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【発明の名称】 寝台システム
【発明者】 【氏名】ミヒァエル プフラウム

【氏名】ラインハルト ツィッツマン

【要約】 【課題】高い柔軟性を持つ寝台システムを提供する。

【解決手段】搬送台(9)と、この搬送台(9)に固定可能な少なくとも2つの台板(3a、3b)が設けられ、台板の一方は被検体に手術処置を実施するための手術台(3b)として、他方は少なくとも1つの放射線透過性領域を備えた放射線撮影台(3a)として形成され、これらの台板が選択的に、統一的な固定手段(2、4a、4b)により、必要な作動手段を供給する少なくとも1つの接続手段(8)を設けられている台座(1)に取付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】処置及び/又は検査される被検体を収容するための台板が取り外し可能に取付けられる台座を備えた寝台システムにおいて、搬送台(9)と、この搬送台(9)に固定可能な少なくとも2つの台板(3a、3b)とを備え、台板の一方は被検体に手術処置を施すための手術台(3b)として、他方は少なくとも1つの放射線透過領域を備えた放射線撮影台(3a)として形成され、これらの台板が選択的に、統一的な固定手段(2、4a、4b)により、必要な作動手段を供給する作業用具のための少なくとも1つの接続手段(8)を設けられている台座(1)に取付け可能であることを特徴とする寝台システム。
【請求項2】台座(1)に置かれた各台板(3a、3b)がその高さ位置を調整可能で、この台板(3a、3b)の縦方向に延びる少なくとも1つの軸線を中心に及び横方向に延びる少なくとも1つの軸線を中心に台座(1)に対して傾斜可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の寝台システム。
【請求項3】放射線撮影台(3a)がこの台板に対して縦方向及び横方向に延びている軸線に沿って運動可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の寝台システム。
【請求項4】放射線撮影台(3a)がその長さを変更可能であることを特徴とする請求項1乃至3の1つに記載の寝台システム。
【請求項5】台座(1)に載置されている台板(3a、3b)に対して少なくとも1つの電気機械式或いは液圧式の調整装置(5)が設けられ、この少なくとも1つの電気機械式或いは液圧式の調整装置(5)が台板(3a、3b)を傾斜させるために系統電圧源を介して並びにこれから独立した電圧源を介して作動可能であることを特徴とする請求項2乃至4の1つに記載の寝台システム。
【請求項6】電気機械式或いは液圧式の調整装置(5)が台座(1)の内部に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の寝台システム。
【請求項7】各台板(3a、3b)が継手或いは運動機構或いは運動接続部或いは固定手段の範囲並びに台座の範囲に液体が浸入するのを阻止するために密封手段により密封或いは被覆されていることを特徴とする請求項1乃至6の1つに記載の寝台システム。
【請求項8】台座(1)にこの台座範囲に液体が浸入するのを阻止するために被覆が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7の1つに記載の寝台システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、処置及び/又は検査される被検体を収容するための台板が取り外し可能に取付けられる台座を備えた寝台システムに関する。
【0002】
【従来の技術】このような寝台システムは通常医療分野において使用される。台板の上には処置或いは検査される患者がそれぞれの処置室或いは検査室において載せられる。台板は手術台の形をしたものが公知である。手術台は被検体に手術的処置を実施するために形成されている。この手術台は手術室に固定して配置されている台座に専用の固定手段を介して保持されている。通常、手術台の上で既に麻酔をかけられた患者が他の部屋から、手術台を取り外し可能に固定された搬送台により手術室に搬送され、そこで手術台が搬送台から取り外され、台座に固定される。この台座には、しかしながら、それに合った固定手段もしくは台座側に設けられた対応の固定手段を持っている手術台しか配置することかできない。
【0003】他の公知の寝台システムは、放射線撮影台として形成され少なくとも1つの大きさの異なる放射線透過領域を持っているような台板を備え、これにより照射装置、例えばX線装置を使用して、放射線撮影台に横臥している患者の放射線照射を行うことができる。特別な使用例は例えば放射線撮影台を血管造影台板として構成することである。放射線撮影台はしばしば固定的にかつ取り外し不可能に台座に結合されている。しかし、台板が取り外し可能である場合でも、専らこのような放射線撮影台の固定を可能にする専用の固定手段が使用される。この場合も、台座は特別に設けられた検査室に置かれている。
【0004】この公知の寝台システムは、使用される固定手段により、各システムが特定の台板を特定の台座に取付ける点に限定されているという重大な欠点を持っている。ところで、例えば、1つの病院に3つの手術室と例えば放射線検査を行うための2つの部屋がある場合、この3つの手術室全てが同時に塞がっていると、緊急により直ちに緊急手術が行われねばならないときには、かなりの困難が生ずる。放射線検査室においてはこのような緊急処置は不可能である。というのは、そこに用意されている放射線検査台は、確かに、放射線診断のための検査或いは比較的軽い処置、例えばカテーテルを使用した処置が可能であるとしても、衛生上の要求や機器装備が充分でないので例えば開放血管の手術等を実施するには適していないからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、従って、高い柔軟性を持ち、それにより例えば上述のような問題が回避されるような寝台システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、最初に挙げた寝台システムにおいて、この発明によれば、搬送台と、この搬送台に固定可能な少なくとも2つの台板とを備え、台板の一方が被検体の手術処置を施すための手術台として、他方が少なくとも1つの放射線透過領域を持つ放射線撮影台として形成され、これらの台板が選択的に、統一的な固定手段により、必要な作動手段を供給する作業用具のための少なくとも1つの接続手段を設けられている台座に取付け可能であることにより解決される。
【0007】このシステムは異なる型の台板を、即ち少なくとも1つの手術台並びに少なくとも1つの放射線撮影台を備えている。勿論この場合各型の台板について複数個を設けることもできる。各台板の型は、この台板により満たされる衛生上のかつ機器技術上の要求の点でそれぞれ特別に形成されている。同状に形成された統一的な固定手段をシステム固有の台板の各々にまた台座(並びに異なる部屋に配置された台座)に使用することにより、選択的に一方の或いは他方の台板を台座に取付けることができる。この台座自体には、作業用具のために必要な作動手段(例えば電流、ガス等)を供給する接続手段が設けられ、それ故それぞれ必要な処置或いは検査に必要な用具を直接台座に接続することができる。この発明によるシステムにおいては、それぞれの台板が選択的に交換されるので、台座を備えていれば、その部屋を例えば緊急の場合の手術室として、また放射線撮影室としても利用することができるという注目すべき利点がある。このような利点の他に、ただ一種類の統一的な固定手段を設ければよいという利点もある。即ち、最早、従来の技術の場合のように、異なる台板・台座システムに対しては異なる固定手段を設けるという必要はない。
【0008】この発明によれば、台座に取付けられた各台板はその高さを調整することができ、この台板の縦方向に延びる少なくとも1つの軸線及び横方向に延びる少なくとも1つの軸線を中心に台座に対して傾斜可能に支持されることができる。このような傾斜可能性は、この発明によるシステムにおいては、各台板の方式に対しても与えられるものであり、即ち、手術台も(今までもともと既にその縦軸線並びに1つの又は複数の横軸線を中心に傾けるもしくは立てることができた)、また今まで傾けることができなかった放射線撮影台も必要に応じて程度の差こそあれ調整することができる。この高さ調整の他に、台座の垂直軸線を中心に回転可能とすることも考えられる。
【0009】放射線撮影台は、この発明によれば、この台板に対して縦方向及び横方向に延びる軸線に沿って動くようにすることができる。このような浮動支持は、患者を放射線検査システムに対して、即ち例えばX線装置に対して動かし、画像撮影システムに関するいわゆる「関心領域」の位置を決めることができるという利点を持っている。この場合、放射線撮影台がその長さを変えることができることもまた目的にかなっている。
【0010】この発明の他の構成例においては、台座に載置された台板に対して電気機械式或いは液圧式の調整装置を設け、この少なくとも1つの電気機械式或いは液圧式の調整装置が台板を傾斜させるために系統電圧源を介して並びにこれから独立した電圧源を介して作動可能であるようにすることもできる。この調整装置を台座に配置もしくは組み込むことにより、この調整装置は台座側にのみ設けることが可能になる。即ち、各台板はこの調整装置で動かすことができる。この調整装置を独立電圧源を介して作動させることができることにより、さらに、系統電圧源が欠落した際でも、何らかな方法で動かされた台板を再び元の位置に、即ち搬送台により台座から取り外される位置に運ぶことができるという利点が得られる。
【0011】さらに、各台板は継手或いは運動機構或いは運動接続部或いは固定手段の範囲に並びに台座の範囲に液体が浸入するのを阻止するために密封手段により密封或いは被覆することが目的にかなっている。このような密封或いは被覆により、液体(例えば、血液或いは他の身体分泌液或いは手術の枠において必要な液体)の浸入から確実に保護することができる。このことは衛生上の理由から重要である。さらにまた、台座にも被覆(特に薄板被覆)を、液体がこの台座の範囲に浸入するのを阻止するために設けることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明のその他の利点、特徴及び詳細を以下に示された実施例並びに図面により説明する。
【0013】図1にはこの発明による寝台システムが原理概略図の形で示されている。このシステムは少なくとも1つの台座1を備え、この台座は1つの部屋に、例えば手術室或いは放射線検査を行う部屋に固定して配置されている。この台座1の上端には異なる形に形成された台板3a、3bを固定するための固定手段2が設けられている。台板3aは放射線撮影台として形成され、その長さの大部分にわたって放射線を透過する材料で作られているので、その上に横臥している被検体の放射線撮影を、図示されていない画像撮影システム、例えばX線装置により行うことができる。放射線撮影台3aは典型的には異なる幅の範囲を持ち、その長さを二重矢Aによって示されるように変更可能である。この台板はさらに台座1に固定された位置で、その縦軸線方向にも横軸線方向にも動かすことができる、即ち、この台板は交叉二重矢Bに示されるように浮動的に支持されている。これに対して台板3bは、その上に横臥している患者に手術を実施するために形成されている手術台である。
【0014】台板3a、3bの各々は、それぞれ固定手段2に対応する固定手段4a、4bを持ち、これらにより、台板3a、3bは固定手段2と協働して台座1に取り外し可能に固定される(矢Iを参照)。これらの固定手段は種々の方式、例えばノッチ、クランプ或いはフック固定等とすることができる。このような構成はそれ自体公知であり、特に公知の交換可能な手術台において使用されている。
【0015】台座1にはさらに少なくとも1つの調整装置5が組み込まれ、この装置は電気的或いは液圧式の調整装置とすることができる。この調整装置により、固定手段2、従ってそれぞれそれに載置されている台板3a、3bが二重矢Cにより示されるように上下方向に動くことができる。即ち、各台板はその高さ位置を変えることができる。その他に、調整装置5は、それぞれ載置されている台板を二重矢D及びEにより示すように縦及び横方向に延びる台板の軸線を中心に揺動することができる。さらに、載置されている台板を二重矢Fにより示すように台座の垂直軸線を中心に回転することもできる。この調整装置5は、このような所望の運動ができる限り、どのような形にでも形成することができる。例えば、この調整装置5は鋏形のジャッキを備えることができ、その場合その調整のために電動機及び調整スピンドルが設けられる。或いはリフトパレット等も考えられる。
【0016】調整装置5はその場合手術台3bが部分的に揺動もしくは傾斜することができるように形成されるか、もしくは手術台3bに設けられた詳細には図示されていない調整手段とそのように協働する。このために手術台3bは部分的にこの台板の縦方向に延びる軸線6を中心に傾斜することができる。即ち、この台板3bはその半分を傾斜させることができる。さらに、図示の例では、2つの横軸線7a、7bが設けられ、これを中心に相接している台板の部分を傾けることができる。
【0017】さらに、台板3a、3bは適当な密封手段、即ち例えば対応するカバー及び被覆を備えており、これにより、固定手段の範囲或いは台座の範囲のような危険な範囲に、どのような種類であれ、液体が浸入するのを阻止していることを指摘しておきたい。台座もまたこれに相当する被覆を備えることができるが、これは図示されていない。
【0018】台座1にはさらに1つ或いは複数の作業用具のための接続手段8が設けられている。この接続手段8を介して必要な作動手段(例えば、供給電圧或いは処置の範囲において必要な各種のガス等)が供給されるので、必要な作業用具を直接台座に接続することができる。このことは特に手術を実施するときに必要である。
【0019】この発明によるシステムはさらに搬送台9を備え、この搬送台は同様に適当な固定手段10を備えている。この固定手段10は台板側に設けられた固定手段4a、4bと協働し、図示の台板3a、3bが同一の搬送台9で台座1にまで搬送され、もしくは台座1から取り外される(矢II参照)。この発明によるシステムは上述のように全体として統一的な固定手段を使用し、これにより台板を台座もしくは搬送台に種々積替え可能としている。
【出願人】 【識別番号】390039413
【氏名又は名称】シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト
【氏名又は名称原語表記】SIEMENS AKTIENGESELLSCHAFT
【出願日】 平成12年9月29日(2000.9.29)
【代理人】 【識別番号】100075166
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 巖
【公開番号】 特開2001−137300(P2001−137300A)
【公開日】 平成13年5月22日(2001.5.22)
【出願番号】 特願2000−298092(P2000−298092)