| 【発明の名称】 |
弾性部材取付装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】蔦 肇
【氏名】中門 正毅
【氏名】橘 育雄
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| 【要約】 |
【課題】一軸タイプでありながら2組の弾性部材を相互に交差し得るように波形線状に変位湾曲させて弾性部材をシート材上に取り付けることができる弾性部材取付装置を提供する。
【解決手段】シート材Aの搬送経路と交差して設けられた1本のガイドシャフト2と、ガイドシャフト2に沿って揺動可能に設けられた第1及び第2スライダ3,4と、第1及び第2スライダ3,4に設けられ、弾性部材を構成する複数本の弾性糸を相互に絡ませることなくシート材A上に導出する第1及び第2糸導出部5,6と、第1及び第2スライダ3,4を弾性部材が波形線状の曲線を描きうるようにガイドシャフト2に沿って揺動させるスライダ揺動手段9とを備え、第1糸導出部5は第2スライダ4側に、第2糸導出部6は第1スライダ3側に、第1スライダ3と第2スライダ4とが最接近した際に交差しうるように延出されたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 長手方向に搬送される帯状のシート材上に、2組の弾性部材を該シート材の送り方向に沿ってそれぞれ山と谷とが交互に現れるよう且つ互いの山と谷とがシート材上において交差又は対向するように波形線状に取り付けるための装置であって、前記シート材の搬送経路上に、該搬送経路と交差して設けられた1軸のガイドシャフトと、このガイドシャフトに、該ガイドシャフトに沿って揺動可能に設けられた第1スライダ及び第2スライダと、この第1スライダに設けられ、前記弾性部材を構成する複数本の弾性糸を相互に絡ませることなく前記シート材上に導出する第1糸導出部と、前記第2スライダに設けられ、前記弾性部材を構成する複数本の弾性糸を相互に絡ませることなく前記シート材上に導出する第2糸導出部と、前記第1スライダ及び第2スライダを、前記弾性部材が前記波形線状の曲線を描きうるように前記ガイドシャフトに沿って揺動させるスライダ揺動手段と、を備え、前記第1糸導出部は前記第2スライダ側に、第2糸導出部は前記第1スライダ側に、前記第1スライダと第2スライダとが最接近した際に交差しうるように、それぞれ延出されたことを特徴とする弾性部材取付装置。 【請求項2】 前記スライダ揺動手段は、前記ガイドシャフトの一端側に設けられたカム機構と、前記ガイドシャフトに沿って設けられ、該カム機構の駆動力を前記第1スライダ及び第2スライダにそれぞれ伝達する第1駆動軸及び第2駆動軸とを備え、これら第1駆動軸と第2駆動軸の一方が筒体であって他方が該筒体内にその軸芯方向に沿って摺動可能に挿通された杆体である請求項1記載の弾性部材取付装置。 【請求項3】 前記スライダ揺動手段は、正逆回転可能な一対のモータと、これら各モータの駆動力を前記第1スライダ及び第2スライダにそれぞれ伝達する第1駆動ベルト及び第2駆動ベルトとを備えたものである請求項1記載の弾性部材取付装置。 【請求項4】 前記スライダ揺動手段はリニアモータで構成され、該リニアモータの固定子となるアウターレールが前記ガイドシャフトとされ、前記リニアモータの可動子がそれぞれ前記第1スライダ及び第2スライダに取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の弾性部材取付装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、弾性部材取付装置に関する。特に、使い捨て紙おむつにおいてレッグホール部分に弾性部材を取り付ける弾性部材取付装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、使い捨て紙おむつの製造過程において、レッグホール部分に複数本の弾性糸からなる弾性部材を取り付ける方法及び装置としては、例えば、特開昭57−117602号公報及び特許第2532824号公報等に見られるような種々のものが提案されている。 【0003】特開昭57−117602号公報に開示されたものにおいては、ゴムひもを揺動させる一対の移動体を一軸の支承装置上に移動可能に設け、これら移動体を支承装置上で揺動させることで、ゴムひもをシート材上に所定の湾曲した軌跡を描かせつつ接着させるようにしている。このように一対の移動体を一軸上で移動させてゴムひもを揺動させる構成のものでは、移動体同士が相互にすれ違うことが不可能なことから、シート材上においてゴムひも同士を互いに交差させることができないという問題があった。 【0004】このような問題点を解決するものとして特許第2532824号公報に記載された発明がある。この発明においては、ゴムひも同士を互いに交差させることができるよう、ゴムひもを変位湾曲させるトラバース手段を2つ用意しこれらトラバース手段をシート材(ウェブ)の移動方向に沿って離間並列させている。すなわち、複数の第1糸案内保持部を有し、移動する連続ウェブのほぼ中央域の幅方向のほぼ半分域上で前記移動方向と交差するように進退動作し、前記第1糸案内保持部の各々に保持した各弾性糸からなる第1弾性部材を連続ウェブ上において移動方向と交差する方向へサインカーブ状曲線を描くように一定周期で変位湾曲させる第1トラバース手段と、前記連続ウェブの移動方向に前記第1トラバース手段と離間並列して配置してあって、複数の第2糸案内保持部を有し、前記ほぼ中央域の残りのほぼ半分域上で前記移動方向と交差するように進退動作し、前記第2糸案内保持部の各々に保持した各弾性糸からなる第2弾性部材を連続ウェブ上において移動方向と交差する方向へ前記第1弾性部材のサインカーブ状曲線の変位湾曲と連続ウェブの幅方向に互いに対向するサインカーブ状曲線を描くように一定周期で変位湾曲させる第2トラバース手段とから構成されたものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、一軸上に2つの移動体を配すると移動体同士が相互に進路を塞ぎ合うため、2つの弾性部材を相互に交差するように変位湾曲させることができず、また2つの弾性部材を相互に交差し得るように変位湾曲させようとすると前記の如く2つのトラバース手段をシート材の移動方向に離間並列させざるを得ないことから、この離間並列させる分スペースが余分に必要になるばかりか、一軸タイプのものに比べてトラバース手段に高い取付精度が要求され、延いては装置の組立及び保守が煩瑣になるといった問題があった。 【0006】また、弾性部材をより高速でシート材上に正確に変位湾曲させるためには、弾性部材の撓みの影響を避けるうえから、弾性部材がシート材に接する接触点から移動体における弾性部材の導出点までの距離を極力短くすることが望ましい。ところが、弾性部材は、通常、表裏2枚のシート材がプレスロールにて重合される箇所に導出されるため、後者の装置にあっては、前記接触点にトラバース手段を近づけようとすると、各トラバース手段がシート材の移動方向に沿って離間並列されていることから、該トラバース手段が上記プレスロールと干渉してしまい、結局のところトラバース手段を前記接触点により一層近づけることができず、このため、高速化に限度があるといった問題があった。 【0007】本発明はこうした問題点を解決するためになされたもので、一軸タイプでありながら2つの弾性部材を相互に交差し得るように波形線状に変位湾曲させることができ、且つ、弾性部材を高速でシート材上に正確に変位湾曲させることができる弾性部材取付装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の弾性部材取付装置は、長手方向に搬送される帯状のシート材上に、2組の弾性部材を該シート材の送り方向に沿ってそれぞれ山と谷とが交互に現れるよう且つ互いの山と谷とがシート材上において交差又は対向するように波形線状に取り付けるための装置であって、前記シート材の搬送経路上に、該搬送経路と交差して設けられた1軸のガイドシャフトと、このガイドシャフトに、該ガイドシャフトに沿って揺動可能に設けられた第1スライダ及び第2スライダと、この第1スライダに設けられ、前記弾性部材を構成する複数本の弾性糸を相互に絡ませることなく前記シート材上に導出する第1糸導出部と、前記第2スライダに設けられ、前記弾性部材を構成する複数本の弾性糸を相互に絡ませることなく前記シート材上に導出する第2糸導出部と、前記第1スライダ及び第2スライダを、前記弾性部材が前記波形線状の曲線を描きうるように前記ガイドシャフトに沿って揺動させるスライダ揺動手段と、を備え、前記第1糸導出部は前記第2スライダ側に、第2糸導出部は前記第1スライダ側に、前記第1スライダと第2スライダとが最接近した際に交差しうるように、それぞれ延出されたものである。 【0009】この発明によれば、第1スライダ及び第2スライダは一軸上を揺動し、これら第1及び第2スライダには第1糸導出部及び第2糸導出部が第1スライダと第2スライダとが最接近した際に交差しうるように延出されて設けられているので、一軸タイプでありながらも、2組の弾性部材を相互に交差させることも可能となり、シート材上に2組の弾性部材を所望の波形線状に取り付けることができる。 【0010】またそれと同時に、2つのトラバース手段を有する前記従来の装置に比べて極めてコンパクトになるため、弾性部材がシート材上に接する接触点に第1及び第2スライダをより一層近接させることができる。 【0011】また上記発明において、スライダ揺動手段を、前記ガイドシャフトの一端側に設けられたカム機構と、前記ガイドシャフトに沿って設けられ、該カム機構の駆動力を前記第1スライダ及び第2スライダにそれぞれ伝達する第1駆動軸及び第2駆動軸とを備えたものとし、これら第1駆動軸と第2駆動軸の一方を筒体、他方を該筒体内にその軸芯方向に沿って摺動可能に挿通された杆体とすることもできる。 【0012】これによれば、ガイドシャフト周りに現れる駆動系は実質第1及び第2駆動軸だけとなるためよりコンパクトにまとめることが可能となる。 【0013】また上記発明において、スライダ揺動手段を、正逆回転可能な一対のモータと、これら各モータの駆動力を前記第1スライダ及び第2スライダにそれぞれ伝達する第1駆動ベルト及び第2駆動ベルトとを備えたものとすることもできる。 【0014】これによれば、2組の弾性部材を高速に揺動させることが可能となり、紙おむつの量産化を促進し得る。 【0015】また上記発明において、スライダ揺動手段をリニアモータとし、ここで該リニアモータの固定子となるアウターレールを前記ガイドシャフトとし、前記リニアモータの可動子をそれぞれ前記第1スライダ及び第2スライダに取り付けた構成としてもよい。 【0016】これによれば、ガイドシャフト周りに駆動系が一切現出しないためより一層コンパクトにまとめることができるとともに、2組の弾性部材を高速に揺動させることが可能となり、紙おむつの量産化を促進し得る。 【0017】 【実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明に係る弾性部材取付装置1の一部を破断して示す底面図、図2は本発明に係る弾性部材取付装置1の正面図、図3は本発明に係る弾性部材取付装置1の配設位置を示す概略図である。 【0018】本発明に係る弾性部材取付装置1は、長手方向に搬送される帯状のシート材A上に2組の弾性部材Xを該シート材Aの送り方向に沿って、それぞれ山と谷とが交互に現れるよう且つ互いの山と谷とがシート材Aの幅方向中央部領域において交差又は対向するように波形線状に取り付けるための装置であって、シート材Aとこのシート材Aと重合するカバーシートDとを挟んでプレスするプレスロールEの近傍に配されるものである。この弾性部材取付装置1は、ガイドシャフト2と、このガイドシャフト2に設けられた第1スライダ3及び第2スライダ4と、この第1スライダ3に設けられた第1糸導出部5と、前記第2スライダ4に設けられた第2糸導出部6と、前記第1スライダ3及び第2スライダ4を揺動させるスライダ揺動手段9とからその主要部が構成される。以下、順次上記の各構成部分について説明する。 【0019】ガイドシャフト2は、第1スライダ3及び第2スライダ4を揺動可能に支持するものである。このガイドシャフト2は、シート材Aの搬送経路上に、該搬送経路と交差して設けられた一軸のシャフトであって、本実施の形態では、一対の平行なレール2a,2bから構成されている。ただし、ガイドシャフト2の形態は上記したものに限られず、例えば1本のレールにガイド溝を設けたものであっても良い。 【0020】第1スライダ3及び第2スライダ4は、ガイドシャフト2上を揺動し前記弾性部材Xを前記した波形線状に振らせるためのものである。この第1スライダ3及び第2スライダ4は、ガイドシャフト2の中央部であって、レール2a,2bと同一平面上に設けられている。本実施の形態では、この第1スライダ3及び第2スライダ4は、その両端がガイドシャフト2のレール2a,2bに掛け渡されている。 【0021】第1糸導出部5及び第2糸導出部6は、前記弾性部材Xが前記波形線状に変位湾曲される際に弾性部材Xを構成する複数本の弾性糸が相互に絡まないようにシート材A上に導出するためのものである(図4参照)。第1糸導出部5は、第1スライダ3の上部にその基端部が設けられ、その先端部5aが第2スライダ4側に延出されており、この先端部5aから複数本の弾性糸が導出されるようになされている。また、第2糸導出部6は、第2スライダ4の上部にその基端部が設けられ、その先端部6aは第1スライダ3側に延出されており、この先端部6aから複数本の弾性糸が導出されるようになされている。この第1糸導出部5の先端部5aは第1スライダ3上に設けられた基端部から斜め上方に向かって第2スライダ4側に延出されており、第2糸導出部6の先端部6aは第2スライダ4上に設けられた基端部から斜め上方に向かって第1スライダ3側に延出されている。したがって、第1糸導出部5と第2糸導出部6の先端部5aと6aとは、第1スライダ3と第2スライダ4とが最接近した際に互いに交差することができる。また、これら第1及び第2糸導出部5、6から導出された弾性部材Xが相互に絡まないように第1及び第2糸導出部5、6の先端部5aと6aとの延出長さに差が設けられている。さらに、これら第1糸導出部5と第2糸導出部6の先端部5a,6aには複数個の糸通し孔(図示省略)が一定間隔をおいて設けられており、この糸通し孔1個につき1本の弾性糸が貫通するようになされている。 【0022】なお、本実施の形態では、第1糸導出部5及び第2糸導出部6とがともに同方向に設けられているが、第1糸導出部5と第2糸導出部6とは、互いに逆方向に設けられたものであっても良い。逆方向に設ける場合は、導出された弾性部材Xが互いに絡み合うことがないため、第1糸導出部5及び第2糸導出部6の先端部5aと6aとの延出長さに差を設けなくても良い。 【0023】また、弾性部材Xがシート材A上に導出される際において、弾性部材Xがシート材A上に接する接触点から、第1及び第2糸導出部5,6の先端5a,6aが通過する軌道までの距離は、高速化の上で30mm以内になるように設定されるのが好ましい。この距離を30mm以内とすることにより弾性部材Xの撓みの影響を排除することができ、弾性部材Xをより高速でシート材A上に正確に変位湾曲させつつ取り付けることができる。 【0024】スライダ揺動手段9は、弾性部材Xが波形線状の曲線を描きうるようにガイドシャフト2に沿って第1スライダ3及び第2スライダ4を揺動させるためものである。このスライダ揺動手段9は、本実施の形態では、第1駆動軸7と、第2駆動軸8と、カム機構90とからなり、このカム機構90は、円筒カム91と、第1スライダブロック93と、第2スライダブロック94と、ガイドレール95とから構成されている。 【0025】第1駆動軸7は、スライダ揺動手段9の駆動力を第1スライダ3に伝達するためのものである。この第1駆動軸7は、筒体からなるものであって、第1駆動軸7の一端7aは第1スライダ3に取り付けられ、他端7bは第1スライダブロック93に取り付けられている。また第2駆動軸8は、スライダ揺動手段9の駆動力を第2スライダ4に伝達するためのものである。この第2駆動軸8は、杆体からなるものであって、第1駆動軸7内の軸芯方向に沿って摺動可能に挿通されている。第2駆動軸8の一端8aは第2スライダ4に取り付けられ、他端8bは第2スライダブロック94に取り付けられている。これらの第1駆動軸7及び第2駆動軸8は、ガイドシャフト2を構成する一対のレール2a,2bの間に設けられている。 【0026】円筒カム91は、第1スライダブロック93及び第2スライダブロック94を摺動させるためのものである。この円筒カム91は、その周壁面がガイドレール95と若干の間隙をおいて平行に位置するように設けられており、図示しないモータによって図外ベルト及びプーリー92を介して回転されるようになされている。円筒カム91の周壁には、前記第1及び第2スライダ3、4の揺動パターンに対応するよう変位湾曲された一対の凸条91a,91bが形成されている。 【0027】第1スライダブロック93は、円筒カム91の凸条91a,91bの変動に追随してガイドレール95上を摺動することにより前記モータの駆動力を第1駆動軸7に伝達するためのものである。また、第2スライダブロック94は、円筒カム91の凸条91a,91bの変動に追随してガイドレール95上を摺動することにより前記モータの駆動力を第2駆動軸8に伝達するためのものである。これら、第1スライダブロック93及び第2スライダブロック94には、円筒カム91の周壁に形成された凸条91a,91bと合致するカムフォロア930,940が形成されている。 【0028】ガイドレール95は、前記したように第1スライダブロック93及び第2スライダブロック94を摺動可能に支持するためのものである。このガイドレール95は、ガイドシャフト2の延長線上に設けられている。 【0029】次に上記構成の弾性部材取付装置1の動作について、図5を参照しながら説明する。なお、図5では、シート材上における弾性部材X,Xの変位湾曲を説明する便宜上、一方のシート材Aのみを図示し、これと重合されるカバーシートD、及びこれら両シートを重合するプレスロールEは図示していない。 【0030】ここでは、シート材A上に弾性部材X,Xを相互に最も離れた位置で接着し、この位置から弾性部材X,Xをシート材Aの中央領域に向けて変位湾曲させつつ近接させていき、その後弾性部材X,Xをシート材Aの中央領域で交差させた後再び相互に離間する方向に変位湾曲させていく場合について説明する。 【0031】まず、第1スライダ3と第2スライダ4とは、図5(a) に示すように、ガイドシャフト2上において最も離間した位置にあり、このとき第1及び第2スライダブロック93,94は最も近接した位置にある。したがって、円筒カム91は、その凸条91a,91bの間隔が最も狭い箇所が、第1及び第2スライダブロック93,94に対応する位置に来ている。 【0032】ここで、図外モータが起動し、円筒カム91が回転し始めると、図5(b)に示すように、それに伴って円筒カム91上の凸条91a,91bの間隔が広がっていく。これに追従して第1スライダブロック93及び第2スライダブロック94がガイドレール95に沿い離間していく。この第1及び第2スライダブロック93,94の動作が第1及び第2駆動軸7,8を介して第1及び第2スライダ3,4に伝達され、第1及び第2スライダ3,4が相互に近接していく。この動きに伴って弾性部材X,Xはシート材Aの中央領域に向けて変位湾曲されつつ近接していく。 【0033】さらに、円筒カム91が回転すると、図5(c)に示すように、円筒カム91上の凸条91a,91bの間隔がやがて最大となり、これに伴って第1及び第2スライダ3,4が最接近する。このとき、第1糸導出部5と第2糸導出部6とが交差することとなり、これに追従して弾性部材X,Xもシート材A上で交差する。 【0034】引き続き円筒カム91が回転すると、第1及び第2スライダブロック93,94及び第1及び第2スライダ3,4が上記とは逆方向に動作、つまり図5(b)、同図(a)の順に示す動作を行うこととなり、これに伴って弾性部材X,Xはそれぞれシート材Aの両側縁に向かって変位湾曲されていく。 【0035】以下、上記した動作が反復され、これによってシート材A上に弾性部材X,Xが所定の波形線状に導出されていく。 【0036】なお、円筒カム91の凸条の変位パターンを変えることにより、第1スライダ3及び第2スライダ4の揺動パターンを自由に変更することができる。したがって、弾性部材X,Xは、全てが曲線で構成された波形線状に限らず、例えば方形線状、或いは、直線と曲線とが混在する線状であっても、好適に導出される。 【0037】また、スライダ揺動手段9は、上記した円筒カム91による手段に限られるものではない。 【0038】次に、第2の実施の形態を図6を参照しながら説明する。 【0039】本実施の形態では、スライダ揺動手段9として、正逆回転可能な一対のモータ(図示省略)と、これら各モータの駆動力を前記第1スライダ3及び第2スライダ4にそれぞれ伝達する第1駆動ベルトB1及び第2駆動ベルトB2とを備えたものである。 【0040】モータとしては、正逆回転可能な一対のサーボモータが用いられ、例えばACサーボモータであってもDCサーボモータであっても良い。 【0041】第1駆動ベルトB1及び第2駆動ベルトB2は、モータの駆動力をプーリーCを介して第1スライダ3及び第2スライダ4に伝達するためのものである。この第1駆動ベルトB1及び第2駆動ベルトB2は、各プーリーCにそれぞれ巻回されている。また、第1スライダ3及び第2スライダ4の中央部には貫通孔30、40がそれぞれ形成されており、この貫通孔30,40に第1駆動ベルトB1及び第2駆動ベルトB2がそれぞれ挿通されている。さらに、第1駆動ベルトB1は第1スライダ3の貫通孔30の内壁31に固着されており、第2駆動ベルトB2は第2スライダ4の貫通孔40の内壁41に固着されている。この第1及び第2駆動ベルトB1,B2と第1及び第2スライダ3、4とが固着される位置は、上記したものに限られず、例えば第1及び第2スライダ3,4の外面でも良いが、上記したように第1及び第2スライダ3、4の貫通孔30,40の内壁31、41に固着するのが、最も円滑に第1及び第2スライダ3,4を駆動することができるので好ましい。なお、上記した貫通孔30,40を第1及び第2スライダ3、4に形成しなくても、第1及び第2スライダ3,4の背後に突出部を設け、この突出部と第1及び第2駆動ベルトB1,B2を固着しても良い。 【0042】次いで、上記した第2の実施の形態のスライダ揺動手段9の動作について説明する。なお、スライダ揺動手段9以外の動作は第1の実施の形態と同様である。 【0043】モータを所定のタイミングで正逆回転させると、第1駆動ベルトB1及び第2駆動ベルトB2がそれぞれモータの動作に追随して正逆方向に運動する。これにより、第1スライダ3及び第2スライダ4はこの第1駆動ベルトB1及び第2駆動ベルトB2と固着されていることから、第1駆動ベルトB1及び第2駆動ベルトB2の上記運動に追随してガイドシャフト2上を運動する。 【0044】次に、第3の実施の形態について説明する。 【0045】本実施の形態では、前記第1の実施の形態におけるスライダ揺動手段9がリニアモータで構成され、該リニアモータの固定子となるアウターレール20が前記ガイドシャフト2とされ、リニアモータの可動子300がそれぞれ前記第1スライダ3及び第2スライダ4に取り付けられている。すなわち、図7に示すように、前記ガイドシャフト2に相当するアウターレール20は、制御の関係上2本のアウターレール20a,20bを一軸状とすべく直列に接続したものであり、それぞれの内壁面適所には、可動子300のコイルに給電を行う給電基板(図示省略)が取り付けられている。そしてこれら各アウターレール20a,20bには可動子300が1個ずつそれぞれ摺動可能に嵌入されており、各可動子300はそれぞれ各スライダ3,4の背面に固着されている。第1糸導出部5,第2糸導出部6の構成は前記した各実施の形態の場合と同様である。この構成において、各アウターレール20a,20bの給電基板に印加される電圧の極性を高速で入れ換えることで、各可動子300がアウターレール20a,20b内を往復動し、これによって各スライダ3,4が相互に近接したり離間したする動作、すなわち前記図5で説明したのと同様の動作を繰り返し、弾性部材X、Xがシート材A上に波形線状に接着されていく。 【0046】 【発明の効果】上述したように本発明は構成されるから、次のような効果が発揮される。 【0047】即ち、本発明に係る弾性部材取付装置は、第1スライダ及び第2スライダは同一のガイドシャフト上、つまり一軸上を揺動し、これら第1及び第2スライダには第1糸導出部及び第2糸導出部が第1スライダと第2スライダとが最接近した際に交差しうるように延出されて設けられているので、一軸タイプでありながらも、2組の弾性部材を相互に交差させることも可能となり、シート材上に2組の弾性部材を所望の波形線状に取り付けることができる。したがって、特許第2532824号公報に記載された発明と異なり設置スペースを余分に必要とすることがない。また、本発明は、特許第2532824号公報に記載された発明におけるトラバース手段に要求される高い取付精度は不要であって、装置の組立及び保守が容易である。 【0048】また、スライダ揺動手段を、前記ガイドシャフトの一端側に設けられたカム機構と、前記ガイドシャフトに沿って設けられ、該カム機構の駆動力を前記第1スライダ及び第2スライダにそれぞれ伝達する第1駆動軸及び第2駆動軸とを備えたものとし、これら第1駆動軸と第2駆動軸の一方を筒体、他方を該筒体内にその軸芯方向に沿って摺動可能に挿通された杆体とした場合は、ガイドシャフト周りに現れる駆動系は実質第1及び第2駆動軸だけとなるためよりコンパクトにまとめることが可能となる。 【0049】また、スライダ揺動手段を、正逆回転可能な一対のモータと、これら各モータの駆動力を前記第1スライダ及び第2スライダにそれぞれ伝達する第1駆動ベルト及び第2駆動ベルトとを備えたものとした場合は、2組の弾性部材を高速に揺動させることが可能となり、紙おむつの量産化を促進し得る。 【0050】また、スライダ揺動手段をリニアモータとし、ここで該リニアモータのアウターレールを前記ガイドシャフトとし、前記リニアモータの可動子をそれぞれ前記第1スライダ及び第2スライダに取り付けた構成とした場合は、ガイドシャフト周りに駆動系が一切現出しないためより一層コンパクトにまとめることができるとともに、2組の弾性部材を高速に揺動させることが可能となり、紙おむつの量産化を促進し得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591040708 【氏名又は名称】株式会社瑞光
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| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075502 【弁理士】 【氏名又は名称】倉内 義朗
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| 【公開番号】 |
特開2001−178769(P2001−178769A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月3日(2001.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−366491 |
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