| 【発明の名称】 |
使いすておむつ |
| 【発明者】 |
【氏名】相馬 治子
【氏名】小川 修一郎
【氏名】城戸 博幸
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| 【要約】 |
【課題】吸収性能を損なうことなく排尿があることを容易に確認することが可能な使いすておむつの提供。
【解決手段】液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸収体からなり、前記液不透過性のバックシートと前記吸収体の間に湿潤引張強さが0.5N/m以下である薄葉紙が配置されている使いすておむつ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸収体からなる使いすておむつにおいて、前記液不透過性のバックシートと前記吸収体との間に、薄用紙が配置されており、前記薄用紙のJIS P8135に準じて測定される湿潤引張強さが0.5N/m以下であることを特徴とする使いすておむつ。 【請求項2】 前記薄葉紙は前記吸収体全体を包み込んでいることを特徴とする請求項1記載の使いすておむつ。 【請求項3】 前記薄用紙のJIS P8135に準じて測定される湿潤引張強さ残留率が、15%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の使いすておむつ。 【請求項4】 前記薄用紙が色柄を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の使いすておむつ。 【請求項5】 前記薄用紙が古紙を10%以上含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の使いすておむつ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乳幼児又は失禁者用おむつとして供される使いすておむつに関するものであり、更に詳しくは、吸収性能を損なわずにおむつに排尿があることを容易に確認することの可能な使いすておむつに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、使いすておむつは、排泄物の確認が遅れると、着用者の皮膚に排泄物が長時間接触したり、おむつ内部が長時間蒸れた状態になるため、着用者に不快感を与え、ひいては皮膚かぶれなど引き起こす原因にもなりかねないという問題があるため、排泄物の有無を確認するさまざまな方法が提案されている。 【0003】例えば、湿潤機能を備えたおむつが提案されている。実開昭57−162304号公報には、親水性膜材料でマイクロカプセル化した粉末インクを液不透過性バックシート内面に施したおむつが開示されている。また、実公平3−40272号公報には、液体に濡れると透明または半透明となる乾燥時不透明な水不溶性樹脂層を液不透過性バックシート内面に設けたおむつが開示されている。このような使いすておむつは、着用者の排泄を知らせる効果が高いため、排泄からおむつ交換までの時間を短くすることができ、着用者に対して排泄物による不快感を長く与えることがない。しかし、使用状態によっては、排泄を知らせるためのインクが体に付着したりすることがあり、そのために着用者に不快感を与えるという問題があった。 【0004】また、液不透過性のバックシートとして、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性を有するフィルムを使用した使いすておむつが提案されている。実公平3−50896号公報等では、不織布等の通気性シートを用いて、通気性に優れたおむつが開示されている。このようなおむつは、汗や尿によるおむつ内部の蒸れを防ぎ、着用者に快適な着用感を与える。しかしながら、これらのおむつは排泄物を目で確認する(以下、視認という)という特性が劣るため、便や大量の尿を排泄した時には、着用者に不快感を与えるという問題があった。 【0005】また、特開平10−85257号公報では、液不透過性のバックシートとして、透明部を有するシートを使用したおむつが提案されている。このようなおむつは、排泄物や排泄物による着色された吸収体が透視できるため、排泄からおむつ交換までの時間を短くすることができ、着用者に対して排泄物による不快感を長く与えることがない。しかし、おむつを取り替える人以外の人々にも排泄物が見られてしまうことがあり、見た人々が不快感を感じる場合があるという問題があった。更に、高吸水性高分子物質を多く含む吸収体の場合には、尿の排泄の場合、排泄直後に比べ、時間の経過とともに高吸水性高分子物質が尿を取り込むため、尿の排泄があったことがわかりにくくなってしまうという問題もがあった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の使いすておむつの有する課題を解決し、吸収性能を損なわずにおむつに排尿があることを容易に視認することを可能にすることで、適切な時期に交換でき、着用者に不快感を与えず、かつ、蒸れや漏れを防止した使いすておむつを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記従来の使いすておむつの有する課題を解決するための本発明は、以下の各発明を包含する。 (1)液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸収体からなる使いすておむつにおいて、前記液不透過性のバックシートと前記吸収体との間に、薄用紙が配置されており、前記薄用紙のJIS P8135に準じて測定される湿潤引張強さが0.5N/m以下であることを特徴とする使いすておむつ。 【0008】(2)前記薄葉紙は前記吸収体を包み込んでいることを特徴とする前項(1)記載の使いすておむつ。 【0009】(3)前記薄用紙のJIS P8135に準じて測定される湿潤引張強さ残留率が、15%以下であることを特徴とする前項(1)又は(2)記載の使いすておむつ。 【0010】(4)前記薄用紙が色柄を有することを特徴とする前項(1)〜(3)のいずれか1項に記載の使いすておむつ。 【0011】(5)前記薄用紙が古紙を10%以上含有することを特徴とする前項(1)〜(4)のいずれか1項に記載の使いすておむつ。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の使いすておむつは、液不透過性のバックシートと、吸収体との間に、JIS P8135に準じて測定される湿潤引張強さが0.5N/m以下である薄葉紙が配置されている。このような構成を有する本発明の使いすておむつは、排尿後、薄葉紙が破れるため、排尿があったことをおむつを着用した状態でバックシートを通して容易に視認が可能となり、適切な時期におむつの交換ができるため、着用者に不快感を与えることがなく、かつ、蒸れや漏れを防止することができる。 【0013】一般に、使いすておむつに使用される薄葉紙は、ティシュと呼ばれる薄い紙であり、吸収体を固定・保持するために、例えば特開昭61−119260号公報に記載されているように、その湿潤引張強さ(幅方向)が75〜125g/25.4cm(28.9〜48.2N/m)の強度を有しているが、本発明において使用される薄葉紙は、尿と接触した場合に容易に破れる必要があるため、湿潤引張強さが0.5N/m以下である。湿潤引張強さが0.5N/mを越えて大きくなると、薄葉紙が破れにくくなるため好ましくない。 【0014】また、本発明の薄葉紙は、湿潤引張強さ残留率が15%以下である。湿潤引張強さ残留率が15%以下の場合には、薄葉紙は乾燥状態ではその強度が維持され容易に破れることはないが、尿と接触すると容易に破れるようになる。湿潤引張強さ残留率が15%を越えて大きくなると、尿と接触した場合に破れにくくなるため好ましくない。 【0015】本発明の薄葉紙は、吸収体とバックシートの間に配置されるが、吸収体全体を包み込んで配置されても良い。このため、排尿があるまでは、着用者の激しい動きによって、薄葉紙が破れて、吸収体中のフラッフパルプや高吸水性高分子が外に出ないように、十分な強度を必要とするため、一般にその坪量は10〜40g/m2 であることが好ましい。また、薄葉紙には染料を添加し色を付けたもの、または、原料の一部に再生パルプ、再生紙等の古紙を10%以上配合したもの、または、絵柄を印刷したものを使用することができる。このような薄葉紙を用いると、排尿の際の破れをバックシートを通して確認しやすくなるため好ましい。 【0016】本発明において使用されるバックシートは、ポリエチレン等の液不透過性フィルム、液不透過性フィルムに不織布または織布を貼り合わせてある素材、また、防漏性のある不織布、織布等からなり、特に制限はなく、吸収体中の水分がおむつ外側にしみ出さないものであれば良い。また、布状外観を与えるために模様状にエンボス処理したり、さらに艶消し仕上げしたものでも構わない。また、フィルムを使用する場合は、液不透過性でありながら、水蒸気だけを透過させる公知の透湿性フィルムを使用しても良く、ムレを防止することから好ましい。また、着用者にフィットするように伸縮性のある素材であっても良く、ポリウレタン系フィルム、天然ゴムシート、発砲シート等の使用が可能であり、さらに、伸縮性不織布などを貼りあわせた素材でも良い。 【0017】本発明において使用される吸収体は、綿状パルプ、高吸水性高分子物質、親水性シート等によって形成され、吸水性の性質をもっていれば特に制限を受けるものではない。本発明において使用される吸収体は、従来の使いすておむつその他の吸収性物品に通常使用される公知の吸収性材料から作られている。すなわち、綿状パルプ、レーヨン等の吸収性繊維からなる単層もしくは多層のマットから形成され、さらに親水性シートによってくるまれており、そして、高吸水性高分子物質が各マット中に均一に混合もしくは各マット間に層状に配置されている。また、高吸水性高分子物質を均一に混合された吸収体は、綿状パルプに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合した後、熱圧着しても良いし、もしくは高吸水性高分子物質のみが親水性シートによりくるまれているものであっても良い。 【0018】綿状パルプとしては、化学パルプシート、古紙パルプシート、機械パルプシートを粉砕機で解繊することにより得られる繊維長5mm以下のものが用いられる。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹及びケナフも適用される。このパルプの使用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独に用いるか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なるが、一般には、50〜400g/m2 である。 【0019】高吸水性高分子物質としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものが使用される。すなわち、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト重合体、デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−メタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリビニルアルコール−無水マレイン酸反応物架橋物などである。 【0020】これらの中で自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から最も適当である。高吸水性高分子物質の分布量は、乾燥した綿状パルプ100重量部に対して10〜500重量部、好ましくは15〜300重量部であり、かかる量の高吸水性高分子物質が綿状パルプに実質的に均一に分布していると、高吸水性高分子物質が吸水して膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁を形成することが少なく、尿や体液を3次元方向に良好に透過吸水する。 【0021】また、前記吸収体の形状は、砂時計型、矩型、T字型等特に制限はなく、股下にフィットする形状であれば良い。一般的に着用感を向上させるために、砂時計型やT字型等股下部を狭くした形状であることが特に好ましい。 【0022】本発明において使用されるトップシートはポリエステル、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂等を原料とした合成繊維からなる液透過性の不織布、織布が用いられる。また、天然繊維でもよく、さらに合成繊維と天然繊維との組み合わせ等、広い範囲の材料から製造することができる。いずれにしても、トップシートは、直接肌に接触する部分であるため、柔らかく、肌触りのよいものであれば良く、通気性であれば良い。トップシートの中央領域は、吸収体上に配置されるため、速やかに液を透過させることができるように、親水性繊維であることが好ましく、また、縦方向両端領域は、吸収体に吸収された液が、外側にしみ出さないように撥水性であることが好ましい。また、トップシートは、単一のシートで構成される必要はなく、中央部トップシートや側部トップシートといった複数枚のシートで構成されても良い。また、複数枚のシートでトップシートを構成する際、各シートは別の素材を使っても良いが、同一の素材でも良い。 【0023】伸縮弾性部材は、脚周り開口部、ウエスト周り開口部等に伸張状態で配置され、ホットメルト接着剤により接着固定されている。伸縮弾性部材は、ウレタンフィルム、ウレタン糸、ウレタンフォーム、糸ゴム等が使用される。 【0024】本発明において、バックシートと薄葉紙は接合されていることが好ましい。接合方法は特に制限はないが、バックシートと薄葉紙が排尿前に容易に外れることなく接合することができれば良く、公知の接着剤やシール方法等を用いることができる。接着剤としては、例えば、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、アクリル酸エステル、酢酸ビニルエチレン−酢酸ビニル共重合体等を主剤とする接着剤等が挙げられる。このように吸収体を接合することにより、薄葉紙の破れがバックシート側より判別しやすくなり、好ましい。 【0025】 【実施例】以下、図面により本発明の使いすておむつを詳細に説明する。図1は、本発明の使いすておむつの一部切り欠き平面図である。図1に示すように、本発明の使いすておむつ1は、液透過性のトップシート2と、液不透過性のバックシート3と、これら両シートの間に配置された吸収体4からなる。また、背側の吸収体4の横方向両側縁にはファスナーテープ7が取り付けられ、着用時に使用するようになっている。なお、本発明の使いすておむつは、特にテープ型おむつに限定されるわけではなく、前身頃と後身頃の相対する両側縁部が接着閉鎖されたパンツ型おむつであっても良い。 【0026】図2は、図1に示した本発明の使いすておむつをX−X’で切断した横断面図である。図2において、吸収体4はトップシート2側の上層薄葉紙5とバックシート3側の下層薄葉紙6に包まれている。トップシート2と上層薄葉紙5を通過した尿は、吸収体に達し拡散するため、下層薄葉紙6に達する。本発明では、この下層薄葉紙6のJIS P8135に準じて測定される湿潤引張強さが0.5N/m以下であり、この数値以下であれば薄葉紙が尿で容易に破れ、着用状態のままでバックシートを通して排泄が容易に視認できる。 【0027】図3は、図1に示した本発明の使いすておむつをX−X’で切断した図2とは異なる構成の横断面図であり、吸収体4は一枚の薄葉紙6で包まれている。 【0028】図4は、本発明の使いすておむつの着用状態において、排尿があった後の状態を示す斜視図であり、下層薄葉紙6の破れ9が白地のバックシート3を通して視認できる。 【発明の効果】本発明の使いすておむつは、吸収性能を損なわずにおむつに排尿があることをバックシートを通して容易に視認することができるため、適切な時期に交換でき、着用者に不快感を与えず、蒸れ及び漏れを防ぐことができるものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000122298 【氏名又は名称】王子製紙株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月29日(2000.2.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−238908(P2001−238908A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月4日(2001.9.4) |
| 【出願番号】 |
特願2000−53535(P2000−53535) |
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