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【発明の名称】 使いすておむつ
【発明者】 【氏名】雛川千恵子

【要約】 【課題】吸収性本体の着用者へのフィット性が優れ、且つ、吸収性本体を外装部材から取り外して交換可能な使いすておむつを提供する。

【解決手段】排泄物を吸収する吸収性本体13と、吸収性本体が接合され、これを着用者に当てて保持する外装部材14とからなり、吸収性本体13は、長手方向両端部が外装部材14に着脱可能に接合され、その他の部分は外装部材から遊離しており、且つ、吸収性本体の両端部の少なくとも一方は伸縮弾性部材19を介して外装部材に接合され、吸収性本体13と伸縮弾性部材19が着脱可能であって、外装部材14は、前身頃2と後身頃3が横方向の伸縮性を有し、股下部4が縦横両方向の伸縮性を有する使いすておむつ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液透過性表面シートと、液不透過性裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体とを有する吸収性本体と、該吸収性本体が接合され、これを着用者に当てて保持する外装部材とを備え、着用時に該外装部材の後身頃の両側縁部に取り付けられた止着手段により前後身頃の相対する側縁部を接合し、腰周り開口部と一対の脚周り開口部を形成する使いすておむつにおいて、前記吸収性本体は、長手方向両端部が前記外装部材に着脱可能に接合され、その他の部分は外装部材から遊離しており、且つ、前記吸収性本体の両端部の少なくとも一方は伸縮弾性部材を介して前記外装部材に接合され、前記吸収性本体と前記伸縮弾性部材の接合部が着脱可能であって、前記外装部材は、前身頃と後身頃がおむつ幅方向の伸縮性を有し、股下部が長手方向と幅方向の両方向の伸縮性を有することを特徴とする使いすておむつ。
【請求項2】 前記外装部材は、前身頃および後身頃が、おむつの外側に位置する外層シートと、外層シートの内側に積層された内層シートと、これら両シートの間に配置された伸縮弾性部材から形成され、股下部は伸縮性不織布から形成されていることを特徴とする請求項1記載の使いすておむつ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収体部分を取り外し可能な使いすておむつに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、紙おむつ、生理用品、失禁者用パッド等の吸収性物品は、液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シートの間に、綿状パルプ、高吸収性高分子物質等からなる吸収体を配置した構成になっている。従来、この吸収性物品を着用する際は、吸収性物品を下着等に粘着テープで固定する方法や吸収性物品が下着と一体化している形状のものが知られている。しかし、前者は、粘着テープで一度固定すると再接着するには粘着力が低下して再固定しにくい点や、固定後の着用者の動きに対応しきれずヨレ、ズレ等により漏れが生じ易いなどの問題点があった。そのため、漏れの対策として吸収性物品に弾性体等を備えている場合が多く、コストがかさみ生産ロスを生じる欠点がある。さらに、後者は、単一で使用できるため、使いやすい利点があるものの、使い捨ててしまう素材面積が大きく、不経済であり、廃棄量も多くでるため、環境面に対しても問題となっていた。
【0003】従来から、吸収性物品の漏れ防止を主眼とした研究が数多く行われ、吸収性物品に弾性体を用いて使用者へのフィット性を向上させる方法や、吸収体中の高分子吸収剤を改良する方法等種々の提案がなされている。
【0004】特開昭59−25741号公報では、吸収体底面層の両側部分を上に折り返しそのヘリ部分に弾性部材を設けることで密封効果が発揮され、漏れに効果があると提案している。しかし、弾性部材を用いるため、コスト高という問題があり、さらに、吸収性本体の着用者へのフィット性においては不十分であった。
【0005】また、特開昭59−76903号公報では、吸収体に弾性部材を有するヘリを設け、この吸収体を下着、おむつカバー等に固定する固定手段を有することによって、漏れ防止の対策を提案している。しかし、特開昭59−25741号公報同様、弾性部材を用いるため、コスト高という問題があった。また、この方法では、固定手段が一定していないため、固定方法によって、着用者へのフィット性が異なるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記従来のおむつの有する問題点を解決し、吸収体の吸収性能を十分に発揮することができ、さらに吸収性本体の着用者へのフィット性が十分であり、省資源で経済的に優れ、使用後の廃棄量が少なく、環境面においても優れた使いすておむつを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、液透過性表面シートと、液不透過性裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体とを有する吸収性本体と、該吸収性本体が接合されこれを着用者に当てて保持する外装部材とを備え、着用時に該外装部材の後身頃の両側縁部に取り付けられた止着手段により前後身頃の相対する側縁部を接合し、腰周り開口部と一対の脚周り開口部を形成する使いすておむつにおいて、前記吸収性本体は、長手方向両端部が前記外装部材に着脱可能に接合され、その他の部分は外装部材から遊離しており、且つ、前記吸収性本体の両端部の少なくとも一方は伸縮弾性部材を介して前記外装部材に接合されており、更に前記吸収性本体と前記伸縮弾性部材が着脱可能に接合されており、前記外装部材は、前身頃と後身頃ではおむつ幅方向(横方向)の伸縮性を有し、且つ、股下部は長手方向と幅方向の両方向(縦横両方向)の伸縮性を有することを特徴とする使いすておむつに関する。
【0008】本発明の第2は、前記外装部材が、前身頃および後身頃は、おむつの外側に位置する外層シートと、外層シートの内側に積層された内層シートと、これら両シートの間に配置された伸縮弾性部材から形成され、股下部は伸縮性不織布から形成されていることを特徴とする第1の発明に記載の使いすておむつに関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の使いすておむつは、排泄物を吸収するための吸収性本体と、吸収性本体が接合され、これを着用者に当てて保持する外装部材を備えてなり、吸収性本体は、その長手方向両端部が外装部材に着脱可能に接合され、その他の部分は外装部材から遊離しており、且つ、前記吸収性本体の両端部の少なくとも一方は伸縮弾性部材を介して外装部材に接合されており、更に前記吸収性本体と前記伸縮弾性部材が着脱可能に接合されており、また、外装部材は、前身頃と後身頃がおむつ幅方向(横方向)の伸縮性を有し、股下部が長手方向と幅方向(縦横両方向)の伸縮性を有している。このような構成にすることにより、本発明の使いすておむつは、吸収性本体の着用者へのフィット性を十分得ることができ、また、吸収体の吸収性能を十分に発揮することができる。
【0010】本発明における吸収体の着用者への良好なフィット性は、外装部材が横方向の伸縮性を有する前身頃および後身頃と、縦横両方向に伸縮性を有する股下部から構成されていることによる。さらに、吸収性本体の両端部の少なくとも一方を伸縮弾性部材を介して外装部材に着脱可能に接合し、着用者の体型に合せて固定位置を自由に選択可能にすることにより、吸収性本体を着用者にさらに良好にフィットさせることができるものである。
【0011】吸収性本体の両端部の少なくとも一方を伸縮弾性部材を介して外装部材に着脱可能にする手段としては、面ファスナーによる接合が好ましい。接合手段をこのようなものにすることにより、外装部材および伸縮弾性部材への固定位置を着用者の体型に合せて自由に選択することが可能となり、その結果、吸収性本体を着用者に無理なく良好にフィットさせることができ、また、着用者の動きに対する吸収性本体の追従性がより一層良好となり、股下部での漏れ防止効果を向上させることができる。更に、個人の漏れ位置に合せて吸収性本体の固定位置を調整することが可能となるため、使用状況に合せた漏れ防止効果を得ることができる。
【0012】また、吸収性本体の両端部の少なくとも一方が伸縮弾性部材を介して外装部材に着脱可能であるのみでなく、両端が着脱可能であるので、着用者への良好なフィット性が得られるばかりでなく、吸収性本体のみの交換が可能となる利点がある。その結果、非常に経済的であり、使い捨てる素材面積を最小限にすることが可能となり、環境面においても優れた効果を発揮するものである。
【0013】さらに、本発明においては、外装部材が横方向の伸縮性を有する前身頃および後身頃と、縦横両方向に伸縮性を有する股下部から形成されているため、その結果、従来の使いすておむつで改善が望まれていた、両脚周りの開口部における伸縮弾性部材の過度な締め付けによるカブレが生じることがないものである。
【0014】本発明において使用される表面シートはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂等を原料とした合成繊維からなる液透過性の不織布、織布が用いられる。また、天然繊維でもよく、あるいは合成繊維と天然繊維との組み合わせ等、広い範囲材料から製造することができるが、いずれにしても、表面シートは、直接肌に接触する部分であるため、柔らかく、肌触りのよいものであれば良く、通気性があれば良い。表面シートの中央領域は、吸収体上に配置されるため、速やかに液を透過させることができるように、親水性繊維であることが好ましい。また、表面シートの長手方向両端領域及び両側領域は、液を吸収した吸収体から、外側にしみ出さないように撥水性であることが好ましい。また、表面シートは、単一のシートで構成される必要はなく、中央部表面シートや側部表面シートといった複数枚のシートで構成されても良い。また、複数枚のシートで表面シートを構成する際、各シートは別の素材を使っても良いが、同一の素材でも良い。
【0015】本発明において使用される裏面シートは、ポリエチレン等の液不透過性フィルム、液不透過性フィルムに不織布又は織布を貼り合わせた素材、また、防漏性のある不織布、織布等からなり、特に制限はなく、吸収体中の水分がおむつ外側にしみ出さないものであれば良い。また、布状の外観を与えるために模様状にエンボス処理されたり、さらに艶消し仕上げされていても構わない。また、フィルムを使用する場合は、液不透過性でありながら、水蒸気だけを透過させる公知の透湿性フィルムを使用しても構わず、ムレを防止することから好ましい。また、着用者にフィットするように伸縮性のある素材であっても良い。伸縮性の素材としては、ポリウレタン系フィルム、天然ゴムシート、発泡シート等の使用が可能である。
【0016】本発明において使用される吸収体は、綿状パルプ、高吸水性高分子物質、親水性シート等によって形成され、吸水性の性質をもっていれば特に制限を受けるものではない。本発明において使用される吸収体は従来の使いすておむつその他の吸収性物品に通常使用される公知の吸収性材料から作られている。すなわち、綿状パルプ、レーヨン等の吸収性繊維からなる単層もしくは多層のマットから形成され、さらに親水性シートによってくるまれており、そして、高吸水性高分子物質が各マット中に均一に混合もしくは各マット間に層状に配置されている。また、高吸水性高分子物質を均一に混合された吸収体は、綿状パルプに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合した後、熱圧着してもよいし、もしくは高吸水性高分子物質のみが親水性シートによりくるまれているものであっても良い。
【0017】綿状パルプとしては、化学パルプシート、古紙パルプシート、機械パルプシートを粉砕機で解繊することにより得られる繊維長5mm以下のものである。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹、ケナフ、及びバガスも適用される。このパルプの使用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独に用いるか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なるが、一般には、50〜400g/m2にされる。
【0018】高吸水性高分子物質としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系があげられる。すなわち、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト重合体、デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−メタクリル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリル−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリビニルアルコール−無水マレイン酸反応物架橋物などである。
【0019】これらの高吸水性高分子物質のうち、自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から最も適当である。高吸水性高分子物質の使用量は、乾燥した綿状パルプ100重量部に対して10〜500重量部、好ましくは15〜300重量部であり、かかる量の高吸水性高分子物質が綿状パルプに実質的に均一に分布していると、高吸水性高分子物質が吸水し膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁が少なく、尿や体液を3次元方向に透過吸水する。
【0020】前記吸収体の形状は、砂時計型、矩形、T字型等特に制限はなく、股下にフィットする形状であれば良い。一般的に着用感を向上させるために、砂時計型やT字型等股下部を狭くした形状であることが特に好ましい。
【0021】本発明においては、外装部材の前身頃および後身頃のウエスト周り、および腰周りに伸縮弾性部材を伸長状態で配置し、吸収性本体も伸縮弾性部材を介して接合されているので、脚周り開口部には伸縮弾性部材を特に配置する必要がない。また、ウエスト周りおよび腰周りの伸縮弾性部材は、伸長状態で配置され、ホットメルト接着剤により固定されている。伸縮弾性部材は、ウレタンフィルム、ウレタン系、ウレタンフォーム、糸ゴム等が使用される。また、接着固定には、ホットメルト、澱粉系またはCMC(カルボキシメチルセルロース)などの水溶性の糊または、流動性の高い接着剤、もしくは熱や超音波による溶着により行うことができる。このように本発明は、一般的なおむつの、両脚周り開口部に配置されている伸縮弾性部材を配置する必要がないため、脚周り開口部からの漏れを防ぐための、伸縮弾性部材の過度な締め付けがなく、その結果カブレが生じないものである。
【0022】また、吸収性本体の両端部の少なくとも一方が着脱可能に接合される伸縮弾性部材は、前記記載のいずれの伸縮弾性部材でもよい。吸収性本体の端部の外装部材への接合が伸縮弾性部材を介して行われることにより、吸収性本体を着用者に良好にフィットさせることが可能となった。さらに、吸収性本体の端部を着脱可能に直接外装部材に、あるいは伸縮弾性部材を介して外装部材に接合する位置は、外装部材の前後身頃またはその近傍であればいずれの位置でもよい。また、吸収性本体の端部を伸縮弾性部材へ接合する場合の接合位置は、伸縮弾性部材の外装部材寄りの上端部でも反対の下端部でも、あるいは中間部のいずれでもよい。吸収性本体の固定位置は着用者の体型に合せて自由に選択することが可能であり、その結果、吸収性本体の着用者へのフィット性がより一段と向上し、着用者の動きに対する吸収性本体の追従性がより一層良好となり、股下部での漏れ防止効果を向上させることができる。更に、個人の漏れ位置に合せて吸収性本体の固定位置を調整することが可能となるため、使用状況に合せた漏れ防止効果を得ることができる。
【0023】本発明において、外装部材は、その前身頃と後身頃が横方向の伸縮性を有している。このような外装部材の前身頃と後身頃は、好ましくは、おむつの外側に位置する外層シートと、外層シート上に積層された内層シートと、これら両シートの間に配置された伸縮弾性部材により形成される。外層シートおよび内層シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる不織布、織布、あるいはポリエチレン、ポリウレタン等のフィルムを用いることができるが、着用者に対する肌触り、通気性などの点から不織布を使用することが好ましい。また、伸縮弾性部材としては、天然ゴム、合成ゴム、ウレタン等を糸状、ひも状、テープ状に成形したものを用いることができる。
【0024】また、外装部材の股下部は、縦横方向の伸縮性を有している。このような外装部材の股下部は、具体的には伸縮性不織布から形成されていることが好ましい。伸縮性不織布としては、エラストマー不織ウェブ単体か、エラストマー不織ウェブの少なくとも片面にポリエチレンテレフタレート繊維のようなポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ナイロン繊維のようなポリアミド繊維、コットン繊維のようなセルロース繊維、パルプ繊維及びそれらの混合物を含むグループから選択された材料から作られた繊維層を水流交絡または積層して一体化した伸縮性不織布が用いられる。ここで、外装部材の股下部の破断伸度は使いすておむつの幅方向で100%以上、長手方向では50〜250%であることが好ましく、より好ましくは、幅方向で120%以上、長手方向で100〜200%である。これは、幅方向の伸びが100%、または長手方向の伸びが50%に満たないと適度な伸縮性が得られず、着脱の際に素材が破壊してしまうおそれがあり、また、長手方向の伸びが250%より大きいと着用時に引き上げる際に過度な伸びが生じ、着用が困難になるおそれがある。尚、破断伸度は、50mmの短冊状の素材を同一速度(ここでは200mm/min)で引張った際に素材が破断したときの伸びの量を示しており、例えば、2倍に伸びた場合は100%である。
【0025】吸収性本体の両端部の少なくとも一方を、外装部材、および伸縮弾性部材へ着脱可能に接合する手段は、面ファスナーによるものが好ましい。本発明で使用される面ファスナーを形成するためのフック部材としては市販のクラレ社製のマジックテープ(登録商標)、YKK社製のクイックロン(登録商標)等を挙げることが出来る。すなわち、鉤状やキノコ形状、錨形状などの係合部材が多数配置されたシート状のメカニカルホックテープのフック部材を使用することができる。
【0026】また、本発明において、外装部材の後身頃の両側縁部には、着用時におむつを着用者に保持するための止着手段が取付けられている。止着手段としては、外装体の前身頃の裏面シートと着脱可能に接合できるものであればよく、面ファスナーを構成するフック部材とループ部材の組み合わせ、粘着テープと剥離テープの組み合わせ等、使いすておむつを着用者に保持するため一般的に用いられている方法を用いることができる。
【0027】本発明において、吸収性本体は、その長手方向両端部が外装部材に着脱可能に接合されており、その他の部分は外装部材から遊離している。また、前記吸収性本体の両端部の少なくとも一方は伸縮弾性部材を介して外装部材に接合されている。さらに、吸収性本体と伸縮弾性部材が着脱可能に接合されている。吸収性本体をこのような形で接合することにより、吸収体の吸収性能が十分に発揮することができ、さらに吸収性本体の着用者への良好なフィット性を十分得ることができる。また、吸収性本体が着脱可能であるため、吸収性本体のみの交換が可能となり、その結果、経済的かつ環境面において優れた効果を発揮するものである。
【0028】
【実施例】以下、図面によって本発明の使いすておむつを詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。図1は、本発明の使いすておむつの伸長状態を示す斜視図である。図1において、使いすておむつは、外装部材14と、この上に配置された吸収性本体13からなり、吸収性本体13の長手方向両端部が接合部伸縮弾性部材19を介して外装部材14に着脱可能に接合されている。また、吸収性本体の長手方向両端部以外の部分は外装部材に接合されておらず、吸収性本体13と外装部材14との間に空隙部5が存在している。また、外層部材14における後見頃3の両側縁部には止着手段としてファスニングテープ9が取付けられ、前見頃2の外層シート15(図3参照)にはファスニングテープ9を貼り付けるための補強テープ7が配置されている。
【0029】図2は、図1に示す使いすておむつをおむつの長手方向に垂直なX−X′線に沿って切断した状態を示す断面図である。図2において、吸収性本体13は、液透過性表面シート11と、液不透過性裏面シート12と、これら両シートの間に配置された吸収体10とから形成されており、また、吸収性本体13の下面には、外装部材14を形成する伸縮性不織布17が吸収性本体13とは非接合状態で配置されている。
【0030】図3は、図1に示す使いすておむつをおむつの長手方向のY−Y′線に沿って切断した状態を示す断面図である。図3において、使いすておむつは、外装部材14と、この上に積層された吸収性本体13から形成されている。また、外装部材14は、その前身頃2と後身頃3がおむつの外側に位置する不織布からなる外層シート15と、外層シート15上に積層された不織布からなる内層シート16と、これら両シートの間に配置された伸縮弾性部材9により形成されており、さらに、股下部4が単層の伸縮性不織布17により形成されている。また、外装部材14を形成する外層シート15の長手方向両端部から外側に延出する部分が折り返され、折り返された部分の内側に伸縮弾性部材8が配置され、折り返された部分の端部に接合部伸縮弾性部材19が接合されている。
【0031】さらに、吸収性本体13は、その長手方向両端部が接合部伸縮弾性部材19に着脱可能に接合され、接合部18を形成しており、その他の部分は外装部材14から遊離している。このように、両端部のみを着脱可能に接合し、その他の部分を非接合状態にすることにより、吸収性本体13の剛性が伸縮弾性部材9の伸縮を阻害しないため好ましい。また、接合部伸縮弾性部材19に吸収性本体13を着脱可能に接合することができるため、吸収性本体の固定位置を着用者の体型に合せて自由に選択することが可能となり、着用者への良好なフィット性が得られる。さらに、吸収性本体13のみの交換が可能であるため、非常に経済的であるばかりでなく、使い捨てる素材面積を最小限にすることが可能となり、環境面においても優れた効果を発揮するものである。
【0032】
【発明の効果】本発明の使いすておむつによれば、吸収性本体の固定位置を着用者に合せて自由に選択可能であり、且つ吸収性本体は伸縮弾性部材を介して外装部材に接合されているため、着用者へのフィット性が十分得られ、従って、股下部で漏れ防止効果を向上させることができるものである。さらに、吸収性本体のみの着脱が可能であるため、非常に経済的且つ環境面において優れた効果を発揮するものである。また、外装部材が、前身頃と後身頃ではおむつ幅方向(横方向)の伸縮性を有し、且つ、股下部では長手方向と幅方向(縦横両方向)に伸縮性を有しているために、両脚周りの開口部に伸縮弾性部材の過度な締め付けによるカブレが生じることがないものである。
【出願人】 【識別番号】000122298
【氏名又は名称】王子製紙株式会社
【出願日】 平成11年9月20日(1999.9.20)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−87312(P2001−87312A)
【公開日】 平成13年4月3日(2001.4.3)
【出願番号】 特願平11−265662