| 【発明の名称】 |
車椅子用補助テーブル |
| 【発明者】 |
【氏名】赤石 友江
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| 【要約】 |
【課題】車椅子と一体に移動でき、車椅子に対し着脱が容易で、簡単な構造の車椅子用補助テーブルを提供する。
【解決手段】車椅子における左右両サイドの側板の上端部に載置される平板部10と、平板部10に置かれた物品の落下を防止する前折曲部11および後折曲部12と、車椅子に装着されたときに左右の位置ズレを防止する右前折曲部13、右後折曲部15、左前折曲部14および左後折曲部16と、同じく車椅子に装着されたときにテーブルの前後の位置ズレを防止する右切欠部17および左切欠部18とが設けられている。1枚のステンレス鋼板を折り曲げることにより一体に形成されている。簡単な構造であり、車椅子に吊された袋に収納して、車椅子とともに移動させ得る。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車椅子の座シートの左右両サイドに設けられた側板の上端部に橋がかり状に載置される平板部を有し、左右の前記側板の前縁がそれぞれ固定される該車椅子の両支部アームに嵌合する切欠部を前記平板部の左右に有し、前後平板部を水平面に対し傾けた状態で前記左右の切欠部のうちの一方を前記左右の支部アームのうちの対応する側のものに嵌合させ、該平板部を次等に水平に近づけたとき他方の切欠部を他方の支部アームに嵌められるだけの深さを前記両切欠部は有することを特徴とする車椅子用補助テーブル。 【請求項2】 前記平板部が前記左右の側板の上端部に載置され、前記左右の切欠部が前記左右の支部アームにそれぞれ嵌められた装着状態において、前記平板部が左右方向にズレるのを防ぐ折曲部が前記平板部の左右端から下方へ折り曲げて設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車椅子用補助テーブル。 【請求項3】 前記装着状態において前記平板部の上面に載せられた物が前記方向の縁から落下するのを防ぐために、前記平板部における前部側の縁および後部側の縁からそれぞれ上方へ向けて、前記平板部の前後の端から折り曲げられて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車椅子用補助テーブル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は車椅子用補助テーブルに関し、特に療養者や身障者などの車椅子の利用者が車椅子に着座した状態で食事、読書または筆記等を行う際、または療養者の介護用として利用する際に使用される車椅子用補助テーブに関する。 【0002】 【従来の技術】療養者や身障者を対象とする車椅子においては、当該車椅子に着座した車椅子利用者が、食事、読書または筆記等の手作業を行うような場合、或はまた車椅子に着座している者に対する介護作用を行うような場合には、車椅子の横に、車椅子にほぼ当節して補助用テーブルを置いていた。この補助用テーブルには4本の脚が設けてあり、下端には移動を容易にするキャスタが取り付けてある。この従来の補助用テーブルは車椅子とは別に介護者が移動するものであり、車椅子の利用者の必要に応じて介護者がその都度車椅子の脇へ移動させていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来の車椅子用補助テーブルは、車椅子とは別に移動されるので、車椅子の利用者は必要の都度介護者の援助を必要とし、介護者に負担を強い、車椅子利用者が自らの意思で任意に独自には食事、読書あるいは筆記することはできなかった。 【0004】そこで本発明の目的は、介護者の負担を軽減し、車椅子利用者が独自に任意に使うことのできる簡易な車椅子用補助テーブルを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するために本発明は次の手段を提供する。 ■車椅子の座シートの左右両サイドに設けられた側板の上端部に橋がかり状に載置される平板部を有し、左右の前記側板の前縁がそれぞれ固定される該車椅子の両支部アームに嵌合する切欠部を前記平板部の左右に有し、前後平板部を水平面に対し傾けた状態で前記左右の切欠部のうちの一方を前記左右の支部アームのうちの対応する側のものに嵌合させ、該平板部を次等に水平に近づけたとき他方の切欠部を他方の支部アームに嵌められるだけの深さを前記両切欠部は有することを特徴とする車椅子用補助テーブル。 ■前記平板部が前記左右の側板の上端部に載置され、前記左右の切欠部が前記左右の支部アームにそれぞれ嵌められた装着状態において、前記平板部が左右方向にズレるのを防ぐ折曲部が前記平板部の左右端から下方へ折り曲げて設けられていることを特徴とする前記■に記載の車椅子用補助テーブル。 ■前記装着状態において前記平板部の上面に載せられた物が前後方向の縁から落下するのを防ぐために、前記平板部における前部側の縁および後部側の縁からそれぞれ上方へ向けて、前記平板部の前後の端から折り曲げられて設けられていることを特徴とする前記■に記載の車椅子用補助テーブル。 【0006】 【作用】車椅子用補助テーブルを上記のように形成することにより、車椅子における座シートの左右両サイドの側板上に平板部を置くことにより、該平板部の上面に物を置くことが可能となり、また補助テーブルの不要時においては、その補助テーブルを左右両サイドの側板上から取り上げるという極めて簡易な操作により、容易にり取り除くことができる。しかも構造が極めて簡単であるから、軽量で小形に成形でき、車椅子に吊るした袋等に簡単に収納して、車椅子と一体に移動させることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照して説明する。 【0008】本発明の実施形態は、車椅子の座シートの左右両サイドに設けられた側板の上端部に橋がかり状に載置された折り曲げ平板により形成され、該上端部に対する着脱を随意に行うことのできる補助テーブルとして機能している。補助テーブルとして使用する際には前記平板を両側板の上端部にのせて装着し、用済み後においては、両側板の上端部から補助テーブルを持ち上げることにより、容易に車椅子から取り除くことができる。なお使用しない時には、車椅子に設けられている収納用具内に収納して保管することも可能である。 【0009】最初に、本実施形態の第1の実施例について説明する。図1(A)、(B)および(C)は、本実施形態の第1の実施例の外観を示しており、図1(B)は本実施例の平面図である。また図1(A)は、その平面図において矢印Bの方向から見た正面図であり、図1(C)は、その平面図において矢印Cの方向から見た側面図である。なお、本実施例においては、平板部10の素材としてステンレス鋼材を用い場合を例として説明するものとする。図3は車椅子の一例を示す斜視図である。図4は、該車椅子における座シート38の左右両サイドに設けられた側板34および35の上端部36および37に、図1の実施例を載置する操作過程を示す斜視図である。また図5は、図1の実施例を上端部36および37に載置して、補助テーブルとして設定した状態を示す斜視図である。以下、図1、図3、図4および図5を参照して、本実施例について一層詳しく説明する。なお、以下の説明においては、車椅子に着座している者にとって右側および左側を車椅子および補助テーブルの右側および左側と称することとする。また、補助テーブルが車椅子に載置されたときに、車椅子の前部側に位置する側を補助テーブルの前部と称し、車椅子の後部側に位置する側を補助テーブルの後部と称することとする。 【0010】図1(A)、(B)および(C)に示されるように、本実施例においては、平板部10における前部側の辺は、板金加工により前折曲部11として形成されており、平板部10における後部側の辺は同じく板金加工により後折曲部12として形成されている。また、平板部10における右側の辺は板金加工により右前折曲部13および右後折曲部15として形成されており、これらの両折曲部の間には右切欠部17が設けられている。同様に、平板部10における左側の辺は、板金加工により左前折曲部14および左後折曲部16として形成され、これらの両折曲部の間には左切欠部18が設けられている。 【0011】平板部10の前後の縁に設けられた前折曲部11および後折曲部12は、共に平板部10上に載置された食べもの等の物品が平板部10の周辺から落下しないようにするための防壁として機能する。また、平板部10の左右の周辺に設けられた右前折曲部13および右後折曲部15と、左前折曲部14および左後折曲部16は、補助テーブルが側板34および35の上端部36および37に設定された際に、左右方向にズレるのを防ぐために設けてある。 【0012】図1において、本実施例の平板部10の縦横の寸法は、補助テーブルとしての所要寸法、側板34および35の間の距離、ならびに平板部10の後縁と背シート39との間に人が着座できる間隔を保てるように選んである。また右切欠部17および左切欠部18の平板部10における設定位置と両切欠部の形状寸法は、これらの右切欠部17および左切欠部18が、支持アーム32および33に対して適度に左右方向に緩みを保って嵌合するように設定してある。これら両切欠部は、平板部10を側板34および35の上端部に載置したときに、平板部10が前後方向にズレるのを防ぐ作用をする。従って、前述の右前折曲部13、右後折曲部15、左前折曲部14および左後折曲部16による左右のズレ止め作用と、右切欠部17および左切欠部18による前後のズレ止め作用により、補助テーブルは車椅子に対し安定した状態に設定される。 【0013】次に、本実施例の車椅子用補助テーブルを、車椅子に装着する手順の一例について説明する。図4に示されるように、本実施例を車椅子に装着する際には、例えば、最初に、一方の側(図4においては、車椅子の進行方向に対して右サイド)の切欠部17を対応する支持アーム32に嵌合させた状態で、平板部10の右サイドを側板34の上端部36に載置し、次いで、左方サイドの切欠部18を対応する支持アーム33に嵌合させた状態で、平板部10の左サイドを側板35の上端部37に載置する。図5に示されるように、平板部10は、両サイドの側板34および35の各上端部に載置されて、両切欠部によりその位置が設定される。これにより、本実施例は、車椅子におけるテーブルとして利用可能な状態となる。また、補助テーブルを車椅子から外すには、上記の装着時とは逆の操作手順により、極めて容易に車椅子より取り除くことができる。車椅子の背シート39の後側等に補助テーブル収納用の袋を備えておけば、取外した補助テーブルをその袋に入れて車椅子と一体に任意の場所へ移動させることができる。 【0014】従って、この実施例の車椅子用補助テーブルを採用すれば、室内のみならず屋外へも任意に単独で移動し、移動した場所で自由に単独で補助テーブルを取出して設置し、食事や読書や手紙書きなどを独自に自由にできる。 【0015】次に、本実施形態の第2の実施例について説明する。図2(A)、(B)、(C)および(D)は、当該第2の実施例の外観を示しており、図2(B)は本実施例の平面図である。図2(A)は前記平面図において矢印A方向から見た正面図である。図2(C)は、前記平面図において矢印B方向から見た背面図である。また図2(D)は、前記平面図において矢印C方向から見た側面図である。 【0016】図2(A)、(B)、(C)および(D)に示されるように、本実施例においては、平板部20における前部側の辺は板金加工により前折曲部21として形成されており、平板部10における後部側の辺は同じく板金加工により後折曲部22として形成されている。また、平板部20における右側の辺は板金加工により右折曲部25として形成されて、前折曲部21との間には、右切欠部27が設けられている。同様に、平板部20における左側の辺は、板金加工により左折曲部26として形成されて、前折曲部21との間には、左切欠部28が設けられている。 【0017】平板部20の前後の周縁に設けられた前折曲部21および後折曲部22は、前記第1の実施例(図1)の場合と同様に、共に平板部20上に載置された食べもの等の物品がテーブルの周辺から落下しないようにするための防壁として機能する。また、平板部20の左右の周辺に設けられた右折曲部25および左折曲部26は、第1の実施例の場合と同様に、共に補助テーブルが、図3に示される側板34および35の上端部36および37に設定する際に、左右方向にズレるのを防ぐために設けてある。 【0018】また、図2において、本実施例の平板部20の縦横の寸法を設定する際に考慮を要する点、ならびに右切欠部27および左切欠部28の平板部20に対応する設定位置と各切欠部の形状寸法とを設定する際に考慮を要する点については、前述の第1の実施例の場合と全く同様であり、これらの右切欠部27および左切欠部28は、図3に示される側板34および35の上端部に補助テーブルとして載置されたときに前後方向にズレるのを防ぐ作用をする。従って、前述の右折曲部25および左折曲部26による左右のズレ止め作用と、右切欠部27および左切欠部28による前後のズレ止め作用により、補助テーブルは車椅子に対し安定した状態で設定される。 【0019】即ち、本実施例が第1の実施例(図1)と異なる点は、図1に示される右前折曲部13と左前折曲部14が削除されており、それに対応して、図1の切欠部17および18の一部も欠けていることである。しかしながら、車椅子用補助テーブルとしての基本的な機能については、上述のように、前記第1の実施例の場合と同様である。 【0020】以上の説明より明らかように、本発明は、極めて簡易な構造であり、また単純な操作手順により車椅子に対し随意に着脱することが可能であるために、多機種に亘る数多くの車椅子に対して容易に適用することができるという顕著な特徴を有している。 【0021】なお、上記の説明においては、平板部を形成する素材としてステンレス鋼材を用いた場合を例として説明を行っているが、当該素材としては、ステンレス鋼材に限定されるものではなく、表面塗装された鉄板、プラスチック材、表面塗装された木材または補強された紙材料等を用いてもよいことは云うまでもない。 【0022】 【発明の効果】以上に説明したように、本発明の車椅子用補助テーブルは、車椅子において座シートの左右両サイドの側板上に載置される平板部を有し、当該車椅子に対する着脱操作が容易に行える簡単な構造をなし、該平板上に食べもの、書物あるいは筆記具などを載置できるようにするとともに、異なる種類の数多くの車椅子に対して、自由且つ安易に適用させることができる。また、車椅子の脇に、車椅子に並べて置くものであって、それ自体で脚を有するタイプの従来の補助テーブルは、介護者が移動することが前提であったが、本発明の補助テーブルは車椅子の利用者が自ら車椅子と一体に移動させ得るから、介護者の負担を軽減し、車椅子利用者の自由度を向上する。本発明の車椅子用補助テーブルにはこのような効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599104808 【氏名又は名称】赤石 和恵
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| 【出願日】 |
平成11年7月26日(1999.7.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087790 【弁理士】 【氏名又は名称】尾関 伸介
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| 【公開番号】 |
特開2001−29391(P2001−29391A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−210215 |
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