能とされている。
【0044】また、可動部材7の後端部にはウインチケース31が設けられ、このウインチケース31内のウインチ23から巻き取りおよび巻き戻しが可能なワイヤ20の一端部が吊り下げられ、この一端部に、上記同様の、ストッパ部材22を持った吊具21が取り付けられている。
【0045】この他の形態にあっては、介護人が手にするスイッチ25Aの操作によって、ウインチ23およびシリンダ装置30の動作をリモートコントロールできる。このため、図1に示すような、手動操作部材14による可動部材7の引き出し作業を省くことができ、シリンダ装置30を利用した可動部材7の自動引き出し動作によって、介護人の労力をさらに軽減できることになる。なお、このほかの車椅子28の収容室2への搬入、搬出作業は、上記実施の形態の場合と略同様にして実施可能である。
【0046】なお、上記の各実施の形態では病人等を乗せた介護用の車椅子28の搬入、搬出、搬送について述べたが、病人等を乗せた介護ネットの搬入、搬出、搬送も上記同様に実施可能であり、さらに、上記各構成からなる車両を通常の荷物や貨物の搬入、搬出および搬送にも利用できることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、収容室の内外に移動可能に設けられた可動部材と、可動部材に吊持されて一端に吊具を有し、他端側が収容室側に設置されたウインチによって巻き取りおよび巻き戻しされる索条とを設けて、移動操作部材によって、可動部材を収容室の内外に移動操作させるようにしたので、可動部材を収容室の外の移動させ、吊具に車椅子や介護ネットをなど吊持させてワイヤにより吊り上げることにより、体の不自由な病人や老人等が車椅子や介護ネットに乗ったまま地上から車に乗り移ったり車から地上に降りたりすることができ、この作業を介護人に大きな負担を及ぼすことなく簡単かつ確実に実施できるという利点が得られる。
【0048】また、可動部材に、この可動部材を収容室における所定の移動位置にロックする移動位置ロック手段を設けたので、可動部材に吊り下げられた貨物や車椅子等が不用意に移動すること、およびこれに伴う事故発生を未然に防止できる。
【0049】また、吊具に、可動部材に対して吊具の上昇位置を規制する上昇位置規制部材を設けたので、吊具の索条による過剰な索引およびこれによる貨物や車椅子等の傾動を未然に回避できるとともに、この吊り上げ動作に続いて、可動部材とともに、この貨物や車椅子等を収容室内へ連続的に移動させることができる。
【0050】さらに、移動操作部材を、可動部材を手動操作によって出入口の外へ移動させる手動操作部材としたので、介護人等の任意操作で、必要とする長さだけ可動部材を収容室の外へ移動させることができ、これを簡単な作業で、ローコストに実現できる。
【0051】また、ウインチの動作を指令するスイッチを、出入口付近に配置したので、可動部材の移動量および貨物や車椅子の昇降量を目視で監視しながら、かつ車椅子上の病人などの姿勢状況を確認しながら、安全、確実に昇降作業を実施できるという効果が得られる。
【0052】また、本発明によれば、車両本体に設けられて人や物を収容する収容室と、収容室の内外に移動可能に設けられた可動部材と、一端に吊具を有し、他端側が可動部材に設置されたウインチによって巻き取りおよび巻き戻しされる索条とを有し、収容室側に可動部材を出入口の内外に移動させるシリンダ装置を設けて、スイッチによりウインチおよびシリンダ装置の動作を指令するようにしたので、収容室に対する可動部材の出入動作を、作業員や介護人等の手を煩わせることなく簡単に実施でき、この出入動作の制御と吊具に吊持された貨物や車椅子等の昇降動作とを簡単なスイッチ操作のみで、それぞれ独立した動力システムを用いて簡単に行わせることができるという利点が得られる。
【出願人】 【識別番号】593119125
【氏名又は名称】有限会社ラブスターハマ
【出願日】 平成12年2月18日(2000.2.18)
【代理人】 【識別番号】100067367
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 泉
【公開番号】 特開2001−224631(P2001−224631A)
【公開日】 平成13年8月21日(2001.8.21)
【出願番号】 特願2000−40626(P2000−40626)