| 【発明の名称】 |
着用物品 |
| 【発明者】 |
【氏名】丹下 明子
【氏名】大橋 直人
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| 【要約】 |
【課題】排泄物が前後胴周り域における端縁部から漏れることがなく、着用感を損なうことがない着用物品を提供する。
【解決手段】着用物品1の後胴周り域22には、後胴周り域22に位置する後端縁1cから股下域21へ向かって縦方向へ延びるタック部5が形成され、タック部5は、物品1が後端縁1cから縦方向へ延びる仮想折曲案内部6で物品1の内面を内側にして折曲されて部分的に重なり合い、重なり合う物品1の内面が後端縁1c近傍において固着されることにより形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 着用者の肌当接側に位置する内面と、前記着用者の非肌当接側に位置する外面と、互いに対向して縦方向へ延びる両側縁と、互いに対向して横方向へ延びる前後端縁とを備えたシート状部材で構成され、前記縦方向に前胴周り域と、後胴周り域と、前記前後胴周り域の間に位置する股下域とを有する着用物品において、前記前胴周り域と前記後胴周り域との少なくとも一方には、前記前胴周り域に位置する前端縁と前記後胴周り域に位置する後端縁とから前記股下域へ向かって前記縦方向へ延びる少なくとも1つのタック部が形成され、前記タック部は、前記物品が前記前後端縁から前記縦方向へ延びる仮想折曲案内部で前記物品の内面を内側にして折曲されて部分的に重なり合い、かつ、互いに重なり合う前記物品の内面が前記前後端縁近傍において固着されることにより形成されていることを特徴とする前記物品。 【請求項2】 前記タック部が前記物品の両側縁のいずれか一方の側であって前記横方向へ倒伏され、互いに重なり合う前記タック部の外面と前記タック部に隣接する前記物品の外面とが前記前後端縁近傍において固着されている請求項1記載の物品。 【請求項3】 前記シート状部材が、前記物品の内面の側に位置する透液性表面シートと、前記物品の外面の側に位置する不透液性裏面シートとから形成され、前記物品が、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介在する吸液性コアを有し、前記コアの周縁から周り方向外方へ延びる前記表裏面シートの部分を互いに固着してある使い捨ておむつである請求項1または請求項2記載の物品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、おむつカバー、開放型やパンツ型の使い捨ておむつ等の排泄物の処理に使用する着用物品に関する。 【0002】 【従来の技術】排泄物の処理に使用する着用物品としては、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、縦方向に前胴周り域と、後胴周り域と、それら前後胴周り域の間に位置する股下域とを有する開放型やパンツ型の使い捨ておむつが知られている。開放型のおむつは、おむつの後胴周り域に取り付けられたテープファスナをおむつの前胴周り域に取り付けられたターゲットテープに止着することで、着用者の胴周りを締め付ける。パンツ型のおむつは、一対の脚周り開口部に両脚を通し、おむつを着用者の胴周りにまで持ち上げて、胴周りの縁部に取り付けられた弾性部材で着用者の胴周りを締め付ける。開放型とパンツ型とのおむつそれぞれは、着用の仕方は異なるが、着用者の胴周りを締め付けることで、排泄物が前後胴周り域の端縁部から漏れることを防止している。それらおむつとしては、特開平10−24060号公報、特開平10−43234号公報、特開平11−155904号公報等に開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記おむつは、前後胴周り域の横寸法が前後胴周り域の端縁から股下域にかけて略同一であり、着用者の下腹部に対応する前胴周り域の部位と着用者の臀部に対応する後胴周り域の部位とが着用者の非肌当接側へ凹む立体的なものではなく、相対的に平面的なものである。着用者の体型は、下腹部から臀部に至る周り方向の寸法よりも胴周りのそれが短く、臀部が背部よりも後方へ出っ張っていることが一般的である。ゆえに、おむつが前後胴周り域において着用者の下腹部と臀部とに適合したとしても、着用者の胴周りでは、おむつに部分的な余裕が生じ、胴周りにおいて、着用者の肌とおむつとの間に隙間ができ、排泄物が前後胴周りの端縁部から漏れてしまうことがある。そのような漏れを防ぐために、着用者の胴周りを強く締め付ければよいが、着用者の胴周りを締め付けすぎると着用感が損なわれる。 【0004】本発明の課題は、排泄物が前後胴周り域における端縁部から漏れることがなく、着用感を損なうことがない着用物品を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前述した課題を解決するための本発明は、着用者の肌当接側に位置する内面と、前記着用者の非肌当接側に位置する外面と、互いに対向して縦方向へ延びる両側縁と、互いに対向して横方向へ延びる前後端縁とを備えたシート状部材で構成され、前記縦方向に前胴周り域と、後胴周り域と、前記前後胴周り域の間に位置する股下域とを有する着用物品を改良することにある。 【0006】改良にかかる本発明の特徴は、前記前胴周り域と前記後胴周り域との少なくとも一方には、前記前胴周り域に位置する前端縁と前記後胴周り域に位置する後端縁とから前記股下域へ向かって前記縦方向へ延びる少なくとも1つのタック部が形成され、前記タック部は、前記物品が前記前後端縁から前記縦方向へ延びる仮想折曲案内部で前記物品の内面を内側にして折曲されて部分的に重なり合い、かつ、互いに重なり合う前記物品の内面が前記前後端縁近傍において固着されることにより形成されていることにある。 【0007】本発明の実施の態様の一例としては、前記タック部が前記物品の両側縁のいずれか一方の側であって前記横方向へ倒伏され、互いに重なり合う前記タック部の外面と前記タック部に隣接する前記物品の外面とが前記後端縁近傍において固着されている。 【0008】本発明の実施の態様の他の一例としては、前記シート状部材が、前記物品の内面の側に位置する透液性表面シートと、前記物品の外面の側に位置する不透液性裏面シートとから形成され、前記物品が、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介在する吸液性コアを有し、前記コアの周縁から周り方向外方へ延びる前記表裏面シートの部分を互いに固着してある使い捨ておむつである。 【0009】 【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、本発明に係る着用物品の詳細を開放型の使い捨ておむつを例として説明すると、以下のとおりである。 【0010】図1,2は、前胴周り域20の側から示す使い捨ておむつ1の部分破断斜視図と、表面シート2の側から示すおむつ1の平面図とであり、図3は、図1のA−A線断面図である。おむつ1は、透液性表面シート2と、不透液性裏面シート3と、表面シート2と裏面シート3との間に介在し、全体がティシュペーパや透液性不織布等の透水性シート13によって被覆、接合された吸液性コア4とから構成されている。透水性シート13は、表面シート2と裏面シート3との少なくとも一方の内面に固着されている。 【0011】おむつ1は、縦方向に前胴周り域20と、後胴周り域22と、前後胴周り域20,22の間に位置する股下域21とを有し、互いに対向して縦方向へ延び、股下域21においておむつ1の横方向内方へ向かって弧を画く両側縁1aと、互いに対向して横方向へ延びる前後端縁1b,1cとを有する砂時計型のものである。おむつ1には、互いに対向離間して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シート7が表面シート2の外面の側に取り付けられている。 【0012】おむつ1の後胴周り域22における防漏シート7の間には、後胴周り域22に位置する後端縁1cから股下域21へ向かって縦方向へ延びる2つのタック部5が形成されている。タック部5では、表裏面シート2,3が後胴周り域22の後端縁1cから縦方向へ延びる仮想折曲案内部6で表面シート2を内側にして折曲されて部分的に重なり合い、互いに重なり合う表面シート2の内面が後端縁1c近傍において接着剤14を介して互いに固着されている。タック部5は、後端縁1c近傍で横方向へ延びる固着部位5aと固着部位5aからコア4の端縁近傍に至る非固着部位5bとを有する。 【0013】おむつ1には、両側縁1aに沿って縦方向へ延びる脚周り用弾性伸縮性部材8が裏面シート3と防漏シート7との間に介在し、それらシート3,7の少なくとも一方の内面に接着剤(図示せず)を介して伸長下に取り付けられている。おむつ1の前後胴周り域20,22には、前後端縁1b,1cに沿って横方向へ延びる胴周り用弾性伸縮性部材9が表面シート2と裏面シート3との間に介在し、それらシート2,3の少なくとも一方の内面に接着剤15を介して伸長下に取り付けられている。 【0014】後胴周り域22におけるおむつ1の両側縁1aには、横方向内方へ延びる一対のテープファスナ10の基端部が固着され、前胴周り域20における裏面シート3の外面には、テープファスナ10の止着域となる矩形のターゲットテープ11が固着されている。テープファスナ10の自由端部に塗布された粘着剤(図示せず)を介してテープファスナ10それぞれをターゲットテープ11に止着すると、胴周り開口部と左右一対の脚周り開口部(図示せず)とが形成される。 【0015】防漏シート7は、おむつ1の両側縁1a近傍において表面シート2の外面に固着された固定側部7aと、固定側部7aに並行しておむつ1の前後端縁1b,1cの間に延びる自由側部7bと、おむつ1の前後端縁1b,1c近傍において横方向外方へ折曲され、表面シート2の外面に接着剤16を介して固着された固定端部7cとを有する。自由側部7bには、縦方向へ延びる弾性伸縮性部材12が自由側部7bに被覆された状態で伸長下に取り付けられている。 【0016】図1では、おむつ1がその内面を内側にして縦方向へ湾曲し、防漏シート7の自由側部7bに取り付けられた弾性部材12が収縮して自由側部7bが表面シート2から上方へ起立している。おむつ1では、弾性部材8,9,12それぞれが収縮しておむつ1の両側縁1a近傍および前後端縁1b,1c近傍と防漏シート7の自由側部7bとにギャザーが形成されている。 【0017】おむつ1は、図3に示すように、表面シート2の両側縁からさらに横方向外方へ裏面シート3の部分と防漏シート7の固定端部7cとが延び、互いに重なり合う裏面シート3の部分と防漏シート7の固定端部7cとが接着剤17を介して固着されている。 【0018】おむつ1には、タック部5が形成されているので、後胴周り域22における後端縁1cの横方向の寸法が、後胴周り域22の後端縁1c近傍を除く部位のそれと比較して短くなるとともに、おむつ1を着用したときに、タック部5における非固着部位5bが横方向へ拡開され、後胴周り域22がタック部5の非固着部位5bにおいて着用者の非肌当接側へ凹む立体的な形状を呈する。 【0019】おむつ1の後胴周り域22における後端縁1c近傍を除く部位では、横方向の寸法が後胴周り域22の後端縁1c近傍よりも長く、かつ、着用者の非肌当接側へ凹む立体的な形状を有するので、着用者の臀部を背部に比較して広く覆うことができ、臀部の出っ張った形状に適合することができる。おむつ1の後胴周り域22における後端縁1c近傍では、横方向の寸法が後胴周り域22の後端縁1c近傍を除く部位よりも短いので、後胴周り域22の後端縁1c近傍が着用者の胴周りを囲繞したときに、おむつ1が着用者の背部においてだぶ付くことはなく、おむつ1の後胴周り域22における後端縁1c近傍が着用者の背部に適合することができる。 【0020】おむつ1には、1つのタック部5、または、2つを超過するタック部5が形成されていてもよく、後胴周り域22の他に、前胴周り域20にもタック部5を形成することができる。タック部5における固着域5aの横方向の寸法は、子供用や大人用等のおむつ1のサイズに合わせて最適な寸法を決定することができる。 【0021】図4,5は、後胴周り域22の側から示す図1とは異なる態様のおむつ1の斜視図と、図4のB−B線断面図とである。おむつ1は、表面シート2と裏面シート3との間にコア4が介在し、前後胴周り域20,22と、股下域21と、両側縁1aと、前後端縁1b,1cとを有し、おむつ1の後胴周り域22における防漏シート7の間に縦方向へ延びる2本のタック部5が形成されている点において図1のそれと同一である。 【0022】タック部5それぞれは、おむつ1の横方向内方へ向かって倒伏され、タック部5における裏面シート3の外面とタック部5に隣接する裏面シート3の外面とが互いに重なり合い、裏面シート3の重なり合う部分が、後胴周り域22の後端縁1c近傍において接着剤18を介して固着されている。タック部5がおむつ1の横方向内方へ向かって倒れているので、固着部位5aと仮想折曲案内部6上に延びる折山とがおむつ1の外側に突出することがなく、突出する固着部位5aと折山とが着用者の肌に当たることによる不快感がない。 【0023】表面シート2には、不織布や開孔プラスチックフィルム等の透液性のシート、好ましくは透液性であって親水性のシートが使用される。裏面シート3と防漏シート7とには、疎水性不織布、不透液性のプラスチックフィルムまたは疎水性不織布とプラスチックフィルムとのラミネートシート、好ましくは通気不透液性のシートが使用される。 【0024】不織布としては、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド等の不織布を使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンまたはポリエステルの複合繊維等を使用することができる。 【0025】コア4は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。コア4の接合、弾性部材8,9,12の取り付け、シート2,3,7どうしの固着には、ホットメルト接着剤等の接着剤や粘着剤の他に、熱溶着の技術を利用することができる。 【0026】この発明は、開放型のおむつ1の他に、おむつの前後胴周り域20,22における両側縁1a近傍が合掌状に重なり合い、容易に剥離することがないように一体化されて胴周り開口部と、左右一対の脚周り開口部とが形成されたパンツ型のおむつでも実施することができる。また、内面の側に不織布が位置し、外面の側にプラスチックフィルムが位置してそれら不織布とプラスチックフィルムとが一体化されたおむつカバーでも実施することができる。 【0027】 【発明の効果】本発明に係る着用物品によれば、タック部を前胴周り域と後胴周り域との少なくとも一方に形成することで、着用物品の前後胴周り域における前後端縁近傍を除く部位が、着用者の非肌当接側へ凹む立体的な形状を呈し、前後端縁近傍を除く部位が、下腹部や臀部の出っ張った形状に適合することができる。前後胴周り域における前後端縁近傍の横方向の寸法が前後端縁近傍を除く部位よりも短くなるので、前後端縁近傍が着用者の胴周りにおいてだぶ付くことはなく、着用物品の前後端縁近傍が着用者の胴周りに適合することができる。着用物品が着用者の体型に適合することで、排泄物が前後端縁から漏れてしまうことを防ぐことができる。排泄物の前後端縁からの漏れを防ぐため、着用時に着用者の胴周りを強く締め付ける必要はないので、着用時の不快感がない。 【0028】タック部それぞれが着用物品の横方向へ向かって倒伏され、互いに重なり合うタック部の外面とタック部に隣接する着用物品の外面とが前後端縁近傍において固着されたものは、タック部が着用物品の外側に突出することがなく、突出するタック部が着用者の腕や手に当たることによる不快感がない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115108 【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月16日(1999.11.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066267 【弁理士】 【氏名又は名称】白浜 吉治 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−137280(P2001−137280A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−325759 |
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