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【発明の名称】 おしめカバー
【発明者】 【氏名】島津 公一

【氏名】島津 貞子

【要約】 【課題】おしめを着脱可能に保持することができるおしめカバーの提供を目的とする。

【解決手段】使用者の腰部、臀部および腹部に対応するおしめカバー本体11を設け、上記おしめカバー本体11の少なくとも腰部対応位置と腹部対応位置とにおしめを着脱可能に保持する保持部材18,19が設けられたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】使用者の腰部、臀部および腹部に対応するおしめカバー本体を設け、上記おしめカバー本体の少なくとも腰部対応位置と腹部対応位置とにおしめを着脱可能に保持する保持部材が設けられたおしめカバー。
【請求項2】上記おしめカバー本体と上記保持部材とで、おしめ差込み用の袋部が形成された請求項1記載のおしめカバー。
【請求項3】上記腰部対応位置の保持部材と、上記腹部対応位置の保持部材との間にわたって、おしめカバー本体の左右両部には洩れ防止部材が設けられた請求項1または2記載のおしめカバー。
【請求項4】上記洩れ防止部材が内外重複構造に設けられた請求項3記載のおしめカバー。
【請求項5】上記袋部または袋部と洩れ防止部材との連結部の一部には排泄物洗い流し用の開口部が設けられた請求項2記載のおしめカバー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乳幼児、老人、病人などの使用者の股部に当てて排泄物を受けるおしめをカバーするおしめカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のおしめカバーとしては、例えば図9に示すような構造のものがある。すなわち、同図に示すように、使用者の腰部、臀部および腹部に対応するおしめカバー本体90を設け、このおしめカバー本体90の一側(図示の上側)左右に止着舌片91,92を有し、他側(図示の下側)左右には複数の面ファスナ93…が縫合等の手段にて接合され、上述の止着舌片91,92のが面ファスナ加工されている。
【0003】またおしめカバー本体90は股部の左右と対応する部位のみにギャザー部94,94を有する一方、使用時の腰部および腹部と対応するように、おしめカバー本体90の一側および他側に帯状の空間部95,96を形成して、この空間部95,96には伸縮可能なゴムバンド97,98(伸縮帯)が内設されている。さらに、上述の左右の止着舌片91,92のうちの左側の止着舌片91の遊端側にも面ファスナ99が縫合等の手段にて接合されたものである。
【0004】このおしめカバーを使用するに際しては、図9に仮想線で示すように、おしめカバー本体90の内面側つまり使用者に接する側におしめ100を配設し、この状態でおしめ100及びおしめカバーを使用者の所定部に宛がって、右側の止着舌片92と左側の止着舌片91とを面ファスナ99で止着した後に、これら両止着舌片91,92とカバー本体90の他側とを面ファスナ93…で止着して、おしめ100及びおしめカバーを使用者の所定部に装着するものである。
【0005】しかし、この従来のおしめカバーにおいては次のような問題点があった。つまり、おしめ100及びおしめカバーの使用時におしめ100を保持しにくいうえ、上述のギャザー部94は使用者の股部の左右に対応して設けられているのみであるから、使用者が寝返りをうったり或は床擦れ防止のために仰臥姿勢を変向すると、排泄物、特に流動性の大きい小便等の排泄物が変向姿勢に対応して流動した後に、おしめカバーから外部へ洩れる問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、おしめを着脱可能に保持することができるおしめカバーの提供を目的とする。この発明はまた、使用者が寝返りをうったり或は床擦れ防止のために仰臥姿勢を変向しても小便等の排泄物が外部ヘ洩れないおしめカバーの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によるおしめカバーは、使用者の腰部、臀部および腹部に対応するおしめカバー本体を設け、上記おしめカバー本体の少なくとも腰部対応位置と腹部対応位置とにおしめを着脱可能に保持する保持部材が設けられたものである。上記構成により、腰部対応位置の保持部材と、腹部対応位置の保持部材とで、おしめを着脱可能に保持することができる。
【0008】この発明の一実施態様においては、上記おしめカバー本体と上記保持部材とで、おしめ差込み用の袋部が形成されたものである。上記構成により、上述の袋部によりおしめの保持性が向上し、おしめを可及的位置ずれしないように保持することができる。
【0009】この発明の一実施態様においては、上記腰部対応位置の保持部材と、上記腹部対応位置の保持部材との間にわたって、おしめカバー本体の左右両部には洩れ防止部材が設けられたものである。上記構成により、上述の洩れ防止部材は腰部対応位置と腹部対応位置との両保持部材間にわたって長尺に形成されるので、使用者が寝返りをうったり或は床擦れ防止のために仰臥姿勢を変向しても、小便等の排泄物が外部に洩れるのを上記左右の洩れ防止部材にて防止することができる。
【0010】この発明の一実施態様においては、上記洩れ防止部材が内外重複構造に設けられたものである。上記構成により、洩れ防止部材による洩れ防止効果の向上を図ることができる。
【0011】この発明の一実施態様においては、上記袋部または袋部と洩れ防止部材との連結部の一部には排泄物洗い流し用の開口部が設けられたものである。上記構成により、おしめカバーの洗浄時には開口部から排泄物を洗い流すことができるので、その洗浄性が向上する。つまり、おしめカバー本体と保持部材とで上記袋部を構成すると、おしめの保持性能は向上するが、おしめカバーの洗浄性が低下するので、上記開口部を設けることで、おしめカバーを洗いやすく成しものである。
【0012】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。図面はおしめカバーを示し、図1、図2において、使用者の腰部、臀部および腹部に対応するおしめカバー本体11を設けている。
【0013】このおしめカバー本体11の腰部に対応する側(一側)の左右には縫合部12,13を介して布製の止着舌片14,15を連結している。これら左右の止着舌片14,15の背面は図3に示すようにその全面が面ファスナ加工され、ファスナ部14a,15aを有している。また左側の止着舌片14の遊端側内面には面ファスナ16が縫合等の手段にて接合されている。
【0014】一方、おしめカバー本体11の内面(使用者に接する側の面)において、その腰部対応位置には周囲がまつり糸によるまつり部17で保護された保持部材としての背当て18を設け、この背当て18とおしめカバー本体11とでおしめ差込み用の袋部19(図4参照)を形成している。
【0015】上記背当て18は綿、ネット材、メッシュ材等の任意の布または布状体(素材)で形成され、止着舌片14,15の内端部相互間に相当する左右方向の長さと、図4に示すような所定の上下方向の長さとを有して面状に構成されている。
【0016】而して、上述の背当て18の左右両端部は上記縫合部12,13と一体的に縫合され、背当て18の上端部は、図1、図4に示すように、左側の止着舌片14の外周部、おしめカバー本体11の上端部、右側の止着舌片15の外周部を一体的にまつるまつり布20と一体的に縫合されている。
【0017】また、おしめカバー本体11の内面(使用者に接する側の面)において、その腹部対応位置には一片がまつり布によるまつり部21で保護された保護部材としての当て布22を設け、この当て布22とおしめカバー本体11とでおしめ差込み用の袋部23(図4参照)を形成している。
【0018】上述の当て布22は、おしめカバー本体11の腹部に対応する側(他側)の左右長さと略同等の左右方向の長さと、図4に示すような所定の上下方向の長さとを有するように面状に構成されている。
【0019】而して、図1に示す展開状態下において上述の当て布22の左右両端部および下端部は、図1、図4に示すように、おしめカバー本体11の他側外周部を一体的にまつるまつり布24と一体的に縫合されている。
【0020】また図1に示すように、おしめカバー本体11の他側における左右両端近傍部と、当て布22の左右両端近傍部とを上下方向に縫合する縫い糸25,25により、上記袋部23の左右方向の長さを所定の長さに規制すると共に、これら両者11,22の他側端部には帯状の空間部26を形成して、この空間部26には伸縮可能なゴムバンド27(伸縮帯)を内設している。
【0021】さらに図1に示すように上述の当て布22の左右両端部には複数の面ファスナ28…を縫合等の手段により接合すると共に、当て布22のまつり部21側においておしめカバー本体11と対向する袋部23側の面にも面ファスナ29を縫合等の手段により接合している。
【0022】ところで、腰部対応位置の保持部材としての背当て18と、腹部対応位置の保持部材としての当て布22との間にわたって、おしめカバー本体11の左右両部に設けられる長尺の内側洩れ防止部材30と、外側洩れ防止部材31とを設けている。
【0023】内側の洩れ防止部材30はその一片が伸縮性の大きいまつり布32で保護され、同様に外側の洩れ防止部材31もその一片が伸縮性の大きいまつり布33で保護されている。
【0024】而して、図5に示すように、おしめカバー本体11の内面上部に内側洩れ部材30の折返し部30aを配設し、この折返し部30aの上部に外側洩れ部材31の折返し部31aを配設して、おしめカバー本体11の対応部と共にこれら三者30a,31a,11を伸縮性を有するまつり布34で一体的に縫合している。
【0025】上述のおしめカバー本体11は図2に示すように使用者の股部の左右を中心としてその上下に大きく湾曲するC字状部11a、逆C字状部11bを、該おしめカバー本体11の上下方向中間部に有するもので、上記三者30a,31a,11を一体的に縫合するまつり布34は、このC字状部11a、逆C字状部11bに沿って設けられる。
【0026】また上述の内外の各洩れ防止部材30,31は伸縮性を有するようにギャザー部(gather、布地を縫い縮めて作るひだのこと)に構成されると共に、図5に示すように内側の洩れ防止部材30は立壁状に形成され、外側の洩れ防止部材31はスラント側壁状に形成されている。
【0027】さらに、上述の内側の洩れ防止部材30の上端部は図1に示すように背当て18のまつり部17および縫合部12,13の対応する一部分と共に縫合され、内側の洩れ防止部材30の下端部は当て布22のまつり部21およびまつり布34の対応する一部分と共に縫合され、図5に示すように、おしめカバー本体11の洩れ防止部材30,30間には前述の袋部19,23と連通するおしめ着脱用のスペース35が形成されている。
【0028】上述の外側の洩れ防止部材31の上下両端部は図1に示すように、そのまつり布33を、三者30a,31a、11を一体化するまつり布34に巻き込んで両まつり布33,34を一体的に縫合している。
【0029】しかも、上述のおしめカバー本体11と背当て18とで、構成した袋部19の一部には図1に示すように排泄物洗い流し用の開口部36が形成されている。この実施例では背当て18の上片左部と上片右部との合計2箇所に袋部19の内外を連通する開口部36,36を形成したが、この開口部36の形成位置及び形成数はこの実施例のものに限定されるものではなく、必要に応じて他側の袋部23の内外を連通する開口部を設けるように構成してもよい。
【0030】ここで、上述のおしめカバー本体11、当て布22、洩れ防止部材30,31は若干の伸縮性および充分な可撓性を有する布で構成され、装着時に使用者の所定部に良好にフィットするように構成されている。なお、上記当て布22は背当て18と同一素材にて構成してもよく、おしめカバー本体11等には撥水加工または防水加工を施してもよい。
【0031】このように構成したおしめカバーを使用するには、図6に点線で示すように、おしめカバーの内面側におしめ40を配設する。この際、図5に示すスペース35を利用して、おしめ40の一側部を一側の袋部19(図4参照)に、他側部を他側の袋部23(図4参照)に着脱可能に差し込むと、該おしめ40の位置ずれを防止しつつ、該おしめ40を良好に保持することができる。さらに、おしめ40を袋部23の面ファスナ29で止着すると、このおしめ40の位置ずれをより一層良好に防止することができる。
【0032】次に、この状態でおしめ40およびおしめカバーを使用者の所定部に宛がって、右側の止着舌片15と左側と止着舌片14とを面ファスナ16で止着した後に、これら両止着舌片14,15のファスナ部14a,15aとおしめカバー本体11の他側と複数の面ファスナ28で止着すると、図7に示すように、おしめ40およびおしめカバーを使用者の所定部に装着して、使用することができる。
【0033】このように上記実施例のおしめカバーは、使用者の腰部、臀部および腹部に対応するおしめカバー本体11を設け、上記おしめカバー本体11の少なくとも腰部対応位置と腹部対応位置とにおしめ40を着脱可能に保持する保持部材(面嬢の保持部材としての背当て18、当て布22参照)が設けられたものであるから、腰部対応位置の保持部材(背当て18参照)と、腹部対応位置の保持部材(当て布22参照)とで、おしめ40を着脱可能に良好かつ容易に保持することができる。
【0034】また、上記おしめカバー本体11と上記保持部材(背当て18、当て布22参照)とで、おしめ差込み用の袋部19,20(図4参照)が形成されたものであるから、これらの袋部19,20によりおしめ40の保持性能がさらに向上し、おしめ40を可及的位置ずれしないように保持することができる。
【0035】しかも、上記腰部対応位置の保持部材(背当て18参照)と、上記腹部対応位置の保持部材(当て布22参照)との間にわたって、おしめカバー本体11の左右両部には洩れ防止部材30が設けられたものである。
【0036】この構成により、上述の左右の洩れ防止部材30,30は腰部対応位置と腹部対応位置との両保持部材(背当て18、当て布22参照)間にわたって長尺に形成されるので、使用者が寝返りをうったり或は床擦れ防止のために仰臥姿勢を変向しても、小便等の排泄物が外部に洩れるのを上記左右の洩れ防止部材30,30にて良好に防止することができる。なお、この洩れ防止部材30をおしめ40を着脱可能に保持する保持部材に設定してもよい。
【0037】さらに、洩れ防止部材を内外重複構造(内側の洩れ防止部材30、外側の洩れ防止部材31参照)に設けると、洩れ防止部材30,31による洩れ防止効果の向上を図ることができる。なお、内外重複構造は実施例の二重構造のみに限定されるものではない。
【0038】加えて、上記袋部19,23または袋部と洩れ防止部材との連結部の一部(但し、この実施例では一側の袋部19の一部)には排泄物洗い流し用の開口部37が設けられたものであるから、おしめカバーの洗浄時には開口部37から排泄物を洗い流すことができ、その洗浄性が向上する。つまり、おしめカバー本体11と保持部材(背当て18参照)とで上記袋部19を構成すると、おしめの保持性能は向上するが、おしめカバーの洗浄性が低下するので、上記開口部37を設けることで、おしめカバーを洗いやすく成しものである。
【0039】図8はおしめカバーの他の実施例を示し、この実施例では図1の開口部36,36に加えて、背当て18と内側の洩れ防止部材30との連結部の一部にも開口部37,37を形成し、さらに、おしめカバー本体11他側において当て布22と内側の洩れ防止部材30との連結部の一部に袋部23と連通する開口部38,38を形成したものである。なお、39は内側の洩れ防止部材30の開口部口縁を保護するまつり糸によるまつり部である。このように構成しても先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図8において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0040】この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明の保持部材は、実施例の背当て18、当て布22に対応し、以下同様に、洩れ防止部材は、内側の洩れ防止部材30と外側の洩れ防止部材31との少なくとも一方に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、腰部対応位置の保持部材と、腹部対応位置の保持部材とで、おしめを着脱可能に保持することができる効果がある。
【出願人】 【識別番号】599139969
【氏名又は名称】島津 公一
【識別番号】500277777
【氏名又は名称】島津 貞子
【出願日】 平成12年6月14日(2000.6.14)
【代理人】 【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
【公開番号】 特開2001−353183(P2001−353183A)
【公開日】 平成13年12月25日(2001.12.25)
【出願番号】 特願2000−178308(P2000−178308)