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【発明の名称】 冷却剤用台
【発明者】 【氏名】安藝 廣士

【要約】 【課題】冷却剤の安定がよく、優れた冷却効果を得る冷却剤用台。

【解決手段】台本体12へ冷却剤20を載せ、カバー14、16で覆って固定する。脚部26、28は突起部34を台本体12の矩形孔12Aへ選択的に挿入して支持高さを調節する。台本体12は人体頭部の重さで撓むので、頭部への接触面積が増えて、冷却効果が増す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 薄板状で可撓性を有する台本体と、内部に冷却剤を収容して前記台本体に前記冷却剤を取り付ける冷却剤収容カバーと、前記台本体の下部に設けられ、台本体の支持高さを調節可能とする脚部と、を有する冷却剤用台。
【請求項2】 前記脚部は前記台本体の中央部から離れた台下部へそれぞれ配置されて台本体の中央部を撓み可能に支持する請求項1の冷却剤用台。
【請求項3】 前記脚部は接地部から両側へ延長され先端が台本体への取付部とされる一対の脚部本体を備え、前記取付部の間隔を変更することにより、台本体の支持高さを調節可能とする請求項2の冷却剤用台。
【請求項4】 前記脚部は前記台本体と一体成形され、台本体の両端を折り曲げることにより脚部を形成することを可能とする請求項3の冷却剤用台。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保冷剤などの冷却剤を載置するための冷却剤用台に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却剤として、密封袋内に自己吸熱作用を有する化学物質や、自己吸熱作用は有しないが加冷することにより低温を維持して吸熱状態を維持する保冷剤等が用いられている。このように、密封された袋内に収容された冷却剤を人体の部分的な冷却用として用いることがある。特に就寝時に枕として用いる場合には、この冷却剤を一般的な就寝用枕に載せて、その上に人体頭部を載置して就寝することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが一般的に、冷却剤は柔軟でなく硬いことが多く、枕の上で安定性が悪く、使用時に枕からずれ落ちることがある。また柔軟でない冷却剤の上に載置した頭部は平面状とされる冷却剤表面との接触面積が少ないので、充分な冷却効果が得られない。
【0004】本発明は上記事実を考慮し、冷却剤の安定性が良く、優れた冷却効果を得ることができる冷却剤用台を提供することが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本出願の請求項1に係る発明は、薄板状で可撓性を有する台本体と、内部に冷却剤を収容して前記台本体に前記冷却剤を取り付ける冷却剤収容カバーと、前記台本体の下部に設けられ、台本体の支持高さを調節可能とする脚部と、を有することを特徴としている。
【0006】本出願の請求項2に係る発明は、前記脚部は前記台本体の中央部から離れた台下部へそれぞれ配置されて台本体の中央部を撓み可能に支持することを特徴としている。
【0007】本出願の請求項3に係る発明は、前記脚部は接地部から両側へ延長され先端が台本体への取付部とされる一対の脚部本体を備え、前記取付部の間隔を変更することにより、台本体の支持高さを調節可能とすることを特徴としている。
【0008】本出願の請求項4に係る発明は、前記脚部は前記台本体と一体成形され、台本体の両端を折り曲げることにより脚部を形成することを可能とすることを特徴としている。
【0009】本出願の請求項1に係る発明では、冷却剤は冷却材収容カバーへと収容され、台本体へと取り付けられる。このため冷却剤収容カバーは不安定な冷却剤を台本体へと取り付けて不用意な脱落を防止出来る。
【0010】また、台本体は可撓性を有する薄板状であるため、冷却剤の上に載せた頭部や人体の一部分の重みによって屈曲し、冷却剤との接触面積を大きくとって冷却効果を向上出来る。さらに台本体は、下部に設けた脚部の高さを調節することで支持高さが変えられるため、頭部などの被冷却部の高さに合わせた最適な支持高さを得ることができ、冷却剤を被冷却部にフィットさせられる。
【0011】本出願の請求項2に係る発明では、脚部は台本体の中央部から離れた台下部へそれぞれ配置されるので、薄板状台本体は脚部間において撓んで冷却材表面を円弧状に変形可能とする。このため、被冷却部と冷却剤との接触面積をより大きくすることでき、さらに安定した冷却姿勢が保てる。
【0012】本出願の請求項3に係る発明では、脚部は接地部から両側へ延長される脚部取付部が台本体への取け付け位置を変更されることによって台本体の支持高さを変更出来るので、簡単な構造で容易に台本体の支持高さを変更することが出来る。
【0013】本出願の請求項4に係る発明では、脚部は、台本体の両端を折り曲げて脚部を形成できるよう台本体に一体成形されている。このため、脚部が台本体と分離されて別構成とされる場合に比べ、組み付け作業等が不要となり安価に製造できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1、2には本発明の第1実施形態が示されている。この実施形態における冷却剤用台10は台本体12が薄肉の矩形状板とされており、合成樹脂や金属等の可撓性材料で製作される。
【0015】この台本体12の幅方向一端の下面にはカバー14の一端14Aが固着されている。台本体12の他の幅方向一端の下部にはカバー16の一端16Aが固着されている。カバー14はカバー16よりも台本体12の幅方向に沿った長さ(W方向)が長く形成されており、台本体12に載置される冷却剤20を覆ってさらに、一端14Bがカバー16の他の一端16Bと重ねることが出来る長さとなっている。これらの一端14Bと一端16Bにはそれぞれ重ね合せ面に係合部22及び係合受部24が取り付けられている。係合部22と係合受部24とはこれらを重ねることによって容易にカバー一端14Bとカバー一端16Bとを係合でき、取り外す場合には所定以上の分離力を加えれば係合部22と係合受部24とが離脱出来る構成となっている。一例として係合部22からは多数の突起が突出されて先端部が鉤型に屈曲しており、係合受部24には複数個のループが形成されて係合部22から突出する突出部の先端鉤部が係合出来る構成(商品名:ベルクロ)を採用することが出来る。これらの係合部22、係合受部24の組合せ以外にも、カバー14、16の端部を離脱可能に係合出来る、ホックや磁石などの他の係合構造が適用可能である。
【0016】台本体12の長さ方向両端からはそれぞれ脚部26、28が一体的に連結されている。脚部26、28はそれぞれ脚部本体30、32を有しており、これらは薄肉板状とされ、一端が薄肉接続部30Aを介して、台本体12の長手方向両端部へそれぞれ一体的に連結(一体成形)されたインテグラルヒンジ構造となっている。このため脚部本体30はこの薄肉部30Aの変形によって台本体14への取付角度を変更可能である(図1の矢印A方向)。また脚部本体32の一端も同様にインテグラルヒンジ部薄肉部である32Aを介して脚部30へと一体的に連結されており、脚部本体30との取付角度を調整可能となっている(矢印B方向)。
【0017】脚部本体32の先端部には図2に示される如く突起部34が一体的に形成され、台本体12へ設けられる矩形孔12Aへと挿入可能となっている。台本体12の矩形孔12Aは台本体12の長手方向に所定間隔を隔てて多数個形成されており、突起部34をこれらの矩形孔12Aへ選択的に挿入することによって図3に示されるように脚部本体30、32の交差角度(θ)を変更可能としている。これによって脚部本体30、32の連結部である薄肉接続部32Aを接地部として台本体12からの高さを調節可能とし、即ち台本体12の支持高さ(H)を変更可能としている。なお突起部34の幅寸法は台本体矩形孔12Aの幅寸法とほぼ同等とすることにより、突起部34を矩形孔12Aへ挿入した状態では、不用意に突起部34が矩形孔12Aから抜け出さないように支持出来る。
【0018】上記冷却剤20としては内部に保冷剤などの吸熱源を収容した密閉袋状とされている一般の冷却剤ユニットが適用出来る。
【0019】次にこの冷却剤用台10の使用方法について説明する。台本体12は脚部26、28をインテグラルヒンジ部である薄肉接続部30A、32Aを介して回転させることによって台本体12に沿った配置とし、冷却剤用台10を折り畳んで小さなスペースとして保管することが出来る。
【0020】使用時には脚部26、28を図1、2に示される如く台本体12から引き起こし、脚部本体30、32の相対角度θを適度に調節して突起部34を台本体矩形孔12A内へ挿入する。また台本体12には充分に冷却した保冷剤20を載置し、カバー14、16で覆って係合部22と係合受部24との係合によって台本体12へと固定する。これによって台本体12上の冷却剤20へ人体頭部などを載置することにより冷却用枕などとして使用出来る。
【0021】冷却剤20はカバー14、16で台本体12へ固定されているので、不用意に脱落することはない。また図4に示される如く台本体12は脚部26、28間が載置される頭部38などの重さによって撓むことが出来るので、冷却剤20と頭部などの被冷却部との接触面積を大きくすることが出来る。
【0022】また、脚部26、28は台本体12の両端に配置され、さらに冷却剤20が被冷却部の高さに合うよう調節できるので、冷却剤20を被冷却部にフィットさせて安定した冷却姿勢を保つことができる。また、脚部26、28は台本体12の両端に一体成形されているので、脚部26、28を台本体12へと組み付ける作業等が不要であり、安価に製造することができる。
【0023】次に図5には本発明の第2実施形態が示されている。この実施形態では台本体12に形成される矩形孔12Bは台本体12の下面から所定深さ迄とされており、台本体12の上面は孔形状がなく平らな表面とすることが出来るので、台本体12の強度調節や台本体12の上面から下面へのでの液体流通阻止などが可能となる。
【0024】次に図6に示される本発明の第3実施形態では、台本体12に形成される矩形孔12Aには段部42が形成されて、台本体12の下面に形成される孔内径が上面の孔内径よりも小さくなっている。また脚部本体32の先端に突出される突起部44は前記実施形態の突起部よりも小幅寸法とされて可撓性を有し、先端部には段部42へ係合するための拡径部44Aを備えている。このため突起部44が矩形孔12Aへ挿入された状態では突起部44の弾性変形によって拡径部44Aが段部42へ係合し、脚部本体32の台本体12への係合が確実になる。
【0025】次に図7には本発明の第4実施形態が示されている。この実施形態では台本体12の下面から突出した複数のフック52のいずれかが脚部本体32先端部に形成される貫通孔54へ係合することによって脚部が台本体12へ固定される構成である。
【0026】なお上記実施例では二ツ折り状脚部本体30、32の取り付け角度θを変更することによって台本体12の支持高さを変更可能とする構成であったが、本発明は上記構成に限らず、脚部の中間部の長さを伸縮可能とすることによって台本体の高さを調節するなどの他の高さ調節構造が適用出来る。さらにそれら脚部は、台本体12の両端に一体的に設けた本実施例以外に、台本体12とは分離させた構成とすることができ、またその取り付け位置も、台本体12の両端部に限定するものではない。
【0027】また台本体12へ冷却剤20を固定する構成も、上記構成のカバー14、16を用いる他に、適切に冷却剤20を収容して台本体12へ固定出来る構造のカバーであれば全て適用可能であり、さらに上記した脚部と同様、台本体12と分離した構成とすることもできる。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記の構成としたので冷却剤の安定性を向上し、冷却効果を増大出来る効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000108188
【氏名又は名称】セントラル自動車株式会社
【出願日】 平成11年7月21日(1999.7.21)
【代理人】 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳 (外3名)
【公開番号】 特開2001−29380(P2001−29380A)
【公開日】 平成13年2月6日(2001.2.6)
【出願番号】 特願平11−206180