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【発明の名称】 吸収性物品の製造方法
【発明者】 【氏名】長澤 俊治

【要約】 【課題】防漏層の表面に包装フィルム(シート)をホットメルト系粘着剤を介して粘着させる場合において、ホットメルト系粘着剤を防漏層に充分な貼着力をもって転着させることができる吸収性物品の製造方法を提供する。

【解決手段】生理用ナプキン10(吸収性物品)の防漏層2と包装フィルム3(シート)とを、ホットメルト系粘着剤4を介して粘着又は接着させる粘着又は接着工程を含む吸収性物品の製造方法において、該包装フィルム3の被押圧面の形状に応じて変形回復し得る押圧ロール5を用いる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも2つの部材を、ホットメルト系粘着剤を介して粘着又は接着させる粘着又は接着工程を含む吸収性物品の製造方法において、該部材の被押圧面の形状に応じて変形回復し得る押圧ロールを用いる吸収性物品の製造方法。
【請求項2】 粘着又は接着させる2つの前記部材が、吸収層と防漏層とを備えた吸収性物品の該防漏層、及びシートであり、前記粘着又は接着工程が、該防漏層に、前記押圧ロールによって、該シートを押圧することにより、該シートを前記ホットメルト系粘着剤を介して該防漏層に粘着又は接着させる工程である請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
【請求項3】 粘着又は接着させる2つの前記部材が、吸収性物品を形成する吸収層、及び防漏層を形成するシートであり、前記粘着又は接着工程が、該吸収層に、前記押圧ロールによって、該シートを押圧することにより、該吸収層と該防漏層とを前記ホットメルト系粘着剤を介して積層する工程である請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
【請求項4】 前記押圧ロールは、軟質の弾性材で形成されている請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品の製造方法。
【請求項5】 前記押圧ロールの表面の硬さが、1〜20(JIS A)である請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品の製造方法。
【請求項6】 前記吸収性物品は、その厚さ方向に凹凸を有している請求項1〜5の何れかに記載の吸収性物品の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収性物品の製造方法に関し、詳しくは、2つの部材をホットメルト系粘着剤を介して粘着又は積層させる工程を有する吸収性物品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来より、生理用ナプキン等の吸収性物品の製造方法において、2つの部材をホットメルト系粘着剤を介して粘着又は接着させる工程が用いられている。例えば、生理用ナプキンの防漏層にホットメルト系粘着剤により下着装着時のずれを防止するための粘着層を形成し、該防漏層を該ホットメルト系粘着剤を介して剥離処理された包装フィルムと粘着させて、該防漏層を該包装フィルムにより保護するようになされた生理用ナプキンの製造方法にも、前述した工程が用いられている。
【0003】更に詳述すると、この粘着工程は、ホットメルト系粘着剤が表面に塗布された包装フィルムを該ホットメルト系粘着剤を介して生理用ナプキンの防漏層に粘着させることによって、ホットメルト系粘着剤を防漏層に転着させるもので、該粘着工程後、生理用ナプキンは、防漏層に包装フィルムを粘着させた状態で、所定の包装が行われる。所定の包装のなされた生理用ナプキンは、包装フィルムを剥離してから使用されるが、その際、ホットメルト系粘着剤は、防漏層に転着している状態になっている。
【0004】このように得られた生理用ナプキンから包装フィルムを剥離した際に、ホットメルト系粘着剤が、防漏層に転着されず、包装フィルムに貼着したまま残存してしまう場合がある。または、ホットメルト系粘着剤が防漏層の表面に転着されたとしても、ホットメルト系粘着剤と防漏層との間の貼着力が充分ではなく、所望のずれ防止効果が得られない場合もある。
【0005】従来の製造方法によれば、種々の製造条件(押圧ロールの押圧条件、ホットメルト系粘着剤の塗布用のガンの温度又はホットメルト系粘着剤自体の温度等)を調整しても、ホットメルト系粘着剤を防漏層の表面に充分な貼着力をもって貼着することができなかった。
【0006】近時、着用時のフィット性を向上させるために、中央部の厚さが厚く、両側部の厚さが薄い形状(厚さ方向の凹凸)を有する吸収層を備えた生理用ナプキンがあるが、このような生理用ナプキンでは、前記問題が特に顕著に生じる。
【0007】更に、吸収層と防漏層とが積層された吸収性物品(生理用ナプキン、使い捨ておむつ等)を製造する場合において、吸収層の表面に防漏層を形成するシートを押圧ロールによって押圧することにより、該吸収層と該防漏層とをホットメルト系粘着剤を介して積層する場合にも、同様の問題が生じていた。
【0008】従って、本発明の第1の目的は、防漏層の表面に、シート(包装フィルム)をホットメルト系粘着剤を介して粘着させる場合において、ホットメルト系粘着剤を防漏層の表面に充分な貼着力をもって転着させることができる吸収性物品の製造方法を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、吸収層と防漏層とをホットメルト系粘着剤を介して積層する場合において、吸収層と防漏層とをホットメルト系粘着剤を介して充分な貼着力をもって積層することができる吸収性物品の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、少なくとも2つの部材を、ホットメルト系粘着剤を介して粘着又は接着させる粘着又は接着工程を含む吸収性物品の製造方法において、該部材の被押圧面の形状に応じて変形回復し得る押圧ロールを用いる吸収性物品の製造方法を提供することにより、前記第1の目的及び第2の目的を達成したものである。また、前記第1の目的は、特に、粘着又は接着させる2つの前記部材が、吸収層と防漏層とを備えた吸収性物品の該防漏層、及びシートであり、前記粘着又は接着工程が、該防漏層に、前記押圧ロールによって、該シートを押圧することにより、該シートを前記ホットメルト系粘着剤を介して該防漏層に粘着又は接着させる工程である吸収性物品の製造方法(請求項2に係る発明)により達成される。また、前記第2の目的は、特に、粘着又は接着させる2つの前記部材が、吸収性物品を形成する吸収層、及び防漏層を形成するシートであり、前記粘着又は接着工程が、該吸収層に、前記押圧ロールによって、該シートを押圧することにより、該吸収層と該防漏層とを前記ホットメルト系粘着剤を介して積層する工程である吸収性物品の製造方法(請求項3に係る発明)により達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の吸収性物品の製造方法の一実施態様に用いられる製造装置の好ましい実施形態として、生理用ナプキンの製造装置(以下、第1実施形態の生理用ナプキンの製造装置という)について、図1を参照して説明する。
【0011】第1実施形態の生理用ナプキンの製造装置は、図1に示すように、吸収層1及び防漏層2を備えた生理用ナプキン(吸収性物品)10を所定間隔をあけて水平方向(搬送方向P)に搬送するコンベア6と、帯状の包装フィルム(シート)3を、該コンベア6の搬送ベルト6a上に載置された吸収性物品10の防漏層2の表面に近接させて、搬送方向Pに搬送するフィルム搬送装置と、包装フィルム3における防漏層2と対向する面(防漏層対向面)3aにホットメルト系粘着剤4を塗布する粘着剤塗布装置(図示せず)と、包装フィルム3を、その防漏層非対向面(前記防漏層対向面3aの反対面)3b側から搬送ベルト6aに載置された生理用ナプキン10に向けて、押圧する押圧ロール5とを備えている。
【0012】ここで、粘着又は接着させる部材の被押圧面の形状に応じて変形回復し得る前記押圧ロール5は、軟質の弾性材(発泡ウレタン)で形成されており、ロール回転装置(図示せず)により水平且つ搬送方向Pと直交する軸を回転軸として回転するようになっている。また、押圧ロール5を押圧していない状態において、押圧ロール5の押圧面5aとコンベア6の搬送ベルト6aとのクリアランスは、0〜5mmとなっている。コンベア6においては、搬送ベルト6aの下方にバキューム6bが設けられており、該搬送ベルト6a上に載置された生理用ナプキン10を、該バキューム6bのバキューム力により下方に吸引しズレを防止しながら、所定の方向に搬送できるようになっている。
【0013】また、ホットメルト系粘着剤4は、前記粘着剤塗布装置により、包装フィルム3の防漏層対向面3aに、搬送方向Pの直交方向に延びるように3領域(搬送方向の下流寄りから4a・4b・4c)ずつ、所定間隔をあけて塗布されるようになっている。このとき、ホットメルト系粘着剤4の塗布される領域は、生理用ナプキン10の防漏層2の領域とほぼ同じになっており、また、ホットメルト系粘着剤4の位置と防漏層2の位置とが適合するようになっている。
【0014】前述したように構成された第1実施形態の生理用ナプキンの製造装置によれば、図1に示すように、吸収層1及び防漏層2を備えた生理用ナプキン10の該防漏層2の表面に、押圧ロール5によって包装フィルム3を押圧することにより、該包装フィルム3をホットメルト系粘着剤4を介して該防漏層2の表面に粘着させることができる。
【0015】次に、前述した第1実施形態の生理用ナプキンの製造装置を用いた、本発明の吸収性物品の製造方法の好ましい実施態様(以下、第1実施態様の生理用ナプキンの製造方法という)について説明する。第1実施態様の生理用ナプキンの製造方法は、吸収層1及び防漏層2を備えた生理用ナプキン(吸収性物品)10の該防漏層2の表面に、押圧ロール5によって、包装フィルム3(シート)を押圧することにより、該包装フィルム(シート)3をホットメルト系粘着剤4を介して該防漏層2の表面に粘着させるものである。
【0016】生理用ナプキン10は、その吸収層1の厚さ方向に凹凸を有しており、使用者の肌当接面に対して隆起部となる中央部1aの厚さが両側部1bの厚さより厚く形成されている(図4参照)。尚、図1においては、吸収層1の凹凸については図示を省略している。押圧ロール5の表面の硬さは、押圧ロールの変形回復性、及び被押圧物にフィットするために必要な変形性の観点から、1〜20(JIS A)が好ましく、2〜10が更に好ましい。尚、押圧ロール5の表面の硬さを示す「JIS A」とは、「JIS K6253」に規定されたデュロメータ硬さである。
【0017】包装フィルム3は、材質としてポリオレフィン系等が好ましく、厚さが0.01〜0.09mmのものが好ましい。ホットメルト粘着剤4としては、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体)系等が好ましい。また、防漏層2の材質としては、ポリオレフィン系等が好ましい。
【0018】第1実施態様の生理用ナプキンの製造方法を工程順に更に詳述する。先ず、生理用ナプキン10を、その長手方向と直交する方向X(図4参照)をコンベア6の搬送方向Pに向け且つ防漏層2を上方に向けた状態で、コンベア6の搬送ベルト6a上に所定間隔をあけて載置し、搬送方向Pに連続的に搬送する。また、帯状の包装フィルム3の防漏層対向面3aに、予め前記粘着剤塗布装置により、3条のホットメルト系粘着剤4a・4b・4cを所定間隔をあけて塗布する。その後、帯状の包装フィルム3を、方向変換ロール7により搬送方向を下向きから搬送方向Pに変換し、防漏層対向面3aを下向きにして搬送する。このようにして、包装フィルム3及び生理用ナプキン10を、包装フィルム3の防漏層対向面3aと防漏層2の表面とを対向させて、共に0.001〜2(m/s)の搬送速度で、搬送方向Pに搬送する。
【0019】そして、押圧ロール5によって包装フィルム3を上方から押圧することにより、包装フィルム3をホットメルト系粘着剤4a・4b・4cを介して防漏層2の表面に粘着させる。このようにして、包装フィルム3がホットメルト系粘着剤4を介して防漏層2の表面に粘着された生理用ナプキン10が得られる。
【0020】図4に示すように、A−A線及びB−B線を折り目として包装フィルム3を略3等分するように、包装フィルム3と共に折り畳み、そして、包装フィルム3の端縁を止着テープ8で留めた後、更に包装フィルム3の両側縁3cをヒートシール等の公知のシール手段によりシールする。その後、折り畳まれた帯状の包装フィルム3を、生理用ナプキン10間の所定位置で切断することにより、図5に示すように、所定の包装がなされた生理用ナプキン10となる。
【0021】第1実施態様の生理用ナプキンの製造方法においては、押圧ロール5が、軟質の弾性材である発泡ウレタンで形成され、粘着させる部材(防漏層2の表面及び包装フィルム3)の被押圧面の形状に応じて変形回復し得るので、押圧ロール5の押圧面5aが生理用ナプキン10の形状(凹凸)に合わせて変形する。そのため、防漏層2の表面に、包装フィルム3におけるホットメルト系粘着剤4の塗布された領域全体を均等に押圧ロール5によって押圧することができる。
【0022】従って、第1実施態様の生理用ナプキンの製造方法によれば、ホットメルト系粘着剤4a・4b・4cそれぞれが充分な粘着力をもって防漏層2の表面に転着している状態で、包装フィルム3は防漏層2の表面に粘着される。そして、このように製造された、包装フィルム3が防漏層2の表面に粘着された生理用ナプキン10においては、ホットメルト系粘着剤4が確実に防漏層2に転着しているため、使用時に生理用ナプキン10から包装フィルム3を剥離したときに、ホットメルト系粘着剤4が包装フィルム3に残存することがない。
【0023】次に、本発明の吸収性物品の製造方法の他の実施態様(以下、第2実施態様の生理用ナプキンの製造方法という)について、図2を参照して説明する。第2実施態様の生理用ナプキンの製造方法は、図2に示すように、基本的に前述した第1実施態様の生理用ナプキンの製造方法(図1参照)と同様の構成を有しており、ホットメルト系粘着剤4を防漏層2側に塗布するように構成されている点のみが異なる。それ以外の構成については、第1実施態様の生理用ナプキンの製造方法と同様であり、同じ部位には同じ符号を付してあるので、その説明を省略する。
【0024】この第2実施態様の生理用ナプキンの製造方法は、前記第1実施態様の生理用ナプキンの製造方法と同様の構成を有しているので、第2実施態様の生理用ナプキンの製造方法によれば、第1実施態様の生理用ナプキンの製造方法と同様の効果が得られる。
【0025】本発明の吸収性物品の製造方法の一実施態様に用いられる製造装置の好ましい実施形態として、生理用ナプキンの製造装置(以下、第3実施形態の生理用ナプキンの製造装置という)について、図3を参照して説明する。第3実施形態の生理用ナプキンの製造装置は、図3に示すように、吸収層1を水平方向(搬送方向P)に搬送するコンベア6と、帯状の防漏層2を形成するシートを、該コンベア6の搬送ベルト6a上に載置された吸収層1の表面に近接させて、搬送方向Pに搬送するナプキン搬送装置と、防漏層2における吸収層1と対向する面(吸収層対向面)2aにホットメルト系粘着剤4を塗布する粘着剤塗布装置(図示せず)と、防漏層2を、その吸収層非対向面2b(前記吸収層対向面2aの反対面)側から搬送ベルト6aに載置された吸収層1に向けて、押圧する押圧ロール5とを備えている。
【0026】ここで、生理用ナプキン10、押圧ロール5、包装フィルム3、ホットメルト粘着剤4及び防漏層2等は、第1実施形態の生理用ナプキンの製造装置の場合と同様のものを適用することができる。
【0027】また、ホットメルト系粘着剤4は、前記粘着剤塗布装置により、防漏層2の吸収層対向面2aに、搬送方向Pの直交方向に延びるように2領域(搬送方向の下流寄りから4a・4b)ずつ、所定間隔をあけて塗布されるようになっている。このとき、ホットメルト系粘着剤4の塗布される領域は、生理用ナプキン10の吸収層1の領域とほぼ同じになっており、また、ホットメルト系粘着剤4の位置と、吸収層1の位置とが適合するようになっている。
【0028】前述したように構成された第3実施形態の生理用ナプキンの製造装置によれば、図3に示すように、押圧ロール5によって吸収層1の表面に、防漏層2を形成するシートを押圧することにより、該吸収層1と該防漏層2とをホットメルト系粘着剤4を介して積層することができる。
【0029】次に、前述した第3実施形態の生理用ナプキンの製造装置を用いた、本発明の吸収性物品の製造方法の好ましい実施態様(以下、第3実施態様の生理用ナプキンの製造方法という)について説明する。第3実施態様の生理用ナプキンの製造方法は、生理用ナプキン(吸収性物品)10を形成する吸収層1の表面に、前記押圧ロール5によって、防漏層2を形成するシートを押圧することにより、該吸収層1と該防漏層2とをホットメルト系粘着剤4を介して積層するものである。
【0030】ここで、吸収層1は、その厚さ方向に凹凸を有しており、中央部の厚さが両側部の厚さより厚く形成されている。尚、図3においては、吸収層1の凹凸の図示を省略している。
【0031】第3実施態様の生理用ナプキンの製造方法を工程順に更に詳述する。先ず、吸収層1を、その長手方向Y(図4参照)をコンベア6の搬送方向Pに向け且つ凸状の中央部を下方に向けた状態で、コンベア6の搬送ベルト6a上に所定間隔をあけて載置し、搬送方向Pに連続的に搬送する。また、帯状の防漏層2を形成するシートの吸収層対向面2aに、予め前記粘着剤塗布装置により、2条のホットメルト系粘着剤4a・4bを所定間隔をあけて塗布する。その後、帯状の防漏層2を形成するシートを、方向変換ロール7により搬送方向を下向きから搬送方向Pに変換し、吸収層対向面2aを下向きにして搬送する。
【0032】そして、押圧ロール5によって防漏層2を上方から押圧することにより、吸収層1と防漏層2とをホットメルト系粘着剤4a・4bを介して積層する。このようにして、吸収層1と防漏層2とがホットメルト系粘着剤4を介して積層された生理用ナプキン10が得られる。
【0033】その後、生理用ナプキン10の長手方向の両端部をヒートシールにより接着し、帯状の防漏層2を形成するシートを吸収層1間の所定位置で切断した後、生理用ナプキン10は、所定の包装がなされる。第3実施態様の生理用ナプキンの製造方法によれば、押圧ロール5によって吸収層1の表面に、防漏層2におけるホットメルト系粘着剤4の塗布された領域全体を均等に押圧することができるので、吸収層1と防漏層2とをホットメルト系粘着剤4を介して充分な貼着力をもって積層することができる。
【0034】〔試験例〕第1実施態様の生理用ナプキンの製造方法(図1参照)に準じ、下記の製造条件で、押圧ロール5によって生理用ナプキン10の防漏層2の表面に、包装フィルム3を押圧することにより、包装フィルム3をホットメルト系粘着剤4を介して防漏層2の表面に粘着させて、包装フィルム3が粘着された生理用ナプキン10を得た。得られた生理用ナプキン10におけるホットメルト系粘着剤4の貼着力評価試験(生理用ナプキン10から包装フィルム3を剥離したときに、ホットメルト系粘着剤4が防漏層2に転着しているか否かを評価する試験)を行った。その結果、ホットメルト系粘着剤4が防漏層2に確実に転着していた。
・製造条件 ■押圧ロール5の表面の硬さ : 2(JIS A)
■押圧ロール5の押圧面5aとコンベア6の搬送ベルト6aとの クリアランス (押圧ロール5を押圧していない状態下)
: 0mm ■押圧ロール5の押圧圧力 : 3.923MPa ■包装フィルム3及び生理用ナプキン10の搬送速度 : 1.0m/s【0035】以上、本発明の吸収性物品の製造方法を、その好ましい実施形態について説明したが、本発明の吸収性物品の製造方法は、前述した第1〜3実施態様に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
【0036】本発明の吸収性物品の製造方法の好ましい実施態様として、生理用ナプキンの製造方法を説明したが、本発明は、生理用ナプキンに限らず、使い捨ておむつ等その他吸収性物品を製造する場合に適用することができる。
【0037】押圧ロールは、粘着又は接着させる部材の被押圧面の形状に応じて変形回復し得るものを適宜用いることができる。押圧ロールを形成する部材は、発泡ウレタンに限らず、その他の軟質の弾性材でもよい。この場合、必ずしも、押圧ロール全体が軟質の弾性材で構成されている必要はなく、少なくとも押圧ロールの表面が軟質の弾性部材で形成されていればよい。また、本発明の吸収性物品の製造方法におけるシートとしては、包装フィルムに限らず、剥離紙でもよい。本発明は、厚さ方向に凹凸を有する吸収性物品に適用すると、特に効果的であるが、特に厚さ方向に凹凸を有しない吸収性物品にも適用することができる。
【0038】また、前記第1〜第3実施態様の生理用ナプキンの製造方法において、ホットメルト系粘着剤4は、コンベア6の搬送方向Pの直交方向に延びるように包装フィルム3又は防漏層2に3条又は2条塗布されているが、ホットメルト系粘着剤4は、コンベア6の搬送方向Pに延びるように包装フィルム3又は防漏層2に複数条塗布されていてもよい。また、ホットメルト系粘着剤の条数は、2条又は3条に限らず、4条以上にしてもよい。更に、ホットメルト系粘着剤が、複数の条ではない塗工パターンとなされていてもよい。前記第1及び第2実施態様の生理用ナプキンの製造方法において、生理用ナプキン10は、その長手方向と直交する方向X(図4参照)に搬送されており、また、前記第3実施態様の生理用ナプキンの製造方法において、吸収層1は、その長手方向Y(図4参照)に搬送されているが、本発明においては、搬送時における生理用ナプキン又は吸収層の向きを、適宜変更することができる。
【0039】前記第1〜第3実施態様の生理用ナプキンの製造方法において、中央部が厚く形成された吸収層を備えた生理用ナプキンを挙げたが、本発明の吸収性物品の製造方法は、中央部が薄く形成された吸収層、又は両側部に立体ギャザーが設けられていて該両側部が厚く形成された吸収層、その他厚さ方向の凹凸を有する吸収層を備えた生理用ナプキンを製造する場合に、好ましく用いられる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、防漏層の表面にシートをホットメルト系粘着剤を介して粘着させる場合において、ホットメルト系粘着剤を防漏層の表面に充分な貼着力をもって転着させることができる。また、本発明によれば、吸収層と防漏層とをホットメルト系粘着剤を介して積層する場合において、吸収層と防漏層とをホットメルト系粘着剤を介して充分な貼着力をもって積層することができる。
【出願人】 【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
【出願日】 平成12年1月24日(2000.1.24)
【代理人】 【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修 (外1名)
【公開番号】 特開2001−198156(P2001−198156A)
【公開日】 平成13年7月24日(2001.7.24)
【出願番号】 特願2000−15080(P2000−15080)