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【発明の名称】 おむつ廃棄用テープ及び当該おむつ廃棄用テープを備えた使い捨ておむつ
【発明者】 【氏名】永海 洋

【氏名】田村 敏雄

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 使い捨ておむつの廃棄時止着用のおむつ廃棄用テープであって、おむつ本体に貼着される貼着固定用粘着テープの背面に、廃棄固定用粘着テープが積層されたことを特徴とするおむつ廃棄用テープ。
【請求項2】 廃棄使用時に、少なくとも2枚の前記廃棄固定用粘着テープが得られることを特徴とする請求項1記載のおむつ廃棄用テープ。
【請求項3】 前記貼着固定用粘着テープの背面に、前記廃棄固定用粘着テープが並列に積層されたことを特徴とする請求項2記載のおむつ廃棄用テープ。
【請求項4】 前記廃棄固定用粘着テープの端部に粘着剤層が形成されていない把持部が設けられたことを特徴とする請求項2又は3記載のおむつ廃棄用テープ。
【請求項5】 使い捨ておむつ本体とおむつ廃棄用テープとを備えた使い捨ておむつであって、前記おむつ廃棄用テープは請求項1、2、3又は4いずれかに記載のおむつ廃棄用テープであることを特徴とする使い捨ておむつ。
【請求項6】 使い捨ておむつ本体に貼着される貼着固定用粘着テープと当該貼着固定用粘着テープから剥離可能に積層された廃棄固定用粘着テープとを有するおむつ廃棄用テープを少なくとも2枚以上を、使い捨ておむつ本体に備えたことを特徴とする使い捨ておむつ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はおむつ廃棄用テープに関する。具体的には、パンツ型等をした使い捨ておむつの廃棄時に、おむつを丸めて止着し固定するために用いられるおむつ廃棄用テープに関する。
【0002】
【従来の技術】パンツ型などの使い捨ておむつにあっては、使用後に、使い捨ておむつの汚れた部分が外部に露出したり汚物が外部に漏れないように、丸めて廃棄することが一般的に行なわれている。この場合に、丸めたおむつが開かれないように粘着テープを用いて、丸めた状態で止着保持される。
【0003】従来、当該目的で使用される廃棄用テープとして、例えば、特開平8−239635号公報や特開平9−125015号公報に、1枚の粘着テープがZ字状に折り畳まれた廃棄用テープが開示されている。
【0004】このようなZ字状に折り畳まれた廃棄用テープは、折り畳まれた廃棄用テープの一方の端部に露出形成された粘着剤層が、例えば使い捨ておむつの臀部側に固定されており、廃棄時には、廃棄用テープの支持体背面に仮着された残る一方の端部が、支持体背面から剥離して引き延ばされ、丸めたおむつに止着固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このようなZ型の廃棄用テープにおいては、1枚の粘着テープを折り畳んだ構造であるため、丸めたおむつを1箇所においてしか固定することができず、丸め方によってはその一部がはみ出したり、比較的大きなおむつでしかきちんと丸めて止着保持することができなかった。
【0006】また、おむつの廃棄のために、さらに別な廃棄用テープや紐、輪ゴムなどの止着用小物を持ち歩いたりするのは不便である。一方、予め2枚の廃棄用テープを別個におむつに固定しておくことも考えられるが、おむつの丸め方は各人によって異なり、廃棄用テープの備え付け位置によっては使い勝手が悪くなったり、おむつと共に丸め込まれて全く使用できないという場合も生じ得る。
【0007】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、使用済みおむつを手軽に、しかも確実かつコンパクトに丸めた状態に止着保持する手段を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のおむつ廃棄用テープは、使い捨ておむつの廃棄時止着用のおむつ廃棄用テープであって、おむつ本体に貼着される貼着固定用粘着テープの背面に、廃棄固定用粘着テープが積層されたことを特徴としている。
【0009】このとき、廃棄使用時に少なくとも2枚の廃棄固定用粘着テープが得られるようにするのが望ましい。
【0010】より具体的には、おむつ本体に貼着される貼着固定用粘着テープの背面に、前記廃棄固定用粘着テープが並列に積層されたことを特徴としている。
【0011】このとき、積層される廃棄固定用粘着テープの端部に粘着剤層が形成されていない把持部を設けるのが好ましい。
【0012】本発明に係る使い捨ておむつは、使い捨ておむつ本体とおむつ廃棄用テープとを備えた使い捨ておむつであって、前記おむつ廃棄用テープは上記本発明に係るおむつ廃棄用テープであることを特徴としている。
【0013】また、本発明に別な使い捨ておむつは、使い捨ておむつ本体に貼着される貼着固定用粘着テープと当該貼着固定用粘着テープから剥離可能に積層された廃棄固定用粘着テープとを有するおむつ廃棄用テープを少なくとも2枚以上を、使い捨ておむつ本体に備えたことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係るおむつ廃棄用テープ1を示す構造図、図2は当該おむつ廃棄用テープ1を用いた使い捨ておむつ2の正面図である。本発明に係るおむつ廃棄用テープ1は、図1に示すように、使い捨ておむつ本体30に貼着される貼着固定用粘着テープ10と、当該貼着固定用粘着テープ10に剥離可能に備えられた廃棄固定用粘着テープ20とを具備している。本発明においては、この廃棄固定用粘着テープ20が廃棄時に貼着固定用粘着テープ10から剥離され、丸められたおむつを固定する機能を果たす。
【0015】貼着固定用粘着テープ10は、テープ状をした支持体11の片面に粘着剤層12が形成されており、支持体11の当該粘着剤層12形成面と反対面に離型処理層13が設けられている。この離型処理層13は、廃棄固定用粘着テープ20を容易に剥がすためのものであって、廃棄固定用粘着テープ20は、当該離型処理層13上に積層される。
【0016】廃棄固定用粘着テープ20も、貼着固定用粘着テープ10と同様な構造であって、テープ状をした支持体21の片面に粘着剤層22が形成されており、支持体21の当該粘着剤層22形成面と反対面に離型処理層23が設けられている。この廃棄固定用粘着テープ20の離型処理層23は、特に必要とされるものではないが、一般的な製造工程上、ロール状に巻き取られたおむつ廃棄用テープ1の巻き戻しを良好にする上で好適なものである。
【0017】当該廃棄固定用粘着テープ20には、粘着剤層22が形成されていない把持部24が、その端部に設けられており、廃棄使用時に廃棄固定用粘着テープ20を剥がし易くなっている。この把持部24は、支持体21の端部から少なくとも2mm以上、好ましくは5〜15mm程度設けられる。2mm以下であると、把持部24をほとんど掴めなくなりその役割を果たさないことが多い。
【0018】また、貼着固定用粘着テープ10及び廃棄固定用粘着テープ20の長さは、おむつ本体の大きさに応じて適宜定められるが、廃棄固定用粘着テープ20は粘着剤層22によって固定可能な範囲(把持部24を除いた領域)が少なくとも50mm以上、好ましくは70〜120mmとされる。50mm未満であれば丸めたおむつを十分に止着することができなくなる恐れがある。
【0019】また、廃棄固定用粘着テープ20の長さは、図示するように一般的には貼着固定用粘着テープ10と同じ長さに作製されるが、必ずしも同じ長さにする必要はなく、貼着固定用粘着テープ10の背面全面に廃棄固定用粘着テープ20を積層し、廃棄固定用粘着テープ20の把持部24が、貼着固定用粘着テープ10よりはみ出るようにすることもできる。ただし、この場合においては把持部24がはみ出る構造となるため、保管時等の取扱いが困難となる場合があり、望ましくは貼着固定用粘着テープ10と廃棄固定用粘着テープ20の長さは等しくなるように設定するのがよい。
【0020】これら貼着固定用粘着テープ10に用いられる支持体11及び廃棄固定用粘着テープ20に用いられる支持体21は、いずれも一般的な粘着テープに用いられるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、低密度ポリエチレン、リニヤ−低密度ポリエチレンなどの単独若しくは2種以上を混合したブレンド物からなるポリオレフィン系プラスチックフィルムが好ましく用いられ、その他スチレン系、ポリエステル系、ウレタン系のエラストマーを適宜混合したもの、あるいは紙や布などを用いることもできる。このとき、廃棄固定用粘着テープ20の支持体21には、テープ自体に伸張性を持たせるため、ポリオレフィン系の無延伸フィルムを用いるのが好ましい。このように支持体21に無延伸フィルムを用いて、廃棄固定用粘着テープ20自体に延伸性を持たせることにより、引き延ばしながら固定することができ、より使い勝手のよいものとできる。
【0021】また、いずれの粘着剤層12,22としても、おむつ本体30に貼着できるものであれば特に制限されるものではなく、通常のテープ材に用いられる各種粘着剤を用いることができる。例えば、ゴム系粘着剤やアクリル系粘着剤が挙げられるが、好ましくはSIS系、SBS系、SEBS系などのゴム系粘着剤が好適に用いられる。さらに、離型処理層13,23に用いられる離型処理剤としても特に限定されるものでもないが、好ましくはシリコーン系の離型処理剤が用いられる。
【0022】本発明に係るおむつ廃棄用テープ1は、貼着固定用粘着テープ10上に廃棄固定用粘着テープ20を積層して得ることができるが、このとき、一旦ロール状に巻き取られ、その後、必要とされる所定幅にて切断される。このようにして得られたおむつ廃棄用テープ1は、その1枚若しくは2枚以上が、例えばパンツ型をしたおむつ本体30の前面あるいは臀部に貼着され、本発明に係る使い捨ておむつ2を得ることができる。
【0023】図2に示すものは、本発明の一実施の形態である使い捨ておむつ2の正面図であって、当該使い捨ておむつ2においては、パンツ型をしたおむつ本体30の前面に2枚のおむつ廃棄用テープ1が並列に並べられて貼着されている。すなわち、この使い捨ておむつ2においては、廃棄固定用粘着テープ20が2枚得られることになる。
【0024】使い捨ておむつの廃棄使用時には、図3に示すように、2つのおむつ廃棄用テープ1からそれぞれ廃棄固定用粘着テープ20を剥がし、丸められた使い捨ておむつ2を一ヶ所にて固定する(図3(a))。そして、一方の廃棄固定用粘着テープ20によって、更に折り畳たんだ使い捨ておむつ2を止着する(図3(b))。このように、2枚の廃棄固定用粘着テープ20でもって、畳み込んだ使い捨ておむつ2を固定することができ、よりコンパクトに畳み込んだ状態に保持することができる。特に、1枚の廃棄固定用粘着テープ20で固定した後に、再度折り畳むことができるため、より簡単にコンパクト化することができる。
【0025】上記実施の形態においては、1枚の貼着固定用粘着テープ10上に廃棄固定用粘着テープ20を1枚積層した場合について説明したが、1枚の貼着固定用粘着テープ10上に2枚以上の廃棄固定用粘着テープ20を積層したおむつ廃棄用テープ1を用いることも考えられる。
【0026】例えば、図4に示す使い捨ておむつ2においては、中央部分で廃棄固定用粘着テープ20が2枚に分離されるおむつ廃棄用テープ1が貼着されている。このおむつ廃棄用テープ1は、図5に示すように、長尺状をした貼着固定用粘着テープ10に長尺状をした廃棄固定用粘着テープ20が積層された積層体をロール状に巻き取ったものから、図5の一点鎖線イで示す箇所にて切断すると共に、切断時に、図5の点線ロで示す箇所においてハーフカットし、廃棄固定用粘着テープ20のみにカット線25あるいはミシン線を入れることによって作製される。
【0027】このように、廃棄固定用粘着テープ20にカット線25あるいはミシン線を入れておくことにより、一回の切断及び貼着によって、1枚の貼着固定用粘着テープ10に2枚以上の廃棄固定用粘着テープ20を設けることができ、作業効率の向上を図れる。もちろん、貼着固定用粘着テープ10にもカット線あるいはミシン線を入れ、2枚の貼着固定用粘着テープ10を連続的に配列した状態で、おむつ本体30に貼着してもよい。
【0028】また、おむつ廃棄用テープ1は縦方向に並べて貼着できるだけでなく、図6に示す使い捨ておむつ2のように、横方向に貼着しても差し支えなく、おむつ本体30の臀部に貼着してもよいのはもちろんである。
【0029】
【実施例】次に、実施例である廃棄用テープを作製し、本発明の効果について確認した。
(実施例1)貼着固定用粘着テープとして、厚さ40μmのOPPフィルムからなる支持体上にSIS系粘着剤からなる粘着剤層を40μmの厚さでその全面に積層した。また、支持体の背面には、シリコーン系の離型処理剤を塗布した。また、支持体の長さは、80mmとした。
【0030】また、廃棄固定用粘着テープとして、厚さ40μmのOPPフィルムからなる支持体上にSIS系粘着剤からなる粘着剤層を40μmの厚さで、その一端から幅方向に10mmの支持体領域(把持部)を残して積層した。また、支持体の背面には、シリコーン系の離型処理剤を塗布した。また、支持体の長さも、80mmとした。
【0031】そして、貼着固定用粘着テープの背面に廃棄固定用粘着テープを積層してロール状に巻回した後テープ幅が10mmのところでハーフカットして、廃棄固定用粘着テープのみをカットすると同時に、貼着固定用粘着テープを20mmのテープ幅で切断して、本発明に係る廃棄用テープを得た。そして、当該廃棄用テープを、市販の廃棄用テープが貼着されていないパンツ型おむつ本体の前面中央に縦方向に貼着して、実施例1の使い捨ておむつを得た。
【0032】(実施例2)実施例1と同様にして得られた廃棄用テープを、おむつ本体の前面中央に横方向に貼着して、実施例2の使い捨ておむつを得た。
【0033】(比較例1)支持体の長さを40mmとしたその他は実施例1と同様にして廃棄用テープを得た後、おむつ本体の前面中央に縦方向に貼着して、比較例1の使い捨ておむつを得た。
【0034】(比較例2)Z型に折り畳まれた廃棄用テープが装着された市販の使い捨ておむつを比較例2とした。
【0035】これら実施例及び比較例の使い捨ておむつを用いて、廃棄時と同様に丸めて廃棄用テープで固定して、その丸め性(コンパクト化できるかどうか)について評価した。その結果を表1にまとめた。
【0036】
【表1】

【0037】表1にも記載したように本発明に係る使い捨ておむつにおいては、2箇所において固定することができるため、しっかりと丸めて固定することができる。また、1枚の廃棄固定用粘着テープで止めた後に、さらに別な廃棄固定用粘着テープで固定することができるので、簡単かつ確実に使い捨ておむつを丸めて廃棄することができることが分かった。このとき、テープの長さを40mmとした場合には、廃棄固定用粘着テープの長さが短く、十分には固定することができなかった。また、比較例2の使い捨ておむつでは、1枚の粘着テープでしか固定することができず、実施例ほどにはコンパクトにまとめることができなかった。
【0038】
【発明の効果】本発明に係るおむつ廃棄用テープは、おむつ本体に貼着される貼着固定用粘着テープの背面に、廃棄固定用粘着テープが積層されているので、廃棄固定用粘着テープを剥離して用いることができる。従って、当該おむつ廃棄用テープを2枚以上、使い捨ておむつ本体に貼着することにより、2枚の廃棄固定用粘着テープを得ることができる。
【0039】また、例えば、前記貼着固定用粘着テープの背面に、前記廃棄固定用粘着テープを並列に積層することにより、廃棄使用時に少なくとも2枚の廃棄固定用粘着テープを得ることができる。
【0040】このように本発明のおむつ廃棄用テープを用いることにより、使い捨ておむつの廃棄時には2枚の廃棄固定用粘着テープで使い捨ておむつを丸めて固定することができる。このため、1枚の廃棄固定用粘着テープで固定する場合に比べて、より一層コンパクトにまとめることができる。
【0041】また、2枚以上の廃棄固定用粘着テープをそれぞれ単独で得ることができるため、予め別な固定用粘着テープやひもなどを持ち歩くこと必要もなく、廃棄用テープの貼着場所を考慮することなく、廃棄固定用テープを貼着できる。
【0042】この場合に、廃棄固定用粘着テープの端部に粘着剤層が形成されていない把持部を設けておくことにより、簡単に廃棄固定用粘着テープを剥離できる。
【0043】このように本発明に係る廃棄用テープを用いた使い捨ておむつにおいては、より簡単確実にコンパクト化して、廃棄することが可能になる。特に、2枚の独立した廃棄固定用粘着テープが得られるので、まず1枚めの廃棄固定用粘着テープで丸めたおむつを止めておくことができ、さらに丸めやすくできる。
【出願人】 【識別番号】000003964
【氏名又は名称】日東電工株式会社
【出願日】 平成12年5月31日(2000.5.31)
【代理人】 【識別番号】100104307
【弁理士】
【氏名又は名称】志村 尚司
【公開番号】 特開2001−340385(P2001−340385A)
【公開日】 平成13年12月11日(2001.12.11)
【出願番号】 特願2000−161757(P2000−161757)