| 【発明の名称】 |
使い捨て着用物品 |
| 【発明者】 |
【氏名】河村 浩治
【氏名】小野 芳夫
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| 【要約】 |
【課題】吸汗性シートによって胴周りを乾燥状態に維持することができる使い捨て着用物品の提供。
【解決手段】着用物品1が胴周り開口の縁部内側に吸汗性シート22を有し、吸汗性シート22が肌に当接する側の内層26とその反対側の外層27とを有する。内層26は、70〜98重量%の疎水性繊維28と少なくとも2重量%の親水性繊維29とを含む。外層27は、50〜100重量%の親水性繊維31を含み、その繊維31の一部のものが外層27から延びて疎水性繊維28の間隙を通り内層26における肌に対する当接面にまで達している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 着用者の股部および胴周りの前後部を覆う被覆部材が胴周り側部で連結されて胴周り開口と脚周り開口とを形成し、前記胴周り開口の縁部内側に吸汗性シートを有する使い捨て着用物品において、前記吸汗性シートが前記着用者の肌に対する当接面を形成している内層と、前記当接面とは反対側の面を形成している外層とを有し、前記内層が70〜98重量%の疎水性繊維と少なくとも2重量%の親水性繊維とを含む一方、前記外層が50〜100重量%の親水性繊維を含み、前記外層の親水性繊維は、その内の一部のものが前記外層から延びて前記疎水性繊維の間隙を通り前記肌に対する当接面にまで達していることを特徴とする前記着用物品。 【請求項2】 前記内層と外層との坪量の比が1:1〜1:20の範囲にある請求項1記載の着用物品。 【請求項3】 前記被覆部材は、不透液性シートで形成されており、前記被覆部材の内側に体液吸収性のコアと、前記コアを被覆する透液性シートとを有し、前記コアが前記股部を中心に前記胴周りの前後部にまで延び、その延びた先に位置する前記胴周り開口の縁部内側に前記吸汗性シートが取り付けられている請求項1または2記載の着用物品。 【請求項4】 前記胴周り開口の縁部には、胴周り方向へ延びる弾性部材が伸長状態で取り付けられ、前記弾性部材よりも下方において前記吸汗性シートが前記開口の縁部内側に取り付けられている請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。 【請求項5】 前記胴周り開口の縁部には、胴周り方向へ延びる弾性部材が伸長状態で取り付けられ、前記弾性部材を覆うように前記吸汗シートが前記開口の縁部内側に取り付けられている請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。 【請求項6】 前記胴周り開口の縁部が通気性シートで形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の着用物品。 【請求項7】 前記吸汗性シートが通気性のものである請求項1〜6のいずれかに記載の着用物品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、使い捨ておむつやトレーニングパンツ等の使い捨ての着用物品に関する。 【0002】 【従来の技術】実開平5−41525号公報に開示の紙おむつは、胴周りの縁部内側に着脱自在なあせも防止シートを有する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記公知のおむつにおけるあせも防止シートは、綿製布地からなるものであるから、汗を吸うと肌に接触する面が湿り、おむつ着用者に不快感を与える原因になりかねない。 【0004】この発明が課題とするところは、胴周り開口の縁部内側を常に乾燥状態に維持できるような使い捨ておむつ等の着用物品を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、この発明が対象とするのは、着用者の股部および胴周りの前後部を覆う被覆部材が胴周り側部で連結されて胴周り開口と脚周り開口とを形成し、前記胴周り開口の縁部内側に吸汗性シートを有する使い捨て着用物品である。 【0006】かかる着用物品において、この発明が特徴とするところは、前記吸汗性シートが前記着用者の肌に対する当接面を形成している内層と、前記当接面とは反対側の面を形成している外層とを有し、前記内層が70〜98重量%の疎水性繊維と少なくとも2重量%の親水性繊維とを含む一方、前記外層が50〜100重量%の親水性繊維を含み、前記外層の親水性繊維は、その内の一部のものが前記外層から延びて前記疎水性繊維の間隙を通り前記肌に対する当接面にまで達していること、にある。 【0007】 【発明の実施の形態】使い捨て着用物品の例として使い捨ておむつを例にとり、この発明の詳細を説明すると、以下のとおりである。 【0008】図1、2は着用状態にある使い捨ておむつ1の斜視図と、このおむつ1を展開したときの平面図である。おむつ1は、透液性表面シート2と、不透液性裏面シート3とこれら両シート2,3間に介在する体液吸収性コア4とを有する。図2に示されるように、おむつ1は、その長手方向に前胴周り域6と、後胴周り域7と、これら両域6,7間に位置する股下域8とを有し、これら各域6〜8で、おむつ1着用者の胴周りの前後部と股部とを覆うことができる。表裏面シート2,3は、コア4の周縁から延出して互いに重なり合って接合し、長手方向へ延びる両側縁部フラップ11と、その長手方向と直交して幅方向へ延びる前後端縁部フラップ12,13とを形成している。後胴周り域7の両側縁部フラップ11にはテープファスナ14が取り付けられ、股下域8の両側縁部フラップ11は内側へ向かって湾曲している。前後胴周り域6,7の側部どうしをファスナー14によって連結した図1のおむつ1には、胴周り開口10aと、一対の脚周り開口10bとが形成される。前後胴周り域6,7の端縁部フラップ12,13と股下域8の両側縁部フラップ11とには、胴周り弾性部材16,17と脚周り弾性部材18とが表裏面シート2,3の間にあって、これらシート2,3の少なくとも一方の内面に接合している。胴周りと脚周りの弾性部材16,17,18は、収縮するとそれぞれのフラップ11,12,13にギャザーを形成する(図1参照)。 【0009】図2で明らかなように、前後端縁部フラップ12,13の表面シート2の内面には、前部吸汗性シート21と後部吸汗性シート22とが取り付けられている。前後部吸汗性シート21,22は、同じような構成のものであり、胴周りにおけるそれぞれの長さを任意に定めることができるが、図では前部吸汗性シート21が前胴周り域6の幅方向のほぼ全体に延び、後部吸汗性シート22が、図1のようにおむつ1を着用したときに、前胴周り域6と重なることがないように、好ましくはコア4の幅と同じ程度に作られている。前後部吸汗性シート21,22には、これらシートを厚さ方向で貫通する多数の通気孔23が形成されている。 【0010】図3、4は、図2のIII−III線およびIV−IV線に沿う切断面を示す図であるが、図4のおむつ1は図3のおむつ1に比べて拡大された状態にある。後部吸汗性シート22は、おむつ1着用者の肌に対する当接面を形成している内層26と、その当接面とは反対側の面を形成している外層27とからなる。内層26は、70〜98重量%の疎水性繊維28と、少なくとも2重量%の親水性繊維29とを含み、5〜50g/m2 の坪量を有する。外層27は、50〜100重量%の親水性繊維31を含み、5〜100g/m2の坪量を有し、内層26と外層27の坪量の比は1:1〜1:20の範囲にある。内層26を形成している親水性繊維29には、外層27から延びて内層26の疎水性繊維28の間隙を通り抜け、先端部分が肌に対する当接面にまで達している親水性繊維31が含まれており、より好ましくは内層26の親水性繊維29のほとんどすべてがそのように外層27から延びる親水性繊維31で構成されている。かような内層26と外層27とは、これらの繊維28,29,31が互いに機械的に交絡することによって一体化している。親水性繊維31を外層27から内層26へと延ばすことと、内外層26,27を形成している繊維28,29,31どうしを機械的に交絡させることとは、内層26を形成すべき第1の繊維ウエブの上に外層27を形成すべき第2の繊維ウエブを重ねてこれら両ウエブをメッシュ支持体上に載せ、第2の繊維ウエブの上方から高圧柱状水流を噴射することによって可能になる。なお、内層26と外層27とは、ホットメルト接着剤等による接着や繊維28,29,31の互いの溶着によって一体化することも可能である。 【0011】後部吸汗性シート22は、内外層26,27を形成している繊維28,29,31どうしの間隙においてその厚み方向に通気性を有していることが好ましい。また、吸汗性シート22には、その通気性を一層高めるために、図示例のように内外層26,27を貫通する透孔23を形成することができる。透孔23は、0.5〜5mmの径を有し、後部吸汗性シート22の表面積の2〜50%を占めるように作ることができる。 【0012】かような後部吸汗性シート22は、その外層27が後胴周り域7の端縁部フラップ13において、コア4の端縁部33と胴周り弾性部材17との間に位置し、端縁部フラップ13の内面に対してホットメルト接着剤34を介して接合し、好ましくは弾性部材17の伸縮性を妨げることがないように胴周り方向へ間欠的に接合している。後部吸汗性シート22と端縁部フラップ13との接合は、図示例のようなホットメルト接着剤34による接着であってもよいし、吸汗性シート22とフラップ13との溶着であってもよい。このようにフラップ13に対して接合した吸汗性シート22は、胴周り弾性部材17の伸縮を妨げることがない。また、吸汗性シート22は、コア4の端縁部33から離間していてコア4を覆うことがないから、コア4による表面シート2を介しての体液吸収を妨げることもない。 【0013】後部吸汗性シート22がこのように形成され、このシート22と同様に前部吸汗性シート21も形成されているおむつ1は、これを着用したときに、前後部吸汗性シート21,22の内層26が着用者の胴周りに当接する。内層26は、肌に対する当接面に多量の疎水性繊維28と、その繊維28の間隙から肌へ向かって延出する少量の親水性繊維29とを有するから、胴周りの前後部の汗は、親水性繊維29に吸収されて外層27へ移行し、肌には主として汗を含まない疎水性繊維28が当接している。また、汗で湿った外層27は、内層26の疎水性繊維28にさえぎられて、着用者の肌に接することがない。それゆえ、このおむつ1では、前後端縁部フラップ12,13を胴周りに密着させても胴周りは汗で蒸れることがなく、常に乾燥した状態にある。前後部吸汗性シート21,22が通気性のもの、特に透孔23を有するものであるときには、胴周りの蒸れを防ぐことが一層容易になる。 【0014】図5は、この発明の実施態様の一例を示す図3と同様な図面である。このおむつ1では、裏面シート3がプラスチックフィルムからなる内側の不透液性シート3aと不織布からなる外側の通気性シート3bとで構成されている。通気性シート3bは、前後胴周り域6,7において不透液性シート3aよりも長く延びて前後端縁部フラップ12,13を形成しているが、図5には後胴周り域7のみが示されている。前後部吸汗性シート21,22は、胴周り方向へ間欠的に塗布されている接着剤34を介して通気性シート3bに取り付けられており、前後端縁部フラップ12、13はその厚さ方向全体が通気性を有するから、このおむつ1では胴周りの蒸れ防止効果が一段と向上する。通気性シート3bには、疎水性繊維からなる不織布を使用することが好ましい。 【0015】図6もまた、この発明の実施態様の一例を示す図3と同様の図面である。このおむつ1では、幅広く形成された後部吸汗性シート22が、接着剤34を介して後端縁部フラップ13に取り付けられており、胴周り弾性部材17を覆っている。弾性部材17によっておむつ1が肌に密着するこのような部位は特に汗をかきやすいので、吸汗シート22によって汗を素早く吸い取ることが好ましい。 【0016】この発明は、前後胴周り域6,7の両域に前後部吸汗性シート21,22を設けるのではなく、いずれか一方の胴周り域6または7にのみ吸汗性シート21または22を設けて実施することも可能である。開放型の使い捨ておむつを例にとって説明したこの発明は、使い捨てのパンツ型おむつで実施したり、乳幼児用の使い捨てトレーニングパンツ、子供用・大人用の使い捨てパンツ等の使い捨て着用物品で実施することもできる。この発明において、吸液性コアを着用物品に取り付ける態様は任意である。また、着用物品に吸液性コアを取り付けるか否かも任意である。疎水性繊維28には、熱可塑性合成樹脂からなる短繊維や長繊維を使用することができ、親水性繊維29,31には、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、親水化処理した熱可塑性合成樹脂からなる短繊維等を使用することができる。 【0017】 【発明の効果】この発明に係る使い捨て着用物品は、胴周り開口縁部の内側に、主として疎水性繊維からなる内層と、主として親水性繊維からなる外層とで形成された吸汗性シートを有し、この吸汗性シートにおける内層の肌当接面には外層から延びた親水性繊維が位置しているから、前記物品着用者の胴周りの汗が内層から外層へ移行して、肌の表面が湿ることなく常に乾燥した心地よい状態になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115108 【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月25日(2000.5.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066267 【弁理士】 【氏名又は名称】白浜 吉治 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−327534(P2001−327534A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月27日(2001.11.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−155072(P2000−155072) |
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