| 【発明の名称】 |
膜厚測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 幸夫
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| 【要約】 |
【課題】水晶体の皮膜に穴を開ける前に、前もって、該水晶皮膜の膜厚を知り所望の径の穴をあけることができるようにする。
【解決手段】内筒2は、先端部において、外筒1の先端と同一面になるように配設され、かつ、外筒1内において該外筒1内を該外筒の内方へ移動可能に配設されている。外筒1と内筒2の間は外気圧に連通しており、内筒2は真空ポンプに連結されている。外筒1及び内筒2の先端を水晶体皮膜20の表面に押し当て、真空ポンプを作動すると、皮膜20は破線20′にて示すように、内筒2側に盛り上がり、内筒2の先端に密接し、該内筒2を外筒1内に引き込む方向(E方向)に移動すると、それに追従して延長してくるが、ついには、追従しきれなくなる。この内筒2の先端から被測定皮膜20が離れる時までの移動距離Dは、該被測定皮膜20の膜厚に依存しており、これより被測定皮膜20の膜厚を知ることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外筒と、該外筒内に該外筒と同軸にかつ軸方向に移動可能に配設された内筒とから成り、前記外筒と内筒の間は外気圧に連通し、前記内筒は陰圧源に連通されており、前記外筒と内筒の先端を同一面にするととともに該先端を被測定皮膜に接し、前記内筒内を一定の陰圧にして前記被測定皮膜を該内筒の先端に吸着し、前記内筒を前記外筒の内方へ移動させ、前記被測定皮膜が前記内筒の先端から離れる時の前記内筒の移動距離をもって前記被測定皮膜の膜厚とすることを特徴とする膜厚測定装置。 【請求項2】 前記陰圧の圧力変化をもって前記被測定皮膜が前記内筒の先端から離れたとすることを特徴とする請求項1に記載の膜厚測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、膜厚測定装置、より詳細には、水晶体等の生体組織の皮膜の厚さを測定するのに好適な膜厚測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】白内障の手術においては、水晶体の皮膜に小さな穴をあけるが、その時に使用する刃物は、図3に、11にて示すように、円筒状(パイプ状)の刃物で、その先端部にテーパ部11aをつけ、その先端11bを刃としたもので、通常、トレパンバー(trepan bar)と言われている。このトレパンバー11を水晶体皮膜に押し付けて回転して、該トレパンバー11の径に対応した穴を水晶体皮膜に開けるようにしている。 【0003】図4は、上述のごときトレパンバー11を用いて水晶体皮膜に穴をあける時の一例を説明するための要部拡大図で、図中、11は前述のごときトレパンバー、12は該トレパンバー11を同軸的に内包する外筒で、外筒12の先端を皮膜20に当て、トレパンバー11内及び/又は該トレパンバー11と外筒12との間の間隙G(すなわち、外筒12内)を通して矢印A方向に吸気し、それによって、皮膜20を矢印B方向に吸引して該皮膜20を外筒12内に盛り上げて、該皮膜20の表面に張力を与えた後、トレパンバー11を回転しながら矢印C方向に前進させて皮膜20を切開するものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、水晶体皮膜の表面を陰圧にして水晶体皮膜を盛り上げて穴をあける場合、水晶体皮膜の変形量(盛り上り量)が大きいと(この盛り上り量は皮膜の厚さ,弾力,軟らかさ等によって異なるが、ここでは、膜厚と表現する)、開けた穴の径が大きくなり、所望の径の穴をあけることができないが、従来、この膜厚を測定するための装置がなかった。 【0005】本発明は、水晶体に穴をあける前に、水晶体の膜厚を測定することにより、実際に穴をあける時の陰圧の大きさや使用するトレパンバーの径を選択可能とし、それによって、所望の径の穴をあけようとするものであり、特に、水晶体皮膜の膜厚を測定することを目的としてなされたものであるが、原理的には、水晶体皮膜に限らず、生体組織の表皮(皮膚)の厚さ、弾力等を測定するのに用いることも可能である。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、外筒と、該外筒内に該外筒と同軸にかつ軸方向に移動可能に配設された内筒とから成り、前記外筒と内筒の間は外気圧に連通し、前記内筒は陰圧源に連通されており、前記外筒と内筒の先端を同一面にするととともに該先端を被測定皮膜に接し、前記内筒内を一定の陰圧にして前記被測定皮膜を該内筒の先端に吸着し、前記内筒を前記外筒の内方へ移動させ、前記被測定皮膜が前記内筒の先端から離れる時の前記内筒の移動距離をもって前記被測定皮膜の膜厚とすることを特徴としたものであり、更には、前記陰圧の圧力変化をもって前記被測定皮膜が前記内筒の先端から離れたとすることを特徴としたものである。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は、本発明による膜圧測定装置の一実施例を説明するための断面構成図、図2は、図1のII部拡大図で、図中、1は外筒、2は該外筒1内に同軸的に配設された内筒で、該内筒2は、先端部において、外筒1の先端と同一面になるように配設され、かつ、モータ6、該モータ6によって回転されるボルト7、該ボルト7の回転によって前後動き出されるピストンロッド8等によって、外筒1内において該外筒1内を該外筒の内方へ移動可能に配設されている。また、外筒1と内筒2の間の隙間Gは開口3を通して外気圧に連通しており、内筒2は連結部4を通して陰圧源(真空ポンプ)5に連結されている。 【0008】ここで、外筒1及び内筒2の先端を水晶体皮膜20の表面に押し当て、真空ポンプ5を作動すると、図2に示すように、皮膜20は破線20′にて示すように、内筒2側に盛り上がり、内筒2の先端に密接し、モータ6によって該内筒2をピストンロッド8と共に外筒1内に引き込む方向(矢印E方向)に移動すると、それに追従して延長してくるが、ついには、追従しきれなくなって、内筒2の先端から離れて元の状態に戻る。 【0009】この内筒2の先端から被測定皮膜20が離れる時までの移動距離Dは、該被測定皮膜20の膜厚に依存しており、従って、被測定皮膜20が内筒2の先端から離れる時の該内筒2の移動距離Dを知れば、被測定皮膜20の膜厚を知ることができる。而して、皮膜20が内筒2の先端から離れると、真空源5が開口3を通して大気圧に連通するため、真空源5内の圧力が変化するので、この圧力変化から、皮膜が内筒2の先端から離れたことを知ることができる。 【0010】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によると、水晶体の皮膜に穴を開ける前に、前もって、該水晶皮膜の膜厚を知ることができるので、該水晶体皮膜に穴を開ける時に、膜厚に応じて、陰圧を調整したり、トレパンバーの径を選択することができ、水晶体に所望の径の穴を正確にあけることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000150671 【氏名又は名称】株式会社長田中央研究所
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| 【出願日】 |
平成11年7月16日(1999.7.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079843 【弁理士】 【氏名又は名称】高野 明近 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−29382(P2001−29382A) |
| 【公開日】 |
平成13年2月6日(2001.2.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−203898 |
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