| 【発明の名称】 |
蓄熱パック保持具 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐藤 伸也
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| 【要約】 |
【課題】蓄熱パックを保持する保持具を脇の下に安定した状態で固定させる。
【解決手段】保冷剤などが充填されている蓄熱パック4を収容する収容部5の両側から延出するベルト部3a,3bの付け根に切り込み部6を形成する。収容部5を脇の下に当てた状態で、ベルト部3a,3bを肩の方向へひねって巻き付けた場合でも、切り込み部6が開き、少ないねじれ量でベルト部3a,3bを肩に巻き付けることができ、蓄熱パック4を収容する収容部5を脇の下に安定した状態で固定させることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】蓄熱剤が充填されている蓄熱パックを収容する収容部と、該収容部から延出するベルト部とを有し、上記ベルト部の付け根に切り込み部を形成したことを特徴とする蓄熱パック保持具。 【請求項2】上記蓄熱パックには保冷剤が充填されており、上記収容部が脇の下に当てられ、上記ベルト部を上腕或いは肩に巻き付けて固定することを特徴とする請求項1記載の蓄熱パック保持具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱パックを収容する収容部を、必要部位に安定した状態で固定させることのできる蓄熱パック保持具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、粘溶性の蓄熱剤が充填されている、保冷パック或いは保温パック等の蓄熱パックは、タオルで包んで必要冷却部位、或いは必要加温部位に当てるようにしている。この場合、例えば、保冷性を有する蓄熱パックを用いて解熱を促そうとする際には、タオルで包んだ蓄熱パックを脇の下に挟み、或いは頭の下に置いて、そのまま安静した状態を維持させるか、又は、包帯を体に巻き付けて蓄熱パックを固定するようにしている。 【0003】しかし、蓄熱パックを脇の下に挟み込んだままの状態では寝返りを打ったときなどに脱落しやすく、又、包帯を用いて蓄熱パックを体に固定させるには、包帯をある程度きつく巻き付ける必要があり、体に必要以上の圧迫感を与えてしまう。 【0004】例えば特開平8−33668号公報には、蓄熱パックを装填するポケットを有し、このポケットの両側から延出されているベルト部を上腕、頭などに巻き付けて固定する蓄熱パック保持具が開示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した先行技術に開示されている蓄熱パック保持具は、ベルト部の巻き付け方向が限られており、例えば、ベルト部を通常の巻き付け方向に対して、異なる方向へひねった状態で巻き付けた場合には、ベルト部の付け根が捻れて、浮いてしまうため、蓄熱パックを収容するポケットを安定した状態で固定させることができない不都合がある。 【0006】又、特開平8−33669号公報には、脇の下に蓄熱パックを固定させるための保持具が開示されている。すなわち、背中に当接される背面部の上部左右から延出する肩ベルトの先端にポケットを設け、このポケットの下端部を背面部の下部左右に各々繋げられている。 【0007】そして、このポケット部に蓄熱パックを装填し、背面部を背中に当て、肩ベルトに腕を通して、保持具を装着すると、ポケット部が脇の下に臨まされ、ポケット部に装填された蓄熱パックが脇の下に当てられる。 【0008】しかし、この先行技術に開示されている保持具は、ベストのような形状をしているため、着脱が煩雑で、使い勝手が悪い。 【0009】本発明は、上記事情に鑑み、ベルト部を通常の巻き付け方向と異なる方向へひねった状態で巻き付けても、ベルト部の捻れ量が少なく、蓄熱パックを安定した状態で固定させることのできる蓄熱パック保持具を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため本発明による第1の蓄熱パック保持具は、蓄熱剤が充填されている蓄熱パックを収容する収容部と、該収容部から延出するベルト部とを有し、上記ベルト部の付け根に切り込み部を形成したことを特徴とする。 【0011】このような構成によれば、ベルト部を通常の巻き付け方向とは異なる方向へひねった状態で巻き付けても、その付け根に形成された切り込み部が開いて、ベルト部の付け根のねじれ量が少なくなるため、ベルト部の付け根が浮いてしまうことが無く、蓄熱パックを収容する収容部を安定した状態で固定させることができる。 【0012】第2の蓄熱パック保持具は、第1の蓄熱パック保持具において、上記蓄熱パックには保冷剤が充填されており、上記収容部が脇の下に当てられ、上記ベルト部を上腕或いは肩に巻き付けて固定することを特徴とする。 【0013】このような構成によれば、保冷剤が充填されている蓄熱パックが収容されている収容部を脇の下に当て、ベルト部を付け根から肩方向へひねり、肩に巻き付けて固定した場合、ベルト部の付け根に形成した切欠き部が開き、少ない捻れ量でベルト部を肩に巻き付けることができるため、ベルト部の付け根が肩から浮いてしまうことが無く、蓄熱パックを収容する収容部を脇の下に安定した状態で固定させることが可能となる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1に蓄熱パック保持具の外面側から見た展開図を示す。ここで、外面とは、後述する蓄熱パック4を包み込んだ際に外部に露呈される面を示し、蓄熱パック4に面する側を内面と称する。 【0015】蓄熱パック保持具1は、垂直方向へ延出する収容片2を挟んで、左右水平方向へベルト部3a,3bが延出形成された、T字状に形成されている。 【0016】収容片2は三つ折り可能に形成されており、中央面2aに蓄熱パック4をセットし、ベルト部側端片2bを折り曲げて、蓄熱パック4上に被せ、次いで、延出側端片2cを折り曲げてベルト部側端片2b上に被せることで、収容部5が形成される。尚、この収容部5は、蓄熱パック保持具1に対して当初から袋状に形成されていても良い。 【0017】本実施の形態で採用する蓄熱パック保持具1は、その一例として蓄熱パック4を、子供の脇の下に固定させるために用いるものを示している。この蓄熱パック4は比較的小型で、内部に10g程度の蓄熱剤が充填されている。ここで、蓄熱剤としては、水、水を吸水させた吸水ゲルなどが好ましく、ゲル化剤としては、ポリビニールアルコール、ポリアクリル酸ソーダ等を用いる。尚、蓄熱パック4は冷却することで保冷パックとして使用され、又加温することで保温パックとして使用される。 【0018】蓄熱パック保持具1の素材は、脇の下に装着した際に、皮膚刺激が少なく、柔軟性を備えたものが好まく、本実施の形態では、ウレタンの両面にパイル生地を張り合わせ、蓄熱パック保持具1の輪郭に沿って押圧処理した後、型抜きにより形成される。 【0019】又、収容片2とベルト部3a,3bとの付け根に、切り込み部6が形成されている。この切り込み部6は、収容片2とベルト部3a,3bとの付け根から内方へ約45°の仰角を有して、ベルト幅の約1/3程度の深さまで切り込まれている。 【0020】又、各ベルト部3a,3b端部側の外面と内面、及び収容片2の延出側端片2cの内面に面ファスナ7a,7b,7cがそれぞれ固着されている。各ベルト部3a,3bの端部に固着された面ファスナ7a,7bは、ベルト部3a,3bを巻き付けた際に、他方のベルト部3b,3aに付着して止めるもので、又、収容片2の延出側端片2cの内面に固着された面ファスナ7cは、蓄熱パック4を包み込んだ際に、ベルト部側端片2bの外面に付着して止め、収容部5内に蓄熱パック4を保持させる。 【0021】尚、この場合、蓄熱パック保持具1はパイル地であるため、面ファスナのフック受けとして機能するので、面ファスナ7a〜7cをフック側とすることで、各面ファスナ7a〜7cを任意の位置で止めることができる。 【0022】次に、上記構成による本実施の形態の作用について説明する。蓄熱パック4を蓄熱パック保持具1の収容片2に設けられている中央面2aにセットし、その上にベルト部側端片2bを折り曲げて被せ、このベルト部側端片2b上に延出側端片2cを折り曲げて被せ、この延出側端片2cの内面に固着されている面ファスナ7cをベルト部側端片2bの外面に付着させて止める。その結果、折り畳まれた収容片2により収容部5が形成され、その内部に蓄熱パック4が保持される。 【0023】この蓄熱パック保持具1のベルト部3a,3bを上腕部に巻き付けて、蓄熱パック4を脇の下に固定させる場合は、先ず、蓄熱パック4が収容されている収容部5を脇の下に当て、次いで、ベルト部3a,3bを上腕部に巻き付け、両ベルト部3a,3bの端部に固着されているフック側面ファスナ7a,7bを他方のベルト部3b,3a、或いは延出側端片2cの外面に付着させて止める。 【0024】その結果、図4に示すように、蓄熱パック4を収容する収容部5が脇の下に押し当てられたまま固定される。 【0025】又、蓄熱パック保持具1は、ベルト部3a,3bを肩に巻き付けることで、収容部5を脇の下に固定させることも可能である。この場合、先ず、予め蓄熱パック4が収容されている収容部5を脇の下に当て、ベルト部3a,3bを、付け根付近から肩方向へひねり、肩に巻き付け、ベルト部3a,3bの端部に固着されている面ファスナ7a,7bを、他方のベルト部3b,3aの表面に付着させて止める。 【0026】このとき、ベルト部3a,3bの付け根に切り込み部6が形成されているので、ベルト部3a,3bをひねると、この切り込み部6が開き、少ないねじれ量でベルト部3a,3bがひねられるため、付け根付近が浮き上がらず、肩に確実に巻き付けられる。 【0027】又、ベルト部3a,3bを肩に巻き付けることで、収容部5が脇の付け根方向へ引っ張られるため、収容部5に収容されている蓄熱パック4を脇の下に確実に固定させることができる。 【0028】この場合、蓄熱パック4を覆う収容片2は、中央面2a側が一重、その反対側がベルト部側端片2bと延出側端片2cとの二重で蓄熱パック4を覆っているため、強い冷却性、或いは加温性を得たい場合は、中央面2aを必要冷却部位、或いは加温部位に当接し、又、弱い冷却性、或いは加温性を望む場合は、ベルト部側端片2bと延出側端片2cとの二重で覆われている面を必要冷却部位、或いは加温部位に当接させる。 【0029】尚、子供の脇の下へ保冷剤が充填されている蓄熱パック4を当てる場合は、脇の下の体側は強い冷却性を必要としないため、上腕側へ強い冷却性を有する側、すなわち収容片2の中央面2a側を当接させることが好ましい。 【0030】又、ベルト部3aは、他方のベルト部3bよりも短く、標準的な子供の上腕の周囲と同程度の長さに設定されており、更に両ベルト部3a,3bによる最大巻き付け長さを、標準的な子供の肩周囲の長さと同程度に設定している。 【0031】このように、本実施の形態によれば、蓄熱パック保持具1に設けたベルト部3a,3bを巻き付けることで、蓄熱パック4を保持する収容部5を簡単に脇の下に固定させることができ、又、簡単に取り外すことができるため、いつでも手軽に使用することができる。 【0032】又、ベルト部3a,3bの付け根に切り込み部6を形成したので、ベルト部3a,3bをひねった場合、切り込み部6が開き、ベルト部3a,3bは少ない捻れ量でひねられるため、付け根付近が浮いたりせず蓄熱パック4を確実に固定させることができる。 【0033】その結果、使用者は、自分の好みや状況に応じて、ベルト部3a,3bを上腕或いは肩の何れかに巻き付けて蓄熱パック4を脇の下に固定させることが可能となる。 【0034】尚、本発明は上述した実施の形態に限るものではなく、例えば蓄熱パック4は、いわゆる使い捨てカイロ等のように発熱体を収容するものであっても良い。又、蓄熱パック保持具1は上腕、肩以外の身体部位に巻き付けることも可能である。更に、蓄熱パック4が収容部5に予め一体的に組み込まれていても良い。 【0035】 【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、蓄熱剤が充填されている蓄熱パックを収容する収容部から延出するベルト部の付け根に切り込み部を形成したので、このベルト部を付け根付近で、通常の巻き付け方向とは異なる方向へひねった場合でも、切り込み部が開くだけで、ベルト部は少ないねじれ量でひねられるため、付け根付近でベルト部が浮いてしまうことが無く、蓄熱パックを安定した状態で固定させることができる。 【0036】従って、ベルト部の巻き付け方向を、使用者の好みに応じて、通常の巻き付けと、その巻き付け方向とは異なる方向へひねった状態での巻き付けとを選択することができ、使い勝手が良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000153719 【氏名又は名称】株式会社白元
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| 【出願日】 |
平成11年9月1日(1999.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076233 【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開2001−70336(P2001−70336A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−247571 |
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