| 【発明の名称】 |
骨 壺 |
| 【発明者】 |
【氏名】中川 俊幸
【氏名】西 孝弘
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| 【要約】 |
【課題】大がかりな設備や電源が不要で、長期間にわたって遺骨を乾燥状態に保つことができ、載置場所周辺を汚損することもない、骨壺を提供する。
【解決手段】骨壺10は、遺骨11を収容する円筒状の壺本体12と、壺本体12の上部開口を覆う円形の蓋体13と、壺本体12の底部に形成された3本の支持脚14とによって構成されている。壺本体12、蓋体13はいずれも、熊本県において産出する馬門石を素材として形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通気性を有する天然岩石または人工岩石を素材として形成したことを特徴とする骨壺。 【請求項2】 前記天然岩石が火山砕屑岩である請求項1記載の骨壺。 【請求項3】 前記火山砕屑岩として、阿蘇溶結凝灰岩、軽石を用いた請求項2記載の骨壺。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遺骨を納める骨壺に関する。 【0002】 【従来の技術】骨壺は一般に、遺骨を納める壺本体と、これを覆う蓋体とによって構成されている。この骨壺は、主として陶磁器で作られており、なかには大理石や御影石などの石材製、合成樹脂製の骨壺もある。遺骨を納めた骨壺は墓の納骨室や寺の納骨堂に収納安置される。 【0003】骨壺が収納される納骨室や納骨堂は、通常閉塞され、内部の風通しも悪く、とくに墓の納骨室は地下または半地下にあって外部から水が浸入しやすく、湿度が高い状態にある。骨壺は通気性のない材質で作られているので、納骨室に収納されている骨壺の表面や内面は結露しやすく、とくに内面の結露によって生じた水滴は長い間に壺本体の底部に溜まり、遺骨が水浸状態になるおそれがある。 【0004】このような事態を防止するため、納骨室に外気を送り込むことによって内部の湿度を低減させる換気装置や送風機と除湿機を設けた乾燥装置が開発されている。また、特開平7−255796号公報には、骨壺内の溜水を排出するための水抜孔を底面に形成した骨壺が開示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】換気装置や乾燥装置を用いることにより納骨室内部の湿度を低減したり乾燥状態を保ったりすることはできるが、換気装置や乾燥装置を作動させるには、電線、蓄電池、太陽電池などの電源および制御装置などが必要であるため、大がかりな設備が必要で、施工に手間がかかり、定期的なメンテナンスも必要である。また、納骨室内の換気や乾燥が行われたとしても、蓋体が被せられた骨壺内部は換気されないので、長い間には骨壺内に結露水が溜まる可能性がある。 【0006】特開平7−255796号公報に開示されている骨壺の場合、溜水が水抜孔から排出されるので、骨壺が置かれている場所の周辺に水染みや水垢などがつきやすく、長期間経過するうちに納骨室内部が徐々に汚損されるおそれがある。 【0007】本発明は、大がかりな設備や電源が不要で、長期間にわたって骨壺内を乾燥状態に保ち、結露水が溜まることのない骨壺を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の骨壺は、通気性を有する天然岩石または人工岩石を素材として形成したことを特徴とする。通気性を有する素材を用いて骨壺を作ることにより、骨壺全体を通して内部の換気が自然に行われるので、大がかりな設備や電源なしで、長期間にわたって骨壺内を乾燥状態に保つことができる。もし、骨壺内面に結露が生じても、水分は骨壺自体を通過して外部へ蒸散し、結露水が溜まることはない。 【0009】通気性を有する天然岩石としては、火山砕屑岩を用いることができる。火山砕屑岩は、火山からの噴出物が固まってできたものであり、骨壺に適した通気性を有しているので、この火山砕屑岩を用いて骨壺を作ることで、大がかりな設備や電源なしで、長期間にわたって骨壺内を乾燥状態に保つことができる。 【0010】火山砕屑岩としては、たとえば阿蘇溶結凝灰岩、軽石を用いることができる。阿蘇溶結凝灰岩は、8〜9万年前の阿蘇山噴火によって発生した火砕流が固まってできたもであり、骨壺として好適な通気性を有している。とくに熊本県宇土市網津町馬門に産出する馬門石は阿蘇ピンク石とも呼ばれ、外観が赤色に近いピンク色や灰色を帯びた阿蘇溶結凝灰岩であり、本発明の骨壺の素材として最適である。 【0011】このような阿蘇溶結凝灰岩あるいは軽石は、加工性が良好であるので、多様なデザイン、形状、構造の骨壺を製作することができ、また、骨壺の軽量化を図ることができる。人工岩石としては、自然岩石や珊瑚の粉砕物あるいは砂に固化材を添加して固めたものを用いることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態である骨壺を示す正面図、図2は図1の骨壺の縦断面図、図3は同じく横断面図である。 【0013】本実施形態の骨壺10は、遺骨11を納める円筒状の壺本体12と、壺本体12の上部開口を覆う円形の蓋体13と、壺本体12の底部に形成された3本の支持脚14とによって構成されている。壺本体12、蓋体13はいずれも、熊本県宇土市網津町馬門において産出する馬門石(阿蘇溶結凝灰岩)を素材として形成されている。 【0014】馬門石は適度の通気性を有しているため、壺本体12および蓋体13を通して、骨壺10の内部の換気が自然に行われるので、大がかりな設備や電源なしで、長期間にわたって骨壺10内を乾燥状態に保つことができる。 【0015】骨壺10を、湿度が高く、温度変化の大きな納骨室などで使用し、万一骨壺10の内部に結露が生じることがあっても、結露水分は全て壺本体12または蓋体13を通過して外部へ蒸散し、骨壺10内部に溜まることはない。 【0016】また、馬門石は加工性が良好であるので、骨壺製作に適しており、図1,2に示す骨壺10に限定されず、様々な形状、デザイン、構造をもつ骨壺を作ることができる。 【0017】 【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏する。 【0018】(1)通気性を有する天然岩石または人工岩石を素材として骨壺を製作することにより、骨壺全体を通して内部の換気が自然に行われるので、大がかりな設備や電源なしで、長期間にわたって骨壺内を乾燥状態に保つことができる。もし、骨壺内部に結露が生じても、水分は骨壺自体を通過して外部へ蒸散し、内部に溜まることはない。 【0019】(2)天然岩石として阿蘇溶結凝灰岩や軽石などの火山砕屑岩を用いると、加工性が良好であるので様々なデザイン、形状、構造の骨壺を製作することができ、また、骨壺の軽量化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】396005726 【氏名又は名称】中川 俊幸 【識別番号】596162175 【氏名又は名称】西 孝弘
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| 【出願日】 |
平成11年11月16日(1999.11.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099508 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 久
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| 【公開番号】 |
特開2001−137302(P2001−137302A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−325834 |
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