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【発明の名称】 頚椎矯正具
【発明者】 【氏名】後藤 晋章

【要約】 【課題】鞭打ちの矯正や猫背の矯正には、大型の治療装置があるが、治療にはそれらの装置が有る施設で専門医の治療を受けなければならなかった。本発明は、そのような不便を解消し、自宅で自由な時間に自ら簡単に使用できる安価な治療具を開発することを目的とした。

【解決手段】一般の睡眠用枕と同等かやや小型の直方体で、中央に、頚部受部8と乳様突起載置部7と肩逃げ部11を有する上面1中央部を貫く溝2があり、芯部3は弾発ウレタンで形成され、芯部3の、溝2を含む上面1側はソフトウレタン12で覆われ、全体はレザーなどの表皮15で覆われている頚椎矯正具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面中央部に溝を有し、芯部は弾性を有する直方体であって、その溝は中央部から徐々に幅を広げて且つ深さを増しながら後頭部落込み部を形成して端辺に達し、その溝の他方は他辺に達しいて、その連続する溝と上面との角部は上面からの連続した円弧によって乳様突起載置部と頚部受部を形成して溝の底部に達している事を特長とする頚椎矯正具。
【請求項2】 溝と他辺との角部は平面的に面取り状にやや開口して、肩逃げ部を形成した事を特長とする請求項1記載の頚椎矯正具。
【請求項3】 本体の弾性を有する芯部は、少なくとも溝を含めた上面側には、前記芯部の弾性よりやや弱い弾性を有する弾性体で覆われている事を特長とする請求項1記載の頚椎矯正具。
【請求項4】 溝の有る上面の対向面側である裏面は大きな円弧を描いて湾曲し、裏面両端が接する平面に対して中央に空間を生じるように形成した事を特長とする請求項1記載の頚椎矯正具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頚椎の矯正や姿勢の矯正に用いる頚椎矯正具に関する。
【0002】
【従来の技術】首の頚椎の矯正や胸椎の矯正には、ベッドに取り付けた牽引装置があるが、脚を牽引するそれらの矯正装置は大型であり、操作も患者一人では操作が困難で、専門的知識、技能を修得した者でなければ操作できないばかりでなく、危険を伴う場合もあった。また、姿勢の矯正には様々な姿勢矯正用の着用具や各種サポータ類などが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の整体用の牽引装置は、装置が大きく高価であり、牽引装置を備えた施設へ通院して、専門医の治療を受けなければならず、家庭で簡単に用いることができないものである。また、姿勢矯正用の着用具や各種サポータ類は、常時着用しなければならず、煩わしいものである。
【0004】本発明は、これらの課題を解決することを目的とするもので、簡単な構成で、安価に製作でき、且つ、危険を伴わずに鞭打ちの治療や、猫背の矯正に、自宅で自由な時間に簡単に用いることができる頚椎矯正具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この種の目的を達成するため、本発明の頚椎矯正具は、持ち運びを容易にするため大きさは一般の睡眠用枕に比してほぼ同等かやや小型の直方体とし、上面中央部には頚部及び後頭部を載せる、長手方向の中央を縦に貫いた溝を有し、この溝はほぼ中央から頭頂方向に徐々に幅を広げ且つ深さを増すように形成されていて、その溝の反対方向は他辺にまで伸びていて、その端部の角部は人体肩部との当接を避けるように面取りされた形状となっている。
【0006】また、この頚椎矯正具は頚部及び後頭部を違和感無く保持するため、芯部は弾発ウレタンのような適度な柔らかさを持つ弾性体で形成されていて、少なくとも前述の溝を有する上面側は前記弾発ウレタン材よりやや弱い弾性を有するソフトウレタン材等の材料で覆われている。
【0007】また、溝を有する上面側のに対向する裏面はやや湾曲し、上面側に荷重がかからない状態では、裏面両端が接する平面に対して空間を有するように形成されている。
【0008】また、直方体の本体全体は、人体に接触してべとつかず、且つ吸湿性が少なく摩耗に強いレザー等の表皮で覆われている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態について、実施例の図面に基づいて説明する。図1は本発明の頚椎矯正具10の全体を表す正面図であり、大きさは持ち運びを容易にするために一般の睡眠用枕と同等かやや小型の直方体とし、上面1には頚部を斜め側面から保持する頚部受部8の平行部分と、一方に徐々に幅を広げて且つ深さを増しながら後頭部落込み部5と乳様突起載置部7を形成して端辺4に開口する直方体長手方向の中央を縦に貫いた溝2を有し、その他方は他辺6にまで伸びていて、その端部は人体肩部との当接を避けるように平面的に面取りされ肩逃げ部11を形状している。
【0010】図2は図1のAA部の断面図で、前述の連続した溝2と上面1との角部は、上面1から連続した円弧で溝2の底部9に達している。
【0011】また、この頚椎矯正具10は頚部及び後頭部を違和感無く保持し、且つ頭部重量によって大きな変形を来さないようにするため、芯部3を弾発ウレタン材のような適度な柔らかさを持つ弾性体で形成されていて、その少なくとも溝2を含めた上面1側は前記弾発ウレタン材よりもやや弱い弾性を有するソフトウレタン12等の材料で覆われている。
【0012】また、上面1及び溝2と対向する裏面13をやや湾曲させて裏面13中央部に空間14を形成し、上面1側に荷重がかかった場合に中央が降下することによって溝2の幅を狭める方向に作用するように形成されている。
【0013】図3は図1の溝2部を縦に切断した状態を示すBB部の断面図で、図2でもわかるように、頚椎矯正具10の本体全体は、人体に接触してべとつかず、且つ、吸湿性が少なく摩耗に強いレザー等の表皮15で覆われている。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、使用者がベッドなどの平面上で通常の仰向けに寝た状態で使用する場合は、人体の肩口に軽く肩逃げ部のある側を押し当てて後頭部が後頭部落込み部に来るようにして頭部を載せることにより頭頂部の重量で頭部全体が乳様突起を支点にして顎が上がるように回転するので、頚椎を伸ばす力が働いて、自然な反りかえり姿勢が形成される。また、頭部の重量で溝部を含む中心部が裏面の空間の範囲で降下するため、乳様突起載置部が中心に向けて移動するため、乳様突起部を押し上げる作用が発生し、より一層前述の頭部の回転が助長される効果も合わせ持っている。
【0015】また、本頚椎矯正具の別な使用方法として、体を伏せた状態で前述の後頭部落込み部に顎部を載せて使用する事により、猫背の矯正にも効果の有る使用が可能である。
【出願人】 【識別番号】598174679
【氏名又は名称】後藤 晋章
【出願日】 平成11年6月25日(1999.6.25)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−178755(P2001−178755A)
【公開日】 平成13年7月3日(2001.7.3)
【出願番号】 特願2000−360344(P2000−360344)