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【発明の名称】 分娩台用把手
【発明者】 【氏名】橋本 明

【要約】 【課題】産婦が握ることで、イキミの支えとなると同時に、分娩に適した胸式呼吸を行いやすい姿勢を自然にとることができる分娩台用の把手を提供する。

【解決手段】分娩台1の左右両側に把手2を取り付ける。把手2は、分娩台1に固定される固定部3と、これに連続し分娩台1の内側方向へ先端が向くように伸びる握り部4とを有する。握り部4は、分娩台1の正面から見て水平乃至45度の角度で伸びる。産婦が手のひらを下向きにして握り部4を握ると、両腕を回外し易くなり、これにより胸郭が広がり、胸式呼吸を容易に行える姿勢になる。胸式呼吸での吸息により胸腔内に多くの空気を流入させ、横隔膜を圧下して娩出を助ける。産婦に対する握り部4の前後方向の位置を調整するために、固定部3を、分娩台1の側面に回転方向に角度調整自在に取り付ける。握り部4の位置を産婦の体型に容易に適合させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 産婦が握るために、分娩台の左右両側部に取り付けられる把手であって、分娩台の側面に固定される固定部と、この固定部に連続し分娩台の内側方向へ先端が向くように伸びる握り部とを具備し、この握り部が、分娩台の正面から見て水平乃至45度の角度で伸びており、産婦が手のひらを下向きに握り部を握ったときに、両腕が回外して胸郭が広がり、胸式呼吸を容易化するように構成されていることを特徴とする分娩台用把手。
【請求項2】 前記握り部の産婦に対する前後方向の位置を調整するために、前記固定部が、前記分娩台の側面に回転方向に角度調整自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の分娩台用把手。
【請求項3】 前記分娩台の側部にボルト受け孔が設けられると共に、このボルト受け孔の周縁に環状に回り止め用凹凸部が形成され、前記把手の固定部には、ボルト貫通孔が形成されると共に、このボルト貫通孔の周縁に前記分娩台の凹凸部に係合する回り止め用の対応凹凸部が形成され、前記把手は、前記固定部のボルト貫通孔を通して締め付けボルトを前記分娩台のボルト受け孔に螺合することによって、前記分娩台に対して回転角度調整自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の分娩台用把手。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分娩時に産婦が乗る分娩台に取り付けられ、産婦が握ることにより胸式呼吸における吸息をし易くし、それによっていきみ易くして、分娩を助ける把手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、分娩台の左右両側には、主として、産婦が握ることにより支えとなって、イキミ易くする目的で、努責桿と称される把手が取り付けられている。従来の把手については、単に産婦がいきむときの支えとすることのみが目的とされており、それにより産婦の姿勢を分娩に適した姿勢に整える等の設計は行われていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、長年の研究により、胸式呼吸が分娩に適した呼吸法であるとの知見を得、これを医学界に発表した。従って、本発明は、この知見に基づき、産婦が握ることにより、分娩に適した胸式呼吸を行いやすい姿勢を自然にとることができる分娩台用の把手を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記課題を解決するため、分娩台1の左右両側部に取り付けられる把手2に、分娩台1の側面に固定される固定部3と、この固定部3に連続し分娩台1の内側方向へ先端が向くように伸びる握り部4とを具備させる。握り部4は、分娩台1の正面から見て水平乃至45度の角度で伸びるように構成した。産婦が手のひらを下向きにして、自然に両腕が回外できるように握り部4を握ると、胸郭が広がり、胸式呼吸を容易に行える姿勢になる。胸腔内に多くの空気を流入させ、横隔膜を圧下して娩出を助ける。また、産婦に対する握り部4の前後方向の位置を調整するために、固定部3を、分娩台1の側面に回転方向に角度調整自在に取り付けられるようにした。これにより握り部4の位置を産婦の体型に容易に適合させることができる。さらに、分娩台1の側部にボルト受け孔5を設けると共に、このボルト受け孔5の周縁に環状に回り止め用凹凸部6を形成する一方、把手2の固定部3に、ボルト貫通孔7を形成すると共に、このボルト貫通孔7の周縁に分娩台1の凹凸部6に係合する回り止め用の対応凹凸部8を形成する。そして、妊婦の体型に合わせ、分娩台1に対する回転角度を適宜調整した上で、固定部3のボルト貫通孔7を通して締め付けボルト9を分娩台1のボルト受け孔5に螺合し、把手2を固定する。
【0005】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は本発明に係る把手を取り付けた分娩台の概略的斜視図、図2は同分娩台の概略的正面図、図3は把手の正面図、図4は把手の正面図、図5は把手の側面図、図6は分娩台の把手取付部の側面図である。
【0006】図において、1は分娩時に産婦が座る分娩台である。2は産婦が握るための把手であって、分娩台1の左右両側部に取り付けられている。把手2は、分娩台1の側面に固定される固定部3と、この固定部3の上方に連続する握り部4とを具備する。固定部3はほぼ直桿状であり、握り部4は、固定部3の上部から湾曲し、分娩台1の内側方向へ先端が向くように伸びている。握り部4は、分娩台1の正面から見て水平に対してほぼ45度の角度で伸びており、産婦が手のひらを下向きに握り部4を握ったときに、両腕が回外して胸郭が広がり、胸式呼吸を容易化するように構成されている。従って、握り部4の傾斜角度aは、水平乃至45度が望ましい、水平を超えると握りにくく、45度を超えると腕の回外が不十分になる。図示の実施形態において、握り部4は湾曲しているが、その曲率は任意であり、あるいは直線状であってもよい。
【0007】握り部4の産婦に対する前後方向の位置を調整するために、固定部3は分娩台の側面に回転方向に角度調整自在である。即ち、分娩台1の側部にボルト受け孔5が設けられると共に、このボルト受け孔5の周縁に環状に回り止め用凹凸部6が形成される。把手2の固定部3には、ボルト貫通孔7が形成されると共に、このボルト貫通孔7の周縁に回り止め用の対応凹凸部8が形成される。回り止め用の凹凸部6,8は、所定の回転角度毎に互いに係合する。把手は、固定部3のボルト貫通孔7を通して締め付けボルト9を分娩台1のボルト受け孔5に螺合することによって、分娩台に対して回転角度調整自在に取り付けられる。
【0008】分娩台1に座った産婦が、手のひらを下向きにして握り部4を握ると、イキミの時の支えになると同時に、自然に両腕が回外するようになり、胸式呼吸での吸息が無理なくできる姿勢になる。胸式呼吸により胸腔内に多くの空気を流入させ、横隔膜を圧下すると、娩出をスムーズに行える。
【0009】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、分娩台1の左右両側部に取り付けられる把手2に、分娩台1の側面に固定される固定部3と、この固定部3に連続し分娩台1の内側方向へ先端が向くように伸びる握り部4とを具備させ、握り部4は、分娩台1の正面から見て水平乃至45度の角度で伸びるように構成したため、産婦が両腕を回外して手のひらを下向きに握り部4を握ることで、胸式呼吸におけるい吸息がし易くなり、胸腔内に多くの空気を流入させ、横隔膜を圧下して娩出を助けるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】599162060
【氏名又は名称】医療法人緑生会
【出願日】 平成11年11月17日(1999.11.17)
【代理人】 【識別番号】100078950
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 忠
【公開番号】 特開2001−137298(P2001−137298A)
【公開日】 平成13年5月22日(2001.5.22)
【出願番号】 特願平11−327082