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【発明の名称】 吸収性物品
【発明者】 【氏名】湊 雅則

【氏名】豊島 晴子

【氏名】柳原 茂人

【要約】 【課題】高吸水性ポリマーの吸収能力が効果的に発揮され、軽量化可能であり、しかも、ざらつき感がなく、柔らかで感触の良い、使い捨ておむつ等の吸収性物品を提供すること。

【解決手段】液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を備えた吸収性物品において、吸収体4は、高吸水性ポリマー42が不織布43の繊維間に保持された第1吸収層41と、親水性繊維の集合体からなる第2吸収層44とを有しており、第1吸収層41が表面シート2側に位置し、第2吸収層44が裏面シート3側に位置している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を備えた吸収性物品において、前記吸収体は、高吸水性ポリマーが不織布の繊維間に保持された第1吸収層と、親水性繊維の集合体からなる第2吸収層とを有しており、第1吸収層が前記表面シート側に位置し、第2吸収層が前記裏面シート側に位置していることを特徴とする吸収性物品。
【請求項2】 前記高吸水性ポリマーが下記1)及び2)の条件を満たす請求項1記載の吸収性物品。
1)0.9%食塩水の吸収速度(JIS K 7224);1.0〜4.0g/g/秒2)0.9%食塩水の吸水量(JIS K 7223);40〜70g/g下記の条件をみたす、請求項1記載の吸収性物品。
【請求項3】 前記吸収体中のフラップパルプの含有率が0〜30重量%である請求項1又は2記載の吸収性物品。
【請求項4】 前記吸収体中の高吸水性ポリマーの含有率が50重量%以上である請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量であり、感触の良い使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、不織布の繊維間に高吸水性ポリマーを担持させた構造の吸収体が知られている(特開平5−331775号公報等)。この吸収体においては、少ない繊維基材量で、高吸水性ポリマーを効果的に保持することができる。近年、使い捨ておむつ等の吸収性物品は、軽量化される傾向にあり、吸収体の吸収容量の向上は、軽量化のための一つの効果的な方法である。
【0003】しかし、上記の吸収体においては、吸収容量を高めるべく高吸水性ポリマーの量を増しても、吸収体中における体液の水平方向への拡散性が低下し、吸収性能を大きく向上させることができない。また、吸収性能を向上するべく高吸水性ポリマーを大量に用いると、吸収性物品を手で触った時に、特に裏面シート側にポリマー粒子のざらつき感があり、感触の点で好ましくない。
【0004】従って、本発明の目的は、高吸水性ポリマーの吸収能力を効果的に発揮させることができ、軽量化可能であり、しかも、ざらつき感がなく、柔らかで感触の良い、使い捨ておむつ等の吸収性物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を備えた吸収性物品において、前記吸収体は、高吸水性ポリマーが不織布の繊維間に保持された第1吸収層と、親水性の繊維集合体からなる第2吸収層とを有しており、第1吸収層が前記表面シート側に位置し、第2吸収層が前記裏面シート側に位置していることを特徴とする吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。本発明の第1実施形態の使い捨ておむつ1は、図1〜3に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3、及び両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4を具備し、着用者の背側に位置される背側部Bの左右両側縁部B1,B2に止着用のファスニングテープ9が配されている、いわゆる展開型の使い捨ておむつである。
【0007】詳細には、第1実施形態の使い捨ておむつ1は、図1〜3に示すように、縦長形状の吸収体4と、吸収体4とほぼ同じ大きさの裏面シート3と、吸収体4の表面及び側面を覆うように配された表面シート2とを有している。裏面シート3の裏面側には、外層不織布5が配され、吸収体4の側縁側における表面シート2上には、立体ギャザー6形成用の撥水性不織布61が配されている。外層不織布5と撥水性不織布61は、共に吸収体4の左右両側縁より外方に延出しており、その延出部に、レッグ弾性部材71が狭持固定されて、左右一対のレッグギャザー7が形成されている。撥水性不織布61の自由縁部62には、立体ギャザー6形成用の立体ギャザー弾性部材63が配されている。
【0008】使い捨ておむつ1の長手方向両端部においては、吸収体4の長手方向両端部から外層不織布5及び表面シート2が延出して、一対のウエスト部8が形成されている。また、ウエスト部8には、シート状のウエスト弾性部材81が配されており表面シート2と外層不織布5とにより狭持固定されている。腹側部Aにおける外層不織布5の表面には、ファスニングテープ9止着用の止着部51が設けられている。
【0009】而して、本実施形態の使い捨ておむつ1における吸収体4は、高吸水性ポリマー42が不織布43の繊維間に保持された第1吸収層41と、親水性の繊維集合体からなる第2吸収層44とを有しており、第1吸収層41が表面シート2側に位置し、第2吸収層44が裏面シート3側に位置している。
【0010】第1吸収層41の不織布を構成する繊維としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール等のビニルモノマー重合体の繊維等の他、パルプ繊維、コットン繊維、レーヨン繊維、酢酸セルロース等のセルロース系繊維等が挙げられる。このうち、石油原料の繊維は、単一成分からなるものでも2種以上の成分をランダム、ブロック等に共重合したものでもよく、また、2種以上の成分を積層、または芯鞘等に複合化した繊維であってもよい。また、これらの繊維のうち疎水性のものは、油剤等の処理により親水化して用いてもよい。
【0011】また、不織布の製法としては、繊維間に高吸水性ポリマーを保持し得る限り特に制限されず、例えば■熱融着性繊維を融着させる方法、■接着剤による化学的に結合させる方法、■ニードルパンチ、スパンレース等の物理的に絡合させる方法等の不織布の各種公知の製法を用いることができる。これらの製法の中でも好ましいのは、高吸水性ポリマーを絡めて保持し得る繊維間隙を有する嵩高な不織布が容易に得られるという観点から、上記■の方法である。
【0012】第1吸収層に保持させる高吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等、従来から知られている各種のものを用いることができ、これらは、一種を単独で用いても良いし、複数種類のポリマーを任意の割合で混合して用いても良い。
【0013】第1吸収層に保持させる高吸水性ポリマーは、吸収体の吸収性能を高め、吸収性物品の軽量化等を容易に実現する観点から、JIS K 7224に準拠して測定した0.9%食塩水の吸収速度(以下、単に吸収速度という)が1.0〜4.0g/g/秒、特に1.2〜3.5g/g/秒であることが好ましい。また、同様の観点から、高吸水性ポリマーは、JIS K 7223に準拠して測定した0.9%食塩水の吸水量(以下、単に吸収量という)が40〜70g/g、特に45〜65g/gであることが好ましい。このような吸収速度及び/又は吸収量の条件を満たすポリマーは、単一種類の高吸収性ポリマーであっても良いし、複数種類のポリマーの混合物であっても良い。
【0014】高吸水性ポリマーを不織布の繊維間に保持させる方法は、特に制限されるものではないが、例えば■不織布の一側面上から高吸水性ポリマーを散布する方法、■繊維をシート状に積層し、その一側面上から高吸水性ポリマーを散布し、次いで熱処理、接着剤等により繊維を結合させて不織布化する方法、■繊維と高吸水性ポリマーを混合してシート状に積層し、次いで熱処理、接着剤等により繊維を結合させて不織布化する方法等を用いることができる。これらの中でも好ましいのは、製造が比較的容易である点から、上記■の方法である。
【0015】吸収体4中におけるフラップパルプ量は、吸収性物品の軽量化、コンパクト化を図る点から0〜30重量%、特に0〜20重量%が好ましい。そして、フラップパルプ量を従来の吸収体に比べ減少させた分、高吸水性ポリマー含有量を大量に用いることが可能となり、該高吸水性ポリマーの吸収体4中の含有率は、吸収性能の維持向上の観点から、50重量%以上が好ましく、より好ましくは50〜99重量%、特に好ましくは60〜95重量%である。フラップパルプの含有量が0重量%とは、吸収体中にフラップパルプが含まれないことを意味する。
【0016】第2吸収層44を構成する親水性繊維の集合体とは、親水性繊維を最低限50重量%含有する繊維の集合体を意味する。親水性繊維の集合体を構成する親水性繊維としては、第1吸収層41の不織布を構成する繊維として例示した繊維を用いることができ、疎水性のものは、油剤等の処理により親水化して用いる。但し、親水性繊維の集合体を構成する繊維の総てが親水性である必要はなく、疎水性の繊維が混在していても良い。この場合、第2吸収層中の疎水性繊維の含有量は、吸収性能の点から、50重量%未満であることが好ましい。第2吸収層を構成する親水性繊維の集合体は、繊維の積層物、堆積物等を用いることもできるが、吸収体の強度が向上するので、第1吸収層の繊維と同様に不織布化して用いたり、抄紙により紙化して用いることが好ましい。
【0017】また、親水性繊維の集合体は、吸収性能の向上、及びポリマー粒子のざらつき感防止の観点から、その坪量(複数の吸収層を形成している場合には合計の坪量)が20〜100g/m2 であることが好ましい。
【0018】第1吸収層41を構成するポリマー及び不織布と、第2吸収層44を構成する親水性繊維の集合体とは、それぞれ別個に台紙に包まれていても良いし、両者が積層されてなる積層体が台紙に包まれていても良い。更に、第1吸収層41を構成するポリマー・不織布、及び第2吸収層44を構成する親水性繊維の集合体の一方又は両方が台紙に包まれていなくても良い。また、第1吸収層41を構成するポリマー及び不織布と、第2吸収層44を構成する親水性繊維の集合体とは、積層されて一体化されていても良い。
【0019】尚、本実施形態の使い捨ておむつにおける吸収体4は、表面シート2と裏面シート3との間に挟持固定されており、第1吸収層41が表面シート2側に位置し、第2吸収層44が裏面シート3側に位置しており、第1吸収層41を構成するポリマー及び不織布と表面シート2との間、第2吸収層44を構成する親水性繊維の集合体と裏面シート3との間には、それぞれ台紙以外のものは介在していない。第2吸収層44には、高吸水性ポリマーが実質的に含まれていない。また、第1吸収層41を構成するポリマー及び不織布と第2吸収層44を構成する親水性繊維の集合体とは直接積層され、これらが通気性の紙からなる台紙(図示せず)により包まれている。この台紙も吸収体の構成要素である。
【0020】本実施形態のおむつの各構成部材の形成材料等について説明すると、表面シート、裏面シート、撥水性不織布、外層不織布、レッグ部弾性部材、立体ギャザー弾性部材及びウエスト弾性部材としては、通常、使い捨ておむつに用いられているものを特に制限なく用いることができる。また、ファスニングテープの形成材料としては、粘着剤が塗布されたテープ材の他、機械的ファスナーのオス材テープなどが用いられる。止着部形成用のテープは、ファスニングテープが粘着剤が塗布されたテープ材の場合には、剥離処理されたテープ等が用いられ、オス材テープの場合には、通常の機械的ファスナーのメス材として用いられるテープ材等が用いられる。
【0021】第1実施形態の使い捨ておむつにおいては、第1吸収層41の裏面シート3側に親水性繊維の集合体からなる第2吸収層44が配されているため、該第1吸収層41に高吸水性ポリマー42を大量に用いても体液が第2吸収層44中を水平方向にスムーズに拡散移動し、これにより体液の排出部位に存する高吸水性ポリマーのみならず、該排出部位から離れた部位に存する高吸水性ポリマーも吸収性能の向上に大きく寄与する。そのため、例えば充分な吸収能力を持たせたままで、吸収体を軽量化することができ、使い捨ておむつの軽量化を図ることができる。
【0022】また、第2吸収層44が、第1吸収層41と裏面シート3との間に介在しているため、高吸水性ポリマー粒子によるざらつき感が抑制され、感触の良いおむつとなる。特に、高吸水性ポリマーを大量に用いた場合に有効である。
【0023】尚、上記の実施形態においては、ベビー用の展開型の使い捨ておむつを例示して説明したが、本発明は、ベビー用のパンツ型の使い捨ておむつや、成人用の展開型及びパンツ型の使い捨ておむつ、更には、生理用ナプキン、失禁パッド等にも適用可能である。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例を用いて更に説明するが、本発明は、かかる実施例により何ら制限されるものではない。尚、実施例及び比較例において用いた高吸水性ポリマーA〜Cの物性は下記の通りである。
【0025】〔高吸水性ポリマーA〕
・吸収速度;0.5g/g/秒・吸水量;65g/g〔高吸水性ポリマーB〕
・吸収速度;6.3g/g/秒・吸水量;56g/g〔高吸水性ポリマーC〕
・吸収速度;1.3g/g/秒・吸水量;48g/g【0026】高吸水性ポリマーA〜Cは、何れも石油系溶剤中で懸濁重合法により製造されたポリアクリル酸ナトリウム架橋体からなる非球状不定形粒子状の高吸水性ポリマーであるが、表面の凹凸の状態や、粒子内部及び表面部分の架橋密度、無機粉体での表面処理等の違いにより、それぞれ異なった物性を示している。
【0027】〔実施例1〕高吸水性ポリマーAと高吸水性ポリマーBとを重量比(ポリマーA/ポリマーB)=60/40の比率で混合して、高吸水性ポリマー混合物を得た。この高吸水性ポリマー混合物は、吸収速度;3.7g/g/秒、吸水量;61g/gであった。また、芯/鞘=PET/PEの親水化処理された複合繊維と親水化処理されたPET繊維とを重量比50/50の比率で混綿し、坪量40g/m2 のエアスルー不織布を形成した。この不織布上面から上記高吸水性ポリマー混合物を240g/m2 の坪量となるように散布し、該不織布の繊維間に高吸水性ポリマーを絡めて担持させ、第1吸収層とした。更に、第1吸収層に用いたのと同一組成のエアスルー不織布を第1吸収層の下に積層し、第2吸収層とした。次いで、上下面を坪量15g/m2 のティッシュで包んで吸収体を得た。吸収体中の高吸水性ポリマーの含有率は、72重量%である。次に、この吸収体の上面に表面シートとしてPP/PE製の親水化処理された不織布を配し、下面に裏面シートとしてPE製フィルムを配した。更に、公知のファスニングテープ、ウエスト弾性部材、レッグ弾性部材などを配して、図1に示す形態のベビー用Mサイズの使い捨ておむつを得た。
【0028】〔実施例2〕芯/鞘=PET/PEの親水化処理された複合繊維とレーヨン繊維とを重量比50/50の比率で混綿し、坪量40g/m2 のエアスルー不織布を形成した。この不織布上面から実施例1と同様にして得た高吸水性ポリマー混合物を240g/m2 の坪量となるように散布し、該不織布の繊維間に高吸水性ポリマーを絡めて担持させ、第1吸収層とした。次いで、上下面を坪量15g/m2 のティッシュで包み、更に下面に第2吸収層として第1吸収層に用いたのと同一組成のエアスルー不織布を積層して吸収体を得た。吸収体中の高吸水性ポリマーの含有率は、72重量%である。この吸収体を用いた以外は、実施例1と同様にして、図1に示す形態のベビー用Mサイズの使い捨ておむつを得た。
【0029】〔実施例3〕実施例2と同様にして第1吸収層を得た。次いで上下面を坪量15g/m2 のティッシュで包み、更に下面に第2吸収層として第1吸収層を包んだのと同一組成のティッシュを2枚積層して吸収体を得た。吸収体中の高吸水性ポリマーの含有率は、73重量%である。この吸収体を用いた以外は、実施例1と同様にして、図1に示す形態のベビー用Mサイズの使い捨ておむつを得た。
【0030】〔実施例4〕高吸水性ポリマーCを単独で用いた以外は、実施例1と同様にして、吸収体及び図1に示す形態のベビー用Mサイズの使い捨ておむつを得た。吸収体中の高吸水性ポリマーの含有率は、72重量%である。
【0031】〔比較例1〕第2吸収層を用いない以外は、実施例4と同様にして、吸収体及び図1に示す形態のベビー用Mサイズの使い捨ておむつを得た。吸収体中の高吸水性ポリマーの含有率は、77重量%である。
【0032】〔比較例2〕高吸水性ポリマーAとフラッフパルプとをそれぞれの坪量が200g/m2 、300g/m2 となるように混合してシート状に積繊した。次いで得られた積繊体の上下面を坪量15g/m2 のティッシュで包んで吸収体とした。吸収体中の高吸水性ポリマーの含有率は、38重量%である。この吸収体を用いた以外は、実施例1と同様にして、図1に示す形態のベビー用Mサイズの使い捨ておむつを得た。尚、吸収体中のフラップパルプの含有率は、実施例1〜4及び比較例1の各おむつについては0%、比較例2のおむつは57%である。
【0033】実施例1〜4及び比較例1、2の各使い捨ておむつについて、次のようにして吸収性能(最大吸収量)及び感触(ざらざら感)を評価した。
【0034】吸収性能(最大吸収量
各使い捨ておむつを腹側端部から225mmの位置で切り出し、試験片とした。得られた試験片を図4のように角度45°の斜面台に腹側端部が下側になるように載置し、0.9%食塩水40gを腹側端部から165mmの位置から5g/秒の速度で注入し、そのまま5分間放置した。次いで、試験片を角度10°の斜面上に移し、試験片に6kg(押圧面300cm2 )のおもりを載せ、加圧した状態で5分間放置した。5分後におもりを取り除き、その試験片を再び角度45°の斜面台上に載置し、再度同様に0.9%食塩水40gを注入した。以降、0.9%食塩水の注入と、おもりによる加圧とを、試験片が0.9%食塩水を保持できなくなり漏れが生じるまで繰り返した。そして、加圧しても漏れが生じない食塩水の注入量(総量)を、最大吸収量とした。
【0035】感触(ざらざら感
各使い捨ておむつを裏面シート側から手で触り、その感触を次の評価基準で評価した。
○;高吸水性ポリマー粒子のざらざらした感触をほとんど感じない。
×;高吸水性ポリマー粒子のざらざらした感触がはっきりわかる。
【0036】表1に、実施例及び比較例の各使い捨ておむつについての一枚当たりの重量、最大吸収量の測定結果、及びざらざら感の評価結果を示した。
【0037】
【表1】

【0038】実施例1〜4の使い捨ておむつは、重量が30gで、一枚当たりの重量が従来の使い捨ておむつに対して大幅に軽量化されているにも拘わらず、最大吸収量が大きく、充分な吸収性能を有しており、また、感触も良いものとなっている。比較例1の使い捨ておむつは、軽量化されているものの、吸収性能が不充分である。また、比較例2の使い捨ておむつは、重量が重く、複数枚を積層圧縮して包装袋に収納した場合の持ち運び等が容易ではない。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、高吸水性ポリマーの吸収能力が効果的に発揮され、軽量化可能であり、しかも、ざらつき感がなく、柔らかで感触の良い、使い捨ておむつ等の吸収性物品を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
【出願日】 平成12年4月5日(2000.4.5)
【代理人】 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修 (外2名)
【公開番号】 特開2001−286505(P2001−286505A)
【公開日】 平成13年10月16日(2001.10.16)
【出願番号】 特願2000−103995(P2000−103995)