| 【発明の名称】 |
発熱材製造装置及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】斎藤 力
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構成で且つ低コストでシール部分への金属粉体の付着を無くして確実にシールを行うことにより、シール不良の発生を防止することのできる発熱材製造装置及びその製造方法を提供するにある。
【解決手段】ホッパPのシャッタ部P1が開くことによって所定量の金属粉体1がシュートSを介して2枚のシート材2a,2b間に供給される。シャッタ部P1が制御部12による制御によって閉じると、このタイミングに応じてシュートSの下部の開口に設けられた吸着手段(電磁石)S1が前記制御部12によってオンし、シュートS内に残留する金属粉体1を吸着する。よって、2枚のシート材2a,2bのヒートシール部分には金属粉体が付着せず、確実にヒートシールを行うことができるので、ヒートシール不良を防止することが可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 酸素の存在下で発熱する鉄粉等を含む金属粉体を収容し、下部に設けられた開閉駆動可能なシャッタ手段を介して所定量の前記金属粉体を供給する第1の供給手段と、前記第1の供給手段から前記金属粉体が供給され、供給された金属粉体を目的方向に案内しながら排出する第2の供給手段と、少なくとも一方が酸素透過性の有する2枚のシート材を供給するシート材供給手段と、前記第2の供給手段からの金属粉体を、前記シート材供給手段を介して供給された2枚のシート材間に収納し、その周端部をシールして発熱体を形成するシール手段と、前記シール手段により形成された発熱体を非通気性を有する包装材にて酸素透過性を遮断して発熱材とする包装手段とを具備した発熱材製造装置において、前記第1の供給手段のシャッタ手段近傍、又は前記第2の供給手段の排出開口近傍に、内部に存在する金属粉体を吸着する吸着手段を設け、該吸着手段を前記シャッタ手段の開閉駆動タイミングに応じて駆動制御するよう構成したことを特徴とする発熱材製造装置。 【請求項2】 酸素の存在下で発熱する鉄粉等を含む金属粉体を所定量供給する第1の供給手段と、前記第1の供給手段から前記金属粉体が供給され、供給された金属粉体を目的方向に案内しながら排出する第2の供給手段と、少なくとも一方が酸素透過性の有する2枚のシート材を供給するシート材供給手段と、前記第2の供給手段からの該金属粉体を、前記シート材供給手段を介して供給された2枚のシート材間に収納し、その周端部をシールして発熱体を形成するシール手段と、前記シール手段により形成された発熱体を非通気性を有する包装材にて酸素透過性を遮断して発熱材とする包装手段とを具備した発熱材製造装置であって、前記第2の供給手段の排出開口近傍に、内部に存在する金属粉体を吸着する吸着手段を設け、該吸着手段を前記金属粉体の所定量供給タイミングに応じて駆動制御するよう構成したことを特徴とする発熱材製造装置。 【請求項3】 前記吸着手段は、前記シャッタ部が開いているときにはオフし、閉じるときにはオンするタイミングで駆動制御されることを特徴請求項1に記載の発熱材製造装置。 【請求項4】 前記吸着手段は、電磁石又は集塵装置を用いて構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の発熱材製造装置。 【請求項5】 酸素の存在下で発熱する鉄粉を含む金属粉体を収容し、下部に設けられた開閉駆動可能なシャッタ手段を介して所定量の前記金属粉体を供給する第1の供給手順と、前記第1の供給手順から前記金属粉体が供給され、供給された金属粉体を目的方向に案内しながら排出する第2の供給手順と、少なくとも一方が酸素透過性の有する2枚のシート材を供給するシート材供給手順と、前記第2の供給手順からの金属粉体を、前記シート材供給手順を介して供給された2枚のシート材間に収納し、その周端部をシールして発熱体を形成するシール手順と、前記シール手順により形成された発熱体を非通気性を有する包装材にて酸素透過性を遮断して発熱材とする包装手順とを具備した発熱材製造方法において、前記第1の供給手順におけるシャッタ手段近傍、又は前記第2の供給手順における排出開口近傍に、内部に存在する金属粉体を吸着する吸着手段を設け、該吸着手段を前記シャッタ手段の開閉駆動タイミングに応じて駆動制御するようにしてシール部分への金属粉体の排出を防止する吸着手順を設けたことを特徴とする発熱材の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、発熱材等を製造する発熱材製造装置及びその製造方法に関し、特に発熱組成物としての金属粉体を表裏2枚のシート材で挟持し且つシールする際に残存する金属粉体により生じるシール不良を防止することのできる発熱材製造装置及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、発熱剤として鉄粉等の金属粉末が酸化する際に発生する熱を利用した発熱材や金属粉末が酸化する際の酸素吸収作用を利用した脱酸素材等を製造するには、当該金属粉体と酸化促進剤を混合した粉体を、酸素の通気度を調整した袋体に収納して提供されていた。 【0003】このような発熱材等を製造する製造装置及び製造方法においては、通常、袋体を形成するのに必要な表裏面2枚のシート材を供給する手順と、該2枚のシート材に計量された金属粉体を挟持させるための手順と、この金属粉体を挟持したままの状態でこれら2枚のシート材をヒートシールし袋体としての金属粉体収納体を得る手順等を具備し、これらの手順を介して発熱材等の磁性粉体が製造されることが一般的である。 【0004】このような製造装置及び製造方法の一例としては、特開平3−218748号公報に記載の発明によって提案されているものがある。この提案による製造方法では、上記と同様の手順で実施されており、先ず連続的な供給される非通気性を有する一方のシート材と通気性を有する他方のシート材を合わせてその中に、ホッパから供給される金属粉、塩化物、水、保水材等の発熱組成物を収納して両シート材の周端部をヒートシール等して袋体である発熱袋を構成し、各発熱袋間をカットする。次いで、この発熱袋の非通気性シート材側に非転着性粘着材等の粘着材を塗布し、この発熱袋の両側から非通気性を有するフィルム等を連続供給してこれらのフィルムにて各発熱袋を密封状態で包装し、各発熱材間でカットすることにより、発熱材を製造している。 【0005】ところが、このような従来の製造装置及び製造方法では、ホッパから供給される金属粉体を2つシート材の合わせた中に収納し両シート材の周端部をヒートシールする場合に、例えばホッパの下部に有する開閉可能やシャッタ部によって前記金属粉体を所定量供給したとしても、このホッパのシャッタ部近傍、またはホッパーの下部に配置された金属粉体の供給を案内するシュート部の下端部近傍に前記金属粉体が残ることもあり、この残った金属粉体が2つのシート材の周端部に付着した際には、その周端部分を確実にヒートシールすることができず、その結果ヒートシール不良を発生してしまうという問題点があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の発熱材製造装置及び製造方法では、ホッパから供給される金属粉体を2つシート材の合わせた中に収納し両シート材の周端部をシールする場合に、例えばホッパの下部に有する開閉可能なシャッタ部によって前記金属粉体を所定量供給したとしても、このホッパのシャッタ部近傍、またはホッパーの下部に配置された金属粉体の供給を案内するシュート部の下端部近傍に前記金属粉体が残ることもあり、この残った金属粉体が2つのシート材の周端部に付着した際には、その周端部分を確実にシールすることができず、その結果シール不良を発生してしまうという問題点があった。 【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で且つ低コストでシール部分への金属粉体の付着を無くして確実にシールを行うことにより、シール不良の発生を防止することのできる発熱材製造装置及びその製造方法の提供を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の発熱材製造装置は、酸素の存在下で熱する鉄粉等を含む金属粉体を収容し、下部に設けられた開閉駆動可能なシャッタ手段を介して所定量の前記金属粉体を供給する第1の供給手段と、前記第1の供給手段から前記金属粉体が供給され、供給された金属粉体を目的方向に案内しながら排出する第2の供給手段と、少なくとも一方が酸素透過性の有する2枚のシート材を供給するシート材供給手段と、前記第2の供給手段からの金属粉体を、前記シート材供給手段を介して供給された2枚のシート材間に収納し、その周端部をシールして発熱体を形成するシール手段と、前記シール手段により形成された発熱体を非通気性を有する包装材にて酸素透過性を遮断して発熱材とする包装手段とを具備した発熱材製造装置において、前記第1の供給手段のシャッタ手段近傍、又は前記第2の供給手段の排出開口近傍に、内部に存在する金属粉体を吸着する吸着手段を設け、該吸着手段を前記シャッタ手段の開閉駆動タイミングに応じて駆動制御するよう構成したことを特徴とするものである。 【0009】請求項2に記載の発明の発熱材製造装置は、酸素の存在下で発熱する鉄粉等を含む金属粉体を所定量供給する第1の供給手段と、前記第1の供給手段から前記金属粉体が供給され、供給された金属粉体を目的方向に案内しながら排出する第2の供給手段と、少なくとも一方が酸素透過性の有する2枚のシート材を供給するシート材供給手段と、前記第2の供給手段からの該金属粉体を、前記シート材供給手段を介して供給された2枚のシート材間に収納し、その周端部をシールして発熱体を形成するシール手段と、前記シール手段により形成された発熱体を非通気性を有する包装材にて酸素透過性を遮断して発熱材とする包装手段とを具備した発熱材製造装置であって、前記第2の供給手段の排出開口近傍に、内部に存在する金属粉体を吸着する吸着手段を設け、該吸着手段を前記金属粉体の所定量供給タイミングに応じて駆動制御するよう構成したことを特徴とするものである。 【0010】請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、前記第1の供給手段のシャッタ手段近傍、又は前記第2の供給手段の排出開口近傍に、内部に存在する金属粉体を吸着する吸着手段を設け、該吸着手段を前記シャッタ手段の開閉駆動タイミング又は前記金属粉体の所定量供給タイミングに応じて駆動制御するよう構成したことにより、前記シール手段によって2枚のシート材の周端部をシールする場合に、前記吸着手段によって前記第1の供給手段又は前記第2の供給手段内部に存在する余分な残余の金属粉体を吸着することができるので、前記シールする周端部への金属粉体の付着を防止して確実にシールを行うことができる。よって、簡単で且つ低コストでシール不良の発生を防止することが可能となる。 【0011】請求項3に記載の発明の発熱材製造装置は、請求項1に記載の発熱材製造装置において、前記吸着手段は、前記シャッタ部が開いているときにはオフし、閉じるときにはオンするタイミングで駆動制御されることを特徴とするものである。 【0012】請求項4に記載の発明の発熱材製造装置は、請求項1乃至請求項3のいずれす1つに記載の発熱材製造装置において、前記吸着手段は、電磁石又は集塵装置を用いて構成されたことを特徴とするものである。 【0013】請求項3及び請求項4の発明によれば、前記請求項発明と同様に動作する。つまり、吸着手段は、前記シャッタ部が開いているときにはオフし、閉じるときにはオンするタイミングで駆動制御されることにより、前記シール手段によって2枚のシート材の周端部をシールする際の周端部への金属粉体の付着を防止して確実にシールを行うことができる。なお、実際にはこの吸着手段としては、電磁石又は集塵装置を用いて構成される。 【0014】請求項5に記載の発明の発熱材の製造方法は、酸素の存在下で発熱する鉄粉等を含む金属粉体を収容し、下部に設けられた開閉駆動可能なシャッタ手段を介して所定量の前記金属粉体を供給する第1の供給手順と、前記第1の供給手順から前記金属粉体が供給され、供給された金属粉体を目的方向に案内しながら排出する第2の供給手順と、少なくとも一方が酸素透過性の有する2枚のシート材を供給するシート材供給手順と、前記第2の供給手順からの金属粉体を、前記シート材供給手順を介して供給された2枚のシート材間に収納し、その周端部をシールして発熱体を形成するシール手順と、前記シール手順により形成された発熱体を非通気性を有する包装材にて酸素透過性を遮断して発熱材とする包装手段とを具備した発熱材製造方法において、前記第1の供給手順におけるシャッタ手段近傍、又は前記第2の供給手順における排出開口近傍に、内部に存在する金属粉体を吸着する吸着手段を設け、該吸着手段を前記シャッタ手段の開閉駆動タイミングに応じて駆動制御するようにしてシール部分への金属粉体の排出を防止する吸着手順を設けたことを特徴とするものである。 【0015】請求項5の発明によれば、請求項1及び請求項2の発明の発熱材製造装置と同様に作用して、シール不良のない良好な発熱材を低コストで製造することができる。 【0016】尚、請求項1乃至請求項5記載の発明においては、前記金属粉体としては、空気(酸素)の存在下で発熱する発熱組成物であり、該発熱組成物は、各種の発熱材組成物の使用も可能である。発熱組成物としては、例えば、鉄粉等の金属粉末、塩化ナトリウム等の電解質、水、活性炭、木粉等を成分とする組成物等がある。 【0017】本発明に使用されるシート材としては、例えばポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム等の各種プラスチックフィルムや、不織布等が単独で又は積層して使用される。発熱材に粘着層を設けて、人体または下着等に貼着して使用できるようにすることが好ましい。特に粘着材層を形成してなる非通気性シート材においては、前記プラスチックフィルムの外面に不織布を用いたものを用いて粘着材層との接着性を良好なものとすることが望ましい。また、他面の通気性シート材としては、前記のようなシート材に通気孔を穿孔したものが用いられ、これは予め通気孔を設けたプラスチックフィルムに不織布を積層したり、又は不織布等にプラスチックフィルムを積層した積層シートに微細孔を穿孔したものがある。 【0018】本発明に用いられる酸素透過性を遮断するための非通気性の有する包装材としては、例えばポリビニルアルコール、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、エチレン、ビニルアルコール共重合樹脂、セロハン、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデンをコートしたポリプロピレン等のポリオレフィン等を単独で、又は積層したものが使用される。形態としては、袋状に形成し発熱体を収納し密封包装するのが好ましいが、少なくとも通気性を有する部分を被覆し酸素透過性を遮断することができれば良い。 【0019】本発明においては、前記吸着手段の駆動タイミングを、必要に応じて設定変更することも可能である。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。 【0021】図1乃至図4は本発明に係る発熱材製造装置及びその製造方法の第1の実施の形態を示し、図1は該発熱材製造装置の概略構成を示す構成図、図2は該装置の特徴となる部分の構成を示す構成図、図3は該装置を回路的に示したブロック図、図4は該装置による製造方法を説明するためのタイミングチャートである。 【0022】本発明の発熱材製造装置は、金属粉体1を、袋体(発熱袋ともいう)2を形成するのに必要な表裏面2枚のシート材である2つのシート材2a,2bに供給する供給手段としてのホッパP,シュートSと、該2枚のシート材2a,2bがそれぞれ巻回され、これら2枚のシート材2a,2b間に前記金属粉体1を取り込むためのシート材ロール2A,2Bと、該2枚のシート材2a,2b間に計量された金属粉体1を挟持するための第1の融着手段としてのヒートシール部h1と、該ヒートシール部h1によってヒートシールされた各発熱袋2間をカットする第1の切断手段としてのカット部C1と、カットされた発熱袋2の一方の面に粘着材4を塗布する手段としての押し圧ロールrと、片面に粘着材4が塗布された発熱袋2を包装する非通気性フィルム3a,3bが巻回されたフィルムローラ3A,3Bと、これらの非通気性フィルム3a,3bに片面に粘着材4が塗布された発熱袋2を挟持して包装するための第2の融着手段であるヒートシール部h2と、該ヒートシール部h2によってヒートシールされた各発熱袋包装体間をカットする第2の切断手段としてのカット部C2とを含んで構成されている。なお、金属粉体を挟持する手段として、ヒートシールを使用したが、少なくとも周端部に接着剤を塗布等して設けシールしても良い。 【0023】前記ホッパPは、前記金属粉体1を収容するとともに下部より所定量の金属粉体1を排出可能な開口を有する容器であって、この下部の開口には所定量の金属粉体1を排出するためのシャッタ部P1を備えている。このシャッタ部P1は、シャッタ駆動部(図3参照)によってホッパPの下部の開口を開閉するもので、該シャッタ駆動部による駆動が制御されることにより、ホッパP内に収容された金属粉体1を所定量排出させることが可能である。 【0024】なお、金属粉体1は、発熱組成物であり、空気(酸素)の存在下で発熱する各種の化学発熱組成物が使用可能である。これは、金属粉、水、保水材、及び酸化促進材等からなり、包装袋3を開封することで空気(酸素)と接触するだけで簡単に発熱するものである。このような発熱組成物としては、例えば、鉄粉等の金属粉末、塩化ナトリウム等の電解質、水、活性炭、木粉等を成分とする組成物等からなる。 【0025】ホッパPのシャッタ部P1によって排出された金属粉体1は、該ホッパPの下方に配置されたシュートSに供給される。このシュートSは、上部に外径の大きな開口が形成され、この開口より下方については外径が下方につれて小さくなるように形成されたもので、下端部には最も外径の小さな開口が設けられている。つまり、シュートSは、ホッパPから排出された金属粉体1を外径の大きな開口を介してその内周面で受け止め、受け止めた金属粉体1を下端部に配置された開口を介して、2つのシート材2a,2b間に効果的に供給し案内するための役割を備えている。 【0026】前記シートSの下端に配置されるシート材ローラ2A,2Bは、水平方向に対向配置され、また、それぞれ巻回された2つのシート材2a,2bがヒートシール部h1近傍で重なるように配置されるようになっている。なお、これらのシート材ローラ2A,2Bに巻回されている2つシート材2a,2bは、一方が非通気性を有するもので、他方が通気性を有するものである。 【0027】これらのシート材ローラ2A,2Bから導き出されたシート材2a,2bの間には、前記シュートSからの排出された金属粉体1が供給される。このとき、該装置の制御手段によってこれら2枚のシート材2a,2bの移行速度が順次制御されることにより、これら2枚のシート材2a,2b間には収納する金属粉体1の量が均一となる。 【0028】第1の融着手段としてのヒートシール部h1は、金属粉体1をこれら2枚のシート材2a,2b間に収納し且つ挟持した状態のままでシート材2a,2bの周端部をヒートシールして発熱袋2を構成し、つまりこの後段では、ヒートシール部分毎に連設された複数の発熱袋2が構成される。 【0029】第1の切断手段としてのカット部C1は、前記ヒートシール部h1によって製造された各発熱袋2間のヒートシール部分をカットし、個々の発熱袋2を構成する。 【0030】押し圧ロールrは、前記カット部C1によってカットされた個々の発熱袋2の例えば非通気性の上面に粘着材4を塗布するものであって、その外周部分の所定位置には、発熱袋2の上面の形状に形成された少なくとも2つの凹部と、この凹部に粘着材4を流し込むための充填手段が設けられている。つまり、この押し圧ロールrの凹部とこの充填手段によって、ライン上を移動するそれぞれの発熱袋2の上面に粘着材4が塗布されるようになっており、粘着材4が塗布された発熱袋2は、その後、図示はしないが該粘着材4を被覆する剥離紙貼付手段によって粘着材4が剥離紙(図示せず)にて被覆された後に、順次包装手段へと供給される。 【0031】包装手段としてのフィルムローラ3A,3Bは、包装用である非通気性フィルム3a,3bが巻回されたもので、移動する発熱袋2の進行方向に対して上下に対向配置される。これらのフィルムローラ3A,3Bから引き出された非通気性フィルム3a,3b間には、前記押し圧ロールrによって発熱袋2が供給され、これら2枚のフィルム3a,3b間に該発熱袋2を収容する。 【0032】前記フィルムローラ3A.3Bの後段には、第2の融着手段としてのヒートシール部h2が配置されており、前記第1の融着手段と同様に発熱袋2を2枚の非通気性フィルム3a,3b間に収納し且つ挟持した状態のままで非通気性フィルム3a,3bの周端部をヒートシールして発熱袋2を包装袋3内部に密封状態に包装し、その後、後段に配置された第2の切断手段としてのカット部C2によって各発熱材間でカットされる。 【0033】こうして上記構成による製造装置によって、発熱材等の収納体が製造されるようになっている。 【0034】ところで、本実施の形態の発熱材製造装置では、従来の問題点に鑑み、簡単な構成で且つ低コストで、シール不良の発生を防止するための改良がなされている。 【0035】具体的には図1に示すように、本実施の形態の発熱材製造装置では、金属粉体1の供給手段としての前記シュートSの下端部の開口近傍の外周部分には、吸着手段S1が設けられている。この吸着手段S1は、図2に示すように例えば電磁石で構成されたものであって、図3に示す吸着手段駆動部11による駆動制御によって駆動すると、シュートSの下端部の開口近傍の内周面及びその周辺部分に付着した金属粉体等を吸着する吸着作用を備えている。 【0036】なお、本例では、吸着手段S1として電磁石を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば電磁石の他にシュートSの内周面に付着した金属粉体1を集塵する集塵装置や金属粉体1を吸引する吸引式装置等を適用することも可能である。 【0037】また、この電磁石S1は、前記ホッパPのシャッタ部P1と連動して駆動制御なされるようになっており、つまりシャッタ部P1の開閉タイミングに応じてオン/オフが制御される。この電磁石S1を含む本発明の特徴となる部分の構成を図3を参照しながらさらに詳細に説明する。 【0038】吸着手段としての電磁石S1を含む該装置の主要部分の構成を回路的に説明すると、図3のブロック図に示すようにホッパPのシャッタ部P1は、シャッタ駆動部10によってシャッタ部P1の開閉駆動が制御され、該シャッタ駆動部10は、該装置全体の駆動を制御が可能な制御部12によって、その駆動するタイミングが制御されるようになっている。 【0039】制御部12には、1セットの発熱袋2に収納する金属粉体の量、あるいは1セットの発熱袋2に所定量の金属粉体1を収納させるのに必要なシャッタ部P1の開閉時間等の情報等を記憶した記憶部12aが設けられている。 【0040】制御部12は、金属粉体1の2枚のシート材2a,2bへの供給時、前記記憶部12に記憶された情報に基づき、シャッタ駆動部10を制御することにより、ホッパPのシャッタ部P1はこれに応じて適宜所定量の金属粉体1を排出するように開閉させる。 【0041】一方、上述の吸着手段としての電磁石S1は、吸着手段駆動部11によってその駆動が制御され、該吸着駆動手段11は、前記制御部によってその駆動タイミングが制御されるようになっている。 【0042】例えば、制御部12は、図4に示すようにシャッタ部P1がオンしている期間t1からオフする期間t2になったとき、これを認識するとともに、この期間t2になったときに前記電磁石S1を駆動するように吸着手段駆動部11を制御する。その後、制御部12は、期間t3になると、シャッタ部P1をオンするよにうシャッタ駆動部を制御すると同時に、吸着手段駆動部11を制御して電磁石S1をオフさせる。以降、同様に制御部12は、シャッタ部P1の駆動するタイミングに応じて電磁石31の駆動タイミングを制御する。 【0043】なお、電磁石S1の駆動タイミングは、これに限定されるものもではなく、効果的にシュートSの内周面に残留する金属粉体1が吸着し、2枚のシート材2a,2bのヒートシール部分に付着しないようなタイミングで駆動制御すれば良い。 【0044】したがって、上記構成によれば、ホッパPから供給される金属粉体1を2つシート材2a,2bの合わせた中に収納し両シート材の周端部をヒートシールする場合に、ホッパPから供給される金属粉体1がシュートSの内周面に残留したとしても、前記吸着手段としての電磁石S1が自動的にオンすることによって、付着した金属粉体1を吸着することができるので、2枚のシート材2a,2bのヒートシール部分への金属粉体1の付着を無くし、ヒートシール不良を確実に防止することができる。 【0045】次に、図1の発熱材製造装置による発熱材の製造方法について図1乃至図4を参照しながら詳細に説明する。いま、図1の発熱材製造装置を起動させて、発熱材を製造するものとする。 【0046】まず、金属粉体1を収容しているホッパPのシャッタ部P1を、図3に示すシャッタ駆動部10による駆動制御によって開くことにより、所定量の金属粉体1を排出し、下方に配置されたシュートSに供給する。 【0047】すると、シュートSによって、ホッパPから排出された金属粉体体1を外径の大きな開口を介してその内周面で受け止め、受け止めた金属粉体1を下端部に配置された開口を介して、連続して供給される非通気性を有するシート材2aと通気性を有するシート材2bとの中に案内するように供給する。 【0048】すると、これら2つのシート材2a,2bの移行により金属粉体1がこれら2枚のシート材2a,2bに挟持されるとともにその内部に収納され、その後、ヒートシール部h1によって両シート材2a,2bの周端部がヒートシールされることにより、発熱袋2を構成し、その後、カット部C1によって各発熱袋2間のヒートシール部分をカットし、個々の発熱袋2を構成する。 【0049】この場合、前記ホッパPからの金属粉体1の供給は、1セットの発熱袋2毎に所定量及び所定時間で順次行われている。つまり、ホッパPのシャッタ部P1は、制御部12の制御によって、予め記憶部12aに記憶された1セットの発熱袋2に収納する金属粉体の量や1セットの発熱袋2に所定量の金属粉体1を収納させるのに必要なシャッタ部P1の開閉時間等の情報等に基づき、その開閉が制御され、所定量の金属粉体1の2枚のシート材2a,2bへの供給が行われる。 【0050】このとき、制御部12は、図4に示すようにシャッタP1をオフさせて1セットの金属粉体1の供給を完了すると同時に、該シャッタP1がオフする期間t2にて、シュートSに取り付けられた吸着手段としての電磁石S1を駆動するように吸着手段駆動部11を制御する。すると、電磁石S1が駆動することにより、シュートS内に金属粉体1が残留していた場合には、これが電磁石S1によって吸着されるので、2枚のシート材2a,2b側に落下することはなく、つまり、2枚のシート材2a,2bのヒートシール部分への金属粉体1の付着を防止できる。その後、制御部12は、次のセットの発熱袋2に対して金属粉体1を供給するために、期間t3にてシャッタ部P1をオンするようにシャッタ駆動部を制御すると同時に、吸着手段駆動部11を制御して電磁石S1をオフさせる。以降、同様に制御部12は、シャッタ部P1の駆動するタイミングに応じて電磁石31の駆動タイミングを制御する。 【0051】したがって、ヒートシール部h1によって金属粉体1を2枚のシート材2a,2bによって挟持し且つ収納した状態でこれらの周端部をヒートシールするときには、前記電磁石S1によって余分な金属粉体1が吸着されているので、ヒートシール部分への金属粉体1の付着もなく、よって確実にヒートシールを行うことができる。 【0052】その後、確実にヒートシールされることによって形成され、該ヒートシール部分毎に連設してなる複数の発熱袋2は、第1の切断手段としてのカット部C1によって、各発熱袋2間のヒートシール部分がカットされ、その後、押し圧ロールtの凹部、充填手段によって、個々の発熱袋2に粘着材4が塗布された後、図示はしないが剥離紙貼付手段によって粘着材4が剥離紙(図示せず)にて被覆される。 【0053】そして、発熱袋2は、フィルムローラ3A,3Bから引き出された非通気性フィルム3a,3b間に供給されることにより、これら2枚のフィルム3a,3b間に該発熱袋2が収容され、その後、ヒートシール部h2によって、該発熱袋2を2枚の非通気性フィルム3a,3b間に収納し且つ挟持した状態のままで非通気性フィルム3a,3bの周端部をヒートシールして発熱袋2を包装袋3内部に密封状態に包装し、後段に配置されたカット部C2によって各発熱材間でカットされる。 【0054】こうして発熱材の製造工程を完了する。 【0055】したがって、本実施の形態によれば、ホッパPから供給される金属粉体1を2つシート材2a,2bの合わせた中に収納し両シート材の周端部をヒートシールする場合に、ホッパPから供給される金属粉体1がシュートSの内周面に残留したとしても、前記吸着手段としての電磁石S1が自動的にオンすることによって、付着した金属粉体1を吸着することができるので、2枚のシート材2a,2bのヒートシール部分への金属粉体1の付着を無くし、ヒートシール不良を確実に防止することができる。また、本実施の形態の発熱材製造装置及び製造方法では、従来の製造ラインに大きな改良を施さなくても吸着手段S1を含む手段を付加するだけで、金属粉体1の噛み込みを防止できる効果を十二分に得られるので、製造システム全体の低コスト化にも大きく寄与する。 【0056】図5は本発明に係る発熱材製造装置及びその製造方法の第2の実施の形態を示し、改良を施した部分の構成を示す構成図である。なお、図5は前記第1の実施の形態の装置(図1参照)と同様な構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。また、図5は改良が施された構成部分のみを示すものであり、第1の切断手段以降の構成、工程については前記第1の実施の形態と同様である。 【0057】本実施の形態では、前記第1の実施の形態にて用いた吸着手段としての電磁石S1を、シュートS側に設けたのではなく、ホッパPのシャッタP1近傍の外周部分に設けて構成したことが前記第1の実施の形態とは異なる点である。 【0058】図5に示すように、前記第1の実施の形態と同様のタイミングで駆動が制御される吸着手段としての電磁石S1は、ホッパPのシャッタ部P1近傍の外周部分、つまりホッパPの下部の開口付近の外周部分に取り付けられている。 【0059】一方、シュートSは、前記第1の実施の形態におけるシュートSのように電磁石S1が設けられていないので、通常に作用し、つまり、ホッパPから供給される金属粉体1を上部の開口を介してその内周面で受け止め、下部の先細の開口より、2枚のシート材2a,2bの間に確実に供給するように案内する。 【0060】その他の構成については、前記第1の実施の形態の製造装置と同様である。 【0061】本実施の形態においては、前記ホッパPに取り付けられた電磁石S1は、前記第1の実施の形態と同様に制御部12による吸着手段駆動部11の駆動制御によって、その駆動が制御される。なお、この電磁石S1の駆動タイミングは、前記実施の形態と同様の図4に示すタイミングで駆動される。 【0062】こうして、ホッパPのシャッタ部P1がオフすると同時に電磁石S1がオンすることになるので、ホッパPのシャッタ部P1近傍において、該電磁石S1によって金属粉体1が吸着され、シュートSに余分な金属粉体1を排出することもない。 【0063】つまり、シュートSには、所定量以外の金属粉体1が供給されることもないので、2枚のシート材2a,2bのヒートシール部分への金属粉体1の付着を無くし、確実にヒートシールすることができる。 【0064】したがって、本実施の形態によれば、吸着手段としての電磁石S1をホッパPのシャッタ部近傍の外周部分に設けた場合でも、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることが可能となる。 【0065】図6は本発明に係る発熱材製造装置及びその製造方法の第3の実施の形態を示し、改良を施した部分の構成を示す構成図である。なお、図6は前記第2の実施の形態の装置(図5参照)と同様な構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。また、図6は改良が施された構成部分のみを示すものであり、第1の切断手段以降の構成、工程については前記第1の実施の形態と同様である。 【0066】本実施の形態では、前記第2の実施の形態の製造装置の他に、シュートSの下部の開口にシャッタ部S2を設けて構成したことが前記第2の実施の形態とは異なる点である。 【0067】図6に示すように、製造装置全体の構成としては、前記第2の実施の形態における装置と略同様であるが、本実施の形態の製造装置においては、シュートSに取り付けられたシャッタ部S2によって、さらに2枚のシート材2a.2bのヒートシール部分への金属粉体1の付着を防止するようにしている。 【0068】このシュートSに取り付けられたシャッタ部S2は、図示しないシャッタ駆動部によってシュートSの下部の開口を開閉するもので、該シャッタ駆動部による駆動が制御されて閉じることにより、シュートS内に金属粉体1が残留した場合でも、このシャッタ部S2によって2枚のシート材2a,2bへの不要な排出を遮断することができる。 【0069】また、このシャッタ部S2は、専用のシャッタ部駆動部が設けられ、該シャッタ駆動部が制御部12によってその駆動が制御されるようになっている。この場合、制御部12によるシャッタ部S2の駆動タイミングは、ホッパPのシャッタ部P1と同期するように駆動させてもよく、あるいはホッパPのシャッタ部P1より少し遅れたタイミングで駆動させるようにしても良い。つまり、これは、所定量の金属粉体1がシュートS内部で残量しないで正確に2つのシート材2a,2b間に供給するためである。 【0070】その他の構成については、前記第2の実施の形態の製造装置と同様である。 【0071】本実施の形態においては、前記シュートSに取り付けられたシャッタ部S2は、制御部12によるシャッタ駆動部(図示せず)の駆動制御によって、ホッパPのシャッタ部P1と同期するようにその駆動が制御される。なお、このシャッタ部S2の駆動タイミングは、ホッパPのシャッタ部P1と同様の図4に示すタイミングで駆動されることになる。 【0072】こうして、ホッパPのシャッタ部P1がオフすると同時にシュートSのシャッタ部S2もオフして閉じることになるので、シュートS内に金属粉体1が残留した場合でも、このシャッタ部S2によって2枚のシート材2a,2bへの不要な排出を遮断することができ、前記実施の形態と同様にヒートシールを確実に行うことが可能となる。 【0073】したがって、本実施の形態によれば、前記第2の実施の形態よりも、さらに2枚のシート材2a,2b間のヒートシール部分への金属粉体1の付着を防止することが可能となり、ヒートシール精度を向上させることができるという効果を得る。なお、本発明は、前記第1乃至第3の実施の形態に限定されるもものではなく、また、これら実施の形態の組み合わせや応用も本発明に含まれるものである。 【0074】また、本発明に係る各実施の形態においては、金属粉体を収納して構成される発熱材を製造する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば金属粉末が酸化する際の酸素吸収作用を利用した脱酸素材等を製造する場合にも適応可能である。 【0075】また、本発明に係る各実施の形態においては、前記粘着材を塗布する手段として、押し圧ロールを用いて第1の切断手段によるカット手順後に塗布するように説明したが、これに限定されるものではなく、他の手段によって粘着材の塗布作業を行うとともに、この塗布作業の順序を変えるように構成しても良い。塗布作業の順序を変えた一例としては、例えば、予め粘着材を一方のシート材に塗布するように塗布手段を設け、その後に粘着材に剥離紙で被覆する剥離紙貼付手段を設けた場合が考えられる。【0076】 【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、簡単な構成で且つ低コストでシール部分への金属粉体の付着を無くして確実にシールを行うことにより、シール不良の発生を防止することのできる発熱材製造装置及びその製造方法を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000153719 【氏名又は名称】株式会社白元
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| 【出願日】 |
平成11年11月11日(1999.11.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開2001−137276(P2001−137276A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月22日(2001.5.22) |
| 【出願番号】 |
特願平11−321381 |
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