| 【発明の名称】 |
ピアス孔の清浄具並びに清浄具セット |
| 【発明者】 |
【氏名】中西 きよ子
【氏名】岡田 光代
|
| 【要約】 |
【課題】ピアス孔内に挿入し易く、大きさに個人差のあるピアス孔をも確実に清浄することができる清浄具の提供を図る。
【解決手段】清浄具1は、ピアス孔に挿通可能な挿通用軸部3を少なくとも先端に備え、清浄用薬液yを吸収可能な綿等の清浄部5を挿通用軸部3の外周に備える。スポイド91付き蓋体9を備えた容器7に収納された清浄用の薬液yに、清浄部5を浸して、ピアス孔に挿入して清浄する。硬質の挿通用軸部3の先端33を清浄部5より露出させることにより、ピアス孔内に挿入し易くし、また、清浄部5にテーパ部分52を設けることにより、各種の大きさのピアス孔に対応できるものとする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ピアス孔に挿通可能な挿通用軸部(3)を少なくとも先端に備え、清浄用薬液(y)を吸収可能な綿等の清浄部(5)を挿通用軸部(3)の外周に備え、この清浄部(5)に清浄用の薬液(y)を付けてピアス孔に挿通することによって、ピアス孔を清浄することを特徴とするピアス孔の清浄具。 【請求項2】 挿通用軸部(3)が清浄部(5)より硬質であり、この硬質の挿通用軸部(3)の先端部が清浄部(5)より露出していることを特徴とする請求項1ピアス孔の清浄具。 【請求項3】 清浄部(5)がテーパ部分(52)を備え、このテーパ部分(52)はその外径が先端から基端側に向かうに従って漸次大きくなっているものであることを特徴とする請求項1又は2記載のピアス孔の清浄具。 【請求項4】 清浄具が先端に上記挿通用軸部(3)を備えると共に基端に綿棒部(6)を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のピアス孔の清浄具。 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載の清浄具と、この清浄具の清浄部(5)に付ける清浄用の薬液(y)を収納した容器(7)とを備えたことを特徴とする清浄具セット。 【請求項6】 容器(7)が清浄用の薬液(y)を収納した容器本体(8)とこの容器本体(8)の口部(81)に対して着脱可能に閉じる蓋体(9)とを備え、この蓋体(9)にスポイド(91)が設けられ、口部(81)から容器本体(8)内に清浄具の挿通用軸部(3)を挿入して清浄部(5)に清浄用の薬液(y)を付けることができると共に、口部(81)から容器本体(8)内にスポイド(91)を挿入して容器本体(8)内の清浄用の薬液(y)を吸引して吐出することができるようにした請求項5記載の清浄具セット。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、人の耳たぶ等の身体に開けたピアス孔を清浄するための清浄具並びに清浄具セットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】ピアスを付けるため、耳たぶ等の身体に、小さなピアス孔を開ける人が増えているが、ピアス孔を不潔にしておくと、雑菌が入って炎症を起こしたりするなどの問題がある。そのため、消毒液等の清浄液を綿棒や脱脂綿等で付けたりすることがあるが、ピアス孔は小さな孔であるため、孔の内部までうまく清浄できないという問題がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明はピアス孔内も確実に清浄することができる清浄具を開発せんとするものである。この課題を解決するため、本願発明者は、ピアス孔に挿通可能な挿通用軸部を少なくとも先端に備え、清浄用薬液を吸収可能な綿等の清浄部を挿通用軸部の外周に備え、この清浄部に清浄用の薬液を付けてピアス孔に挿通することによって、ピアス孔を清浄するピアス孔の清浄具を開発した。この清浄具は、細い挿通用軸部の周囲に脱脂綿等を薄く巻き付けることによって清浄部を形成し、この清浄部に薬液を付けて用いることにより、小さなピアス孔にも挿通でき、しかも、ピアス孔内も確実に薬液で清浄できるものである。ところが、ピアス孔は小さいことは勿論、柔軟な耳たぶに開けられているのが大半であるため、先端まで脱脂綿等の清浄部に覆われていると、上手く、ピアス孔に挿入することができないことが判明した。そこで、本願の第2の発明は、薬液を付けた清浄部にてピアス孔を清浄できることは勿論、その使用に際して、無理なく、円滑に、清浄部をピアス孔に挿入することができるようにした清浄具の提供を目的とする。さらに、ピアス孔は小さいとは言え、人によって孔の大きさが一様ではなく、多少の大小がある。そのため、大きな孔の人に対して細い清浄具を用いると、充分に清浄できない感じを与え、大きな孔の人に対して比較的太い清浄具を用いると、上手く挿入できず、挿入できても孔を不必要に広げてしまう結果となる。そこで、本願の第3の発明は、薬液を付けた清浄部にてピアス孔を清浄できることは勿論、その使用に際して、ピアス孔の大小があっても、いずれの人にも満足のいく清浄が可能な清浄具の提供を目的とする。また、ピアス孔の清浄具は、ピアス孔の清浄を目的とするが、ピアス孔内のみならず、ピアス孔周辺の耳たぶ等を清浄しておく方が、ピアス孔内に雑菌等が入るおそれが少なくなる。ところが、耳たぶ等を清浄するには、上記の清浄部では細すぎて上手く清浄することができない。そこで、本願の第4の発明は、薬液を付けた清浄部にてピアス孔を清浄できることは勿論、ピアス孔周辺の耳たぶ等も同時に清浄することができる清浄具の提供を目的とする。さらに、清浄に際しては、薬液を付けることが必要となるが、適当な薬液が身近にない場合が多く、せっかくの清浄具が使えないことがある。そこで、本願の第5の発明は、清浄具に適する薬液をすぐに使えるようにした清浄具セットを提供せんとするものである。さらにまた、薬液を使うに際して、未使用の清浄具を薬液中に浸けることは抵抗がないが、使った清浄具にさらに薬液を追加して付着させて使いたい場合等、一度使った清浄具を薬液中に浸けることは抵抗があり、容器中の薬液全体が汚染されるおそれがある。また、脱脂綿等を薬液中に浸けることも抵抗がある。そこで、本願の第6の発明は、未使用の清浄具を薬液中に浸けることができることは勿論、薬液中に浸けずとも使用できるようにした清浄具セットを提供せんとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、ピアス孔に挿通可能な挿通用軸部3を少なくとも先端に備え、清浄用薬液yを吸収可能な綿等の清浄部5を挿通用軸部3の外周に備え、この清浄部5に清浄用の薬液yを付けてピアス孔に挿通することによって、ピアス孔を清浄することを特徴とするピアス孔の清浄具を提供する。尚、清浄部5と挿通用軸部3とは別の素材で形成することが製造上や利用上でも有利であるが、適度な吸液性と硬度を有する素材であれば同一の素材で一体に形成することもできる。本願の第2の発明は、上記の第1の発明に係るピアス孔の清浄具にあって、挿通用軸部3が清浄部5より硬質であり、この硬質の挿通用軸部3の先端部が清浄部5より露出していることを特徴とするものを提供する。本願の第3の発明は、上記の第1又は第2の発明に係るピアス孔の清浄具にあって、清浄部5がテーパ部分52を備え、このテーパ部分52はその外径が先端から基端側に向かうに従って漸次大きくなっているものであることを特徴とするものを提供する。本願の第4の発明は、上記の第1乃至第3の何れかの発明に係るピアス孔の清浄具にあって、清浄具が先端に上記挿通用軸部3を備えると共に基端に綿棒部6を備えたことを特徴とするものを提供する。本願の第5の発明は、上記の第1乃至第4の何れかの発明に係るピアス孔の清浄具と、この清浄具の清浄部5に付ける清浄用の薬液yを収納した容器7とを備えたことを特徴とする清浄具セットを提供する。本願の第6の発明は、上記の第5の発明に係るピアス孔の清浄具セットにあって、容器7が清浄用の薬液yを収納した容器本体8とこの容器本体8の口部81に対して着脱可能に閉じる蓋体9とを備え、この蓋体9にスポイド91が設けられ、口部81から容器本体8内に清浄具の挿通用軸部3を挿入して清浄部5に清浄用の薬液yを付けることができると共に、口部81から容器本体8内にスポイド91を挿入して容器本体8内の清浄用の薬液yを吸引して吐出することができるようにしたものを提供する。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。図1は、第1の実施の形態に係るピアス孔の清浄具セットを示すもので、(A)は清浄具の正面図、(B)は容器の断面図である。図2は清浄具の要部拡大断面図である。 【0006】この清浄具セットは、ピアス孔の清浄具1と、清浄用の薬液を収納した容器7とを備える。 【0007】清浄具1は、軸本体2と、この軸本体2の先端側に設けられた清浄部5と、基端側に設けられた綿棒部6とを備える。軸本体2は、先端側の挿通用軸部3と基端側の把持用軸部4とからなる。 【0008】軸本体2は、合成樹脂や金属により成形されたものが適するが、紙シートを巻回して軸(若しくは筒)状にしたものであってもよく、適宜素材によって形成できる。挿通用軸部3は、人の耳たぶ等に開けられたピアス孔(図示せず)に挿通可能な太さを有するものであり、1mm以下、より望ましくは0.1〜0.5mm程度の直径とする。この挿通用軸部3は、その軸方向において同じ外径を備えたものとして実施することもできるが、この例では、軸方向において同じ外径を備えたストレート部分31と、ストレート部分31より基端側に向かうに従って徐々に径が大きくなるテーパ部分32とを備える。そして、挿通用軸部3の先端部33(言い換えれば、ストレート部分31の先端)は、丸みを帯びた形状になっている。 【0009】挿通用軸部3の外周には、清浄用の薬液を吸収可能な清浄部5が設けられている。この清浄部5は、脱脂綿等の綿や合成繊維等の綿状の繊維を、挿通用軸部3の外周に巻き付けて形成したものである。その外径は、ピアス孔に挿入できるものとし、具体的には、2mm以下とすることが望ましい。この清浄部5は、繊維を挿通用軸部3外周に単に巻き付けるだけで固定したものであってもよいが、固定を確実になすために、接着剤等によって固定してもよい。具体的には、挿通用軸部3の外周に接着剤を付けて繊維を巻き付ける等、接着剤によって繊維の吸液性を大きく損なわない形態とすることが望ましい。また、用いる接着剤は、清浄用の薬液によって溶解せず、清浄用の薬液を汚染しないものを用いるのが適している。使用に際しては、この清浄部5に薬液を付けて、ピアス孔に挿入することによって、孔内を清浄するものである。 【0010】清浄部5は、挿通用軸部3の全体を覆ってもよいが、この例では、先端部33は覆わずに、ストレート部分31とテーパ部分32とを覆うようにしている。清浄部5は、吸液性を有するものの柔軟であり、他方、挿通用軸部3は、清浄部5より硬質である。従って、硬質な挿通用軸部3の先端部33を露出させておくことによって、無理なくピアス孔に先端部33を挿入でき、これに引き続いて清浄部5をピアス孔に円滑に挿通することができる。 【0011】また、この例では、挿通用軸部3がストレート部分31とテーパ部分32とを備えており、その外周に略同一厚みで清浄部5を形成しているため、清浄部5についても、径の均一なストレート部分51と径が漸次大きくなるテーパ部分52とが設けられることとなる。そして、ピアス孔の大きな人については、テーパ部分52までピアス孔内に挿入することによって、それぞれの大きさのピアス孔に応じた清浄を行うことができる。 【0012】挿通用軸部3の基端側には、把持用軸部4が設けられている。この把持用軸部4は、挿通用軸部3より大径であり、人が指で持つのに適当な外径と長さを有するものとする。挿通用軸部3の基端側、即ち、軸本体2の基端には綿棒部6が設けられている。この綿棒部6は、脱脂綿等の綿や合成繊維等の綿状の繊維を、挿通用軸部3の外周に、直径1cm前後となるように巻き付けて形成したものである。清浄部5は、繊維を挿通用軸部3外周に単に巻き付けるだけで固定したものであってもよいが、固定を確実になすために接着剤等によって固定してもよい。 【0013】次に、この清浄具1の清浄部5に付ける清浄用の薬液yを収納した容器7について説明する。この容器7は、清浄用の薬液yを収納した容器本体8と、容器本体8の上部に開口した口部81に対し、着脱可能に閉じる蓋体9とを備える。この蓋体9にスポイド91が設けられている。詳しくは、蓋体9の外側(上側)には、スポイド91の伸縮部92が設けられ、この伸縮部92から延設された筒部93が蓋体9を貫通して蓋体9の内側(下側)にまで延設されている。容器本体8に蓋体9を装着した状態で、この筒部93の下端は、容器本体8の下端付近にまで達している。図では、蓋体9は、容器本体8の上部に開口した口部81に嵌合した状態で装着されているが、螺合等の他の着脱手段で容器本体8の口部81を塞ぐものであればよい。 【0014】使用に際しては、清浄具1を、口部81から容器本体8内に挿入して、薬液yに挿通用軸部3を浸す。その際、挿通用軸部3の先端部33が容器本隊8の底部に達した状態で、清浄具1の基端が口部81より外側に出ているものとすることによって、浸し易いものとなる。このように、清浄部5に薬液yを付けた状態で、ピアス孔に、挿通用軸部3の先端部33から清浄部5を通して、適宜動かすことによって、ピアス孔内を清浄する。尚、薬液yは、消毒液等の殺菌力を有するものであってもよく、殺菌力は低くても汚れなどを落とす作用をするものであってもよい。このように、清浄部5を容器本体8内に挿入して薬液yに浸す他、スポイド91によって、薬液yを吸い上げ、清浄部5、綿棒部6或いは、脱脂綿等の他の吸液体に付けてもよい。このように、スポイド91を蓋体9に設けておくことによって、綿棒部6や他の吸液体に薬液yを簡単に付けることができ、ピアス孔の周辺についても併せて清浄することができ、しかも、容器本体8内の薬液yを汚染することもない。 【0015】次に、図3(A)(B)は他の実施の形態を示す要部拡大断面図であり、(A)の例では、挿通用軸部3がストレート部分31のみからなり、その外周に巻き付ける繊維の厚みを変更することによって、清浄部5について、径の均一なストレート部分51と径が漸次大きくなるテーパ部分52とを設けたものである。尚、挿通用軸部3の先端部33は、先の例では丸みを帯びたものとしているが、この例では、円筒状の端部としている。(B)の例では、挿通用軸部3の先端部33を、ストレート部分31(先端部33より基端側の部位)より、大きく形成している。これにより、挿通用軸部3の外周の清浄部5が、ピアス孔により円滑に挿入できるようにしている。 【0016】図4はさらに他の例を示すもので、この例では、挿通用軸部3の先端部33まで清浄部5が形成されたものである。また、挿通用軸部3は、全体がテーパ部分となっており、清浄部5も全体に渡って、先端に向かうに従ってその外径が徐々に小さくなっている。尚、図示は省略するが、清浄部5の全体を均一な径のストレート部として実施することもできる。さらに、挿通用軸部3には、小さな突起や凹凸を形成しておき、清浄部5を形成する繊維をより確実に固定できるようにしてもよい。綿棒部6は設けずに実施することもでき、また、綿棒部6に代えて耳かきを形成するようにしてもよく、両端に清浄部5を形成することもできるものである。 【0017】 【発明の効果】本願の第1の発明は、ピアス孔内を確実に清浄することができる清浄具を提供することができたものである。本願の第2の発明は、挿通用軸部を清浄部より硬質とし、この硬質の挿通用軸部の先端部を清浄部より露出させたものであるため、柔軟な耳たぶに開けられた小さなピアス孔に対しても、硬質な先端部から上手く挿入でき、それに引き続き脱脂綿等の清浄部が挿通されるため、円滑な清浄作業を行うことができるという効果を発揮するものである。本願の第3の発明は、清浄部が、先端から基端側に向かうに従って漸次大きくなったテーパ部分を備えているため、ピアス孔の大小があっても、テーパ部分を無理のない外径まで挿入していくことによって、いずれの人にも満足のいく清浄が可能となったものである。本願の第4の発明は、清浄具が先端に上記挿通用軸部を備えると共に基端に綿棒部を備えたものであるため、綿棒部によって、ピアス孔周辺の耳たぶ等を清浄することができ、ピアス孔内のみならずピアス孔周辺についても同時に1本の清浄具で清浄することが可能となったものである。本願の第5の発明は、ピアス孔の清浄具と、この清浄具の清浄部に付ける清浄用の薬液を収納した容器とを備えた清浄具セットを提供することにより、清浄具と、それに適した薬液がセットとして入手できるようになったものである。本願の第6の発明は、清浄具を容器本体内の薬液中に浸けて使用することができることは勿論、薬液中に浸けずとも、蓋体に設けられたスポイドによって清浄部や綿棒部や他の脱脂綿等に薬液を付けることができ、容器中の薬液全体が汚染されるおそれをなくすことができたものである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】399134117 【氏名又は名称】中西 きよ子 【識別番号】399134106 【氏名又は名称】岡田 光代
|
| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100086346 【弁理士】 【氏名又は名称】鮫島 武信
|
| 【公開番号】 |
特開2001−178766(P2001−178766A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月3日(2001.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−367241 |
|