| 【発明の名称】 |
使い捨て脱臭吸水具 |
| 【発明者】 |
【氏名】石原 秀夫
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| 【要約】 |
【課題】排泄物などの脱臭と吸水を行い、また作業者に装着の際に余分な手間を強いることがない。
【解決手段】ゼオライトと吸水性ポリマーを主成分とした脱臭吸水剤5を、シート状材料2・3によって形成したカバー1の中に封入する。シート状材料の一面2は、破れ易い、或いは溶解し易いものとする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ゼオライトと吸水性ポリマーを主成分とする粉末状の脱臭吸水剤を、シート状材料によって形成したカバーの間に封入してなる使い捨て脱臭吸水具。 【請求項2】 カバーの一表面側は、破れ、或いは溶解し易い紙、不織布、布等のシート状材料を使用してなる請求項1記載の使い捨て脱臭吸水具。 【請求項3】 カバーの他の表面側は、防水或いは撥水性を有する合成樹脂シート、紙、不織布、布等のシート状材料を使用してなる請求項1記載の使い捨て脱臭吸水具。 【請求項4】 脱臭吸水剤のゼオライトと吸水性ポリマーとの比率を8:2としてなる請求項1記載の使い捨て脱臭吸水具。 【請求項5】 カバーは、一端部左右両側に接着テープを取付けて、紙オムツ状形状としてなる請求項1記載の使い捨て脱臭吸水具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、人間や動物の排泄物や吐瀉物、腐敗した食べ物など、悪臭を放つ様々な物質の水分を吸収して臭いを取り去る脱臭吸水具に関するものであり、特に粉末状の脱臭吸収剤を封入してあって、取り扱い易く、除去したい物質を簡単に撤去して一緒に破棄できる使い捨て脱臭吸水具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】人間や動物の排泄物や吐瀉物、腐敗した食べ物など、様々な悪臭を放つ物質の廃棄処理は、その臭いを抑制する手段がなく、その処理はなかなか人が嫌がる作業である。また水分を多く含む吐瀉物などの物質は、拭い去るのも容易でなく、集めて破棄するまで手間のかかる作業であった。 【0003】水分を吸収して漏れを防ぎ、臭いを抑制することによって破棄を容易にする方法として、これら物質に直接脱臭性能と吸水性能を有する粉状材料を降りかけて、これらの水分と臭いを吸収して、その後通常のゴミや廃棄物と同様に掃き取るなどの手段によって捨て去るということも考えられている。例えば幼児や寝たきり老人が使用するオムツの中にこの粉末材料を撒き、排泄物がこの材料に触れたとき、その水分を吸収して寒天状に固化し、臭いを脱臭するので不快な臭いがせず、オムツの交換を容易かつ不快感なく行えることになる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前出のオムツの中に粉末材料を撒いて分散させるという方法では、その作業の面倒さが挙げられる。オムツを交換するのが病院の看護士などである場合、繁忙な作業中にオムツ交換とは別途に粉末材料を撒く作業を要求するのは過酷である。うっかり粉末材料をオムツの中に入れるのを忘れることもあり、また折角撒いた場合でも、撒き方が丁寧でなかったり、寝返りなどを打つ間に粉末材料が一個所に固まってしまっては充分な性能を発揮できない。つまりは排泄物が粉末材料と良好に触れぬこととなって、脱臭・吸水が充分に行われないことになってしまう。 【0005】使い捨ての紙オムツについて大きな社会問題となっているのが、その紙の量によって収集されるゴミの量が飛躍的に多くなっているという問題である。紙オムツに使用されている紙の量は極めて多く、近年の紙オムツの需要の増加が、破棄されて収集するゴミの総量を極めて増大させているのである。これはつまり、紙オムツにあっては、水分を吸収するのを分厚くした紙の量に負っているため、どうしても捨てるゴミが増えてしまうからである。 【0006】前記した粉末状の脱臭吸水剤の中には、脱臭性能を有する材料として亜炭や活性炭などを使用している場合がある。この亜炭や活性炭は、脱臭性能は優れているが、炭であるためどうしても色が黒い。この亜炭などを混ぜた脱臭吸水剤をオムツの中などに撒いておくと、その黒い粉末が使用者の臀部にべったりと付着して使用者の不快感を喚起することがあった。 【0007】駅の構内などで、泥酔者が吐瀉した吐瀉物を取り除く作業も極めて嫌悪をもよおす作業であった。従来は灰などを吐瀉物の上に撒いてホウキなどで掃き取るなどしていたが、腰を屈めて作業すれば臭いが鼻をつき、作業は極めて困難であった。 【0008】 【課題を解決するための手段】この発明は、ゼオライトと吸水性ポリマーを主成分とする脱臭吸水剤を、シート状材料によって形成したカバーの中に封入して、脱臭吸水性能を有する使い捨て可能な脱臭吸水具を提供することによって、上記の課題を解決するものである。 【0009】 【発明の実施の形態】この発明にかかる脱臭吸水具は、ゼオライトと吸水性ポリマーを主成分とする脱臭吸水剤を使用するものである。ゼオライトは、脱臭作用を有する物質であり、その色は乳白色が一般的であって、炭のように使用者に不快感を与えるものでない。ゼオライトはアルミニウム、カルシウム或いはナトリウムのケイ酸塩水和物であって、その粉末状ゼオライトには多数のミクロ孔を有し、そのミクロ孔によって臭いを吸収するものである。 【0010】吸水性ポリマーは、ポリアクリルアミド系高分子化合物が一般的であり、ポリアクリルアミドの部分加水分解物、アクリルアミドとアクリル酸との共重合体、或いはアクリルアミドとアクリル酸塩との共重合体が用いられる。これらの吸水性樹脂は、マイナスオインとプラスイオンが高濃度で存在している物質である。この内部のイオン濃度と外部水溶液中のイオン濃度差によって浸透圧が生じるものである。この浸透圧によって水溶液が高吸水性樹脂の内部に吸水される。樹脂中の親水基と水との親和性も高く、この力によっても水分が樹脂の中に吸水される。この浸透圧と親和力によって、樹脂がイオン濃度差がなくなるまで吸水しようとするのが吸水性ポリマーである。 【0011】これらゼオライトと吸水性ポリマーを主成分とした粉末状の脱臭吸水剤を使用するもので、ゼオライトと吸水性ポリマーの重量比は8:2が好適である。ゼオライトや吸水性ポリマーの主成分の他、混入可能な粉状物質としては先に述べた亜炭や活性炭があるが、これらはゼオライトよりも重量比をかなり小さくしなければ、粉自体が黒っぽくなってしまい、この発明の課題を解決できない。シリカゲルを吸水性材料として混ぜ合わせることも採用可能である。シリカゲルは親水性に富み、5〜10倍の水分膨張性を有する物質である。しかしながらシリカゲルは比較的高価であって、余り多量使用するとコストが高くなるという問題がある。 【0012】以上のようなゼオライトと吸水性ポリマーを主成分とした粉末状の脱臭吸水剤を、シート状材料によって形成したカバーの中に封入する。シート状材料とは、紙、不織布、合成樹脂製シートなどの様々な材料による平面的で柔軟性を備えるものなら何でも使用できる。シート状材料は、一枚のシート材料を織り曲げて合わせカバーとし、その折り畳んだ中に封入することもあるが、二枚以上のシート状材料を重ね合わせて、その二枚の間に封入することも可能である。この場合、一枚は破れ、或いは溶解し易いシート状材料を使用し、他方のシート状材料は防水性或いは撥水性を有するシート状材料を使用することも可能である。例えば薄いやぶれ易い紙や不織布、或いは繊維を水溶性の糊で付着させた不織布や繊維自体を水溶性の糊によって形成した不織布などを使用する。そして他方のシート状材料としてポリエチレンなどの合成樹脂シートや防水剤を塗布した布や紙を使用する。カバーは必ずしも二枚のシート状材料だけでなく、吸水性を高めるために吸水性の高い紙、綿、パルプ材などを内側に挟んでもよい。 【0013】脱臭吸水剤をカバーの中に封入するが、脱臭吸水剤が袋の中で一個所に偏ったりしないように、分散させるのが好適である。例えばシート状材料をエンボス加工して圧着し、膨らんだ多数個のエンボスの中にそれぞれ脱臭吸収剤を封入することもできる。脱臭吸水剤が多数個のエンボスの中に分散して、一個所に集まり難くすることも可能である。或いはカバーの表裏二枚のシート状材料に格子状に接着材を塗布して、袋状空間を複数個の空間に小分け分割してもよい。それぞれの分割された空間に脱臭吸水剤を封入すれば、常に分散させた状態となる。 【0014】カバーの形状は方形でも円形でも様々な形状とすることができるが、例えば一端部左右両側に接着テープが張り出したオムツ状形状とすることにより、従来のオムツにはなかった脱臭作用と排泄物の固化作用を備えており、しかも従来の紙オムツと同様な使用態様と使い捨てが可能な脱臭吸水具として使用できる。 【0015】脱臭吸水具をオムツの代替として使用する場合、破れ或いは溶解し易い面を臀部に当てて、オムツカバーの中に装着する。排泄があった場合、シート状材料が破れ、或いは溶解して脱臭吸水剤が排泄物と触れる。吸水性ポリマーが水分を吸って排泄物を固化し、ゼオライトが臭いを脱臭する。これによって排泄物の臭いが部屋の中にこもったり、交換のときに不快感を与えることなく、また拭き取る手間も少なくて廃棄作業も容易である。紙オムツ状形状としてある場合は、従来の紙オムツと同様な装着・廃棄作業が可能で、オムツカバーも必要がない。吐瀉物などを処理する場合は、破れ或いは溶解し易いシート状材料を吐瀉物の上に伏せて置き、脱臭吸水剤によって吐瀉物が脱臭・固化されてから一緒に廃棄すればよい。 【0016】 【実施例】以下、図に示す実施例に基づきこの発明を詳細に説明する。図において1はカバーであり、二枚のシート状材料の四周端を接着材によって接着して袋状に形成してある。シート状材料2・3のうち一枚2は、水溶性の糊によって形成した繊維を接着させた不織布を使用している。実施例では株式会社クラレ製造の商品「クラフレックス」を使用した。他方のシート状材料3は、防水性のポリエチレンフィルムを使用している。これら二枚のシート状材料2・3を圧着して、直径10mm程度の多数個の円形エンボス6を形成してある。各エンボス6の内部空間には粉状の脱臭吸水剤5を入れて封入してある。(図2)脱臭吸水剤は、ゼオライト80%と吸水性ポリマー20%の混合比を使用した。 【0017】以上のような脱臭吸水具を、オムツカバーの中に敷いて、従来のオムツと同様に使用する。使用者が排泄をした場合、その水分によってシート状材料2が溶解して、内部に封入した脱臭吸水剤5と触れる。脱臭吸水剤5はエンボス加工したシート状材料2・3のエンボス6の中に分散してカバー1の中に分散してあるため、排泄物が広がったり偏って排泄されても、必ず脱臭吸水剤5に触れて脱臭・吸水される。排泄物は吸水ポリマーによってボロボロの寒天状に固化し軽く拭うだけで臀部はきれいになる。またゼオライトによって脱臭もされており、不快感を与えることもない。 【0018】吐瀉物などを除去する場合は、溶解し易いシート状材料2を下にして、吐瀉物の上に覆うようにカバー1をかける。吐瀉物の水分によってシート状材料2が溶解して、脱臭吸水剤5によって吐瀉物の固化と脱臭が行われ、シートを丸めて廃棄するだけで除去作業が完了する。 【0019】図3に示すのは、脱臭吸水具のカバー1を紙オムツ形状に形成し、一端部左右に接着テープ7・7を取付けた場合である。このような形状であれば、オムツカバーの必要もなく、従来の紙オムツと同様の使用態様で、従来の紙オムツではできなかった脱臭と排泄物の固化が可能となる。 【0020】 【発明の効果】この発明は以上のような構成を有し、以下の効果を得ることができる。 ■脱臭吸水剤を封入してあるため、これに触れた排泄物などの脱臭と吸水固化を行い、除去作業者の作業が著しく容易となり、不快感も減少する。 ■脱臭吸水剤をカバーの中に封入してあるため、従来の紙オムツなどと同様な作業で、脱臭吸水具を交換して廃棄するだけでよく、作業者に余分な手間を強いることがない。 ■吸水性ポリマーによって多量の水分を吸収するため、吸水性の紙やパルプなどの使用が最小に押さえられる。その分安価に提供できるとともに、ゴミとしても廃棄する量が減少する。 ■脱臭吸水剤は乳白色のゼオライトと吸水性ポリマーを主成分としたため、臀部などに付着しても黒くなることがなく、使用者に不快感を与えない。 ■カバーの一方のシート状材料を破れ易い、或いは溶解し易い材料とすることにより、脱臭吸水剤が排泄物等に触れ易くなって、良好な性能を発揮する。 ■カバーを紙オムツ状形状とすることにより、従来の紙オムツと同様の使用態様で、脱臭と吸水固化を発揮する脱臭吸水具として使用できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399036073 【氏名又は名称】石原 秀夫
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| 【出願日】 |
平成12年6月5日(2000.6.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087608 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 誠
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| 【公開番号】 |
特開2001−340379(P2001−340379A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月11日(2001.12.11) |
| 【出願番号】 |
特願2000−167942(P2000−167942) |
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