| 【発明の名称】 |
股関節脱臼の予防用装具 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊原 秋義
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| 【要約】 |
【課題】良下肢全体が固定されて内転せず脱臼を予防し、良肢位のまま側臥位がとれ、装具を取外すことなく排泄処理が可能で、股関節の角度の調節も可能である。
【解決手段】細長い板の左右の股関節角度調節板2、3を二枚重ね合わせて重接部位5を形成し、該重接部位5の周囲を固定枠4、4で口字形に囲んで重接部位が滑動可能とし、締付け螺子6で締付けて固定可能とした股関節角度調節板1を形成する。股関節角度調節板1の左右の外端側を横断面略1/6円形に曲げて脚の周面一部に添着する半円抱持基板16の背面21に固着し、半円抱持基板16に締付けバンド23の基部を取付けする。半円抱持基板16の内側外周面には返しカン26を取付け、内面には皮膚抱持面18を取付ける。締付けバンド23の表面に面ファスナー25を貼着する。前記同一構成でサイズの異なる大腿骨用と下腿用との二本の組合せで形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 細長い板を二枚重ね合わせて重接部位を形成し該重接部位の周囲を固定枠で口字形に囲んで二枚の重接部位が滑動可能とし締付け螺子で締め付けて固定可能とした股関節角度調整板を形成し、股関節角度調整板の左右の外端側を横断面略1/6円形に曲げて足の周面一部に添着する半円抱持基板の背面に固着し、前記半円抱持基板の外端部を細巾にして締付けテープ添着面を形成して締付けテープ添着面に締付けバンドの基部を取付けし、半円抱持基板の内側外周面に返しカンを取付け、半円抱持基板の内面に皮膚抱持面を貼着し、締付けバンドの表面に面ファスナーを貼着してなるサイズの異なる大腿骨用と下腿用との二本の組合せからなることを特徴とする股関節脱臼の予防用装具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は股関節脱臼の予防用装具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、大腿骨頸部骨折の手術後は股関節脱臼を予防する良肢位保持が重要であり、そのためには例えば図5に示す外転枕イが用いられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の外転枕は、外カバーAの内側がスポンジ素材で形成されているため固定力、安定性に欠け、また側臥位時に脱臼の恐れがあるため、安静臥床を強いられ、身体的、精神的苦痛を伴うばかりでなく、股間で嵩張るために褥創などの二次的障害をも生じる恐れがあり、排泄の度に取り外しが必要か、サイズが個別に対応できない問題点を有していた。 【0004】本発明は前述の問題点を解決し、内転、内旋の懸念が全くなく脱臼予防が確実に保障され、両下肢全体が固定されているためぐらつきがなく良肢位のまま安全に側臥位がとれ、排泄は装具を外すことなく、尿、便器の挿入、除去のみで行なえ、股関節の角度の調節も自在にできる股関節脱臼の予防用装具を提供せんとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】細長い板を二枚重ね合わせて重接部位を形成し該重接部位の周囲を固定枠で口字形に囲んで二枚の重接部位が滑動可能とし締付け螺子で締め付けて固定可能とした股関節角度調整板を形成し、股関節角度調整板の左右の外端側を横断面略1/6円形に曲げて足の周面一部に添着する半円抱持基板の背面に固着し、半円抱持基板の外端部を細巾にして締付けテープ添着面を形成し、該締付けテープ添着面に締付けバンドの基部を取付けし、半円抱持基板の内側外周面に返しカンを取付け、半円抱持基板の内面に皮膚抱持面を貼着し、締付けバンドの表面に面ファスナーを貼着してなるサイズの異なる大腿骨用と下腿用との二本を組合せて形成する。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明を図面に基づいて説明すると、図1において、股関節角度調節板1は、例えば巾約20m/m、長さ260m/m、厚さ3m/mのステンレス鋼板で形成した右脚側の股関節角度調節板2と巾約20m/m、長さ130m/m、厚さ3m/mのステンレス鋼板で形成した左脚側の股関節角度調節板3とで形成する。固定枠4、4は、縦断面中空直方形の口字形に形成し、左脚側と右脚側の股関節角度調節板2と3の一端部を重ね合わせた重接部位5の外周面に巾方向に挿通して、左脚側と右脚側の股関節角度調節板2と3が重接した状態で固定枠4、4中を滑動し左右の外端部までの長さLが伸縮するように取付ける。締付け螺子6、6は、固定枠4の側面より螺入し、締付けると先端部が左脚側の表面7に押付けられて重接部位5が固定する。左右の抑制突出面8は、左脚側と右脚側の股関節角度調節板2、3の外端部を円弧状に切欠いて円弧状空隙9を形成すると共に長手方向に突出させて形成する。左右の脚抱持ソケット枢着板10、10は、例えば巾約20m/m、長さ150m/m、厚さ3m/mのステンレス鋼板を用いて一端部を円板状に形成して調整円板11、11を形成し、該調整円板11の略中心位置に回転中心螺子12を螺入して前記右脚側の股関節角度調節板2と左脚側の股関節角度板3の各円弧状空隙9の略中心位置とを重接して、回転中心螺子12を中心に左右の脚抱持ソケット枢着板10の他端部が傾動すべく枢着する。調整螺子孔13、13‥は、調整円板11の円形外周面の内側に円形に沿って等間隙に巾方向に雌螺子を刻設して形成する。調整螺子14、14は、所望の調整螺子孔13、13中に螺入して前記左右の抑制突出面8、8に各々接当するように取付ける。 【0007】左右の脚抱持ソケット15、15は、例えばポリプロピレンの巾100m/m、長さ400m/m、厚さ3m/mの帯状のプラスチック板を略3/4の円形に折曲げて半円抱持基板16、16を形成し、半円抱持基板16の内面17にフエルト生地の皮膚抱持面18、18を貼着して形成する。さらに詳しくは、半円抱持基板16、及び皮膚抱持面18の外端部(後述する左右の股関節角度調節板2、3との取付け側の反対側端部、図1において左右外側の端部)を細巾にしてテープ取付け面19、19を形成する。このようにすると、弯曲性がよく脚の周面に巻付け易くなる。抱持ソケット取付面20、20は前記左右の脚抱持ソケット枢着板10、10の調整円板11の形成側とは反対側の一端部を左右の脚抱持ソケット15の背面21の曲面に沿って横断面略1/6円形に折曲げ背面21にビス22で取付ける。さらに詳しくは、ビス22で取付ける曲面部は前記テープ取付面19とは反対側の内側位置の曲面に取付ける。締付けバンド23は、例えば巾50m/m、長さ400m/mの合成皮革を用いて付根部分は前記テープ取付面19部位にビス24で取付ける。面ファスナー25は、締付けバンド23の表面側に貼着する。返しカン26は、締付けバンド23の先端部が挿通して折返せる大きさのカンを用いて、左右の半円抱持基板16、16の内側位置の外周面に長手側を巾方向に向けて取付ける。 【0008】本発明の前記構成の説明は、大腿部側に用いるものについてのみの説明であり、ふくらはぎ又は足首側の下腿用に装着のものは同一の構成ではあるが、当然サイズは半円抱持基板は小径に、股関節角度調節板1は長寸に形成し、本発明はこれら大腿部に使用のものとふくらはぎ部位等の下腿側に使用のものと大小のサイズの二本の組合せで形成されるものである。 【0009】次に本発明を実施し使用する場合に就いて述べると、脚に装着する時には面ファスナー25を解離して、締付けバンド23を緩めてから大腿部に各々左右の脚抱持ソケット15、15を嵌入して皮膚抱持面18で大腿部の後半部を抱持し、締付けバンド23の先端側を返しカン中に挿通して、テープ取付面19側に返すと面ファスナー25でしっかりと大腿部に締付け固定することができる。(図3、図4参照) 【0010】次に股関節の大腿部位置での股関節角度を調節し良肢位に保つためには締付け螺子6、6を緩めて左右の外端部Lまでの長さを決めて所望個所で締付け螺子6、6を締付けると、大腿部の良肢位が保持できる状態で左右の外端部Lまでの距離(左右股関節の距離)が維持できる。 【0011】前記と同様に図3、及び図4に示す如く、例えば脚のふくらはぎの下腿部に装着する場合の説明は前記と同様なので省略する。以上、図3、図4に示す如く装着が終了すると大腿部及びふくらはぎ(足首部)等の下腿部の股関節角度が確実に保持できる。 【0012】 【発明の効果】以上説明した如く本発明を実施、使用すると、大腿部位と頸骨部位の両下肢全体が固定されているため、内転、内旋せず脱臼予防となり、ぐらつきがなく良肢位のまま安全に側臥位がとれ、排泄は、装具を取外すことなく、尿、便器の挿入、除去のみで行なうことができ股関節の角度の調節も可能で、さらに皮膚の抱持面もフエルト素材であたりが柔らかである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599125814 【氏名又は名称】株式会社 澤村義肢製作所
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| 【出願日】 |
平成11年9月6日(1999.9.6) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−70328(P2001−70328A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−251116 |
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