トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 車椅子装置
【発明者】 【氏名】小嶋 純二郎

【氏名】形屋 里志

【要約】 【課題】肢体の不自由な人の日常的な移動を広範に支援できる簡易で、使い易い車椅子装置を得る。

【解決手段】移動用の車輪1,2を備えた台車3上に着座するための座面7と背もたれ8とからなる座部9を構成し、座部9の背もたれ8を構成するバックフレーム13を垂直面内での回動を可能に構成するとともに、前傾位置、後傾位置、座面7に略同じ平面となる倒伏位置に位置固定できるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 移動用の車輪を備えた台車上に着座するための座面と背もたれとからなる座部を構成し、その座部の背もたれを構成するフレームを垂直面内での回動を可能に構成するとともに、前傾位置、後傾位置、座面に略同じ平面となる倒伏位置に位置固定できるようにした車椅子装置。
【請求項2】 請求項1に記載の車椅子装置であって、座部の座面を背もたれに重合させうるようにした車椅子装置。
【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の車椅子装置であって、座部の座面を背もたれに重合しかつ座面を支持するフレームに、トイレ装置を取外し可能に装着した車椅子装置。
【請求項4】 請求項1〜請求項3までのいずれかに記載の車椅子装置であって、座部を構成するフレームの前部に、座部を前方へ延長する形態に装着できる着脱可能の補助シートを備えた車椅子装置。
【請求項5】 請求項1〜請求項3までのいずれかに記載の車椅子装置であって、座部を構成するフレームを前方へ延長し得る形態になし、かつ後傾して座面に略同じ平面とした背もたれを構成するフレームと、延長した座部を構成するフレーム間にシートを装着した車椅子装置。
【請求項6】 請求項1〜請求項5までのいずれかに記載の車椅子装置であって、移動用の車輪を備えた台車を、前輪側フレームと後輪側フレームをX字状に組合わせた枢支構造とし、枢支部において回動させ前輪と後輪を寄付けた屈曲形態に折り畳むことができるようにした車椅子装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肢体の不自由な人の移動を支援する車椅子装置に関するものであり、より詳しくは座位や立位や横臥位で、移動についての障害をもつ人の移動を支援する介護用の車椅子装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】肢体の不自由な人の日常的な移動を支援する代表的な移動装置としては、車椅子や歩行器の他、ストレッチャー(移動式の簡易寝台)などがある。車椅子は、座面と背もたれを備えた座部に移動用の車輪を備えた構成が採られ、歩行機能を喪失したり低下した人の移動を支援するものであり、歩行器は、車椅子の座部を除き、立位で把持の可能な保持構造を備えた構成で、立位が保持できる歩行機能の低下した人の移動を支援するものである。また、ストレッチャーは、簡易式の寝台に移動用の車輪を備えた構成が採られ、座位も立位も困難な人の移動を介護人により支援するものである。こうした移動装置は、車に積載したり保管に便利なように折り畳むことができるようになっているものが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の移動装置の多くは、それぞれ専用器具として作られていて、例えば車椅子を歩行器として、或いはストレッチャーとして使用することは困難であることが多い。ストレッチャーに頼っていた人が、回復具合に応じて車椅子に頼り、歩行器により機能回復訓練を行うようなケースや、これとは反対のケースなどがあり、医療施設等ではともかく、個人的にはこうした各種の移動装置をその都度用意することは大変である。
【0004】老人向けのバギー或いはシルバーカーとも称されている移動装置には機能の拡充を図ったものが種々見られる。例えば、座面を有する歩行器や背もたれが可倒式で任意な姿勢で移動できる車椅子などの他、リクライニング式の車椅子もある。しかしながら、それらは例えば、歩行器としての主機能に補助的に一時的に座ることができる機能を持たせたり、背もたれを倒してストレッチヤーとしても機能するようにしているにすぎず、日常的な移動を広範に支援できる簡易で、使い易く収納性も良好な移動装置は開発されていない。
【0005】そこで、本発明は、係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その課題は、肢体の不自由な人の日常的な移動を広範に支援できる簡易で、使い易い車椅子装置を提供することにあり、その車椅子装置の使い勝手の向上や収納性の向上を推進することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するために請求項1の発明は、移動用の車輪を備えた台車上に着座するための座面と背もたれとからなる座部を構成し、その座部の背もたれを構成するフレームを垂直面内での回動を可能に構成するとともに、前傾位置、後傾位置、座面に略同じ平面となる倒伏位置に位置固定できるようにした手段を採用する。
【0007】上記手段を採用することによって、座部に着座して座位での移動支援の他、背もたれを前傾させ立位での歩行支援、さらには、背もたれを倒伏させて横臥位での移動支援の機能を果たし得る。
【0008】前記課題を達成するために請求項2の発明は、請求項1に係る車椅子装置であって、座部の座面を背もたれに重合させうるようにした手段を採用する。
【0009】上記手段を採用することによって、立位での移動にあたっては座面を背もたれに重合させることにより、座面のあった空間において利用者を保持でき、歩行移動の支援機能を果たし得る。
【0010】前記課題を達成するために請求項3の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに係る車椅子装置であって、座部の座面を背もたれに重合しかつ座面を支持するフレームに、トイレ装置を取外し可能に装着した手段を採用する。
【0011】上記手段を採用することによって、座面の元の位置においてトイレ装置を使用することができる。利用者による使用後のトイレ装置は取外して、内容物を捨てることができる。
【0012】前記課題を達成するために請求項4の発明は、請求項1〜請求項3までのいずれかに係る車椅子装置であって、座部を構成するフレームの前部に、座部を前方へ延長する形態に装着できる着脱可能の補助シートを備えた手段を採用する。
【0013】上記手段を採用することによって、背もたれを倒伏させ補助シートを装着することにより、楽に横臥できる平面部分を得ることができるようになる。
【0014】前記課題を達成するために請求項5の発明は、請求項1〜請求項3までのいずれかに係る車椅子装置であって、座部を構成するフレームを前方へ延長し得る形態になし、かつ後傾して座面に略同じ平面とした背もたれを構成するフレームと、延長した座部を構成するフレーム間にシートを装着した手段を採用する。
【0015】上記手段を採用することによって、楽に横臥できる平面部分を得ることができるようになる。
【0016】前記課題を達成するために請求項6の発明は、請求項1〜請求項5までのいずれかに係る車椅子装置であって、移動用の車輪を備えた台車を、前輪側フレームと後輪側フレームをX字状に組合わせた枢支構造とし、枢支部において回動させ前輪と後輪を寄付けた屈曲形態に折り畳むことができるようにした手段を採用する。
【0017】上記手段を採用することによって、保管や車載に適したコンパクトな形態に折り畳むことができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図7によって示す本実施の形態は、移動についての障害をもつ人の移動を座位や立位や横臥位の状態で支援する介護用の移動装置としての車椅子装置に関するものである。この車椅子装置は、図1に示すように、移動用の前輪1と後輪2を備えた台車3を基本構造として構成されている。台車3は、前輪側フレーム4と後輪側フレーム5を図1に示すようにX字状に組合わせた枢支構造が採られ、枢支部6において回動させ前輪1と後輪2を寄付けた図7に示すような屈曲形態に折り畳むことができる。
【0019】台車3の二個の前輪1はそれぞれ旋転できるキャスターで構成され、二個の後輪2は荷重の大半及び移動性を担うべく前輪1より大径の車輪で構成されている。この台車3上には、着座するための座面7と、背をもたせ掛け得る背もたれ8とからなる座部9が構成されている。
【0020】図2に示すように、座面7は、前後方向に間隔をおいて略平行に延びる二本のパイプよりなるシートフレーム10と、このシートフレーム10間に差し渡された補強パイプ11による骨組に、ビニルレザー等のシート12が張設された構成である。背もたれ8は、門形に形成されたパイプよりなるバックフレーム13にシート12が張設された構成で、各シートフレーム10の後端部に両端部が連結金具14を介して垂直面内で回動できるように連結されている。座面7のシート12と背もたれ8のシート12は一体に形成され、背もたれ8の回動を許容する可撓性を備えている。連結金具14は、バックフレーム13の回動を前傾位置から座面7に略同じ平面となる倒伏位置の範囲に規制する機能とともに、座部9(座面7参照。)の台車3への取付構造の機能も果たしている。
【0021】図1,図2に示すように、座部9はこの後部両サイドの連結金具14を台車3の前輪側フレーム4の後部に設けられた取付金具15にねじ付けし、台車3の後輪側フレーム5の両側前端部に固定された受金具16に各シートフレーム10の前端部をはめ合わせねじ付けすることにより、図2に示すように台車3上に分解可能に取付けられている。後輪側フレーム5の前端部の受金具16と前輪側フレーム4の前輪1近くのブラケット17とにより、座部9の前方下部に左右二本の足掛フレーム18が図1,図2に示すようにねじにより垂下状態に固定されている。各足掛フレーム18の下端部には内向きに延出し、起立状態に回動させることができる足置き用のステップ19が備えられている。
【0022】図1,図2に示すように、また、座部9には、座面7上方の左右にアームレストを構成するコ状のパイプ材20が取付けられている。このパイプ材20は、後部においてはバックフレーム13の左右の中間部にブラケットにより回動可能に枢着され、前部においては、左右二本の保持バー21により受金具16に枢着され、四節リンクが構成されている。
【0023】図1,図2に示すように、バックフレーム13の上部の把持部22にはブレーキ装置の操作部23が併設されている。ブレーキ装置は操作部23の操作をワイヤーに伝え、後輪2にブレーキシュー24を圧接させる構成であり、ブレーキシュー24は通常はばねの付勢により後輪2から引離されている。
【0024】図2に示すように、シートフレーム10の前端は通常はプラスチックの栓で塞がれているが、栓を外すことにより補助シート25が嵌着できるようになっている。補助シート25は図2に示すようにコ状フレーム26にビニルレザー等のシート12を装着した構成で、シートフレーム10の前端に嵌着することにより、座部9を前方へ延長した形態にすることが可能である。
【0025】上記した構成の車椅子装置は、車椅子にも歩行器にもストレッチャーにもなり、一台で必要に応じた使い方ができる。車椅子として使う場合には、図1,図3に示すように、補助シート25(図2参照。)は取外しておき、背もたれ8をやや後傾となる位置で起立させ、連結金具14に設けられている調節ねじ27を締めて固定状態にする。左右の足掛フレーム18のステップ19をそれぞれ内側に起こして略水平状態にさせる。これにより、図1,図3に示すように、座部9に座ることにより車椅子として立位の困難な人の移動を支援することができる。介護者に把持部22を持って押してもらって移動しても、自ら後輪2の操作により移動してもよい。
【0026】歩行器として使う場合には、連結金具14の調節ねじ27を緩め、背もたれ8を図4に示すように前傾させ、座面7を背もたれ8(図1参照。)に重合させてから調節ねじ27を締めて固定する。また、左右の足掛フレーム18のステップ19をそれぞれ起こして起立状態にする。前方へ変位した把持部22を手で掴み、座面7のあった空間に身体を置き、身体を預けるようにして押し車の要領で歩行すれば良い。このように立位での移動にあたってはパイプ材20や台車3(図1参照。)のフレームにより利用者の体側が両側から保持でき、優れた歩行移動の支援機能を発揮することができ、使い勝手も良い。
【0027】図6に示すストレッチャーとして使う場合には、補助シート25を左右のシートフレーム10の前端に嵌着し、背もたれ8を調節ねじ27を緩めて図5に示すように後ろに倒伏させる。背もたれ8のバックフレーム13は、連結金具14がシートフレーム10に当接することで略水平状態に保持される。アームレストを構成しているコ状のパイプ材20は、リンク機構をなしているため、図5に示すように背もたれ8の倒伏に連れて下方へ平行移動する形態で沈み込んでいく。これにより、背もたれ8と座面7及び補助シート25は図6に示すようにほぼフルフラットとなり、この上に横臥することができる。足掛フレーム18は取り外しても付けたままでも構わない。
【0028】ストレッチャーの機能態から車椅子の機能態或いは歩行器の機能態への移行や、機能態相互の移行は、上述の操作の組合わせや反対に操作を行うことにより容易に行うことができる。そして、車載する時や保管しておく時には、X字状に組あわさっている前輪側フレーム4と後輪側フレーム5を枢支部6において回動させ前輪1と後輪2を寄付けた図7に示す屈曲形態に折り畳めば、コンパクトな折畳形態となり、場所もとらず扱い易くなる。即ち、この車椅子装置は、肢体の不自由な人の日常的な移動を広範に支援できる簡易で、使い易いものであり、使い勝手も収納性も良好である。
【0029】次に、図8,図9及び図10により、前記した車椅子装置の変更例を説明する。この変更例の車椅子装置は、バックフレーム13に上下の高さ調節可能な把手30を取付けて、歩行器として使う場合の利用者の使い勝手をよくしたものである。高さ調節可能な把手30に係わる構成以外は前記した車椅子装置と同じてある。従って前記した車椅子装置と同じ部分については同じ符号を用いそれらについての説明は省略する。
【0030】図8および図9(A)に示すように、高さ調節するための調節フレーム28は、上辺が水平部28Aとされたコ字状をなし、バックフレーム13の内側に各たて辺28Bが接触する間隔に形成されている。たて辺28Bの所定位置には内側より止めボルト29が挿入されている。たて辺28Bと接触するバックフレーム13の所定部位には、止めボルト29のボルト部と螺合する止め孔13Aが多数個設けられている。調節フレーム28は高さ調節後に止めボルト29をバックフレーム13のいずれかの止め孔13Aにボルト部を螺合させることで固定させることができる。
【0031】一方、図9(A)(B)及び図10に示すように、調節フレーム28の水平部28Aには把手30が取付けられている。把手30は図9(A)に示すように、水平部28Aの中央に軸支されていて、通常は水平部28Aと同方向に倒した状態あり、必要時には図9(A)(B)の仮想線にて示すように、たて向きに復帰可能に、回動して利用者が握り得る状態とされる。なお、把手30は、突起又は介装部品などにより、たて向きに回動した際、たて向き状態が保持されるようにされている。
【0032】しかして、利用者が歩行器として使用する場合は、止めボルト29をゆるめ、調節フレーム28の水平部28Aを利用者の姿勢に合う高さに引上げた後、止めボルト29をバックフレーム13のいずれかの止め孔13Aに締めて固定する。次いで、水平部28Aの把手30をたて向きに起こして把持可能とする。
【0033】この水平部28Aの把手30の状態は利用者の体型姿勢に合わせた状態であるから、利用者はこの歩行器を使用し易い。なお、歩行器として使用しない場合は、把手30を横向きに戻し、かつ水平部28Aを低位に固定することで他の使用態様に支障のないものとすることができる。
【0034】次に、図11〜図13により、車椅子装置のストレッチャー機能態の別例を説明する。なお、車椅子装置の本別例に係わる他の部分は前記した実施の形態と同じであるので、同じ部分については同じ符号を用い、それらについての説明は省略する。図11に示す車椅子装置における座面7と背もたれ8は帆布等の丈夫な一枚のシート40により形成されていて、座面7の前端の補強パイプ42および背もたれ8の補強パイプ43にて裏面側に折返し、折返した重合部分を取外し可能な接合手段により接合されている(図11、図12(A)の状態参照)。接合手段は大型ホック、又はベルクロファスナ(マジックテープ(登録商標))などによる。この別例では図12(B)に示すようにシート40の裏面両端側の長手方向に3列のベルクロファスナ41を取付け、ベルクロファスナ41の部分で相互に接合している。
【0035】一方、図11に示すように、シートフレーム10,10の前端には、シートフレーム10,10に収納可能に前方へ延長し得るコ字状の引出しフレーム45が突出可能にされている。本別例では大径パイプ内に小径パイプを挿入して2段の伸びが可能にされている。しかして、この車椅子装置をストレッチャーとする場合は、シート40の両重合部分の接合手段(ベルクロファスナ41)を引き剥がした後、背もたれ8を水平状に後傾し、かつ引出しフレーム45を前方に突出させ、シート40を各々補強パイプ42,43に折返し、折返し部分をベルクロファスナ41にて接合し、図13に示すようにストレッチャーの長いシート40部分を形成する。
【0036】なお、ストレッチャーのシート40を座部9の状態に戻す場合は、シート40の重合部分の接合を外し、引出しフレーム45をシートフレーム10,10内に挿入し、かつ背もたれ8を起立させた後、シート40を裏面に充分折返し、接合して、座面7及び背もたれ8を形成する。シート40は補強パイプ42,43の裏側(下側)に配置し、シート40の折返しは補強パイプ42,43において表側に折返し、接合手段を介して表側で重ね部分を接合させてもよい。
【0037】図14(A)に示す車椅子装置は、座部9の背もたれ8を構成するバックフレーム13を回動可能に構成するとともに、前傾位置、後傾位置、座面7に略同じ平面となる倒伏位置に固定でき、かつ座面7を倒立状態の背もたれに重ね得る構造よりなる。なお、座面7の前後方向のシートフレーム10,10は連結金具14において回動可能であり、背もたれ8に重ね得るようにされている。しかして、この車椅子装置は着座状態の座面7を立設状態の背もたれ8に回動し、重ねた後、座面7を支持するフレーム部分4A,4A,5A,5Aにトイレ装置47を取外し可能に装着し得るようにしたものである。
【0038】すなわち、図14(B),(C)に示すように金属または合成樹脂の孔あきプレート(板)48に、上部が開口の受け槽50を取付けた簡易のトイレ装置47を座面7を、除去した空間部のフレーム部分4A,4A,5A,5A上に載せ、トイレとして使用できるようにした。48Aは孔あきプレート48の孔部である。なお、受け槽50は孔あきプレート48の受け片49に受け槽50の上端周部を係止させて固定してあるため、使用後の受け槽50は孔あきプレート48より容易に外すことができ、受け槽50内の内容物を外部に捨てることができる。車椅子装置はトイレ装置47を備えることにより、一層使い勝手が良くなる。なお、本実施の形態は座面7を倒立した背もたれ8に重ねてトイレ装置47を装着する空間を設けたが、トイレ装置47を装着する空間は前記した実施の形態の如く座面7部分のシート40を取外して形成してもよい。
【0039】また、高さ調節可能なバックフレーム13は、前記した図9、図10の構成の他、図15(A),(B),(C)のように構成することもできる。すなわち、図15(B),(C)においてバックフレーム52は下部の2本の大径管53に対し、把手部54を含む逆U字形のたて管部55が大径管53に挿入可能にされていて、たて管部55の止め孔55A〜55Aに、大径管53より挿入した止めボルト56のボルト部56Aが螺合するようにされている。バックフレーム52の高さ調節はたて管部55の止め孔55Aの一つに止めボルト56を螺合させることで容易になし得る。
【0040】前記把手部54には支持部材57,57を介してコ字形の腕載せ棒58が回動可能に取付けられている。支持部材57,57の回動点57A,57Aは把手部54の上辺より上位にあり、腕載せ棒58は通常は、図15(A)の実線に示すように支持部材57に垂下されアームレストのパイプ材20のコ字部分内に位置しているが、たて管部55を引き上げ、パイプ材20のコ字部分の規制を解き、腕載せ棒58を回動させた際は上辺に支持され水平状をなすようにされている(図15(B)(C)参照)。
【0041】したがって、使用の際は把手部54を所望の高さに調節し、腕載せ棒58を回動することにより水平状の腕載せ棒58となすことができ、使用者は腕載せ棒58に腕を載せて、車椅子装置を押し、歩行することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、肢体の不自由な人の日常的な移動を広範に支援できる簡易で、使い易い車椅子装置を提供することができる。また、この車椅子装置は使い勝手や収納性がよい。
【出願人】 【識別番号】596047850
【氏名又は名称】株式会社ジェイ・メディック
【出願日】 平成12年11月2日(2000.11.2)
【代理人】 【識別番号】100064344
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦 (外3名)
【公開番号】 特開2001−190599(P2001−190599A)
【公開日】 平成13年7月17日(2001.7.17)
【出願番号】 特願2000−336584(P2000−336584)