| 【発明の名称】 |
パンツ型使い捨て紙おむつ |
| 【発明者】 |
【氏名】斎賀 英記
【氏名】家守 啓
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| 【要約】 |
【課題】股間部における吸収体のゴワ付きを無くすとともに、股間部からの横漏れを確実に防止する。
【解決手段】吸収体13A、13Bを含む紙おむつ本体10と、この紙おむつ本体10の外面側に一体的に設けられる本体バックシート20とからなり、前記本体バックシート20は少なくとも一方の脚回りの前身頃F端から股間部を巡って他方の脚回りの前身頃F端に連続して配設された脚回り第1弾性伸縮部材28…と、一方の脚回りの後身頃B端から股間部を巡って他方の脚回りの後身頃B端に連続して配設された脚回り第2弾性伸縮部材29…とを有するパンツ型紙おむつにおいて、前記紙おむつ本体10は、前記脚回り第1弾性伸縮部材28、…および脚回り第2弾性伸縮部材29、…が吸収体配設部位を横断している股間領域Rにおいて前記本体バックシート20と非接着とされ、他の領域の全部または一部において接着剤によって接着され一体化されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】半剛性の吸収体を含む紙おむつ本体と、この紙おむつ本体の外面側に一体的に設けられる本体バックシートとからなり、前記本体バックシートは少なくとも一方の脚回りの前身頃端から股間部を巡って他方の脚回りの前身頃端に連続して配設された1または複数の脚回り第1弾性伸縮部材と、一方の脚回りの後身頃端から股間部を巡って他方の脚回りの後身頃端に連続して配設された1または複数の脚回り第2弾性伸縮部材とを有し、製品状態で前記本体バックシートの前身頃と後身頃とをその両側部において接合することによってパンツ型としたパンツ型使い捨て紙おむつであって、前記紙おむつ本体は、前記脚回り第1弾性伸縮部材および脚回り第2弾性伸縮部材が吸収体配設部位を横断している股間領域において前記本体バックシートと非接着とされ、他の領域の全部または一部において接着剤によって接着され一体化されていることを特徴とするパンツ型使い捨て紙おむつ。 【請求項2】前記股間領域における紙おむつ本体の非接着領域は、前記脚回り第1弾性伸縮部材および脚回り第2弾性伸縮部材が紙おむつの脚回りラインに沿って連続し、股間部において紙おむつの幅方向に向きを変えている変曲点を含む領域としてある請求項1記載のパンツ型使い捨て紙おむつ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、股間部において吸収体によるゴワ付き感を無くすとともに、股間部からの横漏れを確実に防止するようにしたパンツ型使い捨て紙おむつに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、おむつ離れを促進する、或いはその都度止着テープを用いての装着作業から大人を解放し、装着を簡便化するなどの目的のために、パンツ型使い捨て紙おむつがテープ型使い捨て紙おむつと共に市場に提供されている。 【0003】本出願人も先の特開平10−127687号公報、特開平11−128267号公報などにおいて、パンツ型使い捨て紙おむつを提案した。前者の特開平10−127687号公報において提案したパンツ型使い捨て紙おむつを例に採って説明すれば、このパンツ型使い捨て紙おむつは、図6に示されるように、透液性トップシート52と、ポリエチレン等からなる不透液性バックシート53と、これら両シート間に介在された吸収体54とからなる紙おむつ本体50の外面側に本体バックシート51を設けた構造のものである。 【0004】前記本体バックシート51は、表面バックシート55と裏面バックシート56との二層構造となっており、これら両シート間55,56には、紙おむつの腰部開口部を封止する腰回り弾性伸縮部材57…,58…が配設されるとともに、腹部および背部のそれぞれに対してずり落ちを防止するとともに、フィット性を確保するために腹側弾性伸縮部材59、…および背側弾性伸縮部材60,…、並びに脚回りを封止する脚回り第1弾性伸縮部材61,…と脚回り第2弾性伸縮部材62、…とが設けられている。この脚回り第1弾性伸縮部材61、…は、一方の脚回りの前身頃F端から股間部を巡って他方の脚回りの前身頃F端に連続して配設された1または複数の弾性伸縮部材であり、前記脚回り第2弾性伸縮部材62、…は、一方の脚回りの後身頃B端から股間部を巡って他方の脚回りの後身頃B端に連続して配設された1または複数の弾性伸縮部材である。紙おむつの股間部位では、前記第1弾性伸縮部材61、…と、第2弾性伸縮部材62、…とは、交差することなく接近しながら紙おむつの幅方向に沿って配設されている。 【0005】前記紙おむつ本体50は、外面側に不透液性バックシート53のほぼ全面がホットメルト接着剤によって本体バックシート51の表面バックシート55に接着固定されて一体化されている。前述の紙おむつは、略中央の折り畳みラインLにて前身頃Fと後身頃Bを重ね合わせ、その両側縁部を超音波溶接法等の溶着方法に接合することによってパンツ型に成形されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述したパンツ型使い捨て紙おむつの場合には、その股間部において、脚回り第1弾性伸縮部材61、…と第2弾性伸縮部材62、…とによる強い収縮力がそのまま吸収体54に作用するため、吸収体54に紙おむつ幅方向の縮こまりが生じて装着者が股間部に不快なゴワ付き感を感じるようになるとともに、吸収体54の縮こまりによって生じた幅方向の溝やシワから尿等が漏れ出すことがあるなどの問題があった。 【0007】また、前記吸収体54の縮こまり形状がそのまま紙おむつ外面にきっちりと現れるため、製品として外観が悪化するなどの問題もあった。 【0008】そこで本発明の主たる課題は、パンツ型使い捨て紙おむつにおいて、股間部における吸収体のゴワ付きを無くすとともに、股間部からの横漏れを確実に防止すること、さらには外観の向上を図ることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための本発明は、半剛性の吸収体を含む紙おむつ本体と、この紙おむつ本体の外面側に一体的に設けられる本体バックシートとからなり、前記本体バックシートは少なくとも一方の脚回りの前身頃端から股間部を巡って他方の脚回りの前身頃端に連続して配設された1または複数の脚回り第1弾性伸縮部材と、一方の脚回りの後身頃端から股間部を巡って他方の脚回りの後身頃端に連続して配設された1または複数の脚回り第2弾性伸縮部材とを有し、製品状態で前記本体バックシートの前身頃と後身頃とをその両側部において接合することによってパンツ型としたパンツ型使い捨て紙おむつであって、前記紙おむつ本体は、前記脚回り第1弾性伸縮部材および脚回り第2弾性伸縮部材が吸収体配設部位を横断している股間領域において前記本体バックシートと非接着とされ、他の領域の全部または一部において接着剤によって接着され一体化されていることを特徴とするものである。 【0010】この場合において、前記股間領域における紙おむつ本体の非接着領域は、前記脚回り第1弾性伸縮部材および脚回り第2弾性伸縮部材が紙おむつの脚回りラインに沿って連続し、股間部において紙おむつの幅方向に向きを変えている変曲点を含む領域とすることが望ましい。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。図1〜図5は本発明に係るパンツ型紙おむつの構造例を示したもので、図1は展開図、図2及び図3はそれぞれ図1のII−II線矢視図、III−III線矢視図である。なお、図面の所要箇所においては接着部位を×印で明示している。 【0012】同図に明示されるように、本パンツ型紙おむつは、不織布などからなる透液性トップシート11と、ポリエチレン等からなる不透液性バックシート12とにより、綿状パルプなどからなる吸収体本体13を含む構造の紙おむつ本体10の外面側に本体バックシート20が一体的に設けられた構造の紙おむつである。 【0013】前記吸収体本体13は、広い面積の砂時計状の上側吸収体13Aと、若干狭い面積の長方形状の下側吸収体13Bとを備え、これらがクレープ紙13C、13Dによって囲繞され、全体として変形が可能な半剛性の性質を有するもので、前記上側吸収体13Aおよび下側吸収体13Bの内部には粉状の高分子吸収ポリマーが含有されている。 【0014】この吸収体本体13の上面に対して、透液性トップシート11がほぼ全面においてホットメルト接着剤により固定され、吸収体本体13の下面に対して不透液性バックシート12が同じくホットメルト接着剤により固定され、紙おむつ本体10が構成されている。 【0015】前記紙おむつ本体10に対しては、その外面側に一体的に本体バックシート20が設けられている。この本体バックシート20は、内面用バックシート不織布22と外面用バックシート不織布21とをホットメルト接着剤によって貼り合わせたもので、周囲にフラップ部を形成するべく、前記紙おむつ本体10よりも外形が大きく、全体として擬似砂時計形状を成している。 【0016】この本体バックシート20を構成している内面用バックシート不織布22と外面用バックシート不織布21との間には、紙おむつを着用者にフィットさせるとともに、尿や便の漏れを防止するために各種機能の弾性伸縮部材が介在され、ホットメルト接着剤によって固定されている。 【0017】具体的には、図1に示される展開形状において、前身頃Fの開口部および後身頃Bの開口部において、たとえば帯ゴムなどからなる、図示例では各4本の腰回り弾性伸縮部材23…,24…がそれぞれ設けられている。 【0018】また、前身頃Fの腹部相当箇所において横方向に沿って、例えば糸ゴムからなる複数本の、図示の例では5本の腹部弾性伸縮部材25,25…が設けられるとともに、両端部が腹部相当箇所に位置し、中央部が股下側に膨出する形状の糸ゴムからなる複数本の、図示の例では6本の前身頃持ち上げ用弾性伸縮部材26,26…が設けられている。また、後身頃Bの前記腹部相当箇所に対応した臀部箇所には横方向に沿ってたとえば糸ゴムからなる複数本の、図示の例では6本の臀部弾性伸縮部材27,27…が設けられている。 【0019】一方、脚回り部位には、脚回りを封止する1本または複数本の、図示の例では3本の脚回り弾性伸縮部材が設けられている。これら脚回り弾性伸縮部材の配設態様としては、種々の形態が考えられるが、本発明が対象とする配設態様は股間部において前記脚回り弾性伸縮部材が吸収体を横断して配設されている配置態様である。具体的に図示される配置態様は、一方の脚回りの前身頃F端から股間部を巡って他方の脚回りの前身頃F端に連続して配設された1または複数の、図示例では3本の脚回り第1弾性伸縮部材28、28…と、一方の脚回りの後身頃B端から股間部を巡って他方の脚回りの後身頃B端に連続して配設された1または複数の、図示例では3本の脚回り第2弾性伸縮部材29,29…とから構成されている。 【0020】前記本体バックシート20と紙おむつ本体10とは、図4に示されるように、前記脚回り第1弾性伸縮部材28,28…および脚回り第2弾性伸縮部材29,29…が紙おむつ本体10を横断している股間領域Rにおいて、前記本体バックシート20と非接着とした状態で一体化、すなわち前記股間領域Rを除く他の領域(斜線領域S)の全部または一部においてホットメルト等の接着剤によって接着され一体化されている。脚回り弾性伸縮部材28…、29…が吸収体本体13を横断している股間部において、紙おむつ本体10と本体バックシート20とを非接着とすることにより、前記脚回り第1弾性伸縮部材28,28…および脚回り第2弾性伸縮部材29,29…による収縮力が直接的に紙おむつ本体10に導入されることがなくなり、吸収体本体13の幅方向の縮こまりが大幅に緩和されるようになる。これにより、着用者が股間部位にゴワ付きを感じる事が無くなり、装着性が良好になるとともに、縮こまりによるシワや溝の発生が抑えられるため、股間部からの横漏れを効果的に防止できるようになる。また、紙おむつの外観についても、吸収体本体13の縮こまりが紙おむつの外面に現れることがなくなるため、見た目も良好となる。 【0021】ところで、紙おむつ本体10の縮こまりを防止する方法として、前記脚回り第1弾性伸縮部材28,28…および脚回り第2弾性伸縮部材29,29…の張力を前記股間部分においてのみ低減する方法も考えられるが、この方法の場合には、弾性伸縮部材の貼設装置自体の構造変更を必要とするなど生産ラインの大幅な設計変更を伴うようになるため、これによる設備投資が大きな負担となる。本方法であれば、簡単に吸収体の縮こまりを防止し前述した効果を得ることが可能となる。 【0022】この場合、前記紙おむつ本体10と本体バックシート20との非接着領域は、前記脚回り第1弾性伸縮部材28,28…および脚回り第2弾性伸縮部材29,29…が紙おむつの脚回りラインに沿って連続し、股間部において紙おむつの幅方向に向きを変えている変曲点Pを含む領域とするのが望ましい。前記脚回り第1弾性伸縮部材28,28…および脚回り第2弾性伸縮部材29,29…の連続線の内、前記変曲点Pを含みかつ吸収体幅方向の沿うライン部分を接着領域から外すことにより吸収体本体13に導入される収縮力を効果的に低減できるようになる。 【0023】一方、製品の表面両側にはサイドバリアカフス30,30が設けられている。これらのサイドバリアカフス30,30は、好ましくは不透液性または撥水性を示す素材のものが好適に使用される。 【0024】前記サイドバリアカフス30は、図2に示されるように、上側吸収体13Aの側縁部近傍位置から紙おむつ本体10の側縁部、すなわち吸収体13A、13B側縁より外方に延在しているクレープ紙13C、13Dの側部接合部を越えてさらに不透液性バックシート12の側縁部までの区間がホットメルト接着剤によって固定され、接着されていない内側シート部分の先端部を二重に折り返すとともに、その内部に1または複数の、図示の例では1本の第1起立用弾性伸縮部材31が配設され、また前記内側シート部分の前後端部が透液性トップシート11に対してホットメルト接着剤によって固定されている。その結果、第1起立用弾性伸縮部材31の前後端部が紙おむつ本体10に拘束される結果、製品の使用状態において、その中間部のみが自由端となって、第1起立用弾性伸縮部材31の収縮力に伴って製品の内側に向かって起立し第1バリアカフスB1を構成している。 【0025】一方の接着されていない外側シート部分についても同様に、その先端部を二重に折り返すとともに、その内部に1または複数の、図示の例では1本の第2起立用弾性伸縮部材32が配設され、かつこの外側シート部分の内面がその前後端部において紙おむつ本体10側に固定されている結果、製品の使用状態において、その中間部のみが自由端となって、第2起立用弾性伸縮部材32の収縮力に伴って製品の内側に向かって起立し第2バリアカフスB2を構成している。仮に、尿又は便が前記第1バリアカフスB1を越えたとしても第2バリアカフスB2によって尿または便を確実にブロックし外部に漏れ出るのを防止するようになっている。 【0026】かかる構造の紙おむつを製作したならば、図5に示されるように、本体バックシート20が折り返しラインLにて前後方向に折り重ねられ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されることによりパンツ型紙おむつが組み立てられる。 【0027】本パンツ型紙おむつの場合には、本体バックシート20が全体として伸縮性を示すため、着用時に本体バックシート20の全体が身体を締め付けるようにフィットするため、着用者が激しい運動や無理な体勢を取ったとしても、吸収体本体13が肌から離れることがなく、常時、身体に密着するようになる。 【0028】なお、サイドバリアカフス30の態様は、本例では二重としたが一重であってもよく、本発明の構成上、前記本体バックシート20に配設される弾性伸縮部材の内、脚回り弾性伸縮部材28,29以外の弾性伸縮部材については如何なる配置態様であってもよい。 【0029】 【発明の効果】以上詳説のとおり本発明によれば、パンツ型使い捨て紙おむつにおいて、股間部において吸収体の幅方向の縮こまりを無くすことが出来るようになるため、着用者が股間部位における吸収体のゴワ付き感を感じることがなくなり、装着感が良好となる。また、吸収体の縮こまりを無くすことにより大きなシワや溝が形成され無くなるため股間部からの横漏れを確実に防止できるようになる。さらに、外観の向上が図れるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390029148 【氏名又は名称】大王製紙株式会社 【識別番号】593070192 【氏名又は名称】ダイオーペーパーコンバーティング株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月22日(1999.9.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104927 【弁理士】 【氏名又は名称】和泉 久志
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| 【公開番号】 |
特開2001−87314(P2001−87314A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月3日(2001.4.3) |
| 【出願番号】 |
特願平11−268557 |
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