| 【発明の名称】 |
吸収性物品 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 英和
【氏名】渡辺 久記
【氏名】小山 貴夫
【氏名】奥田 泰之
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| 【要約】 |
【課題】フィット性が良好で、脚回りからの漏れ防止性に優れた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】液吸収性の透過性の表面シート2、液不透過性の防漏シート3及び液保持性の吸収体4を備え、実質的に縦長であり、長手方向左右両側部に立体ガード弾性部材64が配された一対の立体ガード6が設けられており、背側部Bの左右両側部B1,B2にファスニングテープ11を備えており、複数の立体ガード弾性部材64は、図1及び2に示すように、使い捨ておむつ1の股下部Cにおいては、使い捨ておむつ1の長手方向に向けて直線状に配設され、且つ使い捨ておむつ1の背側部Bにおいては、端部64aがファスニングテープ11側に位置するように、湾曲して配設されている吸収性物品1。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シート及び液保持性の吸収体を備え、実質的に縦長であり、長手方向左右両側部に立体ガード弾性部材が配された立体ガードが設けられており、背側部の左右両側部にファスニングテープを備えた吸収性物品において、前記立体ガード弾性部材は、吸収性物品の股下部においては、吸収性物品の長手方向に向けて配設され、且つ吸収性物品の背側部においては、端部が前記ファスニングテープ側に位置するように、湾曲して配設されている吸収性物品。 【請求項2】 前記立体ガード弾性部材の前記背側部側の端部は、前記ファスニングテープを前記背側部の側部に固定して形成された固定部に位置する請求項1記載の吸収性物品。 【請求項3】 前記背側部における一対のファスニングテープ間には、ウエスト立体ガード弾性部材を有するウエスト立体ガードが設けられており、該ウエスト立体ガードの該ウエスト立体ガード弾性部材は、その両端部がそれぞれ前記ファスニングテープを背側部の側部に固定して形成された固定部に位置する請求項1又は2記載の吸収性物品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フィット性が良く、脚回りからの漏れ防止性に優れた吸収性物品に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来より、立体ガード弾性部材が配された立体ガードを有し且つ背側部の左右両側にファスニングテープを有する使い捨ておむつ等の吸収性物品は、種々用いられている。そして、このような従来の使い捨ておむつにおける立体ガード弾性部材は、使い捨ておむつの長手方向に沿って設けられている。しかし、このような構造の使い捨ておむつでは、立体ガードの着用者に対するフィット性が十分でないため、脚回りからの漏れ防止性が十分でないという問題がある。 【0003】従って、本発明の目的は、フィット性が良好で、脚回りからの漏れ防止性に優れた吸収性物品を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シート及び液保持性の吸収体を備え、実質的に縦長であり、長手方向左右両側部に立体ガード弾性部材が配された立体ガードが設けられており、背側部の左右両側部にファスニングテープを備えた吸収性物品において、前記立体ガード弾性部材は、吸収性物品の股下部においては、吸収性物品の長手方向に向けて配設され、且つ吸収性物品の背側部においては、端部が前記ファスニングテープ側に位置するように、湾曲して配設されている吸収性物品を提供することにより、前記目的を達成したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい一実施形態について説明する。本発明の吸収性物品としての使い捨ておむつ1は、図1〜3に示すように、液吸収性の透過性の表面シート2、液不透過性の防漏シート3及び液保持性の吸収体4を備え、実質的に縦長であり、長手方向左右両側部に立体ガード弾性部材64が配された一対の立体ガード6が設けられており、背側部Bの左右両側部B1,B2にファスニングテープ11を備えている。本実施形態の使い捨ておむつ1は、表面シート2及び防漏シート3で吸収体4を狭持固定してなる。また、防漏シート3は、吸収体4の左右両側部上方に巻き上げられている。また、防漏シート3の表面には、外層不織布5が配されている。外層不織布5は、その両側縁部が、吸収体4の側縁4aよりも外方に位置するように延出されており、この延出された部分と立体ガード形成用のシート材61とが貼り合わされて、左右一対のサイドフラップ部7が形成されている。また、シート材61は、吸収体4の側部上方において表面シート2に固着されて、基端60を形成している。 【0006】而して、本実施形態の使い捨ておむつ1において、複数の立体ガード弾性部材64は、図1及び2に示すように、使い捨ておむつ1の股下部Cにおいては、使い捨ておむつ1の長手方向に向けて直線状に配設され、且つ使い捨ておむつ1の背側部Bにおいては、端部64aがファスニングテープ11側に位置するように、湾曲して配設されている。 【0007】更に詳述すると、本実施形態において、立体ガード弾性部材64は、それぞれ、ひも状で、ほぼ一定の間隔を開けて5本設けられているが、弾性部材を設ける本数はこれに制限されず、1〜10本とすることができる。立体ガード6は、帯状であり、立体ガード弾性部材64は、立体ガード形成用のシート材61により狭持固定されている。立体ガード6の幅W(自由端縁63から基端60までの長さ、図2参照)は、10〜150mmであるのが好ましく、各立体ガード弾性部材64の間隔t(図2参照)は、1〜20mmとするのが股部からの漏れ防止の点で好ましい。そして、立体ガード弾性部材64は、立体ガード弾性部材の向きをほぼ90°変えるように、背側部Bと股下部Cとの境界部分から背側部の側縁部に向けて湾曲されている。立体ガード弾性部材の湾曲率は、本実施形態においては、90°であるが、10〜90°とするのが、使い捨ておむつ装着時にファスニングテープ端部を引っ張る力が立体ガード弾性部材に伝わり、立体ガードを装着者の体に沿って密着させることができる点で好ましい。吸収性物品の長手方向に配設された立体ガード弾性部材が、ファスニングテープ側部に至る間で屈曲したり、10mm以下の曲率半径で湾曲させても良いが、体に沿って密着させるためには、曲率半径10mm以上で滑らか湾曲させるのが好ましい。ここで、湾曲率は、ファスニングテープ側の立体ガード弾性部材の端部での接線から、立体ガード弾性部材端を中心として反時計方向に吸収性物品の長手方向線に至るまでの角度である。 【0008】また、本実施形態において、立体ガード弾性部材64の背側部B側の端部は、前記ファスニングテープ11の基端部を背側部Bの側部B1,B2に固定して形成された固定部12に位置する。そして、立体ガード形成用のシート材61は、固定部12に固定されているので、立体ガード弾性部材64は、ファスニングテープ11に連結された状態とされている。 【0009】また、背側部Bにおける一対のファスニングテープ11間には、ウエスト立体ガード弾性部材94を有するウエスト立体ガード9が設けられており、ウエスト立体ガード9のウエスト立体ガード弾性部材94は、その両端部94aがそれぞれファスニングテープ11を背側部Bの側部B1,B2に固定して形成された固定部12に位置する。ウエスト立体ガード9も、立体ガード6と同様にシート材91とウエスト立体ガード弾性部材94とからなり、吸収体4の端部上で表面シート2に固着されて基端を形成している。ウエスト立体ガード弾性部材94は、本実施形態においては、それぞれ、等間隔且つ直線状に、5本設けられている。 【0010】また、立体ガード弾性部材64の応力は、用いる材料や伸張率を調節することにより、適宜調整可能であり、立体ガード弾性部材64の伸張率を10%〜200%とするのが、おむつを装着したとき、立体ガードの体との密着性が良くなり、股部からの漏れ防止を図れる点で好ましい。また、ウエスト立体ガード弾性部材94の伸張率は、10%〜200%とするのが、ウエスト立体ガードが体と密着し、おなか回りからの漏れ防止を図れる点で好ましい。 【0011】また、本実施形態の使い捨ておむつ1においては、レッグ部71及びウエスト部8に弾性部材を配していない。更に、腹側部A側にもウエスト立体ガード弾性部材94を1本有する立体ガードが配されたウエスト立体ガード9’が配されている。 【0012】次に、本実施形態の使い捨ておむつ1を構成する各部材の形成材料について説明する。前記表面シート2、前記防漏シート3、前記吸収体4及び前記ファスニングテープ11の形成材料としては、通常、使い捨ておむつに用いられるものを特に制限なく用いることができる。 【0013】また、前記シート材61及び前記外層不織布5は、その耐水圧(撥水度)が、3.0g/cm2 以上であるのが好ましく、5.0g/cm2 以上であるのが更に好ましい。耐水圧が3.0g/cm2 未満であると、立体ガードを乗り越えた排泄物のにじみ漏れが起きやすくなる。また、前記外層不織布5は、そのCD方向の強度(破断強度)が、1000cN/50mm以上であるのが好ましく、1200cN/50mm以上であるのが更に好ましい。強度が1000cN/50mm未満であると、ファスニングテープが付け根から破れることがない。このような条件を満足する材料としては、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド(SMMS)等が好ましく用いられる。 【0014】ここで、前記耐水圧、及び前記破断強度(強度)は、それぞれ、下記のようにして測定される。 耐水圧;耐水圧;JIS−L1092に準ずる。 破断強度;原反の流れ方向(MD)に巾25mm、流れ方向と直交する方向(CD)に長さ150mmの試験片を切り出した。この試験片について、テンシロン引張試験機〔(株)オリエンテック社製〕を用い、チャック間50mm、CD方向の引張速度300mm/minで引張試験を行い、破断時の強度を測定した。 【0015】また、立体ガード弾性部材64及びウエスト立体ガード弾性部材94としては、天然糸ゴム、ウレタン系ゴム、平ゴム、エラストマーフィルム、ポリウレタンフィルム、エラストマーフォーム、ポリウレタンフォーム、熱収縮性フィルム等が用いられるが、伸縮性のある素材であれば特に限定されず、弾性率は、1.1〜2.5とするのが好ましい。 【0016】本実施形態の使い捨ておむつ1は、通常の展開型の使い捨ておむつと同様に使用することができる。そして、本実施形態の使い捨ておむつ1は、立体ガード弾性部材64が背側部側で湾曲されているので、ファスニングテープ11と連動して、ファスニングテープ11を止着すると、それにより、立体ガード弾性部材64が引っ張られて股下部Cの立体ガード6が着用者の脚回りに密着する。このため、脚回りのフィット性が向上され、その結果、漏れ防止性が向上する。この効果は、立体ガード弾性部材64の端部64aが固定部12に位置し、固着されている本実施形態においては、より向上されている。さらに、本実施形態においては、ウエスト立体ガード9を構成するウエスト立体ガード弾性部材94がファスニングテープ11と連動させているので、ウエスト部8におけるおむつのずれを防ぎ、腰回りからの漏れを防止できる。 【0017】本実施形態の使い捨ておむつは、通常の使い捨ておむつの製造に際して用いられる手法を特に制限なく用いて製造することができる。 【0018】尚、本発明の吸収性物品は、上述の実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、使い捨ておむつの他、生理用ナプキンや失禁パッド等に適用可能である。立体ガード弾性部材64の間隔は一定でなくてよく、ウエスト立体ガード弾性部材94の本数や間隔も制限されない。また、立体ガード弾性部材64の股下部Cにおける配設方向は、長手方向に向かってさえいれば、直線状でなく、多少湾曲したり、長手方向と所定の角度をもって配されていてもよい。 【0019】 【発明の効果】本発明の吸収性物品は、フィット性が良好で、脚回りからの漏れ防止性に優れたものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000918 【氏名又は名称】花王株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月10日(1999.11.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076532 【弁理士】 【氏名又は名称】羽鳥 修 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−137281(P2001−137281A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−319969 |
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